JPH0528115B2 - - Google Patents

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JPH0528115B2
JPH0528115B2 JP61295746A JP29574686A JPH0528115B2 JP H0528115 B2 JPH0528115 B2 JP H0528115B2 JP 61295746 A JP61295746 A JP 61295746A JP 29574686 A JP29574686 A JP 29574686A JP H0528115 B2 JPH0528115 B2 JP H0528115B2
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starch
glucoamylase
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amylase
producing
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Takeshi Makino
Shigechika Narita
Kazuo Munechika
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば固型分30w/w%以上の高
濃度のデンプン液化液を連続的に効率良く加水分
解し、高収率でグルコースなどのデンプン糖を製
造する方法に関するものである。
(従来の技術) 現在、デンプン糖の製造工程は大略次の工程に
分けることができる。
(1) デンプン乳の製造工程 (2) α−アミラーゼを使用したデンプンの液化工
程 (3) グルコアミラーゼ、β−アミラーゼ、マルト
オリゴ糖生成アミラーゼ、イソアミラーゼ、プ
ルラナーゼ等を使用したデンプン液化液の糖化
工程 (4) 糖液の精製、濃縮工程 (5) グルコースイソメラーゼを使用した糖液の異
性化工程 上記5工程のうち(3)の糖化工程を除いて他の工
程は連続法により生産されており、糖化工程のみ
がバツチ法で行なわれている。しかもこのバツチ
法でグルコースを製造する場合は糖液のDEが93
〜98、グルコースの生成量が91〜96%になるまで
糖化を行なうために巨大なタンク内で48〜72時間
という長時間を必要とする。
一方デンプン糖の製造工程中、糖化工程を連続
法にするために、従来固定化グルコアミラーゼの
製造法及び固定化グルコアミラーゼによる種々の
糖化法が提案されており、例えば特開昭53−
86086号、特許1162764号、特開昭55−144890号、
特許1120531号、特許1120532号、特許1117041号、
特開昭59−130193号などが開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これ等は処理液の濃度が低い上に、固
定化グルコアミラーゼのライフが短く、また生成
するグルコースの純度が低い等の理由によつて殆
ど実用化に至つていない。
僅かに、骨炭にアスペルギルス・ニガー起源の
グルコアミラーゼをグルタールアルデヒドで架橋
固定した固定化グルコアミラーゼ(テイト アン
ド ライル社開発製品)が市販されているが、こ
れに高濃度デンプン液化液を通液して糖化を行な
つてもグルコースの最高生成量はバツチ糖化法の
グルコース生成量(約91%以上)には達しない。
例えば、上記固定化グルコアミラーゼに、固型分
30w/w%の高濃度デンプン液化液(DE11.8)
を空搭速度(SV)0.5hr-1で通液して糖化を行な
うとグルコース生成量は最高87〜88%であり、イ
ソマルトースの生成量は約5%である。
そこで、本願発明者等が固定化グルコアミラー
ゼへのデンプン液化液の通液条件とグルコース並
びにイソマルトースの生成量の関係について実験
を行なつた。その結果を次に述べる。
固定化グルコアミラーゼに30%濃度のグルコー
ス溶液及び30%濃度のマルトース溶液を通液する
と2糖類以上のオリゴ糖が生成する。特に、グル
コース2分子がα−1,6−グルコシド結合した
イソマルトースの蓄積が大きい。例えば、30%濃
度グルコース溶液を基質として低流速
(SV0.24hr-1)で通液すると約10%のイソマルト
ースが生成した。
これに対して30%濃度のマルトース溶液を基質
として固定化グルコアミラーゼに通液した場合、
加水分解されて生成するグルコースの量は
SV0.24hr-189%、SV0.5hr-194.3%、SV1.0hr-1
