JP3612409B2 - 流動層を用いた石炭の乾燥分級装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コークス炉等に投入される石炭を乾燥させるとともに、石炭中の微粉を分級して除去するための流動層を用いた石炭の乾燥分級装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような石炭の乾燥分級装置として、本発明の発明者等は特開平5−71875号公報において、図12に示すように分散板1に設けられたノズル2…から噴出する気体Gの噴出方向を、石炭Cの移送方向Fに向けて分散板1に対し斜め上方側に傾斜させて設定した流動層3を備えた乾燥分級装置を提案している。ここで、この乾燥分級装置の装置本体4の上記移送方向F後方側の一端部には石炭Cの供給部5が設けられるとともに、移送方向F側の他端部には、乾燥された石炭Cの排出部6が設けられている。また、分散板1の下には、ノズル2…から流動層3に噴出される気体の加圧室7が設けられていて、この加圧室7には、例えば温風が流動用気体Gとして供給されている。さらに、装置本体4の天井部8の中央部には流動層3からの排気Gと分級された微粉Dとを排出するための排気口9が設けられている。
【0003】
しかるに、このような流動層3を用いた石炭の乾燥分級装置によれば、上記供給部5から流動層3に供給された石炭Cのうち、粒径の粗大な石炭粒子は、ノズル2…から噴出される噴出気体Gにより分散板1の近傍の流動層3底部を転動しながら乾燥される一方、比較的粒径の小さい石炭粒子は、上記噴出気体Gにより適当な流動加速度を得て流動化されつつ乾燥され、上記移送方向Fに移送されて排出部6から排出される。さらに、これらよりも粒径の小さい微粉Dは、上記噴出気体Gによって他の粒子から分級処理されて排気Gとともに排気口9から排出されるので、上記乾燥分級装置によれば、効率的な石炭Cの乾燥と微粉Dの分級除去とを図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような装置によって乾燥分級処理される原料石炭Cは、平均粒径が0.8mm〜2.0mm程度であるのに対して、最大粒径が50mm〜100mm程度の粗大粒子から最小粒径105μm以下の微粉Dまでをも含む粒度分布の巾が大きなものであり、しかもこの粒度分布や含水率も一定ではなく、産地や運搬状態等により変動が大きい。このため、例えば微粉Dの含有量が高く、しかも含水率の比較的小さい原料石炭Cが流動層3に供給されたりすると、水分を含んだ重たい微粉Dが排気口9から排出されずに、供給部5から排出部6へと多量にショートパスしてそのまま石炭粒子とともに排出されてしまい、乾燥分級効率を損ねるおそれがあった。この点、従来の一般的な流動層では、このようなショートパスを防止するため、分散板上にバッフル板(邪魔板)を設けたものも種々提案されてはいるが、そのような流動層を、上述のような粒度分布の巾の大きい石炭の乾燥分級に単に適用しただけでは、粒径の粗大な石炭粒子が滞留して移送されなくなってしまい、操作不能となるという問題が生じる。
【0005】
一方、このような流動層においては、その上方のフリーボード部における空塔速度にばらつきが生じることがある。特に上記構成の乾燥分級装置では、分散板1のノズル2…から噴出する気体Gの噴出方向が、上述のように石炭Cの移送方向Fに向けて分散板1に対し斜め上方側に傾斜しているため、気体Gの流れに偏流が生じやすくなって空塔速度のばらつきも大きくなる傾向があり、例えば最小空塔速度が平均空塔速度の0.5倍程度であるのに対し最大空塔速度が平均空塔速度の2.0倍程度に及ぶこともある。そして、このように流動層3上部の空塔速度のばらつきが大きくなって、特に最大空塔速度が部分的に大きくなると、上記の場合とは逆に比較的粒径の大きい石炭粒子が排気口9から排気Gおよび微粉Dに混ざって排出されてしまい、やはり分級効率が損なわれることになる。このため、上記従来の乾燥分級装置では、このような問題を解消するのに分散板1から天井部8までの高さを最低でも6.5m以上確保しなければならず、装置設備の大型化を招く結果となっていた。
【0006】
