JPH0526040A - エンジンの冷却フアン回転制御装置 - Google Patents

エンジンの冷却フアン回転制御装置

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JPH0526040A
JPH0526040A JP17540391A JP17540391A JPH0526040A JP H0526040 A JPH0526040 A JP H0526040A JP 17540391 A JP17540391 A JP 17540391A JP 17540391 A JP17540391 A JP 17540391A JP H0526040 A JPH0526040 A JP H0526040A
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JP
Japan
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fan
rotation speed
engine
motor
clutch
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JP17540391A
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English (en)
Inventor
Reiji Okita
齢次 沖田
Noriyuki Kurio
憲之 栗尾
Kunihiko Matsumura
邦彦 松村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0526040A publication Critical patent/JPH0526040A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P7/00Controlling of coolant flow
    • F01P7/02Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
    • F01P7/04Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio
    • F01P7/044Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio using hydraulic drives

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンにより粘性式ファンクラッチ8又は
差動歯車機構32を介して駆動される冷却ファン6を、
簡単な構成でエンジンの運転状態に応じた適正回転数で
精度よく回転制御して、エンジンの過冷却の防止及びフ
ァン騒音の低減と、エンジンのオーバーヒートの防止と
を簡単な構成で低コストで両立させる。 【構成】 ファンクラッチ8においてファンに連結され
たクラッチケース10(もしくはクラッチディスク1
4)、又は差動歯車機構32においてファン6及びエン
ジンに連結されていない制御部を電動モータ25に連結
し、そのモータ25の逆起電力を基にファンの回転数を
検出し、このファン回転数が設定回転数になるようにモ
ータ25を回転制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンを冷却する
冷却ファンの回転制御装置に関し、特に、ファンがエン
ジンにより駆動されるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の冷却ファン回転制御
装置として、例えば実開昭62―31722号公報に示
すように、冷却ファンを電動モータに連結するととも
に、このモータの回転軸とエンジンの出力軸とを電磁ク
ラッチを介して連結し、通常の条件下では、電磁クラッ
チをON状態にして冷却ファンをエンジンで駆動する一
方、エンジンの冷却水温度が一定温度以上で高くかつエ
ンジンが低回転域にあるとき、電磁クラッチをOFF状
態にしてファンを電動モータで駆動するようにしたもの
が知られている。
【0003】この従来のものでは、モータによりファン
をエンジン回転数で決まる回転数よりも高い回転数で回
転させることができ、冷却性能を増大させてエンジンが
オーバーヒートに陥るのを防止することができる。
【0004】ところが、このものでは、基本的に、エン
ジンにより駆動されるファンの冷却性能が不足したとき
には、電動モータによるファン駆動に切り換えるという
考え方であるので、例えばエンジンが始動直後に暖機促
進等のために比較的高い回転数で回転するときには、フ
ァンはそのままエンジンにより駆動されて高い回転数で
回転し、ファン騒音が増大するという問題がある。
【0005】また、高速走行時に走行風によりエンジン
冷却水が十分に冷却され、ファンによる冷却があまり必
要でないときにも、ファンがエンジンにより駆動される
ので、エンジンが過冷却状態になる虞れもあった。
【0006】一方、例えば実開昭60―187326号
公報に示されるように、冷却ファンとエンジンの駆動軸
とを粘性式ファンクラッチを介して連結し、そのファン
クラッチにおいてファン側に連結された例えばクラッチ
ケースに被停止部材を設ける一方、この被停止部材にそ
れを制動する停止手段を近接して配置し、エンジン水温
及びエンジン回転数に応じて停止手段を作動させて被停
止部材を制動し、ファンの回転数を低下させるようにし
たものがある。
【0007】このものでは、エンジンが始動直後にファ
