JPH052644U - 育苗用混合培土製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 市販培土と籾殻等の燻炭とを所望の配合率の
もとに均一に攪拌混合して、安価な混合培土を量産する
ことができる。 【構成】 下部に排出量を自由に調節できる排出装置
６，７をそれぞれ設けた培土収容タンク２と燻炭タンク
３とを並列状に架台１上に配設し、排出装置６，７の排
出側は水平搬送樋１４へ接続せしめると共に水平搬送樋
１４内には混合搬送回転体１９を回転自在に収蔵軸架し
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、市販されている培土と籾殻等の燻炭とを所望の配合率のもとに均一 に混合せしめた育苗用混合培土を能率よく製造することができる育苗用混合培土 製造装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、苗箱供給装置により間欠的に移送されて来た多数の苗箱に培土タンク内 に収容された培土を一定量宛供給し、次いで、苗箱を灌水させ、さらに播種、覆 土せしめた後、出芽台車へ段積収納して出芽室において出芽せしめると共に緑化 室において緑化せしめるようにした育苗施設は、本出願前例示するまでもなく一 般に使用されて周知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従前のこの種育苗施設に用いられている育苗用培土は１Ｋｇ当り３ ６円という高価な市販培土が用いられていたので、多量の培土を必要とする育苗 施設においては経済的な負担が大きく、育苗コストの点で問題点を有していた。

【０００４】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、籾の脱ぷ作業時に多く発生した籾殻の燻炭と市販の 培土とを所望の配合率のもとに均一に攪拌混合せしめて、より安価な混合培土を 能率的に量産することができる育苗用混合培土製造装置を提供しようとするもの である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における育苗用混合培土製造装置は、下部 に排出量を自由に調節できる排出装置をそれぞれ設けた培土収容タンクと燻炭収 容タンクとを並設し、前記両排出装置の排出側は混合搬送回転体を回転自在に収 蔵軸架した水平搬送樋へそれぞれ接続してなるものである。

【０００６】

【作用】

今、培土収容タンク内に市販用の培土を、また燻炭タンク内に籾殻等の燻炭を それぞれ収容せしめた後、両排出装置および水平搬送樋を運転せしめる。さすれ ば、培土収容タンクおよび燻炭収容タンク内にそれぞれ収容されていた培土と燻 炭とは排出装置により水平搬送樋内に供給され、一方に向け回転されている混合 搬送回転体により搬送過程中において攪拌混合されながら均一化され、搬出側よ り混合培土が産出される。 ところで、両排出装置は、ともに排出量が自由にコントロールできるものであ るから、育苗状態に応じて両排出装置の排出量を自動制御すれば、好みの配合率 の混合培土が容易に量産されるものである。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１ないし図３において、１は、下部を漏斗状４に形成した培土収容タンク２ と下部を漏斗状５に形成した籾殻等の燻炭収容タンク３とを並列となるよう設置 させるための架台であって、前記培土収容タンク２の漏斗部４および燻炭収容タ ンク３の漏斗部５の下部には、回転自在の排出ロール１０，１１をそれぞれ収蔵 軸架した排出樋８，９と前記排出ロール１０，１１の回転数を所望回転数となる よう自動制御される駆動モータ１２，１３とからなる排出装置７，７がそれぞれ 設けられている。 そして、前記培土収容タンク２および燻炭収容タンク３の頂部には材料投入部 ２３，２４が設けられており、これが材料投入部２３，２４には移動式の昇降機 （図示せず）を用いてそれぞれ材料を投入するようになっている。前記両排出樋 ８，９の下部は、架台１上に配設した水平搬送樋１４にそれぞれ接続せしめる。 前記水平搬送樋１４内には、水平回転軸１５の周囲に搬送スクリュー１６を螺旋 状に装着すると共に前記搬送スクリュー１６と搬送スクリュー１６との間にパド ル１８を複数本斜設して、この部分を混合搬送部１７とした混合搬送回転体１９ を駆動モータ２０の動力により回転できるよう水平に軸架収蔵されている。２１ は、水平搬送樋１４の搬出側に設けられた排出部である。 なお、本実施例の架台１は固定式が図示されているが、必要に応じて架台１の 下部にキャスターを付設して移動式としてもよい。 ２２は、架台１の適所に付設した制御盤であって、前記制御盤２２の操作で駆 動モータ１２，１３，２０の運転を制御せしめる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおりに構成されているので、次に記載する効果を奏する。 培土収容タンクおよび燻炭収容タンク内にそれぞれ収容された市販用の培土と 籾殻等の燻炭を排出装置によりそれぞれ水平搬送樋内へ排出せしめると同時に前 記培土と燻炭は混合搬送回転体により攪拌混合されながら搬送される間に均一な 混合培土となって搬出側より連続して搬出せられる。 その上、排出装置はそれぞれ排出量を自由に調節できるので、培土と燻炭の配 合率を好みの比率として育苗作業に適合せしめることが可能となる許りか混合作 業を機械的に行ない、もって省力化のもとに多量で安価な混合培土を量産するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】育苗用混合培土製造装置の正面図である。

【図２】育苗用混合培土製造装置の側面図である。

【図３】一部を切欠した搬送回転体の正面図である。

【符号の説明】

１ 架台 ２ 培土収容タンク ３ 燻炭収容タンク ６，７ 搬出装置 １４ 水平搬送樋 １９ 混合搬送回転体

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 下部に排出量を自由に調節できる排出装
   置をそれぞれ設けた培土収容タンクと燻炭収容タンクと
   を並設し、前記両排出装置の排出側は混合搬送回転体を
   回転自在に収蔵軸架した水平搬送樋へそれぞれ接続した
   ことを特徴とする育苗用混合培土製造装置。