JPH05280489A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JPH05280489A
JPH05280489A JP7745692A JP7745692A JPH05280489A JP H05280489 A JPH05280489 A JP H05280489A JP 7745692 A JP7745692 A JP 7745692A JP 7745692 A JP7745692 A JP 7745692A JP H05280489 A JPH05280489 A JP H05280489A
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JP
Japan
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impeller
moving blade
blade
impellers
adjusting mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP7745692A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Saito
剛 斉藤
Hideo Ohashi
秀雄 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH05280489A publication Critical patent/JPH05280489A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧力であって圧送方向の切り換えを簡単に
する。 【構成】 取付角度が可変の動翼11を有した翼車1
2,13に、その回転方向により最適な角度に自動的に
変更させるための動翼調節機構14を形成する。この翼
車12,13を同軸上に二台設けると共に、これら翼車
12,13を互いに反対方向に正逆回転させる回転駆動
機構15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動翼を有する翼車を備
えた流体機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路トンネルや地下空間施設等
においては、換気或いは火災時の排気を行うための送風
機(ファン)を設置する必要がある。例えば道路トンネ
ルに設置される送風機は、トンネルの天井部や側壁部に
道路延長方向に沿って取付けられ、上り下りの交通量や
坑口間の気圧差に応じて送風方向を変えることができる
ようになっている。
【0003】そして近来にあっては、トンネルの長大化
等に伴って、より強い換気力を発揮する送風機が望まれ
ている。従来の噴流式換気ファンは、平板状の前後縁対
称の動翼を使用しているため、噴流速度は約30m/s が限
界であり、例えば50m/s まで昇圧(約2.8 倍の昇圧力)
することは困難であった。この送風力の向上を省スペー
ス、省エネルギーで行うものとしては、船舶の推進機等
で実績のある二重反転機構を備えた送風機を採用するこ
とが考えられる。
【0004】図4に示すように、この種の二重反転送風
機は、円筒状のケーシング1内に二台の翼車2,3を同
軸上に設けて、一段目の翼車2の裏側に生ずる旋回流
(回転エネルギー)4を、二段目の翼車3を一段目の翼
車2の回転方向5と逆の方向6に回転させることにより
整流し回収して、有効な圧力エネルギーを得ようとする
ものである(図5参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ただし上記二重反転送
風機においては、その送風力を低下させることなく風向
を切り換え得るものはなかった。すなわち単にそれぞれ
の翼車2を逆回転させても、所望する圧力の逆方向送風
は得られない。従って道路トンネル等に設置する場合
は、ケーシング1の取付け方向をその都度変えるほかな
く、これを自動的に行うには複雑で大規模な支持機構を
備える必要があった。
【0006】そこで本発明は、上記事情に鑑み、高圧力
でしかも圧送方向(風向)を簡単に切り換えることの出
来る流体機械を提供すべく創案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、取付角度が可
変の動翼を有した翼車に、その回転方向により最適な角
度に自動的に変更させるための動翼調節機構を形成し、
この翼車を同軸上に二台設けると共に、これら翼車を互
いに反対方向に正逆回転させる回転駆動機構を設けたも
のである。
【0008】
【作用】上記構成によって、翼車が互いに反対方向に回
転することで、二重反転の作用により流体を高加圧する
と共に、回転駆動機構による回転方向の切り換えによ
り、動翼調節機構が動翼の取付角度を変え、加圧力が低
下することなく直ちに圧送方向が逆方向に変換される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0010】図1は、本発明に係わる流体機械の一実施
例を示したものであり、道路トンネルに採用される送風
装置として構成した場合を示している。
【0011】この送風装置は、取付角度が可変の動翼1
1を有した二台の翼車12,13に、その回転方向によ
り動翼11を自動的に最適な取付角度とする動翼調節機
構14がそれぞれ形成され、これら二台の翼車12,1
3が同軸(C)上に設けられていると共に、翼車12,
13を互いに反対方向に正逆回転させる回転駆動機構1
5が設けられて構成されている。
【0012】翼車12,13は、円筒状のケーシング1
6内に収容されており、所定の流線形断面で成る動翼1
1が軸部17,18の周方向に等間隔で設けられ、その
動翼軸19を中心に回転自在となるように支持されてい
る。
【0013】回転駆動機構15は、ケーシング16内に
支持ストラッド(図示略)を介して支持されてそれぞれ
の翼車12,13に連結する二台の駆動モータ20,2
1と、これら駆動モータ20,21の回転方向を必要に
応じて変更するための制御盤22とで構成されている。
すなわち実質的に同じ構成の送風機が、背中合わせに二
基設けられていることになる。そして図2に示すよう
に、図中右方向aの送風とする場合(A)には、第一の
翼車12を左側から見て時計回り方向αに、第二の翼車
13を反時計回り方向βに回転させることで、第一の翼
車12による旋回流S1 を第二の翼車13が整流すると
共にその旋回エネルギーを回収するようになっている。
またその逆の方向bの送風を行う場合(B)には、第一
の翼車12を反時計回りβに、第二の翼車13を時計回
りαにそれぞれ回転させて、第二の翼車13による旋回
流S2 を第一の翼車12により整流・回収させることに
なる。
【0014】動翼調節機構14は、各動翼11の動翼軸
19に設けられた小歯車23と、これら小歯車23に噛
合する一個の大歯車24と、大歯車24の回転を緩衝さ
せる緩衝装置25と、大歯車24を所定の位置で停止さ
せるための停止部材26とにより構成されている。
