JPH05253311A - 放射線治療装置の位置決め装置 - Google Patents
放射線治療装置の位置決め装置Info
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- JPH05253311A JPH05253311A JP8755192A JP8755192A JPH05253311A JP H05253311 A JPH05253311 A JP H05253311A JP 8755192 A JP8755192 A JP 8755192A JP 8755192 A JP8755192 A JP 8755192A JP H05253311 A JPH05253311 A JP H05253311A
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- Japan
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- patient
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- fixed
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- fixing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】容易に患者の病巣部の位置決めができ、かつ照
射中に患者の身体が動くことなく、しかも再現性に優れ
たものを得る。 【構成】治療台上での放射線照射中に患者の運動ブレを
抑制するための胸腹部用の患者固定具と、診断時の患者
病巣部の位置計測かつ治療時の位置決めのための胸腹部
用の位置決め部と、前記胸腹部用の患者固定具と胸腹部
用の位置決め部とを固定する第１固定手段と、診断時の
診察台と治療時の治療台の決められた位置に前記胸腹部
用の患者固定具と胸腹部用の位置決め部とを固定する第
２固定手段とを備えた。
射中に患者の身体が動くことなく、しかも再現性に優れ
たものを得る。 【構成】治療台上での放射線照射中に患者の運動ブレを
抑制するための胸腹部用の患者固定具と、診断時の患者
病巣部の位置計測かつ治療時の位置決めのための胸腹部
用の位置決め部と、前記胸腹部用の患者固定具と胸腹部
用の位置決め部とを固定する第１固定手段と、診断時の
診察台と治療時の治療台の決められた位置に前記胸腹部
用の患者固定具と胸腹部用の位置決め部とを固定する第
２固定手段とを備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線治療装置の位置
決め装置に係り、特に、胸腹部に対して、病巣部の位置
決め並びに位置決め後の患者の運動ズレ防止に好適な放
射線治療装置の位置決め装置に関する。
決め装置に係り、特に、胸腹部に対して、病巣部の位置
決め並びに位置決め後の患者の運動ズレ防止に好適な放
射線治療装置の位置決め装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】放射線治療において、いわゆる定位法と
呼ばれる放射線照射法が注目されている。ここで、定位
法とは放射線の細いビームを用いて定位的に一点に集中
させ病巣部にのみ高線量を多方向より与えることによ
り、その破壊を行うことを目的とする治療法であり、こ
の治療により破壊された部位の周囲の正常部位に対して
は、放射線の照射が極端に少なくなることから、正常部
位への悪影響をなくせる効果がある。また、手術に伴う
合併症を心配することなく治療でき、通常の脳外科的治
療を施行できない部位（脳幹部等）の病巣部や、手術に
て摘出不能であった残存病巣等に対して、その治療効果
も期待されているものである。さらに呼吸により動く病
巣部に対する放射線治療への期待も大きくなっている。
呼ばれる放射線照射法が注目されている。ここで、定位
法とは放射線の細いビームを用いて定位的に一点に集中
させ病巣部にのみ高線量を多方向より与えることによ
り、その破壊を行うことを目的とする治療法であり、こ
の治療により破壊された部位の周囲の正常部位に対して
は、放射線の照射が極端に少なくなることから、正常部
位への悪影響をなくせる効果がある。また、手術に伴う
合併症を心配することなく治療でき、通常の脳外科的治
療を施行できない部位（脳幹部等）の病巣部や、手術に
