JPH0524713U - 建 材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建材に関するものである。 【構成】 パーライト粉と水ガラスとの混合体で形成す
る基材の一面または両面に、アルミニウム板を接合した
ことを特徴とする建材、パーライト粉と水ガラスとの混
合体で形成するの基材の一面または両面に、薄鉄板、ま
たはステンレス板を接合したことを特徴とする建材、パ
ーライト粉と水ガラスに保形材を加えた混合体で形成す
る基材からなることを特徴とする前記記載の建材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建材として耐熱、耐火の用途に用いられるものとして、通常はコンクリ ート材、煉瓦材などがあるが、それらは重量が大であって取扱いが不便であり、 またアスベスト材は近時、保健上の問題が指摘されている。したがってそれらに 代わる良質で軽量の耐熱、耐火、保温、断熱の効果のある建材の開発が急務とな っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

軽量で耐火、断熱、保温の効果を有し、保健衛生上、安全度が高い建材を得る ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

パーライト粉と水ガラスとの混合体で形成する基材の一面または両面にアルミ ニウム板を接合したことを特徴とする建材、パーライト粉と水ガラスとの混合体 で形成する基材の一面または両面に薄鉄板、またはステンレス板を接合したこと を特徴とする建材、パーライト粉と水ガラスに保形材を加えた混合体で形成する 基材からなることを特徴とする前記記載の建材の構成とする。

【０００５】

【作用】

軽量であって一旦、火災の際には両面にアルミニウム板などを有する構成では 、表面側のアルミニウム板などが熱せられ熔けたとしても、基材自体の断熱性に よって反対側の温度は殆ど上昇せず、それによって内側のアルミニウム板は熔け ることがなく、全体の形を保つこととなるので、耐火、耐熱の作用が大きい建材 となる。また片面にのみアルミニウム板などを内側に有する構成では、一方向、 たとえば戸外からの火災に対して有効であり、また外気よりの保温、断熱の著し い作用を有し、その際、内側は装飾用となり、外側は適宜の材質を貼ることによ り、外観の体裁を高めることができる。またいずれも防音、遮音に適する作用が ある。

【０００６】

【実施例】

図１に示すのはこの考案の建材(A) であって、パーライト粉と水ガラスとの混 合体［たとえば重量比としてパーライト粉、水ガラス半々程度からパーライト粉 ４０％、水ガラス６０％程度が好適であり、これに適宜の保形材として、たとえ ばロックウール、ガラス繊維などを添加してもよい］の基材(1) の一面に、アル ミニウム板(2) を耐熱性接着剤で接合した構成である。このアルミニウム板に代 えて薄板鉄板やステンレス板でもよく、全体の厚さは10〜50mm程度であり、建材 として適宜の大きさに形成する。図２に示すのは建材(A')で、同様の基材の両面 に、アルミニウム板(2) などを同様に接合した構成である。

【０００７】

【考案の効果】

軽量であって耐熱、耐火の効果が高く、また保温、断熱、遮音、防音に適する 。すなわち一旦、火災の際には両面にアルミニウム板などを有する構成では、表 面側のアルミニウム板などが熱せられてたとえ熔融したとしても、基材自体の断 熱性によって反対側の温度は殆ど上昇しないので、反対側のアルミニウム板は熔 けることがなく、よく全体の形を保つこととなるので、耐火、耐熱の効果が大き い建材としてマンションなどの耐火用ドア、間仕切りに適する。また片面にのみ アルミニウム板などを有する構成では、一方向、たとえば戸外からの火災に対し て有効であり、これは不燃建築あるいは類焼防止用の建材として好適である。そ の外、鉄骨の耐火被覆材、エレベーターの構成材などに適する。またこの例は外 気よりの保温、断熱上においても優れた効果を有し、その際、内側は装飾用とな り、外側は随時、適宜の材質を貼ることにより装飾とし、それによって外観の体 裁を高めることができる。さらにいずれの例においても遮温、防音などの効果も 著しいことが挙げられる。この考案の建材は従来の建材の材料である硅酸カルシ ウム板に比して軽く、またアスベストのように発癌性として懸念されるような保 健衛生上の問題もないので、今後における軽量で効率のよい建材としてまことに 有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の建材の斜視図。

【図２】この考案の建材の他の実施例の斜視図。

【符号の説明】

(A) 建材 (A') 建材 (1) 基材 (2) アルミニウム板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パーライト粉と水ガラスとの混合体で形
   成する基材の一面または両面に、アルミニウム板を接合
   したことを特徴とする建材。
2. 【請求項２】 パーライト粉と水ガラスとの混合体で形
   成するの基材の一面または両面に、薄鉄板、またはステ
   ンレス板を接合したことを特徴とする建材。
3. 【請求項３】 パーライト粉と水ガラスに保形材を加え
   た混合体で形成する基材からなることを特徴とする請求
   項１、２記載の建材。