JPH05272489A - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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Publication number
JPH05272489A
JPH05272489A JP6630492A JP6630492A JPH05272489A JP H05272489 A JPH05272489 A JP H05272489A JP 6630492 A JP6630492 A JP 6630492A JP 6630492 A JP6630492 A JP 6630492A JP H05272489 A JPH05272489 A JP H05272489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
gap
casing
width
scroll
Prior art date
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Pending
Application number
JP6630492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Shimonosono
均 下野園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=13311941&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH05272489(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6630492A priority Critical patent/JPH05272489A/ja
Publication of JPH05272489A publication Critical patent/JPH05272489A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォータポンプのポンプ効率を維持しつつ、
シール装置の冷却性を確保する。 【構成】 インペラ2の背面13とケーシング3間の間
隙10を通して回転軸5のシール装置9に冷却用の水流
を導くようにしたウォータポンプ1において、間隙10
の幅Sを、インペラ2の回転方向について水切り15の
後方から前方にかけて漸次減少させて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォータポンプの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のウォータポンプとして、例えば特
開昭58−192916号公報等では、内燃機関に備え
られる遠心式ウォータポンプが開示されている。
【0003】図6、図7に示すように、従来の遠心式ウ
ォータポンプ1に備えられるインペラ2は、円錐形のホ
イール部11と、このホイール部11から径方向に突出
する複数枚の翼部12とを有し、ケーシング3,4の内
部に回転軸5を介して回転可能に収装されている。ケー
シング3には回転軸5の先端方向に吸込み口6が画成さ
れ、ケーシング3,4によってインペラ2の周囲にスク
ロール7が渦巻き状に画成され、スクロール7の下流端
に吐出口8が開口している。インペラ2は図7に矢印で
示す方向に回転することにより、図6に矢印で示すよう
に吸込み口6から吸入した水に遠心力を与え、スクロー
ル7においてインペラ2によって速度を与えられた水流
を効率良く減速させて圧力を高め、圧力の高められた水
流を吐出口8から吐出させる。
【0004】回転軸5はインペラ2の背面13から突出
し、ケーシング4に軸受け18を介して回転可能に支持
されている。ケーシング4と回転軸5の間にはシール装
置9が介装され、両者の間を密封している。
【0005】インペラ2の背面13とケーシング4の間
には環状の間隙10が画成され、スクロール7を通過す
る水の一部が間隙10を通ってシール装置9のまわりに
導かれることにより、シール装置9と回転軸5の間で発
生する摩擦熱を持ち去り、シール装置9の過熱を防止す
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置にあっては、間隙10の幅Sを一定に形成
しているため、間隙10内に介在する水にはインペラ2
の回転によって周方向の速度成分が付与されるのみで、
スクロール7からシール装置9のまわりに導かれる水量
を十分に確保することが難しい。すなわち、シール装置
9を十分に冷却するためには、間隙10の幅Sをある程
度大きくする必要があるが、間隙10の幅Sをあまり大
きくすると、ウォータポンプ1のポンプ効率の低下を招
く。
【0007】また、別の従来装置として、インペラ2の
ホイール部11を貫通する通孔を形成し、圧力の高い間
隙10から通孔を通してインペラ2の翼部12側に流れ
る水流を形成するものがあるが、この場合、インペラ2
によって加圧された水の一部を通孔を通して戻すことに
よりポンプ吐出圧が低下するとともに、通孔から翼部1
2側に流出する水流により翼部12を通過してスクロー
ル7へ向かう水流に乱れを与え、やはりポンプ効率の低
下を招くという問題点があった。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、ウォータ