本発明は、このような背景の下になされたもので、分散板から噴出する気体によって形成される流動層により、石炭を流動させつつ移送して乾燥分級する流動層を用いた石炭の乾燥分級装置において、第1には、流動層上部のフリーボード部における空塔速度のばらつきを抑えて、粒径の大きな石炭粒子までもが排気口から排出されるのを防ぎ、また第2には、流動層に供給された石炭中の粗大な石炭粒子の滞留を防ぎつつ、微粉がショートパスするのを防ぎ、これらによって石炭の乾燥分級効率の一層の向上を図ることが可能な乾燥分級装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に係る発明は、上記第1の目的を達成するために、分散板から噴出する気体によって形成される流動層により、石炭を流動させつつ移送して乾燥分級する流動層を用いた石炭の乾燥分級装置において、上記流動層の上部に、上記石炭の移送方向を横切る方向に延びる整流板を、この移送方向に向けて複数枚、かつ上下方向に複数段に設け、これら上下方向に隣接する段の整流板同士を、上記移送方向に沿った側断面において、上記分散板に対し互いに逆方向に傾斜させるとともに、上記移送方向にずらして配置したことを特徴とする。従って、上記フリーボード部における気体の流れは上記整流板の間を通って上昇する間に均一化され、これにより空塔速度のばらつきも抑えられるとともに、特に最大空塔速度が抑制されるので、微粉よりも粒径の大きな石炭粒子が微粉や排気とともに排出されるのを防ぐことができる。
【0008】
一方、本発明の発明者等は、石炭が供給される流動層において分散板の上方にバッフル板を設け、このバッフル板と分散板との間の高さおよびバッフル板自体の高さを種々に変化させたところ、これらの高さが所定の範囲にあるときには、流動層に供給される石炭の粒度分布や含水率に変動があっても、粗大な石炭粒子を確実に移送させることができる一方、微粉のショートパスをも確実に防ぐことができるという知見を得るに至った。従って、このような石炭の乾燥分級装置によれば、流動層に供給された石炭の粗大な粒子は、分散板から噴出される気体により、分散板とその上方に立設されたバッフル板との間を通って移送されつつ乾燥される一方、石炭中の微粉については、その供給部から排出部への直接的な流れがバッフル板によって阻止される。そして、このバッフル板の下端の分散板からの高さおよびバッフル板自体の高さが、上記知見に基づいて所定の範囲に設定されているので、原料石炭の粒度分布等に変動があっても、粗大な石炭粒子を確実に移送できるとともに微粉のショートパスも防ぐことができる。すなわち、分散板からのバッフル板の下端の高さが200mmを下回ると、粗大な石炭粒子が詰まりを生じて円滑な移送が阻害されるおそれがあり、一方、このバッフル板の下端の高さが450mmを上回ったり、バッフル板自体の高さが300mmを下回ったりすると、バッフル板の上下から気体の流れに乗って微粉がショートパスするおそれが生じる。また、バッフル板自体の高さが1000mmを上回ると、これに伴い装置設備の高さも高くなって非経済的であるとともに、特に原料石炭の含水率が高い場合に、微粉がバッフル板の上端部に付着してしまうおそれが生じる。
【0009】
本願の請求項2に係る発明は、このような知見に基づいて上記第1、第2の目的を同時に達成するために、分散板から噴出する気体によって形成される流動層により、石炭を流動させつつ移送して乾燥分級する流動層を用いた石炭の乾燥分級装置において、上記分散板の上方に、上記石炭の移送方向を横切るようにバッフル板を立設し、このバッフル板を、その下端が上記分散板から200 mm 〜450 mm の範囲の高さに位置し、かつこの下端から上端までの高さが300 mm 〜1000 mm の範囲となるようにする一方、上記流動層の上部に、上記石炭の移送方向を横切る方向に延びる整流板を、この移送方向に向けて複数枚、かつ上下方向に複数段に設け、これら上下方向に隣接する段の整流板同士を、上記移送方向に沿った側断面において、上記分散板に対し互いに逆方向に傾斜させるとともに、上記移送方向にずらして配置したことを特徴とする。すなわち、上記バッフル板と請求項1に係る発明の整流板とを備えたものであるので、これらの相乗効果によって一層の乾燥分級効率の向上を図ることができる。
【0010】