て摘出不能であった残存病巣等に対して、その治療効果
も期待されているものである。さらに呼吸により動く病
巣部に対する放射線治療への期待も大きくなっている。
【０００３】このような定位法を実現する放射線治療装
置として、いわゆるガンマユニットと称される多線源方
式放射線治療装置と、電子加速器等を用いる単線源方式
放射線治療装置が知られている。前者は、多数の照射孔
を有する半球状コリメータの外部に配置されたコバルト
６０密封線源を備え、半球状に配置された多数のコバル
ト６０線源からのガンマ線量が病巣部に集中的に加えら
れ治療を実現できるものである。一方、後者は、電子加
速器等を用いて、患者の病巣部を中心にガントリを回転
させかつ治療台を回動させながらあらゆる方向から病巣
部に放射線を照射できるものである。
置として、いわゆるガンマユニットと称される多線源方
式放射線治療装置と、電子加速器等を用いる単線源方式
放射線治療装置が知られている。前者は、多数の照射孔
を有する半球状コリメータの外部に配置されたコバルト
６０密封線源を備え、半球状に配置された多数のコバル
ト６０線源からのガンマ線量が病巣部に集中的に加えら
れ治療を実現できるものである。一方、後者は、電子加
速器等を用いて、患者の病巣部を中心にガントリを回転
させかつ治療台を回動させながらあらゆる方向から病巣
部に放射線を照射できるものである。
【０００４】ここで、定位的放射線治療において最も大
事なことは位置決めを如何に行うかにある。病巣部の三
次元的な位置情報を正確に得ることが必要であり、その
同定にはアンギオグラフィーやＣＴ装置等が使用され、
主として脳動静脈奇形等の循環器系の治療にはアンギォ
グラフィーを、その他の腫瘍の治療の際にはＣＴ装置が
用いられている。
事なことは位置決めを如何に行うかにある。病巣部の三
次元的な位置情報を正確に得ることが必要であり、その
同定にはアンギオグラフィーやＣＴ装置等が使用され、
主として脳動静脈奇形等の循環器系の治療にはアンギォ
グラフィーを、その他の腫瘍の治療の際にはＣＴ装置が
用いられている。
【０００５】一般的には、ガンマユニットの場合、専用
のスタレオタクティックフレームを患者の頭部に固定
し、病巣部の照射範囲の位置、形状の正確な計測を行う
ために、Ｘ線撮影用に目盛の入ったフレームや、ＣＴ装
置撮影用のフレームが、上記ステレオタクティックフレ
ームに取り付けることができるようになっている。ま
た、電子加速器の場合、ＢＲＷ ＣＴ ステレオタクテ
ィックシステムがあり、ガンマナイフユニットと同様に
患者への取付けが行われている。これらのフレームを利
用して得られた位置情報をもとに治療計画を行い、さら
に患者の位置決めを行う。患者は治療台に移され、病巣
部の中心となるべき位置がいわゆるアイソセンタと称さ
れる治療の際の治療ビームの焦点にくるように患者を固
定するようになっている。
のスタレオタクティックフレームを患者の頭部に固定
し、病巣部の照射範囲の位置、形状の正確な計測を行う
ために、Ｘ線撮影用に目盛の入ったフレームや、ＣＴ装
置撮影用のフレームが、上記ステレオタクティックフレ
ームに取り付けることができるようになっている。ま
た、電子加速器の場合、ＢＲＷ ＣＴ ステレオタクテ
ィックシステムがあり、ガンマナイフユニットと同様に
患者への取付けが行われている。これらのフレームを利
用して得られた位置情報をもとに治療計画を行い、さら
に患者の位置決めを行う。患者は治療台に移され、病巣
部の中心となるべき位置がいわゆるアイソセンタと称さ
れる治療の際の治療ビームの焦点にくるように患者を固
定するようになっている。
【０００６】ここで、患者を固定する場合、ガンマユニ
ットの場合は治療台に固定された専用の特殊ヘルメット
に上記ステレオタクティックフレームを取付けられるよ
うになっており、治療計画に基づいて位置決めでき、か
つ患者の治療台は完全に固定照射中に患者の頭が動くこ
とはなくなる。一方、電子加速器の場合は、上記ＢＲＷ
システムにはステレオタクティックフレームを取り付け
られるフロアスタンド装置があり、上記ガンマユニット
と同様の効果をなすようになっている。
ットの場合は治療台に固定された専用の特殊ヘルメット
に上記ステレオタクティックフレームを取付けられるよ
うになっており、治療計画に基づいて位置決めでき、か
つ患者の治療台は完全に固定照射中に患者の頭が動くこ
とはなくなる。一方、電子加速器の場合は、上記ＢＲＷ
