JPH0527895U - 車載用音響装置の照明構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用の照明用ランプを不要にし、簡単な形状
の導光体を使用できるようにする。 【構成】 ＬＣＤ３にシール部８を設け、このＬＣＤシ
ール部８を面光源として利用し、導光体７を介して押ボ
タン６に導いて文字表示部を照明する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＬＣＤに対する照明用ランプを利用した車載用音響装置の照明構造 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来において、車載用音響装置の押ボタンの文字表示部やカセットパック挿入 口部などの被照明部を照明するには、専用の照明用ランプが用いられている。

【０００３】 図７は押ボタンの文字表示部を照明する照明構造を示すもので、基板１にはＬ ＣＤカバー２で覆われたＬＣＤ（液晶素子）３及びＬＣＤ照明用ランプ４が取り 付けられ、また押ボタンの文字照明用ランプ１２が取り付けられている。さらに 、基板１には複数のスイッチ５が取り付けられ、これらスイッチ５には導光体７ の導光穴７Ａを介して複数の押ボタン６が押圧可能なように配置されている。押 ボタン６の文字は、文字照明用ランプ１２の光が導光体７を介して導かれること により、照明される。

【０００４】 図８は他の例として、カセットパック挿入口部を照明する照明構造を示すもの で、パネル９のカセットパック挿入口９Ａの下方にはＬＣＤ窓口９Ｂが設けられ て、ＬＣＤ３が取り付けられる。また、カセットパック挿入口９ＡとＬＣＤ３と の間には、導光体７が配置される。７ａはカセットパック挿入口照明部、７ｂは 押ボタンの文字照明用ランプ１２の挿入口である。カセットパック挿入口９Ａは 、文字照明用ランプ１２の光が導光体７を介して導かれることにより照明される 。なお、文字照明用ランプ１２及び導光体７は押ボタンの文字を照明するために も使用される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところで従来の照明構造では、押ボタン文字表示部やカセットパック挿入口部 などの被照明部を照明するために、専用の照明用ランプ１２を用意しなければな らないのでコストアップが避けられない。

【０００６】 また、文字照明用ランプ１２は点光源であるため、このランプ１２からの距離 が異なると明るさが異なってくるので、導光体７の形状に工夫が必要となる。例 えば図６に示すように、導光体７を介してランプ１２から距離が異なるＡ，Ｂの ２点を照明するには、導光体７の形状に傾斜を設けたり、穴を設けたりなどの複 雑な加工が必要となり、このため金型代がアップしたり設計工数が増えることに なる。

【０００７】 本考案は以上のような問題に対処してなされたもので、ＬＣＤ照明用ランプを 用いるだけでＬＣＤ以外の被照明部の照明を可能にして従来問題を解決するよう にした車載用音響装置の照明構造を提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、専用の照明用ランプを有するＬＣＤと、 ＬＣＤ以外の被照明部とを備えた車載用音響装置の照明構造において、前記ＬＣ Ｄに設けられたシール部を光源として利用し、このＬＣＤシール部に一部が重な るように導光体を設けて、前記ＬＣＤシール部の光を導光体を介して前記被照明 部に導くことを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】

ＬＣＤに設けられたシール部を光源として利用し、このＬＣＤシール部の光を 導光体を介して被照明部に導く。これにより、被照明部のための専用の照明用ラ ンプは不要となり、また光源は面光源となるので導光体に複雑な形状は必要でな くなる。

【００１０】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。 図１は本考案の車載用音響装置の照明構造の第１の実施例を示すもので、被照 明部として押ボタンの文字表示部を対象とした例を示すものである。１は基板、 ２はＬＣＤカバー、３はＬＣＤ、４はＬＣＤ照明用ランプ、５は複数のスイッチ 、６は複数の押ボタン、７は導光体、７Ａは導光穴で、以上は従来構造と同じで ある。

【００１１】 ８はＬＣＤ３のシール部でこのＬＣＤシール部８には前記導光体７が、図２に 図１のＡ−Ａ断面を示すように、一部が重なるように取り付けられている。なお 、９はパネル、１０はＬＣＤ用導光体、１１は弾性体である。

【００１２】 ここで、ＬＣＤ３としては例えばネガタイプのものが用いられる。このネガタ イプのＬＣＤは、図５に示すように、構造上シール部８を設けることができる。 ３Ａは端子、３Ｂは文字部、３Ｃはバック部で、照明された場合、文字部３Ｂと 共にシール部８が光ることにより、光源として利用することができる。しかもこ のシール部８は面積があるので面光源として利用できる。バック部３Ｃは光を通 さないので黒くなったままである。

【００１３】 このような本実施例によれば、図２で示すように、シール部８が面光源として 働き、この光は矢印Ｓのように導光体７の傾斜部７Ｍ、７Ｎで屈折されて、押ボ タン６に導かれる。従って専用の照明用ランプを用いることなく押ボタン６の文 字表示部を照明することができるので、コストダウンを図ることができる。面光 源を利用できるため導光体７の形状は簡単で良いので、金型代、設計工数の削減 を図ることができる。

【００１４】 図３は本考案の第２の実施例を示すもので、被照明部としてカセットパック挿 入口部を対象とした例を示すものである。図４は図３の断面構造を示すものであ る。なお、従来構造と同一部分は同一番号で示してある。

【００１５】 シール部８を面光源として用いることにより、光は矢印Ｓのように導光体７の 傾斜部７Ｎで屈折されて、カセットパック挿入口９Ａに導かれる。従って第１の 実施例と同様な効果が得られる。

【００１６】 また、本考案の各実施例によれば、ＬＣＤと被照明部との間のスペースが狭く て照明用ランプの配置が困難な場合でも、被照明部を簡単な照明できるので極め て効果的となる。さらに、ＬＣＤと同色の光を利用できるので色合わせを簡単に 行なうことができる。

【００１７】 なお、第１の実施例の変形例として、導光体を不要となし、シール部８から発 生される光を押ボタン６とパネル９との間の隙間から漏らして、押ボタン６の周 囲を照明するようにすることもできる。この場合はさらに導光体の分もコストダ ウンを図ることができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上述べて明らかなように本考案によれば、ＬＣＤに設けられたシール部を光 源として利用して導光体を介して被照明部を照明するようにしたので、専用の照 明用ランプを不要にすることができ、また導光体を簡単な形状にすることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】本考案の第２の実施例を示す斜視図である。

【図４】図３の断面図である。

【図５】本考案実施例に用いられるネガタイプＬＣＤの
説明図である。

【図６】従来の照明構造に用いられる導光体の説明図で
ある。

【図７】従来の照明構造を示す斜視図である。

【図８】従来の照明構造の他の例を示す斜視図である。

【符号の説明】

３ ＬＣＤ ４ ＬＣＤ照明用ランプ ５ スイッチ ６ 押ボタン ７ 導光体 ８ ＬＣＤシール部 ９Ａ カセットパック挿入口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 専用の照明用ランプを有するＬＣＤと、
   ＬＣＤ以外の被照明部とを備えた車載用音響装置の照明
   構造において、前記ＬＣＤに設けられたシール部を光源
   として利用し、このＬＣＤシール部に一部が重なるよう
   に導光体を設けて、前記ＬＣＤシール部の光を導光体を
   介して前記被照明部に導くことを特徴とする車載用音響
   装置の照明構造。
2. 【請求項２】 前記被照明部を押ボタンの文字表示部と
   した請求項１記載の車載用音響装置の照明構造。
3. 【請求項３】 前記被照明部をカセットパック挿入口部
   とした請求項１記載の車載用音響装置の照明構造。