JPH05248620A - スートブロワ制御装置 - Google Patents

スートブロワ制御装置

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JPH05248620A
JPH05248620A JP29478091A JP29478091A JPH05248620A JP H05248620 A JPH05248620 A JP H05248620A JP 29478091 A JP29478091 A JP 29478091A JP 29478091 A JP29478091 A JP 29478091A JP H05248620 A JPH05248620 A JP H05248620A
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heat exchanger
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Tatsujiro Ishida
龍二郎 石田
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スートブロワを付設している例えばボイラ装
置や分解改質炉などの装置の運転状態が不健全になるこ
となく、しかも効率の良いスートブロワ制御装置を提供
するにある。 【構成】熱交換器の伝熱面汚れ状態を検知する汚れ状態
検知手段101と、熱交換器の運転状態を検知する運転
状態検知手段と、前記汚れ状態検知手段01によつて検
知された伝熱面汚れ状態に応じて熱交換器のスートブロ
ワ起動優先度を決める汚れ状態優先度演算手段103
と、前記運転状態検知手段によつて検知された運転状態
に応じて熱交換器のスートブロワ起動優先度を決める運
転状態優先度演算手段105と、前記汚れ状態優先度演
算手段103から出力された優先度と前記運転状態優先
度演算手段105から出力された優先度を比較し、両方
の優先度のうち低い方を選択する優先度決定手段106
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばボイラ装置や分
解改質炉などに付設されるスートブロワの制御装置に係
り、前記ボイラ装置や分解改質炉などの装置の機能を健
全に維持するためにスートブロワの起動個所を決定する
演算手段を備えたスートブロワの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のボイラ装置は、火炉水壁部および
それに接続したガス通路内に過熱器、再熱器、節炭器な
どの熱交換器が配置されており、これら熱交換器に供給
された水や蒸気などの被加熱流体が、火炉内で生成した
高温の燃焼ガスによつて加熱されるようになつている。
【0003】このボイラ装置を運転していると、前記熱
交換器の伝熱面に灰や煤などが付着して堆積し、熱交換
性能が低下する。さらにそれに伴つて火炉出口ガス温度
が上昇したり、過熱器の蒸気の昇温、昇圧度が低下する
のに伴つてスプレー注入量が不足したり、再熱器での吸
熱量が不足するため、過度に再循環ガスを注入しなけれ
ばならなかつたり、ボイラ出口ガス温度が過度に上昇し
たりして、ボイラの運転状態が不健全になるなどの種々
のトラブルを生じる。
【0004】そのため適切な時期に、蒸気を噴射媒体と
するスートブロワを稼動して熱交換器の伝熱面に付着て
いる灰や煤などを除去する必要がある。
【0005】従来、スートブロワ起動個所の決定および
起動のタイミングは、各熱交換器の伝熱面汚れ状態を推
算し、その汚れの大きさをCRTで画面表示して、汚れ
の程度が大きな個所に対して運転員がスートブロワの起
動指令を出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのようなス
ートブロワ制御装置では、次のような問題点がある。
【0007】(1) 運転員が常時CRT画面を監視し
なければならないから、運転員の作業能率が悪い。
【0008】(2) 本来、スートブロワは、ボイラ状
態が不健全になることを防ぐために起動するものであっ