上の流速で通液すると95%以上のグルコース生成
量であつた。一方、イソマルトースの蓄積は
SV0.24hr-1で8.7%、SV0.5hr-1で4.0%、
SV1.74hr-1で2.7%であつた。デンプン液化液を
基質として固定化グルコアミラーゼに通液しても
グルコースの生成量は最高87〜88%であつたが、
このようにマルトースまで加水分解された基質を
使用してSV1.0hr-1以上の流速で通液すると、95
%以上のグルコース生成量が得られ、イソマルト
ースの蓄積も少ない。
なお、上記固定化グルコアミラーゼはグルコー
ス、マルトース何れを基質とする場合においても
イソマルトースの生成量に変化がないことから転
移活性によるイソマルトースの生成は非常に少な
いと推定される。
以上の実験結果から本願発明者等は、上述の2
糖類以上のオリゴ糖の生成はグルコアミラーゼの
逆合成作用によるものであり、しかもこのグルコ
アミラーゼの逆合成作用がグルコースの生成量を
抑制していることを見出した。
即ち、通常のデンプン液化液では、グルコース
重合度にバラツキがあり、そのため重合度の大き
いものが加水分解されるSVに合せて通液が行な
われているが、この結果重合度の小さいものはこ
の通液時間中にグルコースとなり、更にこのグル
コースは逆合成を起し、イソマルトースを生成す
る結果となる。
そこで、以上の実験結果によりグルコアミラー
ゼの逆合成作用を抑え、グルコースの生成量を92
%以上に高めるためには、通常のデンプン液化液
を何らかの処理で低分子化すると同時に、グルコ
ースの重合度をできるだけ一定の重合度(G2
G8程度)に揃えた後、固定化グルコアミラーゼ
にSV0.5〜3.0hr-1程度で通液する必要があること
を見出したものである。
(問題点を解決するための手段) この発明は、以上の知見を基に完成したもので
あり、その要旨はマルトオリゴ糖生成アミラーゼ
をデンプン液化液に作用させてデンプン液化液中
の糖組成をグルコース重合度2〜8の範囲に揃え
た後、該デンプン液化液を固定化グルコアミラー
ゼに空塔速度(SV)0.5〜3.0hr-1の流速で通液
し、糖化してデンプン糖を製造するものである。
この発明に使用されるマルトオリゴ糖生成アミ
ラーゼとしてはマルトトリオース生成アミラー
ゼ、マルトテトラオース生成アミラーゼ、マルト
ペンタオース生成アミラーゼ、マルトヘキサオー
ス生成アミラーゼ等を使用することができる。
このうちバチルス・ズブチリスTU株(微工研
条寄684号)の生産するマルトトリオース生成ア
ミラーゼ(北海道糖業社製)及びシユードモナ
ス・ストツツエリの生産するマルトテトラオース
生成アミラーゼが効率良くデンプン液化液を加水
分解し、各々対応するオリゴ糖の収率が高く、同
時に未分解の高重合度オリゴ糖(デキストリン)
が非常に少ないことが判明した。
例えば、DE5〜20のコーンスターチ液化液
(Bx30)にPH5〜7.5、45〜65℃で上述のマルト
トリオース生成アミラーゼの0.5〜2.0u/g基質
を添加して20時間糖化したところ、得られた糖液
の糖組成は次の通りであつた。
G1:3.5、G2:28.0、G3:48.4、G4≦20.1(%) 同様にして上述のマルトテトラオース生成アミ
ラーゼで糖化したところ、得られた糖液の糖組成
は次の通りであつた。
G1:2.9、G2:10.2、G3:14.3、G4:46.0、G5
15.3G6≦11.3(%) デンプン液化液に、マルトオリゴ糖生成アミラ
ーゼを作用させて糖液中のグルコース重合度を揃
える方法としては(a)マルトオリゴ糖生成アミラー
ゼを一定条件でデンプン液化液に作用させる方法
(バツチ法)(b)デンプン液化液にマルトオリゴ糖
生成アミラーゼを加え、加水分解を行なわせなが
ら該デンプン液化液を限外濾過膜(UF膜)処理
を行ない、生成した低分子オリゴ糖を限外濾過膜
から系外に取り出す方法(セミハツチ法又は半連
続法)(c)固定化したマルトオリゴ糖生成アミラー
ゼを使用する、所謂バイオリアクターによる方法
(d)上記(c)と(b)を併用した方法等がある。
このうち(a)の方法はマルトオリゴ糖生成アミラ
ーゼを多く使用し、しかも加水分解に長時間を要
するところから従来の方法に比べて工業上のメリ
ツトはあまりない。
(b)の方法はマルトオリゴ糖生成アミラーゼをリ
サイクルして使用できること、及び連続してUF
膜処理ができること等工業上のメリツトは大きい
が、低分子オリゴ糖と高分子オリゴ糖を効率良く
分画できる膜(例えば、G7とG8を分画)が製造
