JPH05250694A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH05250694A
JPH05250694A JP4312090A JP31209092A JPH05250694A JP H05250694 A JPH05250694 A JP H05250694A JP 4312090 A JP4312090 A JP 4312090A JP 31209092 A JP31209092 A JP 31209092A JP H05250694 A JPH05250694 A JP H05250694A
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light
lens
diffraction grating
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photodetector
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Tetsuo Kuwayama
哲郎 桑山
Takasato Taniguchi
尚郷 谷口
Kiyonobu Endo
清伸 遠藤
Hiroaki Hoshi
宏明 星
Yasuo Nakamura
保夫 中村
Masaru Osawa
大 大沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォーカスエラーまたはトラッキングエラー
の検出感度を向上させる。 【構成】 光源からコリメータレンスに向かう発散光束
の光路中に前記回折格子を配置し、且つ、回折格子を情
報記録面からの反射光に対し凹レンズの働きを示すもの
とすることによって、コリメータレンズ及び回折格子の
合成光学系における焦点距離を、コリメータレンズ単独
の焦点距離より長くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報担体の情報記録面
に光を照射し、情報の検出又は記録を行なう光ヘッド装
置に関し、特に小型・軽量で量産に適した光ヘッド装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ヘッド装置は例えば図22に示
すように構成されていた。ここで、レーザ光源か1から
射出した発散光束は、コリメータレンズ2に入射して平
行光束となり、偏光ビームスプリッタ3に入射する。こ
こで偏光ビームスプリッタ3は、特定の方向に振動面を
有する直線偏光をほぼ100%透過し、これに直交する
方向に振動面を有している。この偏光ビームスプリッタ
3を透過した直線偏光はλ/4板4を通過して円偏光と
なり、対物レンズ5によって情報担体の基板6上に設け
られた情報記録面7に集光され、スポット径1μm前後
のスポットを形成する。また、この情報記録面7によっ
て反射された光束は、対物レンズ5を通って平行光束と
なり、λ/4板4を通過して入射時とは振動面の方向が
直交する直線偏光となり、偏光ビームスプリッタ3に再
び入射する。ここで、偏光ビームスプリッタ3は、前述
の様な特性により光分割器として働き、情報記録面7か
らの反射光を反射して入射光と分離せしめ、センサーレ
ンズ8及びシリンドリカルレンズ9を介して収束光束と
して光検出器10に導く。
【0003】この様な光ヘッド装置を用いて情報を記録
する場合には、情報信号に従ってレーザ光源1を駆動
し、情報記録面7への入射光を変調せしめる事によって
行なう。また情報を検出する場合には、無変調の光を凹
凸のピット或いは反射率の変化等によって情報が記録さ
れた情報記録面7に照射し、この記録情報によって変調
を受けた反射光を光検出器10で検出し、情報を再生す
る。
【0004】また、光ヘッド装置においては、情報記録
面に高密度に情報を記録し、高密度に記録された情報を
検出する為に、光源からの光を常に情報記録面に合焦さ
せるオートフォーカシングが行なわれている。図22の
装置は公知の非点収差法を用いた例を示す。シリンドリ
カルレンズ9は、反射光に非点収差を生じさせる。又、
光検出器10はその受光面が4つに分割されていて、情
報記録面9が対物レンズ5の合焦位置にあるとき、即ち
