JPH0524601A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置

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JPH0524601A
JPH0524601A JP3187359A JP18735991A JPH0524601A JP H0524601 A JPH0524601 A JP H0524601A JP 3187359 A JP3187359 A JP 3187359A JP 18735991 A JP18735991 A JP 18735991A JP H0524601 A JPH0524601 A JP H0524601A
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Tatsuo Fujita
龍夫 藤田
Takeshi Tomizawa
猛 富澤
Kunihiro Ukai
邦弘 鵜飼
Jiro Suzuki
次郎 鈴木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は廃棄物処理装置に関するものであ
り、マイクロ波による乾燥方式により、廃棄物から発生
する水蒸気の凝縮性能を高めるとともに、乾燥中の臭気
を低減し、クリーンで衛生的な処理を実現できる廃棄物
処理装置を提供することを目的とする。 【構成】 凝縮空間である凝縮容器3を処理室6内に設
け、処理室6にマイクロ波発振器8からのマイクロ波を
導入するマイクロ波導入孔10と、送風ファン11から
の空気12を流入させる空気流入孔13と、空気12を
流出させる空気流出孔14と、処理室扉15とを設け、
凝縮容器3の下部に凝縮水流出孔18を設けた構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は廃棄物処理装置に関し、
特に生ごみ,紙類ごみ,プラスチック類ごみなどの廃棄
物を処理する廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題を背景として、家庭
や産業部門から排出される廃棄物の処理技術が注目を集
めている。廃棄物処理装置には従来から、ディスポーザ
ーと呼ばれる機械式処理装置やガス燃料,液体燃料など
を用いる焼却式処理装置がある。機械式処理装置は回転
刃で生ごみを粉砕し、下水道に流して処理する方式であ
り、焼却式処理装置は燃料をバーナで燃焼し、その熱で
生ごみを焼却する方式である。また、これらの他にも、
マイクロ波によって生ごみを焼却する方式の廃棄物処理
装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の廃棄物処理装置には、以下に示すような課題
がある。機械式処理装置は生ごみを細かく粉砕できる
が、粉砕処理後の排水の中には多量の固形分を含んでい
るため、下水道の経路に詰まりが発生し、大きな社会問
題となってきている。焼却式処理装置はガス燃料,液体
燃料などを用いるため、装置全体が複雑で大形になると
いう欠点を持つ。これらに対し、マイクロ波により、生
ごみを焼却する方式の廃棄物処理装置は前述の下水道問
題、あるいは複雑で大形になるといった欠点はないが、
焼却方式のため処理中の排気ガス特性が悪いこと(家庭
用としては不十分)や排気ガスに含まれた水分が排出後
に結露し、室内外を汚染することなどの課題が残されて
いる。本発明はこのような課題を解決するもので、マイ
クロ波による乾燥方式に着目し、廃棄物から発生する水
蒸気の凝縮性能を高めるとともに、乾燥中の臭気を低減
し、クリーンで衛生的な処理を行なうことができる廃棄
物処理装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の廃棄物処理装置は、廃棄物を収納する廃棄
物収納容器と、廃棄物収納容器の外側に位置する凝縮容
器とを内部に設けた処理室と、処理室に設けたマイクロ
波発振器からのマイクロ波を導入するマイクロ波導入孔
と、送風ファンからの空気を流入させる空気流入孔と、
空気を流出させる空気流出孔と、処理室扉と、廃棄物収
納容器に設けた廃棄物から発生する水蒸気を流出させる
通気孔と、凝縮容器の下部に設けた凝縮水流出孔とを具
備した構成としたものである。
【0005】
【作用】上記構成により、本発明の廃棄物処理装置は、
廃棄物を凝縮容器内の廃棄物収納容器に投入した後、凝
