JPH0526929A - 電磁波測定装置 - Google Patents

電磁波測定装置

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JPH0526929A
JPH0526929A JP20464191A JP20464191A JPH0526929A JP H0526929 A JPH0526929 A JP H0526929A JP 20464191 A JP20464191 A JP 20464191A JP 20464191 A JP20464191 A JP 20464191A JP H0526929 A JPH0526929 A JP H0526929A
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electromagnetic wave
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JP20464191A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kaneko
良明 金子
Nobufumi Miyahara
信文 宮原
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Sanki Denshi Kogyo KK
Original Assignee
Sanki Denshi Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子装置等の放出電磁波による障害対策に資す
るため、TV放送波等と共に受信した放出電磁波を選択測
定する。 【構成】アンテナA1、A2が受信し類似特性同時始動のス
ペクトラムアナライザSA1 、SA2 が測定した情報をコン
ピュ−タCPU の第1、第2の記憶手段に格納する。SA
1 、SA2 の局部発振器の周波数のずれにより同一周波数
の情報が格納される第1、第2の記憶手段の番地が異な
っても、局部発振器の周波数のずれと格納番地の関係を
利用して第1、第2の記憶手段から同一周波数の情報を
読出す。A1、A2がTV放送波等を受信した際に第1、第2
の記憶手段から読出した測定情報からA1、A2の利得係数
比を、A1、A2が被試験装置の位置から放射した擬似電磁
波を受信した際の測定情報から空間伝送係数比を各求
め、A1、A2が被試験装置の放出電磁波とTV放送波等を受
信した際の測定情報、利得係数比、空間伝送係数比から
被試験装置の放出電磁波成分を選択測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電気又は電子装置、特にディジタ
ル電気又は電子装置の普及に伴って、これらの装置から
放出される電磁波による無線受信機又はテレビジョン受
像機等への妨害が問題となり、国際電気標準会議の下部
組織である国際無線障害特別委員会によって、電気又は
電子装置から放出される電磁波の許容限度値及びその測
定方法等に関する規格が制定され、各国政府にその採用
が勧告され、各国は国情に合った形で採用実施してい
る。本発明は、電気又は電子装置の放出する電磁波の測
定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、電気又は電子装置から放出され
る電磁波の従来における測定装置を示す図で、Aは広帯
域アンテナ、SAはスペクトラムアナライザ、PLはプロッ
タである。この測定装置によって被試験電気又は電子装
置(以下、被試験装置と略記する)から放出される電磁
波の測定を行うに当っては、周囲の近傍に電磁波の反射
物体の存在しない測定場を選定し、被試験装置と広帯域
アンテナA間の距離を所定値に保ち、被試験装置から放
出される電磁波を広帯域アンテナAで受信し、スペクト
ラムアナライザSAによって受信電磁波の周波数分布及び
各周波数毎の電界強度を測定してプロッタPLにより記録
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の測定装置
は、測定場の選定が不適当であると、例えばテレビジョ
ン放送波又はFM放送波或は工場等に設置されている電
気又は電子装置からの放出電磁波等の外来環境電磁波が
被試験装置の放出する電磁波に重畳して受信され、被試
験装置の放出電磁波の周波数と外来環境電磁波の周波数
とが同一なる場合、又は両波の周波数差が小なる場合に
は、両波の重畳された電界強度が測定されることとなる
から、被試験装置の放出電磁波の強度測定が不可能とな
るばかりでなく、被試験装置の放出電磁波の周波数と外
来環境電磁波の周波数とが異なる場合においても、被試
験装置の放出電磁波の強度と外来環境電磁波の強度とが
同程度の場合には、スペクトラムアナライザSAの測定情
報が被試験装置の放出電磁波の測定情報であるか、外来
環境電磁波の測定情報であるかを識別することができな
い。このため、国際無線障害特別委員会の規格において
は、外来環境電磁波の強度が、被試験装置の放出する電
磁波の強度よりも6dB以上小となる条件において測定を
行うように規定されて居るが、このような条件を満足す
る測定場は都会から遠く離れた山間僻地に限られ、測定
を行う上で極めて不便である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、周囲の近傍に
電磁波の反射物体の存在しない測定場において、被試験
装置から同一方向に異なる距離L1及びL2を隔てて設けら
れ、同一又はほぼ等しい電気的特性を有する第1及び第
2の広帯域アンテナと、特性が類似し、同時に始動せし
められる第1及び第2のスペクトラムアナライザと、第
1及び第2のスペクトラムアナライザの各測定情報が各
別に格納される第1及び第2の記憶手段と、第1及び第
2のスペクトラムアナライザに、標準信号発生器の出力
する超短波ないし極超短波帯における適宜周波数間隔の
信号を入力した際に、第1の記憶手段に格納された測定
情報の、第1の記憶手段における格納番地を番地情報と
して格納する第3の記憶手段と、第1及び第2のスペク
トラムアナライザに、標準信号発生器の出力する超短波
ないし極超短波帯における適宜周波数間隔の前記信号を
入力した際に、第2の記憶手段に格納された測定情報
の、第2の記憶手段における格納番地を番地情報として
格納する第4の記憶手段と、
【0005】第3及び第4の記憶手段の同一番地から読
み出した番地情報の差の値に、第3の記憶手段から読み
出した番地情報に対して第4の記憶手段から読み出した
番地情報が小なる場合負の符号を付し、逆の場合正の符
号を付して成る番地差情報xを求める第1の演算手段
と、第1の演算手段において求められた番地差情報xを
格納する第5の記憶手段と、第1及び第2の記憶手段の
各指定番地{AD1} 及び{AD2} [{AD1} 及び{AD2} は第1
及び第2の記憶手段の各指定番地の一般表示で、{AD1}
={AD2} ]と第5の記憶手段から読み出した番地差情報
xとの間に、 1≦{AD2} +x≦最終AD2 AD2 :第2の記憶手段の番地の一般表示 なる関係が成立する毎に読み出し制御信号を出力する制
御手段と、
【0006】第1及び第2の広帯域アンテナが、テレビ
ジョン放送波、FM放送波、工場等に設置されている電
気又は電子装置等の放出電磁波等の外来環境電磁波を受
信した際における各受信出力を、第1及び第2のスペク
トラムアナライザが各測定した情報を各別に格納した第
1及び第2の記憶手段における各番地のうち、指定番地
{AD1} に一致する第1の記憶手段の番地及び{AD2} +x
に一致する第2の記憶手段の番地から、制御手段の出力
制御信号によって読み出された測定情報を入力とし、
【数9】 A1(fk):第1の広帯域アンテナ、給電線及び第1のスペ
クトラムアナライザより成る第1のアンテナ系の利得係
数 A2(fk):第2の広帯域アンテナ、給電線及び第2のスペ
クトラムアナライザより成る第2のアンテナ系の利得係
数 N(fk) :外来環境電磁波の強度 fk :任意の周波数 なる演算を行ってアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を
求める第2の演算手段と、第2の演算手段において求め
られたアンテナ系の利得係数比情報F(fk) が、指定番地
{AD1} に対応する番地に格納される第6の記憶手段と、
【0007】第1及び第2の広帯域アンテナが、被試験
装置の設置位置から放射され、外来環境電磁波に比し強
度の大なる擬似電磁波を受信した際における各受信出力
を、第1及び第2のスペクトラムアナライザが各測定し
た情報を各別に格納した第1及び第2の記憶手段におけ
る各番地のうち、指定番地{AD1} に一致する第1の記憶
手段の番地及び{AD2} +xに一致する第2の記憶手段の
番地から、制御手段の出力制御信号によって読み出され
た測定情報を入力とし、
【数10】 D1(L1,fk) :距離L1における電磁波の空間伝送係数 D2(L2,fk) :距離L2における電磁波の空間伝送係数 なる演算を行って電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を
求める第3の演算手段と、第3の演算手段において求め
られた電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)が、指定番地
{AD1} に対応する番地に格納される第7の記憶手段と、
【0008】第1及び第2の広帯域アンテナが、被試験
装置の放出電磁波及び外来環境電磁波を受信した際にお
ける各受信出力を、第1及び第2のスペクトラムアナラ
イザが各測定した情報を各別に格納した第1及び第2の
記憶手段における各番地のうち、指定番地{AD1} に一致
する第1の記憶手段の番地及び{AD2} +xに一致する第
2の記憶手段の番地から、制御手段の出力制御信号によ
って読み出された測定情報及び第6及び第7の記憶手段
の各番地のうち、指定番地{AD1} に対応する各番地か
ら、制御手段の出力制御信号によって読み出されたアン
テナ系の利得係数比情報F(fk) 及び電磁波の空間伝送係
数比情報β(fk)を入力とし、
