JPH05257792A - 共通データアクセス方法および装置 - Google Patents
共通データアクセス方法および装置Info
- Publication number
- JPH05257792A JPH05257792A JP4055566A JP5556692A JPH05257792A JP H05257792 A JPH05257792 A JP H05257792A JP 4055566 A JP4055566 A JP 4055566A JP 5556692 A JP5556692 A JP 5556692A JP H05257792 A JPH05257792 A JP H05257792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- update
- processing
- common data
- data
- counter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Memory System (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 デットロックの危険性を回避し処理の信頼性
を保つとともに、処理の並列度を向上させてアクセスを
効率良く行なう。 【構成】 共通データ管理情報４には各キー毎の情報と
して更新中フラグ４Ａと更新カウンタ４Ｂとが設けら
れ、また更新タスク２にはデータを更新する手順を実行
するデータ更新手順実行部３と、参照タスク６Ａ，６Ｂ
にはデータを参照する手順を実行するデータ参照手順実
行部７Ａ，７Ｂとが設けられている。更新処理時には更
新中フラグ４Ａをセットし更新終了時に更新カウンタ４
Ｂをインクリメントする。そして、参照処理時には更新
中フラグ４Ａと更新カウンタ４Ｂを参照して、更新中フ
ラグ４Ａがセットされているか又は更新カウンタ４Ｂが
インクリメントされていれば、参照処理中に更新処理が
行なわれていたと判定し、更新処理終了後に参照処理を
リトライさせる。
を保つとともに、処理の並列度を向上させてアクセスを
効率良く行なう。 【構成】 共通データ管理情報４には各キー毎の情報と
して更新中フラグ４Ａと更新カウンタ４Ｂとが設けら
れ、また更新タスク２にはデータを更新する手順を実行
するデータ更新手順実行部３と、参照タスク６Ａ，６Ｂ
にはデータを参照する手順を実行するデータ参照手順実
行部７Ａ，７Ｂとが設けられている。更新処理時には更
新中フラグ４Ａをセットし更新終了時に更新カウンタ４
Ｂをインクリメントする。そして、参照処理時には更新
中フラグ４Ａと更新カウンタ４Ｂを参照して、更新中フ
ラグ４Ａがセットされているか又は更新カウンタ４Ｂが
インクリメントされていれば、参照処理中に更新処理が
行なわれていたと判定し、更新処理終了後に参照処理を
リトライさせる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機上で動作する複
数のタスクから共通してアクセスするデータのアクセス
方法および装置に関する。
数のタスクから共通してアクセスするデータのアクセス
方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、複数のタスクから共通してアクセ
スするデータアクセスは、排他制御によるアクセス方式
が広く使われている。この方式は共通データ（資源）に
対応するキーを予め決めておき、このキーに対してリザ
ーブ（資源の確保）とフリー（資源の解放）を行ない、
共通データにアクセスする順序を複数タスク間でシーケ
ンシャルとなるようにする事でデータアクセス時のデー
タ不整合等の矛盾を解消する方法である。
スするデータアクセスは、排他制御によるアクセス方式
が広く使われている。この方式は共通データ（資源）に
対応するキーを予め決めておき、このキーに対してリザ
ーブ（資源の確保）とフリー（資源の解放）を行ない、
共通データにアクセスする順序を複数タスク間でシーケ
ンシャルとなるようにする事でデータアクセス時のデー
タ不整合等の矛盾を解消する方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとしする課題】しかしながら、上記
従来技術では、リザーブの順序によってはデットロック
と称する資源の相互争奪によるタスクのスクラム状態が
発生したり、また資源に対して細かくリザーブやフリー
を行なう事による排他処理それ自体の負荷の増大とデッ
トロックの危険性の増大が発生したり、逆に資源に対し
て大まかにリザーブとフリーを行なう事により処理がシ
ーケンシャルにしか実行されなくなり、処理効率が上が
