JPH05281732A - レジスト組成物 - Google Patents

レジスト組成物

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JPH05281732A
JPH05281732A JP4108882A JP10888292A JPH05281732A JP H05281732 A JPH05281732 A JP H05281732A JP 4108882 A JP4108882 A JP 4108882A JP 10888292 A JP10888292 A JP 10888292A JP H05281732 A JPH05281732 A JP H05281732A
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JP
Japan
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group
alkyl group
hydrogen
substituted
alkoxy group
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JP4108882A
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English (en)
Inventor
Masayuki Oie
正行 尾家
Hideyuki Tanaka
秀行 田中
Nobunori Abe
信紀 阿部
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感度、解像度、耐エッチング性、及び保存安
定性などのレジスト特性が高度にバランスのとれたレジ
スト材料を提供すること。 【構成】 酸分解性基を有する化合物、及び活性光線の
照射により酸を生成する化合物を含有するレジスト組成
物において、活性光線の照射により酸を生成する化合物
が水酸基を有する芳香族化合物のスルホン酸エステル化
合物であることを特徴とするレジスト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジスト組成物に関
し、さらに詳しくは、遠紫外線、KrFエキシマレーザ
ー光などの照射によるパターン形成が可能なレジスト材
料に関する。本発明のレジスト組成物は、特に、半導体
素子の微細加工用ポジ型レジストとして好適である。
【0002】
【従来の技術】レジストを用いる微細加工により半導体
素子を製造する場合、シリコンウエーハ表面にレジスト
溶液を塗布して感光膜を作り、光を照射して潜像を形成
し、次いでそれを現像してネガまたはポジの画像を形成
するリソグラフィー技術によって画像(パターン)を得
ている。シリコンウエーハ上に残ったレジストを保護膜
として、エッチングを行った後、レジスト膜を除去する
ことにより微細加工は終了する。
【0003】ところで、近年、IC、LSI、さらにV
LSIへと半導体素子の高集積化、高密度化、小型化に
伴って、1μm以下の微細パターンを形成する技術が要
求されている。しかしながら、近紫外線または可視光線
を用いる従来のフォトリソグラフィー技術では、1μm
以下の微細パターンを精度よく形成することは極めて困
難であり、歩留りの低下も著しい。
【0004】このため、光(波長350〜450nmの
紫外線)を利用する従来のフォトリソグラフィーにかえ
て、露光の解像度を高めるために、波長の短い遠紫外線
(短波長紫外線)、KrFエキシマレーザー光(波長2
48nmの光を出すクリプトンフルオライドレーザー)
などを用いるリソグラフィー技術が研究されている。こ
のリソグラフィー技術の中心となるレジスト材料には、
多くの高度な特性が要求されているが、その中でも重要
なのは、感度、解像度、耐エッチング性および保存安定
性である。
【0005】しかし、従来開発されたレジスト材料は、
これら全ての性能を充分に満足するものではなく、性能
の向上が強く望まれていた。例えば、ポリメタクリル酸
グリシジルのようなネガ型レジストは、高感度ではある
が、解像度や耐ドライエッチング性が劣る。ポリメタク
リル酸メチルのようなポジ型レジストは、解像度は良好
であるが、感度や耐ドライエッチング性が劣る。また、
波長350〜450nmの紫外線露光で用いられてきた
ノボラック系ポジ型フォトレジストを遠紫外線で露光す
ると、レジスト自体の光源に対する光吸収が大き過ぎる
ために、良好な微細パターンの形成ができない。
【0006】近年、酸触媒と化学増幅効果を利用したレ
ジストの高感度化が注目され、例えば、基材高分子、光
酸発生剤(活性光線の照射により酸を生成する化合
物)、及び感酸物質の3成分系からなる微細加工用レジ
ストが開発されている。これは、光によって発生した酸
を触媒として感酸物質が反応し、基材高分子の溶解性な
どが変化して、ポジ型またはネガ型レジストとなるもの
である。具体例としては、ノボラック樹脂、光酸発生
剤、及び溶解抑止剤からなるポジ型レジストが知られて
いる。溶解抑止剤は、ノボラック樹脂に対して溶解抑止
効果を持ち、かつ、酸によって反応し、溶解促進作用を
示すものである。
【0007】また、高感度化を目指したレジストとし
て、基材高分子の溶解性を支配している官能基をブロッ
ク(保護)して不溶性にしておき、光によって生成する
酸を触媒として、保護基をはずして高分子基材の現象液
に対する溶解性を復元するタイプのポジ型レジストも知
られている。
【0008】しかしながら、最近の高度な要求性能基準
から見て、従来のレジストは、いまだ充分ではない。そ
こで、前記性能をバランスよく満足する新規なレジスト
の開発が強く望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感
度、解像度、耐エッチング性、及び保存安定性などのレ
ジスト特性が高度にバランスのとれたレジスト材料を提
供することにある。また、本発明の目的は、波長の短い
遠紫外線やKrFエキシマレーザー光を用いるリソグラ
フィーに適したレジスト材料を提供することにある。本
発明の他の目的は、特に、半導体素子の微細加工用ポジ
型レジストとして好適なレジスト組成物を提供すること
にある。
【0010】本発明者らは、前記従来技術の有する問題
点を解決するために鋭意研究した結果、酸分解性基を有
する化合物、活性光線の照射により酸を生成する化合
物、及び所望によりアルカリ可溶性フェノール樹脂を含
有するレジスト組成物において、活性光線の照射により