【数11】 S(fk) :被試験装置の放出電磁波の強度 P1(fk):第1の記憶手段から読み出された測定情報 P2(fk):第2の演算手段から読み出された測定情報 で表わされる被試験装置の放出電磁波成分を求める第4
の演算手段と、第4の演算手段における演算結果の表示
装置とを備えた電磁波測定装置を実現することによっ
て、従来の欠点を除こうとするものである。
【0009】
【作用】一般に、スペクトラムアナライザにおける測定
情報の周波数間隔は、サンプリング信号によるサンプリ
ング間隔に応じて定まり、又、測定情報の周波数はスペ
クトラムアナライザの掃引される局部発振器の周波数に
応じて定まるから、標準信号発生器の出力を第1及び第
2のスペクトラムアナライザに分配導入し、各スペクト
ラムアナライザにおける測定情報を第1及び第2の記憶
手段に格納した場合、両スペクトラムアナライザのサン
プリング間隔が互いに等しく、かつ、それぞれ終始変動
することなく、又、両スペクトラムアナライザの掃引さ
れる局部発振器の周波数が終始変動することがないと共
に、同期して作動するものであれば、両スペクトラムア
ナライザの測定情報が第1及び第2の記憶手段に格納さ
れるに当って、測定情報の周波数が等しければ格納番地
もまた同一となるはずであるが、スペクトラムアナライ
ザのサンプリング間隔は、必ずしも一定に保たれるとは
限らず、その変動は両スペクトラムアナライザの間で互
いに異なり、掃引される局部発振器の周波数も変動を伴
うと共に、両スペクトラムアナライザの局部発振器は同
期して作動しているわけでもないから、掃引される両局
部発振器の周波数の変動も互いに異なり、掃引される両
局部発振器の周波数の間にずれを生ずる等の原因によっ
て、測定情報の周波数が互いに等しい場合においても、
第1及び第2の記憶手段における格納番地が異なること
となる。
【0010】然しながら、第1及び第2の記憶手段に
は、測定情報の周波数変化に応じて測定情報が順次格納
されているから、第1及び第2の記憶手段から適宜の番
地間隔を隔てて同順位で読み出すことにより、互いに周
波数の等しい測定情報を読み出し得ることとなる。した
がって、第1の記憶手段から読み出した測定情報の、第
1の記憶手段における格納番地を番地情報として第3の
記憶手段に順次格納し、第2の記憶手段から読み出した
測定情報の、第2の記憶手段における格納番地を番地情
報として第4の記憶手段に順次格納し、第3及び第4の
記憶手段の同一番地から読み出した番地情報の差の値
に、第3の記憶手段から読み出した番地情報に対して第
4の記憶手段から読み出した番地情報が小なる場合負の
符号を付し、逆の場合正の符号を付して成る番地差情報
を求めておくことにより、第1及び第2のアンテナの受
信出力を第1及び第2のスペクトラムアナライザに導入
し、各測定情報を第1及び第2の記憶手段に格納した場
合、第1の記憶手段から読み出した測定情報の格納番地
と番地差情報との合成値に一致する第2の記憶手段の格
納番地から測定情報を読み出すことにより、周波数の互
いに等しい測定情報を読み出すことができ、この両測定
情報から第1及び第2のアンテナ系の利得係数比情報及
び電磁波の空間伝送係数比情報を求め、第1及び第2の
記憶手段から読み出した互いに周波数の等しい測定情
報、アンテナ系の利得係数比情報及び電磁波の空間伝送
係数比情報から被試験装置の放出電磁波の強度を選択し
て測定することができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す図で、A1
びA2は第1及び第2の広帯域アンテナで、同一又はほぼ
等しい電気的特性を有し、所要の周波数領域、すなわ
ち、少なくとも国際無線障害特別委員会の規格である30
MHz ないし1000MHz に亙る電磁波の受信が可能なように
構成してある。このためには、例えば30MHz ないし300M
Hzの周波数領域の受信可能な1組のアンテナと、300MHz
ないし1000MHz の周波数領域の受信可能な1組のアンテ
ナとを用意し、これら2組のアンテナを受信周波数領域
に応じて切換え使用するように構成する。アンテナA1
びA2の設置に当っては、周囲の近傍に電磁波の反射物体
の存在しない測定場を選定し、図2に平面概略図を示す
ように、被試験装置EUT から同一方向に異なる距離L1
びL2を隔てて設ける。
【0012】図1に戻って、SA1 及びSA2 は特性が類似
する第1及び第2のスペクトラムアナライザで、外部回
路からの始動信号又は後述するコンピュータからの始動
信号によって同時に始動するように形成してある。MSA1
及びMSA2はそれぞれスペクトラムアナライザSA1 及びSA
2 の内部メモリ、TSは始動信号の入力端子、INT1及びIN
T2はそれぞれインタフェース、CPU はコンピュータで、
例えばパーソナルコンピュータより成る。DIS は表示装
置である。
【0013】本発明は、アンテナA1及びA2によって受信
されるテレビジョン放送波又はFM放送波或は工場等に
設置されている電気又は電子装置からの放出電磁波等の
外来環境電磁波の周波数と被試験装置EUT の放出電磁波
の周波数とが同一でない限り、両電磁波の受信強度の大
小に関係なく、両電磁波の中から、被試験装置EUT の放
出電磁波を選択してその強度を測定しようとするもので
あるが、この目的を達するために、本測定に先立って予
備測定を行い、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2
各測定情報における周波数の相互関係に関するパラメ−
タ、第1のアンテナA1、給電線及び第1のスペクトラム
アナライザSA1 の総合利得係数(以下、アンテナA1系の
利得係数と略記する)及び第2のアンテナA2、給電線及
び第2のスペクトラムアナライザSA2の総合利得係数
(以下、アンテナA2系の利得係数と略記する)の相互関
係に関するパラメ−タ及び被試験装置EUT とアンテナA1
間及び被試験装置EUT とアンテナA2間における各電磁波
の空間伝送係数の相互関係に関するパラメ−タを求め
る。
【0014】すなわち、スペクトラムアナライザSA1
びSA2 として特性の類似したスペクトラムアナライザを
用い、これらを同時に始動させてもスペクトラムアナラ
イザSA1 及びSA2 に各内装された局部発振器は同期して
作動するものではないから、掃引される両局部発振器の
周波数のずれのために、アンテナA1及びA2が受信した同
一周波数に関する測定情報の周波数にずれを生じ、後述
するアンテナA1系の利得係数及びアンテナA2系の利得係
数の相互関係に関するパラメ−タ及び被試験装置EUT と
アンテナA1間及び被試験装置EUT とアンテナA2間におけ
る各電磁波の空間伝送係数の相互関係に関するパラメ−
タを求めるための予備測定並びに本測定における情報の
処理に支障を来すこととなるので、スペクトラムアナラ
イザSA1及びSA2 が各測定して得られた情報の周波数に
関するパラメ−タを求めるために、最初に行う第1の予
備測定について説明する。
【0015】第1の予備測定を行うに当っては、アンテ
ナA1及びA2の各給電線とスペクトラムアナライザSA1
びSA2 との接続を断ち、標準信号発生器(図示していな
い)の出力端を例えば2分配器を介してスペクトラムア
ナライザSA1 及びSA2 の各入力端に接続する。次に、端
子TSに始動信号を加えてスペクトラムアナライザSA1
びSA2 を同時に始動させると共に、標準信号発生器から
超短波ないし極超短波帯における適宜周波数間隔の信号
を順次出力させるか、適宜周波数の基本波信号及びその
高調波信号を同時に出力させると、スペクトラムアナラ
イザSA1 及びSA2 で各測定された情報が各内部メモリMS
A1及びMSA2に順次格納される。そして本発明において
は、コンピュ−タCPU に予め記憶させたプログラムに応
じて内部メモリMSA1及びMSA2に格納された測定情報を順
次読み出し、インタフェ−スINT1及びINT2を介してコン
ピュ−タCPU に導入し、記憶手段M1及びM2に各別に順次
格納する。
【0016】以下、アンテナA1及びA2を30MHz ないし30
0MHzの周波数領域の受信可能な1組のアンテナと、300M
Hzないし1000MHz の周波数領域の受信可能な1組のアン
テナとを受信周波数領域に応じて切換え使用するように
構成し、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 の各内部
メモリMSA1及びMSA2の番地数が、最も一般的な700 の場
合について記憶手段M1及びM2における格納内容の一例を
説明する。先ず、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2
の各入力周波数範囲を30MHz ないし300MHzに設定し、標
準信号発生器から例えば24MHz の基本波信号SD(f24) 、
その第2高調波信号SD(f48) ないし第12高調波信号SD(f
288)を出力させ、例えば2分配器を介してスペクトラム
アナライザSA1 及びSA2 の各入力端に加えると、スペク
トラムアナライザSA1 及びSA2 の内部メモリMSA1及びMS
A2から読み出されて記憶手段M1及びM2に格納された測定
情報と格納番地との関係は、例えば表1及び表2のM1
及びM2欄に示すようになる。
【0017】次に、スペクトラムアナライザSA1 及びSA
2の各入力周波数範囲を300MHzないし1000MHz に設定
し、標準信号発生器から例えば50MHz の基本波信号SD(f
50) 、その第2高調波信号SD(f100)ないし第19高調波信
号SD(f1000) を出力させて例えば2分配器を介してスペ
クトラムアナライザSA1 及びSA2 の各入力端に加え、ス
ペクトラムアナライザSA1 及びSA2 の内部メモリMSA1
びMSA2から読み出された測定情報を、記憶手段M1及びM2
に格納する。表1及び表2には、スペクトラムアナライ
ザSA1 及びSA2 に50MHz の基本波信号及びその高調波信
号を加えた場合の測定情報を示すのを省略してある。
又、表1は1番地ないし350 番地における格納内容の一
例を示し、表2は351番地ないし700 番地における格納
内容の一例を示したもので、701 番地以降の格納内容は
