JPH0527040Y2 - - Google Patents

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JPH0527040Y2
JPH0527040Y2 JP1986118482U JP11848286U JPH0527040Y2 JP H0527040 Y2 JPH0527040 Y2 JP H0527040Y2 JP 1986118482 U JP1986118482 U JP 1986118482U JP 11848286 U JP11848286 U JP 11848286U JP H0527040 Y2 JPH0527040 Y2 JP H0527040Y2
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cooling system
inner cylinder
cooling
cell chamber
solidified
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は放射性廃液の固化パツケージを冷却し
ながら保管する装置に関する。
「従来の技術及びその問題点」 一般に、原子両発電プラント等で発生する高レ
ベル放射性廃液は、例えばガラス固化処理するこ
とによつて、取り扱い性を向上させることができ
る。そして、ガラス固化等の処理がなされたいた
わゆる固化パツケージは、貯蔵セルの中で保管す
ることが考えられているが、その保管中に放射性
物質の崩壊熱による温度上昇がともなうので、固
化パツケージ及びその支持構造物を冷却すること
が必要である。この場合、固化パツケージは長期
保管を必要とするため、貯蔵セルの冷却方法を大
気を利用した自然対流による冷却として運転コス
トの低減を図ることが好ましいが、固化パツケー
ジの発熱量が大きくて自然対流による冷却では不
十分なときの対策も講じておく必要がある。
「本考案の目的とその達成手段」 本考案は前記事情に鑑みて提案されたもので、
固化パツケージの発熱量に応じた効率的な冷却を
行なうとともに、その運転コストの低減を図るこ
とができる保管装置の提供を目的としており、こ
のような目的を達成するため、セル室内に、固化
パツケージの間隔を明けて収納する立設状態であ
る内筒と、該内筒の回りにリング状冷却流路を形
成する外筒と、該外筒の周囲のセル室内空間を上
下に区画する仕切板とを配設し、該仕切板により
区画されるセル室内の下部に給気口を上部に排気
口をそれぞれ連通状態に接続することにより前記
リング状冷却流路内に自然対流による冷却流体を
挿通させる間接冷却系を配設するとともに、前記
内筒に、その中に送風機によつて他の冷却流体を
挿通させる直接冷却系を連設してなり、前記間接
冷却系および直接冷却系のそれぞれに、該冷却系
を選択的に遮断状態とする冷却選択手段が配設さ
れていることを特徴としている。
「作用」 本考案の保管装置は、内筒内に収納される固化
パツケージの発熱量が大きいときは、冷却系選択
手段によつて間接冷却系を遮断して直接冷却系の
み機能させる。これにより、送風機によつて冷却
流体が内筒内に挿通させられ、固化パツケージが
直接かつ強制的に冷却されることになる。また、
発熱量が小さいときには、冷却系選択手段によつ
て直接冷却系を遮断して間接冷却系のみを機能さ
せる。そして、給気口から取り入れられる冷却用
空気が内筒と外筒との間のリング状冷却流路を経
由して自然対流させられることによつて、固化パ
ツケージが内筒の周囲から間接的に冷却されるこ
とになる。
「実施例」 以下、本考案の保管装置の一実施例を図面に基
づいて説明する。
図中符号Pは高レベル放射性廃液のガラス固化
処理等により生成される固化パツケージ、符号1
は複数の固化パツケージPを積み重ね状態に収納
する内筒、符号2は内筒1を囲んでその周囲にリ
ング状冷却流路3を形成する外筒、符号4は両筒
1・2が複数配置されるセル室、符号5及び符号
6はセル室4と連通状態に形成された給気シヤフ
ト及び排気シヤフト、符号7は内筒1内に固化パ
ツケージPを挿入するためにセル室4の上スラブ
8に明けられた入口9を閉塞する遮蔽プラグをそ
れぞれ示すものである。
前記各内筒1は、固化パツケージPの外径より
も大きい内径を有しており、セル室4内に立設状
態に支持されるように、その下端部が、セル室4
の下スラブ10に配設した架台11上に固定され
るとともに、上端部が、その回りを一体的に連結
した支持板12によつてセル室4の上スラブ8お