ンクラッチでのオイル粘度が高い状態で暖機促進等のた
めに高回転数で回転しても、被停止部材を停止手段で制
動することで、ファンがエンジンに追従して回転するの
を抑制でき、ファン騒音の低減を図ることができる。ま
た、高速走行時に走行風によりエンジン冷却水が十分に
冷却されるときにも、ファンの回転を抑えて、エンジン
が過冷却状態になるのを防止することができ、上記従来
例の持つ問題は解消される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その反
面、冷却ファンはエンジンにより駆動されるので、その
回転数をエンジン回転数に比例した上限値を越えて高く
することはできず、例えば低速走行時等でエンジン温度
が高いときには、ファン回転数が要求した冷却性能に対
し不足することがあり、場合によってはエンジンのオー
バーヒートを招くことがある。
【0009】そこで、本発明者は、エンジンに粘性式フ
ァンクラッチ等を介して駆動連結される冷却ファンを電
動モータ又は流体式制動手段に連結し、これら機器によ
り冷却ファンを回転制御するようにすることを考えた。
【0010】その場合、ファンの回転を精度よくフィー
ドバック制御するには、その実際の回転数を正確に検出
することが必要であるが、その検出手段として新たなセ
ンサ等を設けると、装置構成が複雑になったり、コスト
が増大したりするのは免れ得ない。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記の考えに基づき、その達成に必要
な機器の一部を利用してファン回転数を検出するように
することにより、構成の複雑化やコストの増大を招くこ
となく、低コストで簡単な構成で、冷却ファンをエンジ
ンの運転状態に応じて最適状態に回転制御して、エンジ
ンの過冷却状態及びオーバーヒートを防止し、ファン騒
音を低減することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明では、エンジンに粘性式ファンクラ
ッチを介して駆動連結される冷却ファンを電動モータに
より増減速制御することとし、そのとき、ファンに連結
されたモータの逆起電力を基にファン回転数を検出する
ようにした。
【0013】具体的には、この発明では、エンジンと冷
却ファンとを連結する粘性式ファンクラッチにおいて、
そのクラッチケース又はクラッチディスクの一方を上記
ファンに連結されたファン連結部とし、上記ファン連結
部を回転させる電動モータと、該電動モータを作動制御
する制御手段とを設け、この制御手段は、モータの逆起
電力に基づいてファンの実際の回転数を検出するととも
に、該回転数と目標とする設定回転数とを比較して、フ
ァン回転数が設定回転数になるようモータを制御するよ
うに構成する。
【0014】請求項2の発明では、上記ファンクラッチ
のファン連結部を増速駆動専用のモータに連結し、かつ
断続手段を介して流体式制動手段に連結する構成とし、
モータの逆起電力によりファン回転数を検出する。
【0015】すなわち、この発明では、上記ファンクラ
ッチのクラッチケース又はクラッチディスクの一方から
なるファン連結部を増速方向に回転させる電動モータ
と、ファン連結部に回転抵抗を与える流体式制動手段
と、該制動手段に対するファン連結部の連結を断続する
断続手段と、上記電動モータ及び断続手段を作動制御す
る制御手段とを設け、制御手段は、モータの逆起電力に
基づいてファンの実際の回転数を検出するとともに、該
回転数と目標とする設定回転数とを比較して、ファン回
転数が設定回転数になるようモータ及び断続手段を制御
するように構成する。
【0016】請求項3の発明では、エンジンに差動歯車
機構を介して駆動連結される冷却ファンを上記請求項1
の発明と同様に電動モータに連結して、モータの逆起電
力によりファン回転数を検出するようにした。
【0017】つまり、この発明では、エンジンとファン
とを差動歯車機構を介して駆動連結し、上記差動歯車機
構は、エンジンに連結された入力部と、ファンに連結さ
れたファン連結部と、該ファン連結部の回転を制御する
制御部とからなり、そのうち、上記ファン連結部が増速
するよう制御部にエンジンによる回転方向とは逆方向の
回転力を与える電動モータと、該電動モータを作動制御
する制御手段とを備え、上記制御手段は、モータの逆起
電力に基づいてファンの実際の回転数を検出するととも
に、該回転数と目標とする設定回転数とを比較して、フ
ァン回転数が設定回転数になるようモータを制御するよ
うに構成する。
【0018】請求項4の発明では、エンジンに差動歯車
機構を介して駆動連結される冷却ファンの回転制御装置
を請求項2の発明と同様の構成とする。
【0019】この発明では、差動歯車機構におけるファ
ン連結部が増速するよう制御部にエンジンによる回転方
向とは逆方向の回転力を与える流体式制動手段及び電動
モータと、上記制動手段に対する制御部の連結を断続す
る断続手段と、上記電動モータ及び断続手段を作動制御
する制御手段とを備え、制御手段は、モータの逆起電力
に基づいてファンの実際の回転数を検出するとともに、
該回転数と目標とする設定回転数とを比較して、ファン
回転数が設定回転数になるようモータ及び断続手段を制
御するように構成する。
【0020】請求項5の発明では、モータの逆起電力が
零のときに制御手段により警報手段を作動させるように
構成する。
【0021】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、粘性
式ファンクラッチにおいて冷却ファンに連結されている
