JPH05279306A - 新規アミノナフタセン誘導体 - Google Patents

新規アミノナフタセン誘導体

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JPH05279306A
JPH05279306A JP10610492A JP10610492A JPH05279306A JP H05279306 A JPH05279306 A JP H05279306A JP 10610492 A JP10610492 A JP 10610492A JP 10610492 A JP10610492 A JP 10610492A JP H05279306 A JPH05279306 A JP H05279306A
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JP
Japan
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group
formula
amino
dione
compound
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Pending
Application number
JP10610492A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiji Fujita
一司 藤田
Eiji Nakajo
英司 中條
Naohito Ohashi
尚仁 大橋
Masaru Fukui
優 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP10610492A priority Critical patent/JPH05279306A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アドリアマイシン耐性株に有効なアミノナフ
タセン誘導体を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、アシル基または低級アルキル
基を意味し、R2 はアセチル基またはエチル基を意味
し、R3 は水素原子または糖残基を意味する。)で表さ
れるアミノナフタセン誘導体および薬学的に許容される
その酸付加塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なアミノナフタセン
誘導体および薬学的に許容されるその酸付加塩に関す
る。本発明の化合物は、制癌作用並びに抗菌作用を有
し、制癌剤、抗菌剤などの医薬品として有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アンスラサイクリン系の制癌剤と
しては、アドリアマイシン、ダウノマイシンが良く知ら
れている。これらは、強い制癌活性と広い抗癌スペクト
ルを有するが故、広く臨床的に使用されている。しかし
ながら、これらは心臓毒性等の副作用を有し、臨床適応
上、大きな問題となっている。そこで近年、上記副作用
を軽減すべく、各種アンスラサイクリン誘導体の合成研
究が活発に展開され、ピラルビシン、エピルビシン、ア
クラシノマイシン等が開発された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの化合
物は副作用の点では改善がみられるものの、最近問題と
なっているアドリアマイシン耐性株に対する制癌活性に
ついては必ずしも満足のゆくものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる状況下、本発明者
らはアドリアマイシン耐性株に有効なアンスラサイクリ
ン系制癌剤を創製すべく、鋭意検討を重ねた結果、本発
明化合物である新規なアミノナフタセン誘導体を見い出
し、このものが目的とした制癌効果を有することを見い
出して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、一般式(I)
【化4】 (式中、R1 は水素原子、アシル基または低級アルキル
基を意味し、R2 はアセチル基またはエチル基を意味
し、R3 は水素原子または糖残基を意味する。)で表さ
れるアミノナフタセン誘導体および薬学的に許容される
その酸付加塩を提供するものである。
【0005】本発明においてアシル基としては、無置換
もしくは置換アルカノイル基、または置換もしくは無置
換芳香族アシル基が挙げらる。置換アルカノイル基とし
ては、フッ素、塩素またはメトキシ基等で置換された炭
素原子数1〜8個の置換アルカノイル基が挙げられ、例
えばトリフルオロアセチル基、クロロアセチル基、トリ
クロロアセチル基、メトキシアセチル基等が挙げられ
る。無置換アルカノイル基としては、例えば炭素原子数
1〜4個の無置換アルカノイル基が挙げられ、さらに具
体的にはホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブ
タノイル基等が挙げられる。置換芳香族アシル基として
は、ニトロ基、メトキシ基等で置換された炭素原子数1
2個以下の置換芳香族アシル基が挙げられ、例えばパラ
ニトロベンゾイル、パラメトキシベンゾイル等が挙げら
れる。無置換芳香族アシル基としては、炭素原子数12
個以下の無置換芳香族アシル基が挙げられ、例えばベン
ゾイル基等が挙げられる。アシルオキシ基およびアシル
アミノ基のアシル部については前述と同様のアシル基が
挙げられる。アシルアミノ基のアミノ基には、C1 〜C
4 のアルキル基が置換されていてもよい。低級アルキル
基としては直鎖状または分枝状のいずれでも良く、例え
ばC1 〜C4 のアルキル基が挙げられ、さらに具体的に
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、またはn−ブチル基等が挙げられる。
【0006】糖残基として使われる糖には特に制限はな
く、通常アンスラサイクリン系化合物に使われる糖であ
ればよい。具体的には例えば「ドキソルビシン」エフ・
アルカモーネ著、アカデミックプレス(F. Arcamone,"D
OXORUBICIN", Academic Press (1981))記載のリキソー
ス、アラビノース、リボース、キシロース等の糖、ダウ
ノサミン、ロドサミン、アコサミン、リストサミン、ア
クチノサミン、バンコサミン、メゴサミン、アンゴロサ
ミン等のアミノ糖が挙げられる。また、一般式(II)
【化5】 (式中、R4 は水酸基、ハロゲン原子、アシルオキシ
基、NH2 、二級アミノ基、三級アミノ基、アシルアミ
ノ基または置換モルホリノ基を意味し、R5 は水酸基、
ハロゲン原子、アシルオキシ基、テトラヒドロピラニル
オキシ基または一般式(III)
【化6】 (式中、R7 は水素原子またはアシル基を意味する。)
で表される糖残基を意味し、R6 は水素原子、メチル基
またはヒドロキシメチル基を意味する。) で表され
る糖残基も挙げられる。
【0007】二級アミノ基としては、例えばC1 〜C4