よび側壁13に支持されている。
また、前記外筒2は、その上部及び下部が、セ
ル室4の側壁13に上側仕切板14及び下側仕切
板15を介して連結状態に支持されており、これ
ら両仕切板14・15によつてセル室4内の上下
に区画される上部プレナム部16と下部プレナム
17との間を前記リング状冷却流路3によつて連
通状態に接続させている。そして、下部プレナム
部17は前記給気シヤフト5を介して給気口18
に、また、上部プレナム部16は排気シヤフト6
を介して排気口19にそれぞれ連通させられてい
る。
一方、前記架台11は、下スラブ10を貫通状
態に設けられるとともに、筒状に形成されて、そ
の中の中空部11aが内筒1内に連通状態とされ
ており、下端に、給気シヤフト5の給気口18と
は別の外気取り入れ口20と連通する給気管21
が連設され、該給気管21には弁(冷却系選択手
段)22とフイルタ23とが配設されている。ま
た、内筒1の上端部を連結している支持板12
は、セル室4の上スラブ8の下面を間隔をおいて
覆うように設けられており、その間に、内筒1内
の空間を相互に連通する連通室24が形成されて
いる。そして、該連通室24には排気管25が連
設され、該排気管25は、セル室4の上スラブ8
及びセル室4上方のパツケージ搬送室26を貫通
して、その先端が排気シヤフト6の排気口19に
向けられており、駆動用の送風機27、弁冷却系
選択手段28、フイルタ29が配設されている。
また、内筒1の内底部には、固化パツケージPを
底壁から浮かせる横リブ30が例えば放射状に配
設され、該横リブ30によつて架台11内の中空
部11aと内筒1内の空間とが連通状態に維持さ
れるようになつている。つまり、前記給気管21
から架台11内の中空部11a及び内筒1内の空
間を経由して排気管25に至る流路が形成され、
該流路によつて内筒1内に冷却流体を挿通させる
直接冷却系が構成されるものである。
なお、前記給気シヤフト5及び排気シヤフト6
には、その流路を開閉するための流路遮断板冷却
系選択手段31が配設され、また、符号32は前
記支持板12の下面を上側仕切板14に支持する
複数のサポートを示している。
このように構成した保管装置は、内筒1内に固
化パツケージPを収納すると、該固化パツケージ
Pの収納量に応じて放射性物質の崩壊熱が発生す
るが、その発熱量に応じて直接冷却系による冷却
方式と自然対流による冷却方式(間接冷却系)と
のいずれかを選択してセル室4内を冷却すること
ができるものである。
すなわち、固化パツケージPの発熱量が大きい
ときは、第1図に示すように、給気シヤフト5及
び排気シヤフト6の各流路遮断板31を閉塞状態
として間接冷却系を遮断状態とし、給気管21お
よび排気管25の両弁22・28を開放状態とし
て直接冷却系を選択する。そして、送風機27を
運転状態とすることにより、外気取り入れ口20
から空気等の冷却流体を取り入れて、第1図の矢
印で示すように給気管21及び架台11の中空部
11aを経由して内筒1内に送り込む。この冷却
流体は、内筒1内を経由する間に固化パツケージ
Pを直接冷却して、該固化パツケージPの温度上
昇を抑制し、内筒1上部から連通室24、排気管
25を経由して排気口19に向けて排出される。
一方、固化パツケージPの発熱量が小さくなつ
た場合、例えば発熱量が2.5KWh以下になつた場
合には、送風機27の運転を停止して両弁22・
28を閉塞するとともに、両流路遮断板31を開
放状態として間接冷却系を選択する。これによ
り、固化パツケージPの熱によつて両筒1・2の
間のリング状冷却流路3内の空気が高温となるこ
とにより、第3図の矢印で示すように自然対流が
生じる。つまり、リング状冷却流路3内で高温化
した空気は上昇して上部プレナム部16から排気
シヤフト6に排出され、また、給気シヤフト5の
給気口18からは、新鮮な低温度状態の冷却空気
が取り入れられて、下部プレナム部17からリン
グ状冷却流路3内に案内され、該リング状冷却流
路3を経由する途中で内筒1を周囲からむらなく
冷却して、内筒1内の固化パツケージPん温度上
昇を抑制することができる。そして、このような
自然対流による冷却作用は、保管中の固化パツケ
ージPから崩壊熱が発生している間、動力源の助
けを借りることなく、長期間にわたつて空気の流
れのみによつて行なわれるものである。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案における固化パツ
ケージの保管装置によれば、内筒の回りに、セル
室の給気口と排気口との間を連通状態に接続する
