JPH05255141A - 1,1,1−トリクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの連続的製造方法 - Google Patents

1,1,1−トリクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの連続的製造方法

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JPH05255141A
JPH05255141A JP4058324A JP5832492A JPH05255141A JP H05255141 A JPH05255141 A JP H05255141A JP 4058324 A JP4058324 A JP 4058324A JP 5832492 A JP5832492 A JP 5832492A JP H05255141 A JPH05255141 A JP H05255141A
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JP
Japan
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reaction
cfc
catalyst
aluminum chloride
isomerization
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JP4058324A
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Kiyoshi Yanagii
清志 楊井
Sadaji Misumi
定治 三隅
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Central Glass Co Ltd
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Central Glass Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタンの連続的異性化による1,1,1−トリ
クロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの製造方法を
提供する。 【構成】 塩化アルミニウムを触媒とする1,1,2−
トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンの液相異
性化反応において、一部の生成物を塩化アルミニウムの
分散していない状態で、一部の生成物を塩化アルミニウ
ムの分散した液で取り出すことを特徴とする連続的異性
化方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒として使用される
1,1,1,2−テトラフルオロエタンの原料である
1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロロ
エタンの前駆体として有用な1,1,1−トリクロロ−
2,2,2−トリフルオロエタンの工業的製造方法に関
する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、冷蔵庫、カーエアコンな
どの冷凍機の冷媒として使用されてきた、クロロフルオ
ロカーボンの1種であるジクロロジフルオロメタンはオ
ゾン層の破壊の原因物質としてその使用が禁止されよう
としている。それに代わる冷媒としては1,1,1,2
−テトラフルオロエタンがもっとも有望視されている。
1,1,1,2−テトラフルオロエタンには各種の製造
方法が知られているが、工業的には次の(1)、(2)
あるいは(3)の経路が比較的優れたものであるといわ
れている。
【0003】
【化1】
【0004】(1)の方法は反応段階が少なくしかも第
1段目の反応の収率が高いという長所を有するものの、
第2段目の反応は収率が低く、かつ各種の副生成物を生
成するために生成物の精製が困難であるという問題点を
有している。一方、(2)の方法については第1段目の
反応は現在商業的に実施されており、しかも最終段階の
還元反応は、極めて収率よく進行することが知られてい
る。しかしながら、第2段目のフッ素化反応は、反応率
に関しては満足しうるものの異性体である1,2−ジク
ロロ−1,1,2,2−テトラフルオロジクロロエタン
の生成を伴うために選択率が低いという問題があった。
【0005】この問題を回避する目的で(3)に示すよ
うに、異性化反応を付加し一旦1,1,2−トリクロロ
−1,2,2−トリフルオロエタン(以下、CFC−1
13という。)を1,1,1−トリクロロ−2,2,2
−トリフルオロエタン(以下、CFC−113aとい
う。)とし、次いでフッ素化を行う反応経路が提案され
ている。CFC−113aをフッ素化反応の原料に用い
る場合には、CFC−113aはCFC−113と比較
してフッ素化を受けやすいことから、反応条件を適宜選
択することで高収率を維持しつつしかも異性体を含まな
い1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラフルオロ
エタンを得ることができるという特徴がある。その結
果、(3)に反応経路をたどる方法は工程数は若干多い
が全体として非常に収率よく目的とする1,1,1,2
−テトラフルオロエタンを製造することができる。
【0006】ところで、CFC−113の異性化により
CFC−113aを製造する方法は、塩化アルミニウム