省略してある。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表1及び表2のT欄は、スペクトラムアナ
ライザSA1 (又はSA2 )の入力周波数範囲を30MHz ない
し300MHzに設定し、標準信号発生器から出力させた24MH
z の基本波信号SD(f24) 、その第2高調波信号SD(f48)
ないし第12高調波信号SD(f28 8)を、スペクトラムアナラ
イザSA1 (又はSA2 )の入力端に加え、スペクトラムア
ナライザSA1 (又はSA2 )の掃引される局部発振器の周
波数の変動が全くないと仮定した場合に、内部メモリMS
A1(又はMSA2)から読み出されて第1(又は第2)の記
憶手段M1(又はM2)に格納される測定情報と格納番地と
の関係を理論値から求めたものである。
【0021】次に、図3にフロ−チャ−トを示すよう
に、第1の記憶手段M1から順次測定情報を読み出し、こ
の測定情報の、第1の記憶手段M1における格納番地を番
地情報として第3の記憶手段M3に順次格納する。同様
に、第2の記憶手段M2から読み出した測定情報の、第2
の記憶手段M2における格納番地を番地情報として第4の
記憶手段M4に順次格納する。なお、図3において、AD1
及びAD2 は、記憶手段M1及びM2の番地の一般表示で、各
初期値は1番地である。表3は、記憶手段M3及びM4の格
納内容の一例、すなわち、表1及び表2に例示した格納
内容に対応するもので、記憶手段M3及びM4の各同一番地
に格納された番地情報、例えば各1番地に格納された番
地情報「47」及び「43」は、表1から明らかなように周波数
の等しい測定情報「SD(f48)」 に対応するもので、他の同
一番地に格納された番地情報についても同様である。表
3におけるM5欄については、後述する。
【0022】
【表3】
【0023】前述のように、スペクトラムアナライザSA
1 及びSA2 の各サンプリング間隔の変動及び両スペクト
ラムアナライザ間におけるサンプリング間隔の変動の相
違、両スペクトラムアナライザの掃引される局部発振器
の周波数の変動及び掃引される局部発振器の周波数の変
動の両スペクトラムアナライザ間における相違等によっ
て、同一周波数の測定情報が第1及び第2の記憶手段M1
及びM2の異なる番地に格納されることとなるが、表3に
おけるM3欄及びM4欄の形成過程から明らかなように、第
1及び第2の記憶手段M1及びM2から適宜数の番地を隔て
て同順位で測定情報を読み出すことによって、異なる番
地に格納された周波数の等しい測定情報を同時に読み出
すことが可能となる。
【0024】そこで本発明においては、図4にフロ−チ
ャ−トを示すように、第3及び第4の記憶手段M3及びM4
の各1番地から番地情報「47」及び「43」を読み出し、第1
の演算手段CAL1に加えて両番地情報の差4を求め、第3
の記憶手段M3から読み出した番地情報に対して第4の記
憶手段M4から読み出した番地情報が小なる場合には負の
符号を付し、逆に、第3の記憶手段M3から読み出した番
地情報に対して第4の記憶手段M4から読み出した番地情
報が大なる場合には正の符号を付して番地差情報とし、
第3の記憶手段M3から読み出した番地情報「47」と共に周
波数補正情報として第5の記憶手段M5の1番地に格納す
る(表3のM5欄)。以下、同様に記憶手段M3及びM4の2
番地以降最終番地に到る各番地から同期して順次読み出
した番地情報から周波数補正情報を求めて第5の記憶手
段M5に格納する。なお、図4におけるAD3 及びAD4 は、
記憶手段M3及びM4の番地の一般表示で、各初期値は1番
地である。
【0025】次に、第5の記憶手段M5に格納された上記
周波数補正情報を用いてアンテナA1系の利得係数A1(fk)
[fkは任意の周波数]及びアンテナA2系の利得係数A2(f
k)の相互関係のパラメ−タ(利得係数比)を求めるため
に行う第2の予備測定における情報処理を、図5に示す
メインル−チンのフロ−チャ−ト及び図6に示すサブル
−チン(図5において符号SRで示してある)のフロ−チ
ャ−トを用いて説明する。なお、図6におけるAD5 は、
記憶手段M5の番地の一般表示で、初期値は1番地であ
る。第2の予備測定を行うに当っては、スペクトラムア
ナライザSA1 及びSA2 と標準信号発生器との接続を断
ち、アンテナA1及びA2とスペクトラムアナライザSA1
びSA2 を給電線を介して各接続し、被試験装置EUT の電
源を断って被試験装置EUT が電磁波を放出することのな
い状態に保つと共に、端子TSに始動信号を加えてスペク
トラムアナライザSA1 及びSA2 を同時に始動させると、
アンテナA1及びA2が受信し、スペクトラムアナライザSA
1 及びSA2 において各測定されたテレビジョン放送波、
FM放送波、工場等に設置されている電気又は電子装置
の放出電磁波等の外来環境電磁波の情報が内部メモリMS
A1及びMSA2に格納される。そして、この場合にも内部メ
モリMSA1及びMSA2に格納された測定情報をコンピュ−タ
CPU の記憶手段M1及びM2に各別に格納する。
【0026】図5に示した第1及び第2の記憶手段M1
びM2の各1番地を指定すると共に、図6に示した第5の
記憶手段M5の1番地から、第1の予備測定において格納
された番地情報「47」と番地差情報「-4」を読み出す。図6
の[{AD1}≦(AD1)]において、{AD1} は記憶手段M1の指定
番地の一般表示(初期値は1番地)、(AD1) は記憶手段
M5から読み出した番地情報の一般表示で、この場合、{A
D1} =1、(AD1) =47であるから、[{AD1}≦(AD1)]はYE
S となり、第5の演算手段CAL5においてC={AD2} +x
なる演算が行われる。ここに{AD2} は記憶手段M2の指定
番地の一般表示で、{AD2} ={AD1} 、xは記憶手段M5
ら読み出した番地差情報の一般表示で、この場合、{A
D2} =1、x=−4であるから、 C={AD2} +x=1+(−4)=−3 となる。したがって、図5における [1≦C≦最終AD2]
はNOとなり、 [C≧最終AD2]もまたNOとなるから、更め
て記憶手段M1及びM2の各2番地が指定され、記憶手段M5
の1番地から番地情報「47」と番地差情報「-4」が読み出さ
れる。
【0027】記憶手段M1及びM2の各2番地が指定され、
記憶手段M5の1番地から番地情報「47」と番地差情報「-4」
が読み出されると、図6における[{AD1}≦(AD1)]はYES
で、演算手段CAL5における演算結果は、 C={AD2} +x=2+(−4)=−2 となり、図5における [1≦C≦最終AD2]及び [C≧最
終AD2]が共にNOとなるから、更めて記憶手段M1及びM2
各3番地が指定され、記憶手段M5の1番地から番地情報
「47」と番地差情報「-4」が読み出される。以下、同様の情
報処理が繰返され、記憶手段M1及びM2の各5番地が指定
されると共に、記憶手段M5の1番地から番地情報「47」と
番地差情報「-4」が読み出されると、図6における[{AD1}
≦(AD1)]がYES となり、演算手段CAL5における演算結果
は、 C={AD2} +x=5+(−4)=1 となるから、図5における [1≦C≦最終AD2]がYES と
なって、記憶手段M2の1番地から測定情報が読み出され
て第2の演算手段CAL2に導入されると共に、記憶手段M1
の5番地から測定情報が読み出されて演算手段CAL2に導
入される。すなわち、 1≦C={AD2} +x≦最終AD2 が成立した場合に、指定番地に一致する記憶手段M1の番
地から測定情報が読み出されると共に、指定番地と番地
差情報との合成値に一致する記憶手段M2の番地から測定
情報が読み出されることとなり、両測定情報の周波数が
互いに等しいこと、前記測定情報の周波数間隔と格納番
地の間隔との関係から明らかである。
【0028】記憶手段M1に格納された測定情報をA1(fk)
・N(fK)、記憶手段M2に格納された測定情報をA2(fk)・N(f
K)で表わすと、前記のようにして、記憶手段M1の5番地
から読み出された測定情報A1(fk)・N(fk)及び記憶手段M2
の1番地から読み出された測定情報A2(fk)・N(fk)が演算
手段CAL2(図5)に導入された場合、利得係数比情報F
(fk) を求める演算
【数12】 N(fk) :外来環境電磁波の強度 が行われ、その演算結果が図5における第6の記憶手段
M6に格納される。すなわち、(1)式の演算に関与した
記憶手段M1からの測定情報が読み出された指定番地に対
応する記憶手段M6の番地に格納される。以下、同様に、 1≦C={AD2} +x≦最終AD2 が成立する毎に、指定番地に一致する記憶手段M1の番地
から測定情報が読み出されると共に、指定番地と番地差
情報との合成値に一致する記憶手段M2の番地から測定情
報が読み出され、演算手段CAL2において前記(1)式に
示した利得係数比情報F(fk) を求める演算が行われ、演
算結果が記憶手段M6に格納され、記憶手段M1及びM2の各
次番地が指定されると共に、記憶手段M5の1番地から番
地情報「47」と番地差情報「-4」が読み出され、上記と同様
の情報処理が繰返し行われることとなる。
【0029】情報処理が進んで記憶手段M1及びM2の各48
番地が指定され、記憶手段M5の1番地から番地情報「47」
と番地差情報「-4」が読み出されるに到ると、図6におけ
る[{AD1}≦(AD1)]がNOとなり、 [最終番地?] もまたNO
となるから更めて記憶手段M5の2番地から番地情報「11
0」 及び番地差情報「-3」が読み出される。このときは、
図6における[{AD1}≦(AD1)]がYES となり、演算手段CA
L5における演算結果は、 C={AD2} +x=48+(−3)=45 となり、図5における [1≦C≦最終AD2]がYES となっ
て、記憶手段M2の45番地及び記憶手段M1の48番地に格納
された周波数の互いに等しい測定情報が読み出され、演
算手段CAL2に導入されて前記(1)式に示した利得係数
比情報F(fk) を求める演算が行われ、演算結果が記憶手
段M6に格納される。以下、同様の情報処理が繰返えさ
れ、図6における {最終番地?] がYES となるに到って
