JPH05276088A

JPH05276088A - 無線データ収集システム

Info

Publication number: JPH05276088A
Application number: JP4100516A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Minagawa; 昭一皆川; Mamoru Endo; 守遠藤; Masahiro Hamatsu; 昌宏浜津
Original assignee: Clarion Co Ltd
Current assignee: Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Priority date: 1992-03-26
Filing date: 1992-03-26
Publication date: 1993-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】移動体による簡易に近距離からのデータ伝送
が可能なデータ収集システムを提供することである。【構成】商品配送車１には、データ収集装置２、アン
テナ３、モデム４、自動車電話装置５及びアンテナ６が
配備されている。自動販売機９にはページング受信装置
１０、データ送出装置１１及びアンテナ１２が設けられ
ている。商品配送時に自動販売機９の近傍で、その呼び
出し番号を自動車電話装置５を用いて公衆通信のページ
ングサービスの交換器７に伝送して呼び出し符号を送信
所８から自動販売機９に送信する。自動販売機９では、
ページング受信装置１０によって自局の呼び出し符号を
受信すると、必要なデータをスペクトラム拡散変調して
送信する。商品配送車１ではデータ収集装置２で受信
し、データを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動販売機等に貯蔵する
商品の配送時のデータあるいは各オフィスにレンタルさ
れるＯＡ機器の故障等のデータ収集システムに関するも
ので、更に詳しくいえば、移動配送車あるいはメンテナ
ンス車が商品配送中に近傍に設置された自動販売機等か
ら、商品販売データあるいは故障データを無線で入手す
ることにより、配送効率あるいはメンテナンス効率を向
上させる等のためのデータ収集システムの改良に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機等に貯蔵する商品の配送時に
配送車等が自動販売機等の近傍に到達したとき、商品販
売データを無線で入手することができれば、運び込むべ
き商品の種類と数量が降車前にわかり、配送効率を向上
させることができる。特に、自動販売機が車道に面して
いないとき、もしくは、ビル内等に設置してあって、配
送車から遠い場合、その効果は顕著である。

【０００３】従来は、そのようなデータ伝送装置は一般
的でなく、商品配送に時間と人出が多く掛かり、さらに
車道に長時間停車する必要から交通渋滞などの原因とな
ることもあった。また、上記目的のために、公衆電話回
線を用いてデータ伝送を行なう装置を設置することによ
り、データ収集センター等を介しての情報管理が可能で
あるが、専用に電話回線を引くための工事と費用が必要
であったり、通話料金のコストが高い等で一般的ではな
かった。以上のことから、無線によるデータ伝送のニー
ズが高まっており、例えば、ＭＣＡ（マルチチャンネル
無線呼び出しデータ通信）サービスを用いてデータを伝
送すること等が検討されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来の無線
システムを用いる方式では、データ伝送に用いる周波数
帯の電波状況を常時モニターし、自局当ての信号を受信
する受信機が必要であり、端末機器（自動販売機）側の
無線装置コストが高いという問題があった。また、非常
に簡易なシステムを構築する場合、決められた時間間隔
で端末機器のデータを自動的に送信する方式が考えられ
るが、受信する局（配送車等）が近くにいない場合、使
用している電波は無用な電波となり、電波の有効利用の
観点からは好ましいものではない。更に近距離の通信で
良いのでランニングコストの安い小電力無線機器や、微
弱無線機器でシステムを構成することも可能であるが、
市街地などの雑音環境の厳しい状況や、ビルなどの建物
による電波の多重反射によるマルチパスフェージング効
果により伝送するデータに誤りを生じる可能性が高かっ
た。

【０００５】本発明の目的はこのような点に鑑みて、簡
易に近距離からのデータ伝送が可能なデータ収集システ
ムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるデータ収集システムは、所定個所に設
置され、少なくともページング信号受信部と、受信され
たページング信号が所定の呼び出し符号であるか否かを
判別する呼び出し符号検出器と、商品販売状況あるいは
故障等のデータを記憶するメモリと、スペクトラム拡散
送信部と、上記検出器の判別結果に基づき、上記メモリ
の内容を上記スペクトラム拡散送信部へ出力する送信制
御部と、送信アンテナと、を含むデータ送出装置、及び
移動体に配備され、上記スペクトラム拡散送信信号を受
信し、データ復調するスペクトラム拡散受信部と、復調
されたデータを表示する表示部と、を備えたデータ収集
装置とより成ることを要旨とする。

【０００７】

【作用】データ送出装置は受信されたページング信号を
判別し、所定の呼び出し符号であると、メモリから所定
のデータをＳＳ変調して送信する。データ収集装置は受
信されたＳＳ信号を復調し、得られたデータを表示す
る。

