JPH0525399U - ガラス溶融炉天井への取付け装置 - Google Patents

ガラス溶融炉天井への取付け装置

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JPH0525399U
JPH0525399U JP8235791U JP8235791U JPH0525399U JP H0525399 U JPH0525399 U JP H0525399U JP 8235791 U JP8235791 U JP 8235791U JP 8235791 U JP8235791 U JP 8235791U JP H0525399 U JPH0525399 U JP H0525399U
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信夫 多田
富美男 村上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 作業に繁雑感がなくまた作業効率が向上し、
しかも均一な力で機材を天井に圧着固定できるガラス溶
融炉天井への取付け装置を提供する。 【構成】 本考案の取付け装置は、ガラス溶融炉の天井
5に取付ける機材10上に立設されたボルト11と、該ボル
ト11に沿って上下移動可能に設けられた支持杆12と、該
支持杆12に取付けられた連結杆13と、この支持杆12に一
端を蝶着され他端に係止手段27を備えた固定杆14とから
なり、この固定杆14を回動制御することにより、前記係
止手段27を介して前記機材を前記ガラス溶融炉天井5に
取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガラス溶融炉の天井に、例えば間接加熱ヒータのような機材を固 定する取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
使用済核燃料を再処理する過程で生ずる高レベル放射性廃液をガラス固化する ためのガラス溶融炉は、放射線が外部に漏れないようセル内に配置され、そこで 運転される。このガラス溶融炉は、ガラスに通電し発生するジュール熱によって ガラス溶融を行うものであるが、運転初期の電導度の低いガラスでは通電が不可 能であるために、まず、ガラス溶融炉の天井から炉内にヒータ部を突出配置して いる間接加熱ヒータの放熱によりガラスを溶融して高い電導度にする。この間接 加熱ヒータは、例えば老朽化した場合、新たな間接加熱ヒータに取替えられるよ うにガラス溶融炉の天井に取付けられるものてあって、天井への取付け及び天井 からの取外しは、セル外からの遠隔操作によって行われる。
【0003】 従来、上記間接加熱ヒータのような機材をガラス溶融炉の天井に固定する取付 け装置としては図3に示すものがあった。図において1はL字型金具、2はボル を示す。L字型金具1は機材3の側面とこの対向面とに垂直部を取付けられてあ り、それぞれの水平部をガラス溶融炉の天井5に接触させている。ボルト2は、 L字型金具の水平部上に固着されている支枠4に貫挿され、そのネジ部を天井5 に設けられたネジ穴6に当接させている。
【0004】 この取付け装置により機材3をガラス溶融炉の天井5に取付ける場合、夫々の ボルト2について、遠隔操作によりレンチ7をボルト2の頭部に嵌合してボルト 2を回転し、ネジ部をネジ穴6に螺着して固定する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記取付け装置によれば、複数個のボルトを夫々について遠隔 操作しなければならないため、作業に繁雑感があり、また作業効率が低下してい た。更に、一つのボルトをネジ穴に完全に螺着して後次のボルトの操作に移るた め、ボルトの操作順序をかえようとも次々とボルトの螺合条件がかわっていくの で、均一な力で機材を天井に固定して取付けるのは困難であった。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、本考案の目的は、作業に繁雑 感がなくまた作業効率が向上し、しかも均一な力で機材を天井に圧着固定するこ とのできるガラス溶融炉天井への取付け装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のガラス溶融炉天井への取付け装置は、ガラス溶融炉の天井に取付け る機材上に立設されたボルトと、このボルトに螺合する螺孔を中央に有し、該ボ ルトに沿って上下移動可能に設けられた支持杆と、該支持杆に中央を取付けられ た連結杆と、連結杆の両端に回動制御可能に一端を蝶着され、且つ他端に前記ガ ラス溶融炉天井に係止する係止手段を備えた固定杆とからなり、遠隔操作で前記 ボルトを回転し、前記支持杆とともに連結杆を上昇させて各々の前記固定杆を同 時に垂下状態に回動制御しつつ上昇させることにより、前記係止手段を介して前 記機材を前記ガラス溶融炉天井に固定することを特徴とする。