クラッチケース又はクラッチディスクの一方からなるフ
ァン連結部は電動モータに連結されているので、この電
動モータを制御手段により増速方向又は減速方向に作動
制御することで、ファン回転数を設定回転数に保つこと
ができ、冷却ファンをエンジンの運転状態に応じた適正
回転数で回転制御して、エンジンの過冷却の防止及びフ
ァン騒音の低減と、エンジンのオーバーヒートの防止と
を簡単な構成で低コストで両立させることができる。
【0022】そのとき、上記制御手段では、上記ファン
クラッチにおけるファン連結部を介して連結されている
モータの逆起電力に基づいてファンの実際の回転数を検
出する。すなわち、モータが回転している状態では、そ
の回転数に比例した逆起電力が発生しており、この逆起
電力を測定することで、モータの回転数、つまり該モー
タにファンクラッチのファン連結部を介して直結されて
いるファンの回転数を検出することができる。そして、
この検出したファン回転数と目標とする設定回転数とを
比較して、ファン回転数が設定回転数になるようモータ
を制御するので、ファン回転数を検出手段として新たな
センサ等を要することなく正確に検出でき、装置構成の
複雑化やコストの増大を招くことなくファンの回転制御
を精度よく行うことができる。
【0023】請求項2の発明では、粘性式ファンクラッ
チのファン連結部は電動モータに連結され、また断続手
段を介して流体式制動手段に連結されているので、制御
手段により、冷却ファンの回転数が設定回転数よりも低
いときには、断続手段をOFF作動させて冷却ファンと
流体式制動手段との連結を遮断し、かつ電動モータを作
動させて、冷却ファンを増速回転させる一方、逆に、フ
ァン回転数が設定回転数よりも高いときには、電動モー
タの作動を停止し、かつ断続手段をON作動させて冷却
ファンと流体式制動手段とを連結し、冷却ファンを制動
手段で制動して減速回転させることにより、ファン回転
数を設定回転数に保つことができる。この実施例でも、
ファンの回転数を該ファンに直結されているモータの逆
起電力により検出でき、請求項1の発明と同様の作用効
果が得られる。
【0024】請求項3の発明では、エンジンとファンと
を連結する差動歯車機構において、ファンに連結された
ファン連結部の回転を制御する制御部が電動モータに連
結されているので、この電動モータを駆動制御してファ
ン連結部の回転数を制御することにより、ファン回転数
を設定回転数に保つことができる。すなわち、冷却ファ
ンの回転数が設定回転数よりも低いときには、電動モー
タから制御部に伝達される回転力を大きくして冷却ファ
ンを増速回転させる一方、逆に、ファン回転数が設定回
転数よりも高いときには、電動モータからの回転力を小
さくして冷却ファンを減速回転させることにより、ファ
ン回転数を設定回転数に保つことができる。従って、こ
の場合でも、冷却ファンをエンジンの運転状態に応じた
適正回転数で回転制御でき、エンジンの過冷却の防止及
びファン騒音の低減と、エンジンのオーバーヒートの防
止との両立が図れる。また、ファンの回転数をモータの
逆起電力により検出でき、ファンの回転制御を簡単な構
成で精度よく行うことができる。
【0025】請求項4の発明では、上記差動歯車機構に
おける制御部が電動モータに連結され、また断続手段を
介して流体式制動手段に連結されているので、請求項2
の発明と同様に、電動モータ及び断続手段から制御部に
エンジンによる回転方向とは逆方向の回転力を与えるこ
とにより、ファン回転数を設定回転数に保つことができ
る。従って、この場合でも、簡単な構成で冷却ファンを
エンジンの運転状態に応じた適正回転数に精度よく回転
制御できる。
【0026】請求項5の発明では、モータが回転してい
ないときには、その逆起電力は零となり、制御手段で
は、このモータの逆起電力が零のときに警報手段を作動
させる。こうすることで、モータが作動しない異常時を
運転者に確実に報知することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】(実施例1)図1は本発明の実施例1の全
体構成を示す。1はエンジンのクランク軸、2はクラン
ク軸1の前端部に取り付けられたクランクプーリであ
る。3はクランク軸1と平行に配置されてエンジンの前
側壁に回転自在に支持された回転軸で、この回転軸3の
後端部にはプーリ4が回転一体に取り付けられ、このプ
ーリ4と上記クランクプーリ2との間にはVベルトから
なるファンベルト5が巻き掛けられており、クランク軸
1により回転軸3が回転駆動されるようになっている。
【0029】上記回転軸3の前端には粘性式ファンクラ
ッチ8を介して冷却ファン6が支持されている。上記フ
ァンクラッチ8は、回転軸3の先端にベアリング9を介
して相対回転可能に支持された略密閉状のクラッチケー
ス10を有し、このクラッチケース10の外周に冷却フ
ァン6を構成するファンブレード7,7,…が取り付け
られている。つまり、クラッチケース10がファン連結
部を構成している。クラッチケース10の内部には隔壁
11により前後に仕切られた貯蔵室12及び作動室13
が形成され、これらの両室12,13内には粘性流体と
してのシリコンオイルが所定量封入されている。上記作
動室13内には回転軸3の先端に回転一体に取り付けた
クラッチディスク14が配置されており、このディスク
14が回転軸3と共に作動室13内で回転したとき、そ
の回転トルクを作動室13内のシリコンオイルを介して
クラッチケース10に伝達することで、ファン6を回転
するようになっている。
【0030】また、上記隔壁11には両室12,13を
連通する弁孔15が開口され、貯蔵室12内には弁孔1