酸を形成する化合物として、フェノール性水酸基を有す
る特定の化合物群のスルホン酸エステル化物を使用する
ことにより、前記目的を達成できることを見いだし、そ
の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、酸分解性基を有する化合物、及び活性光線の照射に
より酸を生成する化合物を含有するレジスト組成物にお
いて、活性光線の照射により酸を生成する化合物が酸分
解性基を有する化合物、及び活性光線の照射により酸を
生成する化合物を含有するレジスト組成物において、活
性光線の照射により酸を生成する化合物が一般式(I)
〜(XII)で示される化合物のアルキルスルホン酸エ
ステル、置換アルキルスルホン酸エステル、芳香族スル
ホン酸エステル、及び置換芳香族スルホン酸エステル、
及び一般式(XIII)で示される化合物の芳香族スル
ホン酸エステル、及び置換芳香族スルホン酸エステルか
らなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物であるこ
とを特徴とするレジスト組成物が提供される。
【0012】一般式(I)
【0013】
【化14】 1〜R6:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R7〜R10:水素、アルキル基 一般式(II)
【0014】
【化15】 1〜R8:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R11:水素、アルキル基 一般式(III)
【0015】
【化16】 1〜R8:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R14:水素、アルキル基 一般式(IV)
【0016】
【化17】 1〜R8:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R10:水素、アルキル基 A :単結合、アルキレン基、置換アルキレン基、アル
ケニル基、置換アルケニル基、アリーレン基、置換アリ
ーレン基 一般式(V)
【0017】
【化18】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R12:水素、アルキル基 B :酸素、単結合 一般式(VI)
【0018】
【化19】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R11:水素、アルキル基 B :酸素、単結合 一般式(VII)
【0019】
【化20】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R10:水素、アルキル基 B :酸素、単結合 一般式(VIII)
【0020】
【化21】 1〜R6:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R7:水素、アルキル基 一般式(IX)
【0021】
【化22】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
基 R6〜R7:水素、アルキル基、シクロアルキル基、アル
ケニル基 一般式(X)
【0022】
【化23】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
基 一般式(XI)
【0023】
【化24】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
基 一般式(XII)
【0024】
【化25】 1〜R3:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 n:1〜3の整数 一般式(XIII)
【0025】
【化26】 1〜R3:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
【0026】以下、本発明について詳述する。 (酸分解性基を有する化合物)本発明において用いられ
る酸分解性基を有する化合物は、活性光線の照射により
酸を生成する化合物に由来する酸の存在下で分解し、活
性光線の照射部のアルカリ現像液に対する溶解性を向上
させる物質であれば、特に限定されるものではない。
【0027】酸分解性基を有する化合物の具体例として
は、エーテル基を有する化合物、エノールエーテル基を
有する化合物、アセタール基を有する化合物、オルソカ
ーボネート基を有する化合物、アシルイミノカーボネー
ト基を有する化合物、カーボネート基を有する化合物、
オルソフォーメート基を有する化合物、オルソカルボニ
ルエステル基を有する化合物、カルボニルエステル基を
有する化合物、カルボニルアミドアセタール基を有する
化合物、などのC−O−C結合を有する低分子化合物、
高分子化合物;シリルエーテル基を有する化合物、シリ
ルエノール基を有する化合物、シリルエステル基を有す
る化合物、などのSi−O−C結合を有する低分子化合
物、高分子化合物;等が挙げられ、単独でも2種以上を
混合して用いてもよい。
【0028】酸分解性基を有する高分子化合物として
は、例えば、ポリビニルフェノールの水酸基をt−ブト
キシカルボニル化した樹脂、水素添加ポリビニルフェノ
ールの水酸基をt−ブトキシカルボニル化した樹脂な
ど、重合体に特定の官能基を化学反応により導入して得
られる樹脂;ビニルフェノール/p−t−ブトキシスチ
レン共重合体、p−t−ブトキシスチレン/p−ヒドロ
キシスチレン共重合体、p−t−ブトキシスチレン/フ
マロニトリル共重合体、スチレン/t−ブチルメタクリ
レート共重合体など、酸で離脱する保護基を有する単量
体を共重合した樹脂;等を挙げることができる。これら
の酸分解性基を有する高分子化合物は、官能基を持って
いることにより、それ自体アルカリ現像液に対する溶解
性が抑制されているが、酸の存在下で官能基が分解し、
アルカリ可溶性となる。また、これらの酸分解性基を有
する高分子化合物をノボラック樹脂などのアルカリ可溶
性フェノール樹脂と組み合わせて使用すると、アルカリ
可溶性フェノール樹脂のアルカリ現像液に対する溶解阻
止剤として作用し、酸によって反応すると、溶解促進剤
として作用する。
【0029】酸分解性基を有する低分子化合物として
は、例えば、ビスフェノールAのt−ブトキシカルボニ
ル化物、ビスフェノールAのt−ブチルエーテル化物、
等を挙げことができる。これらの低分子化合物は、アル
カリ可溶性フェノール樹脂のアルカリ現像液に対する溶
