JPH0525082A - 1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体 - Google Patents

1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体

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JPH0525082A
JPH0525082A JP20755591A JP20755591A JPH0525082A JP H0525082 A JPH0525082 A JP H0525082A JP 20755591 A JP20755591 A JP 20755591A JP 20755591 A JP20755591 A JP 20755591A JP H0525082 A JPH0525082 A JP H0525082A
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JP
Japan
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compound
dihydroxyphenyl
mixed solvent
formula
water
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Application number
JP20755591A
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English (en)
Inventor
Yutaka Matano
豊 俣野
Tomokazu Watano
智一 綿野
Akiko Ono
晶子 大野
Michihide Kanita
理英 蟹田
Yuji Saito
雄二 齋藤
Akira Suzuki
章 鈴木
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下式(I) 【化1】 (式中、Z1は水素原子又は 【化2】 を表わし、Z2は水素原子又は 【化3】 を表わす。但し、R1およびR2は水素原子又はメチル基
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体。 【効果】 化合物(I)は抗炎症剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な1,2−ジヒド
ロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体に関する。
さらに詳しくは、下式(I)
【0002】
【化1】 (式中、Z1は水素原子又は
【0003】
【化2】 を表わし、Z2は水素原子又は
【0004】
【化3】 を表わす。但し、R1およびR2は水素原子又はメチル基
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体に関する。本発明の化合物は抗炎症剤
として有用である。
【0005】
【従来の技術】新しい抗炎症剤を目指して生薬に含まれ
る生物活性成分の研究が広く行われている。例えば生薬
の一つである薄荷(Mentha haplocalyx BRIQ.) からは抗
炎症作用を有するロズマリン酸が単離されている(奥田
拓男等、薬学雑誌、106巻、1108頁、1986年およびL.Gra
cza等、Archiv der Pharmazie (Weinheim)、318巻、109
0頁、1985年参照)。
【0006】一方、延命草(Rabdosia japonica)から
1,2−ジヒドロナフタレンジカルボン酸誘導体が単離
されている(I.Agata等、Phytochemistry,28巻、2447
頁、1989年)が、この化合物に抗炎症作用があることは
報告されていない。本発明の化合物は、薄荷より得られ
る化合物であるが、従来薄荷を始め各種植物より単離さ
れた化合物とは構造を異にする新規化合物である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗炎
症作用を有する新規化合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は抗炎症作用
を有する新規化合物を得る目的で薄荷成分を検討した結
果、下式(I)
【0009】
【化1】 (式中、Z1、Z2は前記に同じ。)で示される新規1,
2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体
が強い抗炎症作用を有することを見い出し本発明を完成
した。本発明の具体的な化合物は以下の通りである。
【0010】・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキ
シ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ナフタレン
−1,3−ジカルボン酸・・・以下、化合物(I-a)と呼
ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−ナフタレン−3−カルボン酸・・・
以下、化合物(I-b)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−ナフタレン−1−カルボン酸・・・
以下、化合物(I-c)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン・・・以下、化
合物(I-d)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−1−〔1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボ
ニル〕−ナフタレン・・・以下、化合物(I-e)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−3−〔1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボ
ニル〕−ナフタレン・・・以下、化合物(I-f)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン・・・以
下、化合物(I-g)と呼ぶ。
【0011】以下、化合物(I-a)〜(I-g)の製造法につい
て説明する。尚、本願明細書中においては混合溶媒の混
合比はすべて容量比(v/v)で表わす。化合物(I-a)〜(I-
g)は以下の通り薄荷より単離される。まず薄荷をアセト
ン−水の混合溶媒に冷浸して抽出する。アセトン−水の
混合比は通常7:3であり、1回の抽出に乾燥薄荷1kg
当たり混合溶媒3〜4リットルの量を用いて、3〜4回冷浸
抽出を繰り返して抽出液を得る。次に、抽出液中のアセ
トンを減圧下に留去して水溶液を得、これをクロロホル
ムで4〜6回洗浄する。
【0012】続いて得られた水層を、多孔性ポリマー、
例えばダイヤイオン HP-20〔三菱化成(株)製〕を充填
したカラムクロマトグラフィーに供する。溶出溶媒に
は、水および水−メタノールの混合溶媒を用いる。この
時化合物(I-a)、(I-b)および(I-c)は主として水で溶出
され、化合物(I-d)は水又は水−メタノールの混合溶媒
で溶出され、そして化合物(I-e)、(I-f)および(I-g)は
主として水−メタノールの混合溶媒で溶出されるので水
溶出画分と水−メタノール混合溶媒溶出画分とに分画す
る。尚、水−メタノールの混合比は約4:1が好まし
い。
【0013】次に水溶出画分を集めこれに有機酸、例え
ばギ酸を添加して3%ギ酸水溶液とし、酢酸エチルで3
〜4回繰り返し抽出する。次いでこの酢酸エチル抽出液
を減圧下に濃縮し得られた残渣〔化合物(I-a)、(I-b)、
(I-c)および(I-d)を含む。〕をデキストラン重合体、例
えば セファデックス LH-20(ファルマシア製)を充填
したカラムクロマトグラフィーに供する。溶出溶媒とし
ては水−エタノール(約4:1〜13:7)の混合溶媒
を使用し、エタノール濃度を上昇させながら溶出する。
このとき化合物(I-a)、(I-b)、(I-c)次いで(I-d)の順に
溶出するが、この操作は通常1回だけでは本発明の化合
物(I-a)〜(I-d)を完全に分離することができないので1
度分画したものを再度同様にカラムクロマトグラフィー
に付し、それぞれの化合物を含む画分を分画する。尚、
化合物(I-a)と(I-b)の間に1,2−ジヒドロナフタレン
−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2,3−ジ
カルボン酸誘導体も溶出される。
【0014】次に化合物(I-a)、(I-b)、(I-c)および化
合物(I-d)を高速液体クロマトグラフィーおよび/又は
中圧液体クロマトグラフィーにより精製する。高速液体
クロマトググラフィーのカラムには例えば YMC-Pack SH
-343-5〔2cm×25cm,ヤマムラケミカルラボラトリー
(株)製〕を用い溶出液には2%ギ酸水溶液とアセトニ
トリル(9:2)の混合溶媒を用いるのが好ましい。ま
た中圧液体クロマトグラフィーのカラムには例えば Lob
ar LiChroprep RP-18(4cm×40cm, Merck社製)を用い
溶出液には1%ギ酸水溶液アセトニトリル(17:3〜
41:9)の混合溶媒を用いるのが好ましい。
【0015】一方、前記の多孔性ポリマーを用いたカラ
ムクロマトグラフィーにおいて水−メタノールの混合溶
媒で溶出する画分を減圧下に濃縮し、続いて多孔性ポリ
マー、例えばトヨパール HW-40(東ソー製)を充填した
カラムクロマトグラフィーに供し、化合物(I-d)、(I-
e)、(I-f)および化合物(I-g)を含む画分を得る。このカ
ラムクロマトグラフィーの溶出溶媒には水−メタノール
(5:1〜2:3)の混合溶媒を使用し、順次メタノー
ル濃度を上げながら溶出させる。
【0016】続いて得られた化合物(I-d)、(I-e)、(I-
f)および(I-g)を含む画分を減圧濃縮した後、デキスト