らなくなると言った問題がある。特に最近の高トラフィ
ックなトランザクション処理を行なう計算機ではマルチ
プロセッサで処理する場合が多く、並列度の低下とデッ
トロックの危険は深刻な問題である。
従来技術では、リザーブの順序によってはデットロック
と称する資源の相互争奪によるタスクのスクラム状態が
発生したり、また資源に対して細かくリザーブやフリー
を行なう事による排他処理それ自体の負荷の増大とデッ
トロックの危険性の増大が発生したり、逆に資源に対し
て大まかにリザーブとフリーを行なう事により処理がシ
ーケンシャルにしか実行されなくなり、処理効率が上が
らなくなると言った問題がある。特に最近の高トラフィ
ックなトランザクション処理を行なう計算機ではマルチ
プロセッサで処理する場合が多く、並列度の低下とデッ
トロックの危険は深刻な問題である。
【０００４】また、リザーブに共通データの参照と更新
の種別を持たせ更新処理の同時多重リザーブを許すもの
もあるが、参照のリザーブ中に更新のリザーブを行なお
うとすると参照のフリーが行なわれまで更新処理が待た
されている。これもまた高トラフィックのトランザクシ
ョン処理を行なう場合、処理時間の長い参照のリザーブ
により更新処理が遅延するといった問題がある。
の種別を持たせ更新処理の同時多重リザーブを許すもの
もあるが、参照のリザーブ中に更新のリザーブを行なお
うとすると参照のフリーが行なわれまで更新処理が待た
されている。これもまた高トラフィックのトランザクシ
ョン処理を行なう場合、処理時間の長い参照のリザーブ
により更新処理が遅延するといった問題がある。
【０００５】本発明の目的は、デットロックの危険性を
回避し処理の信頼性を保つとともに、処理の並列度を向
上させてアクセスを効率良く行なうことが可能な共通デ
ータアクセス方法および装置を提供することである。
回避し処理の信頼性を保つとともに、処理の並列度を向
上させてアクセスを効率良く行なうことが可能な共通デ
ータアクセス方法および装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の共通データアクセス方法は、計算機上で
複数のタスクがアクセスする共通データに対して、更新
処理と参照処理とを随時行なわせ、更新処理と参照処理
とが競合した場合には、更新処理終了後に参照処理をリ
トライさせることである。
めに、本発明の共通データアクセス方法は、計算機上で
複数のタスクがアクセスする共通データに対して、更新
処理と参照処理とを随時行なわせ、更新処理と参照処理
とが競合した場合には、更新処理終了後に参照処理をリ
トライさせることである。
【０００７】また、本発明の共通データアクセス方法
は、計算機上で複数のタスクがアクセスする共通データ
に対して、更新処理を行う場合には、データの更新とと
もにその更新状態の情報を記憶手段に記憶させ、参照処
理を行う場合には、データの参照とともに前記記憶手段
内の更新状態の情報を参照して、参照処理中に更新処理
が行われていたか否かを判定し、更新処理が発生してい
たときには更新処理終了後に参照処理をリトライさせる
ことである。
は、計算機上で複数のタスクがアクセスする共通データ
に対して、更新処理を行う場合には、データの更新とと
もにその更新状態の情報を記憶手段に記憶させ、参照処
理を行う場合には、データの参照とともに前記記憶手段
内の更新状態の情報を参照して、参照処理中に更新処理
が行われていたか否かを判定し、更新処理が発生してい
たときには更新処理終了後に参照処理をリトライさせる
ことである。
【０００８】更に、本発明の共通データアクセス装置
は、計算機上で複数のタスクがアクセスする共通データ
を更新処理する場合に、データの更新とともにその更新
状態の情報を記憶する第１の手段と、前記共通データを
参照処理する場合に、データの参照とともに前記第１の
手段が記憶した更新状態の情報を参照して、参照処理中
に更新処理が行われていたか否かを判定する第２の手段
と、更新処理が行われていたときには更新処理終了後に
参照処理をリトライさせる第３の手段と、を備えたもの
である。
は、計算機上で複数のタスクがアクセスする共通データ
を更新処理する場合に、データの更新とともにその更新
状態の情報を記憶する第１の手段と、前記共通データを
参照処理する場合に、データの参照とともに前記第１の
手段が記憶した更新状態の情報を参照して、参照処理中
に更新処理が行われていたか否かを判定する第２の手段
と、更新処理が行われていたときには更新処理終了後に
参照処理をリトライさせる第３の手段と、を備えたもの
である。
【０００９】
【作用】複数のタスク間で共通して使用する共通データ
についてはアクセスしたデータの整合性を保証する為に
