JPH0525004Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、バーコードリーダ、詳しくは受光
系で受けた光を光／電気変換し、その後接続され
るべきホスト装置に適合する信号に変換する信号
変換部を巧みに構成することにより、検査工数を
減らしコストダウンを図つたバーコードリーダに
関する。

〔従来の技術〕

例えば、最近のスーパーマーケツトの売り場に
置かれている菓子袋等には縦縞のバーコードが印
刷されており、この菓子袋等をカウンターに持ち
込むと、そこでこのバーコードをバーコードリー
ダにより読取り、これを代金計算や売上げ資料と
し、次回の発注時に役立たせるようにしている。

ここで、このバーコードリーダを第４図によつ
て説明する。

バーコードリーダ１００は、ランプ等を含む投
光系１０１からレーザー光等をバーコードが印刷
されているラベル１０２に発射し、ここで反射さ
れたレーザー光がレンズ等を含む受光系１０３に
より受光され、CCD等から成る光／電気変換部
１０４の受光面上に結像する。この光／電気変換
部１０４からの出力がアナログ回路１０５により
ノイズ等の除去及び波形整形され、更にデコード
回路１０６によりデジタル信号（例えば
RS232C）に変換される。

このデコード回路１０６の出力信号はインタフ
エース回路１０７によりパーソナルコンピユータ
等のホスト装置２００に適合した信号に変換さ
れ、コネクタ１０８及び信号ケーブル１０９を介
して上記ホスト装置２００へと伝達される。

また、上記バーコードリーダ１００のうち受光
系１０３と光／電気変換部１０４とでプリント基
板の一単位としての受光基板１１０を構成し、更
にアナログ回路１０５とデコード回路１０６及び
インタフエース回路１０７とにより同様に一単位
としてのメイン基板１２０を構成している。

以上のような構成をしたバーコードリーダ１０
０から信号ケーブル１０９を介してホスト装置２
００にデジタル信号が送出されるが、このデジタ
ル信号としては、例えばRS232C、RS422、
OCIA、８ビツトパラレル等の各種の信号が用い
られる。

〔解決しようとする問題点〕

ところで、一般にバーコードリーダ１００はあ
るメーカーで単体として製造され、別のメーカー
で製造されるホスト装置２００に適用するため
に、このホスト装置のメーカーに納入される。

この納入する際には前述のようにホスト装置２
００の仕様に適合した信号体系のバーコードリー
ダを納入しなければならない。

そのためにバーコードリーダのメーカーにおい
ては、RS232C等の信号体系に合わせて前述のメ
イン基板（第４図参照）を製造する必要がある。

そのために、バーコードリーダのメーカーにお
いてはデコード回路１０６を構成するCPUに用
いるプログラムを変更し、更にはインタフエース
回路１０７を変更し、ホスト装置の仕様に適合さ
せるようにしていた。

しかし、このメイン基板は比較的大きなプリン
ト基板であるために、プリント基板に電子部品等
を搭載して組立後、所定の仕様を満足しているか
否かの各種の検査を行う必要があるが、この検査
工数が膨大なものとなつていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上記問題点を解決するために、 投光系から発せられた光をバーコードが描かれ
たラベル等で反射させ、この反射光を受光系で受
光後に光／電気変換を行い、更に接続されるべき
ホスト装置に適合する信号体系に変換したデジタ
ル信号を送出するバーコードリーダにおいて、
光／電気変換後の出力信号を第１の信号体系に変
換して出力する回路を有する第１のプリント基板
と、この第１のプリント基板から出力する第１の
信号体系信号を接続されるべきホスト装置に適合
する信号体系に変換するための回路を有し、バー
コードリーダ本体部に着脱自在に構成した第２の
プリント基板とを具備したものである。

〔作用〕

本考案によれば、光／電気変換後の出力信号を
処理し、デジタル信号を出力するアナログ回路と
デコード回路とを一体として固定した第１のプリ
ント基板として構成し、この第１のプリント基板
に接続される第２のプリント基板にホスト装置に
適合する信号変換機能を持たせている。

