JPH0524906U - オイルフイルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取り付け取り外しのハウジング回動力を少な
くしオイル漏れを防止し、しかも安価なオイルフィルタ
を提供する。 【構成】 上部が閉止した円筒形ハウジング２の内部に
フィルタエレメント３を収納するとともに、前記ハウジ
ング２の底部を蓋体１で閉塞し、前記蓋体１にフィルタ
エレメント３の外周および内周のそれぞれに連通するオ
イル取入口５およびオイル吐出口４を備えたオイルフィ
ルタにおいて、前記蓋体１の外周を下方に折り曲げ円形
突状部１７としハウジング２の下端を円形突状部１７に
巻締１８しハウジング２の外周底部を円形凸部１９と
し、この円形凸部１９をパッキン１６に圧入するように
している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、使い捨て型オイルフィタのエンジンへの取付シ−ル性を向上する オイルフィルタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来の使い捨てオイルフィルタの一例を示す一部断面図である。下端開 口部が蓋体１によって閉止される有底筒状のハウジング２内に、濾過体としての 筒状のフィルタエレメント３が同心状に収納されることにより構成されている。

【０００３】 前記蓋体１の中央には、ねじ部４ａを有するオイル吐出筒４が配置され、オイ ル吐出筒４の周囲にオイル取入口５が設けられている。

【０００４】 ハウジング２は、蓋体１に固着された金属板６とハウジング２の底部外周で巻 閉られ巻閉部８で液蜜になつており、金属板６と巻閉部８でパッキング９が保持 されている。

【０００５】 フィルタエレメント３は、上下エンドプレ−ト３ａ，３ｂの間に、ひだ折りさ れかつ円筒形に形成された濾過部材３ｃと、補強孔開き内筒３ｄを挟み込んで固 定したもので、下部エンドプレート３ｂは前記補強孔開き内筒３ｄの周囲に逆止 弁を介して蓋体１に液密に嵌合されている。また、上部エンドプレート３ａの中 央に逃し弁１０を有しておりハウジング２の内上部との間には板バネ１１が介在 され、常時前記フィルタエレメント３を下方位置に付勢している。

【０００６】 この構造のオイルフィルタは、使い捨てタイプのオイルフィルタでオイルフィ ルタ全体を捨てる構造で、オイルフィルタの交換が簡単で一般の自動車ユーザが 交換できるタイプとなつている。しかしながら、実際には以下に説明する技術課 題があった。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

すなわち、使い捨てオイルフィルタは一般の自動車ユーザがオイルフィルタを 交換するため、オイルフィルタを取り付けるときのねじ込む力が少なくても、オ イルフィルタのハウジングと取り付けブロックとのシールを確実にすることが望 まれる。しかし、従来のパッキン９ではパッキン９の上下が水平で、この要求が 満たされない。また、使い捨てオイルフィルタであるため、オイルフィルタのオ イル漏れを防止し安価であることが求められるが、蓋体１に金属板６を固着しハ ウジングと巻閉し巻閉部８でシールする構成では安価にならないといる不具合が あった。

【０００８】 この考案は、以上の問題を解決するものであって、オイルフィルタを取り付け るときのねじ込む力が少なくてもシールを確実にし、ハウジングのオイル漏れを 防止し、安価な使い捨てオイルフィルタを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために、この考案は、上部が閉止した円筒形ハウジングの 内部にフィルタエレメントを収納するとともに、前記ハウジングの底部を蓋体で 閉塞し、前記蓋体にフィルタエレメントの外周および内周のそれぞれに連通する オイル取入口およびオイル吐出口を備えたオイルフィルタにおいて、前記蓋体の 外周を下方に折り曲げ円形突状部とし、ハウジングの下端を円形突状部に巻締し 、ハウジングの外周底部を円形凸部とし、この凸部をパッキンに圧入するように してなる。