ポンプのポンプ効率を維持しつつ、シール装置の冷却性
を確保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシングの
内部に回転可能に収装されて流体に遠心力を付与するイ
ンペラと、ケーシングによってインペラの周囲に渦巻き
状に画成されるスクロールと、スクロールの上流端と下
流端を仕切る水切りと、インペラの背面から突出しケー
シングに対して回転可能に支持される回転軸と、回転軸
とケーシングの間を密封するシール装置と、インペラの
背面とケーシングの間にスクロールと連通する間隙とを
備えるウォータポンプにおいて、前記間隙の幅を前記イ
ンペラの回転方向について前記水切りの後方から前方に
かけて漸次減少させる。
【0010】また、前記間隙の幅を複数の部位で前記回
転軸について対称的に変化させる。
【0011】
【作用】インペラの背面とケーシング間の間隙に介在す
る流体は、その粘性によりインペラ背面に引きずられて
回転運動をするため、間隙に生じる圧力は間隙の幅が大
きい部位で低く、間隙の幅が小さい部位で高くなる。
【0012】このように間隙の圧力が周方向について異
なる一方、スクロールの断面積が水切りからインペラの
回転方向に漸次増大していることにより、間隙の幅が大
きい水切りの下流側でインペラから送られた流体の一部
がスクロールから間隙に流入し、間隙の幅が小さい水切
りの上流側で間隙からスクロールに流体が流出する。
【0013】このようにしてシール装置のまわりに導か
れる流体によりシール装置で発生する摩擦熱を持ち去
り、シール装置の過熱を防止する。間隙に生じる圧力分
布差を利用してシール装置に導かれる水量を十分に確保
することにより、間隙の幅の平均値を比較的小さく設定
することが可能となり、ウォータポンプのポンプ効率を
維持することができる。
【0014】また、間隙の幅を複数の部位で回転軸につ
いて対称的に変化させることにより、間隙に生じる圧力
分布も回転軸について対称的に複数に分散し、インペラ
および回転軸に作用する曲げ応力が低減され、円滑な作
動が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。なお、図6、図7に示した従来装置と同一構
成部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0016】図1に示すように、ケーシング3,4はイ
ンペラ2の周囲にスクロール7を渦巻き状に画成し、ケ
ーシング3はスクロール7の上流端と吐出口8に接続す
る下流端を仕切る水切り15を有している。水切り15
はインペラ2の外周に沿って、かつ楔形断面を持って突
出している。
【0017】インペラ背面13を平面状に形成する一
方、インペラ背面13に対峙するケーシング3の壁部1
6を隆起させ、壁部16の突出高さを周方向に変化させ
る。これによって、インペラ背面13とケーシング4の
間に画成される間隙10の幅Sを、図2に示すように、
スクロール7の断面積にほぼ反比例して周方向について
変化させ、水切り15を挟んで最小値から最大値へと増
大させる。
【0018】間隙10の幅Sは、図1のa図にも示すよ
うに、水切り15からインペラ2の回転方向に所定角度
だけ離れた部位で最大となり、図1のb図、c図にも示
すよう、そこからインペラ2の回転方向に離れるのにし
たがって漸次小さくなり、図1のd図に示すように、水
切り15の手前で最小値となる。
【0019】次に、作用について説明する。
【0020】インペラ背面13とケーシング3の間隙1
0に介在する水流は、その粘性によってインペラ背面1
3に引きずられて回転運動をするため、間隙10に生じ
る圧力は間隙10の幅Sに応じて図2に示すように増減
する。すなわち、間隙10に生じる圧力は、間隙10の
幅Sが大きい水切り15の下流側で最も低く、そこから
インペラ2の回転方向に間隙10の幅Sが減少するのに
したがって高まり、間隙10の幅Sが最小となる水切り
15の上流側で最も高まる。
【0021】このように間隙10の圧力分布が周方向に
ついて異なる一方、スクロール7の断面積が水切り15
からインペラ2の回転方向に漸次増大していることによ
り、スクロール7から間隙10に出入りする水の流れが
図3に矢印で示すように生じる。すなわち、間隙10の
幅Sが大きい水切り15の下流側でインペラ2から送ら
れた水の一部がスクロール7から間隙10に流入し、間
隙10の幅Sが小さい水切り15の上流側で間隙10か
らスクロール7に水が流出する。
【0022】このようにしてシール装置9のまわりに導
かれる水流によりシール装置9で発生する摩擦熱を持ち
去り、シール装置9の過熱を防止する。間隙10に生じ
る圧力分布差を利用してシール装置9に導かれる水量を
十分に確保することにより、間隙10の幅Sの平均値を
比較的小さく設定することが可能となり、ウォータポン
プ1のポンプ効率を維持することができる。
【0023】次に、図4に示した他の実施例は、インペ
ラ背面13とケーシング4の間に画成される間隙10の
幅Sを、回転軸5について対称的に増減させるものであ
る。すなわち、間隙10の幅Sは水切り15からインペ
ラ2の回転方向に所定角度だけ離れた部位と、そこから
180°離れた部位でそれぞれ最大となり、水切り15
の手前と、そこから180°離れた部位でそれぞれ最小
となる。
【0024】この場合、間隙10に生じる圧力分布は、
図5に示すように、間隙10の幅Sが大きい水切り15
の下流側と、そこから180°だけ離れた部位の2カ所