【０００８】

【実施例】以下図面に示す本発明の実施例を説明する。
図１は本発明によるデータ収集システムの一実施例のブ
ロック図である。同図において、１は商品配送車であ
り、データ収集装置２及びアンテナ３、更にデータ収集
装置２に接続されたモデム４、自動車電話装置５及びそ
のアンテナ６を搭載している。また、９は所定個所に設
置された自動販売機であり、ページング受信装置１０、
データ送出装置１１及びアンテナ１２を有している。

【０００９】商品配送を行なう場合、目的の自動販売機
９の近傍において、その呼び出し番号を、例えば、自動
車電話サービス通信機器５を用いて、公衆通信のページ
ングサービス（例えばＮＴＴでサービスしている通称ポ
ケットベルなど）の交換器７に伝送することにより、呼
び出し符号をページングサービスの送信所８から狭帯域
変調信号で送信する。自動販売機９側では、ページング
受信装置１０を用いてこの狭帯域信号を復調し、自局の
呼び出し符号を受信すると、商品販売数などの必要なデ
ータをスペクトラム拡散変調を行ない、送信する。デー
タ収集装置２は、このスペクトラム拡散信号を受信し、
データを表示する。

【００１０】図２は商品配送車１に搭載されるデータ収
集装置２の構成例であり、キーボード１３の操作によ
り、マイコン等で構成された通信制御部１４で目的の自
動販売機の個別信号を選択し、その個別番号に対応した
ページングサービスの加入者番号呼び出し信号を発生
し、モデム４を介して自動車電話装置５を作動させ、所
定の公衆回線交換器７を介して、呼び出し符号をページ
ングサービスの送信所８から狭帯域変調信号で送信す
る。

【００１１】スペクトラム拡散変調された自動販売機９
からの商品販売或いは故障等のデータはアンテナ３に入
力され、データ収集装置２内のスペクトラム拡散受信部
１５で復調され、デジタルデータとして通信制御部１４
により、商品不足数等の計算などの必要な信号処理を行
なった後、ＣＲＴや液晶などの表示器１６に表示され
る。

【００１２】図３は自動販売機９に設置された前記ペー
ジング受信装置１０及びデータ送出装置１１から成る通
信装置の構成例であり、ページング個別番号呼び出し信
号は電波としてアンテナ１７に誘起され、ページング信
号受信部１８にて復調され、呼び出し符号検出器１９に
て自局の呼び出し符号が到来したか否かの判定を行な
い、その判定出力を送信制御部２０に出力する。自動販
売機９の商品販売状況は商品販売カウンタ２１等のセン
サー群からのデータを商品販売データメモリ２２に蓄積
してあり、送信制御部２０は自局の呼び出し符号が到来
した後、商品販売者が必要とするデータを商品販売デー
タメモリ２２から取り出し、スペクトラム拡散送信部２
３へ出力する。スペクトラム拡散送信部２３にて広帯域
にスペクトラム拡散変調された送信制御部２０からの信
号はアンテナ６から送出される。

【００１３】図６は送信制御部２０の動作を示すフロー
チャートで、ステップＳＴ１では検出信号（呼び出し符
号）があるか否かを判定し、ＹＥＳであると、ステップ
ＳＴ２でメモリ２２の内容を取り出し、ステップＳＴ４
でスペクトラム拡散送信部２３をオンにして取り出した
データを該送信部に出力し、ステップＳＴ１に戻る。ス
テップＳＴ１での判定がＮＯであると、ステップＳＴ５
で装置のセットスイッチのオフの有無を判定し、ＮＯで
あればステップＳＴ１に戻るが、ＹＥＳであれば終了と
なる。

【００１４】図４はデータ送出装置１１のスペクトラム
拡散送信部２３の構成例を示したもので、送信制御部２
０から送信データ入力端子２４に印加された商品販売デ
ータデジタル信号は擬似雑音符号発生器２５からの擬似
雑音（ＰＮ）符号と掛算器２６により、また、高周波発
振器２８からのキャリア波と掛算器２７により夫々変調
され、増幅器２９、バンドパスフィルタ３０を介してス
ペクトラム拡散信号出力端子３１に出力される。

【００１５】図５はデータ収集装置２のスペクトラム拡
散受信部１５の構成例を示したもので、スペクトラム拡
散変調された商品販売データ信号は、高周波数信号入力
端子３２に導かれ、バンドパスフィルタ３３により帯域
外雑音を除去した後、増幅器３４により所定の振幅に増
幅され、局部発振器３６の出力とともに掛算器３５によ
りミキシングされ所定の中間周波成分に周波数変換さ
れ、ＳＡＷコンボルバ３７の第１の入力端子に印加され
る。ＳＡＷコンボルバ３７の第２の入力端子には、発振
器４０で発生させた中間周波キャリア成分を参照用擬似
雑音符号発生器３８の出力符号で掛算器３９により変調
した参照信号が印加される。受信信号の擬似雑音符号と
参照用擬似雑音符号とが時間反転の関係にあるとき、Ｓ
ＡＷコンボルバ３７の出力端子からは、入力信号と参照
信号との相関演算成分が出力され、増幅器４１で所定の
増幅を行なった後、信号検出器４２でデジタル信号に復
調され、受信データ出力端子４４から出力される。また
この信号は同期制御部４３にも加えられ、参照信号タイ
ミングと相関出力タイミングとのずれを計算し、最適関
係になるように参照用擬似雑音符号発生器３８の符号発
生タイミングを制御する。