光スポットが情報記録面7上で1μm程度の所定の大き
さに絞り込まれているときには、光検出器10上で円形
の光量分布を生じる様に配置されている。この結果情報
記録面7が対物レンズ5の焦点位置から前後に移動する
と、光検出器10上の光量分布は夫々長軸方向が直交し
た長円形に変化する。従って光検出器10の各々の受光
面の出力を比較して前記光量分布の変化を検出する事に
より、フォーカスエラー信号が得られ、このフォーカス
エラー信号に従って不図示のアクチュエータで対物レン
ズ5を光軸方向に移動せしめることによってオートフォ
ーカシングが行なわれる。
【0005】しかしながら、上述のような従来の光ヘッ
ド装置においてはセンサーレンズ等が必要であり、装置
の小型化,低価格化の障害となっていた。また、光検出
器によって良好な信号を得る為には、前記センサーレン
ズ等の光学素子を検出光の光軸に対して正確な位置及び
角度に置かねばならず、組立調整を繁雑にしていた。
【0006】また、上記センサーレンズ等が不要な光ヘ
ッド装置が特開昭59−8145号に提案されている。
この装置は前述のようなプリズムタイプのビームスプリ
ッタの接合面を曲面とし、凹面鏡として集光作用を持た
せたものである。しかし、この装置においては、ビーム
スプリッタを作製する際に、凸面或いは凹面を有するプ
リズムを個々に研磨して組み立てねばならず、量産に適
していない欠点があった。更に、ビームスプリッタの接
合面には偏光依存性の反射膜を設けるが、接合面を球面
或いは円筒面とした場合には、この反射膜への光の入射
角が場所によって異なり、偏光特性が変化してしまう。
従って、このような構成では厳密な偏光依存性は望めな
い。
【0007】一方、特開昭56−57013号には、光
源と対物レンズとの間の光路中に回折格子を設け、この
回折格子で情報担体から反射された光を入射光と分離し
て光検出器に導く光ヘッド装置が提案されている。この
回折格子はレンズ作用を有し、光検出器に向かう光束に
非点収差を発生させ、所謂非点収差法を用いて光検出器
でフォーカシングエラーを検出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記回折を
用いた光ヘッド装置を更に改良し、高感度にフォーカス
エラーまたはトラッキングエラーを検出しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光ヘッド装置
は、光源と対物レンズとの間に、光源から発した発散光
束を平行光束に変換して対物レンズに入射させるコリメ
ータレンズを設け、光源からコリメータレンズに向かう
発散光束の光路中に回折格子を配置し、且つ、回折格子
を情報記録面からの反射光に対し凹レンズの働きを示す
ものとしたことを特徴とするものである。この構成によ
って、コリメータレンズ及び回折格子の合成光学系にお
ける焦点距離が、コリメータレンズ単独の焦点距離より
長くなり、所謂テレタイプのセンサーレンズ系を形成し
て、フォーカスエラーまたはトラッキングエラーの検出
感度を向上させることができる。
【0010】
【実施例】まず、回折格子の機能を説明するためには、
本発明の基礎となる参考例を説明する。
【0011】図3は、回折格子を用いた光ヘッド装置の
参考例を示す概略構成図である。半導体レーザ11から
出射した光は、コリメータレンズ12により平行光束と
なり、光分割器13に入射する。この光分割器13は、
2枚の平行平板14,16と、その間に挟持された回折
格子15とから構成されている。この回折格子は、その
回折効率がS偏光に対してはほぼ100%、P偏光に対
してはほぼ0%となるように形成されている。また、半
導体レーザ11からの光は光分割器に対してP偏光とな
るように設定されている。従って、この入射光はほとん
ど回折されずに透過しλ/4板17に向かう。λ/4板
17を通過した光は、円偏光となり、対物レンズ18に
よって情報担体の基板19を介して情報記録面20に径
1μm前後のスポットに集光される。情報記録面20で
反射された光束は、対物レンズ18を通って平行光束と
なり、再び、λ/4板17を透過して入射時とは直交す
る方向に振動するS偏光となって光分割器13に入射す