何らかの手順が必要となる。本発明では、共通データ更
新時に共通データの更新状態を記憶手段に記憶し、共通
データ参照時には記憶手段内に記憶した共通データの更
新状態を参照する手順が予め設定されいる。そして、参
照処理終了時に前記記憶手段内の共通データの更新状態
を参照することによって、参照処理中に更新処理が行な
われた否かを判定し、もし更新処理が行なわれていた場
合には更新処理終了後に参照処理をリトライする。これ
によって、共通データと参照データの整合性を保証する
ことができる。
についてはアクセスしたデータの整合性を保証する為に
何らかの手順が必要となる。本発明では、共通データ更
新時に共通データの更新状態を記憶手段に記憶し、共通
データ参照時には記憶手段内に記憶した共通データの更
新状態を参照する手順が予め設定されいる。そして、参
照処理終了時に前記記憶手段内の共通データの更新状態
を参照することによって、参照処理中に更新処理が行な
われた否かを判定し、もし更新処理が行なわれていた場
合には更新処理終了後に参照処理をリトライする。これ
によって、共通データと参照データの整合性を保証する
ことができる。
【００１０】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明する。図１は本発明の共通データアクセス装
置の一例を示している。図において、１つの更新タスク
２は複数の更新トランザクション待ち行列１Ａ，１Ｂ等
より更新トランザクションを取出し、共有データ５の内
容を更新する処理を行なう。また複数の参照タスク６
Ａ，６Ｂ等は複数の参照トランザクション待ち行列８
Ａ，８Ｂ等より参照トランザクションを取出し、共通デ
ータを参照する処理を行なうものとする。
詳細に説明する。図１は本発明の共通データアクセス装
置の一例を示している。図において、１つの更新タスク
２は複数の更新トランザクション待ち行列１Ａ，１Ｂ等
より更新トランザクションを取出し、共有データ５の内
容を更新する処理を行なう。また複数の参照タスク６
Ａ，６Ｂ等は複数の参照トランザクション待ち行列８
Ａ，８Ｂ等より参照トランザクションを取出し、共通デ
ータを参照する処理を行なうものとする。
【００１１】このとき、更新処理と参照処理が競合して
も、参照処理で参照したデータの整合性が取れていない
恐れを回避する為に、共通データ管理情報４に各キー毎
の情報として更新中フラグ４Ａと更新カウンタ４Ｂとを
備え、また更新タスク２にはデータを更新する手順を実
行するデータ更新手順実行部３と、参照タスク６Ａ，６
Ｂにはデータを参照する手順を実行するデータ参照手順
実行部７Ａ，７Ｂとを備えている。なお、図１におい
て、９は計算機を、１０はネットワーク入出力部を、１
１はネットワークをそれぞれ示している。
も、参照処理で参照したデータの整合性が取れていない
恐れを回避する為に、共通データ管理情報４に各キー毎
の情報として更新中フラグ４Ａと更新カウンタ４Ｂとを
備え、また更新タスク２にはデータを更新する手順を実
行するデータ更新手順実行部３と、参照タスク６Ａ，６
Ｂにはデータを参照する手順を実行するデータ参照手順
実行部７Ａ，７Ｂとを備えている。なお、図１におい
て、９は計算機を、１０はネットワーク入出力部を、１
１はネットワークをそれぞれ示している。
【００１２】次に、共通データにアクセスする更新タス
クと参照タスクの手順についてフローチャートで説明す
る。図２は更新タスクの共有データのアクセス手順を示
したものである。ステップ２０１において、更新タスク
は更新トランザクション待ち行列の１つより処理すべき
トランザクションを取出した後、ステップ２０２におい
て、これからアクセスしようとするデータに対応するキ
ーの更新フラグをセットする。次にステップ２０３にお
いて、キーに対応するデータの更新処理を行なう。この
更新処理が終了したらステップ２０４において、キーに
対応する更新フラグをクリアし、更新カウンタをインク
リメントする等の変化分の設定を行ない更新処理を終了
する。このように更新側は参照側の状態にまったく独立
に更新処理が可能であり、参照側の状態で更新処理を待
たされたりすることはない。
クと参照タスクの手順についてフローチャートで説明す
る。図２は更新タスクの共有データのアクセス手順を示
したものである。ステップ２０１において、更新タスク
は更新トランザクション待ち行列の１つより処理すべき
トランザクションを取出した後、ステップ２０２におい
て、これからアクセスしようとするデータに対応するキ
ーの更新フラグをセットする。次にステップ２０３にお
いて、キーに対応するデータの更新処理を行なう。この
更新処理が終了したらステップ２０４において、キーに
