JPH05250414A - キーワード検索方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、キーワード検索を有効とす
るために必要としていた認識処理等の照合処理の高度化
を不要とし、簡便な機能のキーワード検索方式を提供す
ることである。 【構成】 本発明は、予め検索対象情報毎に、キーワー
ドを付与し、キーワードをディレクトリの検索範囲のエ
ントリに登録し、利用者がキーワードを指定する際に、
検索範囲に該当するエントリのキーワードを全て提示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はキーワード検索方式に係
り、特に、大量の情報の中からキーワードを用いて目的
の情報を効率的に抽出するキーワード検索において、利
用するキーワードの管理を行うキーワード検索方式に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、大量の情報の中から目的の情報
を抽出する場合に、個々の検索対象情報毎に検索対象の
特徴を示すキーワードを付加しておき、検索利用者が入
力したキーワードに対応するキーワードが付加されてい
る情報を抽出する。

【０００３】図４は、従来のキーワード検索方式を説明
するための図である。

【０００４】同図の各エントリはツリー状に構成され
る。最上位のエントリ１００はキーワードに関する情報
は何も保持していない。また、エントリ１１０ａ，１１
０ｂ，１１０ｃは、ツリー状に分類整理された情報をキ
ーワード検索する場合に、検索範囲を示すサブツリーノ
ードの例である。このエントリもキーワードに係わる情
報は何も保持していない。エントリ１２１，１２２，１
２３は、ツリー状に分類整理された情報をキーワード検
索する場合に、検索対象となるエントリであり、それぞ
れのエントリがキーワードを保持している。エントリ１
２１は、キーワードである「自然科学概論」、「現代自
然科学」、「現代科学対話」が保持されている。エント
リ１２２は「数学公式集」、「数学辞典」、「解析基礎
ハンドブック」、エントリ１２３は「一般力学」、「力
学レクチャー」、「力学通論」を保持している。

【０００５】分散処理システムの場合、検索者は、検索
用端末よりデータベースシステムに対してキーワードを
入力することにより、データベース内の情報を検索して
所望の情報を入手する。

【０００６】この図書情報システムについて検索を行う
場合に、検索情報として「力学レクチャー」を得たい場
合に、検索者は、文献名のキーワードとなっている［り
きがくれくちゃー］を入力する。入力されたキーワード
に対応するキーワードが図３のエントリ１２３に登録さ
れている。このように既に登録されているキーワードと
入力したキーワードが一致すると、データベースシステ
ムより当該キーワードにより情報の検索を行う。

【０００７】但し、既にエントリ１２３に登録してある
キーワードが「力学レクチャー」ではなく「力学講話」
（りきがくこうわ）となっていた場合には、ファジィ処
理や知識処理を用いて類似するキーワードを検索した
後、データベースにアクセスする。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検索す
るキーワードにより所望の情報を抽出するには、適切な
キーワードを選択する必要がある。個々の検索対象毎
に、キーワードを予め設定するキーワード設定者（ａ）
とキーワードを指定して情報の引出しを行う検索者
（ｂ）は一般に異なることから、設定されるキーワード
について共通の理解は必ずしも期待することはできな
い。例えば、キーワードを設定者（ａ）は「力学レクチ
ャー」（りきがくれくちゃー）とキーワードを設定して
いたとする。ところが、検索者は、「力学レクチャ」
（りきがくれくちゃ）と入力した場合に、キーワード設
定時のキーワードと検索時に入力されたキーワードが異
なっているために、検索者（ｂ）は情報の検索を行うこ
とができない。従って、このような両者の理解の差異を
吸収するために曖昧処理や知識処理等の高度照合機能を
用いて類似単語をサーチする必要がある。

【０００９】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
キーワード検索を有効とするために必要としていた知識
処理等の照合処理の高度化を不要とし、簡便な機能のキ
ーワード検索方式を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理説明
図を示す。本発明は、目的となる情報に付加した検索用
のキーワードを予めディレクトリに登録して、情報検索
時にキーワードを入力することにより目的情報を検索す
る情報検索システムにおいて、予め検索対象情報毎に、
キーワードを付与し（ステップ１）、キーワードをディ
レクトリの検索範囲のエントリに登録し（ステップ
２）、利用者がキーワードを指定する際に、検索範囲に
該当する該エントリのキーワードを全て提示する（ステ
ップ３）。

【００１１】

【作用】本発明は、キーワード検索を実施する対象範囲
毎にその対象範囲に含まれているレコードが持つキーワ
ードの全体をキーワードリストとして個別に維持管理
し、検索を行う利用者に検索範囲内のレコードが実際に
保持しているキーワードを全て提示することにより情報
を検索する利用者が検索のためにキーワードを入力する
場合に、提示されているキーワード群より選択できるた
め、キーワードを正確に入力さえすれば、目的情報が検
索不能となることはない。

【００１２】また、新たに、検索情報にキーワードを付
加する場合においても、既に登録されているキーワード
のパターンを参照することにより統一的にキーワードを
設定することができる。これにより、キーワードを設定
する利用者と、キーワードを指定する利用者の差異を吸
収する。