ラン重合体、例えば セファデックス LH-20(ファルマ
シア製)を充填したカラムクロマトグラフィーに供す
る。溶出には水−エタノール(約5:1〜7:3)の混
合溶媒を使用し、エタノール濃度を上昇させながら溶出
させる。このとき化合物(I-d)および(I-e)は主として水
−エタノール(約5:1)の混合溶媒で溶出され、化合
物(I-f)および(I-g)は主として水−エタノール(約7:
3)の混合溶媒で溶出されるのでそれぞれの化合物を含
む画分を分画する。
【0017】最後に化合物(I-d)、(I-e)、(I-f)および
(I-g)を高速液体クロマトグラフィーにより精製する。
高速液体クロマトグラフィーのカラムには例えば YMC-P
ack D-ODS-5〔2cm×25cm,ヤマムラケミカルラボラトリ
ー(株)製〕を用い溶出液には1%ギ酸水溶液とアセト
ニトリル(5:2)の混合溶媒を用いるのが好ましい。
【0018】
【発明の効果】抗炎症作用の強さは、酸化還元酵素の1
種である3α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
EC.1.1.1.50(以下3α−HSDと略記する)を阻害す
る活性により判定できる〔T.M.Penning等、Proceeding
of the National Academy of Science of the United S
tates of America 、80巻、4504頁、1983年、および人
見等、日本生薬学会代34回年会(大阪)講演要旨集、16
頁、昭和62年参照〕ので、これらの方法に従って、本発
明化合物の上記酵素阻害活性を測定したところ、代表的
な抗炎症鎮痛剤であるアスピリンよりもはるかに強い活
性を示した(後記試験例参照)。従って本発明化合物
は、より強い活性の抗炎症剤として期待し得るものであ
る。
【0019】以下、試験例を挙げて本発明化合物の抗炎
症作用を説明する。 〔試験例〕日本生薬学会第34回年会(大阪)講演要旨
集、16頁、昭和62年、に記載された方法に従って、
以下の通り試験した。 1.検体 ・本発明化合物(I-a)〜(I-g)及びアスピリン(対照化合
物) 2.試験方法 2−1)酵素(3α−HSD)液の調製 SD系雄性ラットの肝臓を摘出し、3倍重量のホモジネ
ート溶液(100mMリン酸カリウム緩衝液、250mMシ
ョ糖、1mMジチオスレイトール及び1mMエチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウムよりなる)を加えてホモジナイズ
後、10000G、4℃の条件下で30分間遠心し、上清を得
た。この上清をさらに、100000G 、4℃の条件下で60
分間遠心し、その上清(サイトゾル画分)を取り、酵素
液(3α−HSD液)を得た。これを、pH6.0の10
0mMリン酸カリウム緩衝液(以下、PBS という)で
2.5倍に希釈して検定用酵素液を得た。
【0020】2−2)酵素(3α−HSD)阻害活性の
測定 まず下記の〜の操作を行い、検体存在下で酵素反応
によっておこる340nmの吸光度の減少値(S)を求め
た。 検体を、PBS2.0mlに37℃で溶解し、検体溶
液を調製する。 検体溶液に、前記の検体用酵素液0.2mlを加え、
10分間プレインキュベートし、ニコチン酸アミドアデ
ニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)のPBS溶液
(NADPH濃度9mM)0.2mlを加え、さらに10分
間インキュベートする。 4−ニトロアセトフェノンのアセトニトリル溶液
(濃度25mM)0.1mlを加え、30秒後と10分後に
340nmでの吸光度を測定し、吸光度の減少値(S1
を求める。 上記で4−ニトロアセトフェノンのアセトニトリ
ル溶液のかわりに、アセトニトリル0.1mlを加える他
は全く同様にして〜をくり返し、基質(4−ニトロ
アセトフェノン)が存在しない時の吸光度の減少値(S
2)を求める。 S1とS2の差を取り、検体存在下で酵素反応によっ
て起こる吸光度の減少値(S)を求める(すなわちS=
1−S2)。
【0021】一方、検体を加えない時に酵素反応によっ
て起こる吸光度の減少値(C)を求める。すなわち、前
記で検体溶液のかわりにPBS2.0mlを用いる他は前
記と同様にして、〜を行い,S1に対応する値C1
およびS2に対応する値C2を求め、検体を加えない時の
吸光度の減少値(C )を求めた。次に、下式により、検
体による酵素阻害率を算出した。
【0022】
【数1】 そして、検体の各種濃度における酵素阻害率を求め、プ
ロビット法により各検体の50%酵素阻害濃度(以下、
IC50と略記する)を算出した。 3.試験結果 結果を第1表に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、実施例の抽出操作および各クロマトグラフ
ィーによる分画操作は、抽出液およびクロマトグラフィ
ー溶出液中の本発明化合物を下記条件の高速液体クロマ
トグラフィーで分析しこの結果を指標にして実施した。 高速液体クロマトグラフィー条件: カラム:YMC-Pack A-303 ODS, 4.6mm×25cm,ヤマムラ
ケミカルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(4:1)・・・混
合溶媒A 又は1%ギ酸−アセトニトリル(3:1)・
・・混合溶媒B を使用。 流速:1ml/分 カラム温度:40℃ 検出 UV 330nm
【0025】この条件で本発明化合物(I-a)〜(I-g)のリ
テンションタイムは次の通りである 。化合物(I-a): 3.3分 (溶出液:混合溶媒A) 化合物(I-b): 5.0分 (溶出液:混合溶媒A) 化合物(I-c): 4.5分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-d): 5.5分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-e):11.3分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-f): 9.2分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-g):25.4分 (溶出液:混合溶媒B)
【0026】実施例11,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸〔化合物(I-a) 、式(I)においてZ1およ
びZ2がいずれも水素原子の化合物〕および1,2−ジ
ヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−1−〔1−カルボキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
ナフタレン−3−カルボン酸〔化合物(I-b)、式(I)
においてZ1が1−カルボキシ−2−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)エチル基,Z2が水素原子の化合
物〕:
【0027】中国産の乾燥薄荷葉10kgをアセトン−水
(7:3)の混合溶媒39リットルで6時間、計4回冷浸抽
出し、これらの抽出液を合わせ、減圧下に濃縮し、15
リットルの濃縮水溶液を得た。これを各々9リットルのクロロホ
ルムで5回洗浄後、この水層をカラムクロマトグラフィ
ー〔充填剤:ダイヤイオン HP-20 三菱化成(株)製、
5.5リットル〕に供し、まず水100リットルで溶出して画分
Aを、次いでメタノール−水(4:1)100リットルで溶
出して画分Bをそれぞれ得た。
【0028】画分Aの溶媒を減圧下に留去し、得られた
残渣630.4gのうち100gを3%ギ酸1リットルに溶解
した。各々1リットルの酢酸エチルで3回抽出し、次いで酢
酸エチルを減圧下に留去し、酢酸エチル抽出エキス11
gを得た。同エキス11gをカラムクロマトグラフィー
〔充填剤:セファデックス LH-20(ファルマシア社
製)、1005ml〕に供し、水−エタノール(4:1)
の混合溶媒、水−エタノール(13:7)の混合溶媒、
水−エタノール−アセトン(7:3:10)の混合溶媒
を使用して溶出させ、第2表に示す6つの画分(画分番
号2−1〜2−6)に分画した。
【0029】
【表2】 第2表の画分番号2−2および2−3の画分を集めて溶
媒を減圧下に留去し、得られた残渣(150mg)をさら
にセファデックス LH-20(ファルマシア社製)144ml
を充填したカラムクロマトグラフィーで精製した。溶出
溶媒には水−エタノール(13:7)の混合溶媒を用い
て、第3表に示す2つの画分に分画した。
【0030】
【表3】 第3表の画分番号3−2の画分の溶媒を減圧下に留去
し、化合物(I-a)、化合物(I-b)および化合物(I-c)を含
む残渣85.2mgを得た。これを分取用高速液体クロマ
トグラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack SH-343-5,120A,20mm×25cm,ヤマムラ
ケミカルラボラトリー(株)製、 溶出液:2%ギ酸−アセトニトリル(9:2)混合溶
媒、 流速:10ml/分 検出:UV 330nm で精製し、溶媒を減圧留去して化合物(I-a)7.4mgお
よび化合物(I-b)9.2mgを得た。以下に化合物(I-a)の
物性分析値を示す。
【0031】分解点:181〜183℃. UV(MeOH) nm(logε):330(4.12). IR(KBr) cm-1:3419, 1674.1 H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:3.85(1H,s), 4.37(1H,
s), 6.28(1H,dd,J=8.1,J=2.0Hz), 6.48(1H,d,J=2.0Hz),
6.50(1H,d,J=8.1Hz), 6.62(1H,d,J=8.0Hz),6.73(1H,d,
J=8.0Hz), 7.47(1H,s). 元素分析値(C18148・3H2Oとして): 計算値(%) C,52.43;H,4.89. 実測値(%) C,53.00;H,4.20.