システムにはステレオタクティックフレームを取り付け
られるフロアスタンド装置があり、上記ガンマユニット
と同様の効果をなすようになっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たガンマユニット専用のステレオタクティックフレー
ム、あるいは電子加速器の場合のＢＲＷ等は頭部専用で
あり、これらのシステムで胸腹部に応用されたものはな
かった。
たガンマユニット専用のステレオタクティックフレー
ム、あるいは電子加速器の場合のＢＲＷ等は頭部専用で
あり、これらのシステムで胸腹部に応用されたものはな
かった。
【０００８】これに、胸腹部を完全に固定させることが
頭部に比べて極めて難しいとされていたからであった。
病巣の正確な位置に放射線を照射するためには、Ｘ線撮
影やＸ線ＣＴ撮影等の診断時の患者の状態すなわち病巣
の位置と、治療する場合の治療台に患者寝載したときの
状態を位置させるようにしなければならない。したがっ
て、胸腹部の場合、肩から足までの広い範囲を完全に固
定できるようにしておかなければならない。
頭部に比べて極めて難しいとされていたからであった。
病巣の正確な位置に放射線を照射するためには、Ｘ線撮
影やＸ線ＣＴ撮影等の診断時の患者の状態すなわち病巣
の位置と、治療する場合の治療台に患者寝載したときの
状態を位置させるようにしなければならない。したがっ
て、胸腹部の場合、肩から足までの広い範囲を完全に固
定できるようにしておかなければならない。
【０００９】このため、胸腹部に対しては、ほとんど定
位的放射治療は実施されていないのが現状であった。
位的放射治療は実施されていないのが現状であった。
【００１０】それゆえ、本発明はこのような事情に基づ
いてなされたものであり、その目的とするところのもの
は、容易に患者の病巣部の位置決めができ、かつ照射中
に患者の身体が動くことなく、しかも再現性に優れた放
射線治療装置の位置決め装置を提供することにある。
いてなされたものであり、その目的とするところのもの
は、容易に患者の病巣部の位置決めができ、かつ照射中
に患者の身体が動くことなく、しかも再現性に優れた放
射線治療装置の位置決め装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、基本的には、治療台上での放射線
照射中に患者の運動ブレを抑制するための胸腹部用の患
者固定具と、診断時の患者病巣部の位置計測かつ治療時
の位置決めのための胸腹部用の位置決め部と、前記胸腹
部用の患者固定具と胸腹部用の位置決め部とを固定する
第１固定手段と、診断時の診察台と治療時の治療台の決
められた位置に前記胸腹部用の患者固定具と胸腹部用の
位置決め部とを固定する第２固定手段とを備えたことを
特徴とするものである。
るために、本発明は、基本的には、治療台上での放射線
照射中に患者の運動ブレを抑制するための胸腹部用の患
者固定具と、診断時の患者病巣部の位置計測かつ治療時
の位置決めのための胸腹部用の位置決め部と、前記胸腹
部用の患者固定具と胸腹部用の位置決め部とを固定する
第１固定手段と、診断時の診察台と治療時の治療台の決
められた位置に前記胸腹部用の患者固定具と胸腹部用の
位置決め部とを固定する第２固定手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【００１２】
【作用】このように構成することにより、その患者固定
具により患者の身体とくに胸腹部は、位置決め具に対し
て動かすことができず、かつ位置決め具に対して常に同
じ位置関係を保つことができるようになる。また、この
位置決め具を診察台および治療台に固定できるため、診
察台や治療台に対して一定の位置に固定でき、かつ位置
決め具と患者固定具は固定されているため、患者は診察
台や治療台に対しては、身体を動かすことはできず、か
つその患者の位置を再現させることができる。また、診
察台や治療台への位置決め具の固定位置が定められた位
置であれば、診察台に寝せた状態と治療台に寝せた状態
を容易に一致させることができるようになる。
具により患者の身体とくに胸腹部は、位置決め具に対し
て動かすことができず、かつ位置決め具に対して常に同
じ位置関係を保つことができるようになる。また、この
位置決め具を診察台および治療台に固定できるため、診
察台や治療台に対して一定の位置に固定でき、かつ位置
決め具と患者固定具は固定されているため、患者は診察
