JPH05253464A - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法

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JPH05253464A
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尚武 石脇
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克彦 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脂肪酸を菌体内に効率的にカプセル化できる
酵母菌マイクロカプセルの製造方法を提供。 【構成】 リノール酸、γ−リノレン酸、エイコサペン
タエン酸、ドコサヘキサエン酸等の食品、医薬品、化粧
品、養魚用飼料等に用いられる脂肪酸を酵母菌体内に内
包してなるマイクロカプセル製造方法において、カプセ
ル調製液のpHを6から8の範囲に調整して行う。 【効果】 特別な乳化剤や乳化装置を用いなくても脂肪
酸を安定な乳化状態にすることができ、多量の脂肪酸を
内包した酵母マイクロカプセルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酵母菌をマイクロカプセ
ル皮膜として有し、内部に脂肪酸を内包するマイクロカ
プセルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロカプセルは1μm〜数百μmま
での大きさの微粒子として液体、固体、気体を内包し、
そのまわりを薄い皮膜で均一に覆ったものであり、具体
的には、無色及び有色染料、医薬品、農薬、香料、飼料
素材及び食品素材等を内包させたマイクロカプセルが工
業的に製品化されている。マイクロカプセルは、ある特
性をもった物質の外側に薄膜を形成させることでその特
性も同時に封じ込めてしまうことが可能で、必要時に皮
膜を破壊すれば内包された物質を取り出すことができる
ものである。
【0003】従来より知られているマイクロカプセルの
製造方法としては、 (1) ゼラチンによるコアセルベーション法(米国特許第
2800457号、同2800458号明細書など) (2) 外相(水相)より皮膜を形成するin situ法(特公
昭36−9168号、同47−23165号、特開昭4
8−57892号、同51−9079号、同54−25
277号公報等) (3) 内相と外相間の皮膜形成を利用した界面重合法が有
力な方法として知られている。
【0004】また、微生物を利用したマイクロカプセル
の製造方法として、次のものが知られている。例えば、
米国特許4001480号明細書においては、脂質含有
量が40〜60%の真菌類中に、その脂質に可溶性の物
質をカプセル化する方法が紹介されている。さらに、特
開昭58−107189号公報では、成長微生物の脂質
含量の増量方法として、培地から回収した脂質含量10
wt%以上の成長微生物(例えば油脂形成性酵母菌、麦
酒酵母菌など)に脂質増量用有機物質(例えば脂肪族ア
ルコール類、エステル類、芳香族炭化水素類、水添芳香
族炭化水素類)から選択される液体を包含せしめた後、
これら脂質増量用有機物質に可溶な芯物質となるべき液
体をカプセル化してなる微生物カプセルを開示してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)〜(3)のカプセ
ル化法においては、内包物の保護力に優れた緻密な皮膜
を有するマイクロカプセルが得られ、工業的にも広く応
用されているものである。しかし、脂肪酸のマイクロカ
プセル化を試みたところ、上記カプセル化法を用いて良
好なカプセルを得ることは困難であった。すなわち、上
記カプセル化法では、芯物質となる液体を微小滴状に分
散するいわゆる乳化工程が必要であるが、脂肪酸は比較
的親水性な分子構造であるため、乳化時に水と親和性を
示すためか、高剪断力を加えても均一な乳化状態が得ら
れにくく、ひどい場合には系全体が高粘度となり、乳化
が続行不可能になることさえあった。これに対し種々の
乳化剤、あるいは乳化方法を駆使してみたが、いずれも
良好な微小滴が得られなかったり、また一時的に得られ
ても経時的に粒子の凝集が起こり、満足な結果は得られ
なかった。
【0006】微生物を用いたカプセル化法は必ずしも乳
化工程を必要としない手法であり、その点では脂肪酸の
カプセル化には好都合であるが、なるべく少ない菌体
(カプセルの膜材となる)により多くの脂肪酸を摂取さ
せるには、やはり乳化状態にして菌体と滴状の脂肪酸の