5を開閉する弁体16が配設されている。この弁体16
は貯蔵室12内を直径方向に延びる板ばね式のもので、
その一端が隔壁11にビス17,17により固定されて
おり、他端で弁孔15を開閉するようになっている。ま
た、弁体16は板ばねのばね力により開弁方向に付勢さ
れている。クラッチケース10の前端にはバイメタル1
8が両端部にて固定されている。このバイメタル18は
周りの雰囲気温度により反応するもので、その中央部に
はロッド19が取り付けられ、このロッド19はクラッ
チケース10の前壁を貫通して貯蔵室12内に延び、そ
の後端は上記弁体16の中間部に当接している。そし
て、雰囲気温度が低いときには、バイメタル18は略直
線状に延び、このことで弁体16がロッド19により押
されて閉弁する一方、雰囲気温度の上昇に伴い、バイメ
タル18が中央部を前側に突出するように彎曲してロッ
ド19を前進させ、このことで弁体16を開弁させて、
貯蔵室12から作動室13に入るシリコンオイルの量を
増加させ、クラッチディスク14からクラッチケース1
0に伝達される動力を増大させて、ファン6の回転数を
高めるようになっている。
【0031】上記クラッチケース10の後端には回転軸
3の周りに位置するプーリ21が回転一体に取り付けら
れている。また、回転軸3の側方には回転軸3と平行な
出力軸26を有する電動モータ25が配置固定されてい
る。このモータ25の出力軸26前端には上記プーリ2
1と同等のプーリ径を有するプーリ22が回転一体に取
り付けられ、両プーリ21,22間にはVベルト23が
巻き掛けられている。つまり、ファン6と一体に回転す
るファン連結部たるクラッチケース10はプーリ21,
22及びベルト23からなるベルト伝動機構24を介し
て電動モータ25に駆動連結されており、モータ25を
クラッチディスク14従ってエンジンと異なる回転数で
回転させることで、ファン6を増速方向又は減速方向に
回転駆動するようになっている。
【0032】そして、上記モータ25の回転制御はコン
トローラ61により行われるようになっている。図2に
詳示するように、上記コントローラ61はCPU62を
備え、このCPU62には、エンジン温度としてのエン
ジン冷却水温度を検出する水温センサ63の出力信号
と、車速を検出する車速センサ64の出力信号と、エン
ジン回転数を検出する回転数センサ65の出力信号と、
車載空気調和機(図示せず)におけるコンプレッサの作
動によりガス冷媒が高圧状態になったことを検出する圧
力センサ66の出力信号とが入力されている。また、C
PU62には、車両運転者にファン回転の異常状態を示
す警報手段としてのワーニング装置69が接続されてい
る。
【0033】モータ25のプラス側端子とバッテリ67
(図1参照)との間の回路には電流増幅トランジスタT
r1が接続され、このトランジスタTr1のベースにはオペ
アンプ68の出力側が接続されている。オペアンプ68
の入力側には抵抗R1 ,R2により設定される電圧信号
と、CPU62のモータ回転数設定部62aから出力さ
れるアナログの回転数設定信号とが入力されており、回
転数設定信号に応じたモータ供給電圧をオペアンプ68
から出力させ、その電圧信号をトランジスタTr1で電流
増幅してモータ25に供給する。また、上記トランジス
タTr1のコレクタは、CPU62のモータON/OFF
制御部62bから出力されるモータ停止信号の有無によ
りON/OFF動作するトランジスタTr2を介してアー
スされており、CPU62からトランジスタTr2にモー
タ停止信号が出力されたとき、トランジスタTr2がON
作動してバッテリ電源をアース側に短絡することで、モ
ータ25の作動を停止する。さらに、モータ25のプラ
ス側端子はCPU62の逆起電力モニタ部62cに接続
されており、モータ25が回転するときにその回転数に
応じて変化するように生じる逆起電力をCPU62で監
視し、この逆起電力の大きさによりファン6の実際の回
転数を検出するようになっている。つまり、CPU62
は冷却ファン6の回転数を検出するファン回転数検出手
段を構成する。また、ワーニング装置69は、CPU6
2のワーニング接続部62dに接続されている。
【0034】上記CPU62において、冷却ファン6の
回転を制御するときの基本的な手順について図3により
説明する。まず、ステップS1 でエンジン始動後の経過
時間を検出し、ステップS2 で経過時間が基準値よりも
長いか否かを判定する。この判定がNOのときには、ス
テップS3 に進み、モータ25をOFF状態にし、その
回転抵抗を最大にしてファン6を停止保持し、しかる後
にステップS1 に戻る。
【0035】エンジンの始動から一定時間が経過して上
記ステップS2 の判定がYESになるとステップS4 に
進み、車速センサ64により検出された車速と、水温セ
ンサ63により検出されたエンジン水温、回転数センサ
65により検出されたエンジン回転数、モータ25の逆
起電力により求められる実際のファン回転数、及び圧力
センサ66により検出された空気調和機のガス冷媒の圧
力を読み込む。次いで、ステップS5 で、ファン回転数
を表すモータ起電力が零かどうかを判定し、この判定が
YESのときには、ステップS6 でワーニング装置69
を作動させた後、ステップS1 に戻る。
【0036】上記ステップS5 でNOと判定されたとき
には、ステップS7 に進み、予め設定されている制御マ
ップによりエンジン運転状態に対応したファン回転数の
設定値を演算する。上記制御マップは車速、エンジン水
温、エンジン回転数及び空気調和機のガス冷媒圧力を基
に設定される。この後、ステップS8 で上記実際のファ
