JPH0527476Y2 - - Google Patents

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JPH0527476Y2
JPH0527476Y2 JP16953286U JP16953286U JPH0527476Y2 JP H0527476 Y2 JPH0527476 Y2 JP H0527476Y2 JP 16953286 U JP16953286 U JP 16953286U JP 16953286 U JP16953286 U JP 16953286U JP H0527476 Y2 JPH0527476 Y2 JP H0527476Y2
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transport
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  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、噴流床石炭ガス化プラント、流動床
ボイラ、微粉炭焚ボイラ等の粉体の輸送管におい
て、密閉容器の1つの粉体供給口から複数個の粉
体輸送管へ、粉体を均一に分配させるために用い
られる粉体分配器に関する。
従来の技術 上記のプラントやボイラ等に用いられる従来の
粉体分配器として、第5図に示すようなものがあ
る。
この図において、粉体分配器の本体をなす円筒
形の密閉容器01内の上部に設けられた粉体流動
化室02内には、その密閉容器の上部頂壁の中心
部を垂直に貫通しかつ下端に粉体供給口03を有
する粉体供給管04が取り付けられている。粉体
012は、外部からこの粉体供給管を通して密閉
容器01内へ投入される。
密閉容器01の底部側壁には、空気吹込口05
が設けられ、この空気吹込口に空気吹込管06が
水平方向に取り付けられている。この空気吹込管
を通して密閉容器01の下部に設けられた空気室
07に、空気013が供給される。
また、多数の通気孔08を有する多孔板09が
密閉容器01内の粉体流動化室02と空気室07
との境界部に配置されて、両室を区画している。
空気室07に供給された空気は、この多孔板09
の各通気孔08を通過し、多孔板09の上方に位
置する粉体流動化室02に導かれる。そして、粉
体流動化室02に供給された粉体は、この空気に
より吹き上げられて流動化し、流動床を形成す
る。
一方、密閉容器01の上部側壁には、密閉容器
01に対し斜め下向きに貫通した同一形状で複数
個の粉体輸送管010が設けられている。これら
の粉体輸送管の密閉容器01内の下端面には粉体
輸送口011が設けられ、この粉体輸送口が密閉
容器01内の中間部に位置し流動床内部に埋没さ
れるよう、密閉容器01内の粉体輸送管010の
適当な部分からは垂直方向に下向きに曲げられて
いる。したがつて、流動床を形成した粉体は、こ
れらの粉体輸送管010により密閉容器01外へ
分配排出されることになる。
考案が解決しようとする問題点 以上詳述した従来の粉体分配器は、しかし、次
のような問題があつた。
粉体輸送管010内を流れる粉体の濃度は、時
間単位でみると、連続的に均一濃度にはならなか
つた。つまり、粉体の濃度が秒単位で断続的に変
化し、粉体は脈流している。この原因は、密閉容
器01内の多孔板09上に形成された流動床の内
部へ粉体輸送管010の下端面の粉体輸送口01
1が埋没されているため、空気室07から流れて
多孔板09の通気孔08を通過した空気の大半が
流動床を形成するのに有効に使われることがなく
粉体輸送管010へ逃げてしまい、したがつて粉
体輸送管010の下端面の粉体輸送口011付近
では粉体の均一濃度を有する流動床の形成が困難
となるからである。
また、他の問題として、粉体輸送量の可変流量
の範囲が粉体輸送管010内の粉体の閉塞によ
り、狭くなる傾向があつた。
しなわち、粉体輸送量は、粉体供給管04から
投入される供給量にて調整される。しかし、粉体
供給管04側からの粉体供給量の調整を計つて
も、前記の原因に述べたように他方の粉体輸送管
010側の脈流が強いために、再びこの脈流の原
因により、濃い粉体の濃度のときの輸送は困難と
なり、粉体輸送管010の途中での粉体閉塞が発
生するので、可変流量の範囲を狭めている。
一方、複数個の粉体輸送管010へ均一に粉体
を分配させ、しかも輸送濃度の時間変化を少なく
し、輸送量の可変範囲を大きくとるためには粉体
輸送口011を粉体流動化室02の中で一方向一
ケ処にかたよることなく、均等に配置し、更に粉
体輸送口011から以降の複数個の粉体輸送管0
10は輸送抵抗が均一になるようにするため密閉
容器01から放射状に布設されている。従つて、
分配後同一方向へ粉体を輸送する場合、分配器外
での方向修正が必要となる。この時管抵抗に違い
が生じて均一分配を困難にしている。
問題点を解決するための手段 本考案は、前述の問題点を解決するもので、傾
斜して配置された多孔板により上下に仕切られた
容器と、上記多孔板の下側の容器内空間に連通し
た空気供給管と、上記多孔板の上側の容器内空間
に連通し上記多孔板の上端部に臨み開口する粉体
供給管と、上記多孔板の下端部上方の上記容器を
構成する壁に設けられたオーバフロー堰付きの開
口と、同開口外側下方に配置された複数の粉体輸
送口室と、同粉体輸送口室に接続された粉体輸送
管とを有することを特徴とする粉体分配器であ
る。
作 用 前述の手段によれば、粉体はオーバフロー堰を
均等にスムーズにオーバフローするため、水平方
向で任意の一方向に配設した各粉体輸送管への粉
体の均一分配排出が、脈流などの妨げもなく、十
分に可能となる。
実施例 本考案の実施例を第1図ないし第4図に示して
説明する。第1図によれば、矢印で示す粉体10
を供給する粉体供給管5が連通する上容器と、白