終了する。
【0030】次に、第3の予備測定、すなわち、被試験
装置EUT とアンテナA1間及び被試験装置EUT とアンテナ
A2間における各電磁波の空間伝送係数の相互関係に関す
るパラメ−タ(電磁波の空間伝送係数比)を求めるため
の予備測定を、図7に示すメインル−チンのフロ−チャ
−ト及び図6に示したサブル−チンのフロ−チャ−トを
用いて説明する。第3の予備測定を行うに当っては、図
2に示した被試験装置EUT を除去し、その跡にアンテナ
A1と同様特性の送信用広帯域アンテナを仮設し、例えば
30MHz ないし1000MHz の周波数範囲における各周波数信
号を出力する標準信号発生器の出力によって励振する。
なお、前記仮設アンテナの場合にも、例えば30MHz ない
し300MHzの周波数領域の放射可能なアンテナと、300MHz
ないし1000MHz の周波数領域の放射可能なアンテナを用
意し、これらのアンテナを送信周波数に応じて切換え使
用する。又、標準信号発生器の出力を適宜大にして、仮
設アンテナの放射電磁波をアンテナA1及びA2が受信した
際に、この電磁波の受信レベルが外来環境電磁波の受信
レベルより6dB以上高くなり、国際無線障害特別委員会
の規格を満足するように調整する。
【0031】標準信号発生器の出力を仮設アンテナに加
えて、仮設アンテナから擬似電磁波を放射させると共
に、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 を同時に始動
させると、アンテナA1及びA2の各受信出力、すなわち、
擬似電磁波と外来環境電磁波との合成受信出力がスペク
トラムアナライザSA1 及びSA2 に加えられ、各周波数毎
の測定情報が内部メモリMSA1及びMSA2に順次読み込まれ
る。仮設アンテナから放射される擬似電磁波をSs(fk)、
仮設アンテナとアンテナA1間における擬似電磁波Ss(fk)
の空間伝送係数をD1(L1,fk) 、仮設アンテナとアンテナ
A2間における擬似電磁波Ss(fk)の空間伝送係数をD2(L2,
fk) 、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 の各測定情
報をPs1(fk) 及びPs2(fk) でそれぞれ表わすと、スペク
トラムアナライザSA1 及びSA2 の内部メモリMSA1及びMS
A2に記憶され、インタフェースINT1及びINT2を介してコ
ンピュータCPU における第1及び第2の記憶手段M1及び
M2に各別に格納された測定情報は次式で表わされる。 Ps1(fk) =D1(L1,fk)・A1(fk)・Ss(fk) +A1(fk)・N(fk) ・・・(2) Ps2(fk) =D2(L2,fk)・A2(fk)・Ss(fk) +A2(fk)・N(fk) ・・・(3)
【0032】図5及び図6に各示したフロ−チャ−トを
用いて説明したアンテナ系の利得係数比情報を求める情
報処理の場合と同様に、第1及び第2の記憶手段M1及び
M2(図7)の各1番地を指定すると共に、第5の記憶手
段M5(図6)の1番地から番地情報と番地差情報を読み
出し、図7における [1≦C≦最終AD2]がNOであれば更
めて記憶手段M1及びM2の各2番地を指定すると共に、記
憶手段M5の1番地から番地情報と番地差情報を読み出す
処理を繰返して、 [1≦C≦最終AD2]がYES となると、
記憶手段M2から読み出された測定情報と記憶手段M1から
読み出された測定情報(アンテナ系の利得係数比情報を
求める情報処理の場合と同様、互いに周波数の等しい情
報)が第3の演算手段CAL3に加えられ、両測定情報にお
ける空間伝送係数成分D1(L1,fk) 及びD2(L2,fk) が比較
され、例えば図2に示したように、L1<L2なる場合に
は、 D1(L1,fk) >D2(L2,fk) となるから、 D1(L1,fk) =β(fk)・D2(L2,fk) ・・・・・(4) が成立する空間伝送係数比β(fk)[β(fk)>1]を算出
してコンピュータCPU における第7の記憶手段M7に格納
する。この場合にも、図5及び図6に各示したフロ−チ
ャ−トを用いて説明したアンテナ系の利得係数比情報を
求める情報処理の場合と同様に、(4)式の演算に関与
した記憶手段M1からの測定情報が読み出された指定番地
に対応する記憶手段M7の番地に格納される。上記の情報
処理を記憶手段の最終番地に到るまで繰返して、各周波
数毎の空間伝送係数比情報を求め、記憶手段M7に順次格
納する。
【0033】なお、電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)
を求める場合には、被試験装置EUTを除去し、その跡に
仮設した広帯域アンテナを、標準信号発生器から順次周
波数を変えて出力される単一周波数出力により励振して
外来環境電磁波に比し強度の大なる単一周波数の擬似電
磁波を放射させ、アンテナA1及びA2がこの単一周波数の
擬似電磁波を受信する毎にスペクトラムアナライザSA1
及びSA2 が各測定して表示する測定情報D1(L1,fk) 及び
D2(L2,fk) を目視で読み取り、(4)式の演算を各周波
数毎に手動的に行い、その演算結果を記憶手段M7に手動
的に格納するように構成してもよい。
【0034】以上で予備測定を終了し、次いで本測定を
行うが、本測定を行うに当っては、第3の予備測定にお
いて使用した仮設アンテナ及び標準信号発生器を除き、
被試験装置EUT を所定の位置に置いて電源を投入すると
共に、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 を同時に作
動させると、アンテナA1及びA2によって受信された電磁
波、すなわち、被試験装置EUT の放出電磁波及び外来環
境電磁波に対応する合成出力がスペクトラムアナライザ
SA1 及びSA2 に加えられ、各周波数毎の測定情報が順次
内部メモリMSA1及びMSA2に読み込まれる。被試験装置EU
T の放出電磁波をS(fk)、スペクトラムアナライザSA1
及びSA2の内部メモリMSA1及びMSA2に各格納され、イン
タフェースINT1及びINT2を介してコンピュータCPU に導
入され、第1及び第2の記憶手段M1及びM2に各別に格納
された測定情報をP1(fk)及びP2(fk)でそれぞれ表わす
と、測定情報P1(fk)及びP2(fk)は次式で表わされる。 P1(fk)=D1(L1,fk) ・A1(fk)・S(fk) +A1(fk)・N(fk) ・・・・(5) P2(fk)=D2(L2,fk) ・A2(fk)・S(fk) +A2(fk)・N(fk) ・・・・(6)
【0035】本測定における情報処理を、図8に示すメ
インル−チンのフロ−チャ−ト及び図6に示したサブル
−チンのフロ−チャ−トを用いて説明する。図5及び図
6に各示したフロ−チャ−トを用いて説明したアンテナ
系の利得係数比情報を求める情報処理の場合と同様に、
第1及び第2の記憶手段M1及びM2(図8)の各1番地を
指定すると共に、第5の記憶手段M5(図6)の1番地か
ら番地情報及び番地差情報を読み出し、図8における
[1≦C≦最終AD2]がNOであれば更めて記憶手段M1及びM
2の各2番地を指定すると共に、記憶手段M5の1番地か
ら番地情報及び番地差情報を読み出す処理を繰返して
[1≦C≦最終AD2]がYESとなるに到ると、指定番地に一
致する記憶手段M1の番地から測定情報P1(fk)が、指定番
地と番地差情報の合成値に一致する記憶手段M2の番地か
ら測定情報P2(fk)が、記憶手段M1の指定番地に対応する
記憶手段M6の番地からアンテナ系の利得係数比情報F
(fk) が、記憶手段M1の指定番地に対応する記憶手段M7
の番地から電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)が、それ
ぞれ読み出されて第4の演算手段CAL4に加えられる。
【0036】アンテナ系の利得係数比情報F(fk) 及び電
磁波の空間伝送係数比情報β(fk)は、前述のように記憶
手段M1及びM2から周波数の等しい測定情報を読み出した
都度、両測定情報から演算によって求めたものであり、
演算結果を記憶手段M6及びM7に格納する場合にも、演算
に関与した記憶手段M1からの測定情報が読み出された指
定番地に対応する記憶手段M6及びM7の各番地に格納した
ものであるから、各周波数におけるアンテナ系の利得係
数比情報F(fk) 及び電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)
の記憶手段M6及びM7における各格納番地と、各周波数に
おけるアンテナ系の利得係数比情報F(fk) 及び電磁波の
空間伝送係数比情報β(fk)を求める各演算に関与した測
定情報の記憶手段M1及びM2における格納番地とはすべて
相対応していることとなり、したがって、上記の4情報
P1(fk)、P2(fk)、F(fk) 及びβ(fk)は、すべて周波数の
等しい情報である。互いに周波数の等しい測定情報P1(f
k)及びP2(fk)、アンテナ系の利得係数比情報F(fk) 並び
に電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)が第4の演算手段
CAL4に加えられると、次の演算が行われる。
【0037】(5)式の両辺にA2(fk)を乗ずると、 上式から、
【数13】 (6)式の両辺にA1(fk)を乗ずると、
【0038】上式から、
【数14】 (7)式及び(8)式から、 P1(fk)・A2(fk) −D1(L1,fk)・A1(fk)・A2(fk)・S(fk) =P2(fk)・A1(fk) −D2(L2,fk)・A1(fk)・A2(fk)・S(fk)
【0039】上式から、
【数15】 (14)式又は(15)式から被試験装置EUT の放出する電
磁波S(fk) の周波数分布および各周波数の強度を求める
ことができる。演算手段CAL4における演算結果は、記憶
手段M8に格納され、表示装置DIS で表示される。
【0040】以上は、アンテナ系の利得係数比情報F
(fk) 及び電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を求める
