JPH05262296A - サイクリックプレートによりヘリコプターのローターを制御するための低バルネラビリティ装置 - Google Patents

サイクリックプレートによりヘリコプターのローターを制御するための低バルネラビリティ装置

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JPH05262296A
JPH05262296A JP4331918A JP33191892A JPH05262296A JP H05262296 A JPH05262296 A JP H05262296A JP 4331918 A JP4331918 A JP 4331918A JP 33191892 A JP33191892 A JP 33191892A JP H05262296 A JPH05262296 A JP H05262296A
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chamber
flow path
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jack
bypass valve
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JP4331918A
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Alain G Lafortune
ジェラール ラフォルテューヌ アラン
Francois Potdevin
ポトドゥビ フランソワ
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    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C27/00Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
    • B64C27/54Mechanisms for controlling blade adjustment or movement relative to rotor head, e.g. lag-lead movement
    • B64C27/72Means acting on blades
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T50/00Aeronautics or air transport
    • Y02T50/30Wing lift efficiency

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ヘリコプターのローターのサイクリックプレ
ートを制御し、アクチュエータ装置に異常が生じた場合
に、自動的に介入する支援システムを有する耐攻撃性の
制御装置を提案する。 【構成】 回転板が、その外囲において各ローターブレ
ードのピッチを制御する制御棒に連結され、非回転板5
が、外囲に規則的に配設された4つの接続点1、2、
3、4において、4つの油圧作動サーボ制御装置に連結
されており、各油圧作動サーボ制御装置は、駆動ジャッ
キ9と、固定装置10と、サーボ制御分配装置とを具備
して構成され、通常作動時にいて4つのサーボ制御装置
のうち3つのサーボ制御装置が使用され、第4のサーボ
制御装置は、他の3つサーボ制御装置の何れか1つが故
障した場合に、その支援(バックアップ)として使用さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイクリックプレート
によりヘリコプターのローターを制御するための低バル
ネラビリティ装置に関する。つまり、更に詳細には、サ
ーボ制御装置が破壊されたり使用不可能になった場合、
航空機の安全性を低下させない油圧式サーボ制御装置に
より、ヘリコプターのサイクリックプレートを制御する
装置(低バルネラビリティ装置)である。主ロータ制御
サーボ制御装置と付随制御機能が設けられ、その内1つ
がミサイルにより重大な損傷を受けた場合、パイロット
が航空機の制御を維持可能とすることを目的としてい
る。軍用ヘリコプターは、敵国領域にさらされるため、
サイクリックプレート制御流路の1つの破壊により、損
傷したり中立状態となることがある。このようなリスク
があるため、軍用仕様では制御流路の1つが損傷して
も、サイクリックプレートの制御を正常に継続できるこ
とが求められる。
【0002】
【従来の技術】これまで多くのシステムが提案されてい
る。これらシステムは、冗長性を有する制御装置の原理
に基づくもので、使用不可能となった制御装置に代って
支援制御システム(支援制御システム)が作動するもの
である。フランス特許第FR-2438586号では、この種のヘ
リコプターのローター揺動板の冗長性御装置に言及して
いる。この発明によるサイクリックプレート制御装置
は、少なくとも4つのアクチュエータ装置を具備してい
るが、添付図面のアセンブリでは5つ示されている。各
アクチュエータ装置は、発電機と油圧駆動ジャッキに連
結された油圧ポンプを具備し独立のユニットを構成して
いる。一度に利用されるのは3つのアクチュエータ装置
のみで、残りは受動的支援装置として、主にミサイル攻
撃の結果、3つのアクチュエータ装置の内1つが故障し
た場合にのみ作動する。そのため、この発明では、少な
くとも4つのサーボ制御装置を具備するシステムでサイ
クリックプレートを制御する周知の原理を採用し、その
内少なくとも3つを通常に使用し、残りは、この3つの
内いずれか1つが故障した場合に、支援モードで自動的
に使用される。この発明による装置は、各アクチュエー
タ装置に油圧ジャッキ及び油圧ポンプと共に作動する発
電機を用いる。この組体は各サーボ制御装置および、そ
の固定装置、或いは解放動作について、比較的複雑で、
かさ高となる。更に、各アクチュエータ装置には、各々
の回路を有する発電機が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決することと、ヘリコプターのロー
ターのサイクリックプレートを制御すると共に、アクチ
ュエータ装置に異常が生じた場合、パイロットによる検
知や介入を必要とせず、パイロットは行われたことを知
らされるのみで、自動的に介入する支援システムを有す
る低バルネラビリティ装置を提案することにある。該装
置は頑強かつ信頼性を有しながら、可及的に小型に構成
される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による耐攻撃性の
制御システムは、ローター駆動軸に同軸に取り付けたサ
イクリックプレート機構による、ヘリコプターの上昇、
推進ローターの作動に関連する。このサイクリックプレ
ート機構は、回転板と非回転板からなり、回転板は、周
囲を各々各ローターブレードのピッチを制御する駆動軸
棒に連結され、非回転板は、周囲に規則的に配設された
4つの接続点において、4つの油圧作動サーボ制御装置
に連結される。各油圧作動サーボ制御装置は、駆動ジャ
ッキと、固定装置と、サーボ制御分配装置とを具備し、
通常はその内3つのサーボ制御装置が用いられ、第4の
サーボ制御装置は他の3つが故障した場合の支援装置と
して使用される。各駆動ジャッキは、他ジャッキの油圧
回路から独立した油圧回路の供給を受けると共に、サー
ボ制御分配装置を具備しており、これは制御リンク機構
によりコックピットに連結された機械的入力手段により
作動する。各駆動ジャッキは、また、解放可能な固定装
置を具備している。サーボ制御分配装置の内3つは、通
常作動時に能動で、対応するジャッキの固定装置をブ係
止する構造で、1つのサーボ制御分配装置は、通常作動
時には受動で、対応する駆動ジャッキの固定装置を解放
しておく構造とする。これら4つのサーボ制御分配装置
の機械的入力手段は、3つの通常能動サーボ制御分配装
置の内の1つに限界を越える力がかかった場合、このサ
ーボ制御分配装置を中立状態とし、通常非作動のサーボ
制御分配装置を起動し、事故防止(セーフガード)作動
モードで作動させるシステムを具備している。
【0005】サーボ制御装置を小型とするため、各サー
ボ制御分配装置は対応する駆動ジャッキに組込まれ、サ
ーボ制御分配装置本体と駆動ジャッキ本体を具備する一
体アセンブリを形成する。各一体アセンブリにおいて、
各サーボ制御分配装置は、駆動ジャッキ本体の位置と、
対応する機械的入力手段の位置との間の制御ループを有
する分配アセンブリと、このループを、サイクリックプ
レート制御システムの通常作動に対応する状態と反対の
状態に切換えるシステムを具備している。制御ループ
は、駆動ジャッキ本体の位置に関するフィードバック情
報を受けることが望ましく、これは、機械的入力手段に
連結された制御システムにより、一体アセンブリ上の機
械的入力手段の位置に直接作用する。このアセンブリ
は、パイロットの操縦に対応して一体アセンブリに関す
る機械的入力手段の位置が変化すると、一体アセンブリ
の機械的入力手段が、この一体センブリに関する初期位
置に戻るまで、駆動ジャッキ本体、すなわち、一体アセ
ンブリを変位させるよう構成する。制御ループは、対応
する独立した油圧回路の供給圧力に接続され、制御シス
テムは、この独立回路の液体タンクに接続される。この
制御システムは、機械的入力手段に接続されたアクチュ
エータ弁を具備している。
【0006】本発明によると、各駆動ジャッキは差動部
分を有し、固定装置に連結されたピストン棒を有するピ
ストンからなり、ピストン棒側には上部室と下部室を設
け、これらは対応する制御ループに接続される。こうし
て、駆動ジャッキが作動すると、下部室が常に加圧され
た油圧回路に接続される。制御ループ切換えシステム
は、制御ループに設けた駆動ジャッキのバイパス弁と、
2位置切換ピストンと、切換ピストンを、 i.切換ピストンが、バイパス弁と共に、対応する駆動
ジャッキのサーボ制御分配装置を通常作動させる初期位
置と、 ii.切換ピストンが、バイパス弁と共に、対応する駆
動ジャッキのサーボ制御分配装置をセーフガード作動さ
せる支援位置との、2つの位置に動かす切換え分配装置
とを具備している。バイパス弁は、制御ループの供給流
路に設けられ、このバイパス弁が少なくとも、圧力のか
からない制御ループに対応する位置と、圧力のかかった
制御ループに対応するサーボ制御分配装置の作動位置と
を有するよう、液体タンクに接続される。更に、切換ピ
ストンは、補助係止手段により支援位置に係止される。
【0007】上記のサーボ制御分配装置の構造と両立さ