などのルイス酸を触媒として液相または気相において実
施できることが知られている。例えば、ドイツ特許第1
668346号には、液相において塩化アルミニウムの
触媒をCFC−113を用いて30〜60℃にて予備活
性化し、予備活性化後、冷却して新たなCFC−113
を供給することにより、反応を行う方法が開示されてい
る。また、特開平2−231440明細書にはアルミニ
ウムフルオリドを包含する触媒組成物を用いて気相中約
200〜475℃の温度でCFC−113を異性化する
方法が開示されている。
【0007】気相での製造方法は、連続的に生成物が得
られることから工業的には好ましい方法であるが、高温
において触媒をフッ素化物(CFC−113)と接触さ
せることから触媒のフッ素化が避けられず、長期にわた
っての安定性に疑問がある。
【0008】一方、液相反応は簡便な手段で比較的収率
よくCFC−113aを得ることができるという特徴を
有する。具体的には、通常塩化アルミニウムを触媒とす
る液相のバッチ式反応によるCFC−113の異性化反
応は、攪拌機と還流冷却器を備えた反応器に粉末、又は
微細な顆粒状の塩化アルミニウムとCFC−113を入
れ、反応器を加熱昇温し、内部の反応液が沸騰し還流す
る状態を保つことにより行う。しかしながら、この反応
は誘導期が長く、最初は殆ど反応は進行せず反応系に依
存した時間の経過後に急激に反応が起こるため、反応の
制御が困難である。
【0009】その反面、一旦反応が起こった反応系に存
在する触媒はその後活性を比較的長時間にわたり維持す
ることが知られており、反応系内の液相部分のみを流出
させて固体である触媒を反応器内に残し、再び反応原料
であるCFC−113を導入し反応温度を所定の温度に
昇温することで異性化生成物を得ることが出来ることも
知られている。またこの様なバッチ式反応を繰り返すこ
とは使用触媒量の低減、触媒活性化にともなう急激な反
応の制御の困難さなどを避けることができ非常に好まし
いことである。しかしながら、この反応は基本的にバッ
チ式反応であることおよび触媒は反応の繰り返しに伴う
劣化を避けることができないという問題は依然として解
消されないままであった。
【0010】したがって、工業的に好ましいCFC−1
13の連続的異性化方法によるCFC−113aの製造
方法が求められている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した、CFC−11
3の異性化反応では触媒の活性化状態は一定時間継続す
るとはいえ、本発明の意図するところの連続的反応を目
的とする場合、常に触媒の供給を行う必要がある。
【0012】そこで、比較例に示すようにあらかじめ活
性化しておいた触媒の存在する反応系へ、一定速度で原
料のCFC−113と塩化アルミニウム粉末を供給し、
送入速度と等しい速度で触媒の分散した液を流出させた
ところ、反応器内に留まる触媒量は変化しないにもかか
わらず図2(比較例)に示すように異性化の反応率は経
時的に減少した。これは反応器内での滞留時間が触媒活
性化の時間に満たないために塩化アルミニウムが反応に
関与することなしに無為に流出した為であることが分か
った。
【0013】ところで、触媒の使用量が極微量でよい反
応の場合、または劣化後の触媒を反応器に蓄積させたま
ま放置しても反応生成物は影響を受けない場合は、生成
物のみを一定速度で気体状態またはその凝縮状態として
反応系外へ出すことも可能である。しかしながら、CF
C−113の異性化反応は、触媒の寿命が比較的短いこ
と、必要濃度が多いこと、また劣化後の触媒が塩素原子
をCFC−113または他のクロロフルオロエタンのフ
ッ素原子と交換し、CFC−113aの収率を下げるこ
とに関与するなどの不都合があるため、可能な限り速や
かに不要な触媒は系外へ排出するのが好ましい。
【0014】本発明者らは、液相において連続的にCF
C−113を異性化してCFC−113aを製造する方
法を検討し、上述の知見を基に、反応系に原料のCFC
−113と触媒の塩化アルミニウムを投入する一方、反
応系から生成物の一部を塩化アルミニウムの分散しない
液または気体状態で抜き出し、一部の生成物を塩化アル
ミニウムの分散した液として抜き出すことにより、連続
的にCFC−113aを製造することができることを見
出し、本発明に到達した。
【0015】すなわち、本発明の方法においては、反応
領域における原料の滞留時間と触媒の滞留時間とをそれ
ぞれ独立に変えることができ、その結果、反応生成物の
反応率および触媒の活性化時間もしくは活性寿命に基づ
く最適条件を定めることができる。
【0016】本発明での反応器における塩化アルミニウ
ムの濃度は、0.1〜20wt%が好ましい。0.1w
t%以下の濃度では反応率が低く好ましくなく、20w
t%以上では塩化アルミニウムの分散した液の状態で生
成物を流出させることが困難であり好ましくない。な
お、触媒の塩化アルミニウムは反応系においては一部の
塩素原子がフッ素原子に置換されていると考えられてい
るが、本明細書においては特に区別を要する場合を除い
て、このような部分フッ素化塩化アルミニウムをも塩化
アルミニウムと称することとする。
【0017】本発明の方法においては反応温度は40℃
以上であり、好ましくは操作圧力における沸点である
が、通常常圧において実施するため48〜50℃であ
る。反応圧力はとくに限定しないが装置の構造および操
作上の理由から実質上常圧において行うことが好まし
い。
【0018】原料CFC−113の反応器での滞留時間
は0.1〜20時間が好ましく、0.5〜10時間がよ
り好ましい。0.1時間よりも短い場合にはCFC−1
13の反応率が充分ではなく、また20時間以上では副