接触頻度を高めることが必要な操作となる。
【0007】脂肪酸の代表的なものとしては、リノール
酸、γ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EP
A)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられ、食
品、医薬品、養魚用飼料の素材としての応用が期待され
ている。上記の脂肪酸は光、熱、酸化剤により変質し易
いものであるため、マイクロカプセル化することにより
長期に安定に保存できるというメリットが挙げられる。
また、これらの多くが油溶性の液体であるため、マイク
ロカプセル化することにより水への分散性が付与でき、
また、乾燥処理を施し粉体にすることにより、種々の用
途に対応し成形、加工、使い易さが著しく向上すること
が予想される。本マイクロカプセルを食品、医薬品、養
魚用飼料等の用途に応用するには、脂肪酸マイクロカプ
セルが生体に対し毒性の無い素材が選ばれることは当然
であり、そのためには、微生物を用いたカプセルが好都
合である。
【0008】本発明は、マイクロカプセルの膜材として
微生物、とりわけ酵母菌を用い、その菌体内に脂肪酸を
効率的にカプセル化する製造方法を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは微生物を用
いたカプセル化法の前記問題点を解決すべく、多量の脂
肪酸を酵母菌体中に摂取せしめる方法について検討した
ところ、次の手法により解決されることを見いだした。
すなわち、酵母菌体内に脂肪酸を内包してなるマイクロ
カプセルの製造方法において、カプセルの調製液のpH
を6から8の範囲に設定することにより、脂肪酸をより
効率的に酵母内へ摂取させることが可能となった。
【0010】〔pH調節〕本発明においてカプセル調製
液のpHは6から8の範囲に、より好ましくは6.5か
ら7.5の範囲内に設定する。脂肪酸は周知のごとく水
と混合した場合、その系のpHによりそれらが有するカ
ルボキシル基の解離度が変化し、その溶解性が変化して
くる。本発明で用いられるような脂肪酸も、水と混合し
た際、系のpHによりその界面と水との親和性が微妙に
変化することが予想される。すなわちpHが6以下の条
件では脂肪酸の解離は進んでいないため水との親和性に
乏しい領域であり、pHが8以上のアルカリ領域では脂
肪酸の解離が進み、溶液状態に近づいていくことが予想
される。いずれの場合も、脂肪酸の酵母菌との効率的な
接触、および菌体内への浸透が阻害され、良好なマイク
ロカプセルは得られにくい条件と言える。
【0011】本発明で提唱するpHが6から8の範囲
は、脂肪酸が適度な親油性と親水性を併せ有する微小滴
状態として存在するためにバランスが取れた状態と言え
る領域である。そのため、このpH領域は特別な乳化剤
や乳化装置を用いなくても安定な乳化状態を形成しうる
特殊かつマイクロカプセル化には最適な領域であると言
える。pH調節に用いるアルカリや酸は特に種類を問わ
ない。アルカリの代表的なものとしては、アンモニア
水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ムのような無機アルカリ性物質や、ジエチレントリアミ
ンやクエン酸ナトリウムのような有機アルカリ性化合物
などが挙げられる。酸の代表的なものとしては塩酸、硫
酸などの無機酸や酢酸,クエン酸、コハク酸、乳酸など
のような有機酸が挙げられる。また、pH緩衝液を用い
て設定pHの安定性を高めても良い。
【0012】〔脂肪酸〕酵母菌中に内包される脂肪酸
は、内包されていく過程においては液体である必要があ
る。常温において固体であるような脂肪酸でも、融解す
る温度・圧力の条件下、あるいは常温でも液体であるよ
うな脂肪酸または適当な溶媒中に溶解していれば、何ら
支障はない。本発明における脂肪酸とは、基本的に炭化
水素鎖にカルボキシル基を有した水不溶物のことであ
り、具体的に以下のようなものが挙げられる。
【0013】(1) 直鎖飽和脂肪酸 エナント酸、カブリル酸、ベラルゴン酸、カプリン酸、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチ
ン酸、モンタン酸、ミリシル酸
【0014】(2) 直鎖不飽和脂肪酸 ミリストオレイン酸、パルミトオレイン酸、ペトロセリ
ン酸、オレイン酸、エライジン酸、アスクレピン酸、バ
クセン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノ
ール酸、α−エレオステアリン酸、プニカ酸、α−リノ