台や治療台に対しては、身体を動かすことはできず、か
つその患者の位置を再現させることができる。また、診
察台や治療台への位置決め具の固定位置が定められた位
置であれば、診察台に寝せた状態と治療台に寝せた状態
を容易に一致させることができるようになる。
【００１３】したがって、容易に患者の病巣部の位置決
めができ、かつ照射中に患者の身体が動くことなく、し
かも再現性に優れたものとすることができる。
めができ、かつ照射中に患者の身体が動くことなく、し
かも再現性に優れたものとすることができる。
【００１４】
【実施例】図１は本発明による位置決め装置の一実施例
を示す構成図、図２は該位置決め装置の患者固定具の説
明図、図３は該位置決め装置の位置決め具の説明図を示
すものである。
を示す構成図、図２は該位置決め装置の患者固定具の説
明図、図３は該位置決め装置の位置決め具の説明図を示
すものである。
【００１５】まず、図２において患者固定具は、患者頭
部頭蓋に固定できる馬蹄型のリング２と、患者の肩から
骨盤にかけて身体を完全に密着できるベスト部３に大別
される。上記リング２にはリング２に固定された取付け
金具４と、取付け金具には、２個の貫通孔を有し、かつ
この孔には上記ベスト３と上記リング２を連結するため
の４本の連結棒５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂを通し、取付け
金具と連結棒はネジ固定できるようになっている。一
方、ベスト３側にも上記連結棒を通すための孔を有し、
かつベスト３に固定された部材Ａ８ａ、８ｂ、部材Ｂ９
ａ、９ｂを有する。上記リング側と同様にベスト側も上
記連結棒と上記部材Ａ、上記部材Ｂはネジ固定される。
ベスト３には、患者の身体の大きさがそれぞれ違うた
め、肩と骨盤部で調整できるように調整バンド１１ａ、
１１ｂ、１２ａ、１２ｂを設けていて、この調整バンド
にていかなる患者の体形に対してもベスト３が密着する
ようにできるようになっている。
部頭蓋に固定できる馬蹄型のリング２と、患者の肩から
骨盤にかけて身体を完全に密着できるベスト部３に大別
される。上記リング２にはリング２に固定された取付け
金具４と、取付け金具には、２個の貫通孔を有し、かつ
この孔には上記ベスト３と上記リング２を連結するため
の４本の連結棒５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂを通し、取付け
金具と連結棒はネジ固定できるようになっている。一
方、ベスト３側にも上記連結棒を通すための孔を有し、
かつベスト３に固定された部材Ａ８ａ、８ｂ、部材Ｂ９
ａ、９ｂを有する。上記リング側と同様にベスト側も上
記連結棒と上記部材Ａ、上記部材Ｂはネジ固定される。
ベスト３には、患者の身体の大きさがそれぞれ違うた
め、肩と骨盤部で調整できるように調整バンド１１ａ、
１１ｂ、１２ａ、１２ｂを設けていて、この調整バンド
にていかなる患者の体形に対してもベスト３が密着する
ようにできるようになっている。
【００１６】次に、図３において、位置決め具は、半円
状の半円リング２０、２１と、この半円リングを連結す
るための４本の連結棒２２、２３、２４、２５と、連結
棒２２、２３間を対角状に連結する対角棒２７と、連結
棒２３、２４間の対角棒２８と、連結棒２４、２５間の
対角棒２９によって構成される。
状の半円リング２０、２１と、この半円リングを連結す
るための４本の連結棒２２、２３、２４、２５と、連結
棒２２、２３間を対角状に連結する対角棒２７と、連結
棒２３、２４間の対角棒２８と、連結棒２４、２５間の
対角棒２９によって構成される。
【００１７】そして、伸縮自在とするために、各連結
棒、対角棒は図４のように一方が中空パイプ７１と、他
方が実軸７２で構成され、各棒が摺動可能に細工されて
いて長さを身長に合わせて調整できるようになってい
る。また、上記位置決め具の連結棒２３、２４に摺動可
能な部材Ｃ３０、３１を設け、上記患者固定具の部材Ａ
８ａ、８ｂに締結固定できるようになっている。また、
位置決め具の半円リング２１にも上記部材Ｃと同様に摺
動可能な部材Ｄ３２、３３を設け、上記患者固定具の骨
盤部の調整バンドの付近の部材Ｅ１０ａ、１０ｂに上記
と同様の締結固定ができる。位置決め具の連結棒２２、
２５の両端に、治療台に固定するための固定金具３６、
３７、３８、３９があり、これら固定金具と治療台の天