し難いなどの問題がある。
(c)の方法はマルトオリゴ糖生成アミラーゼを固
定化する技術が確立しており、現在のところ連続
法の最も有力な手段である。なお、本願発明者等
の研究によればこの方法でデンプン液化液を処理
するには、デンプン液化液のG8以下のオリゴ糖
の含有率を80%以上にすることが好ましく、この
ための酸素及び処理条件の選択が必要である。
(d)の方法は前述のように使用する膜の問題が解
決されれば、工業上最良の方法である。
なお、デンプン液化液に、マルトオリゴ糖生成
アミラーゼを作用させる温度条件、PH条件等につ
いては使用するマルトオリゴ糖生成アミラーゼの
種類、処理時間等によつて定められるが、一般に
はPH4.0〜7.5、温度40〜65℃等の条件で行なう。
この発明に使用するグルコアミラーゼとして
は、リゾプス属、アスペルギルス属、ムコール
属、ピリカラリア属等のカビ起源のもの、エンド
マイセス属、トリコデルマ属、サツカロミセス属
等の酵母起源のもの及び各種細菌起源のものが知
られているが、このうちリゾプス・デレマー
(Rhizopus delemar)及びアスペルギルス・ニ
ガー(Aspergillus niger)起源のグルコアミラ
ーゼが好適であつた。特に、固定化した場合にリ
ゾプス・デレマー起源のグルコアミラーゼ(商品
名:スミチーム新日本化学社製)は、作用最適温
度が50℃程度とニガー起源のグルコアミラーゼ
(商品名:AMGノボ社製)の58℃より低いが、
逆合成作用が弱く、イソマルトースの蓄積が1%
以上少ないことが明らかとなつた。しかし、作用
温度が低いために、加水分解速度が遅くなり、し
たがつて空塔速度を小さくする必要がある。
一方、グルコアミラーゼ、マルトオリゴ糖生成
アミラーゼを固定化する担体は、食品製造に使用
して安全であること、安価であること(再使用で
きること)、吸着固定できること等の観点から選
択される。
この結果、弱酸性多孔質樹脂、弱酸性カチオン
樹脂、多孔質キトサン、天然キチン、骨炭、カチ
オン化デンプン等が使用可能であるが、このうち
特に効果があるのは骨炭、キチン、又は天然高分
子キチンを脱アセチル化して製造した多孔質キト
サンであることが判明した。
なお、骨炭の場合、非常に効率良くグルコアミ
ラーゼ及びマルトオリゴ糖生成アミラーゼを吸着
するが、高濃度基質の通液によつて徐々に脱離す
るために吸着後、グルタールアルデヒドで架橋固
定化する必要がある。また、固定化酵素の活性が
非常に高いため、酵素の寿命は長いが、反面イソ
マルトースの蓄積が多く、更に担体が再利用でき
ない等の欠点がある。
多孔質キトサンのうち、特開昭61−40337号、
特開昭61−76504号に開示されたもの(商品名:
キトパール富士紡績社製)がPH安定性、耐薬品
性、耐熱性に優れている。
「キトパール」にはキトサンをジカルボン酸又
はジアルデヒドで架橋した後、スペーサとしてジ
イソシアネート化した脂肪族の官能基を導入した
多孔質ビーズ(#3000タイプ)と芳香族の官能基
を導入した多孔質ビーズ(#3500タイプ)があ
り、グルコアミラーゼ、マルトオリゴ糖生成アミ
ラーゼは何れのタイプのものにも良く吸着され
る。
また、この場合「キトパール」としては粒径
0.1〜3.0mm、孔径3.0μm以下、比表面積15〜230
m2/gであるが、この値に限定されるものでな
い。グルコアミラーゼ及びマルトオリゴ糖生成ア
ミラーゼを「キトパール」に固定化する方法は従
来法に従つて緩衝液中で両者を接触させるだけで
簡単に吸着固定化させることができる。
その一例を示すと、PH4.0〜8.0の各種緩衝液
(0.001〜0.2モル濃度)で十分に平衡化した「キ
トパール」1gに対して50〜5000単位のアミラー
ゼを1〜20mlの前記緩衝液に溶解して添加し、十
分混合して室温で0.5〜24時間静置するか、0.5〜
3時間撹拌処理した後、濾過し、固型分より酵素
の脱離がなくなるまで緩衝液で洗浄する。この結
果、得られた固定化酵素は使用した酵素蛋白の90
%以上が吸着され、固定化酵素の活性は固定化担
体湿重量1g当り40〜2000単位であつた。一方、
固定化グルコアミラーゼには前述のようにマルト
オリゴ糖生成アミラーゼで処理したデンプン液化
液をSV0.5hr-1〜3.0hr-1の流速で通液して糖化を
行なう。
この場合、グルコースの重合度が8以上のもの
ではSV0.5hr-1以下にする必要があるが、
SV0.5hr-1以下では逆合成によりイソマルトース
の生成量が増加する。また、SV3.0hr-1以上では