解阻止剤として作用し、酸によって反応すると、溶解促
進剤として作用する。
【0030】これらの酸分解性基を有する化合物は、高
分子化合物であって、アルカリ現像液に対する適度な溶
解阻止性を有し、かつ、酸によって反応し、感度良くア
ルカリ可溶性となる場合には、活性光線の照射により酸
を形成する化合物と組み合わせることにより、アルカリ
可溶性樹脂を使用しなくても、高感度、高解像度のレジ
スト組成物とすることができる。
【0031】これらの酸分解性基を有する化合物をアル
カリ可溶性フェノール樹脂と共に使用する場合には、ア
ルカリ可溶性樹脂100重量部に対して、通常3〜10
0重量部の割合で使用する。この使用割合が3重量部未
満ではパターン形成が不可能となり、逆に、100重量
部を越えると感度が低下し、現像残が発生し易くなる。
【0032】(活性光線の照射により酸を生成する化合
物)本発明においては、活性光線の照射により酸を生成
する化合物(光酸発生剤または酸開裂可能な化合物とも
いう)として、前記一般式(I)〜(XIII)で示さ
れる化合物のスルホン酸エステル化物を使用する。
【0033】これらの一般式(I)〜(XIII)で示
される化合物において、アルキル基は、好ましくは炭素
数1〜4のアルキル基であり、アルコキシ基は、好まし
くは炭素数1〜8のアルコキシ基であり、アルキレン基
は、好ましくは炭素数1〜6のアルキレン基であり、ア
ルケニル基は、好ましく炭素数2〜5のアルケニル基で
あり、また、アリーレン基は、好ましくは炭素数6〜1
5のアリーレン基である。これらの基は、アミノ基、ニ
トロ基等で置換されていてもよい。
【0034】本発明で使用するスルホン酸エステル化合
物は、一般式(I)〜(XII)で示される化合物につ
いては、脂肪族スルホン酸及びその誘導体、置換基を有
する脂肪族スルホン酸及びその誘導体、芳香族スルホン
酸及びその誘導体、置換基を有する芳香族スルホン酸及
びその誘導体などのスルホン酸化合物とエステル化反応
させることにより、また、一般式(XIII)で示され
る化合物については、芳香族スルホン酸及びその誘導
体、置換基を有する芳香族スルホン酸及びその誘導体な
どのスルホン酸化合物とエステル化反応させることによ
り、それぞれ合成することができる。これらのスルホン
酸エステル化合物は、少なくとも1つのスルホン酸エス
テル基を有することが必要である。
【0035】スルホン酸エステル化反応に使用されるス
ルホン酸化合物としては、例えば、ベンゼンスルホン
酸、トリクロロメタンスルホン酸、p−ニトロベンゼン
スルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、及びこれらの誘導体などが挙げられる
が、これらに限定されない。
【0036】本発明で使用される一般式(I)〜(XI
II)で示される化合物の具体例としては、以下の化合
物が挙げられる。一般式(I)で示される化合物として
は、以下の化合物が挙げられる。
【0037】
【化27】
【0038】
【化28】
【0039】
【化29】
【0040】
【化30】 一般式(II)で示される化合物としては、以下の化合
物が挙げられる。
【0041】
【化31】
【0042】
【化32】 一般式(III)で示される化合物としては、以下の化
合物が挙げられる。
【0043】
【化33】
【0044】
【化34】 一般式(IV)で示される化合物としては、以下の化合
物が挙げられる。
【0045】
【化35】
【0046】
【化36】
【0047】
【化37】
【0048】
【化38】
【0049】
【化39】
【0050】
【化40】 一般式(V)で示される化合物としては、以下の化合物
が挙げられる。
【0051】
【化41】
【0052】
【化42】
【0053】
【化43】 一般式(VI)の具体例としては、以下の化合物が挙げ
られる。
【0054】
【化44】
【0055】
【化45】 一般式(VII)で示される化合物としては、以下の化
合物が挙げられる。
【0056】
【化46】
【0057】
【化47】 一般式(VIII)で示される化合物としては、以下の
化合物が挙げられる。
【0058】
【化48】
【0059】
【化49】
【0060】
【化50】 一般式(IX)で示される化合物としては、以下の化合
物が挙げられる。
【0061】
【化51】
【0062】
【化52】
【0063】
【化53】
【0064】
【化54】
【0065】
【化55】
【0066】
【化56】
【0067】
【化57】
【0068】
【化58】
【0069】
【化59】
【0070】
【化60】 一般式(X)で示される化合物としては、以下の化合物
が挙げられる。
【0071】
【化61】
【0072】
【化62】 一般式(XI)で示される化合物としては、以下の化合
物が挙げられる。
【0073】
【化63】
【0074】
【化64】
【0075】
【化65】 一般式(XII)で示される化合物としては以下の化合
物が挙げられる。
【0076】
【化66】
【0077】
【化67】
【0078】
【化68】 一般式(XIII)で示される化合物としては、以下の
化合物が挙げられる。
【0079】
【化69】
【0080】
【化70】
【0081】
【化71】
【0082】
【化72】
【0083】
【化73】
【0084】
【化74】
【0085】
【化75】
【0086】本発明において用いられる前記スルホン酸
エステル化合物は、それぞれ単独でも用いられるが、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0087】酸生成化合物としてのスルホン酸エステル
化合物の使用割合は、酸分解性基を有する高分子化合物
と組み合わせて使用し、アルカリ可溶性フェノール樹脂
を併用しない場合には、該高分子化合物100重量部に
対して、通常0.1〜50重量部、好ましくは1〜20
重量部である。アルカリ可溶性フェノール樹脂を併用す
る場合には、該アルカリ可溶性フェノール樹脂100重
量部に対して、通常0.1〜50重量部、好ましくは1
〜20重量部である。この使用割合が0.1重量部未満
ではパターン形成が困難となり、50重量部を越えると
現像残が発生し易くなって、いずれの場合もレジスト性
能が低下する。
【0088】(アルカリ可溶性フェノール樹脂)本発明
において用いられるアルカリ可溶性フェノール樹脂とし
ては、例えば、フェノール類とアルデヒド類との縮合反
応生成物、フェノール類とケトン類との縮合反応生成