板の側面部に設けた金具に固定するようになっている。
棒、対角棒は図４のように一方が中空パイプ７１と、他
方が実軸７２で構成され、各棒が摺動可能に細工されて
いて長さを身長に合わせて調整できるようになってい
る。また、上記位置決め具の連結棒２３、２４に摺動可
能な部材Ｃ３０、３１を設け、上記患者固定具の部材Ａ
８ａ、８ｂに締結固定できるようになっている。また、
位置決め具の半円リング２１にも上記部材Ｃと同様に摺
動可能な部材Ｄ３２、３３を設け、上記患者固定具の骨
盤部の調整バンドの付近の部材Ｅ１０ａ、１０ｂに上記
と同様の締結固定ができる。位置決め具の連結棒２２、
２５の両端に、治療台に固定するための固定金具３６、
３７、３８、３９があり、これら固定金具と治療台の天
板の側面部に設けた金具に固定するようになっている。
【００１８】そして、図５にその固定手段の一実施例を
示す。固定金具３６は、連結棒２２に回転可能に支持さ
れていて、かつ軸４０を通す孔を有している。一方、治
療台５０の天板側面部には、この孔と同じ外径の孔を有
する金具４５が固定されている。軸４０は軸端より溝４
１を有していて、両金具の孔に軸４０を通した後、軸の
溝４１にピン４３を通すことにより、固定金具３６と金
具４５を固定させるようになっている。その他の固定金
具３７、３８、３９も同様の固定手段で固定するように
なっている。従って、患者の身体は治療台に完全に固定
されることになる。このように上記患者固定具と上記位
置決め具を組み合わせて患者に取り付けた図を図１に示
している。
示す。固定金具３６は、連結棒２２に回転可能に支持さ
れていて、かつ軸４０を通す孔を有している。一方、治
療台５０の天板側面部には、この孔と同じ外径の孔を有
する金具４５が固定されている。軸４０は軸端より溝４
１を有していて、両金具の孔に軸４０を通した後、軸の
溝４１にピン４３を通すことにより、固定金具３６と金
具４５を固定させるようになっている。その他の固定金
具３７、３８、３９も同様の固定手段で固定するように
なっている。従って、患者の身体は治療台に完全に固定
されることになる。このように上記患者固定具と上記位
置決め具を組み合わせて患者に取り付けた図を図１に示
している。
【００１９】次に、このように構成された位置決め装置
を用いた治療手順を説明する。
を用いた治療手順を説明する。
【００２０】まず、患者には、上記馬蹄型リング２を頭
蓋に固定し、ベスト３を胸腹部に装着させ、身体に密着
させるために調整バンドで肩、骨盤部をしっかり固定す
る。この後、ベスト３とリング２を連結固定するために
４本の連結棒５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂを挿入し固定す
る。患者は、この時点で頭部のみを動かすことはできな
くなり、かつ胸腹部のみをねじったりして動かすことも
できなくなる。つまり、患者ができる動作は、頭と胸腹
部を同時にかつ水平にねじることしかできなくなる。次
にこの患者固定具にフレーム状の位置決め具を固定す
る。この位置決め具は伸縮自在にできていて、患者の身
長にかかわらず、その身長に合わせて、患者固定具のベ
スト３の部材Ｃおよび骨盤部の部材Ｄに固定できる。こ
のフレーム状の位置決め具は、病巣の位置を正確に計測
するためにＸ線ＣＴ等の診断装置を用いて診断した画像
に各連結棒および対角棒も同時に撮影される。Ｘ線ＣＴ
で撮影された画像の一例を図６に示す。画像は任意のス
ライス面の画像で、連結棒２２〜２５が、画像上では大
きな丸５２〜５５であり、また対角棒２７〜２９が、画
像上では大きな丸５６〜５８となる。この中に身体の横
断面像６０があり、斜線部が病巣部６２である。対角棒
の小さな丸は、画像のスライス面がどの位置のスライス
面であるかが把握できるようになっていて、そのスライ
ス面において半円リングの中心を座標原点６５として病
巣の位置の計測を正確にできるものである。
蓋に固定し、ベスト３を胸腹部に装着させ、身体に密着
させるために調整バンドで肩、骨盤部をしっかり固定す
る。この後、ベスト３とリング２を連結固定するために
４本の連結棒５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂを挿入し固定す
る。患者は、この時点で頭部のみを動かすことはできな
くなり、かつ胸腹部のみをねじったりして動かすことも
できなくなる。つまり、患者ができる動作は、頭と胸腹
