JPH0527592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本考案は、アースオーガを用いて地盤に縦孔列
を掘削する場合にオーガの下端を地中に向かつて
案内するためのアースオーガの案内具に関する。

ロ 従来の技術 従来から地面に案内具を組んでオーガを案内す
ることが行なわれているが、この従来例は案内孔
枠の前面に案内具を構成する部材が大きく位置を
占めるため、前面の隣接境界線にできるだけ接近
して穿孔することができず、また案内孔枠の位置
交換が非能率である等の欠陥を有した。

ハ 考案が解決しようとする課題 本考案は案内孔枠をできるだけ隣接境界線に接
近させてオーガによる縦孔列の穿孔を行なえると
共に、案内孔枠の位置交換を簡易迅速に行いうる
アースオーガの案内具を得ることを目的とする。

ニ 課題を解決するための手段 本考案は、オーガ下端を地中へ案内する案内孔
枠の軸心と直線定規材の長手方向とが直交するよ
うにして、同案内孔枠を直線定規材の前面に抱き
込み部と案内突条との嵌合構造を介して位置交換
可能に取り付け、順次案内孔枠を直線定規材の長
手方向に沿つて移行さるようにして成るアースオ
ーガの案内具である。

ホ 作用 前記案内具を用いるは、先ず掘削すべき縦孔列
の軸心の通る孔列線Ａと平行になるようにして直
線定規材を地面に固定する。この場合、案内孔枠
の前部を隣接境界線Ｂにできるだけ近ずける。次
に、案内孔枠の案内によりオーガで第１の縦孔を
穿孔し、次に第３図に示すように案内孔枠を抜き
取つて次位置に嵌合するか、第５図に示すように
案内孔枠を次位置へスライドさせて、案内孔枠の
位置交換を行い第２の縦孔を穿孔する。このよう
にして直線定規材の長手方向に沿つて案内孔枠を
移行させて、穿孔を行なうと孔列線Ａに軸心がき
て直線状に縦孔が並び、且つ隣接境界線Ｂに接近
させて連続孔等を穿孔できる。

ヘ 実施例 第１実施例を、第１図乃至第４図によつて詳述
する。１はＨ型鋼等から成る直線定規材で、平行
板の一方の前面１ａに、直線定規材の長手方向と
直交するようにして、一定間隔を置いて複数本の
案内突条３，３…が固設される。２はオーガ９の
案内孔枠で、筒体側部に軸心に平行に設けられた
抱き込み部４，４を有し、この抱き込み部４が前
記案内突条３に脱出可能に嵌合することにより案
内孔枠２が直線定規材１の長手方向に直交状態で
取り付けられる。案内突条３は前記の場合と反対
の後面に設けてもよい。この場合は案内孔枠の嵌
合する一対の案内突条どうしの間隔を前面と変え
るとよい。

以上の案内具を用いるには、第３図に示すよう
に先ず直線定規材１を掘削予定の縦孔列の軸心の
通る孔列線Ａに平行に置いて地面に固定し、Ｅ部
に属する案内突条３に抱き込み部４を嵌合して案
内孔枠２を直線定規材１の前面に取り付けて、こ
れを案内としてオーガで縦孔を掘削する。続いて
Ｆ部の案内突条３を用いて案内孔枠２を移行させ
て縦孔を掘削し、さらにＧ部の案内突条３を用い
て案内孔枠２を移行させて縦孔を掘削する。この
ように縦孔群を掘削すると案内孔枠同士の内径円
は交叉しているから連続孔１０が形成される。こ
の場合、できるだけ案内孔枠２の前面を隣接境界
線Ｂに接近させる。もし第４図に示すように案内
突条３を、Ｅ部、Ｇ部、Ｈ部…のように選ぶと、
跳び跳びの縦孔１１を穿孔できる。第２実施例を
第５図乃至第８図によつて詳述する。第５図と第
６図において、３ａは直線定規材１の前面に同定
規材の長手方向に沿つて平行に設けた案内突条
で、４ａは案内孔枠２の側部に孔枠の軸心に直交
させて固設した抱き込み部で、前記案内突条３ａ
にスライド固定自在に嵌合することにより、案内
孔枠２が直線定規材１に、その長手方向に直交し
て取り付けられる。５は抱き込み部４ａに螺入
し、先端で案内突条３ａを突き押して案内孔枠２
を案内突条３ａに固定する止めネジで、頭部に取
り付けたレバー６によりこの止めネジを回す。

以上の案内具を用いるには、案内孔枠２を直線
定規材１に止めネジ５で固定してオーガで穿孔し
て、次位置へ案内孔枠２をスライドさせて固定し
てオーガで穿孔する。この案内孔枠２の直線定規
材１に対するスライド固定を繰り返して穿孔する
と、一直線に並ぶ連続孔や跳び跳び孔を穿孔でき
る。この場合も、できるだけ案内孔枠２の前面を
隣接境界線Ｂに接近させて穿孔できる。

第７図は長方形枠７に連続孔型の案内孔枠２ａ
を嵌設し長方形枠７に設けた抱き込み部４ａを案
内突条３ａにスライド固定自在に嵌合したもの
で、これを直線定規材１に沿つてスライドさせて
多連オーガを連続案内孔枠２ａに挿入して穿孔す
ると地盤に一連の連続孔を形成できる。第８図に
示すものは長方形枠７内に単独孔の案内孔枠２ｂ
をスペーサ８を介して嵌設したもので、スペーサ
８の幅を変えることにより穿孔間隔を変更でき
る。

以上の案内具は通常のアースオーガの振れ止め
装置の先端に設けてもよい。また案内孔枠は２個
の開閉自在な分割環からなり開いてオーガを抱持
するものでもよい。

ト 考案の効果 本考案は、オーガ下端を地中へ案内する案内孔
枠の軸心と直線定規材の長手方向とが直行するよ
うにして、同案内孔枠を直線定規材の前面に抱き
込み部と案内突条との嵌合構造を介して位置交換
可能に取り付け、順次案内孔枠を直線定規材の長
手方向に沿つて移行させるものであるから、地盤
に連続孔を穿孔する場合に案内孔枠の交換が簡易
迅速で、また案内孔枠の前部に案内具の部材がな
いために隣接境界線（あるいは隣接建造物）に可
及的接近させて穿孔できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例の平面図、第２図は同上の
側面図、第３図、第４図はそれぞれ同上の二様の
用法を示す平面図、第５図は第２実施例の平面
図、第６図は同上の側面図、第７図、第８図はそ
れぞれ同上に別態様の案内孔枠を設けたものの平
面図である。 図中、１……直線定規材、２，２ａ，２ｂ……
案内孔枠、３，３ａ……案内突条、４，４ａ……
抱き込み部、Ａ……孔列線、Ｂ……隣接境界線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. オーガ下端を地中へ案内する案内孔枠の軸心と
   直線定規材の長手方向とが直交するようにして、
   同案内孔枠を直線定規材の前面に抱き込み部と案
   内突条との嵌合構造を介して位置交換可能に取り
   付け、順次案内孔枠を直線定規材の長手方向に沿
   つて移行さるようにして成るアースオーガの案内
   具。