ための予備測定並びに本測定に際して、 1≦C={AD2} +x≦最終AD2 なる関係が成立して第2の記憶手段M2から測定情報を読
み出すまで、第1の記憶手段M1から測定情報の読み出し
が行われることのないように構成した場合について説明
したが、第2の記憶手段M2から測定情報が読み出される
までの間に、第1及び第2の記憶手段M1及びM2の番地指
定に応じて第1の記憶手段M1からの読み出しが行われる
ように構成してもよい。この場合には、第2の記憶手段
M2から測定情報が読み出されるまでの間に、第1の記憶
手段M1から読み出された測定情報が演算手段に導入され
たとしても、第2の記憶手段M2からの測定情報が演算手
段に導入されることがないから、所要の演算が行われる
ことはない。
【0041】上記予備測定及び本測定において用いる第
5の記憶手段M5の格納内容を表4の番地情報 (AD1)欄及
び番地差情報x1 欄に示すように構成しても、本発明を
実施することができる。すなわち、第5の記憶手段M5
番地と同じ値の番地情報{AD1} を各番地に格納し、番地
差情報x1 は、1番地ないし47番地(47番地は、前記標
準信号発生器の第2高調波出力に対応する測定情報の表
1のM1欄における格納番地)間の各番地に−4を格納
し、48番地ないし110 番地間の各番地に−3を格納し、
111 番地ないし172 番地間の各番地に−2を格納する。
番地差情報x1 の格納方法を一般的に表わせば、標準信
号発生器の各出力信号の測定情報を格納した第1の記憶
手段M1の各番地に一致する第5の記憶手段M5の各番地
に、前記測定情報に対応する番地差情報を格納し、番地
差情報の格納番地間の各番地には、周波数の高い測定情
報に対応する番地差情報を格納し、最低周波数の測定情
報に対応する番地差情報の格納番地と1番地間の各番地
には、最低周波数の測定情報に対応する番地差情報を格
納し、最高周波数の測定情報に対応する番地差情報の格
納番地と最終番地間の各番地には、最高周波数の測定情
報に対応する番地差情報を格納する。なお、表4には、
238 番地以降の格納内容は省略してある。
【0042】
【表4】
【0043】第5の記憶手段M5の格納内容を表4の番地
情報(AD1) 欄及び番地差情報x1 欄のように構成して、
アンテナ系の利得係数比情報F(fk) 及び電磁波の空間伝
送係数比情報β(fk)を求める各予備測定並びに本測定を
行う場合には、第1及び第2の記憶手段M1及びM2の各1
番地を指定すると共に、第5の記憶手段M5の1番地(表
4の1番地)から周波数補正情報を読み出し、第1及び
第2の記憶手段M1及びM2の各2番地ないし各4番地を指
定する際にも、第5の記憶手段M5の2番地ないし4番地
から周波数補正情報を読み出すように構成すれば、第1
及び第2の記憶手段M1及びM2の各1番地ないし各4番地
を順次指定すると共に、第5の記憶手段M5の1番地ない
し4番地から周波数補正情報を順次読み出した何れの場
合にも、 1≦C={AD2} +x≦最終AD2 が成立することなく、第1及び第2の記憶手段M1及びM2
の各5番地を指定すると共に、第5の記憶手段M5の5番
地から周波数補正情報を読み出すに到ると、指定番地に
一致する第1の記憶手段M1の番地から測定情報が読み出
されると共に、指定番地と番地差情報の合成値に一致す
る第2の記憶手段M2の番地から測定情報が読み出され、
第2、第3又は第4の演算手段CAL2、CAL3又はCAL4にお
いて所要の演算が行われる。以下、同様に第1及び第2
の記憶手段M1及びM2の各指定番地と、第5の記憶手段M5
から周波数補正情報を読み出す番地とを一致させること
によって、周波数の等しい測定情報を読み出し、第2、
第3又は第4の演算手段CAL2、CAL3又はCAL4において所
要の演算を行わせることができる。
【0044】表4の番地差情報x1 欄には、例えば110
番地と111 番地との間で番地差情報が−3から−2に変
化しているが、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2
各掃引される局部発振器の周波数のずれが、110 番地と
111 番地の間の短時間内に生じたとは考え難く、スペク
トラムアナライザSA1 及びSA2 の各掃引される局部発振
器の周波数のずれは、47番地に格納された番地差情報の
算出時から110 番地に格納された番地差情報の算出時ま
での間及び110 番地に格納された番地差情報の算出時か
ら172 番地に格納された番地差情報の算出時までの間等
に徐々に生じたものと考えるのが実情に近いと思われ
る。
【0045】したがって、表4の番地差情報x2 欄に示
すように、47番地及び110 番地に各格納された番地差情
報から内挿法によって48番地ないし110 番地間の各番地
に格納する番地差情報の値を定め、他の各番地に格納す
る番地差情報についても同様にして値を定めることによ
って、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 の各掃引さ
れる局部発振器の周波数の実際のずれの状態に近付ける
ことができる。表4の番地差情報x1 欄及び番地差情報
2 欄における番地差情報の変化は何れも絶対値で1に
過ぎないから、何れの欄の番地差情報を用いた場合でも
実用上満足し得る測定結果を得ることができる。然しな
がら、番地差情報の算出に関与する測定情報の数が少な
く、番地差情報の変化が大なる場合には、内挿法によっ
て求めた番地差情報を用いることにより、各番地間にお
ける番地差情報の急変を除き、スペクトラムアナライザ
SA1 及びSA2 の各掃引される局部発振器の周波数のずれ
に、比較的正確に対応させることができる。
【0046】以上は、標準信号発生器の出力信号を利用
して第5の記憶手段M5に格納される周波数補正情報を算
出した場合について説明したが、例えばテレビジョン放
送波又はFM放送波等の外来環境電磁波を利用して周波
数補正情報を算出するように構成しても本発明を実施す
ることができる。この場合には、アンテナA1及びA2とス
ペクトラムアナライザSA1 及びSA2 とを給電線を介して
各接続し、被試験装置EUTの電源を断ってアンテナA1
びA2が、被試験装置EUT の放出電磁波を受信することな
く、例えばテレビジョン放送波又はFM放送波等の外来
環境電磁波を受信する状態に保つと共に、始動信号によ
ってスペクトラムアナライザSA1 及びSA2 を同時に始動
させ、アンテナA1及びA2によって受信され、スペクトラ
ムアナライザSA1 及びSA2 において各別に測定されて内
部メモリMSA1及びMSA2に順次読み込まれた外来環境電磁
波の測定情報を、コンピュ−タCPU に予め記憶させたプ
ログラムに応じて順次読み出し、インタフェ−スINT1
びINT2を介してコンピュ−タCPU に導入し、第1及び第
2の記憶手段M1及びM2に各別に順次格納する。以下、記
憶手段M1及びM2に各別に格納した外来環境電磁波の測定
情報をA1(fk)・N(fk)及びA2(fk)・N(fk)で表わし、図9に
示すフロ−チャ−トを用いて周波数補正情報算出のため
の情報処理を説明する。
【0047】第1の記憶手段M1に記憶させた第1のスペ
クトラムアナライザSA1 側の外来環境電磁波の測定情報
A1(fk)・N(fk)を順次読み出し、第1の比較手段COM1にお
いて予めコンピュ−タCPU に記憶させた高レベル測定情
報識別閾値Wと比較し、閾値Wよりレベルの高い測定情
報A1(fk)・N(fk)の、記憶手段M1における格納番地を番地
情報として第3の記憶手段M3に順次格納すると共に、こ
の閾値Wよりレベルの高い測定情報A1(fk)・N(fk)の、記
憶手段M1における格納番地を記憶手段M1の最終番地と比
較し、最終番地と一致しない場合には、記憶手段M1の次
の番地から測定情報A1(fk+1)・N(fk+1)を読み出して上記
と同様、閾値Wとの比較処理を行う。記憶手段M1から読
み出した測定情報A1(fk)・N(fk)のレベルが閾値Wより低
いか、又は等しい場合にも、記憶手段M1から次の番地の
測定情報A1(fk+1)・N(fk+1)を読み出し、上記と同様、閾
値Wとの比較処理を行う。
【0048】第2の記憶手段M2に格納した第2のスペク
トラムアナライザSA2 側の外来環境電磁波の測定情報A2
(fk)・N(fk)についても前記と同様に、記憶手段M2から順
次読み出して第2の比較手段COM2において高レベル測定
情報識別閾値Wと比較し、閾値Wよりレベルの高い測定
情報A2(fk)・N(fk)の、記憶手段M2における格納番地を番
地情報として第4の記憶手段M4に順次格納すると共に、
この閾値Wよりレベルの高い測定情報A2(fk)・N(fk)の、
記憶手段M2における格納番地を記憶手段M2の最終番地と
比較し、最終番地と一致しない場合には、記憶手段M2
次の番地から測定情報A2(fk+1)・N(fk+1)を読み出して閾
値Wとの比較処理を行う。記憶手段M2から読み出した測
定情報A2(fk)・N(fk)のレベルが閾値Wより低いか、又は
等しい場合にも、記憶手段M2から次の番地の測定情報A2
(fk+1)・N(fk+1)を読み出し、上記と同様、閾値Wとの比
較処理を行う。第1及び第2の記憶手段M1及びM2に各格
納された情報の一例を示すと、表5のとおりで、下線を
引いた情報は、閾値Wよりレベルの高い情報である。
【0049】
【表5】
【0050】第3及び第4の記憶手段M3及びM4に各格納
された情報、すなわち、表5において下線を引いた情報
に対応する番地情報は、表6のとおりである。なお、第
5の記憶手段M5の格納情報については、後述する。
【0051】
【表6】
【0052】表5において、M1欄の6番地に格納された
測定情報A1(f6)・N(f6)及びM2欄の3番地に格納された測
定情報A2(f3)・N(f3)は、外来環境電磁波のうち、最初に
高レベル情報として識別された測定情報で、両測定情報
はアンテナA1及びA2で受信された同一周波数の外来環境
電磁波の測定情報である。測定情報A1(f6)・N(f6)及びA2
(f3)・N(f3)が同一周波数の外来環境電磁波の測定情報で
あるにも拘らず、両測定情報の周波数がf6とf3のように
異なるのは、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 の各
