JPH0526801A - すべり抵抗測定装置 - Google Patents

すべり抵抗測定装置

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JPH0526801A
JPH0526801A JP17973091A JP17973091A JPH0526801A JP H0526801 A JPH0526801 A JP H0526801A JP 17973091 A JP17973091 A JP 17973091A JP 17973091 A JP17973091 A JP 17973091A JP H0526801 A JPH0526801 A JP H0526801A
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JP
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pendulum
road surface
road
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slide resistance
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JP17973091A
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Yoichi Yamaguchi
洋一 山口
Kenhachi Mihashi
健八 三橋
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 空気入りタイヤが遭遇する可能性のあるあら
ゆる条件下で、ゴムのすべり抵抗を精度良く測定できる
万能型のすべり抵抗測定装置を提供する。 【構成】 回転軸31を中心に揺動する振子32の先端
にゴム試料Gを装着し、前記振子を所定の振り上げ高さ
から振り降ろす揺動中に路面材Rを配設し、前記ゴム試
料を路面材と摺動させた後の振子の振り上がり位置を以
ってゴム試料のすべり抵抗を測定するすべり抵抗測定装
置であって、前記振子とゴム試料とを振子の振り上げ高
さの位置で収容し、これらの出入を許容する開閉扉10
を有する恒温槽4と、前記路面材を加熱又は冷却する路
面温調器13と、前記路面材に温度調節された水を散布
する散水装置14と、氷面を形成する氷面形成装置21
とを前記振子に近接させて設け、かつ前記路面温調器と
前記氷面形成装置とを相互に交換可能にしたすべり抵抗
測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気入りタイヤが遭遇
する可能性のあるあらゆる条件下で、ゴムのすべり抵抗
を測定できる万能型のすべり抵抗測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、ゴムのすべり抵抗を測定
する簡便な方法として、振子式すべり抵抗測定装置が用
いられている。この装置は、先端にゴム試料を取り付け
た振子を水平位置から自由に落下揺動させ、振子の下端
位置でゴム試料と路面材とを一定圧力で摺動させ、その
後、振子の最高到達点を読み取ることにより、すべり抵
抗を測定するものであり、極めて簡単な方法でゴム試料
のすべり抵抗を測定することができる。
【0003】一方、ゴムのすべり抵抗は、ゴムの粘弾性
特性に深く関係し、ゴム試料や路面材の温度が測定結果
に影響を及ぼすため、ゴム試料や路面材を所定温度に加
熱又は冷却することが行われている。しかし、ゴム試料
を所定温度に加熱又は冷却する場合、従来は、振子の先
端に装着したゴム試料のみを温度調節装置内に収容して
いたので、振子を伝ってゴム試料の熱が逃げ、ゴム試料
全体を斑なく均一に加熱又は冷却することができなかっ
た。その結果、測定精度にバラツキが生じるという問題
があった。
【0004】また、路面材を湿潤状態にする場合、従来
は、水を満たした槽内に路面材を貼着した路面試験台を
浸漬させたので、路面材が水に漬かった状態しか再現で
きず、例えば、雨が土砂降りの場合やパラパラ降った場
合など、雨量の違いによる路面材の濡れ具合の相違を再
現できなかった。さらに、氷路面も再現できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、空気
入りタイヤが遭遇する可能性のあるあらゆる条件下で、