なお、上記請求項1、2に係る発明において具備される整流板は、乾燥分級装置の上記移送方向に沿った側断面において、その幅を300mm〜500mmの範囲とするとともに、上記分散板に対する傾斜角を60°〜75°の範囲とし、さらに上下方向に隣接する段のうち、下段側の整流板の上端を、上段側の上記移送方向に隣り合う整流板の下端同士の略中央に位置させ、かつ上記下段側の整流板の上端と上記上段側の整流板の下端との上記移送方向の間隔が200mm〜300mmの範囲となるように配置するのが望ましい。これは、まず上記下段側の整流板の上端が上段側の整流板の下端に接近していると気体の流れの均一化が図られず、またこれら上端と下端との間隔が小さすぎたり、上記整流板の幅が小さすぎたりすると、整流板に微粉が固結してしまうおそれが生じ、さらに整流板の傾斜角が小さすぎると微粉が整流板に堆積してしまうおそれが生じるからである。一方、逆に上記傾斜角が大きすぎたり、上下の整流板の端部の間隔や整流板の幅が大きすぎたりすると、十分な整流効果を得ることができなくなるおそれがある。さらにまた、微粉よりも粒径の大きな石炭粒子を確実かつ円滑に上記移送方向に移送するには、上記分散板からの気体の噴出方向は、上記石炭の移送方向を向いて、この分散板に対して斜め上方側に傾斜して設定されるのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態を示す石炭の乾燥分級装置の側断面図であり、特に本願の請求項2に係る発明、すなわち請求項1、2に係る発明の整流板と請求項2に係る発明のバッフル板とを備えた乾燥分級装置の実施形態を示すものである。本実施形態の乾燥分級装置の装置本体11は概略箱体状をなしており、その内部の底側には分散板12が水平に取り付けられていて、この分散板12の上部に流動層13が形成されるとともに、分散板12の下部には熱風入口14から熱風が噴出気体Gとして供給される。また、この流動層13の一端側(図1において右側)には石炭Cの供給部15が設けられるとともに、他端側(図1において左側)には処理された乾燥炭が排出される排出部16が設けられており、供給部15から流動層13内に供給された石炭Cは、上記一端側から他端側に向けて、すなわち図中に白抜き矢線で示す移送方向Fに向けて、分散板12上を移送されつつ乾燥され、排出部16から排出される。
【0012】
ここで、上記分散板12には、図2に示すように多数の空気導入口17…が、それぞれ上記移送方向Fに直交する方向に延びるように、かつ該移送方向Fには互いに間隔を置いて形成されているとともに、各空気導入口17…を覆うように半円筒状のキャップ18が、分散板12上に同じく移送方向Fに直交する方向に敷設されている。そして、このキャップ18には、その敷設方向(図2の図面に直交する方向)に適当間隔をおいて複数のノズル19…が、それぞれ上記移送方向F側を向いて、かつ分散板12に対する傾斜角θが30°以下となるように斜め上方に傾斜して形成されている。さらに、上記移送方向Fに互いに隣接するキャップ18,18の間には、移送方向F後方側のキャップ18手前の分散板12の上面から移送方向F側のキャップ18の上部にかけて、上記傾斜角θと等しい角度で斜め上方に傾斜するように板状のジャンプ台20が配設されている。
【0013】
なお、上記ノズル19の形状は、その断面が円形のものでもよく、また上記敷設方向に延びる長円状や楕円状、あるいは長方形状や台形状のものであってもよい。また、上述のような半円筒状のキャップ18と板状のジャンプ台20に代えて、ノズル19とジャンプ台20とが形成された断面「へ」字型の板材よりなるキャップ18を分散板12上に敷設したり、あるいは分散板12自体を階段状に形成してノズル19とジャンプ台20とを設けるようにしてもよい。ただし、これらのノズル19…は、分散板12の平面視において千鳥状等に配置されて均一に分散形成されるのが望ましく、また、上述のように分散板12自体を階段状に形成したりする場合などには、ジャンプ台20も同様に均一に分散形成されるようにしてもよい。
【0014】
一方、この分散板12の上方には、それぞれ石炭Cの移送方向Fを横切るように、かつ分散板12との間に等しく間隔をあけて、複数枚(本実施形態では5枚)のバッフル板21…がこの移送方向Fに向けて立設されている。ここで、本実施形態では、これらのバッフル板21…は長方形平板状に形成されて、上記分散板12および石炭Cの移送方向Fに対して垂直となるように向けられており、その両端が装置本体11の移送方向Fに沿った両内壁に取り付けられて、これら両内壁の間に掛け渡されるように配設されている。そして、これらのバッフル板21…は、図3に示すようにその下端21Aの分散板12からの高さHが200mm〜450mmの範囲に位置し、かつ、この下端21Aから上端21Bまでの高さLが300mm〜1000mmの範囲となるように設定されている。
【0015】