ン回転数と設定回転数との差の絶対値が基準値よりも小
さいかどうかを判定し、この判定がYESのときには、
ファン回転数が設定値近くの一定範囲以内にあるので、
ステップS9 においてモータ25の回転制御をそれまで
と同じに維持し、しかる後にステップS1 に戻る。
【0037】また、上記ステップS8 でNOと判定され
ると、ファン回転数が設定値近くの一定範囲を越えたの
で、ステップS10に進み、ファン回転数と設定値との大
小を比較する。ファン回転数が設定値よりも高くて判定
がYESのときには、ステップS11において、モータ2
5の回転数を下げてファン6の回転を減速する。
【0038】また、ステップS10での判定がファン回転
数が設定値以下のNOのときには、ステップS12におい
て、モータ25の回転数を上げてファン6の回転を増速
する。上記ステップS11,S12の後はステップS1 に戻
る。
【0039】次に、上記実施例の作用について説明す
る。エンジンの始動後、一定時間が経過すると、コント
ローラ61において、水温センサ63により検出された
エンジン水温、回転数センサ65により検出されたエン
ジン回転数、及び圧力センサ66により検出されたガス
冷媒の圧力に基づいて、エンジン運転状態に対応したフ
ァン回転数の設定値が求められ、この設定値と、モータ
25の逆起電力により求められる実際のファン回転数と
が比較されて、ファン回転数が設定値になるようにモー
タ25がフィードバック制御される。すなわち、実際の
ファン回転数と設定回転数との差が一定範囲内にあると
きには、モータ25の回転制御をそれまでと同じに維持
するが、ファン回転数が設定値よりも一定範囲を越えて
高くなると、モータ25の回転数が下げられて、該モー
タ25にベルト伝動機構24及びファンクラッチ8のク
ラッチケース10を介して連結されているファン6の回
転が減速される。逆に、ファン回転数が設定値よりも低
いときには、モータ25の回転数が上昇してファン6の
回転が増速される。
【0040】このように、ファンクラッチ8においてフ
ァン6と一体のクラッチケース10にベルト伝動機構2
4を介して連結されたモータ25を作動制御することに
より、冷却ファン6をエンジンの運転状態に応じた適正
回転数で回転制御でき、エンジンの過冷却の防止及びフ
ァン騒音の低減と、エンジンのオーバーヒートの防止と
を簡単な構成で低コストで両立できる。
【0041】また、上記ファンクラッチ8におけるクラ
ッチケース10に連結されているモータ25の逆起電力
に基づいてファン6の実際の回転数を検出するので、フ
ァン6の回転数を別個の回転数センサ等を要することな
く正確に検出でき、装置構成の複雑化やコストの増大を
招くことなくファン6の回転制御を精度よく行うことが
できる。
【0042】また、上記モータ25がロック等により回
転しなくなると、その逆起電力が零となり、このことが
CPU62により判定されて、CPU62からワーニン
グ装置69に信号が出力され、ワーニング装置69が作
動してモータ25の停止が運転者に報知される。よって
ファン回転制御の異常を運転者が確実に知ることができ
る。
【0043】尚、上記実施例では、ファンクラッチ8の
クラッチディスク14をエンジンに、またクラッチケー
ス10をファン6にそれぞれ連結しているが、逆に、ク
ラッチケースをエンジンに、またクラッチディスクをフ
ァン連結部としてファン6にそれぞれ連結した構造のフ
ァンクラッチにも適用できる。その場合、ファン6に連
結されるクラッチディスクを電動モータ25及び流体ク
ラッチ29に連結する。
【0044】(実施例2)図4及び図5は本発明の実施
例2を示し(尚、図1及び図2と同じ部分については同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、ファンク
ラッチ8において、ファン6と一体のクラッチケース1
0をモータ25のみならず専用の制動手段に連結したも
のである。
【0045】すなわち、この実施例では、図4に示すよ
うに、モータ25の出力軸26後端はモータ本体から後
方に延び、その後方には伝動軸27が同心に配置されて
支持され、この伝動軸27の前端とモータ25の出力軸
26後端との間は、両軸26,27を連結又は連結遮断
する断続手段としての常時OFFの電磁クラッチ28が
配設されている。また、上記伝動軸27の後端は流体式
制動手段としての流体クラッチ29に連結されている。
この流体クラッチ29は、基本的にファンクラッチ8と
同様の構成であり、シリコンオイルを封入したクラッチ
ケース30と、このクラッチケース30内に配置され、
伝動軸27と一体に回転するクラッチディスク31とを
有し、クラッチディスク31がクラッチケース30内で
回転するときのシリコンオイルの粘性抵抗により、伝動
軸27、電磁クラッチ28、モータ25及びベルト伝動
機構24を介して連結されているファンクラッチ8のク
ラッチケース10ないしファン6に回転抵抗を与える。
【0046】図5に示す如く、上記電磁クラッチ28は
CPU62のクラッチON/OFF制御部62eに接続
されており、CPU62から出力される信号に応じて電
磁クラッチ28がON/OFF作動するようになってい
る。その他の構成は基本的に上記実施例1と同様であ
る。
【0047】したがって、この実施例では、コントロー
ラ61のCPU62において、エンジン水温、エンジン
回転数及び空気調和機のガス冷媒の圧力に基づいて設定
されたファン回転数の設定値と、モータ25の逆起電力
により求められる実際のファン回転数とが比較されて、
ファン回転数が設定値になるようにモータ25及び電磁