ゴムのすべり抵抗を精度良く測定できる万能型のすべり
抵抗測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のすべ
り抵抗測定装置は、回転軸を中心に揺動する振子の先端
にゴム試料を装着し、前記振子を所定の振り上げ高さか
ら振り降ろす揺動中に路面材を配設し、前記ゴム試料を
路面材と摺動させた後の振子の振り上がり位置を以って
ゴム試料のすべり抵抗を測定するすべり抵抗測定装置で
あって、前記振子とゴム試料とを振子の振り上げ高さの
位置で収容し、これらの出入を許容する開閉扉を有する
恒温槽と、前記路面材を加熱又は冷却する路面温調器
と、前記路面材に温度調節された水を散布する散水装置
と、氷面を形成する氷面形成装置とを前記振子に近接さ
せて設け、かつ前記路面温調器と前記氷面形成装置とを
相互に交換可能にしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このように振子式すべり抵抗測定装置の振子と
ゴム試料とを振子の振り上げ高さの位置で収容し、これ
らの出入を許容する開閉扉を有する恒温槽と、路面材を
加熱又は冷却する路面温調器と、路面材に温度調節され
た水を散布する散水装置と、氷面を形成する氷面形成装
置とを振子に近接させて設け、かつ路面温調器と氷面形
成装置とを相互に交換可能にしたことにより、空気入り
タイヤが遭遇する可能性のあるあらゆる条件下で、ゴム
のすべり抵抗を精度良く測定できる。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。図1において、1は架台であり、その上面左側に固
定されたトレイ2上にすべり抵抗測定装置3が設置され
ている。このすべり抵抗測定装置3は、回転軸31を中
心に自由に揺動する振子32の先端にゴム試料Gを取り
付けたあと、この振子32を水平位置から自由に落下振
動させ、振子32の下端位置で路面材Rとゴム試料Gと
を一定圧力で摺動させ、その後、振子32に随伴する指
針33の最高到達点を目盛板34から読み取ることによ
り、ゴム試料Gのすべり抵抗を測定するようになってい
る。
【0009】すべり抵抗測定装置3の右側には、恒温槽
4が設置されており、振子32とゴム試料Gとを所定温
度に加熱又は冷却するようになっている。5は加熱用ヒ
ーター、6は冷却用パイプであり、その右側には、槽内
空気攪拌用ファン7,8がそれぞれ配設されている。さ
らに、恒温槽4内には、振子32の揺動運動範囲外に図
示しない予熱室があり、他のゴム試料を予熱するように
なっている。10は、恒温槽4の開閉扉であり、振子3
2の揺動開始直前に開口して振子32の揺動を妨げない
ようになっている。この開閉扉10は、図2に示すよう
に、振子32を支持するアーム35に対応する箇所に切
欠き11を有し、その部分には、槽内雰囲気洩れ防止用
合成樹脂製シート12を取り付けている。
【0010】また、図1に示すように、すべり抵抗測定
装置3の前面には、路面温調器13が設置されており、
その上面に貼着したセイフティーウォーク(商品名)や
シリコン・カーバイト・クロスなどの摩擦シートからな
る路面材Rを所定温度に加熱又は冷却するようになって
いる。14は、路面温調器13に併設した多孔管状の散
水装置であり、この散水装置14から路面材Rに向かっ
て水を散布することにより、路面材Rを乾燥路面から湿
潤路面に変更できるようになっている。散水装置14に
供給される水は、図3に示すように、路面温調器13と
の共通水源である恒温水槽15からポンプ16によって
汲み上げられるようになっている。また、散布水量は、
バルブ17の開いている時間をタイマー(図示せず)に
よって制御するようになっている。
【0011】路面温調器13を通過した水は、管18を
経て恒温水槽15戻り、散水装置14から散布された水
は、トレイ2と管19を経て恒温水槽15に戻るので、
恒温水槽15は、これらの戻り水によって恒温水槽15
内の水温が大きく変動しないような容積を持つ必要があ
る。上記すべり抵抗測定装置を用いて乾燥路面に対する
ゴムのすべり抵抗を測定する場合は、先ず、振子32の
先端にゴム試料Gを装着すると共に、ストッパー36に
よってアーム35が水平になる位置に振子32を係止す
る。次いで、恒温槽4の開閉扉10を閉めて振子32と
ゴム試料Gとを所定温度に加熱又は冷却する。こうして
振子32とゴム試料Gとを恒温槽4内で加熱又は冷却す
ることにより、振子32を伝わって逃げるゴム試料Gの