反応である不均化反応が起こりジクロロテトラフルオロ
エタン、テトラクロロジフルオロエタン、ペンタクロロ
フルオロエタン、ヘキサクロロエタンの生成量が多くな
り、同時に触媒の劣化も生じやすくなるという不都合が
起こる。
【0019】塩化アルミニウムの反応器での滞留時間は
0.5〜50時間が好ましい。0.5時間以下では実質
上触媒の活性化が起こらないため、反応を継続すること
ができず、また50時間を越える場合には劣化後の塩化
アルミニウムが滞留することにより反応器内の有機物の
塩素−フッ素交換反応または不均化反応が起こり、CF
C−113aの収率の低下を生じさせるため好ましくな
い。
【0020】本発明の方法で得られるCFC−113a
の異性化率(以下、CFC−113aのCFC−113
とCFC−113aの合計量に対する百分率を異性化率
という。)は、30%以上であることが好ましく、50
〜95%であることがより好ましい。異性化率95%以
上を設定することも可能であるが、滞留時間を長くしな
ければならず生産性の面から好ましくない。また、50
%以下であることに特に不都合とはいえないが、後工程
での負荷が過大となるので好ましくない。
【0021】本発明の方法は、攪拌機および上部に凝縮
器を備えた一般的な完全混合型の槽式反応器よりなる装
置で行える。加圧下において実施する場合には同様の機
器を具えたオートクレーブが適する。これらの装置の材
質は、ガラス、テフロン、その他のフッ素系樹脂などを
ライニングしたもの、またはガラス、ステンレス鋼など
の耐蝕材料が好ましい。
【0022】本発明の方法で異性化したCFC−113
aを主成分とする生成物は塩化アルミニウムおよび酸を
含んでいるため、反応器より流出後ただちに水洗浄、ア
ルカリ洗浄により塩化アルミニウム、酸を除去し、さら
に乾燥させることにより粗CFC−113aを得る。こ
の異性化方法によるCFC−113aを用いて1,1,
1,2−テトラフルオロエタンを製造するプロセスにお
いてはこのままフッ素化反応に供することも可能である
が、蒸留などにより実質上CFC−113aおよびCF
C−113のみからなる混合物とした上でフッ素化反応
を行うこともできる。
【0023】本発明の方法により得られる生成物の例を
次の表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】完全混合型の反応における一般的結果と同
様に、本発明の方法においても100%の反応(異性
化)率を達成することはできないが、このことは多段階
反応の中間生成物を得ることを目的とする本発明におい
ては問題とはならない。
【0026】すなわち、CFC−113aから(3)の
反応経路にしたがって1,1,1,2−テトラフルオロ
エタンを製造するにあたって、CFC−113aをフッ
化水素によりフッ素化する場合に、CFC−113はC
FC−113aと比べて反応速度が小さく、したがって
CFC−113aのみが該反応によって消費されること
となる結果、生成する1,1−ジクロロ−1,2,2,
2−テトラフルオロエタンにはCFC−113に起因す
る1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロ
エタンの生成は認められないため、未反応CFC−11
3がフッ素化原料に伴われることは障害とはならない。
また未反応のCFC−113は再度異性化反応に供する
ことが可能であり製造原単位上でも問題はない。
【0027】さらに、CFC−113aの融点は14℃
と高く、通常は液体であるものの容易に固化するため反
応系内とくに管路内において閉塞の原因となることがあ
るが、この危険をさけるために、あえてCFC−113
aの異性化率を調製することも有意義である。
【0028】以上のように本発明の方法で得られるCF
C−113aの異性化率が100%でないことは、その
主たる用途に徴してなんら障害とはならないことは明ら
かである。
【0029】以下、実施例によりさらに詳しく本発明を
説明するが、実施態様は必ずしも本実施例に限らず、当
業者において知られている装置の変更を排除するもので
はない。
【0030】
【実施例】図1に示す反応装置を用いて、液相で連続的
にCFC−113を異性化することによりCFC−11
3aを製造する方法について説明する。直径10cm、
高さ50cmのガラス製の反応槽1に5.45kgのC
FC−113と粒状の無水塩化アルミニウム(日本曹逹
(株)製)218gを乳鉢で微粉末にしたものを触媒投
入口3から投入した。攪拌機4で塩化アルミニウムが底
部に沈降することのないように液を緩やかに攪拌したと
ころ、液全体にわたりほぼ均一に塩化アルミニウムが分
散状態になった。この状態を保ちながら反応槽1の外部
にシリコンラバーで被覆された電熱ヒーターにより反応
槽1の内部の液を加熱したところ、約48℃で液は沸騰
し同時に全縮器5からの戻り液が見られた。
【0031】反応槽1の液約10ccを50ccガラス
サンプル瓶に取り、そこへ約10ccの水を加えてよく
振り、塩化アルミニウム、酸を除去した後有機物のみを
取り出し、それを蒸留して沸点50℃以下の成分のみを
採取した。この1μlを赤外吸収スペクトロスコピー用
の気体セルに注入し、気体状態の赤外吸収スペクトルを
測定した。CFC−113に基づく820cm-1とCF
C−113aに基づく1250cm-1での吸光度の比に
あらかじめ求めておいた相対感度比を乗じて成分の比と
し、異性化率を求めた。
【0032】昇温開始6時間後には反応槽1の液の異性
化率は98.0%となった。この時点を実験開始時と
し、プランジャー型定量ポンプにより挿入菅2から1.