て、伝熱面の汚れの程度のみで起動されるべきものでは
ない。つまり、蒸気温度が許容範囲外になるなどボイラ
状態が不健全になり、かつ、汚れの程度が大きい時のみ
スートブロワを起動させるべきである。従来の制御装置
はこの点に関する機能を備えておらず、ただ単に汚れ程
度のみで起動判断を行っていた。
【0009】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を解消し、スートブロワを付設している例えばボイラ装
置や分解改質炉などの装置の運転状態が不健全になるこ
となく、しかも効率の良いスートブロワ制御装置を提供
するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、熱交換器の伝熱面汚れ状態を検知する汚
れ状態検知手段と、前記熱交換器の運転状態を検知する
運転状態検知手段と、前記汚れ状態検知手段によつて検
知された伝熱面の汚れ状態に応じて、熱交換器のスート
ブロワ起動優先度を決める汚れ状態優先度演算手段と、
前記運転状態検知手段によつて検知された運転状態に応
じて、熱交換器のスートブロワ起動優先度を決める運転
状態優先度演算手段と、前記汚れ状態優先度演算手段か
ら出力された優先度と前記運転状態優先度演算手段から
出力された優先度を比較し、両方の優先度のうち低い方
を選択する優先度決定手段とを備えていることを特徴と
する。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を図とともに説明する。
図7は実施例に係るスートブロワ制御装置を備えたボイ
ラ装置の概略構成図である。
【0012】図中の1はボイラ装置で、火炉2で発生し
た高温の燃焼ガスは、誘引通風機11によって生じた圧
力差により熱交換器群すなわち火炉水壁部12、過熱器
3、再熱器4、節炭器5を順次通過し、それら熱交換器
中の水・蒸気に熱を与え、さらに空気予熱器7を通過し
て系外へ排出される。
【0013】燃料である石炭は給炭機21から微分炭機
9に供給され、その後微分炭管13,バーナ風箱8を通
ってバーナ15で燃焼される。一方、燃焼用空気は、押
込み通風機10により主風道17を通り、微分炭機9を
経由し微分炭を同伴してバーナ15に供給される。
【0014】再循環ガスは、通風機14により再循環ガ
ス煙道26を通りホッパー25らか火炉2に入る。再循
環ガス量は、流量調節弁24によって制御される。
【0015】被加熱流体である水は、給水ポンプ6によ
り節炭器5に送られ、さらに火炉水壁部12、過熱器3
を通ることにより吸熱し昇温して、高温・高圧の水蒸気
となり主蒸気管18を通って系外の高圧タービン(図示
せず)に送られる。
【0016】高圧タービンで使用されて低温・低圧とな
った水蒸気は、低温再熱蒸気管19を通って再熱器4に
入り吸熱し、再び高温・高圧となり、高温再熱蒸気管2
0で系外の低圧タービン(図示せず)に送られる。な
お、過熱器3内での蒸気温度を制御する必要がある場合
は、スプレー23により低温の水が過熱器3に供給され
る。
【0017】高温再熱蒸気管20へ送られる蒸気の温度
・圧力が規定値以下である場合には、再熱器4での伝熱
効率を向上するため、流量調節弁24により再循環ガス
量を増加させる。
【0018】また、火炉出口22でのガス温度が高すぎ
る場合には、過熱器3の材質・寿命に悪影響を与えるの
で、流量調節弁24を閉じて再循環ガス量を少なくす
る。
【0019】さらにボイラ出口16でのガス温度が規定
値より高ければ、ボイラ効率が低くなっていることを示
す。
【0020】前述のスプレー23により過熱器3に供給
されるスプレー量(一般化するため、スプレー量と主蒸
気量の比、即ちスプレー比をとる)、再循環ガス量(一
般化するため、再循環ガス量と燃焼によるガス量の比、
すなわち再循環ガス量比をとる)、火炉出口のガス温度
・ボイラ出口16のガス温度を、この実施例ではボイラ
運転状態と定義する。
【0021】このような構成のボイラ装置1において、
供給された微分炭をバーナ15で燃焼することにより、
前述のように火炉水壁器12,過熱器3,再熱器4,節