【0032】次に化合物(I-b)の物性分析値を示す。 分解点:136〜139℃. UV(MeOH) nm(logε):327(3.80), 286(3.81). IR(KBr) cm-1:3428, 1616.1 H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.83(2H,m), 4.13(1H,b
rs), 4.41(1H,brs), 4.78(1H,t,J=6.0Hz), 6.32(1H,d,J
=8.1Hz), 6.35(1H,d,J=7.9Hz), 6.41(1H,s), 6.55(1H,
d,J=8.1Hz), 6.59(1H,s), 6.60(1H,d,J=7.9Hz), 6.72(1
H,d,J=7.9Hz), 6.80(1H,d,J=7.9Hz), 7.51(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d 6) δ ppm:36.2, 39.5, 45.7, 73.
8, 113.9, 114.3, 115.5, 115.5, 116.7, 117.7, 118.
3, 120.2, 120.4, 124.4, 126.2, 127.2,132.9, 136.2,
143.7, 143.9, 143.9, 144.7, 144.7, 147.7, 167.5,
170.5, 171.5. SIMS m/z(%):313(47), 341(15), 521(22), 561[M+
Na]+(29). 元素分析値(C272212・2H2Oとして): 計算値(%) C,56.45;H,4.56. 実測値(%) C,55.67;H,4.17.
【0033】実施例21,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕ナフタレン−1−カルボン酸〔化合物(I-
c)、式(I)においてZ1が水素原子でありZ2が1−カ
ルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチ
ル基である化合物〕: 実施例1における第2表の画分番号2−4の画分の溶媒
を減圧下に留去し、得られた残渣2370mgをセファデ
ックス LH-20(ファルマシア社製)589mlを充填した
カラムクロマトグラフィーに供し、水−エタノール(1
3:7)の混合溶媒を使用して溶出させ、第4表に示す
4つの画分に分画した。
【0034】
【表4】 第4表の画分番号4−2の画分には化合物(I-b)と(I-c)
が、同4−3には化合物(I-c)と(I-d)が、同4−4には
主として化合物(I-d)が含まれていた。又、同4−1に
は1,2−ジヒドロナフタレン−1−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−2,3−ジカルボン酸誘導体が含ま
れていた。
【0035】第4表の画分番号4−2の画分の溶媒を減
圧下に留去し、得られた残渣342mgを分取用高速液体
クロマトグラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack SH-343-5,120A,20mm×25cm,ヤマム
ラケミカルラボラトリー(株)製 溶出液:2%ギ酸−アセトニトリル(9:2)混合溶媒 流速:10ml/分 検出:UV 330nm で精製し、溶媒を減圧留去して化合物(I-c)127mgお
よび化合物(I-b)18mgを得た。
【0036】以下に化合物(I-c)の物性分析値を示す。 分解点:152〜153℃. UV(MeOH) nm(logε):331(4.15),288(3.98). IR(KBr) cm-1:3428, 1689.1 H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.93(2H,m),4.01(1H,br
s),4.28(1H,brs), 4.89(1H,t,J=6.6Hz), 6.22(1H,dd,J=
8.2,J=1.8Hz), 6.43(1H,d,J=1.8Hz), 6.49(1H,d,J=8.2H
z), 6.52(1H,dd,J=8.0,J=1.7Hz), 6.66(1H,d,J=8.0Hz),
6.70(1H,d,J=1.7Hz), 6.70(1H,d,J=8.0Hz), 6.83(1H,
d,J=8.0Hz), 7.58(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.4, 40.0, 46.2, 7
2.9, 113.7, 114.3, 115.4, 115.5, 117.0, 117.5, 11
9.9, 120.3, 120.9, 123.9, 124.6, 127.2, 132.9, 13
7.7, 143.7, 144.1, 144.1, 144.9, 145.0, 148.1, 16
5.6, 170.6, 173.5. SIMS m/z(%):323(26), 342(2), 539[M+H]+(1). [α]D20 : −219°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C272212・5/2H2Oとして): 計算値(%) C,55.58;H,4.66. 実測値(%) C,55.32;H,4.38.