対応する更新フラグをクリアし、更新カウンタをインク
リメントする等の変化分の設定を行ない更新処理を終了
する。このように更新側は参照側の状態にまったく独立
に更新処理が可能であり、参照側の状態で更新処理を待
たされたりすることはない。
【００１３】図３は参照タスクの共通データのアクセス
手順を示したものである。ステップ３０２において、参
照タスクは参照トランザクション待ち行列の１つより処
理すべきトランザクションを取出した後、ステップ３０
２で参照処理のリトライカウンタのクリアを行なう。次
にステップ３０３において、これからアクセスしようと
するデータに対応するキーの更新フラグと更新カウンタ
を取込む。そして、ステップ３０４において更新フラグ
を判定し、もしセットされていればステップ３０９へ進
みリトライ処理し、クリアされていればステップ３０５
において先に取込んだ更新カウンタの内容を退避してお
く。次にステップ３０６において、キーに対応するデー
タの参照処理を行なう。この参照処理が終了したらステ
ップ３０７において、キーに対応する更新フラグと更新
カウンタを再度取込み、ステップ３０８において、この
更新カウンタと退避していた更新カウンタで変化が無い
かを判定し、もし変化が有ればステップ３０９へ進みリ
トライ処理し、変化が無ければ参照処理を終了する。
手順を示したものである。ステップ３０２において、参
照タスクは参照トランザクション待ち行列の１つより処
理すべきトランザクションを取出した後、ステップ３０
２で参照処理のリトライカウンタのクリアを行なう。次
にステップ３０３において、これからアクセスしようと
するデータに対応するキーの更新フラグと更新カウンタ
を取込む。そして、ステップ３０４において更新フラグ
を判定し、もしセットされていればステップ３０９へ進
みリトライ処理し、クリアされていればステップ３０５
において先に取込んだ更新カウンタの内容を退避してお
く。次にステップ３０６において、キーに対応するデー
タの参照処理を行なう。この参照処理が終了したらステ
ップ３０７において、キーに対応する更新フラグと更新
カウンタを再度取込み、ステップ３０８において、この
更新カウンタと退避していた更新カウンタで変化が無い
かを判定し、もし変化が有ればステップ３０９へ進みリ
トライ処理し、変化が無ければ参照処理を終了する。
【００１４】また、ステップ３０９におけるリトライ処
理でそのキーに対するリトライカウンタをインクリメン
トする。そして、ステップ３１０において、このインク
リメントされたカウンタを判定し、リトライアウトなら
処理を異常終了させ、リトライアウトではなく処理を継
続させるのであれば、ステップ３１１で処理を一時停止
させ、これが解除された後にステップ３０３に戻り、最
初のリトライカウンタのクリア以降の処理を再度実行さ
せる。
理でそのキーに対するリトライカウンタをインクリメン
トする。そして、ステップ３１０において、このインク
リメントされたカウンタを判定し、リトライアウトなら
処理を異常終了させ、リトライアウトではなく処理を継
続させるのであれば、ステップ３１１で処理を一時停止
させ、これが解除された後にステップ３０３に戻り、最
初のリトライカウンタのクリア以降の処理を再度実行さ
せる。
【００１５】このように処理することで参照側も自律的
に参照処理が成功したかどうか、つまりリトライ処理が
必要無いかどうかを判別できることになる。
に参照処理が成功したかどうか、つまりリトライ処理が
必要無いかどうかを判別できることになる。
【００１６】図４は本発明を適用し得るシステム例で、
共通データ５として日本株式情報５Ｃ、北米株式情報５
Ｄ、欧州株式情報５Ｅが数千〜数万件格納されているも
のとする。この共通データ５は時々刻々と変化する株式
の価格に対応して各株式の変化トランザクションを受
け、待ち行列１Ｃ，１Ｄ，１Ｅよりこの更新トランザク
ションを取出し、共通データを更新する処理や各株式の
問合トランザクションを受け、待ち行列８Ｃ，８Ｄ，８
Ｅよりこの問合トランザクションを取出し、共通データ
の参照処理を行なうものである。このようなシステムで
は更新トランザクションは１秒あたり数百件程度とな
り、また参照処理は１秒あたり数件となることが多い。
このようなシステムにおいて、従来のようにリザーブ
（資源の確保）やフリー（資源の解放）を行なうことは
ＣＰＵ負荷の面からも損失が大きく、また実際に処理が
競合する確率は共通データ数が非常に多く、しかもトラ
ンザクションが更新に片寄っていることなどからかなり
小さいと考察され、本発明の共通テーブルアクセス方法
の適用の効果は大きい。
共通データ５として日本株式情報５Ｃ、北米株式情報５
Ｄ、欧州株式情報５Ｅが数千〜数万件格納されているも
