JPH05277678A - 連続鋳造用スライディングゲート - Google Patents

連続鋳造用スライディングゲート

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Publication number
JPH05277678A
JPH05277678A JP10891592A JP10891592A JPH05277678A JP H05277678 A JPH05277678 A JP H05277678A JP 10891592 A JP10891592 A JP 10891592A JP 10891592 A JP10891592 A JP 10891592A JP H05277678 A JPH05277678 A JP H05277678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
gate
fixed plate
plate
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP10891592A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Muroi
健 室井
Yoshihiko Higuchi
善彦 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP10891592A priority Critical patent/JPH05277678A/ja
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート開度を変化させた際にも浸漬ノズル内
で偏流を発生させないようにする。 【構成】 上固定盤1と下固定盤3間に介設するスライ
ディングプレート2を、互いに接離移動可能な2aと2
bの2分割構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造設備における
溶湯の流量制御用スライディングゲートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造設備において、モールド内に供
給する溶湯の流量を制御する手段としては、ロングスト
ッパーやスライディングゲート等があるが、現在はスラ
イディングゲートの方がよく用いられている。
【0003】ところで、スライディングゲートには、二
層式と三層式のものがあるが、前者の二層式のものは、
ゲートの開度調節と共に浸漬ノズルが連動するため、負
荷が大きくなって精密な制御には不向きであり、従って
現在では後者の三層式のものが多く用いられている。
【0004】この三層式スライディングゲートは、図3
に示すように、上固定盤1、スライディングプレート
2、及び下固定盤3とで構成され、同軸の孔1a、3a
を有する両固定盤1と3の間をスライディングプレート
2が摺動し、スライディングプレート2に設けた孔2a
と両固定盤1と3の孔1aと3aとの重なり度合を調節
することで、溶湯流路の有効径を変化させ、流量を制御
する構造となっている。
【0005】しかしながら、前記したよう構造では、ゲ
ートの開度に応じて通過する溶湯流の中心が、下固定盤
3の孔3aの中心から半径方向に移動することになる。
すなわち、開度が 100%に近い時は溶湯流の中心と孔3
aの中心はほぼ一致するものの、開度が0%に近い時は
ほとんど孔3aの内壁に沿って溶湯が流出することにな
る。
【0006】この場合、スライディングゲートの下固定
盤に接続される浸漬ノズルのノズル孔内を流れる溶湯流
はノズル孔の中心に対して偏流することになり、浸漬ノ
ズルの吐出口流量の不均一や流出方向の不安定等を生じ
てスライディングゲートでの流量制御を困難にすると共
に、製品への非金属介在物等の巻き込みを促進し、品質
低下をも招いていた。
【0007】そこで、この浸漬ノズル内での偏流を防止
するための手段として例えば特開昭63−295056
号公報に記載のように、ノズルの溶湯通流路内に整流板
を設けた溶湯注入ノズルが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな溶湯注入ノズルでは偏流の整流効果の判定が困難で
あり、仮に効果があったとしても偏流を完全になくする
ことが難しく、根本的な問題解決には至っていない。
【0009】本発明は、上記した問題点に鑑みて成され
たものであり、ゲート開度を変化させた場合でも浸漬ノ
ズルのノズル孔内において偏流を発生させることのない
連続鋳造用スライディングゲートを提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1のスライディングゲートは、上固
定盤と下固定盤間に介設されるスライディングプレート
を、互いに接離移動可能な2分割構成しているのであ
り、また第2のスライディングゲートは、上固定盤と下
固定盤間に介設されるスライディングプレートを偶数枚
設け、このうちの互いに対を成す2枚のスライディング
プレートを夫々反対方向に移動可能に構成しているので
あり、更には、前記した第1の2分割構成したスライデ
ィングプレートと、第2の偶数枚のスライディングプレ
ートの両者を備えさせているのである。
【0011】
【作用】本発明に係る第1のスライディングゲートで
は、2分割構成したスライディングプレートの当接面
が、下固定盤の孔の中心位置となる状態でゲート閉状態
と成しておき、ゲートを開操作する際は2分割構成した
スライディングプレートを同距離ずつ離反すべく移動さ
せる。
【0012】また、本発明に係る第2のスライデングゲ
ートでは、対を成す2枚のスライディングプレートのう
ち上側のスライディングプレートは、移動方向寄りの孔
内壁面を下固定盤の孔の中心位置と成し、上側のスライ
ディングプレートと反対側に移動させる下側のスライデ
ィングプレートも、前記上側のスライディングプレート
と同様に移動方向寄りの孔内壁面を下固定盤の孔の中心
位置としてゲート閉状態と成しておく。そして、ゲート
を開操作する際には、上下のスライディングプレートを
同距離ずつ夫々孔が重合するように反対方向に移動させ
る。
【0013】更に、本発明に係る第3のスライディング
ゲートでは、前記第1と第2のスライディングゲートの
作用を合わせて行う。以上のようにすることで、ゲート
の開度を変化させた場合でも常に開口部の中心と浸漬ノ
ズルのノズル孔中心とが一致する。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係るスライディングゲートを
図1及び図2に示す実施例に基づいて説明する。図1は
本発明に係る第1のスライディングゲートの一実施例を
示す概略断面図、図2は本発明に係る第2のスライディ
ングゲートの一実施例を示す概略断面図であり、図1及
び図2中において図3と同一符号は同一部分あるいは同
等部分を示し、詳細な説明を省略する。
【0015】図1は上固定盤1と下固定盤3間に介設す
るスライディングプレート2を2aと2bの2分割し、
これら両スライディングプレート2aと2bを互いに接
離移動可能なように構成したものである。
【0016】この図1に示すスライテディングゲートで
は、スライディングプレート2aと2bの当接面が、下
固定盤3の孔3aの中心位置となる状態でゲート閉状態
と成しておく。そして、ゲートを開操作する際には、ス
ライディングプレート2aと2bが同じ距離ずつ離反す
るように移動させれば、ゲート開度が変化してもいつも
下固定盤3の孔3aの中心と、スライディングプレート
2aと2bの端面で形成する孔の中心とが一致する。
【0017】図2は上固定盤1と下固定盤3間に介設す
るスライディングプレート2を例えば2枚設け、これら
スライディングプレート4と5の夫々に孔4aと5aを