のモノアルキルアミノ基が挙げられ、さらに具体的には
メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、
ブチルアミノ基等が挙げられる。三級アミノ基として
は、例えばC1 〜C4 のアルキル基で置換されたジアル
キルアミノ基が挙げられ、置換している2つのアルキル
基は同じでも異なってもよい。さらに具体的にはジメチ
ルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、
ジブチルアミノ基等が挙げられる。置換モルホリノ基と
しては例えばシアノ基またはメチル基に置換されたモル
ホリノ基が挙げられ、さらに具体的には3−シアノモル
ホリノ基、2−メチルモルホリノ基、2,6−ジメチル
モルホリノ基等が挙げられる。ハロゲン原子としては、
例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原
子が挙げられる。
【0008】本発明の一般式(I)の化合物は、所望に
応じて各種の無機酸または有機酸等薬学的に許容される
範囲で、任意の酸と酸付加塩を形成することができる。
例えば、塩酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸などの
無機酸、酢酸、蓚酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フ
マール酸、マレイン酸などの有機酸が挙げられる。
【0009】本発明の一般式(I)の化合物は、例えば
下式で表される諸方法で製造することができる。 製造法a)
【化7】 (式中、R1 、R2 、R6 は前述と同じ意味を表し、R
8 はハロゲン原子、アシルオキシ基、三級アミノ基、ア
シルアミノ基または置換モルホリノ基を意味し、R9
ハロゲン原子、アシルオキシ基、テトラヒドロピラニル
オキシ基、または一般式(III a)
【化8】 (式中、R12はアシル基を意味する。)で表される糖残
基を意味し、Xは、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素
原子等のハロゲン原子を意味する。) 一般式(Ia)の化合物は一般式(Ib)の化合物と一
般式(IIa)の糖誘導体とを、不活性溶媒中、水銀塩ま
たは銀塩の存在下で反応させることによって得ることが
でき、また、必要に応じ、後記製造法c)の方法より一
般式(Ia)の化合物の一部あるいは全てのアシル基を
除去することによって、後記一般式(Ic)の化合物を
得ることができる。不活性溶媒としては例えばジクロロ
メタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、あるいはジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホ
スホロトリアミド等の非プロトン性溶媒が挙げられ、ま
た、これらの混合溶媒を用いることもできる。これらの
溶媒は予め乾燥しておくことが望ましい。
【0010】水銀塩としては、例えば塩化第二水銀、臭
化第二水銀等のハロゲン化水銀塩、酸化第二水銀、シア
ン化水銀などが挙げられる。銀塩としては、トリフルオ
ロメタンスルホン酸銀、メタンスルホン酸銀等の置換ま
たは無置換のアルキルスルホン酸銀、酸化銀、炭酸銀な
どが挙げられる。反応は−30℃から50℃の範囲で実
施することが望ましく、必要に応じてモレキュラーシー
ブ等を共存させても良い。反応は適宜、反応温度を上下
させることにより促進または抑制することが可能であ
る。反応終了後は、通常の有機化学的手法により、生成
物を単離、精製することができる。
【0011】製造法b)
【化9】 (式中、R1 、R2 、、R6 、R8 、R9 は前述と同じ
意味を表し、Aはアシル基を意味する。) 一般式(Ia)の化合物は、一般式(Ib)の化合物と
一般式(IIb)の糖誘導体とを、不活性溶媒中、トリア
ルキルシリルトリフルオロメタンスルホナートの存在下
で反応させることによって得ることができ、また、必要
に応じ、後記製造法c)の方法により引き続きアシル基
を除去することによって、後記一般式(Ic)の化合物
を得ることができる。Aのアシル基としては、例えばア
セチル、クロロアセチル等の置換または無置換のアルカ
ノイル基、例えばベンゾイル、パラニトロベンゾイル等
の置換または無置換の芳香族アシル基を挙げることがで
きる。不活性溶媒としては、例えばジクロロメタン、ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばテ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶媒などが挙げられ、ま
た、これらの混合溶媒を用いることもできる。これらの
溶媒は予め乾燥しておくことが望ましい。トリアルキル
シリルトリフルオロメタンスルホナートとしては、例え
ばトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、
トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート、イ
ソプロピルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナ
ート、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンス
ルホナート等が挙げられる。反応は−30℃から50℃
の範囲で実施することが望ましく、必要に応じてモレキ
ュラーシーブ等を共存させても良い。反応は適宜反応温
度を上下させることにより促進または抑制することが可
能である。反応終了後は通常の有機化学的手法により、
生成物を単離、精製することができる。
【0012】製造法aまたはbで得られる一般式(I
a)の化合物は必要に応じ、R1 、R8 、R9 のアシル
基の一部あるいはすべてを、常法により加水分解するこ
とによって一般式(Ic)の化合物とすることができ
る。 製造法c)
【化10】 (式中、R1 、R2 、R5 、R6 、R8 、およびR9
前述と同じ意味を表し、R13は水酸基、ハロゲン原子、
アシルオキシ基、NH2 、二級アミノ基、三級アミノ
基、アシルアミノ基または置換モルホリノ基を意味す
る。) この反応は、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、あるいはアセトン
等の溶媒中、またはこれらの混合溶媒中に、塩基の水溶
液またはアルコール溶液を加えて実施することができ
る。塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウムなどが挙げられる。塩基のアルコ
ール溶液としては、メタノール、エタノール、イソプロ
ピルアルコール等を用いることができる。反応は−20
℃から30℃の範囲で実施することが望ましく、この範
囲内で適宜反応温度を上下させることにより、反応を促
進または抑制することが可能である。反応終了後は通常