クラッチ28がフィードバック制御される。すなわち、
実際のファン回転数と設定回転数との差が一定範囲内に
あるときには、モータ25の回転制御及び電磁クラッチ
28のON/OFF制御をそれまでと同じに維持する
が、ファン回転数が設定値よりも一定範囲を越えて高く
なると、モータ25の回転数が下げられ、かつ電磁クラ
ッチ28がON作動してファン6及びファンクラッチ8
のクラッチケース10がベルト伝動機構24、モータ2
5及び電磁クラッチ28を介して流体クラッチ29に連
結され、この流体クラッチ29の粘性抵抗によりファン
6の回転が減速される。逆に、ファン回転数が設定値以
下のときには、電磁クラッチ28がOFF作動して上記
ファン6(ファンクラッチ8のクラッチケース10)と
流体クラッチ29との連結が切り離されるとともに、モ
ータ25の回転数が上昇してファン6の回転が増速され
る。
【0048】この場合、モータ25による増速及び流体
クラッチ29による制動を組み合わせて、冷却ファン6
をエンジンの運転状態に応じた適正回転数で回転制御で
き、上記実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0049】また、流体クラッチ29は電動モータ25
の出力軸26後端に電磁クラッチ28を介して同軸上に
連結されているので、電動モータ25と流体クラッチ2
9とをまとめてコンパクトに配置することができる。
【0050】さらに、流体クラッチ29でファン6の回
転を制動するので、制動手段が既存の部品を利用して低
コストで得られる。しかも、実施例1のようにモータ2
5で制動するのに比べ、制動により発生する熱の問題が
少なく、安定した制動効果が得られる。
【0051】(実施例3)図6は実施例3を示し、エン
ジンとファン6とを差動歯車機構を介して連結するとと
もに、流体クラッチ29の粘性抵抗を可変としたもので
ある。
【0052】すなわち、この実施例では、回転軸3の前
端には遊星歯車機構からなる差動歯車機構32が連結さ
れている。この差動歯車機構32は、図7にも示すよう
に、回転軸3に回転一体に取り付けられたサンギヤ33
と、回転軸3にベアリング34,34を介して回転可能
に支持され、上記サンギヤ33に噛合する3つのピニオ
ン35,35,…を回転自在に担持するピニオンキャリ
ア36と、このピニオンキャリア36の周りにベアリン
グ37,37を介して回転可能に支持され、内周の歯3
8aで各ピニオン35に噛合するリングギヤ38とを備
えてなり、このリングギヤ38の外周にファンブレード
7,7,…が取り付けられている。従って、この実施例
では、上記サンギヤ33がエンジンに連結された入力部
を、またリングギヤ38がファン6に連結されたファン
連結部を、さらにピニオンキャリア36がファン連結部
たるリングギヤ38の回転を制御する制御部をそれぞれ
構成しており、上記制御部としてのピニオンキャリア3
6の回転を制動することで、ファン連結部としてのリン
グギヤ38つまりファン6の回転数を増速させるように
なっている。
【0053】また、流体クラッチ29′はエンジンオイ
ルを粘性流体として使用するように構成されていて、オ
イル配管45を介してエンジンのオイルパン46及びオ
イルポンプ47に接続され、上記オイル配管45にはコ
ントローラ61により制御される流量制御弁48が配設
されており、オイルポンプ47から圧送されたオイルの
一部を流量制御弁48で流量調整して流体クラッチ2
9′に供給することで、その粘性抵抗を変えて制動力を
可変とするようになっている。
【0054】この実施例では、上記差動歯車機構32に
おける制御部としてのピニオンキャリア36の後端にベ
ルト伝動機構24のプーリ21が回転一体に取り付けら
れている。そして、ファン回転数を増速回転させるとき
には、電磁クラッチ28をON作動させて流体クラッチ
29′によりピニオンキャリア36を制動力を変えなが
ら制動するか、或いは電磁クラッチ28をOFF作動さ
せてモータ25によりピニオンキャリア36をエンジン
による通常の回転方向とは逆方向(制動方向)に駆動す
ることで、リングギヤ38つまりファン6を増速回転さ
せ、一方、ファン回転数を減速回転させるときには、電
磁クラッチ28をOFF作動させ、かつモータ25を作
動停止させてリングギヤ38に対する伝動を遮断するこ
とで、ファン6を減速回転させようになっている。その
他の構造は、実施例2と同様である。
【0055】したがって、この実施例においては、電動
モータ25の回転及び電磁クラッチ28のON/OFF
作動を制御することで、ファン6を設定回転数に制御で
き、ファン回転数が設定回転数よりも低いために増速回
転させるときには、モータ25が停止保持されるととも
に、電磁クラッチ28がON作動してピニオンキャリア
36が流体クラッチ29′に連結され、この流体クラッ
チ29′によりピニオンキャリア36の回転が制動され
て、リングギヤ38つまりファン6を増速回転させるこ
とができる。そのとき、オイルポンプ47から圧送され
たオイルの一部を流量制御弁48で流量調整すること
で、流体クラッチ29′の制動力、すなわちファン回転
数を調整することができる。
【0056】また、上記ピニオンキャリア36を流体ク
ラッチ29′により制動する状態では、ピニオンキャリ
ア36の回転数が零となると、ファン回転数が最大にな
るが、実際のファン回転数が設定回転数に対し大幅に低
くて、ピニオンキャリア36の制動のみではファン回転
数が不足することがある。このときには、電磁クラッチ
28がOFF作動してピニオンキャリア36と流体クラ