のとする。この共通データ５は時々刻々と変化する株式
の価格に対応して各株式の変化トランザクションを受
け、待ち行列１Ｃ，１Ｄ，１Ｅよりこの更新トランザク
ションを取出し、共通データを更新する処理や各株式の
問合トランザクションを受け、待ち行列８Ｃ，８Ｄ，８
Ｅよりこの問合トランザクションを取出し、共通データ
の参照処理を行なうものである。このようなシステムで
は更新トランザクションは１秒あたり数百件程度とな
り、また参照処理は１秒あたり数件となることが多い。
このようなシステムにおいて、従来のようにリザーブ
（資源の確保）やフリー（資源の解放）を行なうことは
ＣＰＵ負荷の面からも損失が大きく、また実際に処理が
競合する確率は共通データ数が非常に多く、しかもトラ
ンザクションが更新に片寄っていることなどからかなり
小さいと考察され、本発明の共通テーブルアクセス方法
の適用の効果は大きい。
【００１７】以下、図４で示したシステム例について、
更新処理と参照処理の方法を更に詳細に説明する。な
お、このシステム例では共通データを一意に識別するキ
ーを各株式情報５Ｃ，５Ｄ，５Ｅに且つ各社毎に設ける
ものとする。
更新処理と参照処理の方法を更に詳細に説明する。な
お、このシステム例では共通データを一意に識別するキ
ーを各株式情報５Ｃ，５Ｄ，５Ｅに且つ各社毎に設ける
ものとする。
【００１８】表１は更新処理の詳細で、日本株式情報の
日立に対する更新トランザクションを処理する場合の共
通データ管理情報のアクセスを示したものである。共通
データの更新処理の手順は図２に示した通りで、このフ
ローチャートのステップ番号の処理が完結した時点の状
態を示している。更新処理が始る前の状態を更新ステッ
プ０とし、この時の更新フラグが０、更新カウンタが４
０８であったとする。更新タスクは待ち行列から更新ト
ランザクションを取り出し（更新ステップ２０１）、更
新フラグをセットする（更新ステップ２０２）、すなわ
ち共通データ管理情報の日本株式情報の日立に対する更
新フラグをセット（１）とする。この後、日本株式情報
の日立の共通データの更新処理を行ない（更新ステップ
２０３）、更新フラグをクリア（０）し、更新カウンタ
をインクリメントする（更新ステップ２０４）。すなわ
ち、更新フラグを０とし更新カウンタを４０９として更
新処理を終了する。
日立に対する更新トランザクションを処理する場合の共
通データ管理情報のアクセスを示したものである。共通
データの更新処理の手順は図２に示した通りで、このフ
ローチャートのステップ番号の処理が完結した時点の状
態を示している。更新処理が始る前の状態を更新ステッ
プ０とし、この時の更新フラグが０、更新カウンタが４
０８であったとする。更新タスクは待ち行列から更新ト
ランザクションを取り出し（更新ステップ２０１）、更
新フラグをセットする（更新ステップ２０２）、すなわ
ち共通データ管理情報の日本株式情報の日立に対する更
新フラグをセット（１）とする。この後、日本株式情報
の日立の共通データの更新処理を行ない（更新ステップ
２０３）、更新フラグをクリア（０）し、更新カウンタ
をインクリメントする（更新ステップ２０４）。すなわ
ち、更新フラグを０とし更新カウンタを４０９として更
新処理を終了する。
【００１９】
【表１】
【００２０】表２は参照処理の詳細で、日本株式情報の
日立に対する参照トランザクションを処理する場合の、
共通データ管理情報と日本株式情報参照タスクのデータ
参照手順実行部の更新カウンタ退避とリトライカウンタ
のアクセスを示したものである。
日立に対する参照トランザクションを処理する場合の、
共通データ管理情報と日本株式情報参照タスクのデータ
参照手順実行部の更新カウンタ退避とリトライカウンタ
のアクセスを示したものである。
【００２１】共通データの参照処理の手順は図３に示し
た通りで、このフローチャートのステップ番号の処理が
完結した時点の状態を示している。参照処理が始る前の
状態を参照ステップ０とし、この時の更新フラグが０、
更新カウンタが４０９、更新カウンタ退避が不定値、リ
トライカウンタが不定値であったとする。参照タスクは
待ち行列から参照トランザクションを取り出し（参照ス
テップ３０１）、リトライカウンタをクリア（０）する
（参照ステップ３０２）。その後、更新フラグと更新カ
ウンタを取り込み（参照ステップ３０３）、更新フラグ
の状態を判定する（参照ステップ３０４）とクリア状態
（０）なので更新カウンタの値を退避する（参照ステッ
プ３０５）。すなわち、更新カウンタ退避を４０９に設
定する。さらに、日本株式情報の日立の共通データの参
照処理を行ない（参照ステップ３０６）、再度更新フラ
グと更新カウンタを取り込む（参照ステップ３０７）。