炭器5の伝熱面上に灰や煤等が付着して堆積し、伝熱効
率が低下するとともに、ボイラの運転状態が不健全にな
る。前述の付着した灰や媒などを吹きはらうため、各熱
交換器に対応してスートブロワ27が配置されている
が、図7では図面の複雑化を避けるため節炭器5に対応
したスートブロワ27のみ表示している。
【0022】次にスートブロワ制御装置について説明す
る。燃焼ガスの性状を把握するため、ボイラ出口16に
ガス温度計30および酸素濃度計31が設けられてい
る。
【0023】バーナ15に供給する燃焼用空気量を測定
するための空気量計33,ホッパー25に供給する燃焼
ガス量を測定するためのガス流量計34,乾球温度計4
4ならびに湿球温度計45を内蔵した空気状態測定箱2
8がそれぞれ配置されている。
【0024】給水ポンプ6の出口側には給水流量計35
が、スプレー23の入口側にはスプレー用給水流量計4
0とスプレー用給水温度計41が、低温再熱蒸気管19
中には流量推定のための低温再熱蒸気圧力計43がそれ
ぞれ配置されている。
【0025】また、各熱交換器の入口側と出口側には、
水や蒸気の性状を把握するため温度計と圧力計が設けら
れているが、図面の簡略のために図7では節炭器5に関
係するものだけで表示した。すなわち、節炭器5の入口
側には温度計36と圧力計37が、また出口側にも温度
計38と圧力計39がそれぞれ配置されている。
【0026】給炭器21の出口側には給炭量計42が設
けられ、さらに微分炭の燃料性状を把握するための石炭
性状設定器46が石炭供給経路上に配置されている。
【0027】図2に示すように、スートブロワ制御部本
体100には再循環ガス流量調整弁24,ガス温度計3
0,酸素濃度計31,空気流量計33,ガス流量計3
4,給水流量計35,温度計36,圧力計37,温度計
38,圧力計39,スプレー用給水流量計40,スプレ
ー用給水温度計41,給炭量計42,低温再熱蒸気圧力
計43,乾球温度計44,湿球温度計45などからの検
出信号と、石炭性状設定器46からの設定信号が、それ
ぞれ入力されるようになっている。
【0028】次にスートブロワ制御部本体100の概略
構成について図1とともに説明する。同図に示すように
伝熱面の汚れ状態演算器101と汚れ状態優先度設定器
103とが一対になって、汚れ状態優先度演算器103
に信号入力されるようになっている。また、過熱器3、
再熱器4の蒸気温度信号が蒸気温度検出手段と、蒸気条
件優先度設定器104から蒸気条件優先度演算器105
に信号入力されるようになっている。
【0029】前記汚れ状態優先度演算器102は、伝熱
面の汚れ状態の点から判断してスートブロワの稼働優先
度を演算する機能を有してる。一方、蒸気条件優先度演
算器105は、過熱器3、再熱器4の蒸気条件からボイ
ラの運転状態を判断してスートブロワの起動優先度を演
算する機能を有している。
【0030】さらに前記汚れ状態優先度演算器103と
蒸気条件優先度演算器105との信号入力によりミニマ
ム型多値論理演算を行う合成状態優先度演算器106
と、その演算器106と汚れ状態演算器101からの信
号により、スートブロワの起動個所を決定するスートブ
ロワ起動個所決定演算器107を備えている。
【0031】スートブロワ制御部本体100(スートブ
ロワ起動個所決定演算器107)からの駆動信号はスー
トブロワ駆動装置29に入力され、それによって選択さ
れたスートブロワ27が起動する仕組になっている。
【0032】前記汚れ状態演算器101は、伝熱面の汚
れ状態を監視する各検出器からの信号に基いて火炉水壁
部12,過熱器3,再熱器4および節炭器5の伝熱面汚
れ状態を演算する。
【0033】伝熱面汚れ状態を演算するための計算式
は、 Kf=Uc/Us (1) ここで、 Kf;汚れ状態指数 Uc;現状熱貫流率 Us;基準状態熱貫流率 さらに、Ucは下式により求められる。
【0034】 Uc=A・Δt/Q (2) ここで、 A;熱交換器の伝熱面積 Q;吸熱量 Δt;対数平均温度差 伝熱面積Aは設計データにより求められる。
【0035】吸熱量Qは、 F×H(Tsi,Psi)+Q=H(Tso,Pso)×F (3) により求められる。