縮容器を処理室内に納める。処理室扉が閉じられている
のを確認した後、マイクロ波発振器を作動させると、マ
イクロ波はマイクロ波導入孔から処理室内に照射され、
廃棄物収納容器内の廃棄物を加熱し始める。特に廃棄物
中の水分に対し、マイクロ波は選択的に吸収され、水蒸
気を発生し廃棄物を乾燥していく。また、マイクロ波発
振器とともに送風ファンも作動させ、空気を空気流入孔
から処理室に送り込む。空気は凝縮容器の外面を空冷し
た後、空気流出孔から処理室の外部に流出し、凝縮容器
の外面を空冷することにより、廃棄物から発生した水蒸
気の大半を凝縮容器の内面で結露させ凝縮水とし、凝縮
水流出孔から凝縮容器の外部に排出する。空気を処理室
に送り込み、処理室内を正圧にした状態で凝縮容器の外
面を空冷することにより、廃棄物から発生した水蒸気の
結露を促進するとともに、乾燥中の臭気を凝縮容器から
処理室内にもれないようにしている。また、凝縮容器,
廃棄物収納容器を処理室から取り出すことができるた
め、汚れが付着しても容易に洗浄できるようになってい
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例の廃棄物処理装置に
ついて図面を用いて具体的説明を行なう。図1におい
て、廃棄物1を収納する廃棄物収納容器2を凝縮容器3
内に位置させており、凝縮容器3には廃棄物投入口蓋4
を設けている。廃棄物投入口蓋4は、凝縮容器3と廃棄
物収納容器2の蓋を兼用した構成としているが、蓋とし
て分離させる必要はなく、凝縮容器3,廃棄物収納容器
2の一部としても良い。廃棄物収納容器2の側面には複
数の通気孔5を設けている。通気孔5の孔形状や設ける
場所は任意である。凝縮容器3はマイクロ波反射材で形
成しており、凝縮容器3と廃棄物収納容器2は、それぞ
れのフランジ部3a,2aで位置決めしている。廃棄物
投入口蓋4は耐熱性の優れたマイクロ波透過材で形成し
ている。乾燥処理中には凝縮容器3は処理室6内に設置
しているが、凝縮容器3は処理室6から取り出し可能に
なっている。さらに、凝縮容器3は処理室6の下部に取
り付けたレール7により、処理室6に対し位置決めされ
ている。処理室6にはマイクロ波発振器8,導波管9か
らのマイクロ波を導入するマイクロ波導入孔10と、送
風ファン11からの空気12を流入させる空気流入孔1
3と、空気12を流出させる空気流出孔14と、処理室
扉15と、温度検出器16を設けている。マイクロ波導
入孔10は処理室6の上側中央部に設置している。処理
室6内はマイクロ波空間であるため、空気流入孔13と
空気流出孔14はマイクロ波が処理室6の外部にもれな
いような複数の小孔としている。処理室扉15について
もマイクロ波がもれないように密閉性を高めており、処
理室扉15が完全に閉じた状態でないとマイクロ波発振
器8が作動しないように扉開閉検出器17を設置してい
る。処理室6に設置した温度検出器16は処理中に廃棄
物1から発生する水蒸気の温度を検出するように、その
先端を凝縮容器3を貫通させて通気孔5近傍に位置させ
ている。凝縮容器3の下部には凝縮水流出孔18を設け
ており、凝縮水流出孔18の下側には凝縮水容器19,
凝縮水トラップ20,凝縮水排出通路21を設けてい
る。また、凝縮水トラップ20には廃棄物1から発生す
るガス(臭気を含む)22を吸引させるためのガス吸引
管23を接続し、ガス吸引管23の上流側には水分捕集
器24、ガス吸引管23の下流側には脱臭装置25,吸
気ファン26を設けている。本実施例では脱臭装置25
を設けたが、触媒装置を設けても良い。流し台の下方に
設置する場合、シンク27の下側には排水トラップ2
8,排水通路29があり、凝縮水排出通路21を排水通
路29に連通している。装置は外壁30により仕切られ
ており、外壁30には空気孔31を設けている。
【0007】続いて、動作についての説明を行なう。図
1において、廃棄物1を凝縮容器3内の廃棄物収納容器
2に投入した後、廃棄物投入口蓋4を閉じ、凝集容器2
を処理室6内に納める。処理室扉15が閉じられている
のを確認した後、マイクロ波発振器8を作動させると、
マイクロ波は導波管9を通り、マイクロ波導入孔10か
ら処理室6内に照射される。処理室扉15が完全に閉じ
られていない場合には扉開閉検出器17によりマイクロ
波発振器8が作動しないようになっている。処理室6内
に照射されたマイクロ波はマイクロ波透過材で形成した
廃棄物投入口蓋4を透過し、廃棄物収納容器2内の廃棄