の有機化学的手法により、生成物を単離精製することが
できる。さらに必要に応じて一般式(Ic)の化合物を
含水系あるいは無水系の溶媒中で酸処理することにより
酸付加塩として単離することも可能である。
【0013】前記一般式(Ib)の化合物は、以下に示
す方法で合成することができる。
【化11】 (式中、R1 、R2 は前述と同じ意味を表す。) 一般式(IV)の化合物は公知であり、特開昭60-75473号
公報、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J. Org. Chem.), 52, 4477(1987)、および特開平2-26
4790号公報に掲載の方法により合成できる。一般式(I
V)の化合物をブロム化剤(例えばN−ブロモスクシン
イミド、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダント
イン、臭素など)で処理して一般式(V)の化合物とす
る。この反応は例えば、ジクロロメタン、四塩化炭素、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒、例えばベ
ンゼン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒、またはこ
れらの有機溶媒と水との混合溶媒中にブロム化剤を添加
することにより実施することができる。反応の開始剤と
して過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、
光などが用いられ、反応温度は10℃から100℃の範
囲が望ましく、この範囲内で適宜上下させることによ
り、反応を促進または抑制することが可能である。反応
終了後は通常の有機化学的手法により、生成物を単離精
製することができる。次に一般式(V)の化合物を酸ま
たはMOR14(MはNa、Li、Ag等の金属を意味
し、R14はアシル基または低級アルキル基を意味す
る。)で処理し、一般式(Ib)の化合物に変換する。
この反応は例えばメタノール、エタノール等のアルコー
ル系溶媒、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等の親水性溶媒、ジメチルスルホキシド、ジメチルホル
ムアミド、ヘキサメチルホスホロアミド等の非プロトン
性極性溶媒中に酸またはMOR14(M、R14は前述と同
じ意味を表す。)を添加することにより実施することが
できる。酸としては、例えば塩酸、硫酸等の各種無機酸
が挙げられる。反応温度は25℃から150℃の範囲が
望ましくこの範囲内で適宜上下させることにより、反応
を促進または抑制することが可能である。反応終了後は
通常の有機化学的手法により、生成物を単離精製するこ
とができる。
【0014】また一般式(IV)の化合物において、R2
がアセチル基である化合物についてはカルボニル基を適
当な保護基(例えばジメチルアセタール、ジエチルアセ
タール、ジプロピルアセタール、ジブチルアセタール等
の非環状アセタール、または1,3−ジオキサン、1,
3−ジオキソラン、2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
サン等の環状アセタールなどの保護基)で常法より保護
した後記化合物(VI)に変換した後、ブロム化を行な
い、一般式(Ib)に対応する化合物を合成した後、通
常の方法で脱保護してもよい。また化合物(VI)は、公
知(特開昭60-75473号公報、ジャーナル・オブ・オーガ
ニック・ケミストリー(J. Org. Chem.),52, 4477,(198
7) )である後記化合物(VII)からも、容易に誘導でき
る。
【化12】 (式中、R10、R11は低級アルコキシ基を意味するかあ
るいはR10とR11でエチレンジオキシ基、2,2−ジメ
チルプロピレンジオキシ基を意味する。) ここで低級アルコキシ基としては、炭素数1〜4のアル
コキシ基が挙げられ、例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロピオキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
【0015】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れた制癌活性を有
し、またアドリアマイシン耐性株に対する制癌活性も著
しく改善されている。以下に薬理試験結果を示す。 (実験方法) 細胞増殖抑制作用の検討 牛胎児血清10%を含むRPMI1640培地にて、P38
8マウス白血病細胞(P/S)懸濁液(105 個/ml)
を調製した。この懸濁液 0.5mlに最終濃度の2倍濃度の
薬剤液を 0.5ml加え、CO2 ガス5%、37℃にて48
時間培養した。薬剤液は、蒸留水またはDMSOにて2
mg/ml濃度になるように調製後、前述の培地にて希釈し
て用いた。培養後、細胞数をコールターカウンターを用
いて計数し、薬剤無添加の場合の細胞数を比較した。細
胞数を薬剤無添加の場合の50%に抑制するに必要な薬
剤濃度(最終濃度)(μg/ml)をIC50値としてあらわ
し、細胞増殖抑制作用の強さの指標とした。またアドリ
アマイシン耐性P388細胞(P/A)を用いて同様な
実験を実施した。アドリアマイシン
【化13】 の(P/A)に対するIC50値は、(P/S)に対する
IC50値よりも100倍以上高い。 (実験結果)P−388感受性細胞(P/S)及びP−
388アドリアマイシン耐性細胞(P/A)に対する増
殖抑制作用の結果を表1に示した。
【表1】 ただし、表1中、RIは次式より求められる耐性克服度
を表わす。 RI=(アドリアマイシン耐性細胞(P/A)に対する
IC50値)/(アドリアマイシン感受性細胞(P/S)
に対するIC50値) 表1に示した結果から明らかなように本発明の一般式
(I)の化合物およびその酸付加塩は、従来のアンスラ
サイクリン系制癌剤であるアドリアマイシンと比較し、
アドリアマイシン耐性株に対して著しい制癌作用を有し
ている。本発明の一般式(I)の化合物およびその酸付
加塩は、これを制癌剤として用いるにあたり、経口的あ
るいは非経口的に投与することができる。すなわち、通
常用いられる投与形態、例えば錠剤、カプセル剤、シロ
ップ剤、懸濁液等の型で経口的に投与することができ、
あるいはその溶液、乳剤、懸濁液等の液剤としたものを
例えば、静注、動注など注射剤の型で非経口的に投与す
ることができる。坐剤の型で直腸投与することもでき
る。また、前記の適当な投与剤型は許容される通常の担
体、賦形剤、結合剤、安定剤などに活性化合物を配合す
ることにより製造することができる。また注射剤で用い
る場合には、許容される緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等
を添加することもできる。投与量、投与回数は症状、年
令、体重、投与形態等によって異なるが、通常は成人に
対し1日当たり約10〜500mg、好ましくは50〜2
00mgを1回または数回に分けて投与することができ