したがつて、この第２のプリント基板だけを交
換すれば、ホスト装置がどのようなタイプのもの
であつてもバーコードリーダを適用することが可
能となる。

〔実施例〕

以下、この考案のバーコードリーダを図示の実
施例に基づいて説明する。

第１図は本考案のバーコードリーダを示すブロ
ツク構成図である。なお、既に前記第４図におい
て説明した部材と同一の部材については同一符号
を付すに止め、重ねて説明することを避ける。

第１図に示すように、バーコードリーダ１０に
は図示しない投光系と受光基板（第４図参照）
と、アナログ回路１０５とデコード回路１０６と
を含む第１のプリント基板１１と、コネクタ３と
４及びインタフエース回路２を含む信号変換部１
とを含んで構成されている。この信号変換部１は
バーコードリーダ本体に着脱自在な第２のプリン
ト基板となつている。

そして、上記デコード回路１０６からはコネク
タ１０６ａを介してRS232Cの信号体系の信号が
出力するように構成されている。

上記信号変換部１は、例えば第２図に示すよう
に、RS232C用のドライバIC5とRS422用のドライ
バIC6とが並列に配置され、２連の切替スイツチ
７により上記２つのドライバIC5と６とのいずれ
かが選択され、コネクタ４及びコネクタ３を介し
てホスト装置２００に適合したデジタル信号が送
出されるようになつている。なお、コネクタ３と
しては、例えばDB25Pのコネクタを用いれば
RS232C及びRS422のいずれにもそのまま用いる
ことができる。

以上のように構成すれば、第１のプリント基板
１１はホスト装置２００がどのようなタイプのも
のであつても同一のものを使用することができる
ので、ホスト装置と無関係に製造して検査し、ス
トツクしておくことが可能となる。

また、信号変換部１は、例えば第２図に示した
ように比較的単純な構成であるので、検査に要す
る工数が極めて少ない。

また、電流モードでビツトシリアルのクロツク
同期信号方式のOCIAや８ビツトパラレルに適合
したプリント基板をそれぞれ別途用意しておき、
これらの要求があつた場合には、例えばOCIA用
のプリント基板を第１図に示す信号変換部１の所
に適用すれば、OCIAを使用したホスト装置に適
合したバーコードリーダを簡単に製造することが
可能となる。

更にまた、第３図に示すように、CPU２１と
ROM２２を有するインテリジエントな信号変換
部を有する第２のプリント基板２０を用意してお
き、このROM２２にRS232C、RS422等の様々な
デジタル信号の変換用のプログラムを用意してお
く。そして、プリント基板２０に、例えばデイツ
プスイツチ２３等によりRS232C等の信号別に応
じてＮビツトの信号がコネクタ２４を介して第１
のプリント基板１１側に送られるようにしておけ
ば、各種の処理を行う場合に非常に都合がよい。
なお、この場合にはコネクタ２５は、ホスト装置
及び信号ケーブルに適合するように構成しなけれ
ばならないのは勿論である。

〔効果〕

本考案によれば、接続されるホスト装置に適合
した信号に変換する信号変換部を独立のプリント
基板として構成しているので、信号処理のプリン
ト基板の製造時に要する検査工数を大幅に減らす
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のバーコードリーダを示すブロ
ツク構成図、第２図は本考案のバーコードリーダ
の信号変換部の一部を示すブロツク構成図、第３
図は本考案のバーコードリーダに用いる信号変換
部の変形例を示す図、第４図は従来のバーコード
リーダのブロツク構成図である。 １……信号変換部（第２のプリント基板）、２
……インタフエース回路、３，４……コネクタ、
１０……バーコードリーダ、１１……第１のプリ
ント基板、１０２……ラベル、１０９……信号ケ
ーブル、２００……ホスト装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 投光系から発せられた光をバーコードが描かれ
   たラベル等で反射させ、この反射光を受光系で受
   光後に光／電気変換を行い、更に接続されるべき
   ホスト装置に適合する信号体系に変換したデジタ
   ル信号を送出するバーコードリーダにおいて、 光／電気変換後の出力信号を第１の信号体系に
   変換して出力する回路を有する第１のプリント基
   板と、 この第１のプリント基板から出力する第１の信
   号体系信号を接続されるべきホスト装置に適合す
   る信号体系に変換するための回路を有し、バーコ
   ードリーダ本体部に着脱自在に構成した第２のプ
   リント基板と、 を具備したことを特徴とするバーコードリーダ。