レン酸、γ−リノレン酸、ビスホモ−γ−リノレン酸、
ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサヘキサエン
酸、イワシ酸、エイコサペンタエン酸、ドコサペンタエ
ン酸、ドコサヘキサエン酸、ニシン酸、マイコマイシン
【0015】(3) 分枝酸 イソ酸群、アンテイソ酸群、ツベルクロステアリン酸 (4) 環式脂肪酸 マルバリン酸、ステルクリン酸、ヒドノカルビン酸、シ
ョウルムグリン酸、ゴルリン酸
【0016】(5) 含酸素基脂肪酸 2−ヒドロキシデカノ酸、ヤラピノール酸、ユニペリン
酸、10−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、セ
レブロン酸、オキシネルボン酸、3−ヒドロキシ脂肪酸
群、ウスティル酸A、ウスティル酸B、9,10−ジヒ
ドロキシステアリン酸、エリスロ−8,9,13−トリ
ヒドロキシドコサノ酸、ミコール酸群、コリノミコール
酸、コリノミコレン酸、コリノール酸、ミコフェノール
酸、17−オキソヘキサコス−cis−20−エノ酸、リ
カン酸、日本酸、cis−9,10−エポキシステアリン
酸、ベルノル酸 これらの脂肪酸はカプセル化に際し、純粋に精製されて
いる必要はなく、混合した状態であっても構わない。
【0017】〔酵母菌〕本発明で使用される酵母菌と
は、出芽もしくは分裂により増殖する微生物の総称であ
る。具体的には、例えば、 サッカロマイセス属のサッカロマイセス・セレビッシェ
(Saccharomyces cerevisiae) サッカロマイセス・ルーキシ(Saccharomyces rouxii) サッカロマイセス・カールスバーゲンシス(Saccharomyc
es carlsbergensis) キャンディダ属のキャンディダ・ウティリス(Candida u
tilis) キャンディダ・トロピカリス(Candida tropicalis) キャンディダ・リポリティカ(Candida lipolytica) キャンディダ・フレーベリ(Candida flaveri) 等が使用できる。
【0018】酵母菌の形状は種類によって種々の形があ
るが、なるべく球形に近い形態のものが好ましい。ま
た、粒径は1〜20μmの範囲が好ましい。本発明で用
いられるこれら酵母菌は、生のままでも乾燥した状態で
もよく、さらに増殖能力のない死滅した状態でもよい。
【0019】酵母菌は、必要に応じ適当な処理を行った
ものでもよい。例えば、これらの酵母菌中には、水もし
くは極性溶剤に可溶性の酵素およびタンパク質、アミノ
酸成分、糖質分、核酸成分等の菌体内組織が存在してい
る。脂肪酸をより大量に内包させるためには、これら菌
体内成分を種々の方法で抽出処理した後の酵母菌残渣を
用いたほうが好ましい。これらの酵母菌、もしくは酵母
菌残渣は、必要に応じ適当な分散剤をもちい、水溶液中
に分散させる。
【0020】〔脂肪酸のカプセル〕脂肪酸のカプセル化
は、脂肪酸と酵母菌とを接触させることによって行われ
る。具体的には、酵母を水に懸濁させ、次いで脂肪酸を
添加し、さらに酸もしくはアルカリを添加して、所定の
pHに調節する。こうして得られたカプセル調製液を一
定時間攪拌することにより脂肪酸と酵母菌とを接触させ
る。カプセル化工程における温度は特に限定はされない
が、好ましくは20〜70℃である。通常、時間は1時
間以上必要であるが、内包される脂肪酸の量、温度など
に応じて適宜設定すれば良い。また、脂肪酸の分散性向
上を補助する役割で界面活性剤や親水性の有機溶剤を添
加してもよい。更に必要に応じ、硬膜剤、防腐剤、酸化
防止剤など各種劣化防止剤その他を添加してカプセル化
を行うこともできる。このようにして得られたマイクロ
カプセルは、飼料、食品、医薬、化粧品の素材などに使
用される。
【0021】
【実施例】以下に、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。実施例、及び比較例中に示された酵母菌重量は、
全て乾燥状態での重量である。
【0022】実施例1 [菌体内成分の溶出処理工程]市販のパン酵母(鐘淵化
学工業製生酵母[サッカロマイセス・セレビッシェ])
10gを含む水分散液100gに、エタノール10gを
添加した後、振盪培養機中で温度40℃の条件下で24
時間振盪し、菌体内の水溶性成分を菌体外に溶出させ
た。遠心分離操作により溶出液と酵母残渣を分離した
後、溶出液中の溶出物の乾燥重量を測定したところ6g
であり、酵母菌残渣として4gが得られた。
【0023】[カプセル化工程]この酵母菌残渣4gを
水に懸濁させ全重量を100gとし懸濁液を調製し、こ