ッチ29′との連結が遮断されるとともに、モータ25
が作動し、このモータ25によりピニオンキャリア36
がエンジンによる回転方向とは逆方向(制動される方
向)に駆動される。このようなモータ25による駆動に
より、ファン回転数をエンジン回転数で決まる最大回転
数よりもさらに高い回転数で回転させることができる。
尚、上記ピニオンキャリア36の流体クラッチ29′又
はモータ25に対する連結の切換えを一方向クラッチを
利用して行うようにしてもよく、切換制御がスムーズと
なる利点がある。
【0057】一方、ファン回転数が設定回転数よりも高
いために減速回転させるときには、電磁クラッチ28が
OFF作動してピニオンキャリア36と流体クラッチ2
9′との連結が遮断されるとともに、モータ25が作動
停止され、ピニオンキャリア36は回転自在な状態にな
る。このため、エンジンの回転がリングギヤ38に伝達
されず、ファン6が減速回転される。よって、この実施
例でも、実施例2と同様の作用効果が得られる。
【0058】(実施例4)図8は実施例4を示し、差動
歯車機構の構造を変えたものである。すなわち、差動歯
車機構32′は、回転軸3に回転一体に取り付けられ後
側面外周に歯39aを有する第1のサイドギヤ39と、
このサイドギヤ39後側の回転軸3にベアリング40,
40を介して回転自在に支持され、外周に上記サイドギ
ヤ39の歯39aに噛合するピニオン41,41,…を
有するピニオンキャリア42と、このピニオンキャリア
42及び第1のサイドギヤ39を包むように配置されて
ピニオンキャリア42のボス部42aにベアリング43
を介して回転可能に支持され、後側壁部の前面に上記各
ピニオン41に噛合する歯44aを有する第2のサイド
ギヤ44とを備えてなり、上記第2のサイドギヤ44外
周にファンブレード7,7,…が取り付けられ、上記ピ
ニオンキャリア42のボス部42a後端にプーリ21が
回転一体に取り付けられている。
【0059】また、上記ピニオンキャリア42を制動す
る制動手段としてオイルポンプ49が連結されている。
このオイルポンプ49はコントローラ61により制御さ
れる差圧制御弁50を配設したオイル配管45を介して
エンジンのオイルパン46及びオイルポンプ47に接続
されており、オイルポンプ49の駆動負荷によりピニオ
ンキャリア42を制動するとともに、そのオイルポンプ
49に対するオイル量を差圧制御弁50で制御すること
で、オイルポンプ49の制動力を可変としている。その
他は上記実施例3と同様である。従って、この実施例で
も実施例3と同様の作用効果を奏することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、エンジンと冷却ファンとの間に介在される粘性式フ
ァンクラッチにおいて、ファンに連結されるクラッチケ
ース又はクラッチディスクを電動モータに連結し、その
モータの逆起電力を基にファンの回転数を検出して、フ
ァン回転数が設定回転数になるようモータを作動制御す
るようにした。請求項2の発明では、上記ファンに連結
されるクラッチケース又はクラッチディスクを電動モー
タのみならず流体式制動手段にも連結し、その制動手段
に対するクラッチケース又はクラッチディスクの連結を
断続する断続手段を設け、モータの逆起電力を基にファ
ンの回転数を検出して、ファン回転数が設定回転数にな
るようにモータ及び断続手段を作動制御するようにし
た。従って、これらの発明によると、エンジンにより粘
性式ファンクラッチを介して駆動される冷却ファンをエ
ンジンの運転状態に応じた適正回転数で回転制御でき、
エンジンの過冷却の防止及びファン騒音の低減と、エン
ジンのオーバーヒートの防止とを簡単な構成で低コスト
で両立させることができるとともに、ファン回転数の検
出手段をモータで兼用して、ファンの回転制御を簡単な
構成で精度よく行うことができる。
【0061】請求項3の発明では、エンジンとファンと
を連結する差動歯車機構において、ファンに連結される
ファン連結部を制御する制御部を電動モータに連結し、
モータの逆起電力を基にファンの回転数を検出して、フ
ァン回転数が設定回転数になるようにモータを作動制御
するようにした。また、請求項4の発明では、上記差動
歯車機構における制御部を電動モータ及び流体式制動手
段に連結し、制動手段に対する制御部の連結を断続する
断続手段を設け、モータの逆起電力を基にファンの回転
数を検出して、ファン回転数が設定回転数になるように
モータ及び断続手段を作動制御するようにした。従っ
て、これら発明でも上記請求項1及び2の発明と同様の
効果が得られる。
【0062】請求項5の発明によると、上記モータの逆
起電力が零のときに警報手段を作動させるようにしたの
で、簡単な構成で、モータが作動しない異常時を運転者
に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る冷却ファン回転制御装
置の全体構成図である。
【図2】制御装置の構成を示す電気回路図である。
【図3】CPUでの信号処理手順を示すフローチャート
図である。
【図4】実施例2を示す図1相当図である。
【図5】実施例2を示す図2相当図である。
【図6】実施例3を示す図1相当図である。
【図7】図6のVII ―VII 線断面図である。
【図8】実施例4を示す図1相当図である。
【符号の説明】