掃引される局部発振器の周波数にずれを生じたことに基
づくものであること前述のとおりである。
【0053】そこで、本実施例においても図4のフロ−
チャ−トに示したように、第3の記憶手段M3の1番地か
ら番地情報を読み出して第1の演算手段CAL1に加えると
共に、第4の記憶手段M4の1番地から番地情報を読み出
して演算手段CAL1に加え、記憶手段M3の1番地から読み
出した番地情報と記憶手段M4の1番地から読み出した番
地情報との差を求め、記憶手段M3から読み出した番地情
報に対して記憶手段M4から読み出した番地情報が小なる
場合負の符号を付し、逆に、記憶手段M3から読み出した
番地情報に対して記憶手段M4から読み出した番地情報が
大なる場合正の符号を付して番地差情報とし、記憶手段
M3から読み出した番地情報と共に周波数補正情報として
第5の記憶手段M5の1番地に格納する(表6のM5欄)。
以下、同様に記憶手段M3及びM4の2番地以降最終番地に
到る各番地から同期して順次読み出した情報を演算手段
CAL1に加え、記憶手段M3から読み出した情報に対する記
憶手段M4から読み出した情報の番地差及び番地の大小関
係に応じて正負の符号を付した番地差情報を求め、記憶
手段M3から読み出した番地情報と共に、周波数補正情報
として順次記憶手段M5に格納する。
【0054】本実施例においては、周波数補正情報を求
めるためにアンテナA1及びA2とスペクトラムアナライザ
SA1 及びSA2 とを給電線を介して各接続してあるから、
引き続きアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を求めるた
めの予備測定を行うことができる。アンテナ系の利得係
数比情報F(fk) 及び電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)
を求めるための予備測定並びに本測定は、前実施例と全
く同様にして行うことができる。本実施例においても第
5の記憶手段M5の格納内容を、表6のM5欄のように構成
する代りに、表7に示すように構成しても本発明を実施
し得ること前実施例と同様である。
【0055】表7は、表4の場合と同様の手法で構成し
たもので、番地情報は(AD1) 欄に示すように、第5の記
憶手段M5の番地と同じ値の番地情報(AD1) を各番地に格
納し、番地差情報はx1欄に示すように、1番目に検出
された高レベル測定情報から求めた第1の周波数補正情
報(高レベル測定情報から求めた周波数補正情報には、
下線を引いてある)が格納される6番地より若い番地
(1番地ないし5番地)には、6番地に格納される番地
差情報−3と同じ−3を各格納し、7番地ないし10番地
には、2番目に検出された高レベル測定情報から求めた
第2の周波数補正情報が格納される10番地の番地差情報
−4と同じ−4を各格納し、以下同様の手法で構成して
ある。x2 欄は、x1 欄の番地差情報から内挿法によっ
て求めた番地差情報、x3 欄は、同じく内挿法によって
求めた番地差情報で、x2 欄に比し番地差情報の変化が
更に滑らかになるように構成したものである。予備測定
及び本測定に際して表7に示した構成の周波数補正情報
を用いる場合は、表4に示した構成の周波数補正情報を
用いる場合と同様に、記憶手段M1及びM2の指定番地と記
憶手段M5から周波数補正情報を読み出す番地とを一致さ
せて情報処理を行うこととなる。
【0056】
【表7】
【0057】以上何れの実施例においても、アンテナ系
の利得係数比情報F(fk) を求めるための予備測定は、本
測定を行う都度、本測定に先立って実施することが最も
望ましいが、第5の記憶手段M5に格納した周波数補正情
報を得るための予備測定は、本発明測定装置の構成素子
の周波数安定度に応じて適宜期間、例えば半日又は1日
に1回程度行うようにしても実用上十分に満足し得る測
定結果を得ることが可能で、又、電磁波の空間伝送係数
比情報β(fk)を求めるための予備測定は、アンテナA1
びA2並びに被試験装置EUT の各設置位置が一定である限
り、周波数補正情報を得るための予備測定の実施間隔に
比し、実施間隔を長くしても差支えない。
【0058】図10は、特許請求の範囲における請求項1
に対応する図で、A1及びA2は第1及び第2の広帯域アン
テナ、SA1及びSA2 は特性の類似する第1及び第2のス
ペクトラムアナライザ、M1及びM2は第1及び第2の記憶
手段である。M3は第3の記憶手段で、スペクトラムアナ
ライザSA1 及びSA2 に標準信号発生器の出力を加えた際
に、記憶手段M1に格納された測定情報の、記憶手段M1
おける格納番地を番地情報として格納する。M4は第4の
記憶手段で、スペクトラムアナライザSA1 及びSA2 に標
準信号発生器の出力を加えた際に、記憶手段M2に格納さ
れた測定情報の、記憶手段M2における格納番地を番地情
報として格納する。
【0059】CAL1は第1の演算手段で、記憶手段M3及び
M4の同一番地から読み出した番地情報の差の値に、記憶
手段M3から読み出した番地情報に対して記憶手段M4から
読み出した番地情報が小なる場合負の符号を付し、逆の
場合正の符号を付して成る番地差情報xを求める。M5
第5の記憶手段で、演算手段CAL1において求めた番地差
情報xを格納する。MGM は情報読み出し制御手段で、記
憶手段M2の指定番地{AD2} 及び記憶手段M5から読み出し
た番地差情報xとの間に、1≦{AD2} +x≦最終AD2
成立した際に、指定番地{AD2} +xに一致する記憶手段
M2の番地及び指定番地{AD1}[{AD1}={AD2}]に一致する
記憶手段M1の番地から測定情報を読み出すように制御す
る。
【0060】CAL2は第2の演算手段で、アンテナA1及び
A2が外来環境電磁波を受信した際におけるスペクトラム
アナライザSA1 及びSA2 の測定情報を格納した記憶手段
M1及びM2から読み出した測定情報を入力とし、
【数16】 なる演算を行ってアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を
求める。M6は第6の記憶手段で、演算手段CAL2において
求めたアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を格納する。
【0061】CAL3は第3の演算手段で、アンテナA1及び
A2が、被試験装置EUT の設置位置から放射され、外来環
境電磁波に比し強度の大なる擬似電磁波を受信した際に
おけるスペクトラムアナライザSA1 及びSA2 の測定情報
を格納した記憶手段M1及びM2から読み出した測定情報を
入力とし、
【数17】 なる演算を行って電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を
求める。M7は第7の記憶手段で、演算手段CAL3において
求めた電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を格納する。
【0062】CAL4は第4の演算手段で、アンテナA1及び
A2が、被試験装置EUT の放出電磁波及び外来環境電磁波
を受信した際におけるスペクトラムアナライザSA1 及び
SA2の測定情報を格納した記憶手段M1及びM2から読み出
した測定情報並びに記憶手段M6及びM7から読み出した情
報を入力とし、
【数18】 で表わされる被試験装置EUT の放出電磁波成分を求め
る。DIS は表示装置で、演算手段CAL4の演算結果を表示
する。
【0063】図11は、特許請求の範囲における請求項5
に対応する図で、A1及びA2はアンテナ、SA1 及びSA2
スペクトラムアナライザ、M1及びM2は記憶手段で、アン
テナA1及びA2の受信出力を、スペクトラムアナライザSA
1 及びSA2 が測定した情報を格納する。COM1及びCOM2
第1及び第2の比較手段で、アンテナA1及びA2が外来環
境電磁波を受信した際に、記憶手段M1及びM2に格納され
た測定情報を、同一の高レベル測定情報識別閾値と各別
に比較する。M3は第3の記憶手段で、比較手段COM1にお
いて高レベル測定情報識別閾値よりレベルが高いと識別
された測定情報の、記憶手段M1における格納番地を番地
情報として格納する。M4は第4の記憶手段で、比較手段
COM2において高レベル測定情報識別閾値よりレベルが高
いと識別された測定情報の、記憶手段M2における格納番
地を番地情報として格納する。
【0064】CAL1は第1の演算手段で、記憶手段M3及び
M4の同一番地から読み出した番地情報の差の値に、記憶
手段M3から読み出した番地情報に対して記憶手段M4から
読み出した番地情報が小なる場合負の符号を付し、逆の
場合正の符号を付して成る番地差情報xを求める。M5
第5の記憶手段で、演算手段CAL1において求めた番地差
情報xを格納する。MGM は情報読み出し制御手段で、記
憶手段M2の指定番地{AD2} 及び記憶手段M5から読み出し
た番地差情報xとの間に、1≦{AD2} +x≦最終AD2
成立した際に、指定番地{AD2} +xに一致する記憶手段
M2の番地及び指定番地{AD1}[{AD1}={AD2}]に一致する
記憶手段M1の番地から測定情報を読み出すように制御す
る。
【0065】CAL2は第2の演算手段で、記憶手段M1及び
M2から読み出した測定情報を入力とし、
【数19】 なる演算を行ってアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を
求める。M6は第6の記憶手段で、演算手段CAL2において
求めたアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を格納する。
【0066】CAL3は第3の演算手段で、アンテナA1及び
A2が、被試験装置EUT の設置位置から放射され、外来環
境電磁波に比し強度の大なる擬似電磁波を受信した際
に、記憶手段M1及びM2から読み出した測定情報を入力と
し、
【数20】 なる演算を行って電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を
求める。M7は第7の記憶手段で、演算手段CAL3において