リング状冷却流路を設けることにより自然対流に
よる間接冷却系を配設するとともに、内筒内に送
風機によつて冷却流体を挿通させる直接冷却系を
配設し、各冷却系を選択的に遮断状態とする冷却
系選択手段を配設したから、固化パツケージの発
熱量に応じて、冷却系選択手段により一の冷却系
を遮断状態として冷却方式を切り替えることによ
つて、該発熱量が大きいときには、直接冷却系に
よつて固化パツケージを直接かつ強制的に冷却し
て、温度上昇を有効に抑制することができ、ま
た、発熱量が小さいときには、リング状冷却流路
を経由する自然対流によつて固化パツケージを内
筒の周囲から間接的に冷却するこができる。した
がつて、両冷却方式の切り替えによつて、発熱量
に応じた効率的な冷却を行なうことができるとと
もに、直接冷却系の運転を高発熱時のみとして、
運転コストの低減を図ることができるという効果
を奏する。さらに、冷却系選択手段によつて各冷
却系を選択的に遮断し得ることとしたので、上記
のような冷却方式の切り替えによつて使用されな
い冷却系を確実に遮断状態として、安全性に万全
を期することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の保管装置の一実施例を示すもの
で、第1図は正断面図、第2図は第1図の−
線に沿う一部を省略した矢視拡大断面図、第3図
は直接冷却系によつて冷却している状態を示す正
断面図である。 P……固化パツケージ、1……内筒、2……外
筒、3……リング状冷却流路、4……セル室、5
……給気シヤフト、6……排気シヤフト、7……
遮蔽プラグ、8……上スラブ、9……入口、10
……下スラブ、11……架台、11a……中空
部、12……支持板、13……側壁、14……上
側仕切板、15……下側仕切板、16……上部プ
レナム部、17……下部プレナム部、18……給
気口、19……排気口、20……外気取り入れ
口、21……給気管、22……弁冷却系選択手
段、23……フイルタ、24……連通室、25…
…排気管、26……パツケージ搬送室、27……
送風機、28……弁冷却系選択手段、29……フ
イルタ、30……横リブ、31……流路遮断板冷
却系選択手段、32……サポート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セル室内に、放射性廃液の固化パツケージを間
    隔を明けて収納する立設状態の内筒と、該内筒の
    回りにリング状冷却流路を形成する外筒と、該外
    筒の周囲のセル室内空間を上下に区画する仕切板
    とを配設し、該仕切板により区画されるセル室内
    の下部に給気口を上部に排気口をそれぞれ連通状
    態に接続することにより前記リング状冷却流路内
    に自然対流による冷却流体を挿通させる間接冷却
    系を配設するとともに、前記内筒に、その中に送
    風機によつて他の冷却流体を挿通させる直接冷却
    系を連設してなり、前記間接冷却系および直接冷
    却系のそれぞれに、該冷却系を選択的に遮断状態
    とする冷却系選択手段が配設されていることを特
    徴とする固化パツケージの保管装置。
JP1986118482U 1986-08-01 1986-08-01 Expired - Lifetime JPH0527040Y2 (ja)

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JPS6325400U JPS6325400U (ja) 1988-02-19
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5977397A (ja) * 1982-10-26 1984-05-02 石川島播磨重工業株式会社 放射性廃液固化パツケ−ジの冷却保管装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5992900U (ja) * 1982-12-15 1984-06-23 石川島播磨重工業株式会社 放射性廃液固化パツケ−ジの冷却保管装置

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JPS5977397A (ja) * 1982-10-26 1984-05-02 石川島播磨重工業株式会社 放射性廃液固化パツケ−ジの冷却保管装置

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