る。
【0016】
【実施例】次に本発明を以下の実施例及び参考例によっ
て説明するが、これは、その一例にすぎないものであっ
て、何んらこれのみに限定されるものではない。 参考例1 (7S,9S,10S)−9−アミノ−10−ブロモ−
9−{1−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)}
エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,1
1−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオン
【化14】 後記参考例4で得られた(7S,9S)−9−アミノ−
9−{1−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)}
エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,1
1−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオン 9.3
gをベンゼン600mlに懸濁し、加熱還流させた。次に
N−ブロモスクシンイミド 5.9gとアゾビスイソブチロ
ニトリル30mgを反応液に加えた。1時間反応液を攪拌
後、放冷し、析出した結晶を濾過して除いた。濾液を飽
和重曹水、水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水芒硝で乾
燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(溶出液クロロホルム:メタノー
ル=100:1)にて精製し、(7S,9S、10S)
−9−アミノ−10−ブロモ−9−{1−(2,2−ジ
メチルプロピレンジオキシ)}エチル−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフ
タセン−5,12−ジオンを得た。 融点 236〜240℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 0.79(3H,s)、1.18(3H,s)、1.56(3
H,s)、1.81(1H,dd,J=14.0, 4.1Hz)、
2.70(1H,d,J=14.0Hz)、3.43(2H,m)、
3.73(2H,m)、4.02(1H,s)、5.31(1H,
m)、7.83(2H,m)、8.36(2H,m)、13.45
(1H,s)、13.49 (1H,s) MS(FD) m/z 532
【0017】参考例2 (7S、9S、10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−{1−(2,2−ジメチルプロピレンオキ
シ)}エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,
7,11−トリヒドロキシ−ナフタセン−5,12−ジ
オンの合成
【化15】 参考例1で得られた(7S,9S、10R)−9−アミ
ノ−10−ブロモ−9−{1−(2,2−ジメチルプロ
ピレンジオキシ)}エチル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−
5,12−ジオン1.69gを酢酸30mlに溶かし、酢酸銀
0.8gを加え、90℃で加熱攪拌した。3時間後、沈澱
を濾過し、濾液を飽和重曹水で中和し、クロロホルムで
抽出した。クロロホルム層を飽和重曹水、水、飽和食塩
水で順次洗浄し、無水芒硝で乾燥した。溶媒を減圧下留
去して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出液 クロロホルム:メタノール=100:1)に
て精製し、(7S、9S、10R)−10−アセトキシ
−9−アミノ−9−{1−(2,2−ジメチルプロピレ
ンジオキシ)}エチル−7,8,9,10−テトラヒド
ロ−6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,1
2−ジオンを得た。 融点 185〜190℃(分解)1 H−NMR(CDCl2 ) δ 0.75(3H,s)、1.20(3H,s)、1.60(3
H,s)、1.93(3H,s)、2.54(2H,m)、3.38
(2H,m)、3.72(2H,m)、5.24(1H,dd,
J=4.5 ,2.3 Hz)、6.45(1H,s)、7.82(2
H,m)、8.33(2H,m) MS(FD) m/z 512 IR(CHCl3 )cm-1 3395、1746、1
628、1590
【0018】実施例1 (1) (7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−
アセチル−9−アミノ−7,8,9,10−テトラヒド
ロ−6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,1
2−ジオンと (2) (7S,9S,10R)−9−アセチル−9−アミ
ノ−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,10,
11−テトラヒドロキシナフタセン−5,12−ジオン
の合成
【化16】 参考例2で得られた(7S,9S、10R)−10−ア
セトキシ−9−アミノ−9−{1−(2,2−ジメチル
プロピレンジオキシ)}エチル−7,8,9,10−テ
トラヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフタセン
−5,12−ジオン350mgをジオキサン50mlに溶か
し、3N塩酸28mlを加えた。反応液を90℃で3時間
攪拌した後、溶媒を減圧留去し、残渣にクロロホルムお
よび飽和重曹水を加え室温で攪拌した。クロロホルム層
を分液して、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水芒硝で
乾燥した。溶媒を減圧下留去して、得られた残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー( 溶出液クロロホルム:メタ
ノール=100:3)にて精製し(7S,9S,10
R)−10−アセトキシ−9−アセチル−9−アミノ−
7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,11−トリ
ヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンと(7S,9
S,10R)−9−アセチル−9−アミノ−7,8,
9,10−テトラヒドロ−6,7,10,11−テトラ
ヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンを得た。 (1) 融点 165〜170℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.99(3H,s)、2.15(1H,ddd,J=15.