【0015】図3に第二の翼車13に備えられた動翼機
構14の詳細を示す。なお第一の翼車12も同様に構成
されている。その小歯車23は、中空状に形成された軸
部18内に設けられ、軸部17の周壁27に回転自在に
支持された動翼軸19の内方端に固定されている。大歯
車24は、翼車13の主軸(回転軸心C)と同軸上に設
けられ、駆動モータ21の出力軸28が連結されている
側壁29と反対側の側壁30に回転自在に支持されてい
る。緩衝装置25は、大歯車24の回転軸31に取り付
けられた羽根車32と、この羽根車32を収容する羽根
箱33とで成り、羽根箱33に満たされた流体(油)の
抵抗力により、翼車13の回転始動時において大歯車2
4を制動して、翼車13との相対的な回転角度を生ぜし
めるようになっている。停止部材26は、大歯車24の
裏側に取り付けられた突起34と、側壁30に所定の周
方向距離を隔てて取り付けられた二個のストッパ35と
で成り、突起34がいずれか一方のストッパ35に当接
することで、翼車13の正転時及び逆転時に、大歯車2
4を所定位置に停止させるようになっている。
【0016】次に本実施例の作用を説明する。
【0017】図1中右方向aに送風するに際して、制御
盤22の操作によりそれぞれの駆動モータ20,21を
作動させて、第一の翼車12を図中左側から見て時計回
りに、第二の翼車13を反時計回りに回転させる。この
とき大歯車24は、それぞれの翼車12,13と同じ方
向に回転するが、緩衝装置14の羽根車32の制動力に
より翼車12,13よりも回転が遅らされて、回転位相
差が生じる。この位相差により小歯車23が回転して動
翼11が動翼軸19回りに回転移動し、大歯車24が停
止した位置、すなわちストッパ35の位置に相応する最
適な角度に調節される。これで、第一の翼車12により
生じた旋回流S1 は、逆方向に回転する第二の翼車13
が整流すると共にその旋回エネルギーを回収し、所望の
強い送風が形成される。
【0018】また逆の方向bの送風を行う場合には、駆
動モータ20,21をそれぞれ逆方向の回転に切り換え
る。この切り換えにより第一の翼車12が反時計回り
に、第二の翼車13は時計回りにそれぞれ回転し、翼車
12,13と大歯車24との間には逆方向の回転位相差
が生じて、各動翼11は約180 度回転して逆方向の送風
に最適な角度に位置される。これで、第二の翼車13に
よる旋回流S2 が第一の翼車12により整流される。
【0019】このように、動翼調節機構14を有した翼
車12,13と駆動モータ20,21とで成る送風機を
二基直列に設けて、各々の駆動モータ20,21を互い
に反対の方向に回転させるようにしたので、二重反転の
作用により従来のトンネル換気用噴流式送風機に比べて
2 倍以上の昇圧力が得られると共に、約10%動力を節減
できる。そして、操作盤22の操作により駆動モータ2
0,21の回転方向を変えるだけで送風方向を切り換え
ることができ、非常時等の大量排気等にも迅速に対応で
きると共に、簡単でコンパクトな構造であることで、狭
い場所にも容易に設置でき、極めて汎用性に富む。
【0020】また本実施例の動翼調整機構14は、翼車
12,13の回転力を利用して動翼11の取付角度を変
えるものであるので、従来の動翼可変機構のような複雑
な駆動装置を必要とせず、製造コストの低減に寄与でき
る。
【0021】なお動翼調整機構及び回転駆動機構は本実
施例に限るものではなく、同様な機能で成るものであれ
ばどのような機構でも構わない。
【0022】また、緩衝装置25は、抵抗力を流体摩擦
でなく、特開平1-134099号に示すように電磁力によって
与えられる方法(電磁ブレーキ)でもよい。この場合、
動翼が所定の角度に設定された後は電磁ブレーキを容易
に解放することができるので、緩衝装置25の力が駆動
モータ20,21の抵抗となって動力上の損失となるこ
とはない。
【0023】さらに本実施例においては道路トンネルに
設置される送風装置を説明したが、本発明はこれに限る
ものではなく、地下空間施設などの閉鎖空間等に広く適
用されるものである。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0025】角度可変の動翼を有した翼車に、両方向の
圧送に最適な角度に自動的に変更させる動翼調節機構を
形成し、この翼車を同軸上に二台設けると共に、これら
翼車を互いに反対方向に正逆回転させる回転駆動機構を
設けたので、高圧力・高効率の流体加圧が達成されると
共に、その加圧方向を容易に且つ迅速に切り換えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる流体機械の一実施例を示した側
断面図である。
【図2】図1の作用を説明するための側面図であり、
(A)は右方向の送風の場合、(B)は左方向の送風の
場合を示したものである。
【図3】図1の要部を示した側断面図である。
【図4】従来の流体機械たる二重反転送風機を示した斜
視図である。
【図5】図4の作用を示した側面図である。
【符号の説明】
11 動翼 12,13 翼車 14 動翼調節機構 15 回転駆動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付角度が可変の動翼を有した翼車に、
    その回転方向により最適な角度に自動的に変更させるた
    めの動翼調節機構を形成し、該翼車を同軸上に二台設け
    ると共に、これら翼車を互いに反対方向に正逆回転させ
    る回転駆動機構を設けたことを特徴とする流体機械。
JP7745692A 1992-03-31 1992-03-31 流体機械 Pending JPH05280489A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7745692A JPH05280489A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 流体機械

Applications Claiming Priority (1)

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JP7745692A JPH05280489A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 流体機械

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JPH05280489A true JPH05280489A (ja) 1993-10-26

Family

ID=13634517

Family Applications (1)

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JP7745692A Pending JPH05280489A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 流体機械

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