なお、本実施形態では、これらバッフル板21…同士の移送方向Fの間隔は互いに略等しく、しかも200mm〜1000mmの範囲に設定されている。これは、この間隔が小さすぎると、流動層3における石炭粒子の流動性が損なわれるおそれがあり、逆に間隔が大きすぎると、装置本体11の大きさにもよるが、バッフル板21の枚数が確保できなくなって、微粉Dのショートパスを効果的に防ぐことができなくなるおそれがあるからである。また、同様の理由から、このバッフル板21…の枚数は2枚〜5枚程度とするのが望ましい。一方、本実施形態の上記バッフル板21…は、上述のように装置本体11の両内壁間に掛け渡されて取り付けられているが、これを、上記移送方向Fに隣り合うバッフル板21,21が互い違いの内壁に取り付けられるようにして、この取付側とは反対側の内壁とバッフル板21との間に僅かな間隔をあけるようにしてもよい。
【0016】
さらに、このバッフル板21…の上方には、上記流動層13上部のフリーボード部22の底部に位置するように、多数の整流板23…が設けられている。これらの整流板23…は、上記バッフル板21…と同じく長方形平板状に形成されたもので、石炭Cの移送方向Fを横切る方向に装置本体11の両内壁間に掛け渡されて取り付けられており、本実施形態では、このような整流板23…が上下方向に複数段に分けられて、それぞれの段ごとに複数枚の整流板23…が上記移送方向Fに向けて等間隔に配設されている。そして、さらにこれらの整流板23…のうち、上下方向に隣接する段の整流板23…同士は、図1および図4に示すように移送方向Fに沿った上記側断面において、分散板12に対して互いに逆方向に傾斜するとともに、上記移送方向Fにずらされて配置されている。
【0017】
ここで、本実施形態ではこれらの整流板23…は、図4に示すように移送方向Fに沿った装置本体11の側断面における幅Wが互いに等しく、かつ300mm〜500mmの範囲とされている。また、本実施形態ではこれらの整流板23…は上下方向に3段に分けられて配設されていて、このうち上下段に位置する整流板23…は、上記移送方向F側に向かうに従い下方に向かうように上記分散板12に対して傾斜させられている一方、これらの間の中段に位置する整流板23…は、移送方向F側に向かうに従い逆に上方に向かうように分散板12に対して傾斜させられており、さらに各段の整流板23…同士は互いに平行に配設されている。さらにまた、図4に示すようにこれらの整流板23…が分散板12に対してなす傾斜角αは、上下段と中段とでその大きさが互いに等しく、かつ60°〜75°の範囲内に設定されている。
【0018】
また、これら3段に配設された整流板23…において、下段と中段および中段と上段との上下方向に隣接する段の整流板23…同士は、上記移送方向Fについて上段側の互いに隣り合う整流板23,23の下端23A,23A同士の中央に、下段側の整流板23の上端23Bが位置するように配置されており、従って、これら上段側の互いに隣り合う整流板23,23の下端23A,23Aと、この間に位置する下段側の整流板23の上端23Bとは、図4に示すように上記移送方向Fにおいて互いに等しい間隔Sとされる。そして、本実施形態では、この間隔Sは200mm〜300mmの範囲とされている。ただし、これら上段側の整流板23の下端23Aと下段側の整流板23の上端23Bとは、上下方向には互いに等しい高さに配設されている。
【0019】
なお、図1に示すように、これらの整流板23…は、上記バッフル板21…が上記移送方向Fについて分散板12の上方だけに配設されているのに対し、装置本体11の上記一端側(供給部15側)から他端側(排出部16側)の内壁24にまで達するように配設されている。また、この装置本体11の他端側の内壁24および移送方向Fに沿った上記両内壁は、整流板23…が配設される位置において上方に向かうに従い外側に拡がる傾斜面とされているとともに、この整流板23…よりも上方には、上記フリーボード部22が形成される空間をあけて天井部25が設けられ、この天井部25の中央には、排気Gおよび供給された石炭Cから分級された微粉Dが排出される排気口26が設けられている。
【0020】