せるため、機械的入力手段はバイパス弁の支持する係止
手段を有する。更に、アクチュエータ弁と切換分配装置
は同じ部分、すなわち、入力レバーを具備する機械的入
力手段に連結されたアクチュエータレバーの一部を構成
する。入力レバーはサーボ制御分配装置本体の下に取り
付けられ、一端に関節部が設けられ、他端は対応するシ
ステムを介して入力移動を受ける。アクチュエータレバ
ーは、入力レバーアセンブリの移動入力と関節部との間
に位置する関節部により入力レバーに連結される。入力
レバーは、上部と下部の2つの停止手段と共に作動し、
これらはサーボ制御分配装置本体と一体である。最後
に、入力レバーは、取付関節部上側の穴部を具備し、該
穴部は、バイパス弁の支持する係止手段を受承して入力
レバーを係止する。更に詳しくは、この穴部と係止手段
は、実質的に円錐形の接合形状に形成されている。入力
レバーの取付関節部は、サーボ制御分配装置本体の下に
設けられた2つの耳部により支持される。本発明の装置
を正確に作動させるため、アクチュエータレバーは、入
力レバーに対向する端部の弾性戻り装置を具備してい
る。第1の構成において、該弾性戻り装置は、サーボ制
御分配装置本体とアクチュエータレバー端部との間に取
り付けた圧縮ばねの形式を取る。第2の構成において、
該弾性戻りばねは、アクチュエータレバーの棒状部材上
で、その両端部に設けた2つのワッシャの間に取り付け
られ、カラー部材で保持される圧縮ばねのにより構成さ
れ、一方のワッシャはサーボ制御分配装置本体の軸受面
を押接し、他方は本体のもう1つの軸受面を押接する。
最後に、アクチュエータレバーは、アクチュエータレバ
ーが一定の距離を移動した後に効力を発し、急速な操縦
の際、レバーが端部位置に到達するのを防ぐ緩衝手段を
具備している。
【0008】本発明の実施例によると、3つの通常能動
サーボ制御分配装置は各々、アクチュエータレバーに取
着されると共に、環状室囲まれ、両側に下部室と上部室
とを有するアクチュエータ弁と、弁室に配置された棒状
部材を有するバイパス弁であって、前記棒状部材には、
一方においてバイパスの弁を付勢し、他方において前記
本体を付勢するバネが挿設され、バイパス弁の他端に
は、該バネの作用を受けて本体に接する面取り縁が形成
され、該バイパス弁の周囲には環状室が設けられ、そし
て前記弁室に流路を有するバイパス弁と、前記駆動ジャ
ッキの上部室を環状室に連通させる流路を有し、該流路
は、流路によりアクチュエータ弁の環状室に接続されて
おり、更に、駆動ジャッキの下部室をバイパス弁に接続
する流路を有し、該流路は流路によりアクチュエータ弁
の下部室に接続されて構成された制御ループと、前記バ
イパス弁に通じる流路と、油圧回路供給部とに接続され
る流路と、油圧液体容器戻り部に接続され、かつアクチ
ュエータ弁の上部室に連通する流路とを具備し、前記上
部室は、流路によりバイパス弁の弁室に接続されてお
り、油圧回路に圧力負荷されると、流路内の圧力により
バイパス弁が動作し、駆動ジャッキの下部室が、流路を
介してアクチュエータ弁の下部室に接続され、前記流路
は、加圧された流路とに接続され、アクチュエータレバ
ーの動作に対応してアクチュエータ弁が動作し、ジャッ
キの上部室を、レバーの移動方向に応じて、下部室また
は上部室に接続し、アクチュエータ弁が釣合位置に復帰
するまで、ジャッキ本体を移動させる。
【0009】3つの通常能動サーボ制御分配装置は、前
記アクチュエータレバーに取着されると共に、両側に下
部室と上部室とを有する切換弁と、バイパス弁のバネに
より付勢されるように、本体にバイパス弁と連続して備
えられた切換ピストンと、該切換えピストンの底部を、
流路を介して下部室に連通し、流路を、介して上部室に
連通する流路と、前記切換え弁を供給流路に連通する流
路とを具備しして構成され、前記アクチュエータレバー
が、許容値より大きい値により上動または下動すると、
上部室と下部室の何れか1つを圧力の負荷された流路に
接続し、該圧力が前記流路を介して伝達されて切換ピス
トンに作用し、前記切換ピストンが支援位置に移動して
バイパス弁を押接すると共に、該バイパス弁が前記駆動
ジャッキの上部室と下部室を、弁室に接続された流路に
通じる流路と、環状室(94)を弁室に接続する流路と
とを介して液体容器戻り部に接続する。
【0010】更に、絞りを備えた連結流路が、戻り流路
を液体タンクと切換え弁供給流路に接続する。切換え作
業を更に改良するため、切換ピストンの端部は、端部室
を形成する面取り肩を具備している。切換ピストンの軸
と垂直に補助係止手段が取り付けられ、ばねの作用によ
り、切換ピストンに設けたスロットに係合する。最後
に、各通常能動サーボ制御分配装置は、緩衝弁を具備
し、これはアクチュエータレバーに取り付けられ、カラ
ー部材により下部室と上部室に分けられ、両室は、流路
系を介して供給部に接続され、カラー部材は、2つの室
を連結する少なくとも1つの絞りを有する。本発明によ
る低バルネラビリティ装置の各サーボ制御装置は、固定
ジャッキを具備する固定装置からなるのが望ましく、こ
れは駆動ジャッキに連結される手段を有し、その油圧回
路は駆動ジャッキの下室に接続され、該固定ジャッキ
は、固定手段によりヘリコプターの構造要素に接続され
る。更に詳しくは、この固定ジャッキは、2つのピスト
ンを有するピストン棒を備えた本体を具備しており、ピ
ストンが該本体内を摺動し、ピストン棒と本体と共に弁
室を画定する。本発明によれば、駆動ジャッキのピスト
ン棒と固定ジャッキのピストン棒は、固定ジャッキを駆
動ジャッキに連結する手段を構成する単一の共通部分で
ある。更に、固定ジャッキの油圧供給回路は、駆動ジャ
ッキと固定ジャッキのピストン棒に設けた流路からな
り、固定ジャッキの室を駆動ジャッキの下室に直接接続
する。更に、固定ジャッキの2つのピストンは、一方を
カラー部材で、他方を別の端部カラー部材でピストン棒
上に支持されるが、これらはいずれもこのピストン棒の
一部である。2つのピストンは、これらを押し離すばね
により定位置に保持され、一方のピストンが固定ジャッ
キ本体の軸受面を、他方のピストンが本体の縁を押しつ
ける。
【0011】本発明の実施例によると、固定ジャッキを
連結する手段は、ヘリコプターの構造部と固定ジャッキ
本体の底部に接続された関節部を具備している。本発明
の目的は、ヘリコプターのローターのサイクリックプレ
ートを制御する低バルネラビリティ装置を提供すること
で、非回転板が4つの油圧サーボ制御装置に接続され
る。各油圧サーボ制御装置は、固定装置に接続された駆
動ジャッキを具備し、サーボ制御分配装置に制御され
る。本発明によるこの装置では、通常作動時には3つの
油圧サーボ制御装置が作動し、第4のサーボ制御装置は
支援モードにある。各油圧サーボ制御装置は別個の油圧
発生装置の供給を受け、サーボ制御分配装置と対応する
駆動ジャッキは、解放可能の固定装置を有する一体アセ
ンブリを形成する。3つの能動サーボ制御装置の固定装
置は遮断され、第4の支援サーボ制御装置は解放され
る。本発明の構造により、一体式又は単体のサーボ制御
装置が得られ、これは別個の本体を具備するサーボ制御
装置より小さく、安価で軽量である。更に、サーボ制御
装置には各々の油圧回路が割当てられているため、3つ
の回路のいずれかが故障又は損傷しても、他のサーボ制
御油圧回路には影響を与えない。これらサーボ制御装置
は、固定装置とサーボ制御装置の係合及び解放を同期さ
せるための検知システムや特別な指令の必要な電気的固
定装置とは対照的に、油圧式固定装置に直接接続するこ
とができる。本発明の別の特徴は、これが自動検知変換
手段を有しパイロットによる介入を必要とせず、パイロ
ットは状況が知らされるだけであるという点である。更
に、本発明によると、サーボ制御装置のブロック又はエ
ンドストップへの到達は、入力レバーの検出力により検
出される。これは、能動サーボ制御装置が3つあり、関
連の1つにのみ力が現れるために可能となる。能動サー
ボ制御装置が4つの場合、力は対向するサーボ制御装置
に現れるため、本発明のシステムでは4つの能動サーボ
制御装置を用いない。別の利点は、以下に述べる本発明
の限定されない実施例と、添付の図面により明となる。
【0012】
【実施例】ヘリコプターのローターのサイクリックプレ
ートを制御するための、低バルネラビリティ装置を図1
に斜視図で略示する。ヘリコプターを上昇、推進させる
ヘリコプターのローターを動作させる低バルネラビリテ
ィ装置は、サイクリックプレート機構により構成されて
おり、該サイクリックプレート機構において、複数のサ
イクリックプレートがローター駆動軸6に同軸に搭載さ
れている。サイクリックプレート機構は、1つの回転板
と1つの非回転板とを具備している。回転板は、その外
囲部においてローターの各ブレードのピッチを制御する
制御棒に連結される。非回転板5は、その外囲に規則的
に配設された4つの接続点1から4において、4つの油
圧サーボ制御装置に接続される。各油圧サーボ制御装置
は、駆動ジャッキ9と、固定装置10と、サーボ制御分
配装置41、42を具備している。上記油圧サーボ制御
装置は、ヘリコプターの主変速装置7の周囲に配設さ
れ、各固定装置10はヘリコプターの構造要素11に取
り付けられる。本発明によると、3つのサーボ制御装置
が通常作動し、第4のサーボ制御装置は、3つのサーボ
制御装置の何れか1つが故障した非常時に用いられる。
これにり、3つのサーボ制御装置による制御が継続され
る。
【0013】制御リンク機構13が、3つの通常能動サ
ーボ制御装置と第4の非常受動サーボ制御装置を変位さ
せて、ローターのピッチとロールを制御するサイクリッ
クプレートの傾斜を指令する。制御リンク機構13は、
コックピット内に取着されたサイクリックレバー12を
具備している。該レバーは、ロール動作の制御について
は左右に、ピッチ動作の制御については前後に回動可能
に、関節部16に取着されている。こうした異なる動作
は、左右のロール移動については長手方向の回動軸15
の回りに、そして、前後のピッチ移動については横断方
向の回動軸17の回りに回動する関節部16により可能
となる。関節部16は、サイクリックレバー12の下部
に配置されており、サイクリックレバー12は、下部レ
バー14により関節部16の下方に延設されている。横
断方向の回動軸に沿って連結軸18が延設されており、
該連結軸18の端部は二股に形成されて、関節部16と
共にサイクリックレバー12を受承する。下部レバー1
4の下端に形成された二股状端部には、関節部31によ
り連結棒19の一端が取着される。連結軸18の他端に
は、関節部36に取着されたレバー25が備えられてお
り、関節部36は連結棒20の端部を受承する。連結棒