抜矢印で示す空気11を供給する空気供給管4が
連通する下容器3とは、多数の通気孔9を有し傾
斜して配置された多孔板1によつて上下に仕切ら
れている。この多孔板1の下端部が接触し、上容
器2及び下容器3を構成する側板の上部は、上容
器2の内部においてオーバフロー堰6となり、そ
の上部には粉体輸送口室7及び粉体輸送管8に通
じる開口部が形成されている。
上述したような構成の粉体分配器において、粉
体10は粉体供給管5から上容器2の内部に供給
され、傾斜する多孔板11に沿つて通気孔9の密
集部へ滑り落ちていく。そして、空気供給管4か
ら供給されて通気孔9を通過してきた空気11に
よつてある圧力で吹き上げられ、多孔板1上でし
かもオーバフロー堰6より低い位置に粉体流動床
12を形成する。粉体10の供給が更に続くと、
粉体流動床12の上面が上昇し、ついにはオーバ
フロー堰6をオーバフローして粉体輸送口室7へ
と落下していく。なお、粉体流動床12が形成さ
れた時点において粉体10は均一化されており、
そのままの状態でオーバフロー堰6を越えて落下
することから、複数の粉体輸送口室7の間口広さ
を同一にしておけば、各々の粉体輸送口室7に連
通する粉体輸送管8からも均一な粉体を分岐して
分配排出することができる。
第2図ないし第4図に、本考案実施例の構造を
更に詳細に示してある。天井板21は三角形の底
辺に長方形を接続した形、すなわち野球のホーム
ベース形をしており、天井板21の相対する2辺
に垂直に接続した側板23は逆L字形をしてい
る。これに相隣接する側板24は上部側辺に一部
の凸部を有する長方形、側板25は上辺を傾斜す
る多孔板1に、下辺を底板22に、両側辺を側板
24に各々接続する長方形、側板26は下辺を底
板22に、両側辺が側板23に各々接続し、上辺
がオーバフロー堰6を形成する長方形、側板27
は上辺を天井板21に、側辺を側板23に各々接
続した長方形の下に複数個の逆三角形を接続した
形状となつており、この逆三角形の頂点に粉体輸
送管8を各々有している。底板22は三角形の底
辺に長方形を接続したホームベース形をしてお
り、各辺は側板23,24,26と接続してい
る。オーバフロー堰6の後流側には、側板27の
下部逆三角形の斜辺に沿つて波形に曲つた底板2
9を有する。複数個の底板28は逆三角形をして
おり、その上辺は側板26の中間部に接続され、
斜辺は底板29に接続されており、複数個の粉体
輸送管8の入口部と対面する形で取りつけられて
いる。
傾斜した多孔板1は、本考案の粉体分配器を上
下に二分する形で粉体供給管5の直下を最上部と
し、側板26の中間部にその下部を接続するよう
に位置しており、この状態でオーバフロー堰6の
高さより低いところに通気孔9を多数有してい
る。この通気孔9は、オーバフロー堰6の近くで
は密に開口している。また、天井板21の三角形
頂点部には上方向から垂直に粉体供給管5が取り
つけられており、側板25の下部には空気供給管
4が取りつけられている。
なお、本実施例では粉体輸送口室7の大きさが
固定されて変動不可能な例を示しているが、粉体
輸送口室7に粉体が落下する開口の広さを、たと
えばモータ等によつて駆動するベーンの開度を変
化させることによつて変動可能とし、粉体の捕集
面積を調節して濃度調整を行うことも可能であ
る。
考案の効果 以上、詳述したように、本考案によれば、複数
個の粉体輸送管の配置を変え、及び粉体輸送管と
同数個で同一形状をなすオーバフロー堰を設ける
ことにより、粉体は連続的な均一濃度を保ちなが
ら均一に分岐された状態で各粉体輸送管への分配
排出が可能となる。
しかも、通気孔を通過した全空気量は、直接粉
体輸送管内へ入ることがないので、空気は流動床
形成のために有効に使われる。このため、粉体濃
度の脈流が減少し、粉体輸送管内の閉塞は低減さ
れ、粉体輸送量の可変流量の範囲を大きくするこ
とが可能となる。
また、本考案実施例では図示していないが、空
気供給管4は、側板23,24,25,26の多
孔板1よりも下側であればどの位置に取りつけて
もよく、従つてプラント設計上空気供給管4並び
に粉体輸送管8の方向に規制がなく、狭い範囲で
の対応も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例を示す図、第2図は本考
案実施例を示す正面図、第3図は第2図の−
線に沿う断面図、第4図は第2図の−線に沿
う断面図である。第5図は従来例を示す図であ
る。 1……多孔板、2……上容器、3……下容器、
4……空気供給管、5……粉体供給管、6……オ
ーバフロー堰、7……粉体輸送口室、8……粉体
輸送管、9……通気孔、10……粉体、11……
空気。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 傾斜して配置された多孔板により上下に仕切ら
    れた容器と、上記多孔板の下側の容器内空間に連
    通した空気供給管と、上記多孔板の上側の容器内
    空間に連通し上記多孔板の上端部に臨み開口する
    粉体供給管と、上記多孔板の下端部上方の上記容
    器を構成する壁に設けられたオーバフロー堰付き
    の開口と、同開口外側下方に配置された複数の粉
    体輸送口室と、同粉体輸送口室に接続された粉体
    輸送管とを有することを特徴とする粉体分配器。
JP16953286U 1986-11-06 1986-11-06 Expired - Lifetime JPH0527476Y2 (ja)

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JPS6378048U JPS6378048U (ja) 1988-05-24
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