設けたものであり、これらスライディングプレート4と
5を従来のスライディングプレートと同様、上固定盤1
と下固定盤3間を摺動すべく移動可能に構成したもので
ある。
【0018】この図2に示すスライディングゲートで
は、上側のスライディングプレート4は移動方向(図面
上左側)寄りの孔4aの内壁面を下固定盤3の孔3aの
中心位置と成す。また、下側のスライディングプレート
5は、移動方向(図面上右側)寄りの孔5aの内壁面を
下固定盤3の孔3aの中心位置と成しておく。これがゲ
ート閉状態である。そして、ゲートを開操作する際に
は、スライディングプレート4は図面上左側に、またス
ライディングプレート5は図面上右側に夫々同距離ずつ
夫々の孔4aと5aが重合するように移動させれば、ゲ
ート開度が変化しても、いつも下固定盤3の孔3aの中
心と、スライディングプレート4と5の孔4aと5aの
重合によって形成される孔の中心が一致する。
【0019】以上のように、本発明に係るスライディン
グゲートでは、ゲート開度を変化させてもいつも、スラ
イディングゲートの孔中心と下固定盤の孔中心が一致し
ているので浸漬ノズルのノズル孔を流れる溶湯流が偏流
となることがない。
【0020】本発明の効果を確認するために、図1及び
図2に示す本発明に係るスライディングゲートと図3に
示す従来のスライディングゲートとを、スラブ連続鋳造
機のタンディッシュに取付けて試験した。
【0021】これらのスライディングゲートを、同一ス
トランドでスライド方向がモールドの短辺と平行になる
ように取付け、操業を行った際の平均鋳型冷却水温度差
と、製品である板材の介在物に起因すると思われる不良
率とでスライディングゲートの性能を評価した。
【0022】その結果を下記表1に示すが、本発明スラ
イディングゲートを用いた場合は従来のスライディング
ゲートを用いた場合よりもモールドの冷却水温度差が小
さく、モールド内の溶湯流動が均一化していることが判
った。また、製品の不良率も最大1/3程度まで減少
し、浸漬ノズルのノズル孔内の溶湯偏流の抑制効果がみ
られた。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート開度を変化させた場合でもスライディングプレー
トを通過する溶湯流は常に下固定盤の孔の中心を通過す
ることになり、従って浸漬ノズル内を通過する際の偏流
の発生を防止できる。よって、モールド内での溶湯流動
は安定し、温度分布も均一化され、その結果、製品への
非金属介在物の巻込み等に起因する不良発生率も低減す
る。
【0025】なお、本実施例では、本発明に係る第3の
スライディングノズルについては説明していないが、上
固定盤と下固定盤間に図1と図2のスライディングプレ
ートの両者を介設すれば良く、そのゲート開度の調節も
図1と図2のスライディングノズルの調節を合わせて行
えば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1のスライディングゲートの一
実施例を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係る第2のスライディングゲートの一
実施例を示す概略断面図である。
【図3】従来の三層式スライディングゲートの概略断面
図である。
【符号の説明】
1 上固定盤 2、2a、2b、4、5 スライディングプレート 3 下固定盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュ内の溶湯を浸漬ノズルを
    介してモールドに供給する際の給湯量を制御するスライ
    ディングゲートにおいて、上固定盤と下固定盤間に介設
    されるスライディングプレートを、互いに接離移動可能
    な2分割構成したことを特徴とする連続鋳造用スライデ
    ィングゲート。
  2. 【請求項2】 タンディッシュ内の溶湯を浸漬ノズルを
    介してモールドに供給する際の給湯量を制御するスライ
    ディングゲートにおいて、上固定盤と下固定盤間に介設
    されるスライディングプレートを偶数枚設け、このうち
    の互いに対を成す2枚のスライディングプレートを夫々
    反対方向に移動可能に構成したことを特徴とする連続鋳
    造用スライディングゲート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の2分割構成したスライデ
    ィングプレートと、請求項2記載の偶数枚のスライディ
    ングプレートを備えたことを特徴とする連続鋳造用スラ
    イディングゲート。
JP10891592A 1992-03-31 1992-03-31 連続鋳造用スライディングゲート Pending JPH05277678A (ja)

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JP10891592A JPH05277678A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 連続鋳造用スライディングゲート

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JP10891592A JPH05277678A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 連続鋳造用スライディングゲート

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JPH05277678A true JPH05277678A (ja) 1993-10-26

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ID=14496876

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JP10891592A Pending JPH05277678A (ja) 1992-03-31 1992-03-31 連続鋳造用スライディングゲート

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JP (1) JPH05277678A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058161A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Nippon Steel Corp 溶融金属の連続鋳造装置及び溶融金属の連続鋳造方法
JP2010058141A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Nippon Steel Corp 溶融金属の連続鋳造装置及び溶融金属の連続鋳造方法
KR101148922B1 (ko) * 2010-08-30 2012-05-23 현대제철 주식회사 쉬라우드 노즐용 슬라이딩 게이트

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058141A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Nippon Steel Corp 溶融金属の連続鋳造装置及び溶融金属の連続鋳造方法
JP2010058161A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Nippon Steel Corp 溶融金属の連続鋳造装置及び溶融金属の連続鋳造方法
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