る。この反射光21は光分割器13中の回折格子15に
よって回折されて回折光22となり平行平板中を全反射
を繰り返しながら導波し、光検出器23に入射する。こ
こで、情報を記録する場合には、情報信号に従ってレー
ザ光源11を駆動し、情報記録面20への入射光を変調
せしめる事によって行なう。また情報を検出する場合に
は、無変調の光を情報記録面20に照射し、そこに記録
された情報に従って変調を受けた反射光を光検出器23
で検出し、情報を再生する。
【0012】図3の光分割器13を半導体レーザ側から
見た図を図4に示す。本実施例の回折格子は図4の紙面
内にパワーを持つレンズ作用を有しており、回折光22
は集光されて光検出器23に導かれる。
【0013】本発明において、レンズ作用とは、回折格
子に入射する光の波面形状を変化させて回折し、回折光
を発散或いは収束せしめる事を指し、回折格子にセンサ
ーレンズ、シリンドリカルレンズなどの働きを合わせ持
たせるものである。光検出器23は、図の様に、その受
光面が4つに分割されている。また、この受光面におけ
る光量分布は、前述の情報記録面上のスポットの合焦状
態に応じて変化する。例えば、対物レンズ18の焦点位
置が記録面20に一致しているときには、反射光21は
平行光となり、回折光22は図4の実線のようになっ
て、光検出器23に22bに示す形状で入射する。ま
た、対物レンズ18が記録面に近ずきすぎた或いは遠ざ
かりすぎた場合には、反射光21は発散光或いは集束光
となり、回折光22は図4において夫々一点鎖線或いは
破線のようになって、光検出器23上で夫々22c或い
は22aに示す形状となる。このような光束形状の変化
を利用してフォーカスエラー信号を検出する原理を以下
に詳しく説明する。
【0014】図5、図6及び図7は4分割光検出器23
を光の入射側から見た図で図6は合焦状態、図5及び図
7は焦点外れ状態を示す。ここで、23a,23b,2
3c,23dは夫々分割された受光面を示し、入射光束
の形状は上述のように、22a,22b,22cと変化
する。受光面23a,23b,23c,23dからの出
力を夫々Ia,Ib,Ic,Idとすると、図8に示す
ような電気系で (Ib+Ic)−(Ia+Id) なる演算を行なう事によって、差動増幅器24の出力端
子25には、図9に示す様なフォーカスエラー信号が得
られる。図9において横軸は合焦位置を零としたときの
対物レンズと記録面との距離(フォーカス誤差)を示
し、縦軸は信号出力を示す。得られたフォーカスエラー
信号に従い、不図示のアクチュエータを介して対物レン
ズ18或いは光ヘッド全体を入射光の光軸に沿ってディ
スクに対して動かすことにより、オートフォーカスが可
能となる。
【0015】次に、図3の参考例におけるオートトラッ
キングの原理を説明する。図10、図11及び図12の
ように情報担体の基板19に溝19aが形成されている
とすると、対物レンズ18により、入射光束はこの溝1
9aの近傍に集光される。ここで図11は、目的の溝の
上にスポットが生じている状態、図10及び図12は夫
々溝に対してスポットが右または左に生じている状態を
示す。この基板19上の記録面20で反射される光束は
溝19aでの回折或いは散乱によるトラッキング情報を
含む。図3の光検出器23で、前記反射光を受けると、
受光面23a,23b,23c,23dで受ける光量
は、前述の図10、図11及び図12の状態に応じて、
夫々図13、図14及び図15のように変化する。従っ
て図16に示すように電気系で、 (Ia+Ib)−(Ic+Id) なる演算を行なう事によって、差動増幅器26の出力端
子27には、図17に示す様なトラッキングエラー信号
が得られる。図17において、横軸はトラッキング誤
差、縦軸は信号出力を示す。得られたトラッキングエラ
ー信号に従い、不図示のトラッキングアクチュエータを
駆動し、対物レンズを光軸に垂直に移動させる等の方法
で、オートトラッキングが可能となる。尚、ここで基板
19に予め案内トラックとしての溝が形成されている場
合を説明したが、記録面20に記録された情報を検出す
る場合には、このような溝がなくても、記録された信号
列(記録トラック)とスポットとの位置関係に応じて、
