JPH0525082A - 1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体 - Google Patents
1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体Info
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- JPH0525082A JPH0525082A JP20755591A JP20755591A JPH0525082A JP H0525082 A JPH0525082 A JP H0525082A JP 20755591 A JP20755591 A JP 20755591A JP 20755591 A JP20755591 A JP 20755591A JP H0525082 A JPH0525082 A JP H0525082A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下式(I)
【化1】
(式中、Z1は水素原子又は
【化2】
を表わし、Z2は水素原子又は
【化3】
を表わす。但し、R1およびR2は水素原子又はメチル基
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体。 【効果】 化合物(I)は抗炎症剤として有用である。
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体。 【効果】 化合物(I)は抗炎症剤として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な1,2−ジヒド
ロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体に関する。
さらに詳しくは、下式(I)
ロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体に関する。
さらに詳しくは、下式(I)
【0002】
【化1】
(式中、Z1は水素原子又は
【0003】
【化2】
を表わし、Z2は水素原子又は
【0004】
【化3】
を表わす。但し、R1およびR2は水素原子又はメチル基
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体に関する。本発明の化合物は抗炎症剤
として有用である。
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体に関する。本発明の化合物は抗炎症剤
として有用である。
【0005】
【従来の技術】新しい抗炎症剤を目指して生薬に含まれ
る生物活性成分の研究が広く行われている。例えば生薬
の一つである薄荷(Mentha haplocalyx BRIQ.) からは抗
炎症作用を有するロズマリン酸が単離されている(奥田
拓男等、薬学雑誌、106巻、1108頁、1986年およびL.Gra
cza等、Archiv der Pharmazie (Weinheim)、318巻、109
0頁、1985年参照)。
る生物活性成分の研究が広く行われている。例えば生薬
の一つである薄荷(Mentha haplocalyx BRIQ.) からは抗
炎症作用を有するロズマリン酸が単離されている(奥田
拓男等、薬学雑誌、106巻、1108頁、1986年およびL.Gra
cza等、Archiv der Pharmazie (Weinheim)、318巻、109
0頁、1985年参照)。
【0006】一方、延命草(Rabdosia japonica)から
1,2−ジヒドロナフタレンジカルボン酸誘導体が単離
されている(I.Agata等、Phytochemistry,28巻、2447
頁、1989年)が、この化合物に抗炎症作用があることは
報告されていない。本発明の化合物は、薄荷より得られ
る化合物であるが、従来薄荷を始め各種植物より単離さ
れた化合物とは構造を異にする新規化合物である。
1,2−ジヒドロナフタレンジカルボン酸誘導体が単離
されている(I.Agata等、Phytochemistry,28巻、2447
頁、1989年)が、この化合物に抗炎症作用があることは
報告されていない。本発明の化合物は、薄荷より得られ
る化合物であるが、従来薄荷を始め各種植物より単離さ
れた化合物とは構造を異にする新規化合物である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗炎
症作用を有する新規化合物を提供することにある。
症作用を有する新規化合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は抗炎症作用
を有する新規化合物を得る目的で薄荷成分を検討した結
果、下式(I)
を有する新規化合物を得る目的で薄荷成分を検討した結
果、下式(I)
【0009】
【化1】
(式中、Z1、Z2は前記に同じ。)で示される新規1,
2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体
が強い抗炎症作用を有することを見い出し本発明を完成
した。本発明の具体的な化合物は以下の通りである。
2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体
が強い抗炎症作用を有することを見い出し本発明を完成
した。本発明の具体的な化合物は以下の通りである。
【0010】・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキ
シ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ナフタレン
−1,3−ジカルボン酸・・・以下、化合物(I-a)と呼
ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−ナフタレン−3−カルボン酸・・・
以下、化合物(I-b)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−ナフタレン−1−カルボン酸・・・
以下、化合物(I-c)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン・・・以下、化
合物(I-d)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−1−〔1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボ
ニル〕−ナフタレン・・・以下、化合物(I-e)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−3−〔1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボ
ニル〕−ナフタレン・・・以下、化合物(I-f)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン・・・以
下、化合物(I-g)と呼ぶ。
シ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)ナフタレン
−1,3−ジカルボン酸・・・以下、化合物(I-a)と呼
ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−ナフタレン−3−カルボン酸・・・
以下、化合物(I-b)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−ナフタレン−1−カルボン酸・・・
以下、化合物(I-c)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)
エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン・・・以下、化
合物(I-d)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−1−〔1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボ
ニル〕−ナフタレン・・・以下、化合物(I-e)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボ
キシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオ
キシカルボニル〕−3−〔1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボ
ニル〕−ナフタレン・・・以下、化合物(I-f)と呼ぶ。 ・1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン・・・以