物、ビニルフェノール系重合体、イソプロペニルフェノ
ール系重合体、これらのフェノール樹脂の水素添加反応
生成物などが挙げられる。
【0089】ここで用いるフェノール類の具体例として
は、フェノール、クレゾール、キシレノール、エチルフ
ェノール、プロピルフェノール、ブチルフェノール、フ
ェニルフェノールなどの一価のフェノール類;レゾルシ
ノール、ピロカテコール、ハイドロキノン、ビスフェノ
ールA、ピロガロールなどの多価のフェノール類などが
挙げられる。アルデヒド類の具体例としては、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、テレ
フタルアルデヒドなどが挙げられる。ケトン類の具体例
としては、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケ
トン、ジフェニルケトンなどが挙げられる。これらの縮
合反応は、常法にしたがって行うことができる。
【0090】ビニルフェノール系重合体は、ビニルフェ
ノールの単独重合体、及びビニルフェノールと共重合可
能な成分との共重合体から選択される。共重合可能な成
分の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、スチ
レン、無水マレイン酸、マレイン酸イミド、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、及びこれらの誘導体などが挙げ
られる。
【0091】イソプロペニルフェノール系重合体は、イ
ソプロペニルフェノールの単独重合体、及びイソプロペ
ニルフェノールと共重合可能な成分との共重合体から選
択される。共重合可能な成分の具体例としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、スチレン、無水マレイン酸、マレ
イン酸イミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、及びこ
れらの誘導体などが挙げられる。
【0092】フェノール樹脂の水素添加物を用いる場合
には、水素添加反応は、任意の公知の方法によって実施
することが可能である。例えば、フェノール樹脂を有機
溶剤に溶解し、均一系または不均一系の水素添加触媒の
存在下、水素を導入することによって達成される。水素
添加は、水素添加率が通常0.1〜70%、好ましくは
1〜50%、さらに好ましくは3〜40%の範囲となる
ように行う。水素添加率が70%を超えると水素添加フ
ェノール樹脂がアルカリ不溶性になるので、レジスト用
の基材高分子としては不適当である。また、水素添加率
が低すぎると、水素添加による性能向上効果が小さくな
る。
【0093】これらのアルカリ可溶性フェノール樹脂
は、単独でも用いられるが、2種以上を混合して用いて
も良い。本発明のレジスト組成物には必要に応じて、現
像性、保存安定性、耐熱性などを改善するために、例え
ば、スチレンとアクリル酸、メタクリル酸または無水マ
レイン酸との共重合体、アルケンと無水マレイン酸との
共重合体、ビニルアルコール重合体、ビニルピロリドン
重合体、ロジン、シェラックなどを添加することができ
る。
【0094】(レジスト組成物)本発明のレジスト組成
物は、基板に塗布してレジスト膜を形成するために、通
常、各成分を溶剤に溶解して用いる。
【0095】溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、シクロヘ
プタノン、ブチロラクトンなどのケトン類;n−プロピ
ルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブチ
ルアルコール、t−ブチルアルコールなどのアルコール
類;エチレングリコールジメチルエーテル、エチレング
リコールジエチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル
類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテルなどのアルコールエーテル類;ギ酸プロピル、
ギ酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル
などのエステル類;2−オキシプロピオン酸メチル、2
−オキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン
酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチルなどのモノ
オキシカルボン酸エステル類;セロソルブアセテート、
メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテ
ート、プロピルセロソルブアセテート、ブチルセロソル
ブアセテートなどのセロソルブエステル類;プロピレン
グリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーチルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのプ
ロピレングリコール類;ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
メチルエチルエーテルなどのジエチレングリコール類;
トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素類;トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジメチルアセ
トアミド、ジメチルホルムアミド、N−メチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドンなどの極性溶媒;などが挙
げられる。これらは、単独でも2種類以上を混合して用
いてもよい。
【0096】本発明のレジスト組成物には、必要に応じ
て界面活性剤、保存安定剤、増感剤、ストリエーション
防止剤、可塑剤、ハレーション防止剤などの添加剤を含
有させることができる。
【0097】本発明のレジスト組成物の現像液として
は、アルカリ水溶液を用いるが、具体的には、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモ
ニアなどの無機アルカリ類;エチルアミン、プロピルア
ミンなどの第一アミン類;ジエチルアミン、ジプロピル
アミンなどの第二アミン類;トリメチルアミン、トリエ