光検出器23上の光量分布にアンバランスが生じる。従
って、このような場合でも、図16のように光検出器2
3の各受光面の出力を演算することにより、同様にトラ
ッキング信号が得られる。
【0016】上記の実施例でもわかるように、本発明に
おいては、光分割器自体がレンズ作用を有している為、
センサーレンズ等が不要で、光ヘッド装置を小型に構成
できる。また、光学調整は光分割器と光検出器の間のみ
で行なえば良い為、非常に簡単になる。
【0017】図18及び図19は、本発明に用いる回折
格子の構造を模式的にあらわしたものである。図18は
体積型回折格子を用いた光分割器31の部分断面図であ
る。回折格子33は、平行平板から成る基板32及び3
4の間に挟まれ、屈折率の低い層35と屈折率の高い層
36とから構成されている。情報記録面からの入射光3
7は、この回折格子33により回折されて回折光38と
なる。回折格子33が入射光37に対してブラッグ条件
を大略満足している場合には、回折光38は特定の回折
方向に大半のエネルギーが集中する。また、入射光37
と回折光38のなす角が直角に近いときには、この回折
効率は光束の偏光状態の影響を大きく受け、P偏光には
100%の透過率を有し、S偏光には100%近い回折
効率を有する。
【0018】図18のような回折格子33は、重クロム
酸ゼラチン等の体積型ホログラム感材を用いて作製され
る。例えば、基板上に前述の感材を一様な厚さに形成
し、これに、同一レーザからの光束を分割した後、所定
の角度で重ね合せる事によって生ずる干渉縞を露光し、
更に現像処理する事によって回折格子が形成される。
【0019】図19は、本発明に用いられる光分割器4
1の他の構成例を示す部分断面図である。平行平板4
2,43に挟持された回折格子44は、適当な反射特
性、例えば偏光ビームスプリッタ特性を有する反射膜6
0を、凹凸を挟んだ形状をしている。従って、P偏光と
して入射する直線偏光56に対しては、この回折格子4
4は何の作用もせずに、単なる平行平板としてふるま
い、またS偏光として入射する直線偏光57に対しては
反射鏡として働き、回折光58を生ずる。
【0020】図19のような回折格子44は、フォトレ
ジスト等のレリーフ型の感光材料に適当な光学系を介し
て格子パターンを露光し、現像する事によって作製でき
る。また他に機械的に金型を加工し、インジェクショ
ン、コンプレッション、薄層コピー等の方法で基板とな
る層に転写する方法や、基板を直接切削する方法等によ
っても作製可能である。
【0021】本発明に用いる回折格子は光を発散或いは
収束させながら回折するものであるが、このようなレン
ズ作用を有する回折格子は、一般にホログラムレンズ等
で良く知られているように簡単に得る事が出来る。例え
ば、図20のように回折格子の各々の傾斜面を所定の軸
を中心とした円錐形に形成する事により、格子の配列方
向を含む面内においてパワーを有する回折格子が得られ
る。また、格子のピッチを徐々に変化させて形成する
と、回折角が場所によって異なり、入射光と回折光を含
む面内においてパワーを有する回折格子が得られる。当
然、これらを組み合せて、2次元的なレンズ作用を持た
せても良い。
【0022】図21は、図20のような回折格子を光学
的な手段を用いて作製する方法を説明する図である。図
21において、同一のレーザ光源から発し、不図示の光
学系によって分割された平行光束61と62は、夫々回
転軸65を共有する円錐ミラー63,64に回転軸65
に平行に入射する。各々の円錐ミラーで反射された2つ
の光束は、回転軸65上に焦線を有する円錐波面とな
り、基板66上のホログラム感材67に入射する。この
ときに、感材面上の領域68に生ずる干渉縞は、三次元
的に円転軸65を回転中心とした円錐形となる。従っ
て、このように露光された干渉縞を現像処理することに
より、図20に示したような集束作用を持つ解析格子が
形成される。
【0023】本発明に用いる光分割器は、大きな基板上
に複数個まとめて加工し、これを切り出す事によって簡
単に作製する事が出来る。また、前述のように母型から
の転写によって作製する場合には、特に量産に適し、作
製コストも低減できる。また、本発明のような回折格子
は様々に設定される回折光の集束或いは発散作用を、作