下、化合物(I-g)と呼ぶ。
【0011】以下、化合物(I-a)〜(I-g)の製造法につい
て説明する。尚、本願明細書中においては混合溶媒の混
合比はすべて容量比(v/v)で表わす。化合物(I-a)〜(I-
g)は以下の通り薄荷より単離される。まず薄荷をアセト
ン−水の混合溶媒に冷浸して抽出する。アセトン−水の
混合比は通常7:3であり、1回の抽出に乾燥薄荷1kg
当たり混合溶媒3〜4リットルの量を用いて、3〜4回冷浸
抽出を繰り返して抽出液を得る。次に、抽出液中のアセ
トンを減圧下に留去して水溶液を得、これをクロロホル
ムで4〜6回洗浄する。
て説明する。尚、本願明細書中においては混合溶媒の混
合比はすべて容量比(v/v)で表わす。化合物(I-a)〜(I-
g)は以下の通り薄荷より単離される。まず薄荷をアセト
ン−水の混合溶媒に冷浸して抽出する。アセトン−水の
混合比は通常7:3であり、1回の抽出に乾燥薄荷1kg
当たり混合溶媒3〜4リットルの量を用いて、3〜4回冷浸
抽出を繰り返して抽出液を得る。次に、抽出液中のアセ
トンを減圧下に留去して水溶液を得、これをクロロホル
ムで4〜6回洗浄する。
【0012】続いて得られた水層を、多孔性ポリマー、
例えばダイヤイオン HP-20〔三菱化成(株)製〕を充填
したカラムクロマトグラフィーに供する。溶出溶媒に
は、水および水−メタノールの混合溶媒を用いる。この
時化合物(I-a)、(I-b)および(I-c)は主として水で溶出
され、化合物(I-d)は水又は水−メタノールの混合溶媒
で溶出され、そして化合物(I-e)、(I-f)および(I-g)は
主として水−メタノールの混合溶媒で溶出されるので水
溶出画分と水−メタノール混合溶媒溶出画分とに分画す
る。尚、水−メタノールの混合比は約4:1が好まし
い。
例えばダイヤイオン HP-20〔三菱化成(株)製〕を充填
したカラムクロマトグラフィーに供する。溶出溶媒に
は、水および水−メタノールの混合溶媒を用いる。この
時化合物(I-a)、(I-b)および(I-c)は主として水で溶出
され、化合物(I-d)は水又は水−メタノールの混合溶媒
で溶出され、そして化合物(I-e)、(I-f)および(I-g)は
主として水−メタノールの混合溶媒で溶出されるので水
溶出画分と水−メタノール混合溶媒溶出画分とに分画す
る。尚、水−メタノールの混合比は約4:1が好まし
い。
【0013】次に水溶出画分を集めこれに有機酸、例え
ばギ酸を添加して3%ギ酸水溶液とし、酢酸エチルで3
〜4回繰り返し抽出する。次いでこの酢酸エチル抽出液
を減圧下に濃縮し得られた残渣〔化合物(I-a)、(I-b)、
(I-c)および(I-d)を含む。〕をデキストラン重合体、例
えば セファデックス LH-20(ファルマシア製)を充填
したカラムクロマトグラフィーに供する。溶出溶媒とし
ては水−エタノール(約4:1〜13:7)の混合溶媒
を使用し、エタノール濃度を上昇させながら溶出する。
このとき化合物(I-a)、(I-b)、(I-c)次いで(I-d)の順に
溶出するが、この操作は通常1回だけでは本発明の化合
物(I-a)〜(I-d)を完全に分離することができないので1
度分画したものを再度同様にカラムクロマトグラフィー
に付し、それぞれの化合物を含む画分を分画する。尚、
化合物(I-a)と(I-b)の間に1,2−ジヒドロナフタレン
−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2,3−ジ
カルボン酸誘導体も溶出される。
ばギ酸を添加して3%ギ酸水溶液とし、酢酸エチルで3
〜4回繰り返し抽出する。次いでこの酢酸エチル抽出液
を減圧下に濃縮し得られた残渣〔化合物(I-a)、(I-b)、
(I-c)および(I-d)を含む。〕をデキストラン重合体、例
えば セファデックス LH-20(ファルマシア製)を充填
したカラムクロマトグラフィーに供する。溶出溶媒とし
ては水−エタノール(約4:1〜13:7)の混合溶媒
を使用し、エタノール濃度を上昇させながら溶出する。
このとき化合物(I-a)、(I-b)、(I-c)次いで(I-d)の順に
溶出するが、この操作は通常1回だけでは本発明の化合
物(I-a)〜(I-d)を完全に分離することができないので1
度分画したものを再度同様にカラムクロマトグラフィー
に付し、それぞれの化合物を含む画分を分画する。尚、
化合物(I-a)と(I-b)の間に1,2−ジヒドロナフタレン
−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2,3−ジ
カルボン酸誘導体も溶出される。
【0014】次に化合物(I-a)、(I-b)、(I-c)および化
合物(I-d)を高速液体クロマトグラフィーおよび/又は
中圧液体クロマトグラフィーにより精製する。高速液体
クロマトググラフィーのカラムには例えば YMC-Pack SH
-343-5〔2cm×25cm,ヤマムラケミカルラボラトリー
(株)製〕を用い溶出液には2%ギ酸水溶液とアセトニ
トリル(9:2)の混合溶媒を用いるのが好ましい。ま
た中圧液体クロマトグラフィーのカラムには例えば Lob
ar LiChroprep RP-18(4cm×40cm, Merck社製)を用い
溶出液には1%ギ酸水溶液アセトニトリル(17:3〜
41:9)の混合溶媒を用いるのが好ましい。
合物(I-d)を高速液体クロマトグラフィーおよび/又は
中圧液体クロマトグラフィーにより精製する。高速液体
クロマトググラフィーのカラムには例えば YMC-Pack SH
-343-5〔2cm×25cm,ヤマムラケミカルラボラトリー
(株)製〕を用い溶出液には2%ギ酸水溶液とアセトニ
トリル(9:2)の混合溶媒を用いるのが好ましい。ま
た中圧液体クロマトグラフィーのカラムには例えば Lob
ar LiChroprep RP-18(4cm×40cm, Merck社製)を用い
溶出液には1%ギ酸水溶液アセトニトリル(17:3〜
41:9)の混合溶媒を用いるのが好ましい。
【0015】一方、前記の多孔性ポリマーを用いたカラ
ムクロマトグラフィーにおいて水−メタノールの混合溶
媒で溶出する画分を減圧下に濃縮し、続いて多孔性ポリ
マー、例えばトヨパール HW-40(東ソー製)を充填した
カラムクロマトグラフィーに供し、化合物(I-d)、(I-
e)、(I-f)および化合物(I-g)を含む画分を得る。このカ
ラムクロマトグラフィーの溶出溶媒には水−メタノール
(5:1〜2:3)の混合溶媒を使用し、順次メタノー
ル濃度を上げながら溶出させる。
ムクロマトグラフィーにおいて水−メタノールの混合溶
媒で溶出する画分を減圧下に濃縮し、続いて多孔性ポリ
マー、例えばトヨパール HW-40(東ソー製)を充填した
カラムクロマトグラフィーに供し、化合物(I-d)、(I-
e)、(I-f)および化合物(I-g)を含む画分を得る。このカ
ラムクロマトグラフィーの溶出溶媒には水−メタノール
(5:1〜2:3)の混合溶媒を使用し、順次メタノー
ル濃度を上げながら溶出させる。
【0016】続いて得られた化合物(I-d)、(I-e)、(I-
f)および(I-g)を含む画分を減圧濃縮した後、デキスト
ラン重合体、例えば セファデックス LH-20(ファルマ
シア製)を充填したカラムクロマトグラフィーに供す
る。溶出には水−エタノール(約5:1〜7:3)の混
合溶媒を使用し、エタノール濃度を上昇させながら溶出
させる。このとき化合物(I-d)および(I-e)は主として水
−エタノール(約5:1)の混合溶媒で溶出され、化合
物(I-f)および(I-g)は主として水−エタノール(約7:
3)の混合溶媒で溶出されるのでそれぞれの化合物を含
む画分を分画する。
f)および(I-g)を含む画分を減圧濃縮した後、デキスト
ラン重合体、例えば セファデックス LH-20(ファルマ
シア製)を充填したカラムクロマトグラフィーに供す
る。溶出には水−エタノール(約5:1〜7:3)の混
合溶媒を使用し、エタノール濃度を上昇させながら溶出
させる。このとき化合物(I-d)および(I-e)は主として水
−エタノール(約5:1)の混合溶媒で溶出され、化合
物(I-f)および(I-g)は主として水−エタノール(約7:
3)の混合溶媒で溶出されるのでそれぞれの化合物を含
む画分を分画する。
【0017】最後に化合物(I-d)、(I-e)、(I-f)および
(I-g)を高速液体クロマトグラフィーにより精製する。
高速液体クロマトグラフィーのカラムには例えば YMC-P
ack D-ODS-5〔2cm×25cm,ヤマムラケミカルラボラトリ
ー(株)製〕を用い溶出液には1%ギ酸水溶液とアセト
ニトリル(5:2)の混合溶媒を用いるのが好ましい。
(I-g)を高速液体クロマトグラフィーにより精製する。
高速液体クロマトグラフィーのカラムには例えば YMC-P