このように構成された本実施形態の石炭の乾燥分級装置においては、まず上記分散板12の上方にバッフル板21…が設けられており、分散板12からこのバッフル板21…の下端21Aまでの高さHが200mm〜450mmの範囲に設定されるとともに、この下端21Aからバッフル板21の上端21Bまでの高さLが300mm〜1000mmの範囲に設定されているので、供給された原料石炭C中の微粉Dがショートパスして排出部16に直接流れ込むのを防ぐことができる一方、粗大な石炭Cの粒子は、分散板12のノズル19から斜め上方に上記移送方向Fに噴出される気体Gにより、この分散板12とバッフル板21…の下端21Aとの間を通して確実に移送することができる。従って、本実施形態によれば、このような粗大な粒子により詰まりが生じたりするのを防いで、供給された石炭Cを確実に移送方向Fに送り出しながらも十分な乾燥と微粉Dの除去とを行うことができる一方、こうして乾燥分級された石炭Cにショートパスした微粉Dが混ざり込むのも確実に防止することができ、これにより乾燥分級効率の一層の向上を図ることができる。
【0021】
また、これに加えて本実施形態では、このバッフル板21…の上方に複数段の整流板23…が設けられていて、これらの整流板23…は段ごとに移送方向Fにずらされるとともに分散板12に対して互いに逆方向に傾斜しており、このため上記流動層13上部のフリーボード部22における気体Gの流れは、この整流板23…の間を通って上昇する間に均一化される。従って、本実施形態によれば、この気体Gの流れに偏流が生じるのを防いで空塔速度のばらつきを抑えることができ、これにより、特に空塔速度が部分的に大きくなって微粉Dよりも粒径の大きな石炭Cの粒子までもが排気口26から排出されてしまうような事態が防止され、すなわち分級されるべき微粉Dだけを排気口26から排出することができるので、石炭Cの分級効率をさらに向上させることが可能となる。また、このようにフリーボード部22における気体Gの流れが均一化されて粒径の大きな粒子の排気口26からの排出が防がれることにより、分散板12から装置本体11の天井部25までの高さを低く抑えることが可能となり、従ってコンパクトでありながら効率の良い経済的な乾燥分級装置を提供することができる。
【0022】
そして、本実施形態では、このように装置本体11にバッフル板21…と整流板23…とが同時に備えられており、従って、上述のように粒度分布が巾広い原料石炭Cに対しても、また供給される原料石炭Cの粒度分布や含水率に多少の変動が生じても、これらバッフル板21…による効果と整流板23…による効果とが相俟って、相乗的に石炭Cの乾燥分級効率の向上を図ることができる。
【0023】
なお、本実施形態では上記整流板23を上下方向に3段に形成しているが、これは少なくとも2段以上の複数段であればよい。ただし、整流板23…を4段以上に形成しても、3段の場合に比べて整流効果に際だった向上は認められず、却って装置本体11の高さの増大を招くおそれがあるため、整流板23は2段か3段とするのが望ましい。また、このうち最下段の整流板23…の傾斜する向きは、本実施形態のように分散板12からの気体Gの噴出方向が、石炭Cの移送方向Fを向いて、この分散板12に対して斜め上方側に傾斜して設定されている場合には、これを考慮して上述のように移送方向Fに向けて下方に向かうようにされるのが望ましい。さらに、これらの整流板23…が設置される位置は、バッフル板21…がある場合にはその高さH,Lなどにもよるが、分散板12から600mm〜2000mmの範囲に設定されるのが望ましい。これは、整流板23…の位置が低すぎると、流動層13における気体Gと石炭Cの粒子との流動に干渉してしまうおそれが生じ、逆に整流板23…の位置が高すぎると、十分な整流効果が期待できなくなるおそれがあるからである。
【0024】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明の効果について実証する。本実施例では、上記実施形態に示された石炭Cの乾燥分級装置を用いて原料石炭Cの乾燥分級操作を行い、これを、比較例としてのバッフル板21…および整流板23…を備えない同型の乾燥分級装置により同じ操作条件で乾燥分級を行った場合と比較した。ただし、このとき供給された原料石炭Cの粒度分布は図5に示す通りであり、含水率は4.5%、供給量は300ton/hであった。また、実施例において分散板12からバッフル板21の下端21Aまでの高さHは300mm、下端21Aから上端21Bまでのバッフル板21の高さLは600mm、整流板23の幅Wは500mm、分散板12に対する整流板23の傾斜角αの大きさは60°、下段側の整流板23の上端23Bと隣接する上段側の整流板23の下端23Aとの移送方向Fの間隔Sは250mmであった。さらに、実施例および比較例とも、分散板12のノズル19の傾斜角θは20°であって、気体Gの噴出速度は50m/sであった。