3, 1.6, 1.3Hz)、2.40(3H,s)、2.67(1H,
dd,J=15.3, 5.7Hz)、3.70(1H,s)、5.31
(1H,dd,J=5.7 ,1.3 Hz)、6.35(1H,
d,J= 1.6Hz)、7.85(2H,m)、8.34(2H,
m) MS(FD) m/z 426 IR(CHCl3 )cm-1 3688、1750、1
716、1627、1590 (2) 融点 193〜196℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 2.33(1H,ddd,J=14.7, 1.4, 1.2Hz)、
2.43(3H,s)、2.57(1H,dd,J=14.7, 5.1
Hz)、3.52(1H,s)、5.07(1H,d,J= 1.4
Hz)、5.26(1H,dd,J=5.1, 1.2Hz)、7.87
(2H,m)、8.35(2H,m) MS(FD) m/z 384 IR(CHCl3 )cm-1 3620、1710、1
627、1590
【0019】実施例2 (7S、9S、10R)−10−アセトキシ−9−アセ
チル−9−アミノ−7−0−(3,4−ジ−O−アセチ
ル−2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノシ
ル)−6,11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テ
トラヒドロナフタセン−5,12−ジオンの合成
【化17】 実施例1で得られた(7S,9S、10R)−10−ア
セトキシ−9−アセチル−9−アミノ−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフ
タセン−5,12−ジオン59.1mgを無水塩化メチレン1
0mlと無水ジエチルエーテル0.54mlの混合溶媒に溶解
し、10%含水モレキュラーシーブ(4A、メルク社
製)70mgを加え、−20℃に冷却した。28μlのト
リメチルシリルトリフロオロメタンスルホネートを滴下
し、10分後、1,3,4−O−アセチル−2−デオキ
シ−β−D−エリスロペンタピラノース(特願昭64-190
87号公報)72.3mgを加え、さらに10分後49μlのト
リメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートを滴下
した。−20℃にて3時間攪拌した後、飽和重曹水を加
えて濾過後、分液し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗
浄して無水芒硝で乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られ
た残渣を分取用シリカゲル薄層プレート60F254 に塗
布し、クロロホルム−メタノール(95:5)の混合溶
媒で展開した。橙色のバンドをかき取り、クロロホルム
−メタノール(95:5)で抽出し、濃縮乾固して50.0
mgの(7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−
アセチル−9−アミノ−7−0−(3,4−ジ−O−ア
セチル−2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノ
シル)−6,11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−
テトラヒドロナフタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 222〜225℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.96(3H,s)、1.98(3H,s)、1.9 〜2.2
(3H,m)、2.14(3H,s)、2.40(3H,s)、
2.64(1H,dd,J=15.6,5.2 Hz)、3.80(1
H,dd,J=12.7,3.2 Hz)、4.19(1H,dd,
J=12.7,1.1 Hz)、5.16(3H,m)、5.57(1
H,m)、6.33(1H,d,J=0.9 Hz)、7.86(2
H,m)、8.36(2H,m)、13.49 (2H,bs) IR(KBr)cm-1 3401、1747、171
3、1626、1588 MS(FD) m/z 625
【0020】実施例3 (7S、9S、10R)−10−アセトキシ−9−アセ
チル−9−アミノ−7−0−(2−デオキシ−β−D−
エリスロペンタピラノシル)−6,11−ジヒドロキシ
−7,8,9,10−テトラヒドロナフタセン−5,1
2−ジオンの合成
【化18】 実施例2で得られた(7S,9S、10R)−10−ア
セトキシ−9−アセチル−9−アミノ−7−0−(3,
4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−β−D−エリス
ロペンタピラノシル)−6,11−ジヒドロキシ−7,
8,9,10−テトラヒドロナフタセン−5,12−ジ
オン20mgを無水二塩化エチレン2mlに溶解し、0℃に
冷却した。 7.2mgの水酸化カリウムを0.16mlのメタノー
ルに溶解しこの溶液を前記溶液中に滴下して、 2.5時間
反応させた。反応混合物に 0.1規定塩酸を加えpHを 2.5
とした後、水を加えて攪拌し有機層を分離した。水層を
クロロホルムで洗浄した後、飽和重曹水で中和し、クロ
ロホルムで抽出した。クロロホルム層を水、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水芒硝で乾燥した後、減圧下溶媒を留
去して純粋な(7S,9S,10R)−10−アセトキ
シ−9−アセチル−9−アミノ−7−0−(2−デオキ
シ−β−D−エリスロペンタピラノシル)−6,11−
ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラヒドロナフタ
セン−5,12−ジオンを得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.87(1H,m)、2.04(1H,m)、2.12(1
H,m)、2.18(3H,s)、2.19(3H,s)、2.76
(1H,dd,J=14.9,4.3 Hz)、3.75(4H,
m)、5.02(1H,s)、5.25(1H,m)、5.51(1
H,m)、5.68(1H,s)、6.36(1H,s)、7.86
(2H,m)、8.35(2H,m)、13.43 (1H,
s)、13.54 (1H,s) IR(KBr)cm-1 3384、1754、171
0、1626、1588
【0021】実施例4 (7S、9S、10R)−9−アセチル−9−アミノ−
7−0−(3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−
β−D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナ
フタセン−5,12−ジオンの合成
【化19】 実施例2と同様の方法を用いて実施例1で得られた(7
S,9S、10R)−9−アセチル−9−アミノ−7,
8,9,10−テトラヒドロ−6,7,10,11−テ
トラヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンから(7
S,9S,10R)−9−アセチル−9−アミノ−7−
0−(3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−β−
D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,10−
テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナフタ
セン−5,12−ジオンを得た。 融点 178〜185℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.91(1H,m)、1.98(3H,s)、2.12(1
H,m)、2.15(3H,s)、2.37(1H,m)、2.41
(3H,s)、2.55(1H,dd,J=15.1, 4.9 H
z)、3.86(1H,dd,J=12.7, 3.2 Hz)、4.26
(1H,dd,J=12.7, 1.5 Hz)、5.14(4H,
m)、5.57(1H,m)、7.86(2H,m)、8.36(2
H,m)、13.45 (2H,bs) IR(KBr)cm-1 3405、1744、171
0、1626、1589 MS(FD) 584
【0022】実施例5 (7S、9S、10R)−9−アセチル−9−アミノ−
7−0−(2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラ
ノシル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,1
0,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオ
ンの合成
【化20】 実施例3と同様の方法を用いて実施例4で得られた(7
S,9S、10R)−9−アセチル−9−アミノ−7−
0−(3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−β−
D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,10−
テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナフタ
セン−5,12−ジオンから(7S、9S、10R)−
9−アセチル−9−アミノ−7−0−(2−デオキシ−
β−D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナ
フタセン−5,12−ジオンを得た。1 H−NMR(CDCl3 +CD3 OD) δ 1.71(1H,ddd,J=13.0,5.4, 3.0Hz)、
1.94(1H,ddd,J=13.0,13.0,3.0 Hz)、2.