20の他方端部は、関節部37によりクロスバー28に
取着されており、該クロスバー28は所定の回動軸30
を中心に関節部38上で回動する。クロスバー28の一
端には関節部39が備えらえており、該関節部39に接
続点1を制御するための制御リンク機構21の端部が取
着される。クロスバー28の他端には関節部40が備え
られており、該関節部40に接続点3を制御するための
制御リンク機構23の端部が取着される。連結棒19の
一端は、関節部31によりレバー14の二股端部に取着
される。連結棒19の他端は、関節部32によりレバー
26の二股部に取着される。レバー26は、回動軸29
を中心に回動し、ここで関節部33によりクロスバー2
7に取着される。このクロスバー27の一端には関節部
34が備えられており、該関節部34に接続点2を制御
するための制御リンク機構22の端部が取着される。他
端には関節部35が備えられており、該関節部35に接
続点4を制御するためのリンク機構24が取着される。
【0014】サイクリックレバー12での左右のロール
制御移動により、レバー14の関節部31は逆方向に動
作する。これにより連結棒19が軸線に沿って移動し、
レバー26の端部が回動軸29を中心に回動する。この
回動々作によりクロスバー27が回動して制御リンク機
構22、24を各々の軸線に沿って変位させ、接続点2
と4を制御する。サイクリックレバー12での前後のピ
ッチ制御移動により、連結軸18が軸を中心に回動し、
これによりレバー25が回動する。この回動々作により
連結棒20が軸に沿って変位し、クロスバー28が軸3
0を中心に回動し、制御リンク機構21と22を各々の
軸線に沿って移動させ、接続点1と3を制御する。
【0015】以下の説明において、「サーボ制御装置」
の用語は非回転サイクリックプレート5に接続された、
4つの各機構全体を意味するものとする。3つの各サー
ボ制御装置は、駆動ジャッキ9と、上記駆動ジャッキ9
を固定する固定装置10と、加圧した作動流体が供給さ
れ、機械的制御入力が導入されるサーボ制御分配装置
(場合により41または42で示す)とを具備する。各
制御リンク機構21から24は、非回転板5の接続点1
から4において、対応するサーボ制御装置の機械的入力
コマンドに各々接続される。適当な制御リンク機構によ
り、同時ピッチレバーの変位を同時かつ同値で4つのサ
ーボ制御装置に機械的入力に伝達する同時ピッチ制御
は、従来の周知の方法により実施されてしるので図示し
ない。ヘリコプターを上昇、推進させるローターを動作
させる低バルネラビリティ装置は、各サーボ制御装置に
供給する4つの油圧発生装置と、固定装置を解除可能な
単体のサーボ制御装置本体と、支持された固定装置を有
する3つの能動サーボ制御装置と、保持された固定装置
と共に、限界値によりバイパスモードに設定さる第4の
受動サーボ制御装置と、限界値以上の作用力で駆動ジャ
ッキ9のバイパスを設定し、固定装置10を解除する信
号を発するシステムを具備する能動サーボ制御装置の機
械的入力と、サーボ制御装置を起動し、固定装置10を
ブロックさせる信号を発するシステムを具備する受動サ
ーボ制御装置の機械的入力とを具備している。
【0016】そのため、本発明によれば、各駆動ジャッ
キ9は、他の駆動ジャッキ9に供給する回路から独立し
た油圧回路により供給され、該油圧回路は、制御リンク
機構13と図示しない同時ピッチ制御手段によりコック
ピットに連結された機械的入力により作動するサーボ制
御分配装置(場合により41または42で指示する)を
具備し、各駆動ジャッキ9は、解除可能な固定装置を具
備し、3つのサーボ制御分配装置41は、通常作動時
に、能動で、かつ対応する各駆動ジャッキ9の固定装置
をブロックするように構成されており、サーボ制御分配
装置42は、通常作動時に受動で、対応する駆動ジャッ
キ9の固定装置を解除したままとする構造で、これら4
つのサーボ制御分配装置41、42の機械的入力装置
は、3つの能動サーボ制御分配装置41の内1つに限界
を越える外力がかかると、そのサーボ制御分配装置を中
立状態にし、非能動サーボ制御分配装置42を始動さ
せ、支援モードで作動させるシステムを具備する。
【0017】図3に能動サーボ制御装置、図4に受動サ
ーボ制御装置を示すが、どちらも、ヘリコプターが地上
にある状態に相当する油圧回路の作動していない、すな
わち油圧の負荷されていない状態を示している。各能動
サーボ制御装置は、固定装置10に連結する駆動ジャッ
キ9に油圧を供給するサーボ制御分配装置41と、入力
レバー49により構成される機械的入力装置とを具備し
ている。サーボ制御分配装置41が駆動ジャッキ9に組
込まれて、サーボ制御分配装置41の本体45と駆動ジ
ャッキ9の本体47とが一体アセンブリ43を構成し、
該一体アセンブリ43に入力レバー49が取着される。
同様に、受動サーボ制御装置は対応するサーボ制御分配
装置42と、駆動ジャッキ9と、固定ジャッキ10とを
具備して構成され、機械的入力装置は入力レバー49を
具備する。サーボ制御分配装置42は駆動ジャッキ9に
組込まれて、サーボ制御分配装置42の本体46と駆動
ジャッキ9の本体47は一体アセンブリ44を構成し、
該一体アッセンブリ44に入力レバー49が取着され
る。従って、図3、4に示す本実施例によれば、駆動ジ
ャッキ9と、固定ジャッキ10および入力レバー49を
有する機械的入力装置は同一であるが、サーボ制御分配
装置41、42はそれぞれ独自の油圧回路と要素を有す
る。
【0018】サーボ制御分配装置41、42はそれぞ
れ、駆動ジャッキ9の本体47の位置と、対応する機械
的入力装置の位置との間に制御ループを有する分配装置
組体と、前記制御ループを、サイクリックプレートの非
回転板5の制御装置の、通常作動に対応する状態と反対
の状態に切換えるシステムとを具備する。制御ループ
は、駆動ジャッキ9の本体47の位置、つまり対応する
一体アセンブリ43、44の位置と機械的入力装置の位
置との間を連結し、該機械的入力装置は、同機械的入力
装置に連結された制御システムにより、前記一体アセン
ブリ43、44取着されている。該制御ループは、従っ
て、駆動ジャッキ9の本体47の位置に関するフィード
バック情報を有しており、該フィードバック情報は、機
械的入力装置の位置に直接作用し、該機械的入力装置
は、同機械的入力装置に連結された制御システムにより
対応する一体アセンブリ43、44に取着されている。
こうして、パイロットの操縦に対応して一体アセンブリ
43、44に対する機械的入力装置に位置が変化する
と、駆動ジャッキ9の本体47が変位する。すなわち、
前記変位により、機械的入力装置が一体センブリ43、
44に対する初期位置に戻るまで、対応する一体アセン
ブリ43、44を変位する。
【0019】これを実現するため、制御ループは対応す
る独立の油圧回路の供給圧と、該個別回路の液体容器に
接続され、かつ、対応する機械的入力装置に連結された
アクチュエータ弁82、142を具備している。各駆動
ジャッキ9は差動部分と、固定装置に連結されたピスト
ン棒59を有するピストン58を具備しており、ピスト
ン棒59の両側には上室60と下室61が設けられてい
る。駆動ジャッキ9が作動するとき、下室61が加圧さ
れた油圧回路に接続された状態が維持されるように、上
室60と下室61は共に制御ループに接続されている。
各固定装置は、対応する駆動ジャッキ9との連結手段を
備えた固定ジャッキ10を具備する。各固定ジャッキ1
0は、連結手段によりヘリコプターの構造要素11に連
結される。さらに、本発明によると、固定ジャッキの油
圧回路は、対応する駆動ジャッキ9の下室61に連結さ
れる。
【0020】固定ジャッキ10は、本体63と、65で
示す2つのピストンを支持するピストン棒64とを具備
しており、ピストンは本体63内を摺動し、ピストン棒
64と本体63と共に画室72を決定する。固定ジャッ
キ10のピストン棒64と、対応する駆動ジャッキ9の
ピストン棒59とは単一の共通部分を形成し、固定ジャ
ッキ10を駆動ジャッキ9に連結する連結手段を形成す
る。2つのピストン65は、駆動ジャッキ9の方向に配
置されたカラー部材67と、別のエンドカラー部材68
とによりピストン棒64上に支持される。カラー部材6
7およびエンドカラー部材68はいずれもピストン棒6
4の一部である。さらに、このピストン棒64上には2
つのピストン65の間にバネ65が設けられ、これら2
つのピストンを互いに押し離すよう維持し、一方のピス
トン65が本体63底部に設けた軸受面69を押接し、
他方のピストン65が、本体63の反対側、すなわち、
駆動ジャッキ9側に位置する縁70を押接する。このよ
うに、固定ジャッキ10の本体63は軸受面69を具備
しており、これが固定ジャッキ10の下部の空隙室73
を決定し、本体63内でピストン棒64を変位できるよ
うにする。固定ジャッキ10の固定手段は本体63の底
部71の下に取着され、これは、ヘリコプターの構造部
11と本体63の底部71に接続された関節部74を具
備する。
【0021】固定ジャッキ10の油圧供給回路は、駆動
ジャッキ9のピストン棒59および固定ジャッキ10の
ピストン棒64内に形成された流路76を具備してお
り、固定ジャッキ10の画室72は、駆動ジャッキ9の
下室61に直接接続される。固定ジャッキ10の油圧回
路を密閉するため、両ピストン65は、ピストンの内側
と外側、すなわち、ピストン棒64と本体63にそれぞ
れ接触して配置されたシール75を有する。各駆動ジャ
ッキ9の上部は、非回転板5の外囲の対応する部分に接
続されたアタッチメント48により閉鎖される。駆動ジ
ャッキ9を効果的に密閉するため、シール62が各所に
配置されており、本体47の下部に配置されたシール6
2はピストン棒59と協働し、ピストン58内とアッタ
チメント48内に配置されたシール62は、本体47の
内壁を押しつける。
【0022】各サーボ制御装置の制御ループ切換えシス
テムは、制御ループに設けた駆動ジャッキ9のバイパス
弁81、141と、2位置切換ピストン85、145
と、該切換ピストン85、145を、 i.切換ピストン85、145が、バイパス弁81、1
41と共に、対応する駆動ジャッキ9のサーボ制御分配
装置41、42を通常作動させる初期位置と、 ii.切換ピストン85、145が、バイパス弁81、
141と共に、対応する駆動ジャッキ9のサーボ制御分
配装置41、42を支援作動させる支援位置との、2つ
の位置に動かす切換え分配装置83、143とを具備す
る。 切換えシステムは、制御ループの供給流路117、11
8と177、178に設けられたバイパス弁81、14
1により制御ループと共に作動し、該バイパス弁81、