【0008】 また、連結杆が回動可能に支持杆に取付けられたことを特徴とする。 更に、ボルトが傾斜可能に立設し、且つ支持杆がボルトに対して傾斜可能に設 けられたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案の取付け装置によれば、機材上に立設された一本のボルトを遠隔操作に より回転して支持杆とともに連結杆を該ボルトに沿って上昇させ、この連結杆の 両端に一端を蝶着されてある固定杆を回動制御して垂下状態にしつつ上昇させ、 該固定杆の他端に取付けた係止手段を介して前記機材を前記天井に係止した後、 更に固定杆を上昇して各係止部に同時に同じ力を作用させることにより、均一な 力で機材をガラス溶融炉の天井に圧着し固定することができる。
【0010】 また、連結杆が回動可能に支持杆に取付けてあることにより、連結杆の両端に 螺着された固定杆の係止手段が天井に二つ同時に係止しなくとも、連結杆が回動 して二つの係止手段全てが天井に係止した後、初めて二つの係止部に同時に力が 作用して機材に均一な力が加えられる。
【0011】 更に、ボルトが傾斜可能に立設され、且つ支持杆がボルトに対して傾斜可能に 設けられてことで、異なった連結杆の同じ側に取付けられた各係止手段が同時に 天井に係止しない場合でも、ボルトが傾く上に支持杆がボルトに対して傾斜する ので係止手段全てが天井に係止してから各係止部に同時に同じ力が働く。
【0012】
【実施例】
次に本考案に係る取付け装置の実施例を説明する。
【0013】 図1、図2において、10は機材、11はボルト、12は支持杆、13連結杆 、14は固定杆を夫々示す。
【0014】 機材10は、例えば間接加熱ヒータであり、ガラス溶融炉天井5の所定位置に 設けられた貫通孔15にヒータ部16を挿入されている。
【0015】 ボルト11は、機材10上に固着された軸受筒17内の球体18に下端を支承 され、円滑な回動を可能としている。また、このボルト11は機材10に固着さ れてある支枠19の透孔20に挿通され、円板材21を透孔20の下方に有する ことにより、支枠19から脱離せずに前記機材10上に立設されている。本実施 例においては、透孔20及び軸受筒17の内径をボルト11の径より僅かに大き くしてボルト11がこれら内径の範囲内で傾斜できるようにしている。
【0016】 支持杆12は中央にボルト11と螺合する螺孔22を有し、両端近くに該支持 杆12を両側部から挟む回転阻止材23を機材10上に備え、ボルト11の回転 にともない支持杆12が回転阻止材23に挟まれて回転せずにボルト11に沿っ て上下移動する構成となっている。また、この支持杆12は螺孔22とボルト1 1との間に間隙を有し、ボルト11に対して傾斜可能に取付けられている。
【0017】 連結杆13はこの中央をネジ等で支持杆12の両端に回動可能に取付けられて あり、支持杆12にともなって上下移動する。
【0018】 固定杆14は、連結杆13の両端に一端を螺着されており、また機材10から 外方に突出させてあるガイド片24のガイドピン25を固定杆14のほぼ中央部 に設けてあるくの字型のガイド孔26に挿通されてある。加えて、固定杆14は 他端にガラス溶融炉天井5への係止手段27、例えば本実施例では天井5に固定 されてあるフック28に係止する係止ピン29が備えられている。
【0019】 次に、本考案の取付け装置により機材をガラス溶融炉の天井に取付ける場合に ついて説明する。
