JPH0526903U - 卓上トラツシユポツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 会食等に際して生ずる食物屑等を区別収納す
る卓上トラッシュポット。 【構成】 有底筒状の容器本体Ａと、この容器本体Ａの
開口部を塞ぐ蓋体Ｂとで構成され、容器本体Ａの底部方
に延び、しかも縦方向の両側2a、2a と、底部３の側縁3a
とが容器本体Ａの内壁1aに接する受け片Ｃを蓋体Ｂに設
け、且つ該蓋体Ｂの受け片Ｃで区分された夫々の面に径
の異なる投入孔４及び５を設けて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は飲食時に生ずる食べ屑あるいは使い捨ての飲食用品ないしは飲食物 のパッケージ手段等を捨てるのに用いられる卓上トラッシュポットの提供に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

一般に会食時に際してテーブル面上が常に整然とされているのが会食をより気 持の良いものとし、食卓マナーにも好影響をもたらすことができる。 しかしながら実際の会食に際しては、食した魚の骨あるいは食べ残した肉の脂 身部分、海老の殻等の食べ屑、あるいはコーヒークリームのカップ、ストローの 袋、拭き使用した卓上ティッシュ、ショートケーキの包装紙等が多量に発生する のが現実であって、会食の卓上には、これらの屑類が散乱している場合が多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

通例、これらの屑類は、例えば魚の骨、脂身残滓、海老の殻等は食事に供され た皿等の隅部に押し寄せ整理したり、あるいは食器類に沿った位置に取揃えて整 理したりして極力テーブル上が雑然とした感じにならないように配慮することが 試みられている。 しかしながら、かゝる工夫にも拘らず卓上での雑駁感はいなめ難く、快適な食 事の妨げとなることが多かった。 又、テーブルの近傍にゴミ容器を置いて、このゴム容器に使用済みの卓上ティ ッシュ、ショートケーキの包装紙を捨てることが一部で試みられている。 かゝるゴミ容器は会食の環境を害ねないようにテーブルの下あるいはデコレー ションの下、ないしは会場の隅等に設けることが多く、会食を中断した状態で発 生したゴミを逐一容器の場所に捨てに行く必要があった。 又かゝるゴミ容器は、ゴミ容器のおかれている場所的な関係から魚の骨等のよ うな食物屑の直接的な投げ入れ手段としては不向きであり、主として卓上ティッ シュ、ストロー、ストローの袋等のゴミ処理手段として用いられていた。 更に、従来のゴミ容器では、ゴミの投入口が一個であることから、食品の残物 と、コーヒークリームのカップ類、ストローあるいは卓上ティッシュ等が雑然と 投入されることゝなり、ゴミの区分収集に不向きであると共に、ストロー等の長 尺物が投入残物等によってゴミ容器内に収まり切れずゴミ容器の投入口から外方 に突き出し状態とされることが多く、整然としたゴミ収納には不向きであった。

【０００４】 本考案は、かゝる従来の食卓周辺に生ずるゴミ処理の不都合に鑑み特に案出さ れたものであって、食卓のテーブル上に載置し得るゴミ容器を用意し、このゴミ 容器の収納部分を区分し、一方の収納部分が蓋体に設けられている受け片と容器 本体の内壁面との間に形成される構成とすることによって、卓上に生ずる各種食 物屑等の発生ゴミの手際の良い、しかも分別収集のできる見栄の良い卓上トラッ シュポットの提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る卓上トラッシュポットは、叙上の目的を達成するものとして、先 ずトラッシュポット自体を有底筒状の容器本体Ａと、この容器本体Ａの開口部を 塞ぐ蓋体Ｂとで構成すると共に、この蓋体Ｂに、前記容器本体Ａの底部方に延び 、且つ縦方向にある両側2a、2a と、底部３の側縁3aとが該容器本体Ａの内壁1aの 面に接する側面開口の受け片Ｃが設けてあり、しかも、この受け片Ｃで区分され ている蓋体Ｂの面に、径を異にする投入口４、５が夫々設けられた構成としてあ る。