物1を加熱し始める。特に廃棄物1中の水分に対し、マ
イクロ波は選択的に吸収され、水蒸気32を発生し廃棄
物1は乾燥していく。また、マイクロ波発振器8ととも
に送風ファン11も作動させ、空気12を空気流入孔1
3から処理室6に送り込む。空気12は凝縮容器3の外
面を空冷した後、空気流出孔14から処理室6の外部に
流出する。凝縮容器3の外面を空冷することにより、廃
棄物1から発生した水蒸気32の大半を凝縮容器3の内
面で結露させ凝縮水33とし、凝縮水流出孔18から凝
縮容器3の下側に排出する。凝縮水流出孔18からは下
水道の経路に詰まりが発生するような固形分は排出しな
いため、従来の機械式処理装置とは異なり、環境に悪影
響を与えることがない。空気12を処理室6に送り込
み、処理室6内を正圧にした状態で凝縮容器3の外面を
空冷することにより、廃棄物1から発生した水蒸気32
の結露を促進するとともに、乾燥中の臭気を凝縮容器3
から処理室6内にもれないようにすることができる。凝
縮容器3,廃棄物収納容器2を処理室6から取り出すこ
とができるため、汚れが付着しても容易に洗浄できるよ
うになっている。さらに、凝縮空間を凝縮容器3とする
ことにより、装置全体としてコンパクト化を図ることが
できる。
【0008】また、廃棄物投入口蓋4をマイクロ波透過
材で形成し、マイクロ波導入孔10を処理室6の上側中
央部に設置することにより、マイクロ波を効率良く廃棄
物1に吸収させることができる。凝縮容器3をマイクロ
波反射材(金属)で形成することにより、処理室6の中
央部におけるマイクロ波の強度分布を密にすることがで
きる。金属を使用することができるため、凝縮容器3の
加工も容易となる。
【0009】また、凝縮水流出孔18の下側には凝縮水
容器19,凝縮水トラップ20,凝縮水排出通路21を
設け、凝縮水トラップ20には廃棄物1から発生するガ
ス(臭気を含む)22を吸引させるためのガス吸引管2
3を接続し、ガス吸引管23の上流側には水分捕集器2
4、ガス吸引管23の下流側には脱臭装置25,吸気フ
ァン26を設ける構成とすることにより、廃棄物1から
発生するガス(臭気を含む)22を凝縮容器3から凝縮
水溶器19,凝縮水トラップ20,水分捕集器24,ガ
ス吸引管23を通過させ、脱臭装置25で臭気を除去し
た後、吸気ファン26の下流側に排出する。廃棄物1を
乾燥させる方式のため、脱臭装置25を必要としない場
合もあるが、臭気が強い場合には触媒装置を設けても良
い。凝縮容器3内を負圧にすることによっても、ガス
(臭気を含む)22を凝縮容器3から処理室6にもれな
いようにすることができる。凝縮容器3内を負圧にする
方がシール性を向上させることが可能となる。さらに、
処理室6内を正圧、凝縮容器3内を負圧にすることによ
り、廃棄物1から発生するガス(臭気を含む)22の流
れを均一化させることができる。凝縮容器3内を負圧に
する構成は乾燥処理時以外でも臭気のもれ抑制に効果的
である。
【0010】また、処理中に廃棄物1から発生する水蒸
気32の温度を検出するように温度検出器16を処理室
6に設置し温度検出器16の先端を凝縮容器3を貫通さ
せて通気孔5近傍に位置させることにより、廃棄物1を
乾燥させた状態でマイクロ波処理を終了させることがで
きる。廃棄物1をマイクロ波で処理する場合、廃棄物1
を発火させることなく、乾燥終了させることは困難とさ
れ、焼却させる方式が中心であったが、廃棄物1から発
生する水蒸気32の温度に着目することにより、乾燥終
了時前の水蒸気温度の上昇を検出して乾燥を終了させる
ことが可能となる。本実施例では通気孔5と温度検出器
16の位置関係を一定にさせるために、凝縮容器3と廃
棄物収納容器2は、それぞれのフランジ部3a,2aで
位置決めし、さらに凝縮容器3は処理室6の下部に取り
付けたレール7により処理室6に対し位置決めしてい
る。凝縮容器3の取り出し,取り入れを容易にするた
め、温度検出器16と凝縮容器3の間に小さな隙間を設
けているが、処理室6内を正圧にしているため、凝縮容
器3内の水蒸気32がこの隙間から処理室6にもれるこ
とはない。図1では温度検出器16の先端を通気孔5の
外側に位置させているが、通気孔5の内側に位置させて
も良い。通気孔5の内側に位置させた方が水蒸気32の
温度上昇は顕著になる。
【0011】
【発明の効果】以上の実施例の説明で明らかなように、
本発明の廃棄物処理装置によれば、次のような効果を得