求めた電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を格納する。
【0067】CAL4は第4の演算手段で、アンテナA1及び
A2が、被試験装置EUT の放出電磁波及び外来環境電磁波
を受信した際に、記憶手段M1及びM2から読み出した測定
情報並びに記憶手段M6及びM7から読み出した情報を入力
とし、
【数21】 で表わされる被試験装置EUT の放出電磁波成分を求め
る。DIS は表示装置で、演算手段CAL4の演算結果を表示
する。
【0068】
【発明の効果】本発明は、被試験装置から同方向へ互い
に異なる距離を隔てて設けた同一又はほぼ等しい電気的
特性を有する第1及び第2のアンテナの受信出力が各別
に加えられ、同時に始動させた特性の類似する第1及び
第2のスペクトラムアナライザの各測定情報を各別に格
納した第1及び第2の記憶手段から、適宜の番地を隔て
て同順位で測定情報を読み出す手段を講ずることによっ
て互いに周波数の等しい測定情報の読み出しを可能に
し、外来環境電磁波の到来の避けられない都会地におい
ても外来環境電磁波と分離して被試験装置の放出電磁波
の測定が可能なように構成したもので、第1及び第2の
スペクトラムアナライザにおける局部発振器に特別の同
期手段を設けなくとも、同期して発振せしめたと同様の
結果を得ることができ、又、予備測定及び本測定を通じ
てほとんど自動的に測定を行うことが可能であるから、
被試験装置の放出電磁波による妨害対策を講ずる上で本
発明測定装置の呈する効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における要部の平面概略図で
ある。
【図3】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図4】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図5】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図6】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図7】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図8】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図9】本発明装置の作動説明のためのフロ−チャ−ト
である。
【図10】特許請求の範囲に対応する図である。
【図11】特許請求の範囲に対応する図である。
【図12】従来の測定装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
A1 アンテナ A2 アンテナ SA1 スペクトラムアナライザ SA2 スペクトラムアナライザ MSA1 内部メモリ MSA2 内部メモリ INT1 インタフェ−ス INT2 インタフェ−ス CPU コンピュ−タ DIS 表示装置 EUT 被試験装置 M1 記憶手段 M2 記憶手段 M3 記憶手段 M4 記憶手段 M5 記憶手段 M6 記憶手段 M7 記憶手段 M8 記憶手段 CAL1 演算手段 CAL2 演算手段 CAL3 演算手段 CAL4 演算手段 CAL5 演算手段 SR サブル−チン COM1 比較手段 COM2 比較手段 W 高レベル測定情報識別閾値 MGM 制御手段 A アンテナ SA スペクトラムアナライザ PL プロッタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周囲の近傍に電磁波の反射物体の存在しな
    い測定場において、被試験電気又は電子装置から同一方
    向に異なる距離L1及びL2を隔てて設けられ、同一又はほ
    ぼ等しい電気的特性を有する第1及び第2の広帯域アン
    テナと、 特性が類似し、同時に始動せしめられる第1及び第2の
    スペクトラムアナライザと、 前記第1及び第2のスペクトラムアナライザの各測定情
    報が各別に格納される第1及び第2の記憶手段と、 前記第1及び第2のスペクトラムアナライザに、標準信
    号発生器の出力する超短波ないし極超短波帯における適
    宜周波数間隔の信号を入力した際に、前記第1の記憶手
    段に格納された測定情報の、前記第1の記憶手段におけ
    る格納番地を番地情報として格納する第3の記憶手段
    と、 前記第1及び第2のスペクトラムアナライザに、前記標
    準信号発生器の出力する超短波ないし極超短波帯におけ
    る適宜周波数間隔の前記信号を入力した際に、前記第2
    の記憶手段に格納された測定情報の、前記第2の記憶手
    段における格納番地を番地情報として格納する第4の記
    憶手段と、 前記第3及び第4の記憶手段の同一番地から読み出した
    番地情報の差の値に、前記第3の記憶手段から読み出し
    た番地情報に対して前記第4の記憶手段から読み出した
    番地情報が小なる場合負の符号を付し、逆の場合正の符
    号を付して成る番地差情報xを求める第1の演算手段
    と、 前記第1の演算手段において求められた番地差情報xを
    格納する第5の記憶手段と、 前記第1及び第2の記憶手段の各指定番地{AD1} 及び{A
    D2} [{AD1} 及び{AD2} は前記第1及び第2の記憶手段
    の各指定番地の一般表示で、{AD1} ={AD2} ]と前記第
    5の記憶手段から読み出した番地差情報xとの間に、 1≦{AD2} +x≦最終AD2 AD2 :前記第2の記憶手段の番地の一般表示 なる関係が成立する毎に読み出し制御信号を出力する制
    御手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、テレビジョン放
    送波、FM放送波、工場等に設置されている電気又は電
    子装置等の放出電磁波等の外来環境電磁波を受信した際
    における各受信出力を、前記第1及び第2のスペクトラ
    ムアナライザが各測定した情報を各別に格納した前記第
    1及び第2の記憶手段における各番地のうち、前記指定
    番地{AD1} に一致する前記第1の記憶手段の番地及び前
    記{AD2}+xに一致する前記第2の記憶手段の番地か
    ら、前記制御手段の出力制御信号によって読み出された
    測定情報を入力とし、 【数1】 A1(fk):前記第1の広帯域アンテナ、給電線及び前記第
    1のスペクトラムアナライザより成る第1のアンテナ系
    の利得係数 A2(fk):前記第2の広帯域アンテナ、給電線及び前記第
    2のスペクトラムアナライザより成る第2のアンテナ系
    の利得係数 N(fk) :前記外来環境電磁波の強度 fk :任意の周波数 なる演算を行ってアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を
    求める第2の演算手段と、 前記第2の演算手段において求められたアンテナ系の利
    得係数比情報F(fk) が、前記指定番地{AD1} に対応する
    番地に格納される第6の記憶手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、被試験電気又は
    電子装置の設置位置から放射され、前記外来環境電磁波
    に比し強度の大なる擬似電磁波を受信した際における各
    受信出力を、前記第1及び第2のスペクトラムアナライ
    ザが各測定した情報を各別に格納した前記第1及び第2
    の記憶手段における各番地のうち、前記指定番地{AD1}
    に一致する前記第1の記憶手段の番地及び前記{AD2} +
    xに一致する前記第2の記憶手段の番地から、前記制御
    手段の出力制御信号によって読み出された測定情報を入
    力とし、 【数2】 D1(L1,fk) :前記距離L1における電磁波の空間伝送係数 D2(L2,fk) :前記距離L2における電磁波の空間伝送係数 なる演算を行って電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を
    求める第3の演算手段と、 前記第3の演算手段において求められた電磁波の空間伝
    送係数比情報β(fk)が、前記指定番地{AD1} に対応する
    番地に格納される第7の記憶手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、被試験電気又は
    電子装置の放出電磁波及び前記外来環境電磁波を受信し
    た際における各受信出力を、前記第1及び第2のスペク
    トラムアナライザが各測定した情報を各別に格納した前
    記第1及び第2の記憶手段における各番地のうち、前記
    指定番地{AD1} に一致する前記第1の記憶手段の番地及
    び前記{AD2} +xに一致する前記第2の記憶手段の番地
    から、前記制御手段の出力制御信号によって読み出され
    た測定情報及び前記第6及び第7の記憶手段の各番地の
    うち、前記指定番地{AD1} に対応する各番地から、前記
    制御手段の出力制御信号によって読み出された前記アン
    テナ系の利得係数比情報F(fk) 及び電磁波の空間伝送係
    数比情報β(fk)を入力とし、 【数3】 S(fk) :被試験電気又は電子装置の放出電磁波の強度 P1(fk):前記第1の記憶手段から読み出された測定情報 P2(fk):前記第2の演算手段から読み出された測定情報 で表わされる前記被試験電気又は電子装置の放出電磁波
    成分を求める第4の演算手段と、 前記第4の演算手段における演算結果の表示装置とを備
    えたことを特徴とする電磁波測定装置。
  2. 【請求項2】第5の記憶手段の格納内容が、第3及び第
    4の記憶手段の同一番地から読み出した番地情報から求
    めた番地差情報を、この番地差情報を求める演算に関与
    した番地情報のうち、第3の記憶手段から読み出した番
    地情報の格納番地と同一の第5の記憶手段の番地に格納
    して成る請求項1に記載の電磁波測定装置。