ack D-ODS-5〔2cm×25cm,ヤマムラケミカルラボラトリ
ー(株)製〕を用い溶出液には1%ギ酸水溶液とアセト
ニトリル(5:2)の混合溶媒を用いるのが好ましい。
【0018】
【発明の効果】抗炎症作用の強さは、酸化還元酵素の1
種である3α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
EC.1.1.1.50(以下3α−HSDと略記する)を阻害す
る活性により判定できる〔T.M.Penning等、Proceeding
of the National Academy of Science of the United S
tates of America 、80巻、4504頁、1983年、および人
見等、日本生薬学会代34回年会(大阪)講演要旨集、16
頁、昭和62年参照〕ので、これらの方法に従って、本発
明化合物の上記酵素阻害活性を測定したところ、代表的
な抗炎症鎮痛剤であるアスピリンよりもはるかに強い活
性を示した(後記試験例参照)。従って本発明化合物
は、より強い活性の抗炎症剤として期待し得るものであ
る。
種である3α−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
EC.1.1.1.50(以下3α−HSDと略記する)を阻害す
る活性により判定できる〔T.M.Penning等、Proceeding
of the National Academy of Science of the United S
tates of America 、80巻、4504頁、1983年、および人
見等、日本生薬学会代34回年会(大阪)講演要旨集、16
頁、昭和62年参照〕ので、これらの方法に従って、本発
明化合物の上記酵素阻害活性を測定したところ、代表的
な抗炎症鎮痛剤であるアスピリンよりもはるかに強い活
性を示した(後記試験例参照)。従って本発明化合物
は、より強い活性の抗炎症剤として期待し得るものであ
る。
【0019】以下、試験例を挙げて本発明化合物の抗炎
症作用を説明する。 〔試験例〕日本生薬学会第34回年会(大阪)講演要旨
集、16頁、昭和62年、に記載された方法に従って、
以下の通り試験した。 1.検体 ・本発明化合物(I-a)〜(I-g)及びアスピリン(対照化合
物) 2.試験方法 2−1)酵素(3α−HSD)液の調製 SD系雄性ラットの肝臓を摘出し、3倍重量のホモジネ
ート溶液(100mMリン酸カリウム緩衝液、250mMシ
ョ糖、1mMジチオスレイトール及び1mMエチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウムよりなる)を加えてホモジナイズ
後、10000G、4℃の条件下で30分間遠心し、上清を得
た。この上清をさらに、100000G 、4℃の条件下で60
分間遠心し、その上清(サイトゾル画分)を取り、酵素
液(3α−HSD液)を得た。これを、pH6.0の10
0mMリン酸カリウム緩衝液(以下、PBS という)で
2.5倍に希釈して検定用酵素液を得た。
症作用を説明する。 〔試験例〕日本生薬学会第34回年会(大阪)講演要旨
集、16頁、昭和62年、に記載された方法に従って、
以下の通り試験した。 1.検体 ・本発明化合物(I-a)〜(I-g)及びアスピリン(対照化合
物) 2.試験方法 2−1)酵素(3α−HSD)液の調製 SD系雄性ラットの肝臓を摘出し、3倍重量のホモジネ
ート溶液(100mMリン酸カリウム緩衝液、250mMシ
ョ糖、1mMジチオスレイトール及び1mMエチレンジアミ
ン四酢酸ナトリウムよりなる)を加えてホモジナイズ
後、10000G、4℃の条件下で30分間遠心し、上清を得
た。この上清をさらに、100000G 、4℃の条件下で60
分間遠心し、その上清(サイトゾル画分)を取り、酵素
液(3α−HSD液)を得た。これを、pH6.0の10
0mMリン酸カリウム緩衝液(以下、PBS という)で
2.5倍に希釈して検定用酵素液を得た。
【0020】2−2)酵素(3α−HSD)阻害活性の
測定 まず下記の〜の操作を行い、検体存在下で酵素反応
によっておこる340nmの吸光度の減少値(S)を求め
た。 検体を、PBS2.0mlに37℃で溶解し、検体溶
液を調製する。 検体溶液に、前記の検体用酵素液0.2mlを加え、
10分間プレインキュベートし、ニコチン酸アミドアデ
ニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)のPBS溶液
(NADPH濃度9mM)0.2mlを加え、さらに10分
間インキュベートする。 4−ニトロアセトフェノンのアセトニトリル溶液
(濃度25mM)0.1mlを加え、30秒後と10分後に
340nmでの吸光度を測定し、吸光度の減少値(S1)
を求める。 上記で4−ニトロアセトフェノンのアセトニトリ
ル溶液のかわりに、アセトニトリル0.1mlを加える他
は全く同様にして〜をくり返し、基質(4−ニトロ
アセトフェノン)が存在しない時の吸光度の減少値(S
2)を求める。 S1とS2の差を取り、検体存在下で酵素反応によっ
て起こる吸光度の減少値(S)を求める(すなわちS=
S1−S2)。
測定 まず下記の〜の操作を行い、検体存在下で酵素反応
によっておこる340nmの吸光度の減少値(S)を求め
た。 検体を、PBS2.0mlに37℃で溶解し、検体溶
液を調製する。 検体溶液に、前記の検体用酵素液0.2mlを加え、
10分間プレインキュベートし、ニコチン酸アミドアデ
ニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)のPBS溶液
(NADPH濃度9mM)0.2mlを加え、さらに10分
間インキュベートする。 4−ニトロアセトフェノンのアセトニトリル溶液
(濃度25mM)0.1mlを加え、30秒後と10分後に
340nmでの吸光度を測定し、吸光度の減少値(S1)
を求める。 上記で4−ニトロアセトフェノンのアセトニトリ
ル溶液のかわりに、アセトニトリル0.1mlを加える他
は全く同様にして〜をくり返し、基質(4−ニトロ
アセトフェノン)が存在しない時の吸光度の減少値(S
2)を求める。 S1とS2の差を取り、検体存在下で酵素反応によっ
て起こる吸光度の減少値(S)を求める(すなわちS=
S1−S2)。
【0021】一方、検体を加えない時に酵素反応によっ
て起こる吸光度の減少値(C)を求める。すなわち、前
記で検体溶液のかわりにPBS2.0mlを用いる他は前
記と同様にして、〜を行い,S1に対応する値C1、
およびS2に対応する値C2を求め、検体を加えない時の
吸光度の減少値(C )を求めた。次に、下式により、検
体による酵素阻害率を算出した。
て起こる吸光度の減少値(C)を求める。すなわち、前
記で検体溶液のかわりにPBS2.0mlを用いる他は前
記と同様にして、〜を行い,S1に対応する値C1、
およびS2に対応する値C2を求め、検体を加えない時の
吸光度の減少値(C )を求めた。次に、下式により、検
体による酵素阻害率を算出した。
【0022】
【数1】
そして、検体の各種濃度における酵素阻害率を求め、プ
ロビット法により各検体の50%酵素阻害濃度(以下、
IC50と略記する)を算出した。 3.試験結果 結果を第1表に示す。
ロビット法により各検体の50%酵素阻害濃度(以下、
IC50と略記する)を算出した。 3.試験結果 結果を第1表に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、実施例の抽出操作および各クロマトグラフ
ィーによる分画操作は、抽出液およびクロマトグラフィ
ー溶出液中の本発明化合物を下記条件の高速液体クロマ
トグラフィーで分析しこの結果を指標にして実施した。 高速液体クロマトグラフィー条件: カラム:YMC-Pack A-303 ODS, 4.6mm×25cm,ヤマムラ
ケミカルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(4:1)・・・混
合溶媒A 又は1%ギ酸−アセトニトリル(3:1)・
・・混合溶媒B を使用。 流速:1ml/分 カラム温度:40℃ 検出 UV 330nm
明する。尚、実施例の抽出操作および各クロマトグラフ
ィーによる分画操作は、抽出液およびクロマトグラフィ
ー溶出液中の本発明化合物を下記条件の高速液体クロマ
トグラフィーで分析しこの結果を指標にして実施した。 高速液体クロマトグラフィー条件: カラム:YMC-Pack A-303 ODS, 4.6mm×25cm,ヤマムラ
ケミカルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(4:1)・・・混
合溶媒A 又は1%ギ酸−アセトニトリル(3:1)・
・・混合溶媒B を使用。 流速:1ml/分 カラム温度:40℃ 検出 UV 330nm
【0025】この条件で本発明化合物(I-a)〜(I-g)のリ