32(1H,d,J=14.9Hz)、2.34(3H,s)、2.
51(1H,dd,J=14.9, 4.6 Hz)、3.77(3H,
m)、3.97(1H,dd,J=12.2,1.8 Hz)、5.05
(1H,s)、5.08(1H,dd,J=4.6, 1.6H
z)、5.45(1H,dd,J=3.0, 3.0Hz)、7.81
(2H,m)、8.30(2H,m) IR(KBr)cm-1 3453、1711、162
6、1588 MS(FD) 500 (M+H)+
【0023】実施例6 (7S、9S、10R)−9−アセチル−9−アミノ−
7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,10,11
−テトラヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンの合
【化21】 参考例1で得られた(7S,9S、10R)−9−アミ
ノ−10−ブロモ−9−{1−(2,2−ジメチルプロ
ピレンジオキシ)}エチル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−
5,12−ジオン173mgをジオキサン25mlに溶か
し、3規定塩酸14mlを加えた。90℃で2時間反応
し、放冷後、飽和重曹水で中和した。クロロホルムで抽
出し、クロロホルム層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
芒硝で乾燥した。減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液クロロホル
ム:メタノール=100:1)にて精製し(7S,9
S,10S)−9−アセチル−9−アミノ−7,8,
9,10−テトラヒドロ−6,7,10,11−テトラ
ヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 152〜158℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 2.24(1H,dd,J=14.6, 4.1Hz)、2.44
(3H,s)、2.83(1H,d,J=14.6Hz)、3.15
(1H,d,J=8.6 Hz)、3.86(1H,d,J=
8.6Hz)、4.51(1H,d,J=11.0Hz)、5.36
(1H,dm)、7.86(2H,m)、8.36(2H,
m)、 13.40(2H,s) IR(KBr)cm-1 3439、1704、162
6、1588
【0024】実施例7 (7S、9S、10S)−9−アセチル−9−アミノ−
7−0−(3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−
β−D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナ
フタセン−5,12−ジオンの合成
【化22】 実施例2と同様の方法を用いて実施例6で得られた(7
S,9S、10S)−9−アセチル−9−アミノ−7,
8,9,10−テトラヒドロ−6,7,10,11−テ
トラヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンから(7
S,9S,10S)−9−アセチル−9−アミノ−7−
0−(3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−β−
D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,10−
テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナフタ
セン−5,12−ジオンを得た。 融点 155〜160℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.86(1H,m)、1.98(3H,s)、2.02(3
H,s)、2.06(1H,m)、2.13(3H,s)、2.48
(1H,dd,J=14.2, 4.7Hz)、2.64(1H,
d,J=14.2Hz)、3.74(1H,dd,J=13.0,
3.0Hz)、3.89(3H,m)、5.25(2H,m)、5.3
6(1H,m)、5.55(1H,m)、7.86(2H,
m)、8.34(2H,m) IR(KBr)cm-1 3438、1745、170
4、1626、1589
【0025】実施例8 (7S、9S、10S)−9−アセチル−9−アミノ−
7−0−(2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラ
ノシル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,1
0,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオ
ンの合成
【化23】 実施例3と同様の方法を用いて実施例7で得られた(7
S,9S、10S)−9−アセチル−9−アミノ−7−
0−(3,4−ジ−O−アセチル−2−デオキシ−β−
D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,10−
テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナフタ
セン−5,12−ジオンから(7S,9S,10S)−
9−アセチル−9−アミノ−7−0−(2−デオキシ−
β−D−エリスロペンタピラノシル)−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,10,11−トリヒドロキシナ
フタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 175〜180℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 +CD3 OD) δ 1.53(1H,m)、1.83(1H,m)、2.13(3
H,s)、2.36(1H,dd,J=16.2, 4.3Hz)、
2.61(1H,d,J=16.2Hz)、3.27(1H,s)、
3.76(4H,m)、5.18(1H,m)、5.45(1H,
m)、7.79(2H,m)、8.26(2H,m) IR(KBr)cm-1 3440、1699、162
5、1588
【0026】参考例3 (7S,9S,10S)−9−アミノ−10−ブロモ−
9−エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,
7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオ
ンの合成
【化24】 参考例1と同様の方法を用いて特開平2-264790号公報記
載の(7S,9S)−9−アミノ−9−エチル−7,
8,9,10−テトラヒドロ−6,7,11−トリヒド
ロキシナフタセン−5,12−ジオンから(7S,9
S,10S)−9−アミノ−10−ブロモ−9−エチル
−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,11−ト
リヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 175〜180℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.11(3H,t,J= 7.6Hz)、1.69(1H,d
d,J=14.9, 3.8Hz)、1.82(2H,q,J= 7.6
Hz)、2.49(1H,d,J=14.9Hz)、3.71(1
H,s)、5.26(1H,m)、7.85(2H,m)、8.36
(2H,m)、13.51 (2H,bs)
【0027】実施例9 (7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−
6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−
ジオンの合成
【化25】 参考例2と同様の方法を用いて参考例3で得られた(7
S,9S,10S)−9−アミノ−10−ブロモ−9−
エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,7,1
1−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンから
(7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−
6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−
ジオンを得た。 融点 135〜140℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.04(3H,t,J= 7.6Hz)、1.56(2H,
q,J= 7.6Hz)、2.01(1H,dd,J=14.9,
5.1Hz)、2.05(3H,s)、2.17(1H,ddd,
J=14.9,1.9, 1.6Hz)、5.20(1H,dd,J=5.