【0036】ここで、 F;水・蒸気流量 H;エンタルピー算出式 Ts,Ps;水・蒸気の温度・圧力であり、サフィック
スi,oは入口側,出口側を示す。
【0037】対数平均温度差Δtは、向流の場合で、
【0038】
【数4】
【0039】ここで、 Tg;ガス温度であり、サフィックスi,oは入口側,
出口側を示す。
【0040】水・蒸気温度Tsi,Tsoは、各熱交換
器の出入口に配置されている温度計で、節炭器5でいえ
ば、温度計36,38により測定する。
【0041】ガス温度Tgi,Tgoは、次の計算式に
より求まる。
【0042】 Tgi=Tgo+(Q/Wg・Cpg) (5) ここで、 Cpg;ガス比熱(定数) Wg ;ガス流量 ガス温度計30での測定値を節炭器5の出口ガス温度T
goとし、前記(3)式により求められた節炭器5の吸
熱量Qとガス流量Wgにより、節炭器5の入口ガス温度
Tgiを算出する。同様にこの節炭器5の入口ガス温度
Tgiを再熱器4の出口ガス温度として、再熱器4の入
口ガス温度を算出し、最終的には過熱器3の入口ガス温
度、すなわち火炉出口22のガス温度を推算することが
できる。
【0043】ガス流量Wgは、ガス流量計34による再
循環ガス量,空気流量計33による燃焼用空気量,乾球
温度計44ならびに湿球温度計45による空気性状デー
タ,給炭量計42による供給石炭量および石炭性状設定
器46からの信号に基いて演算される。なおこのガス流
量の具体的な測定方法は、日本工業規格の「陸用ボイラ
の熱勘定方式」(JISB 8222)に詳述されてい
るので、ここではその説明を省略する。
【0044】前記(1)式のUsは下式により求められ
る。
【0045】 Ds=f(Tg,Ts,Vg,Vs) (6) ここで、 Vg;ガス流速 Vs;水,蒸気流速 前記ボイラ状態演算器102では、各熱交換器12、
3、4、5の伝熱面の汚れ状態の程度に応じて0から1
までの間の数値を算出、設定できるようになっている。
汚れ状態優先度とは、他の熱交換器に対する当該熱交換
器のスートブロワ稼動優先度を意味する。
【0046】各熱交換器における汚れ状態優先度と汚れ
状態指数との関係について図3とともに説明する。同図
(a)は火炉水壁部12の特性図、同図(b)は過熱器
3の特性図、同図(c)は再熱器4の特性図、同図
(d)は節炭器5の特性図である。
【0047】この図における特性線の傾斜角(勾配)お
よび上下限値は、熱交換器および運転状態によって異な
り、シミレーションや運転員の経験などによって設定さ
れる。
【0048】汚れ状態優先度演算器103では、汚れ状
態演算器101よりの信号と、汚れ状態優先度設定器1
02により汚れ状態優先度を算出する。
【0049】蒸気条件優先度設定器104では過熱器3
の出口蒸気温度、再熱器4の出口蒸気温度の上下限許容
値内外の値に応じて、0から1の値を算出する機能を有
している。
【0050】つまり、主蒸気温度は過熱器3の吸熱量低
下によつて下がり、火炉水壁部12の吸熱量低下によつ
て上がる。一方、再熱蒸気温度は再熱器4の吸熱量低下
によつて下がり、火炉水壁部12、過熱器3の吸熱量低
下によつて上がる。
【0051】主蒸気温度、再熱蒸気温度とスートブロワ
起動優先度との関係を図4により説明する。この図にお
いて、縦軸は蒸気条件によるスートブロワ起動優先度、
横軸は蒸気温度を示す。
【0052】同図(a)に示すように、主蒸気温度が基
準値(500℃)より大である場合には、火炉水壁部1
2での蒸気条件によるスートブロワ起動優先度が大とな
る。
【0053】一方、同図(b)に示すように、主蒸気温
度が基準値(500℃)より小である場合には、過熱器
3での蒸気条件によるスートブロワ起動優先度が大とな
る。
【0054】同図(c)に示すように、再熱器蒸気温度
が基準値(520℃)より大である場合には、火炉水壁
部12または過熱器3での蒸気条件によるスートブロワ
起動優先度が大となる。
【0055】同図(d)に示すように、再熱器蒸気温度
が基準値(520℃)より小である場合には、再熱器4