テンションタイムは次の通りである 。化合物(I-a): 3.3分 (溶出液:混合溶媒A) 化合物(I-b): 5.0分 (溶出液:混合溶媒A) 化合物(I-c): 4.5分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-d): 5.5分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-e):11.3分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-f): 9.2分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-g):25.4分 (溶出液:混合溶媒B)
テンションタイムは次の通りである 。化合物(I-a): 3.3分 (溶出液:混合溶媒A) 化合物(I-b): 5.0分 (溶出液:混合溶媒A) 化合物(I-c): 4.5分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-d): 5.5分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-e):11.3分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-f): 9.2分 (溶出液:混合溶媒B) 化合物(I-g):25.4分 (溶出液:混合溶媒B)
【0026】実施例11,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸〔化合物(I-a) 、式(I)においてZ1およ
びZ2がいずれも水素原子の化合物〕および1,2−ジ
ヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−1−〔1−カルボキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
ナフタレン−3−カルボン酸〔化合物(I-b)、式(I)
においてZ1が1−カルボキシ−2−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)エチル基,Z2が水素原子の化合
物〕:
4−ジヒドロキシフェニル)−ナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸〔化合物(I-a) 、式(I)においてZ1およ
びZ2がいずれも水素原子の化合物〕および1,2−ジ
ヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−1−〔1−カルボキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
ナフタレン−3−カルボン酸〔化合物(I-b)、式(I)
においてZ1が1−カルボキシ−2−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)エチル基,Z2が水素原子の化合
物〕:
【0027】中国産の乾燥薄荷葉10kgをアセトン−水
(7:3)の混合溶媒39リットルで6時間、計4回冷浸抽
出し、これらの抽出液を合わせ、減圧下に濃縮し、15
リットルの濃縮水溶液を得た。これを各々9リットルのクロロホ
ルムで5回洗浄後、この水層をカラムクロマトグラフィ
ー〔充填剤:ダイヤイオン HP-20 三菱化成(株)製、
5.5リットル〕に供し、まず水100リットルで溶出して画分
Aを、次いでメタノール−水(4:1)100リットルで溶
出して画分Bをそれぞれ得た。
(7:3)の混合溶媒39リットルで6時間、計4回冷浸抽
出し、これらの抽出液を合わせ、減圧下に濃縮し、15
リットルの濃縮水溶液を得た。これを各々9リットルのクロロホ
ルムで5回洗浄後、この水層をカラムクロマトグラフィ
ー〔充填剤:ダイヤイオン HP-20 三菱化成(株)製、
5.5リットル〕に供し、まず水100リットルで溶出して画分
Aを、次いでメタノール−水(4:1)100リットルで溶
出して画分Bをそれぞれ得た。
【0028】画分Aの溶媒を減圧下に留去し、得られた
残渣630.4gのうち100gを3%ギ酸1リットルに溶解
した。各々1リットルの酢酸エチルで3回抽出し、次いで酢
酸エチルを減圧下に留去し、酢酸エチル抽出エキス11
gを得た。同エキス11gをカラムクロマトグラフィー
〔充填剤:セファデックス LH-20(ファルマシア社
製)、1005ml〕に供し、水−エタノール(4:1)
の混合溶媒、水−エタノール(13:7)の混合溶媒、
水−エタノール−アセトン(7:3:10)の混合溶媒
を使用して溶出させ、第2表に示す6つの画分(画分番
号2−1〜2−6)に分画した。
残渣630.4gのうち100gを3%ギ酸1リットルに溶解
した。各々1リットルの酢酸エチルで3回抽出し、次いで酢
酸エチルを減圧下に留去し、酢酸エチル抽出エキス11
gを得た。同エキス11gをカラムクロマトグラフィー
〔充填剤:セファデックス LH-20(ファルマシア社
製)、1005ml〕に供し、水−エタノール(4:1)
の混合溶媒、水−エタノール(13:7)の混合溶媒、
水−エタノール−アセトン(7:3:10)の混合溶媒
を使用して溶出させ、第2表に示す6つの画分(画分番
号2−1〜2−6)に分画した。
【0029】
【表2】
第2表の画分番号2−2および2−3の画分を集めて溶
媒を減圧下に留去し、得られた残渣(150mg)をさら
にセファデックス LH-20(ファルマシア社製)144ml
を充填したカラムクロマトグラフィーで精製した。溶出
溶媒には水−エタノール(13:7)の混合溶媒を用い
て、第3表に示す2つの画分に分画した。
媒を減圧下に留去し、得られた残渣(150mg)をさら
にセファデックス LH-20(ファルマシア社製)144ml
を充填したカラムクロマトグラフィーで精製した。溶出
溶媒には水−エタノール(13:7)の混合溶媒を用い
て、第3表に示す2つの画分に分画した。
【0030】
【表3】
第3表の画分番号3−2の画分の溶媒を減圧下に留去
し、化合物(I-a)、化合物(I-b)および化合物(I-c)を含
む残渣85.2mgを得た。これを分取用高速液体クロマ
トグラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack SH-343-5,120A,20mm×25cm,ヤマムラ
ケミカルラボラトリー(株)製、 溶出液:2%ギ酸−アセトニトリル(9:2)混合溶
媒、 流速:10ml/分 検出:UV 330nm で精製し、溶媒を減圧留去して化合物(I-a)7.4mgお
よび化合物(I-b)9.2mgを得た。以下に化合物(I-a)の
物性分析値を示す。
し、化合物(I-a)、化合物(I-b)および化合物(I-c)を含
む残渣85.2mgを得た。これを分取用高速液体クロマ
トグラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack SH-343-5,120A,20mm×25cm,ヤマムラ
ケミカルラボラトリー(株)製、 溶出液:2%ギ酸−アセトニトリル(9:2)混合溶
媒、 流速:10ml/分 検出:UV 330nm で精製し、溶媒を減圧留去して化合物(I-a)7.4mgお
よび化合物(I-b)9.2mgを得た。以下に化合物(I-a)の
物性分析値を示す。
【0031】分解点:181〜183℃.
UV(MeOH) nm(logε):330(4.12).
IR(KBr) cm-1:3419, 1674.1
H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:3.85(1H,s), 4.37(1H,
s), 6.28(1H,dd,J=8.1,J=2.0Hz), 6.48(1H,d,J=2.0Hz),
6.50(1H,d,J=8.1Hz), 6.62(1H,d,J=8.0Hz),6.73(1H,d,
J=8.0Hz), 7.47(1H,s). 元素分析値(C18H14O8・3H2Oとして): 計算値(%) C,52.43;H,4.89. 実測値(%) C,53.00;H,4.20.
s), 6.28(1H,dd,J=8.1,J=2.0Hz), 6.48(1H,d,J=2.0Hz),
6.50(1H,d,J=8.1Hz), 6.62(1H,d,J=8.0Hz),6.73(1H,d,
J=8.0Hz), 7.47(1H,s). 元素分析値(C18H14O8・3H2Oとして): 計算値(%) C,52.43;H,4.89. 実測値(%) C,53.00;H,4.20.
【0032】次に化合物(I-b)の物性分析値を示す。
分解点:136〜139℃.
UV(MeOH) nm(logε):327(3.80), 286(3.81).