141は、少なくとも、 i.無圧の制御ループに対応する位置と、 ii.圧力の負荷された制御ループに対応する位置、の
2つの位置を有するように加圧された油圧液体源に接続
される。 切換ピストン85、145は、各々補助係止手段86、
146により支援位置に係止される。
【0023】図3、4に示す実施例において、機械的入
力装置はバイパス弁81、141に設けられた係止手段
51を有し、バイパス弁が機械的入力装置に作用できる
ようになっている。更に、アクチュエータ弁82、14
2および対応する切換え分配装置は、同一部分、つま
り、入力レバー49より成る機械的入力装置に連結され
たアクチュエータレバー50の一部を構成している。各
機械的入力装置は、対応するサーボ制御分配装置41、
42の本体45、46の下部に取着されたアクチュエー
タレバー49により構成される。該入力レバー49は、
同レバー49の一端に設けた関節部52により取着され
る。該レバー49の他端は対応するシステムを介して入
力動作を受承する。入力レバー49には、関節部52に
よりアクチュエータレバー50が連結されており、関節
部52は入力動作の受承位置と入力レバー49の取付関
節部52との間に設けたられている。入力レバー49
は、対応するサーボ制御分配装置41、42の本体4
5、46の下部に一体的に形成された、上部停止手段5
6と下部停止手段57との間で動作する。入力レバー4
9の取付関節部52は、対応するサーボ制御分配装置4
1、42の本体45、46の下部に形成された2つの耳
部54に支持される。更に、入力レバー49は、取付関
節部52よりも上側に設けた受承孔55を具備してお
り、該受承孔55は、バイパス弁81、141の係止手
段51を受承して入力レバー49を係止する。該受承孔
55と係止手段51は、略円錐形の接合形状に形成され
ている。最後に、各サーボ制御分配装置41、42は、
アクチュエータレバー50に設けられた緩衝手段を具備
する。該緩衝手段は、アクチュエータレバー50が一定
の距離移動して初めて効力を発揮し、急速だが短い入力
レバー操縦の際、アクチュエータレバーが停止位置に衝
接することを防止する。アクチュエータレバー50は、
また、同アクチュエータレバー50の入力レバー49と
対面する端部に弾性戻りシステムを具備する。
【0024】図3から理解されるように、前記各3つの
能動サーボ制御分配装置は、アクチュエータレバー50
に取着され、環状室97に囲まれ、両側に下部室98と
上部室99とを有するアクチュエータ弁82と、弁室9
3に配置された棒状部材90を有するバイパス弁81で
あって、前記棒状部材90には、一方においてバイパス
弁81を付勢し、他方において切換ピストン85を付勢
するバネ88が挿設され、バイパス弁81の他端107
には、バネ88に付勢されて本体45の穴部と接触する
面取り縁92が形成され、該バイパス弁81の周囲には
環状室94が形成され、そして前記弁室93内に通じる
流路91を有するバイパス弁81と、駆動ジャッキ9の
上部室60を環状室94に連通させる流路111を有
し、該流路111は、流路113によりアクチュエータ
弁の環状室97に接続され、更に、駆動ジャッキ9の下
部室61をバイパス弁81の環状室94に接続する流路
112を有し、該流路112は、流路114によりアク
チュエータ弁の下室98に接続されて構成された制御ル
ープと、前記バイパス弁81に連通する流路117と、
油圧回路供給手段とに接続される流路118と、油圧液
体容器の戻り部に接続され、かつアクチュエータ弁の上
部室99に連通する流路116とを具備し、前記上部室
99が流路115によりバイパス弁81の弁室93に接
続されて構成されている。制御ループ分配アセンブリは
上記全ての要素により構成される。
【0025】該制御ループ分配アセンブリにおいて、前
記切換えシステムは、両側に下部室101と上部室10
2とを有し、アクチュエータレバー50に設けられた切
換え弁83と、前記バイパス弁81のバネ88により付
勢されるように、本体45にバイパス弁81と連続して
備えられた切換ピストン85と、ピストン85の底部を
流路120を介して下部室101に連通し、流路121
を介して上部室102に接続する流路122と、切換え
弁83を供給流路118に連通する流路119とを具備
する。切換ピストン85は、流路122が連通する上部
室96を構成する面取りされた肩部を上部に具備してい
る。切換ピストン85の補助係止手段86は、切換ピス
トン85の軸に対して垂直に備えられており、切換ピス
トン85に設けたスロット95と係合するように、本体
45のハウジングに設けられたバネ89により付勢され
る。
【0026】緩衝手段は、アクチュエータレバー50に
取着された緩衝弁84により構成されており、該緩衝弁
84は、下部室105を上部室106から分離するカラ
ー部材103を具備し、上部室106および下部室10
5は、流路119から分岐した流路125により供給流
路118に接続され、該流路125は流路126を介し
て下部室105に、流路127を介して上部室106と
連通し、前記カラー部材103は、2つの室105と1
06を接続する少なくとも1つの絞り104を有してい
る。アクチュエータレバー50の弾性戻りシステムは、
圧縮バネ87を具備し、入力レバー49と対向する端部
に配置されている。圧縮バネ87は、サーボ制御分配装
置41の本体45に設けたハウジングに取着され、この
ハウジングの底部とアクチュエータレバー50の端部を
付勢する。切換え回路は、また、バイパス弁81の弁室
93の液体容器の戻り流路115と、切換ピストン85
の供給流路122との間に形成されたた連結流路123
を具備する。該連結流路123は絞り124を備える。
【0027】受動サーボ制御分配装置42のループ式分
配アセンブリは、通常作動時において、弁室153に配
置された棒状部材150を有するバイパス弁141であ
って、前記棒状部材150には、一方においてバイパス
弁141を付勢し、他方において本体46を付勢するバ
ネ148が挿設され、バイパス弁141の他端167に
は、バネ148に付勢されて本体46の底部と接触する
面取り縁152が形成され、該バイパス弁141の周囲
には環状室154が形成され、そして前記弁室153内
に通じる流路151を有するバイパス弁141と、駆動
ジャッキ9の上部室60をバイパス弁141の環状室1
54に連通させる流路171を有し、該流路171は、
流路173によりアクチュエータ弁の環状室157に接
続され、更に、駆動ジャッキ9の下部室61をアクチュ
エータ弁の環状室158に接続する流路172を有し、
該流路172は、流路174によりアクチュエータ弁の
下室158に接続されて構成された制御ループと、油圧
回路供給部と、バイパス弁141に連通する流路177
とに接続される流路178と、油圧液体容器の戻り部に
接続され、アクチュエータ室159に連通し、流路17
5によりバイパス弁141の弁室153に連通する流路
176とを具備して構成されている。
【0028】通常作動の受動サーボ制御分配装置42の
制御ループの切換え回路は、中央室161と、該中央室
161の両側に配置された下ランド部160と上ランド
部162の2つのランド部とを具備し、アクチュエータ
レバー50に取着された切換え弁143と、本体46に
バイパス弁141に連続して設けた切換ピストン145
と、前記切換ピストン145の底部を、2つの流路18
0と181を介して切換え弁143の中央室161に接
続する流路182とを具備して構成され、前記切換え弁
143は、流路179を介して加圧される供給流路17
8に接続され、該圧力は切換えピストン145に作用し
て、初期の底部位置に保持し、流路176に接続された
流路184は、流体容器の戻り部に接続され、そして流
路184に接続された流路188と共に下部ランド16
0および上部ランド162に連通する。切換ピストン1
45は端部室156を形成する傾斜した肩部を具備して
おり、該肩部は156に流路182が連通するように配
置されている。切換ピストン145の補助係止手段14
6は、同切換ピストン145の軸に対して垂直に備えら
れており、そして本体46に備えられたバネ147によ
り付勢されて、切換ピストン145に形成されたスロッ
トと係合する。
【0029】アクチュエータレバー50には緩衝手段が
取着されており、該緩衝手段は、ダンバー弁144によ
り構成され、下部室165を上部室166から分離する
カラー部材163を具備している。下部室165と上部
室166は共に、流路179から分岐した流路185を
介して、供給流路178に接続されている。流路185
は流路186を介して下部室165に連通し、流路18
7を介して上部室166に連通する。さらに、カラー部
材163は、2つの室165と166を接続する少なく
とも1つの絞り164を有する。アクチュエータレバー
50に設けた弾性戻りシステムは、入力レバー49に対
向する端部に配置されている。該弾性戻りシステムは、
アクチュエータレバー50の棒状部材194に取着され
た圧縮バネ147を具備する。この圧縮バネ147は、
両端に位置する2つのワッシャ193の間に配置され、
アクチュエータレバー50の上端に設けたカラー部材1
95に保持されている。一方のワッシャ193は、サー
ボ制御分配装置42の本体46上の軸受面189を、他
方のワッシャ143は、本体46上の軸受面109を押
しつける。
【0030】図3は、通常位置にある3つの能動サーボ
制御装置の内1つを示しており、該能動サーボ制御装置
において駆動ジャッキ9、固定ジャッキ10およびサー
ボ制御分配装置41に供給する油圧回路は無圧状態にあ
り、ヘリコプターが地上にある状態を示している。バイ
パス弁81のバネ88は本体45の底部にバイパス弁8
1を付勢して、入力レバー59のハウジング55内の係
止手段と係合させ、該バイパス弁81を係止している。
切換ピストン85は、バイパス弁のバネ88により本体
45内のハウジングの底部に付勢される。切換ピストン
85は非係止位置にあり、補助係止手段86をハウジン
グ内に押接し、それによりバネ89は圧縮される。アク
チュエータレバー50は、入力レバーにより中央位置に
固定されるが、これは、アクチュエータ弁82と切換え
弁83もまた、中央位置にあることを意味する。と言う
のは、アクチュエータ弁82と切換え弁83が、アクチ
ュエータレバー50の一部を構成するからである。駆動
ジャッキ9の制御ループ回路は、バイパス弁81の流路
91を介してバイパスを構成する。つまり、駆動ジャッ
キ9の上部室60と下部室61は、流路115と116
を介して液体容器に接続されている。そのため、パワー
ジャッキ9は、非回転板5に追随して制御位置に従って