製上の困難さを生ずる事なく実現できるので、安価に非
球面レンズと同様の作用を得ることも出来る。更に、本
発明の光分割器は、入射光が回折格子の傾斜面に場所よ
らず一定の角度で入射する為、プリズムの接合面に曲率
を持たせた従来例のように、光線の入射位置によって偏
光特性が異なるという事もない。
【0024】次に、本発明の光ヘッド装置の実施例を説
明する。本発明では、ここまで説明した参考例に対し、
光源からコリメータレンズに向かう発散光束の光路中に
回折格子を配置し、且つ、回折格子を情報記録面からの
反射光に対し凹レンズの働きを示すものとしている点に
特徴を有する。この特徴によって、本発明は、高感度に
フォーカスエラーまたはトラッキングエラーが検出でき
るものである。
【0025】図1は、本発明の実施例を示す概略構成図
である。半導体レーザ71からのP偏光光束は、光分割
器72をそのまま透過し、コリメータレンズ76によっ
て平行光束となる。光分割器72は、平行平板73及び
75とその間に挾持された回折格子74から成り、この
回折格子74は、第1実施例と同様にS偏光に対しほぼ
100%の回折効率を示し、P偏光に対してはほぼ0%
の回折効率を示す。コリメータレンズ76からの光束は
λ/4板77で円偏光となり、対物レンズ78によって
情報担体の基板79を介して情報記録面80に集光され
る。情報記録面80で反射された光束は、入射光路を逆
進し、λ/4板77を通過してS偏光となり、光分割器
72の回折格子74で回折されて光検出器81に導かれ
る。本実施例においても、情報の記録、再生は参考例と
同様にして成される。
【0026】ここで、回折格子74は反射光束に対し強
い凹レンズの働きを示し、コリメータレンズ76の焦点
距離をのばして、回折光を光検出器81に導いている。
本実施例は、この構成によって、光検出器81上に情報
記録面上のスポットを拡大した形で投影し、記録担体の
フォーカスずれ或いはトラッキングずれに対して光検出
器81上の光量分布が大きく変化する様にしている。即
ち、コリメータレンズ76と回折格子74のレンズ作用
とで、凸凹レンズを組み合せた所謂テレタイプのセンサ
ーレンズ系を形成し、全長をコンパクトに形成した上
で、高感度なフォーカスエラー検出或いはトラッキング
エラー検出を可能にしている。本実施例において、フォ
ーカスエラー検出には、公知のどのような方法を用いる
ことも出来るが、例えば従来技術として説明した非点収
差法を用いる場合には、光検出器81に4分割光検出器
を用い、回折格子74に前述の凹レンズに加えて、シリ
ンドリカルレンズの働きも合わせて持たせる事により、
構成を簡略化できる。
【0027】図2は、上記実施例に用いられる回折格子
を作製する光学系の一例を説明する図である。アルゴン
レーザ等のレーザ光源82から出射した光束は、ミラー
83で反射された後、ビームスプリッタ84により2分
割される。ビームスプリッタ84により反射された光束
は、ミラー95で反射された後、顕微鏡対物レンズ96
によって光束幅を広げられ、結像レンズ97によって集
束光となった後、傾けて置かれた平行平板98により必
要な球面収差、コマ収差を有する光束99となり、基板
100上のホログラム感材101に入射する。一方、ビ
ームスプリッタ84を透過した光束は、ミラー85で反
射された後、顕微鏡対物レンズ86、結像レンズ87に
より収束光束となり、シリンドリカルレンズ88によっ
て非点収差を与えられる。この光束89はホログラム感
材101に入射し、前述の光束99と干渉して、この感
材に干渉縞を露光する。この感材を現像することによっ
て第2実施例のような回折格子が得られる。上記の様に
光束89及び99には、最適な収差が与えられている
為、得られた回折格子は、使用状態において全面に亙り
ブラッグ条件を満足したものとなり、所望の特性を示
す。
【0028】本発明は、前述の実施例に限らず種々の変
形が考えられる。例えば実施例では光分割器からの光束
を直接光検出器に導く構成としたが、回折格子のレンズ
作用と、光分割器の端面或いは外部に設けられたレンズ
との組み合せによって光検出器に光束を導くようにして
も良い。また、本発明は光磁気記録を読み取る場合にも