でそれぞれ最も低く、間隙10の幅Sが小さい水切り1
5の上流側と、そこから180°だけ離れた部位の2カ
所でそれぞれ最も高くなる。このため、スクロール7か
ら間隙10に出入りする水の流れが、図5に矢印で示す
ように、2カ所で生じて、シール装置9の冷却が十分に
行われる。
【0025】間隙10に生じる圧力分布が回転軸5につ
いて対称的に複数に分散することにより、インペラ2お
よび回転軸5に作用する曲げ応力が低減され、円滑な作
動が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ケーシン
グの内部にインペラを回転可能に収装し、インペラの回
転によって付与される遠心力により流体を送り出すウォ
ータポンプにおいて、インペラの背面とケーシングの間
に画成される間隙の幅を、インペラの回転方向について
水切りの後方から前方にかけて漸次減少させて形成した
ため、間隙に生じる圧力分布差によって回転軸のシール
装置のまわりに冷却用の流体を導き、間隙の幅を比較的
小さくしてポンプ効率を維持しつつ、シール装置の冷却
性を十分に確保し、ウォータポンプの耐久性を向上させ
ることができる。
【0027】また、間隙の幅を複数の部位で前記回転軸
について対称的に変化させたため、間隙に生じる圧力分
布も回転軸について対称的に複数に分散し、インペラお
よび回転軸に作用する曲げ応力が低減され、ウォータポ
ンプの円滑な作動が得られ、耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すウォータポンプの断面図
である。
【図2】同じく間隙の幅の分布および間隙の圧力分布を
示す線図である。
【図3】同じく水の流れる様子を示す断面図である。
【図4】他の実施例を示す間隙の幅の分布および間隙の
圧力分布を示す線図である。
【図5】同じく水の流れる様子を示す断面図である。
【図6】従来例を示すウォータポンプの縦断面図であ
る。
【図7】同じく図6のA−A線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
1 ウォータポンプ 2 インペラ 3 ケーシング 4 ケーシング 5 回転軸 7 スクロール 8 吐出口 9 シール装置 10 間隙 13 インペラ背面 15 水切り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの内部に回転可能に収装され
    て流体に遠心力を付与するインペラと、ケーシングによ
    ってインペラの周囲に渦巻き状に画成されるスクロール
    と、スクロールの上流端と下流端を仕切る水切りと、イ
    ンペラの背面から突出しケーシングに対して回転可能に
    支持される回転軸と、回転軸とケーシングの間を密封す
    るシール装置と、インペラの背面とケーシングの間にス
    クロールと連通する間隙とを備えるウォータポンプにお
    いて、前記間隙の幅を前記インペラの回転方向について
    前記水切りの後方から前方にかけて漸次減少させたこと
    を特徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 前記間隙の幅を複数の部位で前記回転軸
    について対称的に変化させたことを特徴とする請求項1
    記載のウォータポンプ。
JP6630492A 1992-03-24 1992-03-24 ウォータポンプ Pending JPH05272489A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6630492A JPH05272489A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ウォータポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6630492A JPH05272489A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ウォータポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05272489A true JPH05272489A (ja) 1993-10-19

Family

ID=13311941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6630492A Pending JPH05272489A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ウォータポンプ

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JP (1) JPH05272489A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110397546A (zh) * 2019-09-04 2019-11-01 陈向阳 一种管道水力发电机组

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110397546A (zh) * 2019-09-04 2019-11-01 陈向阳 一种管道水力发电机组

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