チルアミンなどの第三アミン類;ジエチルエタノールア
ミン、トリエタノールアミンなどのアルコールアミン
類;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシ
メチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルヒドロキ
シメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロ
キシエチルアンモニウムヒドロキシドなどの第四級アン
モニウム塩;などが挙げられる。
【0098】さらに、必要に応じて上記アルカリ水溶液
にメタノール、エタノール、プロパノール、エチレング
リコールなどの水溶性有機溶剤、界面活性剤、保存安定
剤、樹脂の溶解抑制剤などを適量添加することができ
る。
【0099】本発明のレジスト組成物は、その溶剤溶液
を用いて、シリコンウエーハなどの基板表面に常法によ
り塗布した後、溶剤を乾燥除去することにより、レジス
ト膜を形成することができる。塗布法としては、特に、
スピンコーティングが賞用される。
【0100】また、露光は、遠紫外線照射装置やクリプ
トン/フッ素ガスを封入したエキシマレーザー装置を用
い、短波長紫外線やKrFエキシマレーザー光を照射す
ることにより、微細なパターンを形成することができ
る。光照射後、熱処理(露光後ベーク)を行うことによ
り、酸と酸分解性基を有する化合物との反応が促進さ
れ、さらに高感度化することができる。
【0101】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明
についてさらに具体的に説明するが、本発明は、これら
の実施例のみに限定されるものではない。なお、各例中
の部および%は、特に断りのない限り重量基準である。
【0102】[実施例1]ポリビニルフェノール(重量
平均分子量5000)の水酸基の30モル%をt−ブト
キシカルボニル化した樹脂100部、下記の化学式で示
される化合物のベンゼンスルホン酸エステルを5部、フ
ッ素系界面活性剤0.01部を2−メトキシプロピオン
酸エチル330部に溶解し、0.1μmのポリテトラフ
ルオロエチレン製フィルター(PTFE製フィルター:
ミリポア社製)で濾過してレジスト溶液を調製した。
【0103】
【化76】
【0104】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、100℃で90秒間ベークし、
厚さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハ
を遠紫外線照射装置PLA−521FA(キャノン社
製)とテスト用マスクを用いて露光を行った。次に、1
20℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液(濃度2.38%)で2
3℃、1分間、浸漬法により現像してポジ型パターンを
得た。
【0105】感度を評価すると22mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200
(テンコー社製)で測定すると0.94μmであった。
パターンの形成されたウエーハを取り出して電子顕微鏡
で観察したところ、0.55μmのパターンが解像して
いた。
【0106】[実施例2]ポリビニルフェノール(重量
平均分子量5000)の水酸基の30モル%をt−ブト
キシカルボニル化した樹脂100部、下記の化学式で示
される化合物のトリフロロメタンスルホン酸エステルを
4部、フッ素系界面活性剤0.01部をプロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート300部に溶解
し、0.1μmのPTFE製フィルターで濾過してレジ
スト溶液を調製した。
【0107】
【化77】
【0108】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
KrFエキシマレーザーステッパーNSR 1505E
X(ニコン社製、NA=0.42)とテスト用レチクル
を用いて露光を行った。次に、120℃で60秒間露光
後ベークした後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド水溶液で23℃、1分間、浸漬法により現像してポジ
型パターンを得た。
【0109】感度を評価すると24mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.95μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。
【0110】[実施例3]水素添加ポリビニルフェノー
ル(水添率=12%、重量平均分子量5000)の水酸
基の25モル%をt−ブトキシカルボニル化した樹脂1
00部、実施例1で使用したのと同じスルホン酸エステ
ルを5部、フッ素系界面活性剤0.01部を2−メトキ
シプロピオン酸エチル330部に溶解し、0.1μmの
PTFE製フィルターで濾過してレジスト溶液を調製し
た。
【0111】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、100℃で90秒間ベークし、
厚さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハ
をKrFエキシマレーザーステッパNSR 1505E
Xとテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、1
10℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬
法により現像してポジ型パターンを得た。
【0112】感度を評価すると22mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.93mであった。パターンの形成された
ウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。
【0113】[実施例4]ビニルフェノール/t−ブト
キシスチレン(50/50モル比)共重合体(重量平均
分子量5000)100部、下記の化学式で示される化
合物のベンゼンスルホン酸エステルを6部、フッ素系界
面活性剤0.01部を2−メトキシプロピオン酸エチル
330部に溶解し、0.1μmのPTFE製フィルター
で濾過してレジスト溶液を調製した。
【0114】
【化78】