用いることが出来る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は従来の光
ヘッド装置において、光分割器を凹レンズ作用を有する
回折格子としたので、 1)センサーレンズ等を省略でき、装置を小型化,低価
格化する 2)装置の光学調整を簡単にする 3)フォーカスエラーまたはトラッキングエラーの検出
感度を向上させる等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ヘッド装置の一実施例を示す概略図
である。
【図2】図1の実施例に用いられる回折格子の作製方法
を説明する概略図である。
【図3】本発明を説明するための参考例を示す概略図で
ある。
【図4】図3の光分割器を半導体レーザ側から見た図で
ある。
【図5】フォーカス誤差による光検出器上の光量分布の
変化を示す図である。
【図6】フォーカス誤差による光検出器上の光量分布の
変化を示す図である。
【図7】フォーカス誤差による光検出器上の光量分布の
変化を示す図である。
【図8】フォーカス誤差検知の電気系を示す図である。
【図9】フォーカスエラー信号を示す図である。
【図10】記録面における光スポットの位置変動を示す
図である。
【図11】記録面における光スポットの位置変動を示す
図である。
【図12】記録面における光スポットの位置変動を示す
図である。
【図13】光スポットの位置変動による光検出器上の光
量変化を示す図である。
【図14】光スポットの位置変動による光検出器上の光
量変化を示す図である。
【図15】光スポットの位置変動による光検出器上の光
量変化を示す図である。
【図16】トラッキング誤差検知の電気系を示す図であ
る。
【図17】トラッキングエラー信号を示す図である。
【図18】本発明に用いられる回折格子の構成例を示す
略断面図である。
【図19】本発明に用いられる回折格子の構成例を示す
略断面図である。
【図20】回折格子の傾斜面の様子を示す斜視図であ
る。
【図21】回折格子の作製方法の一例を説明する図であ
る。
【図22】従来の光ヘッド装置の構成を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
71 半導体レーザ 72 光分割器 73 平行平板 74 回折格子 75 平行平板 76 コリメータレンズ 77 λ/4板 78 対物レンズ 79 基板 80 情報記録面 81 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 清伸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 星 宏明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 中村 保夫 埼玉県秩父市大字下影森1248番地キヤノン 電子株式会社内 (72)発明者 大沢 大 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源から発した光束を情報担
    体の情報記録面に集光させる対物レンズと、前記光源と
    対物レンズとの間の光路中に配置され、前記情報記録面
    から反射された反射光を回折して光源から発した光束か
    ら分割する、レンズ作用を有する回折格子と、該回折格
    子で分割された反射光を受光し、フォーカスエラーまた
    はトラッキングエラーを検出する光検出器とから構成さ
    れ、情報の再生又は記録を行なう光ヘッド装置におい
    て、前記光源と対物レンズとの間に、光源から発した発
    散光束を平行光束に変換して対物レンズに入射させるコ
    リメータレンズを設け、前記光源からコリメータレンズ
    に向かう発散光束の光路中に前記回折格子を配置し、且
    つ、回折格子を情報記録面からの反射光に対し凹レンズ
    の働きを示すものとすることによって、コリメータレン
    ズ及び回折格子の合成光学系における焦点距離を、コリ
    メータレンズ単独の焦点距離より長くしたことを特徴と
    する光ヘッド装置。
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