熱量が少ないので、ゴム試料G全体を斑なく正確に加熱
又は冷却することができる。さらに、所定温度に加熱又
は冷却された恒温水槽15内の水を路面温調器13内に
供給し、路面Rを所定温度に加熱又は冷却する。
【0012】以上の準備が完了し、ゴム試料Gと路面材
Rとが所定温度に達した後、恒温槽4の扉10を開くと
同時に、ストッパー36の解舒ボタン37を押すと、ア
ーム35の係止が解舒され、振子32が水平位置から落
下揺動してゴム試料Gを路面材Rに摺動させる。振子3
2は、ゴム試料Gが路面材R上を摺動したのち、更に指
針33と共に回動し、その最高到達位置に指針33を残
留させる。この指針33の残留位置を目盛板34によっ
て読み取ることにより、ゴム試料Gのすべり抵抗を正確
に測定できる。
【0013】一方、湿潤路面に対するゴムのすべり抵抗
を測定する場合は、振子32の揺動開始直前に散水装置
14から路面材R上に所定量の水を散布する。その際、
散布水量を変化させることにより、路面の濡れ具合を調
整できる。また、散水装置14に供給される水は、路面
温調器13との共通水源である恒温水槽15からポンプ
16によって汲み上げられるので、路面材Rの温度を変
動させることがなく、測定精度が向上するようになる。
【0014】また、氷路面に対するゴムのすべり抵抗を
測定する場合は、路面温調器13をフランジ20の箇所
から取外し、代わりに図4及び図5に示すような氷路面
形成装置21を設置すると共に、その製氷パイプ22内
にマイナス20℃の冷媒を供給して容器23内の水を凍
らせ、容器23内に氷面24を形成することにより実施
できる。
【0015】
【発明の効果】上記のように、本発明は、振子式すべり
抵抗測定装置の振子とゴム試料とを振子の振り上げ高さ
の位置で収容し、これらの出入を許容する開閉扉を有す
る恒温槽と、路面材を加熱又は冷却する路面温調器と、
路面材に温度調節された水を散布する散水装置と、氷面
を形成する氷面形成装置とを振子に近接させて設け、か
つ路面温調器と氷面形成装置とを相互に交換可能にした
から、空気入りタイヤが遭遇する可能性のあるあらゆる
条件下で、ゴムのすべり抵抗を精度良く測定できるよう
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるすべり抵抗測定装置の正面図で
ある。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】恒温水槽と路面温調器と散水装置の配管図であ
る。
【図4】氷雪面形成装置の平面図である。
【図5】氷雪面形成装置の側面図である。
【符号の説明】
3 すべり抵抗測定装置 4 恒温槽 10 開閉扉 13 路面温調器 14 散水装置 21 氷面形成装置 24 氷面 31 回転軸 32 振子 G ゴム試料 R 路面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転軸を中心に揺動する振子の先端にゴ
    ム試料を装着し、前記振子を所定の振り上げ高さから振
    り降ろす揺動中に路面材を配設し、前記ゴム試料を路面
    材と摺動させた後の振子の振り上がり位置を以ってゴム
    試料のすべり抵抗を測定するすべり抵抗測定装置であっ
    て、前記振子とゴム試料とを振子の振り上げ高さの位置
    で収容し、これらの出入を許容する開閉扉を有する恒温
    槽と、前記路面材を加熱又は冷却する路面温調器と、前
    記路面材に温度調節された水を散布する散水装置と、氷
    面を形成する氷面形成装置とを前記振子に近接させて設
    け、かつ前記路面温調器と前記氷面形成装置とを相互に
    交換可能にしたすべり抵抗測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5622007A (en) * 1995-06-15 1997-04-22 Archer; Steven L. Sliding door closing device
JP2003083875A (ja) * 2001-09-17 2003-03-19 Nippo Sangyo Kk 動摩擦係数測定装置
JP2006343173A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 摩擦試験機

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