【0037】実施例31,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1−カル
ボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル
オキシカルボニル〕−ナフタレン〔化合物(I-d)、式
(I)において、Z1およびZ2がいずれも1−カルボキ
シ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基で
ある化合物〕: 実施例2の画分番号4−4の画分の溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣1005mgを分取用中圧液体クロマト
グラフィー(下記条件) カラム:Lobar LiChroprep RP-18、4cm×40cm、メルク社
製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(41:9)混合溶
媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm で精製して、化合物(I-d)596mgを得た。化合物(I-d)
の物性分析値を以下に示す。
【0038】分解点:145.5〜148℃. UV(MeOH) nm(logε):336(5.33), 286(5.20). IR(KBr) cm-1:3426, 1715.1 H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.84(2H,d,J=5.8Hz),
2.91(2H,d,J=5.9Hz), 4.16(1H,brs), 4.38(1H,brs), 4.
83(1H,t,J=5.8Hz), 4.90(1H,t,J=5.9Hz), 6.25(1H,dd,J
=8.1、J=1.5Hz), 6.39(1H,dd,J=8.0,J=1.7Hz), 6.42(1H,
d,J=1.5Hz), 6.51(1H,dd,J=7.9,J=1.7Hz), 6.52(1H,d,J
=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=1.7Hz), 6.61(1H,d,J=8.0Hz),
6.65(1H,d,J=7.9Hz), 6.67(1H,d,J=1.7Hz), 6.76(1H,d,
J=8.1Hz),6.83(1H,d,J=8.1Hz), 7.55(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.4, 39.2, 4
5.6, 73.0, 73.6, 114.0, 114.3, 115.5, 115.5, 115.
6, 116.8, 117.0, 117.7, 118.2, 120.3, 120.4,120.9,
124.1, 124.9, 127.1, 127.2, 132.7, 137.3, 143.8,
144.0, 144.0,144.1, 144.8, 144.9, 144.9, 148.1, 16
5.3, 170.4, 170.7, 171.4. SIMS m/z(%):295(46), 521(18), 741[M+Na]+(3). [α]D20:−281°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C363016・3H2Oとして): 計算値(%) C,55.96;H,4.70. 実測値(%) C,56.15;H,4.49.
【0039】実施例41,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕−1−〔1−カルボキシメチル−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
−ナフタレン〔化合物(I-e)、式(I)においてZ1が1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチル基、Z2が1−カルボキシ−2−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)エチル基の化合物〕: 実施例1における画分Bの溶媒を減圧下に留去し、得ら
れた残渣73.31gのうち25gを多孔性ポリマー、
トヨパール HW-40(東ソー製)883mlを充填したカラ
ムクロマトグラフィーに供し、以下の第5表の通り、順
次メタノール濃度を上げた溶媒で溶出して、3つの画分
(画分番号5−1〜5−3)に分画した。
【0040】
【表5】 第5表の画分番号5−3の画分〔化合物(I-d)、(I-e)、
(I-f)および(I-g)を含む。〕を集め減圧下に溶媒を留去
し、残渣2.7gをさらにセファデックス LH-20(ファ
ルマシア社製)240mlを充填したカラムクロマトグラ
フィーに供し、水−エタノール(5:1)の混合溶媒、
次いで水−エタノール(7:3)の混合溶媒を使用し溶
出させ、第6表に示す4つの画分に分画した。
【0041】
【表6】 第6表の画分番号6−2および同6−3の画分には化合
物(I-d)および(I-e)が、同6−4には化合物(I-f)およ
び(I-g)が含まれていた。第6表の画分番号6−2およ
び6−3の画分を集めて溶媒を減圧下に留去し、得られ
た残渣1.5gを分取用高速液体クロマトグラフィー
(下記条件) カラム:YMC-Pack D-ODS-5, 20mm×25cm、ヤマムラケミ
カルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(5:2)混合溶媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm 保持時間:化合物(I-d)4.7分、化合物(I-e)7.5分 に供し、分取により化合物(I-d)885mg及び化合物(I-
e)186mgを得た。ここで得られた化合物(I-d)の物性