部を同時にかつ水平にねじることしかできなくなる。次
にこの患者固定具にフレーム状の位置決め具を固定す
る。この位置決め具は伸縮自在にできていて、患者の身
長にかかわらず、その身長に合わせて、患者固定具のベ
スト３の部材Ｃおよび骨盤部の部材Ｄに固定できる。こ
のフレーム状の位置決め具は、病巣の位置を正確に計測
するためにＸ線ＣＴ等の診断装置を用いて診断した画像
に各連結棒および対角棒も同時に撮影される。Ｘ線ＣＴ
で撮影された画像の一例を図６に示す。画像は任意のス
ライス面の画像で、連結棒２２〜２５が、画像上では大
きな丸５２〜５５であり、また対角棒２７〜２９が、画
像上では大きな丸５６〜５８となる。この中に身体の横
断面像６０があり、斜線部が病巣部６２である。対角棒
の小さな丸は、画像のスライス面がどの位置のスライス
面であるかが把握できるようになっていて、そのスライ
ス面において半円リングの中心を座標原点６５として病
巣の位置の計測を正確にできるものである。
【００２１】ここで、この診断の時の原点の位置と治療
台での原点の位置が同じ位置にくるようにしなければな
らない。このため、診断時の診察台においても上記治療
台で説明したのと同様に位置決め装置と診察台を固定す
る。同じ固定条件とすることで、診察台から患者が離れ
ても、患者の身体とくに胸腹部は、位置決め具に対して
常に同じ位置関係を保つことができていて、さらに治療
台では診察台と同様の固定条件で治療台に位置決め装置
を固定できるため、患者の身体の位置は診察時と同じ位
置関係を保ことができる。
台での原点の位置が同じ位置にくるようにしなければな
らない。このため、診断時の診察台においても上記治療
台で説明したのと同様に位置決め装置と診察台を固定す
る。同じ固定条件とすることで、診察台から患者が離れ
ても、患者の身体とくに胸腹部は、位置決め具に対して
常に同じ位置関係を保つことができていて、さらに治療
台では診察台と同様の固定条件で治療台に位置決め装置
を固定できるため、患者の身体の位置は診察時と同じ位
置関係を保ことができる。
【００２２】上述した実施例による放射線治療装置の位
置決め装置によれば、その患者固定具により患者の身体
とくに胸腹部は、位置決め具に対して動かすことができ
ず、かつ位置決め具に対して常に同じ位置関係を保つこ
とができるようになる。また、この位置決め具を診察台
および治療台に固定できるため、診察台や治療台に対し
て一定の位置に固定でき、かつ位置決め具と患者固定具
は固定されているため、患者は診察台や治療台に対して
は、身体を動かすことはできず、かつその患者の位置を
再現させることができる。また、診察台や治療台への位
置決め具の固定位置が定められた位置であれば、診察台
に寝せた状態と治療台に寝せた状態を容易に一致させる
ことができるようになる。
置決め装置によれば、その患者固定具により患者の身体
とくに胸腹部は、位置決め具に対して動かすことができ
ず、かつ位置決め具に対して常に同じ位置関係を保つこ
とができるようになる。また、この位置決め具を診察台
および治療台に固定できるため、診察台や治療台に対し
て一定の位置に固定でき、かつ位置決め具と患者固定具
は固定されているため、患者は診察台や治療台に対して
は、身体を動かすことはできず、かつその患者の位置を
再現させることができる。また、診察台や治療台への位
置決め具の固定位置が定められた位置であれば、診察台
に寝せた状態と治療台に寝せた状態を容易に一致させる
ことができるようになる。
【００２３】したがって、容易に患者の病巣部の位置決
めができ、かつ照射中に患者の身体が動くことなく、し
かも再現性に優れたものとすることができるようにな
る。
めができ、かつ照射中に患者の身体が動くことなく、し
かも再現性に優れたものとすることができるようにな
る。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による放射線治療装置の位置決め装置によれば、
容易に患者の病巣部の位置決めができ、かつ照射中に患
者の身体が動くことなく、しかも再現性に優れたものと
することができるようになる。
本発明による放射線治療装置の位置決め装置によれば、
容易に患者の病巣部の位置決めができ、かつ照射中に患
者の身体が動くことなく、しかも再現性に優れたものと
することができるようになる。
【図１】 本発明による放射線治療装置の位置決め装置
の一実施例を示す全体構成図である。