そして、更新フラグがクリア（０）、更新カウンタが更
新カウンタ退避と変化が無いかを判定する（参照ステッ
プ３０８）と、更新フラグはクリア（０）状態であり且
つ更新カウンタは４０９で更新カウンタ退避と同じで変
化が無いので、この参照処理を終了する。もし参照処理
が更新処理と並列に動作していれば、参照ステップ３０
４または参照ステップ３０８でこの動作を検出でき、こ
の場合には図３で示した共通データの参照手順に従い参
照処理そのものがリトライされる。
た通りで、このフローチャートのステップ番号の処理が
完結した時点の状態を示している。参照処理が始る前の
状態を参照ステップ０とし、この時の更新フラグが０、
更新カウンタが４０９、更新カウンタ退避が不定値、リ
トライカウンタが不定値であったとする。参照タスクは
待ち行列から参照トランザクションを取り出し（参照ス
テップ３０１）、リトライカウンタをクリア（０）する
（参照ステップ３０２）。その後、更新フラグと更新カ
ウンタを取り込み（参照ステップ３０３）、更新フラグ
の状態を判定する（参照ステップ３０４）とクリア状態
（０）なので更新カウンタの値を退避する（参照ステッ
プ３０５）。すなわち、更新カウンタ退避を４０９に設
定する。さらに、日本株式情報の日立の共通データの参
照処理を行ない（参照ステップ３０６）、再度更新フラ
グと更新カウンタを取り込む（参照ステップ３０７）。
そして、更新フラグがクリア（０）、更新カウンタが更
新カウンタ退避と変化が無いかを判定する（参照ステッ
プ３０８）と、更新フラグはクリア（０）状態であり且
つ更新カウンタは４０９で更新カウンタ退避と同じで変
化が無いので、この参照処理を終了する。もし参照処理
が更新処理と並列に動作していれば、参照ステップ３０
４または参照ステップ３０８でこの動作を検出でき、こ
の場合には図３で示した共通データの参照手順に従い参
照処理そのものがリトライされる。
【００２２】
【表２】
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のタスクから同時にアクセスする可能性のある共通
テーブルを排他制御なしにアクセスすることが可能であ
り、排他制御を用いた場合のようなタスクのデットロッ
クの危険を回避することができる。また、参照処理と更
新処理がそれぞれ自律的にアクセスできるため、処理の
並列化が容易である。そして、テーブルアクセスの手順
そのものが非常にシンプルであるため計算機の負荷も小
さく必要な資源も少なくすることができる。その結果、
共通データに対するアクセスの信頼性と効率を向上させ
ることができる。
複数のタスクから同時にアクセスする可能性のある共通
テーブルを排他制御なしにアクセスすることが可能であ
り、排他制御を用いた場合のようなタスクのデットロッ
クの危険を回避することができる。また、参照処理と更
新処理がそれぞれ自律的にアクセスできるため、処理の
並列化が容易である。そして、テーブルアクセスの手順
そのものが非常にシンプルであるため計算機の負荷も小
さく必要な資源も少なくすることができる。その結果、
共通データに対するアクセスの信頼性と効率を向上させ
ることができる。
【００２４】また、更新側は更新処理を行なう際に待た
されたりリトライしたりすることがないため、特に更新
トランザクションの発生件数が多く、処理を迅速に行な
う必要があるシステムに適用するのに好都合である。
されたりリトライしたりすることがないため、特に更新
トランザクションの発生件数が多く、処理を迅速に行な
う必要があるシステムに適用するのに好都合である。
【図１】本発明の共通データアクセス装置の概略構成図
である。
である。
【図２】共通データの更新手順を示したフローチャート
である。
である。
【図３】共通データの参照手順を示したフローチャート
である。
である。
【図４】本発明を共通データアクセス装置を適用したシ
ステム構成図である。
ステム構成図である。
１Ａ，１Ｂ 更新トランザクション待ち行列 ２ 更新タスク ３ データ更新手順実行部 ４ 共通データ管理情報 ４Ａ 更新中フラグ ４Ｂ 更新カウンタ ５ 共通データ ６Ａ，６Ｂ 参照タスク ７Ａ，７Ｂ データ参照手順実行部 ８Ａ，８Ｂ 参照トランザクション待ち行列 ９ 計算機 １０ ネットワーク入出力部 １１ ネットワーク
Claims (4)
- 【請求項１】 計算機上で複数のタスクがアクセスする
共通データに対して、更新処理と参照処理とを随時行な
わせ、更新処理と参照処理とが競合した場合には、更新
処理終了後に参照処理をリトライさせる共通データアク
セス方法。 - 【請求項２】 計算機上で複数のタスクがアクセスする
共通データに対して、更新処理を行う場合には、データ