分析値は実施例3で得られた化合物(I-d)のそれと一致
した。化合物(I-e)の物性分析値を以下に示す。
【0042】分解点:141〜143.5℃. UV(MeOH) nm(logε):338(5.48), 286(5.33). IR(KBr) cm-1:3429, 1719.1 H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.86(2H,d,J=5.6Hz),
2.91(2H,d,J=5.9Hz), 3.54(3H,s), 4.16(1H,brs), 4.39
(1H,brs), 4.83(1H,t,J=5.6Hz), 4.98(1H,t,J=5.9Hz),
6.27(1H,dd,J=8.0、J=2.0Hz), 6.41(1H,d,J=2.0Hz), 6.4
2(1H,dd,J=8.0,J=2.0Hz), 6.48(1H,dd,J=8.0,J=2.0Hz),
6.53(1H,d,J=8.0Hz), 6.62(1H,d,J=8.0Hz), 6.63(1H,
d,J=2.0Hz), 6.65(1H,d,J=2.0Hz), 6.67(1H,d,J=8.0H
z), 6.77(1H,d,J=7.8Hz), 6.85(1H,d,J=7.8Hz), 7.57(1
H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.4, 39.6, 4
5.5, 51.9, 73.0, 73.7, 114.1, 114.3, 115.5, 115.5,
115.6, 116.8, 116.9, 117.8, 118.2, 120.3,120.4, 1
21.1, 124.0, 124.6, 126.5, 127.2, 132.6, 137.8, 14
3.8, 144.0, 144.1, 144.2, 144.9, 144.9, 145.0, 14
8.2, 165.3, 169.8, 170.5, 171.5. SIMS m/z(%) : 277(100), 295(36),521(11), 733
[M+H]+(7). [α]D20 : −304°(c=0.11,メタノー
ル). 元素分析値(C373216・2H2Oとして): 計算値(%) C,57.81;H,4.72. 実測値(%) C,57.11;H,4.47.
【0043】実施例51,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕−3−〔1−カルボキシメチル−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
−ナフタレン〔化合物(I-f)、式(I)において,Z1
1−カルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)エチル基、Z2が1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基の化合物〕
および1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン〔化合物
(I-g)、式(I)において、Z1およびZ2がいずれも1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチル基である化合物〕:
【0044】第6表の画分番号6−4の画分の溶媒を減
圧下に留去し、残渣809mgを分取用高速液体クロマト
グラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack D-ODS-5, 20mm×25cm、ヤマムラケミ
カルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(5:2)混合溶媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm 保持時間:化合物(I-f)5.9分、化合物(I-g)12.3
分 に供し、分取により化合物(I-f)171mg及び化合物(I-
g)56.1mgを得た。以下に化合物(I-f)の物性分析値
を示す。
【0045】分解点:129〜131℃. UV(MeOH) nm(logε):336(5.61), 286(5.50). IR(KBr) cm-1:3429, 1715.1 H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.90(2H,d,J=5.5Hz),
2.91(2H,d,J=5.6Hz), 3.49(3H,s), 4.14(1H,brs), 4.33
(1H,brs), 4.83(1H,t,J=5.5Hz), 4.94(1H,t,J=5.6Hz),
6.25(1H,dd,J=8.2,J=2.0Hz), 6.41(1H,d,J=2.0Hz), 6.4
4(1H,dd J=8.1,J=1.9Hz), 6.51(1H,dd,J=8.0,J=1.9Hz),
6.53(1H,d,J=8.2Hz), 6.61(1H,d,J=1.9Hz), 6.64(1H,
d,J=8.1Hz), 6.65(1H,d,J=8.0Hz), 6.69(1H,d,J=1.9H
z), 6.76(1H,d,J=8.1Hz), 6.85(1H,d,J=8.1Hz), 7.58(1
H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.3, 39.6, 4
5.4, 52.0, 72.9, 73.5, 114.1, 114.2, 115.4, 115.6,
115.6, 116.7, 117.0, 117.7, 118.0, 120.2,120.3, 1
21.0, 124.0, 124.3, 126.5, 127.1, 132.7, 137.6, 14
3.9, 144.1,144.1, 144.2, 144.9, 144.9, 144.9, 148.