での蒸気条件によるスートブロワ起動優先度が大とな
る。
【0056】火炉水壁部の汚れ状態指数と汚れ状態優先
度との特性と関係している。
【0057】なお、図4(a)〜(d)の線の傾斜角お
よび上下限許容値は、設計データおよびシミュレーシヨ
ンによつて決定する。
【0058】蒸気条件優先度演算器105では、本制御
装置外からの信号である主蒸気温度、再熱蒸気温度と、
蒸気条件優先度演算器105の関数により、蒸気条件優
先度Xjを算出する。
【0059】火炉水壁部12については図4(a),
(c)、過熱器3については図4(b),(c)の2種
類の優先度が発生するので、値の大きい方を当該熱交換
器の蒸気条件優先度とする。
【0060】汚れ状態優先度演算器103および蒸気条
件優先度演算器105からの信号により、合成状態優先
度演算器106では、各熱交換器j毎に汚れ状態優先度
と、蒸気条件優先度の比較を行い、小さい方の優先度を
選択する。この様子を図5に示す。
【0061】図5は合成状態優先度演算器106による
演算結果の1例を示す図で、図中の●印は汚れ状態優先
度演算器103からのそれぞれ出力された汚れ状態に関
する優先度、○印は蒸気条件優先度演算器105からそ
れぞれ出力された蒸気条件に関する優先度を示してお
り、●印の201は火炉汚れ状態優先度、○印の202
は火炉出口ガス温度優先度で、両者とも火炉水壁部に関
係するからその項目の同一線上に示されている。
【0062】●印の203は過熱器汚れ状態優先度、○
印204のスプレー流量比優先度で、両者とも過熱器に
関係するからその項目の同一線上に示されている。
【0063】●印の205は再熱器汚れ状態優先度、○
印の206は再循環ガス量比優先度で、両者とも再熱器
に関係するからその項目の同一線上に示されている。
【0064】●印の207は節炭器汚れ状態優先度、○
印の208はボイラ出口ガス温度優先度で、両者とも節
炭器に関係するからその項目の同一線上に示されてい
る。
【0065】1つの熱交換器に関して伝熱面の汚れ状態
優先度と蒸気条件優先度とが比較され、その結果、低い
方の優先度が自動的に選択される。すなわち、図5の場
合には*印を付した優先度の方が選択されることにな
る。
【0066】スートブロワ稼動個所決定演算器107で
は、汚れ状態演算器101からのボイラ効率信号と、合
成状態優先度演算器106からの信号により、スートブ
ロワ起動個所を決定する。
【0067】すなわち、ボイラ効率が予め設定されてい
る値よりも低くなった時、合成状態優先度が最も大きな
値を示す個所をスートブロワ起動個所と決定する。この
様子を示すのが図6で、図5に示すように合成状態優先
度の比較結果、各熱交換器毎に火炉出口ガス温度優先度
202,過熱器汚れ状態優先度203,再熱器汚れ状態
優先度205ならびに節炭器汚れ状態優先度207がそ
れぞれ選択されるが、このうちで最も優先度の高い、こ
の場合は火炉出口ガス温度優先度202が選択される。
そしてこの選択結果に基いて火炉水壁部12と対応して
いるスートブロワ27が駆動して、伝熱面の清浄が行な
われる。
【0068】このように複数の熱交換器のうちから最も
スートブロワを起動する必要のある1つの熱交換器を選
定して伝熱面の清浄を行なったのち、再び各検出器から
データを収集して同様のプロセスでスートブロワ起動個
所を選定する。
【0069】また、図5に示すように、合成状態優先度
の演算結果で各熱交換器毎に低い優先度のものをそれぞ
れ選択して、その選択されたもののうち優先度の高い順
にスートブロワを起動し、その後再び各検出器からデー
タを収集して同様のプロセスでスートブロワ起動個所を
選定することもできる。
【0070】
【発明の効果】本発明は前述のような構成になってお
り、汚れ状態優先度が運転状態優先度より大である場
合、熱交換器の運転の不健全が小さいから、スートブロ
ワの起動優先度は小さい方の運転状態優先度の方を選択
すればよい。
【0071】一方、運転状態優先度が汚れ状態優先度よ
り大である場合、伝熱面の汚れが少ないのであるから、
スートブロワを起動させても運転状態の不健全さの解消
度合いは小さく、運転が不健全になった理由は他にある