未分解のオリゴ糖が残存し、グルコースの生成量
が90%以下となる。
また、固定化グルコアミラーゼにデンプン液化
液を通液する場合の温度条件はグルコアミラーゼ
の最適温度付近で行なうことが好ましく、アスペ
ルギルス・ニガー起源のグルコアミラーゼを使用
する場合には55〜60℃、リゾプス・デレマー起源
のグルコアミラーゼを使用する場合には40〜52℃
程度で行なう。更に、PH条件はグルコアミラーゼ
の最適PH付近で行なうことが好ましく、例えばPH
4.0〜7.0程度で行なう。
(発明の効果) 以上要するに、この発明によればマルトオリゴ
糖生成アミラーゼをデンプン液化液に作用させて
デンプン液化液の糖組成のグルコース重合度をで
きるだけ一定に揃えた後、該デンプン液化液を固
定化グルコアミラーゼに空塔速度(SV)0.5〜
3.0hr-1の流速で通液し、糖化することによつて
例えば92%以上の生成量でグルコースを製造する
ことができる。
したがつて、グルコアミラーゼ等の酵素を使用
する糖化工程をバツチ法によつて行なつてきた従
来法に比べてこの発明の方法に従えば、設備投資
の軽減、エネルギー費の低減、ランニングコスト
の低減等が可能となり、更にデンプン糖の製造を
連続的に行なうことができることによりデンプン
糖製造工程中における雑菌等の繁殖を防ぐことが
できる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を示す。
デンプン液化液の調整 (1) コーンスターチの液化液の調整 コーンスターチ11.4Kg(絶乾固型分10.0Kg)
を水20に懸濁し、塩化カルシウム8.0g
(0.08%対コーンスターチ)を添加後、1N−
NaOHでPH7.0に調整し、液化酵素(商品名:
ターマミル60L、バチルス・リケニホルミス起
源、ノボ社製)を、8.0ml(0.08w/w%対コー
ンスターチ)を加え、小型連続糊化装置(ジエ
ツトクツカー)で1/minの流速で105℃に
瞬間的に加熱後、105℃に15分間滞留できる糊
化リテンシヨン管を通し、常圧下に放出する。
その後95〜98℃で120分間滞留する液化リテン
シヨン管を通し、連続的に糊化、液化を完了す
る。更に、1N−NClでPH2.5〜3.0に調整し、90
℃で10分間保持し、α−アミラーゼを失活さ
せ、1N−NaOHでPH4.5にした後、60℃以上で
濾過し凝集物を除去し、澄明な液化液を得た。
得られた液化液のDEは11.8であつた。
(2) 馬鈴薯デンプンの液化液の調整 馬鈴薯デンプンの酵素液化デキストリンは、
商品名「NSD」(日本資糧工業社製)、商品名
「アミコール」(日澱化学社製)が市販されてい
るが、この実施例ではNSD(DE13.2)を所定の
濃度に溶解して使用した。
実施例 1 先に得たDE11.8のコーンスターチ液化液の濃
度をBx30に調整し、PH7.0、温度55℃とした後、
バチルス・ズブチルスTU株(微工研条寄684号)
より得たマルトトリオース生成アミラーゼ(北海
道糖業社製)を基質固型分1g当り40u添加し、
20時間、55℃に保つた。得られた糖化液の糖組成
を高速液体クロマトグラフイーで分析した結果、
単糖類(G1=グルコース)4%、2糖類(G2
マルトース、イソマルトース)21%、3糖類
(G3=マルトトリオース)48%、4糖類以上のオ
リゴ糖(G4≦)27%であつた。
この糖化液をPH4.5に調整後、テイト アンド
ライル社製の固定化グルコアミラーゼを充填し
たカラム(Φ15mm×300mm)に55℃〜58℃で
SV1.6hr-1で通液したところグルコースの生成量
は93%であり、その他の糖組成は表1の通りであ
つた。
対照例 1 DE11.8のコーンスターチ液化液を濃度Bx30、
PH4.5に調整した後、テイト アンド ライル社
製の固定化グルコアミラーゼを充填したカラム
(Φ15mm×300mm)に55℃〜58℃でSVを変化させ
て通液したところSV0.5hr-1の時、グルコースの
生成量が最高の88.6%で、その他の糖組成が表1
の通りでたつた。
表1 糖組成(%) G1 G2 *1 G2 *2 G3 G4≦ 実施例1 93.0 2.3 2.1 1.4 1.2 対照例1 88.6 3.8 4.9 0.8 1.9 なお、表1中、 G2 *1=マルトース G2 *2=イソマルトース 実施例 2 馬鈴薯デンプンの酵素液化デキストリン(商品
名:NSD、DE13.3、日本資糧工業社製)を水に
溶解して用いた他は、実施例1と同様の操作によ
り糖化を行なつたところグルコース生成糧は93.2
%であつた。