1, 165.3, 169.4, 170.8, 171.3. SIMS m/z(%):277(89), 295(100), 535(96), 733
[M+H]+(14). [α]D20:−253°(c=0.12,メタノー
ル). 元素分析値(C373216・2H2Oとして): 計算値(%) C,57.81;H,4.72. 実測値(%) C,57.40;H,4.58.
【0046】次に化合物(I-g)の物性分析値を示す。 分解点:115〜116.5℃. UV(MeOH) nm(logε):338(5.13), 286(4.99). IR(KBr) cm-1:3426, 1729.1 H−NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.90(2H,d,J=6.2Hz), 2.
92(2H,d,J=6.1Hz),3.50(3H,s), 3.54(3H,s), 4.15(1H,b
rs), 4.34(1H,brs), 4.95(1H,t,J=6.2Hz), 4.97(1H,t,J
=6.1Hz), 6.27(1H,dd,J=8.1,J=1.9Hz), 6.40(1H,d,J=1.
9Hz), 6.44(1H,dd,J=8.1,J=1.8Hz), 6.48(1H,dd,J=8.0,
J=1.7Hz), 6.54(1H,d,J=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=1.8Hz),
6.64(1H,d,J=8.1Hz), 6.65(1H,d,J=8.0Hz), 6.65(1H,d,
J=1.7Hz), 6.76(1H,d,J=8.1Hz), 6.86(1H,d,J=8.1Hz),
7.59(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6)δ ppm:36.1, 36.4, 39.6, 45.
4, 51.7, 51.8, 73.0,73.5, 114.1, 114.1, 115.5, 11
5.5, 115.6, 116.7, 116.8, 117.7, 118.0, 120.2, 12
0.3, 121.1, 124.0, 124.0, 126.5, 126.5, 132.5, 13
7.9, 143.7, 144.1, 144.2, 144.2, 144.9, 144.9, 14
5.0, 148.2, 165.3, 169.4, 169.9, 171.3.SIMS m/
z(%) : 277(100), 295(61), 535(71), 747[M+H]+(12). [α]D20 : −277°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C383416・2H2Oとして): 計算値(%) C,58.31;H,4.89. 実測値(%) C,58.22;H,4.68.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 雄二 奈良県生駒郡三郷町美松ケ丘西1丁目3番 18号 (72)発明者 鈴木 章 大阪府富田林市大字加太747番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式(I) 【化1】 (式中、Z1は水素原子又は 【化2】 を表わし、Z2は水素原子又は 【化3】 を表わす。但し、R1およびR2は水素原子又はメチル基
    を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
    り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
    で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
    カルボン酸誘導体。
  2. 【請求項2】 Z1およびZ2がいずれも1−カルボキシ
    −2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基であ
    る請求項1に記載の1,2−ジヒドロナフタレン−1,
    3−ジカルボン酸誘導体。
JP20755591A 1991-07-23 1991-07-23 1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体 Pending JPH0525082A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5758688A (en) * 1993-12-20 1998-06-02 Toto Ltd. Automatic faucet
US7438937B2 (en) * 2005-12-09 2008-10-21 Changge Fang Topical burn composition containing Mentha haplocalyx and one or both of Aloe vera and recombinant human epidermal growth factor
CN113295789A (zh) * 2021-05-14 2021-08-24 广州王老吉大健康产业有限公司 一种王老吉凉茶浓缩汁uplc指纹图谱的建立方法及其检测方法

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CN113295789A (zh) * 2021-05-14 2021-08-24 广州王老吉大健康产业有限公司 一种王老吉凉茶浓缩汁uplc指纹图谱的建立方法及其检测方法

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