ることができる。空気を処理室に送り込み、処理室内を
正圧にした状態で凝縮容器の外面を空冷することによ
り、廃棄物から発生した水蒸気の結露を促進するととも
に、乾燥中の臭気を凝縮容器から処理室内にもれないよ
うにすることができる。また、凝縮容器,廃棄物収納容
器を処理室から取り出すことができるため、汚れが付着
しても容易に洗浄でき、凝縮空間を凝縮容器3としてい
るため、装置全体としてコンパクト化を図ることも可能
となる。凝縮水流出孔からは下水道の経路に詰まりが発
生するような固形分は排出しないため、環境に悪影響を
与えることなく、クリーンで衛生的な処理を行なうこと
ができる。また、マイクロ波による乾燥処理方式として
いるため、プラスチック類ごみが混入しても排気ガス特
性は悪化しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の流し台の下方に設置した廃
棄物処理装置の構成を示す縦断面図
【符号の説明】
1 廃棄物 2 廃棄物収納容器 3 凝縮容器 5 通気孔 6 処理室 8 マイクロ波発振器 10 マイクロ波導入孔 11 送風ファン 12 空気 13 空気流入孔 14 空気流出孔 15 処理室扉 18 凝縮水流出孔 32 水蒸気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を収納する廃棄物収納容器と、前
    記廃棄物収納容器の外側に位置する凝縮容器とを内部に
    設けた処理室と、前記処理室に設けたマイクロ波発振器
    からのマイクロ波を導入するマイクロ波導入孔と、送風
    ファンからの空気を流入させる空気流入孔と、前記空気
    を流出させる空気流出孔と、処理室扉と、前記廃棄物収
    納容器に設けた前記廃棄物から発生する水蒸気を流出さ
    せる通気孔と、前記凝縮容器の下部に設けた凝縮水流出
    孔とを具備した廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 凝縮容器の上部をマイクロ波透過材で形
    成し、マイクロ波導入孔を処理室の上側中央部に設置し
    た請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 凝縮容器の側面と底面をマイクロ波反射
    材で形成した請求項1記載の廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 廃棄物を収納する廃棄物収納容器と、前
    記廃棄物収納容器の外側に位置する凝縮容器とを内部に
    設けた処理室と、前記処理室に設けたマイクロ波発振器
    からのマイクロ波を導入するマイクロ波導入孔と、送風
    ファンからの空気を流入させる空気流入孔と、前記空気
    を流出させる空気流出孔と、処理室扉と、前記廃棄物収
    納容器に設けた前記廃棄物から発生する水蒸気を流出さ
    せる通気孔と、前記凝縮容器の下部に設けた凝縮水流出
    孔と、前記凝縮水流出孔の下側に設けた凝縮水トラップ
    と、前記凝縮水トラップの一部から前記廃棄物から発生
    するガスを吸引する吸気ファンを具備した廃棄物処理装
    置。
  5. 【請求項5】 ガスを吸引させる経路に脱臭装置、また
    は触媒装置を設けた請求項4記載の廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 廃棄物を収納する廃棄物収納容器と、前
    記廃棄物収納容器の外側に位置する凝縮容器とを内部に
    設けた処理室と、前記処理室にマイクロ波発振器からの
    マイクロ波を導入するマイクロ波導入孔と、送風ファン
    からの空気を流入させる空気流入孔と、前記空気を流出
    させる空気流出孔と、処理室扉と、前記廃棄物収納容器
    に設けた前記廃棄物から発生する水蒸気を流出させる通
    気孔と、前記凝縮容器の下部に設けた凝縮水流出孔と、
    前記処理室に設け、先端を前記凝縮容器を貫通させ前記
    通気孔近傍に位置させた前記廃棄物から発生する水蒸気
    の温度を検出する温度検出器を具備した廃棄物処理装
    置。
  7. 【請求項7】 凝縮容器と処理室の間に位置決め手段を
    設けた請求項6記載の廃棄物処理装置。
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