対照例 2 対照例1の基質をNSDにした他は、対照例1
と同様の操作によつて糖化したところグルコース
の生成量は、88.0%であつた。
実施例 3 キトサンビーズ(商品名:キトパール3010富士
紡績社製)50g(wet70ml)にグルコアミラーゼ
(商品名:AMG(300AGU/ml)アスペルギル
ス・ニガー起源、ノボ社製)50g(酵素蛋白とし
て5.4g含有)を加え、室温で2時間撹拌処理後、
吸引濾過し、100mlの水でビーズを洗浄、洗液に
酵素蛋白の溶出がなくなるまで洗浄、濾過を繰返
して行なつた。
得られたキトパール#3010吸着固定化グルコア
ミラーゼは、1.91gの酵素蛋白がキトパールに吸
着された(38.1mg/g−キトパール)。
この固定化グルコアミラーゼをΦ15mm×300mm
のカラムに充填し、基質として実施例1、2と同
様の操作により得たマルトオリゴ糖生成アミラー
ゼ処理液をSV1.7hr-1で通液糖化したところ、グ
ルコースの生成量は各々93.1%、93.5%であつ
た。
対照例 3 基質としてDE11.8のコーンスターチ液化液及
びNSD溶液を、実施例3と同様にキトパール
3010固定化グルコースアミラーゼに通液したとこ
ろ、グルコース生成量は各々89.9%、89.0%であ
つた。
実施例 4 キトパール3510 50g(wet70ml)に担体1g
当り40u相当量のマルトトリオース生成アミラー
ゼを加え、2時間振騰して吸着固定し、固定化マ
ルトトリオース生成アミラーゼを得た。
この固定化酵素をΦ15mm×300mmのカラムに充
填し、DE11.8のコーンスターチ液化液及び
DE13.3のNSD溶液をSV0.25hr-1通液したとこ
ろ、実施例1で得た糖組成とほぼ同じ組成のマル
トトリオース生成アミラーゼ処理の糖液を得た。
この糖液をキトパール3510に固定化したグルコア
ミラーゼ(商品名:スミチーム(3000u/g)リ
ゾプス・デレマー起源、新日本化学社製)を充填
したカラム(Φ15mm×300mm)に通液したところ、
SV0.5hr-1で、グルコース生成量は各々93.2%、
93.7%であつた。
対照例 4 キトパール3510に固定化したグルコアミラーゼ
を充填したカラム(Φ15mm×300mm)に、DE11.8
のコーンスターチ液化液及びNSD溶液を
SV0.5hr-1で通液したところ、グルコース生成量
は各々90.5%、90.1%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マルトオリゴ糖生成アミラーゼをデンプン液
    化液に作用させてデンプン液化液中の糖組成をグ
    ルコース重合度2〜8の範囲に揃えた後、該デン
    プン液化液を固定化グルコアミラーゼに空塔速度
    (SV)0.5〜3.0hr-1の流速で通液し、糖化するこ
    とを特徴とするデンプン糖の製造法。 2 マルトオリゴ糖生成アミラーゼがバチルス
    (Bacillus)属起源のマルトトリオース生成アミ
    ラーゼ及びシユードモナス(Pseudomonas)属
    起源のマルトテトラオース生成アミラーゼである
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 グルコアミラーゼがアスペルギルス
    (Aspergillus)属、リゾプス(Rhizopus)属の
    生産するグルコアミラーゼである特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 4 マルトオリゴ糖生成アミラーゼとして固定化
    マルトトリオース生成アミラーゼを使用する特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 5 固定化グルコアミラーゼ乃至固定化マルトオ
    リゴ糖生成アミラーゼの固定化担体が多孔質キト
    サン、骨炭、弱酸性カチオン樹脂、フエノール系
    樹脂の1種又は2種以上である特許請求の範囲第
    1項乃至第4項の方法。 6 デンプンが馬鈴薯デンプン、コーンスターチ
    の1種又は2種以上である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
JP61295746A 1986-12-13 1986-12-13 デンプン糖の製造法 Granted JPS63148993A (ja)

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