【0115】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、100℃で90秒間ベークし、
厚さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハ
をKrFエキシマレーザーステッパNSR 1505E
Xとテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、1
20℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬
法により現像してポジ型パターンを得た。
【0116】感度を評価すると18mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.95μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.45μmのパターンが解像していた。
【0117】[実施例5]ビニルフェノール/t−ブト
キシスチレン(50/50モル比)共重合体(重量平均
分子量5000)100部、下記の化学式で示される化
合物のp−ニトロベンゼンスルホン酸エステルを5部、
フッ素系界面活性剤0.01部を2−メトキシプロピオ
ン酸エチル330部に溶解し、0.1μmのPTFE製
フィルターで濾過してレジスト溶液を調製した。
【0118】
【化79】
【0119】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
遠紫外線照射装置PLA−521FAとテスト用マスク
を用いて露光を行った。次に、110℃で60秒間露光
後ベークした後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド水溶液で23℃、1分間、浸漬法により現像してポジ
型パターンを得た。
【0120】感度を評価すると22mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.95μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.60μmのパターンが解像していた。
【0121】[実施例6]スチレン/t−ブチルメタク
リレート(50/50モル比)共重合体(重量平均分子
量7800)100部、下記の化学式で示される化合物
のo−ニトロベンゼンスルホン酸エステルを4部、フッ
素系界面活性剤0.01部を2−メトキシプロピオン酸
エチル330部に溶解し、0.1μmのPTFE製フィ
ルターで濾過してレジスト溶液を調製した。
【0122】
【化80】
【0123】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
KrFエキシマレーザーステッパNSR 1505EX
とテスト用レチクルを用いて露光を行なった。次に、1
20℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬
法により現像してポジ型パターンを得た。
【0124】感度を評価すると20mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.95μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。
【0125】[実施例7]スチレン/t−ブチルメタク
リレート(50/50モル比)共重合体(重量平均分子
量7800)100部、下記の化学式で示される化合物
のベンゼンスルホン酸エステルを4部、フッ素系界面活
性剤0.01部を2−メトキシプロピオン酸エチル33
0部に溶解し、0.1μmのPTFE製フィルターで濾
過してレジスト溶液を調製した。
【0126】
【化81】
【0127】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
KrFエキシマレーザーステッパNSR 1505EX
とテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、13
0℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬法
により現像してポジ型パターンを得た。
【0128】感度を評価すると16mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.95μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.35μmのパターンが解像していた。
【0129】[実施例8]ポリビニルフェノール100
部、ポリビニルフェノール(重量平均分子量7000)
の水酸基の50モル%をt−ブトキシカルボニル化した
樹脂15部、下記の化学式で示される化合物のトリフロ
ロメタンスルホン酸エステルを5部、フッ素系界面活性
剤0.01部を2−メトキシプロピオン酸エチル330
部に溶解し、0.1μmのPTFE製フィルターで濾過
してレジスト溶液を調製した。
【0130】
【化82】
【0131】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、100℃で90秒間ベークし、
厚さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハ
をKrFエキシマレーザーステッパNSR 1505E
Xとテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、1
20℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬
法により現像してポジ型パターンを得た。
【0132】感度を評価すると40mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.93μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.50μmのパターンが解像していた。
【0133】[実施例9]水素添加ポリビニルフェノー
ル(水添率=10%、重量平均分子量5000)100
部、ポリビニルフェノール(重量平均分子量7000)
の水酸基の50モル%をt−ブトキシカルボニル化した
樹脂10部、実施例4で使用したのと同じスルホン酸エ
ステル化合物を5部、フッ素系界面活性剤0.01部を
2−メトキシプロピオン酸エチル330部に溶解し、