IR(KBr) cm-1:3428, 1616.1
H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.83(2H,m), 4.13(1H,b
rs), 4.41(1H,brs), 4.78(1H,t,J=6.0Hz), 6.32(1H,d,J
=8.1Hz), 6.35(1H,d,J=7.9Hz), 6.41(1H,s), 6.55(1H,
d,J=8.1Hz), 6.59(1H,s), 6.60(1H,d,J=7.9Hz), 6.72(1
H,d,J=7.9Hz), 6.80(1H,d,J=7.9Hz), 7.51(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d 6) δ ppm:36.2, 39.5, 45.7, 73.
8, 113.9, 114.3, 115.5, 115.5, 116.7, 117.7, 118.
3, 120.2, 120.4, 124.4, 126.2, 127.2,132.9, 136.2,
143.7, 143.9, 143.9, 144.7, 144.7, 147.7, 167.5,
170.5, 171.5. SIMS m/z(%):313(47), 341(15), 521(22), 561[M+
Na]+(29). 元素分析値(C27H22O12・2H2Oとして): 計算値(%) C,56.45;H,4.56. 実測値(%) C,55.67;H,4.17.
rs), 4.41(1H,brs), 4.78(1H,t,J=6.0Hz), 6.32(1H,d,J
=8.1Hz), 6.35(1H,d,J=7.9Hz), 6.41(1H,s), 6.55(1H,
d,J=8.1Hz), 6.59(1H,s), 6.60(1H,d,J=7.9Hz), 6.72(1
H,d,J=7.9Hz), 6.80(1H,d,J=7.9Hz), 7.51(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d 6) δ ppm:36.2, 39.5, 45.7, 73.
8, 113.9, 114.3, 115.5, 115.5, 116.7, 117.7, 118.
3, 120.2, 120.4, 124.4, 126.2, 127.2,132.9, 136.2,
143.7, 143.9, 143.9, 144.7, 144.7, 147.7, 167.5,
170.5, 171.5. SIMS m/z(%):313(47), 341(15), 521(22), 561[M+
Na]+(29). 元素分析値(C27H22O12・2H2Oとして): 計算値(%) C,56.45;H,4.56. 実測値(%) C,55.67;H,4.17.
【0033】実施例21,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕ナフタレン−1−カルボン酸〔化合物(I-
c)、式(I)においてZ1が水素原子でありZ2が1−カ
ルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチ
ル基である化合物〕: 実施例1における第2表の画分番号2−4の画分の溶媒
を減圧下に留去し、得られた残渣2370mgをセファデ
ックス LH-20(ファルマシア社製)589mlを充填した
カラムクロマトグラフィーに供し、水−エタノール(1
3:7)の混合溶媒を使用して溶出させ、第4表に示す
4つの画分に分画した。
4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕ナフタレン−1−カルボン酸〔化合物(I-
c)、式(I)においてZ1が水素原子でありZ2が1−カ
ルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチ
ル基である化合物〕: 実施例1における第2表の画分番号2−4の画分の溶媒
を減圧下に留去し、得られた残渣2370mgをセファデ
ックス LH-20(ファルマシア社製)589mlを充填した
カラムクロマトグラフィーに供し、水−エタノール(1
3:7)の混合溶媒を使用して溶出させ、第4表に示す
4つの画分に分画した。
【0034】
【表4】
第4表の画分番号4−2の画分には化合物(I-b)と(I-c)
が、同4−3には化合物(I-c)と(I-d)が、同4−4には
主として化合物(I-d)が含まれていた。又、同4−1に
は1,2−ジヒドロナフタレン−1−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−2,3−ジカルボン酸誘導体が含ま
れていた。
が、同4−3には化合物(I-c)と(I-d)が、同4−4には
主として化合物(I-d)が含まれていた。又、同4−1に
は1,2−ジヒドロナフタレン−1−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−2,3−ジカルボン酸誘導体が含ま
れていた。
【0035】第4表の画分番号4−2の画分の溶媒を減
圧下に留去し、得られた残渣342mgを分取用高速液体
クロマトグラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack SH-343-5,120A,20mm×25cm,ヤマム
ラケミカルラボラトリー(株)製 溶出液:2%ギ酸−アセトニトリル(9:2)混合溶媒 流速:10ml/分 検出:UV 330nm で精製し、溶媒を減圧留去して化合物(I-c)127mgお
よび化合物(I-b)18mgを得た。
圧下に留去し、得られた残渣342mgを分取用高速液体
クロマトグラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack SH-343-5,120A,20mm×25cm,ヤマム
ラケミカルラボラトリー(株)製 溶出液:2%ギ酸−アセトニトリル(9:2)混合溶媒 流速:10ml/分 検出:UV 330nm で精製し、溶媒を減圧留去して化合物(I-c)127mgお
よび化合物(I-b)18mgを得た。
【0036】以下に化合物(I-c)の物性分析値を示す。
分解点:152〜153℃.
UV(MeOH) nm(logε):331(4.15),288(3.98).
IR(KBr) cm-1:3428, 1689.1
H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.93(2H,m),4.01(1H,br
s),4.28(1H,brs), 4.89(1H,t,J=6.6Hz), 6.22(1H,dd,J=
8.2,J=1.8Hz), 6.43(1H,d,J=1.8Hz), 6.49(1H,d,J=8.2H
z), 6.52(1H,dd,J=8.0,J=1.7Hz), 6.66(1H,d,J=8.0Hz),
6.70(1H,d,J=1.7Hz), 6.70(1H,d,J=8.0Hz), 6.83(1H,
d,J=8.0Hz), 7.58(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.4, 40.0, 46.2, 7
2.9, 113.7, 114.3, 115.4, 115.5, 117.0, 117.5, 11
9.9, 120.3, 120.9, 123.9, 124.6, 127.2, 132.9, 13
7.7, 143.7, 144.1, 144.1, 144.9, 145.0, 148.1, 16
5.6, 170.6, 173.5. SIMS m/z(%):323(26), 342(2), 539[M+H]+(1). [α]D20 : −219°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C27H22O12・5/2H2Oとして): 計算値(%) C,55.58;H,4.66. 実測値(%) C,55.32;H,4.38.
s),4.28(1H,brs), 4.89(1H,t,J=6.6Hz), 6.22(1H,dd,J=
8.2,J=1.8Hz), 6.43(1H,d,J=1.8Hz), 6.49(1H,d,J=8.2H
z), 6.52(1H,dd,J=8.0,J=1.7Hz), 6.66(1H,d,J=8.0Hz),
6.70(1H,d,J=1.7Hz), 6.70(1H,d,J=8.0Hz), 6.83(1H,
d,J=8.0Hz), 7.58(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.4, 40.0, 46.2, 7
2.9, 113.7, 114.3, 115.4, 115.5, 117.0, 117.5, 11
9.9, 120.3, 120.9, 123.9, 124.6, 127.2, 132.9, 13
7.7, 143.7, 144.1, 144.1, 144.9, 145.0, 148.1, 16
5.6, 170.6, 173.5. SIMS m/z(%):323(26), 342(2), 539[M+H]+(1). [α]D20 : −219°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C27H22O12・5/2H2Oとして): 計算値(%) C,55.58;H,4.66. 実測値(%) C,55.32;H,4.38.