の一実施例を示す全体構成図である。
【図２】 本発明による放射線治療装置の位置決め装置
の患者固定具の一実施例を示す構成図である。
の患者固定具の一実施例を示す構成図である。
【図３】 本発明による放射線治療装置の位置決め装置
の位置決め具の一実施例を示す構成図である。
の位置決め具の一実施例を示す構成図である。
【図４】 本発明による放射線治療装置の位置決め装置
の位置決め具の伸縮部の一実施例を示す構成図である。
の位置決め具の伸縮部の一実施例を示す構成図である。
【図５】 本発明による放射線治療装置の位置決め装置
の位置決め具の治療台あるいは診察台に対する固定手段
の一実施例を示す構成図である。
の位置決め具の治療台あるいは診察台に対する固定手段
の一実施例を示す構成図である。
【図６】 本発明による放射線治療装置の位置決め装置
を用いた病巣の計測手段を説明するための説明図であ
る。
を用いた病巣の計測手段を説明するための説明図であ
る。
２ 馬蹄型リング ３ ベスト ４ 取付け金具 ５ 連結棒 ６ 連結棒 １１ 調整バンド １２ 調整バンド ２０ 半円リング ２１ 半円リング
Claims (1)
- 【請求項１】治療台上での放射線照射中に患者の運動ブ
レを抑制するための胸腹部用の患者固定具と、診断時の
患者病巣部の位置計測かつ治療時の位置決めのための胸
腹部用の位置決め部と、前記胸腹部用の患者固定具と胸
腹部用の位置決め部とを固定する第１固定手段と、診断
時の診察台と治療時の治療代の決められた位置に前記胸
腹部用の患者固定具と胸腹部用の位置決め部とを固定す
る第２固定手段とを備えたことを特徴とする放射線治療
装置の位置決め装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8755192A JPH05253311A (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | 放射線治療装置の位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8755192A JPH05253311A (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | 放射線治療装置の位置決め装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05253311A true JPH05253311A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13918129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8755192A Pending JPH05253311A (ja) | 1992-03-12 | 1992-03-12 | 放射線治療装置の位置決め装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05253311A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100663037B1 (ko) * | 2005-04-19 | 2007-01-02 | 이평환 | 다측정 포인트의 뇌혈류 측정을 위한 신체 고정용 지그장치 |
| CN116115245A (zh) * | 2023-02-14 | 2023-05-16 | 重庆全景红岭医学影像诊断中心有限公司 | 一种用于腹盆部pet、ct及mr图像融合的立体定向框架 |
-
1992
- 1992-03-12 JP JP8755192A patent/JPH05253311A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100663037B1 (ko) * | 2005-04-19 | 2007-01-02 | 이평환 | 다측정 포인트의 뇌혈류 측정을 위한 신체 고정용 지그장치 |
| CN116115245A (zh) * | 2023-02-14 | 2023-05-16 | 重庆全景红岭医学影像诊断中心有限公司 | 一种用于腹盆部pet、ct及mr图像融合的立体定向框架 |
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