【0025】
本実施例ではまず、図1におけるXX断面の位置(バッフル板21の下端21A直下の位置)において、図6に示すように、この段面を移送方向Fに略6等分割した領域の中心線を1〜6とするとともに、装置本体11の幅方向に略3等分割した領域の中心線をA〜Cとし、これらの中心線1〜6と中心線A〜Cとの交点1−A,1−B,…6−Cの位置において石炭Cの粒子を同量ずつサンプリングした。そして、このうち中心線1〜6のそれぞれの交点上でサンプリングされた3つのサンプルを混ぜ合わせて分析し、供給された原料石炭Cの粒度分布および含水率が移送方向Fに向けてどのように変化するかを調べた。また、比較例においても上記断面と同じ位置において同様のサンプリングを行い、分析をした。この結果を、粒度分布については図7に、また含水率については図8にそれぞれ示す。
【0026】
これら図7および図8の結果より、まずバッフル板21…のない比較例では、粒径が105μm以下の微粉Dの含有量が、移送方向F側に向かうに従い途中までは減少しているものの、装置本体の排出部側では上昇しており、またこれに伴って含水率も排出部側で増大する傾向にあった。これは、供給部から流動層に供給された石炭Cの微粉Dが、そのまま排出部までショートパスして移送されたためであると認められる。しかるに、これに対してバッフル板21…を備えた実施例では、微粉Dの含有量および含水率が移送方向F側に向かうに従って漸次減少する傾向にあり、排出部16近傍の上記中心線6においていずれも略最小となっていて、乾燥分級効率の向上が図られていることが確認できた。
【0027】
次に、本実施例では、図1におけるYY断面の位置(整流板23…の直上の位置)において、図9に示すように、この段面を装置本体11の幅方向に略5等分割した等分線をA〜Dとするとともに、分散板12の上方に移送方向Fに向けて等間隔に間隔線1〜4を設定し、これら間隔線1〜4と等分線A〜Dとの交点1−A,1−B,…4−Dの位置においてフリーボード部22の空塔速度を測定するとともに、このうち交点2−A,2−D,4−A,4−Dの位置において微粉D等をサンプリングしてその粒度分布およびダスト濃度を分析した。また、比較例についても同様の測定およびサンプリングを行った。この結果を、空塔速度については次表1に、また微粉D等の粒度分布については図10に、さらにそのダスト濃度については図11に、それぞれ示す。
【0028】
【表1】
【0029】
まず、上記表1の結果より、整流板23…を備えない比較例では空塔速度のばらつきが大きく、また特に最大空塔速度がきわめて高くなっているのに対し、整流板23…を設けた実施例においては空塔速度が均一化しており、最大空塔速度も比較例の1/2以下に抑えられている。そして、これに伴いサンプリングされた微粉D等の粒度分布も、実施例は比較例に対して、いずれのサンプリング位置においても粒径が105μ以下の微粉Dの含有率が高い一方、粒径の大きな粒子の含有率は低いことが認められ、さらにサンプリングされたダスト濃度についても、比較例に対して実施例はいずれの位置でも少なかった。この結果、整流板23…による空塔速度の均一化によって、微粉Dは排気Gとともに効率的に除去される一方、粒径の大きな石炭Cの粒子が排気口26から排出されるのは確実に防止されているのが確認された。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の請求項1に係る発明によれば、流動層の上部に、石炭の移送方向にずらされるとともに分散板に対して逆方向に傾斜する複数段の整流板を設けることにより、流動層上部のフリーボード部における空塔速度を均一化して、粒度の大きい石炭粒子が排気とともに排出されるのを防ぐことができる。また、請求項2に係る発明によれば、分散板の上部に設けたバッフル板の下端の分散板からの高さを200 mm 〜450 mm の範囲とするとともに、このバッフル板の下端から上端までの高さを300 mm 〜1000 mm に設定することにより、流動層に供給された石炭の微粉が排出部にショートパスするのを防ぐことができる。従って、これら本発明の石炭の乾燥分級装置によれば、粒度分布が巾広い石炭の乾燥分級においても、またこの粒度分布や含水率に変動が生じても、その乾燥分級効率の向上を図ることができる。さらに、請求項2に係る発明では、このようなバッフル板と整流板とを同時に備えることにより、これらの相乗効果によって乾燥分級効率をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示す実施形態の分散板12を示す拡大側断面図である。