21kg/hrの速度でCFC−113を反応槽1に供
給し始めた。生成物は一部をバルブ6から流出させ、他
の部分はバルブ7から流出させることも可能であるが、
実験操作上の不正確さを避けるために流出量の調節は、
次のような時間平均的に等価な流出方法により行った。
すなわち、1時間を単位期間とし、最初の30分間はバ
ルブ7は閉鎖してバルブ6を調節し、続く30分間はバ
ルブ6は閉鎖してバルブ7を解放して、反応槽1におけ
る滞留液量のバランスをとるという方法である。1時間
毎に反応槽1の液組成を分析し、反応の経過を追跡し
た。
【0033】実験開始後4時間目において異性化率は8
3%に下がったので、反応初期におけると同様の処理を
した塩化アルミニウムの24gを添加した。添加後、反
応槽1内の触媒濃度は4wt%であった。
【0034】その後は、同様にCFC−113の供給を
行い、反応槽1の液の分析を行った。触媒は、16時間
後迄は前記の通りの投入間隔で同じ量を投入したが20
時間後からは24gを2時間間隔で投入した。
【0035】CFC−113の反応率(異性化率)の時
間依存性を図2に示す。図2においては異性化率は周期
的に変動している。この周期からCFC−113の異性
化反応は間歇的な触媒の添加方法が関係していることは
明らかであり、添加の時間間隔をさらに縮める場合には
より一層異性化率の変動を減少させ、触媒を連続的に供
給する場合は実質的にその変動を無くすとも可能である
ことは容易に想到し得る。
【0036】しかしながら、実際上には若干の周期的な
異性化率の変動は反応工程に続く洗浄工程等で平均化さ
れ、ほとんど後の工程で問題とならない。実験開始後3
1時間経過した時に反応槽1に存在する塩化アルミニウ
ムの濃度は4wt%であった。 比較例 触媒の投入を2時間毎に24gとし、生成物の反応槽1
からの流出を、バルブ7のみから行って、実施例1と同
様にCFC−113の連続異性化反応を実施した。その
ときのCFC−113の異性化率の経時変化を図2に示
す。図2によれば、比較例の結果を実施例のそれと比べ
てみると、比較例では反応を継続できないことは明白で
ある。
【0037】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来、反応の制
御が困難なバッチ式反応に頼らざるを得なかった、液相
におけるCFC−113の異性化反応を連続的に実施で
きるため、安定した組成のCFC−113aを容易に製
造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は反応装置図である。
【図2】図2は実施例および比較例での経過時間に対す
る生成物の異性化率を表す。
【符号の説明】
1 反応槽 2 挿入管 3 触媒投入口
4 攪拌機 5 全縮器 6、7 バルブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化アルミニウム触媒の存在下液相にお
    いて1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオ
    ロエタンを異性化して1,1,1−トリクロロ−2,
    2,2−トリフルオロエタンを連続的に製造する場合に
    おいて、一部の生成物を塩化アルミニウムの分散してい
    ない液または気体状態で反応系外へ流出させるととも
    に、一部の生成物を反応槽内の塩化アルミニウムが分散
    した液として抜き出すことを特徴とする1,1,1−ト
    リクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの連続的製
    造方法。
JP4058324A 1992-03-16 1992-03-16 1,1,1−トリクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの連続的製造方法 Pending JPH05255141A (ja)

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JP4058324A JPH05255141A (ja) 1992-03-16 1992-03-16 1,1,1−トリクロロ−2,2,2−トリフルオロエタンの連続的製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5416246A (en) * 1994-10-14 1995-05-16 E. I. Du Pont De Nemours And Company Chlorofluorocarbon isomerization
CN110563548A (zh) * 2019-08-09 2019-12-13 福建省杭氟电子材料有限公司 一种二氯三氟乙烷的异构化反应

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