自由に動作可能と成っている。駆動ジャッキ9の下部室
61は液体容器に接続されているので、固定ジャッキ1
0は油圧から解放される。然しながら、固定ジャッキ1
0は、2つのピストン65を軸受面69と本体63の縁
70に、各々付勢するバネ66により固定位置に保持さ
れる。
【0031】図5は、通常位置にある3つの能動サーボ
制御装置の内1つを示しており、該能動サーボ制御装置
は、駆動ジャッキ9、固定ジャッキ10およびサーボ制
御分配装置41の油圧回路により構成されるアセンブリ
には圧力が負荷されており、ヘリコプターが正常に作動
している状態を示している。そのため、油圧回路の圧力
が流路118に到達して、面取り縁92とこれに対応す
るバイパス弁81の端面107に作用する。これにより
バイパス弁81が動作し、バネ88の付勢力に対抗して
切換ピストン85と接触する。バイパス弁81が動作す
ると、係止手段51がハウジング55から解除されて入
力レバー49が外れ、アクチュエータレバー50、つま
りアクチュエータレバー50の一部を構成するアクチュ
エータ弁82および切換え弁83が自由に制御可能とな
る。バイパス弁81が動作するとバイパスが閉塞され
る。すなわち、流路91と駆動ジャッキ9の上部室60
の流路111との間の連通、および流路91と下部室6
1の流路112との間の連通が遮断される。バイパス弁
81が動作すると、供給流路118が駆動ジャッキ9の
下部室61の流路112および、アクチュエータ弁82
の下部室98に通じる流路114に接続される。その結
果、制御ループの回路に圧力が負荷され、固定ジャッキ
10の画室72は、下部室61の流路76と流路112
を介して供給流路118に接続されるため、常に圧力が
負荷されることになる。そのため、固定ジャッキ10は
係止位置となる。
【0032】入力レバー49は、非係止位置にあるた
め、通常の制御範囲内で正常に移動可能と成っている。
しかし、入力レバー49は、端部の緩衝手段、つまり、
緩衝弁84の動作に従って上部停止手段56と下部停止
手段57にしか到達することができない。これは通常制
御条件では不可能である。更に、入力レバー49は圧力
生成初期において、ハウジング55に係合する係止手段
51により中立位置に維持されるため限界位置に入れな
い。制御ループは、流路117の圧力に対応するバイパ
ス弁81の動作により圧力がかかり、流路112と11
4を介して、駆動ジャッキ9の下部室61がアクチュエ
ータ弁の下部室98に接続され、これらは加圧された流
路118と117に接続される。入力レバー49が動作
すると、アクチュエータレバー50も動作してアクチュ
エータ弁82を駆動し、アクチュエータレバー50の動
作方向に従って、駆動ジャッキ9の上部室60をアクチ
ュエータ弁の下部室98または上部室99に接続し、駆
動ジャッキ9の本体47は、アクチュエータ弁82が釣
合位置に復帰するまで移動する。
【0033】図6は、通常位置にある3つの能動サーボ
制御装置の内1つを示しており、該能動サーボ制御装置
はミサイル攻撃等で故障が生じ、駆動ジャッキ9が閉鎖
された場合を示す。サーボ制御装置はもはや動作不能と
成り、制御力が入力レバー49を上部停止手段56また
は下部停止手段57の一方に移動させ、緩衝手段弁84
が作動する。そのため、アクチュエータレバー50が、
許容値より大きい値により上動または下動して、切換え
回路が供給流路118に接続される。アクチュエータレ
バー50が動作すると切換弁83が上動または下動し
て、切換ピストン85の上部室96に連通する流路12
2が、供給流路118に接続された流路119に接続さ
れる。そのため、アクチュエータレバー50が動作する
と、連結弁83の下部室101または上部室102が、
流路119および、流路120または流路121のいず
れかに接続され、どちらも切換ピストン96に通じる流
路122に接続される。図6に示す場合では、アクチュ
エータレバー50が下方に動作して、上部室102の流
路122、121を介して、上部室102により切換ピ
ストン85は供給流路118および流路119に接続さ
れる。そのため、圧力は切換ピストン85の上部室96
に作用して、ピストンを下方、図面で矢印で示す方向に
動作させ、端面107が本体45のハウジングの底部に
接するまで、バイパス弁81を押戻す。
【0034】図7は図6と同様の図であり、通常位置の
3つの能動サーボ制御装置の内1つを示しており、該サ
ーボ制御装置が故障後直ちに中立状態となった場合を示
している。図6のに示す状態から、切換ピストン85は
支援位置、つまりバイパス弁の端面107が本体45の
ハウジング底部に当接する位置に移動している。そし
て、バイパス弁81により、駆動ジャッキ9の上部室6
0と下部室61は、液体容器戻り部に接続される。この
ため、バイパス弁81の流路91は、下部室61に接続
された流路112と、アクチュエータ弁82の下部室9
8に接続された流路114とを弁室93に接続し、そし
て流路91はアクチュエータ弁82の上部室99の流路
115と流路116を介して液体容器に接続される。こ
の位置において、バイパス弁81は駆動ジャッキの上部
室60に接続された流路111を、アクチュエータ弁8
2の環状室97に接続された流路113に接続し、環状
室97は環状室94を介して弁室93に接続される。こ
のように、駆動ジャッキの制御ループ回路が液体容器に
接続され、つまり、上部室60と下部室61が液体容器
に接続される結果、固定ジャッキの画室72もまた液体
容器戻り部に接続される。切換ピストンは支援位置にあ
り、切換ピストン86のスロット95に係合する補助係
止手段86により定位置に維持される。更に、バイパス
弁81が下方に動作すると、係止手段51がハウジング
55と係合して入力レバー49が固定位置に係止され、
アクチュエータレバーが中央位置に復帰する。こうして
サーボ制御装置は動作不能となり、切換ジャッキ85に
より中立状態となった位置に維持される。その結果、こ
のサーボ制御装置は、駆動ジャッキ9と固定ジャッキ1
0の室は、全て液体容器戻り部に接続されるため、動作
を及ぼすことなく非回転板5の動作に追随することがで
きる。
【0035】図4は、通常位置にある受動サーボ制御装
置を示しており、駆動ジャッキ9、固定ジャッキ10お
よびサーボ制御分配装置43は無圧状態であり、ヘリコ
プターが地上にある場合に相当する。バイパス弁141
のバネ148により、バイパス弁141の面167が、
本体46のハウジング底部と当接するまでバイパス弁を
付勢する。そして、バイパス弁141は係止手段51を
入力レバー49のハウジング55に押接し、入力レバー
49を中央位置に係止する。その結果、アクチュエータ
レバー50も、アクチュエータ弁142、切換え弁14
3と緩衝手段弁144と共に中央位置に係止される。駆
動ジャッキ9の上部室60と下部室61は、バイパス弁
141の流路151を介して液体容器戻り部に接続さ
れ、流路151は、液体容器戻り部の流路175と17
6に接続された弁室153内に連通している。そのた
め、駆動ジャッキはバイパス構成となり、制御位置に応
じて自由に動作できる。固定ジャッキ10の画室72
は、流路76を介して駆動ジャッキ9の下部室61に接
続され、その結果、画室72が液体容器戻り部に接続さ
れる。そのため、固定ジャッキ10は油圧から解除され
るが、バネ66により固定位置に保持される。このバネ
66は2つのピストン65を、本体63の軸受面69と
縁70にそれぞれ付勢する。
【0036】サーボ制御装置は受動で、入力レバー49
は係止されており、バイパス構成の駆動ジャッキ9は制
御位置に応じて自由に動作することができる。図8は、
通常位置にある受動サーボ制御装置を示しており、該受
動サーボ制御装置において、回路に圧力が加えられ、ヘ
リコプターが動作している状態を示している。圧力は流
路178を介して到達し、流路177内で増加する。該
圧力によりバイパス弁141が切換ピストン145の方
向に付勢される。供給流路178により、緩衝弁144
に供給する流路179および切換え回路が加圧される。
そのため、切換え弁144の上部室166と下部室16
5が、中央流路185を介して流路179に接続された
流路187と186により、それぞれ供給を受ける。切
換え回路は、切換え弁143の中央室を介して供給を受
け、そして該切換弁143の中央室は流路179に接続
される一方、該切換え弁143の中央室161に連通す
る2つの並行する流路180と181を介して、切換ピ
ストン145の端部室156に通じる流路182に接続
されている。そのため、切換ピストン145はハウジン
グの底部に接し、該切換ピストン145はバイパス弁1
41の停止手段として作用し、バイパス弁141は、流
路177内の圧力により面167および面取り縁152
に作用する力によりこの位置に保持される。バイパス弁
141が動作するとき、係止手段51はハウジング55
から解除され、これにより入力レバー49が解放され
る。これに対して駆動ジャッキ9の上部室60と下部室
61は液体容器戻り部に接続されたままで、受動サーボ
制御ディストリビュータ42は動作不能である。
【0037】受動サーボ制御装置は動作不能で、そして
サイクリックプレートの動作により駆動される。制御リ
ンク機構の位置の過渡的または永続的違い、入力動作、
すなわち入力レバー49の変位により吸収される。この
変位は、上部停止手段56と下部停止手段57に到達し
ないものでなければならない。固定ジャッキ10は解放
されるがバネ66により中間位置に保持され、受動サー
ボ制御装置はループ制御同様、駆動ジャッキ9の摺動に
より変位する。これにより、固定ジャッキ10とサーボ
制御装置ピストン58が停止手段の方へ移動する危険が
除去される。
【0038】図9に、油圧回路に圧力が負荷された通常
位置の受動サーボ制御装置を示す。これは、爆撃により
通常位置の3つの能動サーボ制御装置の内1つに故障が
発生した場合である。図7に関連して既に参照したよう
に、このサーボ制御装置は中立状態で、回路はこの図に
示す配置となる。このとき、非回転板5は、2つの能動
制御装置によりのみ保持され、受動サーボ制御装置に力
を及ぼしている。この受動サーボ制御装置の入力レバー
49は制御リンク機構に支持され、停止手段の1つ、つ
まり上部停止手段56か下部停止手段57に接する。入
力レバー49が移動するとアクチュエータレバー50が
駆動し、許容値より大きい値により上方または下方に移
動する。この移動中、アクチュエータレバー50は、ア
クチュエータ弁142、ダンパーの弁144および、切
換え弁143を駆動する。この移動により、切換え弁1
43の中央室161が、流路184を介して中央室16
1に接続された流路188を介して液体容器戻り流路1