【図3】図1に示す実施形態のバッフル板21…を示す拡大側断面図である。
【図4】図1に示す実施形態の整流板23…を示す拡大側断面図である。
【図5】本発明の実施例において供給された原料石炭Cの粒度分布を示す図である。
【図6】本発明の実施例におけるサンプリング位置を示す図1のXX断面図である。
【図7】図6のサンプリング位置1〜6における粒度分布を示すもので、(a)は比較例、(b)は実施例、(c)は図中の符号の説明である。
【図8】図6のサンプリング位置1〜6における含水率を示すもので、(a)は比較例、(b)は実施例である。
【図9】本発明の実施例におけるサンプリング位置を示す図1のYY断面図である。
【図10】図9のサンプリング位置における粒度分布を示すもので、(a)は2−A、(b)は2−D、(c)は4−A、(d)は4−Dにおける測定結果である。
【図11】図9のサンプリング位置2−A,2−D,4−A,4−Dにおいて測定されたダスト濃度を示す図である。
【図12】従来の石炭Cの乾燥分級装置を示す側断面図である。
【符号の説明】
11 装置本体
12 分散板
13 流動層
15 供給部
16 排出部
19 ノズル
21 バッフル板
21A バッフル板の下端
21B バッフル板の上端
22 フリーボード部
23 整流板
23A 整流板23の下端
23B 整流板23の上端
26 排気口
C 石炭
G 気体(排気)
D 微粉
F 石炭Cの移送方向
H 分散板12からバッフル板21の下端21Aまでの高さ
L バッフル板21の下端21Aから上端21Bまでの高さ
W 整流板23の幅
S 下段側の整流板23の上端23Bと上段側の整流板23の下端23Bとの移送方向Fの間隔
α 分散板12に対する整流板23の傾斜角
θ 分散板12のノズル19の傾斜角
Claims (4)
- 分散板から噴出する気体によって形成される流動層により、石炭を流動させつつ移送して乾燥分級する流動層を用いた石炭の乾燥分級装置において、上記流動層の上部には、上記石炭の移送方向を横切る方向に延びる整流板が、この移送方向に向けて複数枚、かつ上下方向に複数段に設けられており、これら上下方向に隣接する段の整流板同士は、上記移送方向に沿った側断面において、上記分散板に対し互いに逆方向に傾斜するとともに、上記移送方向にずらされて配置されていることを特徴とする流動層を用いた石炭の乾燥分級装置。
- 分散板から噴出する気体によって形成される流動層により、石炭を流動させつつ移送して乾燥分級する流動層を用いた石炭の乾燥分級装置において、上記分散板の上方には、上記石炭の移送方向を横切るようにバッフル板が立設されていて、このバッフル板は、その下端が上記分散板から200mm〜450mmの範囲の高さに位置し、かつこの下端から上端までの高さが300mm〜1000mmの範囲とされている一方、上記流動層の上部には、上記石炭の移送方向を横切るように延びる整流板が、この移送方向に向けて複数枚、かつ上下方向に複数段に設けられており、これら上下方向に隣接する段の整流板同士は、上記移送方向に沿った側断面において、上記分散板に対し互いに逆方向に傾斜するとともに、上記移送方向にずらされて配置されていることを特徴とする流動層を用いた石炭の乾燥分級装置。
- 上記移送方向に沿った側断面において、上記整流板の幅が300mm〜500mmの範囲とされるとともに、上記分散板に対する各整流板の傾斜角が60°〜75°の範囲とされ、さらに上下方向に隣接する段のうち、下段側の整流板の上端は、上段側の上記移送方向に隣り合う整流板の下端同士の略中央に位置し、かつ上記下段側の整流板の上端と上記上段側の整流板の下端との上記移送方向の間隔が200mm〜300mmの範囲とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流動層を用いた石炭の乾燥分級装置。
- 上記分散板からの気体の噴出方向が、上記石炭の移送方向を向いて、この分散板に対して斜め上方側に傾斜して設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の流動層を用いた石炭の乾燥分級装置。
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