の更新とともにその更新状態の情報を記憶手段に記憶さ
せ、参照処理を行う場合には、データの参照とともに前
記記憶手段内の更新状態の情報を参照して、参照処理中
に更新処理が行われていたか否かを判定し、更新処理が
発生していたときには更新処理終了後に参照処理をリト
ライさせる共通データアクセス方法。 - 【請求項３】 請求項１記載の共通データアクセス方法
において、前記記憶手段には、共通データを識別するキ
ー毎の更新状態の情報が記憶されることを特徴とする共
通データアクセス方法。 - 【請求項４】 計算機上で複数のタスクがアクセスする
共通データを更新処理する場合に、データの更新ととも
にその更新状態の情報を記憶する第１の手段と、前記共
通データを参照処理する場合に、データの参照とともに
前記第１の手段が記憶した更新状態の情報を参照し、参
照処理中に更新処理が行われていたか否かを判定する第
２の手段と、更新処理が行われていたときには更新処理
終了後に参照処理をリトライさせる第３の手段と、を備
えた共通データアクセス装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4055566A JPH05257792A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 共通データアクセス方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4055566A JPH05257792A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 共通データアクセス方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05257792A true JPH05257792A (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=13002263
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4055566A Pending JPH05257792A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 共通データアクセス方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05257792A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7908597B2 (en) | 2004-12-28 | 2011-03-15 | Hitachi, Ltd. | Method for executing plural programs, method for converting source programs and compiler program using these methods |
| JP2011128975A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | システム、方法、プログラムおよびコード生成装置 |
| US10303676B2 (en) | 2014-11-13 | 2019-05-28 | Nec Corporation | Transaction processing apparatus, transaction processing method, and computer-readable recording medium |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP4055566A patent/JPH05257792A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7908597B2 (en) | 2004-12-28 | 2011-03-15 | Hitachi, Ltd. | Method for executing plural programs, method for converting source programs and compiler program using these methods |
| JP2011128975A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | システム、方法、プログラムおよびコード生成装置 |