6…冷却ファン 8…ファンクラッチ 10…クラッチケース(ファン連結部) 14…クラッチディスク 25…電動モータ 28…電磁クラッチ(断続手段) 29,29′…流体クラッチ(流体式制動手段) 32,32′…差動歯車機構 33…サンギヤ(入力部) 36…ピニオンキャリア(制御部) 38…リングギヤ(ファン連結部) 39…サイドギヤ(入力部) 42…ピニオンキャリア(制御部) 44…サイドギヤ(入力部) 49…オイルポンプ(流体式制動手段) 61…コントローラ 62…CPU(ファン回転数検出手段) 69…ワーニング装置(警報手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに粘性式ファンクラッチを介し
    て駆動連結された冷却ファンの回転制御装置であって、 上記ファンクラッチのクラッチケース又はクラッチディ
    スクの一方が、上記ファンに連結されたファン連結部と
    され、 上記ファン連結部を回転させる電動モータと、該電動モ
    ータを作動制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、モータの逆起電力に基づいてファンの
    実際の回転数を検出するとともに、該回転数と目標とす
    る設定回転数とを比較して、ファン回転数が設定回転数
    になるようモータを制御するように構成されていること
    を特徴とするエンジンの冷却ファン回転制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンに粘性式ファンクラッチを介し
    て駆動連結された冷却ファンの回転制御装置であって、 上記ファンクラッチのクラッチケース又はクラッチディ
    スクの一方が、上記ファンに連結されたファン連結部と
    され、 上記ファン連結部を増速方向に回転させる電動モータ
    と、ファン連結部に回転抵抗を与える流体式制動手段
    と、該制動手段に対するファン連結部の連結を断続する
    断続手段と、上記電動モータ及び断続手段を作動制御す
    る制御手段とを備え、 上記制御手段は、モータの逆起電力に基づいてファンの
    実際の回転数を検出するとともに、該回転数と目標とす
    る設定回転数とを比較して、ファン回転数が設定回転数
    になるようモータ及び断続手段を制御するように構成さ
    れていることを特徴とするエンジンの冷却ファン回転制
    御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンに差動歯車機構を介して駆動連
    結された冷却ファンの回転制御装置であって、 上記差動歯車機構は、エンジンに連結された入力部と、
    ファンに連結されたファン連結部と、該ファン連結部の
    回転を制御する制御部とからなり、 上記ファン連結部が増速するよう制御部にエンジンによ
    る回転方向とは逆方向の回転力を与える電動モータと、
    該電動モータを作動制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、モータの逆起電力に基づいてファンの
    実際の回転数を検出するとともに、該回転数と目標とす
    る設定回転数とを比較して、ファン回転数が設定回転数
    になるようモータを制御するように構成されていること
    を特徴とするエンジンの冷却ファン回転制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンに差動歯車機構を介して駆動連
    結された冷却ファンの回転制御装置であって、 上記差動歯車機構は、エンジンに連結された入力部と、
    ファンに連結されたファン連結部と、該ファン連結部の
    回転を制御する制御部とからなり、 上記ファン連結部が増速するよう制御部にエンジンによ
    る回転方向とは逆方向の回転力を与える流体式制動手段
    及び電動モータと、上記制動手段に対する制御部の連結
    を断続する断続手段と、上記電動モータ及び断続手段を
    作動制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、モータの逆起電力に基づいてファンの
    実際の回転数を検出するとともに、該回転数と目標とす
    る設定回転数とを比較して、ファン回転数が設定回転数
    になるようモータ及び断続手段を制御するように構成さ
    れていることを特徴とするエンジンの冷却ファン回転制
    御装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、モータの逆起電力が零のと
    きに警報手段を作動させるように構成されていることを
    特徴とする請求項1、2、3又は4記載のエンジンの冷
    却ファン回転制御装置。
JP17540391A 1991-07-16 1991-07-16 エンジンの冷却フアン回転制御装置 Withdrawn JPH0526040A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014021126A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Eps Bio Technology Corp 電子鼻装置
CN103982452A (zh) * 2014-05-23 2014-08-13 华为技术有限公司 风扇启动方法、装置及通信设备
JP2014231807A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 トヨタ自動車株式会社 モータロック判定装置

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Effective date: 19981008