【０００６】

【作用】

本考案に係る卓上トラッシュポットでは、蓋体Ｂに設けられている受け片Ｃが 、蓋体Ｂから容器本体Ａの底部方に向けて設けられていると共に、その縦方向の 両側2a、2a と、底部３の側縁3aとが該容器本体Ａの内壁1aの面に接する構成とし てあることから、この容器本体Ａ内が、該受け片Ｃによって区分された空間を形 成し、しかも、この受け片Ｃで区分された空間内にある投入残物等が該蓋体Ｂの 容器本体Ａからの脱装によって該容器本体Ａから、該容器本体Ａ内にある他の投 入残物等と区分されて取り出されるように機能する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る卓上トラッシュポットの典型的な一実施例を添付の図面に ついて説明する。 先ず構成される卓上トラッシュポットは、主として円筒又は角筒状の筒体１か らなる容器本体Ａと、この容器本体Ａの開口部を塞ぐ蓋体Ｂとで構成されている 。 この容器本体Ａはステンレススチールないしは合成樹脂成形品等で構成されて いるのが好ましく卓上に載置使用するのに適する寸法、形状とする。 次いで、この容器本体Ａに組付けられる蓋体Ｂは、キャップ状であっても栓状 であっても良く、卓上で用いられる点からステンレススチールないしは合成樹脂 成形品とするのが良い。 実施例に係る蓋体Ｂは、容器本体Ａに被嵌される倒皿状をなし、天壁６と周壁 ７とで構成されていると共に周壁７の内側に天壁６の面から前記容器本体Ａの筒 体１の底壁1b方向に延びる受け片Ｃが一体に設けてある。 この受け片Ｃは、縦方向にある両側2a、2a が容器本体Ａの内壁1aに接する弧状 断面の側壁体２と、側縁3aが同様に内壁1aに接する底部３とからなり、この容器 本体Ａの内壁1aに接する側が開口された構成としてある。 かゝる蓋体Ｂの天壁６に前記受け片Ｃで区分された狭い空間ｇに連通するよう に細径の投入孔５を、残余の空間Ｇに連通するように大径に投入孔５が形成され る構成としている。

【０００８】 叙上構成からなる卓上トラッシュポットでは、受け片Ｃで区分された容器本体 Ａの空間Ｇに大径の投入孔４から魚の骨等の食物屑Ｗを捨て入れると共に、細径 の投入孔５から空間ｇにストローｙ等を投入するようにして用いる。 このように容器本体Ａが区分されて構成されていることから、細径の投入孔５ 内の空間ｇには食物屑Ｗ等の捨て入れが防止され、比較的長尺のストローｙ等が 通例の食物屑等と区分されて捨てられることゝなる。 この結果、空間Ｇと空間ｇとには夫々形態を異にするゴミが収納されると共に 、この形態を異にするゴミを区分した状態で捨てることが可能となる。 又実施例のように蓋体Ｂに受け片Ｃを設けたことから容器本体Ａ内を空間Ｇと 空間ｇとに容易に区分することができ、しかも受け片Ｃの清掃も容易とされる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案に係る卓上トラッシュポットは叙上の特長ある構成から会食時に生ずる 食物屑等を形態別に容易に区別して容器内に投入処理し得ると共に、この区別収 納した食物屑等を、その分別状態のまゝで容器から取り出し処理し得る特長を有 する。 又、本考案に係る卓上トラッシュポットは、容器内を区分する受け片を蓋体に 設けたことから、この容器内の区分手段が容易に洗滌できると共に、容器本体の 洗滌も容易とされる特長を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る卓上トラッシュポットの部品分離
斜視図

【図２】本考案に係る卓上トラッシュポットの側面図

【図３】同平面図

【図４】同断面図

【符号の説明】

１ 筒体 ２ 側壁体 ３ 底部 ４ 投入孔 ５ 投入孔 ６ 天壁 ７ 周壁 Ａ 容器本体 Ｂ 蓋体 Ｃ 受け片 Ｇ 空間 ｇ 空間

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 有底筒状の容器本体と、この容器本体の
   開口部を塞ぐ蓋体とからなり、 この蓋体には、前記容器本体の底部方に延び且つ縦方向
   にある両側と底部側縁とが該容器本体の内壁面に接する
   側面開口の受け片が夫々設けられていると共に、この受
   け片で区分された蓋体面には孔径を異にする投入口が設
   けられていることを特徴とする卓上トラッシュポット。