【0020】 まず、機材10をガラス溶融炉天井5の所定位置に設置する。機材10が間接 加熱ヒータである場合、天井5に設けられた貫通孔15にヒータ部16を挿入し て設置する。次に、遠隔操作によりレンチ30をボルト11の頭部に嵌合してボ ルト11を回転する。すると、ボルト11に取付けられてある支持杆12が両端 近くを回転阻止材23に挟まれているため回転せずにボルト11に沿って連結杆 13とともに上方へ移動する。この移動によって、該連結杆13の両端に螺着さ れてある固定杆14は図1に示すように実線の状態から一点鎖線の状態に移行す る。この場合、係止手段27は矢印に示す軌跡をたどる。すなわち、連結杆13 が上昇する場合、この連結杆13に一端を蝶着されてある各固定杆14はガイド ピン25の挿通されてあるガイド孔26の形状に沿って回動を制御されることに より、機材10の方向に回動して係止ピン29がフック28の直下となるように 垂下した後、この垂下状態を保持したままで上昇を続け、ついにはフック28に 係止する。四本の固定杆14の係止手段27がフック28に係止した後は、固定 杆14を上昇するようボルト11を僅かに回転することにより各係止部に同等な 力を付与して機材10を天井5に取付けることができる。この場合、例えば同じ 連結杆13両端夫々の下方にある二本のフック28の高さが互いに異なっていて も、一方のフック28が係止されてから他方のフック28が係止されるまでの間 連結杆13が回動するために一方の係止部にのみ力が集中して加わることはなく 、均等な力が二つの係止部に作用する。また、上記四本全てのフック28の高さ が夫々異っていても、前記連結杆13の回動に加えてボルト11が傾斜可能に、 また支持杆12が該ボルト11に対し傾斜可能であるため、四本全てのフック2 8が係止されるまでの間、力はどの係止部にもほとんど加わらず全てのフック2 8が係止されて初めて、同時に均等な力が各係止部に付与される。
【0021】
【考案の効果】
本考案の取付け装置によれば、ボルト一本のみの遠隔操作によって機材をガ ラス溶融炉の天井に取付けることができるので、繁雑感がなくしかも取付けの作 業効率が向上する。また、全ての係止部に同時に力を加えるために均一な力で機 材をガラス溶融炉の天井の取付けることができる。更に、各係止手段がガラス溶 融炉の天井に同時に係止しない場合でも、連結杆を回動可能に支持杆に取付ける ことにより、またボルトを傾斜可能に立設し且つ支持杆をボルトに対し傾斜可能 に取付けることにより、全ての係止手段が係止してから初めて各々の係止部に同 じ力が加わるために、均一な力で機材をガラス溶融炉の天井に取付けることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る取付け装置の固定杆の動きを示す
説明図てある。
【図2】本考案に係る取付け装置の構造を示す説明図で
ある。
【図3】従来の取付け装置の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
5 ガラス溶融炉の天井 10 機材 11 ボルト 12 支持杆 13 連結杆 14 固定杆 27 係止手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス溶融炉の天井に取付ける機材上に
    立設されたボルトと、このボルトに螺合する螺孔を中央
    に有し、該ボルトに沿って上下移動可能に設けられた支
    持杆と、該支持杆に中央を取付けられた連結杆と、連結
    杆の両端に回動制御可能に一端を蝶着され、且つ他端に
    前記ガラス溶融炉天井に係止する係止手段を備えた固定
    杆とからなり、遠隔操作で前記ボルトを回転し、前記支
    持杆とともに連結杆を上昇させて各々の前記係止杆を同
    時に垂下状態に回動制御しつつ上昇させることにより、
    前記係止手段を介して前記機材を前記ガラス溶融炉天井
    に固定することを特徴とするガラス溶融炉天井への取付
    け装置。
  2. 【請求項2】 連結杆が回動可能に支持杆に取付けられ
    たことを特徴とする請求項1のガラス溶融炉天井への取
    付け装置。
  3. 【請求項3】 ボルトが傾斜可能に立設され、且つ支持
    杆がボルトに対して傾斜可能に設けられたことを特徴と
    する請求項1または請求項2のガラス溶融炉天井への取
    付け装置。
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