【００１０】

【作用】

オイルフィルタのハウジングを回動するとハウジングの外周底部の先端に設け られた凸部が取り付けブロックに設置されたパッキンの表面に当たり押圧するの で少ない力でもシールが確実になりオイル漏れを防ぐことができる。

【００１１】

【実施例】

図１はこの考案にかかるオイルフィルタを示すし、図２はその要部を拡大して 示している。図中従来例と同一のものには同一符号を付してそれらの構造説明は 省略する。

【００１２】 図において１２は取付ブロックで、オイルのインレットポート１３とアウトレ ットポート１４と、取付パイプ１５と、上端が開口した溝上端１２ａを有するパ ッキン溝１６ａにパッキン１６を有する。

【００１３】 ハウジング１の下端開口部を閉塞する蓋体１は外周が下方に折り曲げられ円形 突状部１７となつており、ハウジング２の下端は蓋体２の円形突状部１７に巻締 １８され液密に固着されている。

【００１４】 ハジング１が円形突状部１７に巻閉１８られた下端は、先端が凸部１９となつ ており、その外周縁部に平坦部２０を有している。

【００１５】 以上の構成のオイルフィルタは、汚れたオイルがオイル取入口５から逆止弁６ を押上げフィルタエレメント３の外周に入り、濾過部材３ｃで濾過され清浄とな ってオイル吐出筒４から排出しエンジンの潤滑部へ供給され、フィルタエレメン ト３が目詰りを起したとき逃し弁１０が開弁し汚れたオイルがエンジンの潤滑部 へ供給される。このとき、取付ブロック１２の取付パイプ１５からハウジング２ のねじ部４ａを着脱し、目詰りしたオイルフィルタを取付ブロック１２からを取 り外し出し新しいオイルフィルタを取付ブロック１２に取り付ける、このときハ ウジングの下端の先端が凸部１９となつているので、取付ブロック１２のパッキ ン１６の表面を凸部１９が押圧し、所定の取り付け圧力となると、凸部１９の外 周縁部の平坦部２０が取付ブロック１２のパッキン１９の溝上端１２ａに当椄し 、少ない取り付け回動力でオイルフィルタを取り付けることができる。

【００１６】 このように、蓋体１の外周を下方に折り曲げ円形突部１７とし、ハウジング１ の下端を巻締１８したので、従来の金属板６を廃止し、厚い金属板の蓋体１にハ ウジング２を巻締１８するので、巻締が確実になりオイル漏れを防止し安価とす ることができた。

【００１７】

【考案の効果】

以上実施例によって詳細に説明したように、この考案によるオイルフィルタで は、ハウジングを回動することによりオイルフィルタを取付ブロックへ取り付け るとき、ハウジングの下部先端が凸部となつているので、取付ブロックのパッキ ンを押圧する力が少なくてもオイル漏れを防止でき、オイルフィルタ取り付け取 り外しの回動力が少なくてすみ、自動車の一般ユーザが交換しやすくなる利点が ある。

【００１８】 また、蓋体とハウジングの巻締により巻締固着が確実になり、オイルの漏れを 防止し安価なオイルフィルタを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるオイルフィルタの断面図であ
る。

【図２】同オイルフィルタの一部拡大図である。

【図３】従来のオイルフィルタを示す断面図である。

【符号の説明】

１ 蓋体 ２ ハウジング ３ フィルタ体 ４ａ ねじ部 １６ パッキン １７ 円形突状部 １９ 凸部 ２０ 平坦部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部が閉止した円筒形ハウジングの内部
   にフィルタエレメントを収納するとともに、前記ハウジ
   ングの底部を蓋体で閉塞し、前記蓋体にフィルタエレメ
   ントの外周および内周のそれぞれに連通するオイル取入
   口およびオイル吐出筒を備えたオイルフィルタにおい
   て、前記蓋体の外周を下方に折り曲げ円形突状部としハ
   ウジングの下端を円形突状部に巻締しハウジングの外周
   底部を円形凸部とし、この凸部の上部をパッキンに圧入
   するようにしてなることを特徴とするオイルフィルタ。