JPH0527773U - 顔の向き判別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人に異常感を与えず、外部配線が不要な顔の
向き判別装置を実現する。 【構成】 ヘルメット５の後部に設けられた反射板３が
光電スイッチ４に設けられた投光器６からの光を反射
し、反射板３が所定の角度のときに上記反射光を受光器
７に入射させ、光電スイッチ４が光の検知信号を出力す
るものとすることにより、模擬視界装置を用いて訓練す
る被訓練者等について光電スイッチ４の光軸と同じ方向
に向いたか否かを判別することができ、外部配線が不要
な装置を実現する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、模擬視界装置の窓外視界切換装置等に適用される顔の向き判別装置 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

模擬視界装置において、視線方向に合った模擬窓外視界を発生させるためには 、視線方向又は顔の向きを検出する必要がある。従来の視線方向の検出装置とし てはアイカメラがあるが、これは顔の前に装置を取りつけるため人が自然な状態 で景色を見るのとは異なり不自然となり、かつ検出信号を引き出すための配線が 必要であった。

【０００３】 人が自然な状態で装置を身につけることができ、かつ外部配線のない装置は従 来はなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の装置においては、顔の前に装置を取り付けたり、外部配線によって接続 する必要があり、前者の場合には人の動きが不自然となり、後者の場合には配線 が人の身体にからまったり、切断する等の課題があった。

【０００５】 本考案は上記の課題を解決しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の顔の向き判別装置は、ヘルメットの後部に設けられた反射板、および 同反射板との間に一定間隔を有して配設され同反射板に光を照射する投光器と同 反射板からの反射光を受光する受光器が設けられ光の検知信号を出力する光電ス イッチを備えたことを特徴としている。

【０００７】

【作用】

上記において、ヘルメットを着用した被訓練者等が、顔を振ればヘルメット及 び反射板がそれに合わせて回転し、ヘルメットの後部が真後ろを向いたとき反射 板は、光電スイッチの光軸上で光軸と９０°に近い角度をなす状態となる。この とき、光電スイッチは検知信号を出力（以下「ＯＮとなる」という）し、その他 の位置では、この光電スイッチは検知信号を出力しない（以下「ＯＦＦとなる」 という）。

【０００８】 上記により、ヘルメットの後部の向きで、光電スイッチの出力がＯＮ，ＯＦＦ するため、模擬視界装置を用いて訓練する被訓練者等について光電スイッチの光 軸と同じ方向を向いたか否かを判別することが可能となる。

【０００９】

【実施例】

本考案の第１実施例を図１（ａ），（ｂ）により説明する。図１（ａ），（ｂ ）に示す本実施例は、ヘルメット５の後部に設けられた反射板３、および同反射 板３との間に一定間隔を有して配設され同反射板３に光を照射する投光器６と同 反射板３からの反射光を受光する受光器７が設けられ光の検知信号を出力する光 電スイッチ４を備えている。

【００１０】 上記において、ヘルメット５に取付けられた反射板３は光電スイッチ４の光軸 上にあり、かつ、光軸とのなす角が９０°付近のときにのみ光電スイッチ４は検 知信号を出力するものである。

【００１１】 上記ヘルメット５を着用した被訓練者等が顔を振れば、ヘルメット５及び反射 板３がそれに合わせて回転し、ある位置のときに反転板３は光電スイッチ４の光 軸上で光軸と９０°に近い角度をなす状態となる。このとき、光電スイッチ４は 検知信号を出力し、その他の位置ではこの光電スイッチ４は検知信号を出力しな い。

【００１２】 上記により、ヘルメットの後部の向きで光電スイッチの出力がＯＮ，ＯＦＦす るため、模擬視界装置を用いて訓練するときなど被訓練者が光電スイッチの光軸 と同じ方向を向いたか否かを判別することが可能となる。

【００１３】 本実施例を用いて模擬視界装置をコントロールする場合を図２（ａ），（ｂ） により説明する。図２（ａ），（ｂ）において、１，２は被訓練者が見るべきモ ニタで、モニタ１は被訓練者の正面の窓外視界用に設置され、モニタ２は右前方 の窓外視界用に設置されている。このモニタ１，２にはコンピュータグラフィッ クスによる窓外視界を表示するものであり、各モニタ１，２に表示される画像は それぞれの方向に応じた別々の景色を表示する必要があるが、模擬視界装置を簡 易なものとするために両モニタ１，２は一方向の画像のみ表示するものとして、 被訓練者がどちらのモニタを見ているかを判別し、対応する画像を両モニタ１， ２に表示する方式とした。即ち、被訓練者が正面モニタ１を見ているときには正 面の窓外視界画像をモニタ１，２に表示し、被訓練者が右前方モニタ２を見てい るときには右前方の窓外視界画像をモニタ１，２に表示するというものである。

【００１４】 上記装置においては、被訓練者が正面の窓外視界を見ているときに反射板３が 光電スイッチ４の光軸上にあり、光軸とほぼ９０°をなすように配置されており 、このとき、光電スイッチがＯＮとなり、この信号が模擬視界装置に送られ、同 装置は両モニタ１，２に前方の窓外視界画像を表示する。また、それ以外の方向 を見たときは、反射板が光軸からはずれるか光軸とのなす角度が９０°より大き くずれて光電スイッチはＯＦＦとなり、この信号を入力した模擬視界装置が被訓 練者は右前方のモニタ２を見ていると判断し、上記装置は両モニタ１，２に右前 方の窓外視界画像を表示する。

【００１５】 本考案の第２実施例を図３に示す。図３に示す本実施例は、上記第１実施例に おける光電スイッチ４を複数個配設するものであり、被訓練者の位置の上下左右 の変化にも対応可能としたものである。

【００１６】 本考案の第３実施例を図４に示す。図４に示す本実施例は、上記第１実施例に おける光電スイッチ４を二個所に設置しており、三方向の顔の向きを判別可能と したものである。なお、光電スイッチ４を被訓練者の頭部を中心とする球面状に 配置する等の工夫をすることにより、任意の方向を判別するものとすることがで きる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の顔の向き判別装置は、ヘルメットの後部に設けられた反射板が光電ス イッチに設けられた投光器からの光を反射し、反射板が所定の角度のときに上記 反射光を受光器に入射させ、光電スイッチが光の検知信号を出力することによっ て、模擬視界装置を用いて訓練する被訓練者等について光電スイッチの光軸と同 じ方向に向いたか否かを判別することができ、外部配線が不要な装置を実現する 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の説明図で、（ａ）は側面
図、（ｂ）は光電スイッチの作用説明図である。

【図２】上記第１実施例の模擬視界装置への適用例の説
明図で、（ａ）は側面図、（ｂ）は平面図である。

【図３】本考案の第２実施例の説明図である。

【図４】本考案の第３実施例の説明図である。

【符号の説明】

１，２ モニタ ３ 反射板 ４ 光電スイッチ ５ ヘルメット ６ 投光器 ７ 受光器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘルメットの後部に設けられた反射板、
   および同反射板との間に一定間隔を有して配設され同反
   射板に光を照射する投光器と同反射板からの反射光を受
   光する受光器が設けられ光の検知信号を出力する光電ス
   イッチを備えたことを特徴とする顔の向き判別装置。