【0037】実施例31,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1−カル
ボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル
オキシカルボニル〕−ナフタレン〔化合物(I-d)、式
(I)において、Z1およびZ2がいずれも1−カルボキ
シ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基で
ある化合物〕: 実施例2の画分番号4−4の画分の溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣1005mgを分取用中圧液体クロマト
グラフィー(下記条件) カラム:Lobar LiChroprep RP-18、4cm×40cm、メルク社
製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(41:9)混合溶
媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm で精製して、化合物(I-d)596mgを得た。化合物(I-d)
の物性分析値を以下に示す。
4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1−カル
ボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル
オキシカルボニル〕−ナフタレン〔化合物(I-d)、式
(I)において、Z1およびZ2がいずれも1−カルボキ
シ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基で
ある化合物〕: 実施例2の画分番号4−4の画分の溶媒を減圧下に留去
し、得られた残渣1005mgを分取用中圧液体クロマト
グラフィー(下記条件) カラム:Lobar LiChroprep RP-18、4cm×40cm、メルク社
製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(41:9)混合溶
媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm で精製して、化合物(I-d)596mgを得た。化合物(I-d)
の物性分析値を以下に示す。
【0038】分解点:145.5〜148℃.
UV(MeOH) nm(logε):336(5.33), 286(5.20).
IR(KBr) cm-1:3426, 1715.1
H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.84(2H,d,J=5.8Hz),
2.91(2H,d,J=5.9Hz), 4.16(1H,brs), 4.38(1H,brs), 4.
83(1H,t,J=5.8Hz), 4.90(1H,t,J=5.9Hz), 6.25(1H,dd,J
=8.1、J=1.5Hz), 6.39(1H,dd,J=8.0,J=1.7Hz), 6.42(1H,
d,J=1.5Hz), 6.51(1H,dd,J=7.9,J=1.7Hz), 6.52(1H,d,J
=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=1.7Hz), 6.61(1H,d,J=8.0Hz),
6.65(1H,d,J=7.9Hz), 6.67(1H,d,J=1.7Hz), 6.76(1H,d,
J=8.1Hz),6.83(1H,d,J=8.1Hz), 7.55(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.4, 39.2, 4
5.6, 73.0, 73.6, 114.0, 114.3, 115.5, 115.5, 115.
6, 116.8, 117.0, 117.7, 118.2, 120.3, 120.4,120.9,
124.1, 124.9, 127.1, 127.2, 132.7, 137.3, 143.8,
144.0, 144.0,144.1, 144.8, 144.9, 144.9, 148.1, 16
5.3, 170.4, 170.7, 171.4. SIMS m/z(%):295(46), 521(18), 741[M+Na]+(3). [α]D20:−281°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C36H30O16・3H2Oとして): 計算値(%) C,55.96;H,4.70. 実測値(%) C,56.15;H,4.49.
2.91(2H,d,J=5.9Hz), 4.16(1H,brs), 4.38(1H,brs), 4.
83(1H,t,J=5.8Hz), 4.90(1H,t,J=5.9Hz), 6.25(1H,dd,J
=8.1、J=1.5Hz), 6.39(1H,dd,J=8.0,J=1.7Hz), 6.42(1H,
d,J=1.5Hz), 6.51(1H,dd,J=7.9,J=1.7Hz), 6.52(1H,d,J
=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=1.7Hz), 6.61(1H,d,J=8.0Hz),
6.65(1H,d,J=7.9Hz), 6.67(1H,d,J=1.7Hz), 6.76(1H,d,
J=8.1Hz),6.83(1H,d,J=8.1Hz), 7.55(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.4, 39.2, 4
5.6, 73.0, 73.6, 114.0, 114.3, 115.5, 115.5, 115.
6, 116.8, 117.0, 117.7, 118.2, 120.3, 120.4,120.9,
124.1, 124.9, 127.1, 127.2, 132.7, 137.3, 143.8,
144.0, 144.0,144.1, 144.8, 144.9, 144.9, 148.1, 16
5.3, 170.4, 170.7, 171.4. SIMS m/z(%):295(46), 521(18), 741[M+Na]+(3). [α]D20:−281°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C36H30O16・3H2Oとして): 計算値(%) C,55.96;H,4.70. 実測値(%) C,56.15;H,4.49.
【0039】実施例41,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕−1−〔1−カルボキシメチル−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
−ナフタレン〔化合物(I-e)、式(I)においてZ1が1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチル基、Z2が1−カルボキシ−2−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)エチル基の化合物〕: 実施例1における画分Bの溶媒を減圧下に留去し、得ら
れた残渣73.31gのうち25gを多孔性ポリマー、
トヨパール HW-40(東ソー製)883mlを充填したカラ
ムクロマトグラフィーに供し、以下の第5表の通り、順
次メタノール濃度を上げた溶媒で溶出して、3つの画分
(画分番号5−1〜5−3)に分画した。
4−ジヒドロキシフェニル)−3−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕−1−〔1−カルボキシメチル−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
−ナフタレン〔化合物(I-e)、式(I)においてZ1が1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチル基、Z2が1−カルボキシ−2−(3,4
−ジヒドロキシフェニル)エチル基の化合物〕: 実施例1における画分Bの溶媒を減圧下に留去し、得ら
れた残渣73.31gのうち25gを多孔性ポリマー、
トヨパール HW-40(東ソー製)883mlを充填したカラ
ムクロマトグラフィーに供し、以下の第5表の通り、順
次メタノール濃度を上げた溶媒で溶出して、3つの画分
(画分番号5−1〜5−3)に分画した。
【0040】
【表5】
第5表の画分番号5−3の画分〔化合物(I-d)、(I-e)、
(I-f)および(I-g)を含む。〕を集め減圧下に溶媒を留去
し、残渣2.7gをさらにセファデックス LH-20(ファ
ルマシア社製)240mlを充填したカラムクロマトグラ
フィーに供し、水−エタノール(5:1)の混合溶媒、
次いで水−エタノール(7:3)の混合溶媒を使用し溶
出させ、第6表に示す4つの画分に分画した。
(I-f)および(I-g)を含む。〕を集め減圧下に溶媒を留去
し、残渣2.7gをさらにセファデックス LH-20(ファ
ルマシア社製)240mlを充填したカラムクロマトグラ
フィーに供し、水−エタノール(5:1)の混合溶媒、
次いで水−エタノール(7:3)の混合溶媒を使用し溶
出させ、第6表に示す4つの画分に分画した。
【0041】
【表6】
第6表の画分番号6−2および同6−3の画分には化合
物(I-d)および(I-e)が、同6−4には化合物(I-f)およ
び(I-g)が含まれていた。第6表の画分番号6−2およ
び6−3の画分を集めて溶媒を減圧下に留去し、得られ
た残渣1.5gを分取用高速液体クロマトグラフィー
(下記条件) カラム:YMC-Pack D-ODS-5, 20mm×25cm、ヤマムラケミ
カルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(5:2)混合溶媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm 保持時間:化合物(I-d)4.7分、化合物(I-e)7.5分 に供し、分取により化合物(I-d)885mg及び化合物(I-
e)186mgを得た。ここで得られた化合物(I-d)の物性
分析値は実施例3で得られた化合物(I-d)のそれと一致
した。化合物(I-e)の物性分析値を以下に示す。
物(I-d)および(I-e)が、同6−4には化合物(I-f)およ
び(I-g)が含まれていた。第6表の画分番号6−2およ
び6−3の画分を集めて溶媒を減圧下に留去し、得られ
た残渣1.5gを分取用高速液体クロマトグラフィー
(下記条件) カラム:YMC-Pack D-ODS-5, 20mm×25cm、ヤマムラケミ
カルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(5:2)混合溶媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm 保持時間:化合物(I-d)4.7分、化合物(I-e)7.5分 に供し、分取により化合物(I-d)885mg及び化合物(I-
e)186mgを得た。ここで得られた化合物(I-d)の物性
分析値は実施例3で得られた化合物(I-d)のそれと一致
した。化合物(I-e)の物性分析値を以下に示す。
【0042】分解点:141〜143.5℃.