【００１３】

【実施例】情報検索には、キーワード検索を利用する例
としてＣＣＩＴＴ勧告X.500 によるディレクトリシステ
ムがある。

【００１４】図２はディレクトリの構成を示す。このデ
ィレクトリシステムでは、格納情報をエントリという単
位に分割する。エントリは情報提供の対象に対応する情
報の集合である。このうち、エントリの最上位のエント
リ２から始まり、各エントリはツリー状に結び付けられ
ている。これら全体のエントリをディレクトリ・インフ
ォメーションベースと呼ぶ。本実施例においても、ルー
ト（エントリ２）から始まり各エントリはツリー状に整
理され、格納される。

【００１５】ディレクトリ内の情報を検索する場合、利
用者は、指定したエントリの下位エントリの一覧を得る
リスト操作（ＣＣＩＴＴ勧告ｘ．５００）を繰り返し利
用する。これにより検索を行う範囲の絞り込みを行う。
さらに、この絞り込まれた範囲内で、キーワード検索を
行うことができる。

【００１６】このような検索を行う場合に、リスト操作
（ＣＣＩＴＴ勧告ｘ．５００）の繰り返しにより絞り込
まれた検索対象範囲は、ディレクトリ格納情報全体が構
成するツリーのサブツリー３であり、このサブツリー３
のルート（エントリ４）を指定することにより、キーワ
ード検索の検索範囲となるサブツリーが指示される。

【００１７】ここで、ディレクトリ内のあるエントリを
サブツリーのルートと見なしたとき、対応するサブツリ
ーに含まれるエントリに格納されたキーワード全体をキ
ーワードリストとして格納しておく。そこで、ディレク
トリを検索する利用者は、キーワード検索の起動に先立
って、対象検索範囲内に含まれているキーワードの全リ
ストを読み出すことができる。

【００１８】図３は、本発明の一実施例を説明するため
の図である。同図は、図書情報システムを例として示
す。同図中、最上位のエントリ１０は、ツリー状に分類
整理された情報をキーワード検索を行う際に、検索範囲
を示すサブツリーノードである。このエントリ１０をル
ートするサブツリー検索範囲指定されたエントリがもつ
キーワード全体をキーワードリストとして保持してい
る。従って、エントリ１０は、図３に示す全エントリの
キーワードリストを含むものである。

【００１９】例えば、エントリ１０においてリスト操作
により検索者は、キーワードを参照して入力することに
より情報を検索することができる。このとき、エントリ
１０がルートであるとすると、エントリ１０はエントリ
１３が有するキーワードリスト全体を有している。同様
にエントリ１３がサブツリーノードのルートであるとす
ると、エントリ１３はエントリ１４１〜１４３のすべて
のキーワードリストを有している。

【００２０】エントリ１０、エントリ１３及びエントリ
１４１〜１４３はツリー状に分類整理された情報をキー
ワード検索する場合に検索範囲を示すサブツリーノード
の例であり、それぞれのエントリをルートしたときのサ
ブツリーの範囲に含まれる検索対象エントリが持つキー
ワードの全体をキーワードリストとする。

【００２１】このように、情報検索利用者は、提示され
たキーワードリストを参照しながらキーワードを選択で
きるため、曖昧なキーワードを入力することなく、デー
タベース内の情報に対応するキーワードを得ることによ
り、所望の目的情報を得ることができる。

【００２２】また、キーワードを設定する利用者は、サ
ブツリーのルートを決定し、設定したいキーワードに類
似するキーワードの範囲の絞り込みを行い、システムよ
り提示されることにより、既に登録してあるキーワード
のパターンに沿って、キーワードを登録する。これによ
り、登録されるキーワードは統一的なパターンで生成さ
れることになる。

【００２３】これにより、キーワードを設定する側と、
キーワードを指定する側の理解の差異を吸収することが
できる。

【００２４】

【発明の効果】上述のように、本発明によれば、キーワ
ード検索の利用者は、キーワード検索を行う前に、検索
対象に含まれているキーワード全体を知ることができる
ので、同一の概念に対して複数の表現が可能な場合で
も、ファジィ処理や、知識処理を用いなくとも検索に有
効なキーワードを選択して、検索を行うことができるた
め、無効な検索を行わなくても済む。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】ディレクトリの構成を示す図である。

【図３】本発明の一実施例を説明するための図である。

【図４】従来のキーワード検索方式を説明するための図
である。

【符号の説明】

１ ディレクトリ・インフォメーション・ベース ２ エントリ ３ エントリの格納内容 １０ 最上位エントリ １３ サブツリーのエントリ １００ 最上位エントリ １１０ エントリ １２１，１２２，１２３，１４１，１４２，１４３ 最
下位のサブツリーのエントリ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 信夫 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 福村 好美 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 目的となる情報に付加した検索用のキー
   ワードを予めディレクトリに登録して、情報検索時にキ
   ーワードを入力することにより目的情報を検索する情報
   検索システムにおいて、 予め検索対象情報毎に、キーワードを付与し、 該キーワードを該ディレクトリの検索範囲のエントリに
   登録し、 利用者がキーワードを指定する際に、検索範囲に該当す
   る該エントリのキーワードを全て提示することを特徴と
   するキーワード検索方式。