| US9250980B2 (en) | 2009-12-18 | 2016-02-02 | International Business Machines Corporation | System, method, program, and code generation unit |
| US9904581B2 (en) | 2009-12-18 | 2018-02-27 | International Business Machines Corporation | System, method, program, and code generation unit |
| US10169092B2 (en) | 2009-12-18 | 2019-01-01 | International Business Machines Corporation | System, method, program, and code generation unit |
| US10303676B2 (en) | 2014-11-13 | 2019-05-28 | Nec Corporation | Transaction processing apparatus, transaction processing method, and computer-readable recording medium |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5845117A (en) | Deadlock detecting device | |
| US6665814B2 (en) | Method and apparatus for providing serialization support for a computer system | |
| US7035852B2 (en) | Implementing a message queuing interface (MQI) indexed queue support that adds a key to the index on put commit | |
| US20070143299A1 (en) | Commitment of transactions in a distributed system | |
| US8499298B2 (en) | Multiprocessing transaction recovery manager | |
| JPH10283243A (ja) | データベース管理システム | |
| JPH06243072A (ja) | 分散処理システムの分散トランザクションコミット制御方式 | |
| JPH05257792A (ja) | 共通データアクセス方法および装置 | |
| CN112559496A (zh) | 一种分布式数据库事务原子性实现方法及装置 | |
| JP2654612B2 (ja) | 排他ウエイト削減制御方法 | |
| US20090064141A1 (en) | Efficient utilization of transactions in computing tasks | |
| JPS63307553A (ja) | ファイル制御方式 | |
| US20030196015A1 (en) | Adaptive spin latches | |
| JPH0588954A (ja) | データベースの更新方法 | |
| AU2022202804B2 (en) | Managing shared resources in a distributed computing system | |
| KR19980049353A (ko) | 분산 트랜잭션의 회복방법 | |
| JP2001306380A (ja) | 二相コミット回避方式およびそのプログラム記録媒体 | |
| JP2629330B2 (ja) | データ更新コミット処理方式 | |
| JP2926873B2 (ja) | 計算機システム | |
| JP2000047986A (ja) | トランザクション処理システム | |
| JPH04190434A (ja) | データベース管理装置及びデータベース管理方法 | |
| Goel et al. | An adaptable constrained locking protocol for high data contention environments: correctness and performance | |
| JPH0926907A (ja) | ロック制御器 | |
| JP2000082005A (ja) | システム間データベース共用システムのデータ処理方式 | |
| CN110865874A (zh) | 事务提交的方法和装置 |