と判断し、結局、スートブロワの起動優先度は小さい方
の汚れ状態優先度を選択すればよい。
【0072】従って装置の運転状態が不健全になること
なく、しかも効率の良いスートブロワ制御装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスートブロワ制御装置の
ブロック図である。
【図2】スートブロワ制御本体のブロック図である。
【図3】各熱交換器におけるスートブロア起動優先度と
汚れ状態指数との関係を示す特性図である。
【図4】主蒸気温度、再熱蒸気温度とスートブロア起動
優先度との関係を示す特性図である。
【図5】合成状態優先度演算器による演算結果の1例を
示す説明図である。
【図6】スートブロワ起動個所決定演算器による演算器
による演算結果の1例を示す説明図である。
【図7】実施例に係るスートブロワ制御装置を備えたボ
イラ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ボイラ装置 3 過熱器 4 再熱器 5 節炭器 27 スートブロワ 30 ガス温度計 31 酸素濃度計 33 空気流量計 34 ガス流量計 35 給水流量計 36 温度計 37 圧力計 38 温度計 39 圧力計 40 スプレー 41 スプレー用給水温度計 42 給炭量計 43 低温再熱蒸気圧力計 44 乾球温度計 45 球温度計 46 石炭性状設定器 100 スートブロワ制御部本体 101 汚れ状態演算器 102 汚れ状態優先度設定器 103 汚れ状態優先度演算器 104 蒸気条件優先度設定器 105 蒸気条件優先度演算器 106 合成状態優先度演算器 107 スートブロワ起動個所決定演算器 201 火炉汚れ状態優先度 202 火炉出口ガス温度優先度 203 過熱汚れ状態優先度 204 スプレー流量比優先度 205 再熱器汚れ状態優先度 206 再循環ガス量比優先度 207 節炭器汚れ状態優先度 208 ボイラ出口ガス温度優先度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器の伝熱面汚れ状態を検知する汚
    れ状態検知手段と、 前記熱交換器の運転状態を検知する運転状態検知手段
    と、 前記汚れ状態検知手段によつて検知された伝熱面の汚れ
    状態に応じて、熱交換器のスートブロワ起動優先度を決
    める汚れ状態優先度演算手段と、 前記運転状態検知手段によつて検知された運転状態に応
    じて、熱交換器のスートブロワ起動優先度を決める運転
    状態優先度演算手段と、 前記汚れ状態優先度演算手段から出力された優先度と前
    記運転状態優先度演算手段から出力された優先度を比較
    し、両方の優先度のうち低い方を選択する優先度決定手
    段とを備えていることを特徴とするスートブロワ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記熱交換器が
    複数設けられ、 前記汚れ状態検知手段、運転状態検知手段、汚れ状態優
    先度演算手段、運転状態優先度演算手段ならびに優先度
    決定手段によつて各熱交換器ごとのスートブロワ起動優
    先度を決定し、 そのスートブロワ起動優先度のうち高い方から順次スー
    トブロワを起動するように構成されていることを特徴と
    するスートブロワ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載において、
    前記熱交換器がボイラ装置の熱交換器であることを特徴
    とするスートブロワ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009156553A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Chugoku Electric Power Co Inc:The 再熱蒸気温度制御方法

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