1, 1.9Hz)、6.15(1H,d,J=1.6 Hz)、7.85
(2H,m)、8.36(2H,m)
【0028】実施例10 (7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7−0−(3,4−ジ−O−アセチル
−2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノシル)
−6,11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラ
ヒドロナフタセン−5,12−ジオンの合成
【化26】 実施例2と同様の方法を用いて実施例9で得られた(7
S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミノ−
9−エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,
7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオ
ンから(7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9
−アミノ−9−エチル−7−0−(3,4−ジ−O−ア
セチル−2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノ
シル)−6,11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−
テトラヒドロナフタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 205〜215℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.03(3H,t,J= 7.0Hz)、1.50(2H,
m)、1.96(2H,m)、1.97(3H,s)、2.06(3
H,s)、2.11(1H,m)、2.12(3H,s)、2.21
(1H,d,J=14.9Hz)、3.82(1H,dd,J=
13.0,3.0Hz)、4.39(1H,d,J=13.0Hz)、5.
10(3H,m)、5.54(1H,m)、6.14(1H,d,
J=1.4 Hz)、7.85(2H,m)、8.35(2H,m) IR(KBr)cm-1 3424、2937、174
6、1625、1588 MS(SIMS) 634、612
【0029】実施例11 (7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7−0−(2−デオキシ−β−D−エ
リスロペンタピラノシル)−6,11−ジヒドロキシ−
7,8,9,10−テトラヒドロナフタセン−5,12
−ジオンの合成
【化27】 実施例3と同様の方法を用いて実施例10で得られた
(7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7−0−(3,4−ジ−O−アセチル
−2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノシル)
−6,11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラ
ヒドロナフタセン−5,12−ジオンから(7S,9
S,10R)−10−アセトキシ−9−アミノ−9−エ
チル−7−0−(2−デオキシ−β−D−エリスロペン
タピラノシル)−6,11−ジヒドロキシ−7,8,
9,10−テトラヒドロナフタセン−5,12−ジオン
を得た。 融点 188〜192℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 +CD3 OD) δ 1.01(3H,t,J= 7.3Hz)、1.47(2H,
m)、1.78(1H,ddd,J=12.4, 4.3, 2.3H
z)、1.94(2H,m)、2.00(3H,s)、2.20(1
H,dd,J=15.1, 1.3 Hz)、3.80(3H,m)、
4.11(1H,dd,J=12.8, 3.0 Hz)、5.01(1
H,dd,J=4.3, 1.6Hz)、5.47(1H,m)、6.
13(1H,d,J=1.3 Hz)、7.82(2H,m)、8.
32(2H,m) IR(KBr)cm-1 3398、2928、173
6、1627、1589 MS(SIMS) 550、528
【0030】実施例12 (7S,9S,10R)−9−アミノ−9−エチル−7
−0−(2−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノ
シル)−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,10,
11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンの
合成
【化28】 実施例11で得られた(7S,9S,10R)−10−
アセトキシ−9−アミノ−9−エチル−7−0−(2−
デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノシル)−6,
11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラヒドロ
ナフタセン−5,12−ジオン43.3mgを二塩化エチレン
3mlとメタノール2mlの混合溶媒に溶解した。室温で1
0%炭酸カリウム水溶液1mlを加え、3日間攪拌した。
0.1規定塩酸でpH=2.5 とした後、水を加えて攪拌し、
有機層を分離した。水層をクロクロホルムで洗浄した
後、飽和重曹水で中和し、クロロホルムで抽出した。ク
ロロホルム層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水芒硝
で乾燥した後、減圧下溶媒を留去して純粋な(7S,9
S,10R)−9−アミノ−9−エチル−7−0−(2
−デオキシ−β−D−エリスロペンタピラノシル)−
7,8,9,10−テトラヒドロ−6,10,11−ト
リヒドロキシナフタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 188〜192℃(分解)1 H−NMR(CDCl3 +CD3 OD) δ 1.06(3H,t,J= 7.0Hz)、1.61(1H,
m)、1.75(1H,m)、1.91(2H,m)、2.08(2
H,m)、3.76(2H,m)、3.87(1H,m)、4.03
(1H,m)、4.78(1H,s)、4.91(1H,m)、
5.44(1H,m)、7.80(2H,m)、8.26(2H,
m) MS(FD) m/Z 486 IR(KBr)cm-1 3386、1626、158
【0031】参考例4 (7S,9S)−9−アミノ−9−{1−(2,2−ジ
メチルプロピレンジオキシ)}エチル−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフ
タセン−5,12−ジオンの合成
【化29】 (9R)−9−アセチル−6,11−ジヒドロキシ−9