76に接続されるため、切換え回路が液体容器に接続さ
れる。切換え弁143の中央室161は、流路180ま
たは流路181により、流路182を介して切換ピスト
ン145の端部室156に接続される。図9の場合、ア
クチュエータレバー50は下動し、流路180が流路1
84および176に接続される。アクチュエータレバー
50が移動したとき、アクチュエータレバー50のラン
ド部により閉鎖される流路179が切換え流路を供給流
路178から遮断している。切換え回路は液体容器に接
続されているため、バイパス弁141は、バイパス弁1
41の面167に作用する流路177からの圧力により
移動可能となっており、切換ピストン145を矢印の方
向に押接してバイパス弁141を閉じる。
【0039】図10は図9と同様の図であり、通常位置
の受動サーボ制御装置を示すが、バイパス弁141はス
トロークを完了して、切換ピストン145をケーシング
46内のハウジング底部に押接している。バイパス弁1
41のこの移動により、供給流路178が駆動ジャッキ
9の制御ループ回路に接続され、すなわち、供給流路1
78が流路177を介して流路151と174に接続さ
れる。流路151は、駆動ジャッキ9の下部室61に、
流路174はアクチュエータ弁142の下部室158に
接続される。このバイパス弁の移動により、液体容器お
よび、駆動ジャッキ9の上部室60に対応する制御ルー
プ回路の流路173と171との間の接続も遮断され
る。流路177を介した供給圧力178は、流路151
と駆動ジャッキの下部室61を介して、流路76によ
り、固定ジャッキ10の室72にも供給される。図から
理解されるように、切換ピストン145が上動して本体
46のハウジング底部の停止手段に接すると、補助係止
手段146は、バネ149の作用で切換ピストン145
のスロット155に係合可能となり、切換ピストン14
5がセーフガード位置に維持される。そのため、3つの
通常能動サーボ制御装置の内1つに故障が発生した場
合、受動サーボ制御装置のアクチュエータレバー50
は、許容値を越える値により上方か下方に移動し、中央
制御室161を流路184または188に接続し、これ
が液体容器戻り部に接続される。すると、切換ピストン
145がバイパス弁141の作用で移動できるようにな
り、圧力により支援位置に押しつけられる。その結果、
バイパス弁141は、流路172と174を介して、駆
動ジャッキ9の下部室61をアクチュエータ弁142の
下部室158に接続し、これらは流路178に接続され
る。更に、バイパス弁141により、液体容器戻り部が
上部室60から遮断され、通常受動サーボ制御装置は動
作可能となる。サーボ制御装置が作動して、切換ピスト
ンが補助係止手段146により係止されているため、こ
の位置に保持されてバイパスを閉鎖し、駆動ジャッキ9
の制御ループ回路への供給と、固定ジャッキ10への供
給を可能にする。
【0040】
【発明の効果】本発明による低バルネラビリティ装置
は、このように、能動サーボ制御装置の1つがミサイル
攻撃により故障した場合において、パイロットにより介
入されなくても、通常の飛行制御を維持可能とする。更
に、本発明の装置は、下記に述べる他の原因による場合
も通常の飛行制御を可能にする。受動サーボ制御装置の
駆動ジャッキ9を閉鎖されても、固定ジャッキ10が解
放されているため正常な制御が妨げられない。3つの通
常能動サーボ制御装置のいずれかからのオイル漏れがな
い場合には、固定ジャッキ10が遮蔽されてもシステム
全体の作動に影響を与えない。3つの通常作動能動サー
ボ制の何れか1つに、何らかの理由でオイル漏れが発生
した場合、該サーボ制御装置は中立状態となり通常受動
サーボ制御装置が、前述のようにセーフガード位置に移
動する。受動サーボ制御装置に何らかの理由で油漏れが
生じた場合、航空機の制御は影響を受けず、パイロット
に圧力ロスが知らされる。能動サーボ制御装置内いずれ
かの入力レバー49または制御リンク機構13が破損し
た場合、アクチュエータレバー50の端部に位置するバ
ネ87がレバー50を付勢し、このサーボ制御装置を中
立状態に切換え、受動サーボ制御装置が、前述のように
セーフガード位置となる。受動サーボ制御装置の入力レ
バー49または制御リンク機構13が破損した場合、バ
ネ148により付勢される係止手段51の作用により、
アクチュエータレバー50は中間位置に係止され、サー
ボ制御装置は解放されたままとなる。3つの通常能動サ
ーボ制御装置の何れか、またはこれに対応する固定装置
が破損した場合、サーボ制御装置は動作不能となり、受
動サーボ制御装置が、前述のように、セーフガード位置
となる。受動サーボ制御装置またはその固定装置が破損
した場合、航空機の制御は影響を受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、ヘリコプターのローターのサイ
クリックプレートを制御するための、4つのアクチュエ
ータ・ユニットを有する低バルネラビリティ装置の斜視
図である。
【図2】本発明による4つのアクチュエータ・ユニット
のピッチとロールの制御に、従来の制御リンク機構を適
合した斜視図である。
【図3】油圧回路に無圧状態の通常能動サーボ制御装置
の、ジャッキと弁の軸線に沿った断面図である。
【図4】油圧回路に無圧状態の通常受動サーボ制御装置
の、ピストンと弁の軸線に沿った断面図である。
【図5】図3に示すものと同様の図だが、油圧回路に圧
力が負荷され、通常係合位置に対応する。
【図6】図3に示すものと同様の図だが、故障時で、油
圧回路に圧力が負荷され、別の要素が解放状態にある。
【図7】図3に示すものと同様の図だが、故障後で、油
圧回路に圧力が負荷され、別の要素が解放状態にある。
【図8】図4に示すものと同様の図だが、油圧回路に圧
力が負荷され、通常解放位置に対応する。
【図9】図4に示すものと同様の図だが、故障時で、油
圧回路に圧力が負荷され、別の要素が係合状態にある。
【図10】図4に示すものと同様の図だが、故障後で、
油圧回路に圧力が負荷され、別の要素が係合している。
【符号の説明】
1…接続点 2…接続点 3…接続点 4…接続点 5…回転板 6…ローター駆動軸 9…駆動ジャッキ 10…固定装置 13…制御リンク機構 41…サーボ制御分配装置 42…サーボ制御分配装置

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローター駆動軸(6)に同軸に取り付け
    たサイクリックプレート機構により、ヘリコプターの上
    昇、推進ローターを動作させるための低バルネラビリテ
    ィ装置であって、回転板が、その外囲において各ロータ
    ーブレードのピッチを制御する制御棒に連結され、非回
    転板(5)が、外囲に規則的に配設された4つの接続点
    (1、2、3、4)において、4つの油圧作動サーボ制
    御装置に連結されており、各油圧作動サーボ制御装置
    は、駆動ジャッキ(9)と、固定装置(10)と、サー
    ボ制御分配装置(41、42)とを具備して構成され、
    通常作動時にいて前記4つのサーボ制御装置のうち3つ
    のサーボ制御装置が使用され、第4のサーボ制御装置
    は、他の3つサーボ制御装置の何れか1つが故障した場
    合に、その支援(バックアップ)として使用される低バ
    ルネラビリティ装置において、 前記各駆動ジャッキ(9)は、他ジャッキ(9)の油圧
    回路から独立した油圧回路の供給を受けると共に、制御
    リンク機構(13)によりコックピットに連結された機
    械的入力手段により作動するサーボ制御分配装置(4
    1、42)を具備し、 前記各駆動ジャッキ(9)は解放可能な固定装置を具備
    し、 前記4つのサーボ制御分配装置(41)の内3つのサー
    ボ制御分配装置は、通常作動時において能動的で、対応
    するジャッキ(9)の固定装置を閉鎖するように構成さ
    れ、1つのサーボ制御分配装置(42)は通常作動時に
    は受動的で、対応する駆動ジャッキ(9)の固定装置を
    解放しておくように構成されており、 能動サーボ制御分配装置(41)の内の1つに限界を越
    える外力が負荷された場合、当該サーボ制御分配装置を
    中立状態とし、通常非作動のサーボ制御分配装置(4
    2)を起動し、事故防止(セーフガード)作動モードで
    作動させることを特徴とする低バルネラビリティ装置。
  2. 【請求項2】 前記各サーボ制御分配装置(41、4
    2)は、対応する駆動ジャッキ(9)に組込まれ、サー
    ボ制御分配装置(41、42)の本体(45、46)と
    駆動ジャッキ(9)の本体(47)からなる一体アセン
    ブリ(43、44)を形成することを特徴とする請求項
    1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記各サーボ制御分配装置(41、4
    2)は、 駆動ジャッキ(9)の本体(47)の位置と、対応する
    機械的入力手段の位置との間の制御ループを有する分配
    装置と、 該ループを、非回転サイクリックプレート(5)の制御
    装置の通常作動に対応する状態と反対の状態に切換える
    システムとを具備することを特徴とする請求項1または
    2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記制御ループは、駆動ジャッキ(9)
    本体の位置に関するフィードバック情報を受け、そして
    該フィードバック情報は、機械的入力手段に連結された
    制御システムにより、一体アセンブリ(43、44)に
    取着された機械的入力手段の位置に直接作用して、パイ
    ロットの操縦に対応して一体アセンブリ(43、44)
    に関する機械的入力手段の位置が変化すると、一体アセ
    ンブリの機械的入力手段が、同一体アセンブリ(43、
    44)に対して初期位置に復帰するまで、駆動ジャッキ
    (9)の本体(47)、つまり前記一体アセンブリ(4
    3、44)を変位させることを特徴とする請求項3記載
    の装置。
  5. 【請求項5】 前記制御ループは、対応する独立した油
    圧回路の供給圧力に接続され、前記制御システムは、該
    独立回路の液体容器に接続されていることを特徴とする
    請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記制御システムは、機械的入力手段に
    接続されたアクチュエータ弁(82、142)を具備す