0.1μmのPTFE製フィルターで濾過してレジスト
溶液を調製した。
【0134】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
KrFエキシマレーザーステッパNSR 1505EX
とテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、11
0℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬法
により現像してポジ型パターンを得た。
【0135】感度を評価すると24mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.93μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。
【0136】[実施例10]ビニルフェノール/メチル
メタクリレート(50/50モル比)共重合体(重量平
均分子量6000)100部、ポリビニルフェノール
(重量平均分子量7000)の水酸基の50モル%をt
−ブトキシカルボニル化した樹脂10部、下記の化学式
で示される化合物のp−クロロベンゼンスルホン酸エス
テルを6部、フッ素系界面活性剤0.01部を2−メト
キシプロピオン酸エチル330部に溶解し、0.1μm
のPTFE製フィルターで濾過してレジスト溶液を調製
した。
【0137】
【化83】
【0138】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、100℃で90秒間ベークし、
厚さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハ
をKrFエキシマレーザーステッパNSR 1505E
Xとテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、1
10℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬
法により現像してポジ型パターンを得た。
【0139】感度を評価すると20mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.94μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。 [実施例11]ポリビニルフェノール(重量平均分子量
5000)100部、ポリビニルフェノール/t−ブト
キシスチレン(50/50モル比)共重合体(重量平均
分子量4800)10部、下記の化学式で示される化合
物のトリクロロメタンスルホン酸エステルを4部、フッ
素系界面活性剤0.01部を2−メトキシプロピオン酸
エチル330部に溶解し、0.1μmのPTFE製フィ
ルターで濾過してレジスト溶液を調製した。
【0140】
【化84】
【0141】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、100℃で90秒間ベークし、
厚さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハ
を遠紫外線照射装置PLA−521FAとテスト用マス
クを用いて露光を行った。次に、120℃で60秒間露
光後ベークした後、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液で23℃、1分間、浸漬法により現像してポ
ジ型パターンを得た。感度を評価すると18mJ/cm
2であり、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ2
00で測定すると0.93μmであった。パターンの形
成されたウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したと
ころ、0.55μmのパターンが解像していた。
【0142】[実施例12]水素添加ポリビニルフェノ
ール(水添率=20%、重量平均分子量5000)10
0部、ビスフェノールAのt−ブトキシカルボニル化物
20部、下記の化学式で示される化合物のトリクロロメ
タンスルホン酸エステルを4部、フッ素系界面活性剤
0.01部を2−メトキシプロピオン酸エチル330部
に溶解し、0.1μmのPTFE製フィルターで濾過し
てレジスト溶液を調製した。
【0143】
【化85】
【0144】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
KrFエキシマレーザーステッパNSR 1505EX
とテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、12
0℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬法
により現像してポジ型パターンを得た。
【0145】感度を評価すると24mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.93μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.45μmのパターンが解像していた。
【0146】[実施例13]ビニルフェノール/t−ブ
トキシスチレン(70/30モル比)共重合体(重量平
均分子量5000)100部、ビスフェノールAのt−
ブトキシカルボニル化物20部、下記の化学式で示され
る化合物のp−トルエンスルホン酸エステルを4部、フ
ッ素系界面活性剤0.01部を2−メトキシプロピオン
酸エチル330部に溶解し、0.1μmのPTFE製フ
ィルターで濾過してレジスト溶液を調製した。
【0147】
【化86】
【0148】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
遠紫外線照射装置PLA−521FAとテスト用マスク
を用いて露光を行った。次に、130℃で60秒間露光
後ベークした後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド水溶液で23℃、1分間、浸漬法により現像してポジ
型パターンを得た。
【0149】感度を評価すると22mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.95μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。