  3. 【請求項3】第5の記憶手段の格納内容が、第3及び第
    4の記憶手段の同一番地から読み出した番地情報から求
    めた番地差情報を、この番地差情報を求める演算に関与
    した番地情報のうち、第3の記憶手段から読み出した番
    地情報の格納番地と同一の第5の記憶手段の番地に格納
    し、空き番地を隔てて隣り合う番地差情報から内挿法に
    よって求めた番地差情報を、この番地差情報を求める演
    算に関与した隣り合う番地差情報の各格納番地間の空き
    番地に格納して成る請求項1に記載の電磁波測定装置。
  4. 【請求項4】電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を求め
    るに当って、被試験電気又は電子装置の設置位置に仮設
    した広帯域アンテナを、標準信号発生器から順次周波数
    を変えて出力される単一周波数出力により励振して外来
    環境電磁波に比し強度の大なる単一周波数の擬似電磁波
    を放射させ、第1及び第2の広帯域アンテナがこの単一
    周波数の擬似電磁波を受信する毎に第1及び第2のスペ
    クトラムアナライザが各測定して表示する測定情報 D
    1(L1,fk)及び D2(L2,fk)を目視で読み取り、 【数4】 D1(L1,fk) :距離L1における電磁波の空間伝送係数 D2(L2,fk) :距離L2における電磁波の空間伝送係数 なる演算を各周波数毎に手動的に行い、その演算結果を
    第7の記憶手段の番地のうち、指定番地{AD1} に対応す
    る番地に手動的に格納するように構成した請求項1に記
    載の電磁波測定装置。
  5. 【請求項5】周囲の近傍に電磁波の反射物体の存在しな
    い測定場において、被試験電気又は電子装置から同一方
    向に異なる距離L1及びL2を隔てて設けられ、同一又はほ
    ぼ等しい電気的特性を有する第1及び第2の広帯域アン
    テナと、 前記第1及び第2の広帯域アンテナの各受信出力が各別
    に加えられると共に、特性が類似し、同時に始動せしめ
    られる第1及び第2のスペクトラムアナライザと、 前記第1及び第2のスペクトラムアナライザの各測定情
    報が各別に格納される第1及び第2の記憶手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、テレビジョン放
    送波、FM放送波、工場等に設置されている電気又は電
    子装置等の放出電磁波等の外来環境電磁波を受信した際
    に、前記第1及び第2の記憶手段に格納された測定情報
    を同一の高レベル測定情報識別閾値と各別に比較する第
    1及び第2の比較手段と、 前記第1の比較手段において前記高レベル測定情報識別
    閾値よりレベルが高いと識別された測定情報の、前記第
    1の記憶手段における格納番地を番地情報として格納す
    る第3の記憶手段と、 前記第2の比較手段において前記高レベル測定情報識別
    閾値よりレベルが高いと識別された測定情報の、前記第
    2の記憶手段における格納番地を番地情報として格納す
    る第4の記憶手段と、 前記第3及び第4の記憶手段の同一番地から読み出した
    番地情報の差の値に、前記第3の記憶手段から読み出し
    た番地情報に対して前記第4の記憶手段から読み出した
    番地情報が小なる場合負の符号を付し、逆の場合正の符
    号を付して成る番地差情報xを求める第1の演算手段
    と、 前記第1の演算手段において求めた番地差情報xを格納
    する第5の記憶手段と、 前記第1及び第2の記憶手段の各指定番地{AD1} 及び{A
    D2} [{AD1} 及び{AD2} は前記第1及び第2の記憶手段
    の各指定番地の一般表示で、{AD1} ={AD2} ]と前記第
    5の記憶手段から読み出した番地差情報xとの間に、 1≦{AD2} +x≦最終AD2 AD2 :前記第2の記憶手段の番地の一般表示 なる関係が成立する毎に読み出し制御信号を出力する制
    御手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、前記外来環境電
    磁波を受信した際に、前記第1及び第2の記憶手段にお
    ける各番地のうち、前記指定番地{AD1} に一致する前記
    第1の記憶手段の番地及び前記{AD2} +xに一致する前
    記第2の記憶手段の番地から、前記制御手段の出力制御
    信号によって読み出された測定情報を入力とし、 【数5】 A1(fk):前記第1の広帯域アンテナ、給電線及び前記第
    1のスペクトラムアナライザより成る第1のアンテナ系
    の利得係数 A2(fk):前記第2の広帯域アンテナ、給電線及び前記第
    2のスペクトラムアナライザより成る第2のアンテナ系
    の利得係数 N(fk) :前記外来環境電磁波の強度 fk :任意の周波数 なる演算を行ってアンテナ系の利得係数比情報F(fk) を
    求める第2の演算手段と、 前記第2の演算手段において求められたアンテナ系の利
    得係数比情報F(fk) が、前記指定番地{AD1} に対応する
    番地に格納される第6の記憶手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、被試験電気又は
    電子装置の設置位置から放射され、前記外来環境電磁波
    に比し強度の大なる擬似電磁波を受信した際に、前記第
    1及び第2の記憶手段における各番地のうち、前記指定
    番地{AD1} に一致する前記第1の記憶手段の番地及び前
    記{AD2} +xに一致する前記第2の記憶手段の番地か
    ら、前記制御手段の出力制御信号によって読み出された
    測定情報を入力とし、 【数6】 D1(L1,fk) :前記距離L1における電磁波の空間伝送係数 D2(L2,fk) :前記距離L2における電磁波の空間伝送係数 なる演算を行って電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を
    求める第3の演算手段と、 前記第3の演算手段において求められた電磁波の空間伝
    送係数比情報β(fk)が、前記指定番地{AD1} に対応する
    番地に格納される第7の記憶手段と、 前記第1及び第2の広帯域アンテナが、被試験電気又は
    電子装置の放出電磁波及び前記外来環境電磁波を受信し
    た際に、前記第1及び第2の記憶手段における各番地の
    うち、前記指定番地{AD1} に一致する前記第1の記憶手
    段の番地及び前記{AD2} +xに一致する前記第2の記憶
    手段の番地から、前記制御手段の出力制御信号によって
    読み出された測定情報及び前記第6及び第7の記憶手段
    の各番地のうち、前記指定番地{AD1} に対応する各番地
    から、前記制御手段の出力制御信号によって読み出され
    た前記アンテナ系の利得係数比情報F(fk) 及び電磁波の
    空間伝送係数比情報β(fk)を入力とし、 【数7】 S(fk) :被試験電気又は電子装置の放出電磁波の強度 P1(fk):前記第1の記憶手段から読み出された測定情報 P2(fk):前記第2の演算手段から読み出された測定情報 で表わされる前記被試験電気又は電子装置の放出電磁波
    成分を求める第4の演算手段と、 前記第4の演算手段における演算結果の表示装置とを備
    えたことを特徴とする電磁波測定装置。
  6. 【請求項6】第5の記憶手段の格納内容が、第3及び第
    4の記憶手段の同一番地から読み出した番地情報から求
    めた番地差情報を、この番地差情報を求める演算に関与
    した番地情報のうち、第3の記憶手段から読み出した番
    地情報の格納番地と同一の第5の記憶手段の番地に格納
    して成る請求項5に記載の電磁波測定装置。
  7. 【請求項7】第5の記憶手段の格納内容が、第3及び第
    4の記憶手段の同一番地から読み出した番地情報から求
    めた番地差情報を、この番地差情報を求める演算に関与
    した番地情報のうち、第3の記憶手段から読み出した番
    地情報の格納番地と同一の第5の記憶手段の番地に格納
    し、空き番地を隔てて隣り合う番地差情報から内挿法に
    よって求めた番地差情報を、この番地差情報を求める演
    算に関与した隣り合う番地差情報の各格納番地間の空き
    番地に格納して成る請求項5に記載の電磁波測定装置。
  8. 【請求項8】電磁波の空間伝送係数比情報β(fk)を求め
    るに当って、被試験電気又は電子装置の設置位置に仮設
    した広帯域アンテナを、標準信号発生器から順次周波数
    を変えて出力される単一周波数出力により励振して外来
    環境電磁波に比し強度の大なる単一周波数の擬似電磁波
    を放射させ、第1及び第2の広帯域アンテナがこの単一
    周波数の擬似電磁波を受信する毎に第1及び第2のスペ
    クトラムアナライザが各測定して表示する測定情報 D
    1(L1,fk)及び D2(L2,fk)を目視で読み取り、 【数8】 D1(L1,fk) :距離L1における電磁波の空間伝送係数 D2(L2,fk) :距離L2における電磁波の空間伝送係数 なる演算を各周波数毎に手動的に行い、その演算結果を
    第7の記憶手段の番地のうち、指定番地{AD1} に対応す
    る番地に手動的に格納するように構成した請求項5に記
    載の電磁波測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100828568B1 (ko) * 2007-02-07 2008-05-13 국방과학연구소 전자파장해 시험 장치 및 방법
CN115236419A (zh) * 2022-09-19 2022-10-25 中汽研新能源汽车检验中心(天津)有限公司 一种实际电磁环境信号的电场强度标定方法

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