【００１６】上述した構成のデータ収集システムにおい
て、自動販売機９等に貯蔵する商品配送時に配送車１等
が自動販売機等の近傍の路上に到達したとき、目的の自
動販売機の呼び出し番号を自動車電話サービスなどの機
器５を用いて、公衆通信のページングサービス（例えば
ＮＴＴでサービスしている通称ポケットベルなど）で指
定することにより、呼び出し符号をページングサービス
の送信所８から狭帯域変調信号で送信する。自動販売機
９側では、専用のページング受信装置１０を用いてこの
狭帯域信号を復調し、自局が呼ばれていることを判断し
た後、データ送出装置１１により商品販売データをスペ
クトラム拡散変調して送信する。配送車１側ではこの信
号をデータ収集装置２によりスペクトラム拡散復調して
運び込むべき商品の数量等を表示する。

【００１７】このように呼び出しにページングサービス
を用いれば、呼び出し用無線送出装置を特別に用意する
必要がなくシステムを簡単にすることができ、安価に構
成することができる。また、ページングサービスは、都
市圏の地表面上のほとんどをサービス地区としており、
送れるデータは少ないが、商品データ送信機の起動を掛
ければ充分であるので特に問題はない。

【００１８】一方、商品販売データは、送るべきデータ
量が多く、またデータ誤りによる影響が大きいので極
力、データ伝送速度が速く、信頼性の高い通信方式を採
用する必要がある。よって本実施例方式のようにページ
ングサービスとスペクトラム拡散変調を組み合わせてシ
ステムを構築すれば、比較的安価に、かつ必要な信頼性
を確保した通信システムが実現可能である。

【００１９】なお、商品配送車に配備される通信装置と
しては、図１の他に、図７に示すように構成してもよ
い。同図で送信手段としては移動電話機５０が使用さ
れ、ポケベル用ダイヤル５１を操作する。受信手段は図
２と同様にスペクトラム拡散受信部５２、表示駆動部５
３、表示部５４等から構成される。

【００２０】

【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、上述したデータ収集システムを、例えば、商品配送
システムに適用することにより、商品販売等のデータを
無線で入手することができ、運び込むべき商品の種類と
数量が降車前に判るために、商品配送に掛かる時間と人
出を減少させることができ、配送効率を向上させること
ができるなど、実用的に極めて有用である。特に、自動
販売機が車道に面していないとき、もしくは、ビル内等
に設置してあって、配送車から遠い場合、車道に停車す
る時間を短くでき交通渋滞などの原因を減少するなど、
その効果は顕著である。

【００２１】また、前述したようにページングサービス
とスペクトラム拡散変調を組み合わせてシステムを構築
することにより、比較的安価に、かつ必要な信頼性を確
保した通信システムが実現可能である。更に本発明は前
述した商品配送システムだけでなく、広く移動体による
データ収集システムに適用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す概略図である。

【図２】上記実施例のデータ収集装置等の構成例を示す
ブロック図である。

【図３】前記実施例のページング受信装置及びデータ送
出装置の構成例を示すブロック図である。

【図４】前記データ送出装置のスペクトラム拡散送信部
の構成例を示すブロック図である。

【図５】前記データ収集装置のスペクトラム拡散受信部
の構成例を示すブロック図である。

【図６】図３における送信制御の動作を示すフローチャ
ートである。

【図７】前記実施例の変形例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１商品配送車２データ収集装置８ページングサービス送信所９自動販売機１０ページング受信装置１１データ送出装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定個所に設置され、少なくともページ
ング信号受信部と、受信されたページング信号が所定の
呼び出し符号であるか否かを判別する呼び出し符号検出
器と、商品販売状況あるいは故障等のデータを記憶するメモリ
と、スペクトラム拡散送信部と、上記検出器の判別結果
に基づき、上記メモリの内容を上記スペクトラム拡散送
信部へ出力する送信制御部と、送信アンテナと、を含む
データ送出装置、及び移動体に配備され、上記スペクト
ラム拡散送信信号を受信し、データ復調するスペクトラ
ム拡散受信部と、復調されたデータを表示する表示部
と、を備えたデータ収集装置とより成ることを特徴とす
る無線データ収集システム。