    ることを特徴とする請求項4または5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動ジャッキ(9)は差動部分を有
    し、固定装置に連結されたピストン棒(59)を有する
    ピストン(58)を具備しており、ピストン棒(59)
    側には上部室(60)と下部室(61)が形成され、該
    上部室(60)と下部室(61)は、対応する制御ルー
    プに接続されており、駆動ジャッキ(9)が作動する
    と、下部室(61)が加圧された油圧回路に常に接続さ
    れることを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記
    載の装置。
  8. 【請求項8】 前記制御ループ切換えシステムは、 制御ループに設けた駆動ジャッキ(9)のバイパス弁
    (81、141)と、 2位置切換ピストン(85、145)と、 切換ピストン(85、145)を、 前記切換ピストン(85、145)がバイパス弁(8
    1、141)と共に、対応する駆動ジャッキ(9)のサ
    ーボ制御分配装置(41、42)を通常作動させる初期
    位置と、 同切換ピストン(85、145)がバイパス弁(81、
    141)と共に、対応する駆動ジャッキ(9)のサーボ
    制御分配装置(41、42)をセーフガード作動させる
    支援位置との、2つの位置に動かす切換え分配装置を具
    備することを特徴とする請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記バイパス弁(81、141)は、制
    御ループの供給流路(117、118;177、17
    8)に設けられており、該バイパス弁(81、141)
    が、少なくとも、 圧力のかからない制御ループに対応する位置と、 圧力のかかった制御ループに対応するサーボ制御分配装
    置(41、42)の作動位置との2つの位置を有するよ
    うに、液体容器に接続されることを特徴とする請求項8
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記切換ピストン(85、145)
    は、補助係止手段(86、146)により、支援位置に
    係止されることを特徴とする請求項8または9記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記機械的入力手段が係止手段(5
    1)を有することを特徴とする請求項1から11の何れ
    か1項に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記バイパス弁(81、141)は、
    機械的入力手段に作用する係止手段(51)を支持する
    ことを特徴とする請求項8または11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記アクチュエータ弁(82、14
    2)および切換分配装置(83、160)は、同じ部
    分、すなわち、入力レバー(49)からなる機械的入力
    手段に連結されたアクチュエータレバー(50)の一部
    を構成することを特徴とする請求項8から12の何れか
    1項に記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記アクチュエータレバー(50)
    は、入力レバー(49)に対向する端部の弾性戻りシス
    テムを具備することを特徴とする請求項13記載の装
    置。
  15. 【請求項15】 前記弾性戻りシステムは、サーボ制御
    分配装置(41)の本体(45)とアクチュエータレバ
    ー(50)端部との間に取り付けた圧縮バネ(87)の
    形式を取ることを特徴とする請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記弾性戻りバネは、アクチュエータ
    レバー(50)の棒状部材(194)において、その両
    端部に設けた2つのワッシャ(193)の間に挿設され
    ており、カラー部材(195)により正しい位置に保持
    される圧縮バネ(147)を構成し、一方のワッシャ
    (193)はサーボ制御分配装置(42)の本体(4
    6)の軸受面(189)を押接し、他方のワッシャ(1
    93)は本体(46)のもう1つの軸受面(190)を
    押接することを特徴とする請求項14に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記機械的入力手段は、その一端に配
    置された関節部(52)により、サーボ制御分配装置
    (41、42)の本体(45、46)の下部に取着され
    た入力レバー(49)により構成され、他端は、対応す
    るシステムを介して入力移動を受け、前記アクチュエー
    タレバー(50)は、移動入力と入力レバー(49)の
    取付関節部(52)との間に配置された関節部(53)
    により、入力レバー(49)に連結されることを特徴と
    する請求項13または14に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記入力レバー(49)は、サーボ制
    御分配装置(41、42)の本体(45、46)と一体
    の上部停止手段(56)と下部停止手段(57)協働す
    ることを特徴とする請求項17記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記入力レバー(49)は、取付関節
    部(52)上側に設けた穴部(55)を具備しており、
    該穴部(55)は、バイパス弁(81、141)に支持
    された係止手段(51)を受承して、入力レバー(4
    9)を係止することを特徴とする請求項17または18
    記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記穴部(55)と係止手段(51)
    は、略円錐形の接合形状を有することを特徴とする請求
    項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記入力レバー(49)の取付関節部
    (52)は、サーボ制御分配装置(41、42)の本体
    (45、46)の下部に設けられた2つの耳部(54)
    に支持されることを特徴とする請求項17から20の何
    れか1項に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記アクチュエータレバー(50)
    は、緩衝手段を具備することを特徴とする請求項13か
    ら21の何れか1項に記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記通常作動時の3つの能動サーボ制
    御分配装置(41)は、各々、 前記アクチュエータレバー(50)に取着されると共
    に、環状室(97)に囲まれ、両側に下部室(98)と
    上部室(99)とを有するアクチュエータ弁(82)
    と、 弁室(93)に配置された棒状部材(90)を有するバ
    イパス弁(81)であって、前記棒状部材(90)に
    は、一方においてバイパスの弁(81)を付勢し、他方
    において前記本体(45)を付勢するバネ(88)が挿
    設され、バイパス弁(81)の他端(107)には、該
    バネ(88)の作用を受けて本体(45)に接する面取
    り縁(92)が形成され、該バイパス弁(81)の周囲
    には環状室(94)が設けられ、そして前記弁室(9
    3)に流路(91)を有するバイパス弁(81)と、 前記駆動ジャッキ(9)の上部室(60)を環状室(9
    7)に連通させる流路(111)を有し、該流路(11
    1)は、流路(113)によりアクチュエータ弁の環状
    室(97)に接続されており、更に、駆動ジャッキ
    (9)の下部室(61)をバイパス弁(81)に接続す
    る流路(112)を有し、該流路(112)は流路(1
    14)によりアクチュエータ弁の下部室(98)に接続
    されて構成された制御ループと、 前記バイパス弁(81)に通じる流路(117)と、油
    圧回路供給部とに接続される流路(118)と、 油圧液体容器戻り部に接続され、かつアクチュエータ弁
    の上部室(99)に連通する流路(116)とを具備
    し、 前記上部室(99)は、流路(115)によりバイパス
    弁(81)の弁室(93)に接続されており、 油圧回路に圧力負荷されると、流路(117)内の圧力
    によりバイパス弁(81)が動作し、駆動ジャッキ
    (9)の下部室(61)が、流路(112、114)を
    介してアクチュエータ弁の下部室(98)に接続され、
    前記流路(112、114)は、加圧された流路(11
    8)と(117)に接続され、 アクチュエータレバー(50)の動作に対応してアクチ
    ュエータ弁(82)が動作し、ジャッキ(9)の上部室
    (60)を、レバーの移動方向に応じて、下部室(9
    8)または上部室(99)に接続し、アクチュエータ弁
    (82)が釣合位置に復帰するまで、ジャッキ本体(4
    7)を移動させることを特徴とする請求項21記載の装
    置。
  24. 【請求項24】 前記通常作動時の3つの能動サーボ制
    御分配装置(41)は、各々、 前記アクチュエータレバー(50)に取着されると共
    に、両側に下部室(101)と上部室(102)とを有
    する切換弁(83)と、 バイパス弁(81)のバネ(88)により付勢されるよ
    うに、本体(45)にバイパス弁(81)と連続して備
    えられた切換ピストン(85)と、 該切換えピストン(85)の底部を、流路(120)を
    介して下部室(101)に連通し、流路(121)を、
    介して上部室(102)に連通する流路(122)と、 前記切換え弁(83)を供給流路(118)に連通する
    流路(119)とを具備しして構成され、 前記アクチュエータレバー(50)が、許容値より大き
    い値により上動または下動すると、上部室(101)と
    下部室(102)のいずれか1つを圧力の負荷された流
    路(119)に接続し、該圧力が前記流路(122)を
    介して伝達されて切換ピストン(85)に作用し、前記