−トリフルオロアセトアミノ−7,8,9,10−テト
ラヒドロナフタセン−5,12−ジオン(特開昭60-754
3 号公報、J. Org. Chem, 52 4477 (1987)) 5.0gを3
00mlのトルエンに溶解した。ネオペンチルグリコール
1.75gとパラトルエンスルホン酸0.64gを加えディーン
スタークの装置で110℃、8時間反応させた。放冷
し、飽和重曹水を加え攪拌、分液した。有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水芒硝で乾燥した後、減圧下
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(溶出液クロロホルム:メタノール=100:
1)にて精製し(9R)−6,11−ジヒドロキシ−9
−{1−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)}エ
チル−9−トリフルオロアセトアミノ−7,8,9,1
0−テトラヒドロナフタセン−5,12−ジオン4.60g
を得た。得られた(9R)−6,11−ジヒドロキシ−
9−{1−(2,2−ジメチルプロピレンジオキシ)}
エチル−9−トリフルオロアセトアミノ−7,8,9,
10−テトラヒドロナフタセン−5,12−ジオン1.00
gを50mlのクロルベンゼンに溶かし65℃に加熱し
た。322mgの1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒ
ダントインと37mgのアゾビスイソブチロニトリルを加
え45分反応させた。放冷し飽和重曹水を加え室温で攪
拌、分液した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、
無水芒硝で乾燥した後、溶媒を減圧下留去して粗生成物
を得た。得られた粗生成物をテトラヒドロフラン20ml
に溶かし、1規定塩酸水 5.6mlを加えた。3時間還流し
た後、放冷し飽和重曹水を加えクロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を水、飽和食塩水で順次、洗浄して
無水芒硝で乾燥した。溶媒を減圧下留去して得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液クロロホル
ム:メタノール=100:3)にて精製し(7S,9
S)−9−アミノ−9−{1−(2,2−ジメチルプロ
ピレンジオキシ)}エチル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−6,7,11−トリヒドロキシナフタセン−
5,12−ジオンを得た。
【0032】実施例13 (7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7−0−(4−O−p−ニトロベンゾ
イル−2,3,6−トリデオキシ−3−トリフルオロア
セトアミド−α−L−リキソヘキソピラノシル)−6,
11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラヒドロ
ナフタセン−5,12−ジオンの合成
【化30】 実施例2と同様の方法を用いて実施例9で得られた(7
S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミノ−
9−エチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,
7,11−トリヒドロキシナフタセン−5,12−ジオ
ンと1,4−ジ−O−p−ニトロベンゾイル−2,3,
6−トリデオキシ−3−トリフルオロアセトアミド−α
−L−リキソヘキソピラノース(J. Org. Chem, 42, 36
53(1977))を反応させ、(7S,9S,10R)−1
0−アセトキシ−9−アミノ−9−エチル−7−0−
(4−O−p−ニトロベンゾイル−2,3,6−トリデ
オキシ−3−トリフルオロアセトアミド−α−L−リキ
ソヘキソピラノシル)−6,11−ジヒドロキシ−7,
8,9,10−テトラヒドロナフタセン−5,12−ジ
オンを得た。1 H−NMR(CDCl3 ) δ 1.14(3H,t,J= 6.8Hz)、1.24(3H,
d,J= 7.0Hz)、1.6 〜2.4 (m,6H)、2.08
(3H,s)、4.75(1H,m)、4.85(1H,q,J
= 7.0Hz)、5.21(1H,m)、5.48(1H,m)、
5.72(1H,m)、6.42(1H,s)、7.87(2H,
m)、8.34(2H,m) mp.205〜215℃(分解)
【0033】実施例14 (7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7−0−(3−アミノ−4−ヒドロキ
シ−2,3,6−トリデオキシ−α−L−リキソヘキソ
ピラノシル)−6,11−ジヒドロキシ−7,8,9,
10−テトラヒドロナフタセン−5,12−ジオンの合
【化31】 実施例12と同様の方法を用いて実施例13で得られた
(7S,9S,10R)−10−アセトキシ−9−アミ
ノ−9−エチル−7−0−(4−O−p−ニトロベンゾ
イル−2,3,6−トリデオキシ−3−トリフルオロア
セトアミド−α−L−リキソヘキソピラノシル)−6,
11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラヒドロ
ナフタセン−5,12−ジオンから(7S,9S,10
R)−10−アセトキシ−9−アミノ−9−エチル−7
−0−(3−アミノ−4−ヒドロキシ−2,3,6−ト
リデオキシ−α−L−リキソヘキソピラノシル)−6,
11−ジヒドロキシ−7,8,9,10−テトラヒドロ
ナフタセン−5,12−ジオンを得た。 融点 172〜178℃(分解)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 優 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、アシル基または低級アルキル
    基を意味し、R2 はアセチル基またはエチル基を意味
    し、R3 は水素原子または糖残基を意味する。)で表さ
    れるアミノナフタセン誘導体および薬学的に許容される
    その酸付加塩。
  2. 【請求項2】 R3 が水素原子または一般式(II) 【化2】 (式中、R4 は水酸基、ハロゲン原子、アシルオキシ
    基、NH2 、二級アミノ基、三級アミノ基、アシルアミ
    ノ基または置換モルホリノ基を意味し、R5 は水酸基、
    ハロゲン原子、アシルオキシ基、テトラヒドロピラニル
    オキシ基または一般式(III) 【化3】 (式中、R7 は水素原子またはアシル基を意味する。)
    で表される糖残基を意味し、R6 は水素原子、メチル基
    またはヒドロキシメチル基を意味する。)で表される糖
    残基である請求項1記載の化合物。
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