の懸濁液100gにリノール酸5gを添加した。このと
きpHは5.5であった。この混合液はいくら振盪して
も水相と油相が速やかに分離する状態であった。次に、
この液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを7にし
たところ、激しく振盪してから静置しても、リノール酸
の分離は見られず、微小滴状に分散していいることが確
認できた。この分散液を回転式振盪機中で温度50℃の
条件下で5時間振盪を続けた。その結果、リノール酸は
全て酵母菌中に内包され、マイクロカプセル化が完了し
た。遠心分離でこのマイクロカプセルを回収し、含まれ
る脂質成分をクロロホルムで抽出し、その重量を測定し
たところ、カプセルの60%が脂質成分であった。ま
た、このカプセルを水中に懸濁して24時間放置した
が、脂質成分の流出は認められなかった。
【0024】実施例2 実施例1と同様に調製した酵母菌残渣4gを含む懸濁液
100gにリノール酸5gを添加した。このときのpH
は5.5であった。これにジエチレントリアミンを加え
てpHを6.5にした。このようにして作られたカプセ
ル調製液を激しく振盪してから静置しても、リノール酸
の分離は見られず、安定な分散状態が保持されていた。
このカプセル調製液を50℃で5時間攪拌したところ、
リノール酸は全て酵母菌中に内包され、マイクロカプセ
ル化が完了した。遠心分離でこのマイクロカプセルを回
収し、含まれる脂質成分をクロロホルムで抽出し、その
重量を測定したところ、カプセルの60%が脂質成分で
あった。
【0025】実施例3 実施例1と同様に調製した酵母菌残渣4gを含む懸濁液
100gにリノレン酸5gを添加した。このときのpH
は5.5であった。これにアンモニウム水を加えてpH
を7.2にした。このようにして作られたカプセル調製
液を激しく振盪してから静置しても、リノレン酸は上層
にほとんど浮いてこず、水中への分散状態が保持され
た。このカプセル調製液を50℃で5時間攪拌を続けた
ところ、リノレン酸は全て酵母菌中に内包され、マイク
ロカプセル化が完了した。遠心分離でこのマイクロカプ
セルを回収し、含まれる脂質成分をクロロホルムで抽出
し、その重量を測定したところ、カプセルの60%が脂
質成分であった。
【0026】比較例1 実施例1と同様に調製した酵母分散液100gにリノー
ル酸5gを添加した。このときのpHは5.5であっ
た。このカプセル調製液をpHを調節しないまま激しく
振盪してか静置すると、リノール酸は速やかに上層に浮
いてきて2層に分離した。実施例1と同様に回転式振盪
機中で温度50℃、で攪拌したが、24時間振盪を続け
てもリノール酸の一部はカプセル化されずに残った。得
られたカプセルの脂質含量を測定したところ25%であ
った。
【0027】比較例2 実施例1と同様に調製した酵母混濁液100gにリノー
ル酸5gを添加した。このときのpHは5.5であっ
た。これに水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pHを9
にした。実施例1と同様に回転式振盪機中で温度50℃
で攪拌したが、24時間振盪を続けてもリノール酸の一
部はカプセル化されずに残った。得られたカプセルの脂
質含量を測定したところ22%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明に示されるように、カプセル調製
液のpHを最適範囲に設定することにより、脂肪酸をよ
り多く、かつ短時間でカプセル化することが可能となっ
た。このようにして得られたカプセルの脂肪酸の保持力
も良好で、実用的に充分使用に足るものである。以上の
如く、本発明は微生物を用いたマイクロカプセルカプセ
ル化法として、品質的、工業的に優れた手段である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 1/16 J 7236−4B // A23L 1/328 A 7236−4B (72)発明者 石脇 尚武 群馬県高崎市宮原町3番地 麒麟麦酒株式 会社内 (72)発明者 山田 克彦 東京都渋谷区神宮前六丁目26番1号 麒麟 麦酒株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵母体内に脂肪酸を内包してなるマイク
    ロカプセルの製造方法において、カプセル調製液のpH
    が6から8の範囲であることを特徴とするマイクロカプ
    セルの製造方法。
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