    切換ピストンが支援位置に移動してバイパス弁(81)
    を押接すると共に、該バイパス弁(81)が前記駆動ジ
    ャッキ(9)の上部室と下部室(60、61)を、弁室
    (93)に接続された流路(91)に通じる流路(11
    2と114)と、環状室(94)を弁室(93)に接続
    する流路(111)と(113)とを介して液体容器戻
    り部(115、116)に接続することを特徴とする請
    求項23記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記切換ピストン(85)の端部に
    は、上部室(96)を構成する面取り形成された肩部が
    具備されていることを特徴とする請求項24記載の装
    置。
  26. 【請求項26】 前記補助係止手段(86)は、切換ピ
    ストンの軸に対して垂直に設けられており、該補助係止
    手段(86)は、バネ(89)に付勢されて切換ピスト
    ン(85)に形成されたスロット(94)と係合するこ
    とを特徴とする請求項24または25記載の装置。
  27. 【請求項27】 前記通常作動時の3つの能動サーボ制
    御分配装置(41)は、各々、 下部室(105)を上部室(106)から分離するカラ
    ー部材(103)を有し、アクチュエータレバー(5
    0)に取着された緩衝弁(84)を具備し、 前記下部室(105)と上部室(106)は、前記流路
    (119)から分岐した流路(125)により供給流路
    (118)に連通し、前記分岐した流路は、流路(12
    6)を介して下部室(105)に、流路(127)を介
    して上部室(106)に連通しており、前記カラー部材
    (103)は、2つの室(105と106)を接続する
    少なくとも1つの絞り部(104)を有することを特徴
    とする請求項22および請求項23から26の何れか1
    項に記載の装置。
  28. 【請求項28】 前記3つの能動サーボ制御分配装置
    (41)は、各々、 前記切換ピストン(85)の供給流路(122)と液体
    戻り流路(115)との間の連結流路(123)を具備
    し、該連結流路(123)は絞り部(124)を有する
    ことを特徴とする請求項24から27の何れか1項に記
    載の装置。
  29. 【請求項29】 前記通常作動時の受動サーボ制御分配
    装置(42)は、 両側に下部室(158)と上部室(159)を有すると
    共に、環状室(157)に囲まれ、アクチュエータレバ
    ー(50)に取り付けられたアクチュエータ弁(14
    2)と、 弁室(153)に配置された棒状部材(150)を有す
    るバイパス弁(141)であって、前記棒状部材(15
    0)には、一方において前記弁(141)を付勢し、他
    方において本体(46)を付勢するバネ(148)が挿
    設され、バイパス弁(141)の他端(167)は、バ
    ネ(148)の作用を受けて本体(46)と接する面取
    り縁(152)が形成され、該バイパス弁(141)の
    周囲には環状室(154)が形成され、そして弁室(1
    55)内に通じる流路(151)を有するバイパス弁
    (141)と、 ジャッキ(9)の上部室(60)をバイパス弁(14
    1)の環状室(154)に連通させる流路(171)を
    有し、該流路(171)は、流路(173)によりアク
    チュエータ弁の環状室(157)に接続され、更に、ジ
    ャッキ(9)の下部室(61)をバイパス弁(141)
    に接続する流路(172)を有し、該流路(172)
    は、流路(174)によりアクチュエータ弁の下部室
    (158)に接続されて構成された制御ループと、 油圧回路供給部と、バイパス弁(141)に連通する流
    路(177)とに接続される流路(178)と、 油圧液体容器戻り部に接続され、アクチュエータ室(1
    59)に連通し、流路(175)によりバイパス弁(1
    41)の弁室(153)に連通する流路(176)とを
    具備して構成され、 油圧回路に圧力が負荷されると、流路(177)内の圧
    力でバイパス弁(141)が動作する一方、ジャッキ
    (9)の上部室(60)と下部室(61)は液体容器の
    戻り部に接続されたままで、受動サーボ制御分配装置は
    作動しないことを特徴とする請求項21記載の装置。
  30. 【請求項30】 前記通常作動時の受動サーボ制御分配
    装置(42)は、 中央室(161)と、該中央室(161)の両側の配置
    された下ランド部(160)と上ランド部(162)と
    を具備し、アクチュエータレバー(50)に取着された
    切換弁(143)と、 本体(46)にバイパス弁(141)に連続して設けた
    ピストン(145)と、 前記切換ピストン(145)の底部を、2つの流路(1
    80と181)を介して前記切換え弁(143)の中央
    室(161)に接続する流路(182)とを具備して構
    成され、 前記切換弁は、流路(179)を介して加圧された供給
    流路(178)に接続されて、切換ピストン(145)
    に作用する上記圧力により初期下方位置に維持されてお
    り、液体容器戻り部に接続された流路(176)に流路
    (184)が接続されて、下ランド部(160)に連通
    し、流路(184)に接続されて流路(188)が上ラ
    ンド部(162)に連通し、 アクチュエータレバー(50)が、許容値を越える値に
    より上動または下動すると、中央室(161)が、液体
    容器戻り部に接続された流路(184と188)の何れ
    か1つに接続され、切換ピストン(145)が圧力に付
    勢されたバイパス弁(141)の作用により動作して支
    援位置に移動し、該バイパス弁(141)が流路(17
    2と174)を介して、駆動ジャッキ(9)の下部室
    (61)とアクチュエータ弁(142)の下部室(15
    8)を接続して、該駆動ジャッキ(9)の下部室(6
    1)と、アクチュエータ弁(142)の下部室(15
    8)が供給流路(178)に接続され、前記バイパス弁
    (141)は、液体容器戻り部と上部室(60)との連
    結を遮断し、サーボ制御分配装置(42)が動作可能と
    なることを特徴とする請求項29記載の装置。
  31. 【請求項31】 前記切換ピストン(145)は、端部
    室(156)を形成する面取り肩からなることを特徴と
    する請求項30記載の装置。
  32. 【請求項32】 前記補助係止手段(146)は、切換
    ピストン(145)の軸に対して垂直に取着されてお
    り、該補助係止手段(146)は、バネ(149)によ
    り付勢されて、切換ピストン(145)に形成されたス
    ロット(155)と係合することを特徴とする請求項3
    0または31記載の装置。
  33. 【請求項33】 前記通常作動時の受動サーボ制御分配
    装置(42)は、 アクチュエータレバー(50)に取着された緩衝弁(1
    44)により構成されており、該緩衝弁(144)は、
    下部室(165)を上部室(166)から下部室(16
    5)を分離するカラー部材(163)を具備し、下部室
    (165)および上部室(166)は、流路(179)
    から分岐した流路(185)により供給流路(178)
    に接続され、この分岐した流路は流路(186)を介し
    て下部室(165)に、流路(187)を介して上部室
    (166)に連接され、前記カラー部材(163)は、
    2つの室(165と166)を接続する少なくとも1つ
    の絞り部(164)を有することを特徴とする請求項2
    2および請求項29から32の何れか1項に記載の装
    置。
  34. 【請求項34】 前記固定装置は、駆動ジャッキ(9)
    を連結する手段を有する固定ジャッキ(10)を具備
    し、該固定ジャッキ(10)の油圧回路は、駆動ジャッ
    キ(9)の下部室(61)に接続されており、そして該
    固定ジャッキ(10)は、固定手段によりヘリコプター
    の構造要素(11)に固定されることを特徴とする請求
    項7から33の何れか1項に記載の装置。
  35. 【請求項35】 前記固定ジャッキ(10)は、2つの
    ピストン(65)を支持するピストン棒(64)を有す
    る本体(63)を具備しており、前記ピストン(65)
    は本体(63)内を摺動し、そしてピストン棒(64)
    と本体(63)と共に弁室(72)を画定することを特
    徴とする請求項34記載の装置。
  36. 【請求項36】 前記駆動ジャッキ(9)の棒状部材
    (59)および固定ジャッキ(10)のピストン棒(6
    4)は、単一の構成要素であって、固定ジャッキ(1
    0)を駆動ジャッキ(9)に接続する手段を構成するこ
    とを特徴とする請求項35記載の装置。
  37. 【請求項37】 前記固定ジャッキ(10)の油圧供給
    回路は、駆動ジャッキ(9)と固定ジャッキ(10)の
    ピストン棒(59)に形成された流路(76)を具備し
    ており、該流路(76)は、固定ジャッキ(10)の弁
    室(72)を駆動ジャッキ(9)の下部室(61)に直
    接接続することを特徴とする請求項36記載の装置。
  38. 【請求項38】 前記2つのピストン(65)は、棒状
    部材(64)の一部として形成された、カラー部材(6
    7)およびエンドカラー部材(68)により棒状部材
    (64)上に支持されており、バネ(66)が2つのピ
    ストンを付勢して離隔し所定位置に保持し、一方のピス
    トン(65)が本体(63)の軸受面(69)を、他方
    のピストン(65)が本体(63)の縁(70)を押接
    することを特徴とする請求項35から37の何れか1項
    に記載の装置。
  39. 【請求項39】 前記連結手段は、一方をヘリコプター
    の構造要素(11)に、そして他方を固定ジャッキ(1
    0)の本体(63)の底部(71)に接続された関節部
    (74)を具備することを特徴とする請求項34から3
    8の何れか1項に記載の装置。
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