UV(MeOH) nm(logε):338(5.48), 286(5.33).
IR(KBr) cm-1:3429, 1719.1
H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.86(2H,d,J=5.6Hz),
2.91(2H,d,J=5.9Hz), 3.54(3H,s), 4.16(1H,brs), 4.39
(1H,brs), 4.83(1H,t,J=5.6Hz), 4.98(1H,t,J=5.9Hz),
6.27(1H,dd,J=8.0、J=2.0Hz), 6.41(1H,d,J=2.0Hz), 6.4
2(1H,dd,J=8.0,J=2.0Hz), 6.48(1H,dd,J=8.0,J=2.0Hz),
6.53(1H,d,J=8.0Hz), 6.62(1H,d,J=8.0Hz), 6.63(1H,
d,J=2.0Hz), 6.65(1H,d,J=2.0Hz), 6.67(1H,d,J=8.0H
z), 6.77(1H,d,J=7.8Hz), 6.85(1H,d,J=7.8Hz), 7.57(1
H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.4, 39.6, 4
5.5, 51.9, 73.0, 73.7, 114.1, 114.3, 115.5, 115.5,
115.6, 116.8, 116.9, 117.8, 118.2, 120.3,120.4, 1
21.1, 124.0, 124.6, 126.5, 127.2, 132.6, 137.8, 14
3.8, 144.0, 144.1, 144.2, 144.9, 144.9, 145.0, 14
8.2, 165.3, 169.8, 170.5, 171.5. SIMS m/z(%) : 277(100), 295(36),521(11), 733
[M+H]+(7). [α]D20 : −304°(c=0.11,メタノー
ル). 元素分析値(C37H32O16・2H2Oとして): 計算値(%) C,57.81;H,4.72. 実測値(%) C,57.11;H,4.47.
2.91(2H,d,J=5.9Hz), 3.54(3H,s), 4.16(1H,brs), 4.39
(1H,brs), 4.83(1H,t,J=5.6Hz), 4.98(1H,t,J=5.9Hz),
6.27(1H,dd,J=8.0、J=2.0Hz), 6.41(1H,d,J=2.0Hz), 6.4
2(1H,dd,J=8.0,J=2.0Hz), 6.48(1H,dd,J=8.0,J=2.0Hz),
6.53(1H,d,J=8.0Hz), 6.62(1H,d,J=8.0Hz), 6.63(1H,
d,J=2.0Hz), 6.65(1H,d,J=2.0Hz), 6.67(1H,d,J=8.0H
z), 6.77(1H,d,J=7.8Hz), 6.85(1H,d,J=7.8Hz), 7.57(1
H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.4, 39.6, 4
5.5, 51.9, 73.0, 73.7, 114.1, 114.3, 115.5, 115.5,
115.6, 116.8, 116.9, 117.8, 118.2, 120.3,120.4, 1
21.1, 124.0, 124.6, 126.5, 127.2, 132.6, 137.8, 14
3.8, 144.0, 144.1, 144.2, 144.9, 144.9, 145.0, 14
8.2, 165.3, 169.8, 170.5, 171.5. SIMS m/z(%) : 277(100), 295(36),521(11), 733
[M+H]+(7). [α]D20 : −304°(c=0.11,メタノー
ル). 元素分析値(C37H32O16・2H2Oとして): 計算値(%) C,57.81;H,4.72. 実測値(%) C,57.11;H,4.47.
【0043】実施例51,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕−3−〔1−カルボキシメチル−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
−ナフタレン〔化合物(I-f)、式(I)において,Z1が
1−カルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)エチル基、Z2が1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基の化合物〕
および1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン〔化合物
(I-g)、式(I)において、Z1およびZ2がいずれも1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチル基である化合物〕:
4−ジヒドロキシフェニル)−1−〔1−カルボキシ−
2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカ
ルボニル〕−3−〔1−カルボキシメチル−2−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)エチルオキシカルボニル〕
−ナフタレン〔化合物(I-f)、式(I)において,Z1が
1−カルボキシ−2−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)エチル基、Z2が1−カルボキシメチル−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基の化合物〕
および1,2−ジヒドロ−7,8−ジヒドロキシ−2−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)−1,3−ビス〔1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチルオキシカルボニル〕−ナフタレン〔化合物
(I-g)、式(I)において、Z1およびZ2がいずれも1
−カルボキシメチル−2−(3,4−ジヒドロキシフェ
ニル)エチル基である化合物〕:
【0044】第6表の画分番号6−4の画分の溶媒を減
圧下に留去し、残渣809mgを分取用高速液体クロマト
グラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack D-ODS-5, 20mm×25cm、ヤマムラケミ
カルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(5:2)混合溶媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm 保持時間:化合物(I-f)5.9分、化合物(I-g)12.3
分 に供し、分取により化合物(I-f)171mg及び化合物(I-
g)56.1mgを得た。以下に化合物(I-f)の物性分析値
を示す。
圧下に留去し、残渣809mgを分取用高速液体クロマト
グラフィー(下記条件) カラム:YMC-Pack D-ODS-5, 20mm×25cm、ヤマムラケミ
カルラボラトリー(株)製 溶出液:1%ギ酸−アセトニトリル(5:2)混合溶媒 流速:12ml/分 検出:UV 330nm 保持時間:化合物(I-f)5.9分、化合物(I-g)12.3
分 に供し、分取により化合物(I-f)171mg及び化合物(I-
g)56.1mgを得た。以下に化合物(I-f)の物性分析値
を示す。
【0045】分解点:129〜131℃.
UV(MeOH) nm(logε):336(5.61), 286(5.50).
IR(KBr) cm-1:3429, 1715.1
H−NMR(DMSO-d6) δ ppm:2.90(2H,d,J=5.5Hz),
2.91(2H,d,J=5.6Hz), 3.49(3H,s), 4.14(1H,brs), 4.33
(1H,brs), 4.83(1H,t,J=5.5Hz), 4.94(1H,t,J=5.6Hz),
6.25(1H,dd,J=8.2,J=2.0Hz), 6.41(1H,d,J=2.0Hz), 6.4
4(1H,dd J=8.1,J=1.9Hz), 6.51(1H,dd,J=8.0,J=1.9Hz),
6.53(1H,d,J=8.2Hz), 6.61(1H,d,J=1.9Hz), 6.64(1H,
d,J=8.1Hz), 6.65(1H,d,J=8.0Hz), 6.69(1H,d,J=1.9H
z), 6.76(1H,d,J=8.1Hz), 6.85(1H,d,J=8.1Hz), 7.58(1
H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.3, 39.6, 4
5.4, 52.0, 72.9, 73.5, 114.1, 114.2, 115.4, 115.6,
115.6, 116.7, 117.0, 117.7, 118.0, 120.2,120.3, 1
21.0, 124.0, 124.3, 126.5, 127.1, 132.7, 137.6, 14
3.9, 144.1,144.1, 144.2, 144.9, 144.9, 144.9, 148.