【0150】[実施例14]水素添加ポリビニルフェノ
ール(水添率=15%、重量平均分子量6000)10
0部、ビスフェノールAのt−ブチルエーテル化物20
部、下記の化学式で示される化合物のp−トルエンスル
ホン酸エステルを4部、フッ素系界面活性剤0.01部
を2−メトキシプロピオン酸エチル330部に溶解し、
0.1μmのPTFE製フィルターで濾過してレジスト
溶液を調製した。
【0151】
【化87】
【0152】上記レジスト溶液をシリコンウエーハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間ベークし、厚
さ1.0μmのレジスト膜を形成した。このウエーハを
KrFエキシマレーザーステッパNSR 1505EX
とテスト用レチクルを用いて露光を行った。次に、13
0℃で60秒間露光後ベークした後、テトラメチルアン
モニウムヒドロキシド水溶液で23℃、1分間、浸漬法
により現像してポジ型パターンを得た。
【0153】感度を評価すると18mJ/cm2であ
り、パターンの膜厚を膜厚計アルファステップ200で
測定すると0.94μmであった。パターンの形成され
たウエーハを取り出して電子顕微鏡で観察したところ、
0.40μmのパターンが解像していた。
【0154】
【発明の効果】本発明によれば、感度、解像度、耐エッ
チング性、保存安定性などのバランスの優れたレジスト
組成物が得られる。本発明のレジスト組成物は、短波長
光を用いるリソグラフィーに適したパターン形成材料で
あり、特に、半導体素子の微細加工用ポジ型レジストと
して好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸分解性基を有する化合物、及び活性光
    線の照射により酸を生成する化合物を含有するレジスト
    組成物において、活性光線の照射により酸を生成する化
    合物が一般式(I)〜(XII)で示される化合物のア
    ルキルスルホン酸エステル、置換アルキルスルホン酸エ
    ステル、芳香族スルホン酸エステル、及び置換芳香族ス
    ルホン酸エステル、及び一般式(XIII)で示される
    化合物の芳香族スルホン酸エステル、及び置換芳香族ス
    ルホン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一
    種の化合物であることを特徴とするレジスト組成物。 一般式(I) 【化1】 1〜R6:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R7〜R10:水素、アルキル基 一般式(II) 【化2】 1〜R8:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R11:水素、アルキル基 一般式(III) 【化3】 1〜R8:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R14:水素、アルキル基 一般式(IV) 【化4】 1〜R8:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R10:水素、アルキル基 A :単結合、アルキレン基、置換アルキレン基、アル
    ケニル基、置換アルケニル基、アリーレン基、置換アリ
    ーレン基 一般式(V) 【化5】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R12:水素、アルキル基 B :酸素、単結合 一般式(VI) 【化6】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R11:水素、アルキル基 B :酸素、単結合 一般式(VII) 【化7】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R9〜R10:水素、アルキル基 B :酸素、単結合 一般式(VIII) 【化8】 1〜R6:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 R7:水素、アルキル基 一般式(IX) 【化9】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
    ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
    基 R6〜R7:水素、アルキル基、シクロアルキル基、アル
    ケニル基 一般式(X) 【化10】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
    ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
    基 一般式(XI) 【化11】 1〜R4:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
    ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
    基 一般式(XII) 【化12】 1〜R3:水素、ハロゲン、水酸基、アルキル基、置換
    アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基 n:1〜3の整数 一般式(XIII) 【化13】 1〜R3:水素、ハロゲン、水酸基、ニトロ基、アルキ
    ル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ
  2. 【請求項2】 さらに、アルカリ可溶性フェノール樹脂
    を含有する請求項1記載のレジスト化合物。
  3. 【請求項3】 アルカリ可溶性フェノール樹脂が、アル
    カリ可溶性の水素添加フェノール樹脂である請求項2に
    記載のレジスト組成物。
JP4108882A 1992-03-31 1992-03-31 レジスト組成物 Pending JPH05281732A (ja)

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JP4108882A JPH05281732A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 レジスト組成物

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