1, 165.3, 169.4, 170.8, 171.3. SIMS m/z(%):277(89), 295(100), 535(96), 733
[M+H]+(14). [α]D20:−253°(c=0.12,メタノー
ル). 元素分析値(C37H32O16・2H2Oとして): 計算値(%) C,57.81;H,4.72. 実測値(%) C,57.40;H,4.58.
2.91(2H,d,J=5.6Hz), 3.49(3H,s), 4.14(1H,brs), 4.33
(1H,brs), 4.83(1H,t,J=5.5Hz), 4.94(1H,t,J=5.6Hz),
6.25(1H,dd,J=8.2,J=2.0Hz), 6.41(1H,d,J=2.0Hz), 6.4
4(1H,dd J=8.1,J=1.9Hz), 6.51(1H,dd,J=8.0,J=1.9Hz),
6.53(1H,d,J=8.2Hz), 6.61(1H,d,J=1.9Hz), 6.64(1H,
d,J=8.1Hz), 6.65(1H,d,J=8.0Hz), 6.69(1H,d,J=1.9H
z), 6.76(1H,d,J=8.1Hz), 6.85(1H,d,J=8.1Hz), 7.58(1
H,s).13 C−NMR(DMSO-d6) δ ppm:36.2, 36.3, 39.6, 4
5.4, 52.0, 72.9, 73.5, 114.1, 114.2, 115.4, 115.6,
115.6, 116.7, 117.0, 117.7, 118.0, 120.2,120.3, 1
21.0, 124.0, 124.3, 126.5, 127.1, 132.7, 137.6, 14
3.9, 144.1,144.1, 144.2, 144.9, 144.9, 144.9, 148.
1, 165.3, 169.4, 170.8, 171.3. SIMS m/z(%):277(89), 295(100), 535(96), 733
[M+H]+(14). [α]D20:−253°(c=0.12,メタノー
ル). 元素分析値(C37H32O16・2H2Oとして): 計算値(%) C,57.81;H,4.72. 実測値(%) C,57.40;H,4.58.
【0046】次に化合物(I-g)の物性分析値を示す。
分解点:115〜116.5℃.
UV(MeOH) nm(logε):338(5.13), 286(4.99).
IR(KBr) cm-1:3426, 1729.1
H−NMR(DMSO-d6)δ ppm:2.90(2H,d,J=6.2Hz), 2.
92(2H,d,J=6.1Hz),3.50(3H,s), 3.54(3H,s), 4.15(1H,b
rs), 4.34(1H,brs), 4.95(1H,t,J=6.2Hz), 4.97(1H,t,J
=6.1Hz), 6.27(1H,dd,J=8.1,J=1.9Hz), 6.40(1H,d,J=1.
9Hz), 6.44(1H,dd,J=8.1,J=1.8Hz), 6.48(1H,dd,J=8.0,
J=1.7Hz), 6.54(1H,d,J=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=1.8Hz),
6.64(1H,d,J=8.1Hz), 6.65(1H,d,J=8.0Hz), 6.65(1H,d,
J=1.7Hz), 6.76(1H,d,J=8.1Hz), 6.86(1H,d,J=8.1Hz),
7.59(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6)δ ppm:36.1, 36.4, 39.6, 45.
4, 51.7, 51.8, 73.0,73.5, 114.1, 114.1, 115.5, 11
5.5, 115.6, 116.7, 116.8, 117.7, 118.0, 120.2, 12
0.3, 121.1, 124.0, 124.0, 126.5, 126.5, 132.5, 13
7.9, 143.7, 144.1, 144.2, 144.2, 144.9, 144.9, 14
5.0, 148.2, 165.3, 169.4, 169.9, 171.3.SIMS m/
z(%) : 277(100), 295(61), 535(71), 747[M+H]+(12). [α]D20 : −277°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C38H34O16・2H2Oとして): 計算値(%) C,58.31;H,4.89. 実測値(%) C,58.22;H,4.68.
92(2H,d,J=6.1Hz),3.50(3H,s), 3.54(3H,s), 4.15(1H,b
rs), 4.34(1H,brs), 4.95(1H,t,J=6.2Hz), 4.97(1H,t,J
=6.1Hz), 6.27(1H,dd,J=8.1,J=1.9Hz), 6.40(1H,d,J=1.
9Hz), 6.44(1H,dd,J=8.1,J=1.8Hz), 6.48(1H,dd,J=8.0,
J=1.7Hz), 6.54(1H,d,J=8.1Hz), 6.61(1H,d,J=1.8Hz),
6.64(1H,d,J=8.1Hz), 6.65(1H,d,J=8.0Hz), 6.65(1H,d,
J=1.7Hz), 6.76(1H,d,J=8.1Hz), 6.86(1H,d,J=8.1Hz),
7.59(1H,s).13 C−NMR(DMSO-d6)δ ppm:36.1, 36.4, 39.6, 45.
4, 51.7, 51.8, 73.0,73.5, 114.1, 114.1, 115.5, 11
5.5, 115.6, 116.7, 116.8, 117.7, 118.0, 120.2, 12
0.3, 121.1, 124.0, 124.0, 126.5, 126.5, 132.5, 13
7.9, 143.7, 144.1, 144.2, 144.2, 144.9, 144.9, 14
5.0, 148.2, 165.3, 169.4, 169.9, 171.3.SIMS m/
z(%) : 277(100), 295(61), 535(71), 747[M+H]+(12). [α]D20 : −277°(c=0.10,メタノー
ル). 元素分析値(C38H34O16・2H2Oとして): 計算値(%) C,58.31;H,4.89. 実測値(%) C,58.22;H,4.68.
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 齋藤 雄二
奈良県生駒郡三郷町美松ケ丘西1丁目3番
18号
(72)発明者 鈴木 章
大阪府富田林市大字加太747番地
Claims (2)
- 【請求項1】 下式(I) 【化1】 (式中、Z1は水素原子又は 【化2】 を表わし、Z2は水素原子又は 【化3】 を表わす。但し、R1およびR2は水素原子又はメチル基
を表わし、Z2が水素原子である時はR1も水素原子であ
り、Z1が水素原子である時はR2も水素原子である。)
で表わされる1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジ
カルボン酸誘導体。 - 【請求項2】 Z1およびZ2がいずれも1−カルボキシ
−2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)エチル基であ
る請求項1に記載の1,2−ジヒドロナフタレン−1,
3−ジカルボン酸誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20755591A JPH0525082A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20755591A JPH0525082A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525082A true JPH0525082A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16541677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20755591A Pending JPH0525082A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 1,2−ジヒドロナフタレン−1,3−ジカルボン酸誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525082A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5758688A (en) * | 1993-12-20 | 1998-06-02 | Toto Ltd. | Automatic faucet |
US7438937B2 (en) * | 2005-12-09 | 2008-10-21 | Changge Fang | Topical burn composition containing Mentha haplocalyx and one or both of Aloe vera and recombinant human epidermal growth factor |
CN113295789A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-24 | 广州王老吉大健康产业有限公司 | 一种王老吉凉茶浓缩汁uplc指纹图谱的建立方法及其检测方法 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20755591A patent/JPH0525082A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5758688A (en) * | 1993-12-20 | 1998-06-02 | Toto Ltd. | Automatic faucet |
US7438937B2 (en) * | 2005-12-09 | 2008-10-21 | Changge Fang | Topical burn composition containing Mentha haplocalyx and one or both of Aloe vera and recombinant human epidermal growth factor |
CN113295789A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-24 | 广州王老吉大健康产业有限公司 | 一种王老吉凉茶浓缩汁uplc指纹图谱的建立方法及其检测方法 |
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