JPH05245945A - 着色合成樹脂成形材料の製造方法 - Google Patents

着色合成樹脂成形材料の製造方法

Info

Publication number
JPH05245945A
JPH05245945A JP4082880A JP8288092A JPH05245945A JP H05245945 A JPH05245945 A JP H05245945A JP 4082880 A JP4082880 A JP 4082880A JP 8288092 A JP8288092 A JP 8288092A JP H05245945 A JPH05245945 A JP H05245945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
molding material
resin molding
foaming agent
colored synthetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4082880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3158625B2 (ja
Inventor
Takeo Kosugi
武夫 小杉
Kunio Takahashi
邦雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP08288092A priority Critical patent/JP3158625B2/ja
Publication of JPH05245945A publication Critical patent/JPH05245945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3158625B2 publication Critical patent/JP3158625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色むらのない色相の良好な着色合成樹脂成形
材料を得ることのできる製造方法を提供する。 【構成】 ペンタンを発泡剤として含有するポリスチレ
ン樹脂粒子(粒径0.42〜0.50mm)と、カーボ
ンブラックとポリスチレン樹脂をあらかじめ熱ロールで
混合したフレークス状の着色材料とを混合し、これをベ
ント付き押出機に供して発泡させながら混練りし、脱泡
したのち、押し出して黒色ペレットの着色合成樹脂成形
材料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色むらのない色相の良
好な着色合成樹脂成形材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より着色されている合成樹脂成形品
を射出成形で得るには、押出機によってあらかじめ製
造された着色ペレットを用いたり、成形前に着色剤と
合成樹脂をタンブラー、リボンブレンダーなどによって
混合したものを用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
の方法では、通常の着色剤を用いたのでは、該着色剤が
合成樹脂に均一に分散しないため、ペレットに色むらが
発生したり、濃い色が出ないなどの問題がある。また、
前記の方法では、合成樹脂によっては着色剤が粉体で
ある場合に、混合時に着色剤が飛散することにより、良
好な色相とならないことがある。そして、いずれの場合
でも、ルーダー中での混練り状態が悪く、高剪断力によ
らなければ、合成樹脂と着色剤を均一にすることが難し
い。しかしながら、高剪断力をかけると、着色剤のスト
ラクチャーの二次凝集が起こりやすくなってしまう。こ
れは、黒色成形品を得るためにカーボンブラックを用い
た場合に特に顕著であり、色むらのない色相の良好な黒
色成形品を得るには非常に難しいものであった。本発明
は、これらの課題を背景になされたものであり、色むら
のない色相の良好な着色された合成樹脂成形材料の製造
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡剤を含有
する合成樹脂粒子と着色材料を混合し、ベント孔を有す
る押出機に供給して発泡させながら混練りし、発泡剤気
体を脱泡したのち、押し出し成形することを特徴とする
着色合成樹脂成形材料の製造方法を提供するものであ
る。
【0005】本発明に適用される合成樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリα−
メチルスチレン、ポリp−クロルスチレン、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデンなどが挙げられるが、好ましくはポリ
スチレンである。
【0006】本発明においては、これらの合成樹脂の着
色に際し、着色材料と混合するに先立って、これらの合
成樹脂にあらかじめ発泡剤を含有させて粒子としてお
く。この粒子の径は、0.1〜0.5mmが好ましい。
0.1mm未満では、合成樹脂によっては押出機内で比
重差によって樹脂と着色材料との分離が発生し、その結
果、吐出量のムラ、いわゆるサージングとなってあらわ
れる。一方、0.5mmを超えると、低剪断力下におい
ては合成樹脂と着色材料の混練りが充分ではなく、結果
として成形品に色むらが発生することになる。また、高
剪断力下で混練りすることによって、ある程度良好な色
相のものが得られるが、着色材料の着色剤のストラクチ
ャーの二次凝集が起こり、満足のいくものが得られな
い。
【0007】発泡剤としては、プロパン、ブタン、ペン
タン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素や、メチレンクロ
ライド、ジクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロ
メタンなどのハロゲン化炭化水素などが使用できる。こ
の発泡剤の使用量は、通常、合成樹脂100重量部に対
し、1〜10重量部程度である。このような本発明の発
泡剤を含有する合成樹脂粒子は、これを含有しない樹脂
粒子に較べ、混練り時の剪断力を低下させることができ
る。従って、押出機の各ゾーンの温度を低く設定するこ
とができるため、着色材料の分解を防ぐことができるば
かりでなく、着色材料の合成樹脂への分散も良好にし、
優れた着色合成樹脂成形材料を得ることができる。
【0008】次に、着色材料としては、従来は油溶性染
料や顔料が用いられていたが、本発明においては、樹脂
と着色剤とをあらかじめ熱ロールなどで混合した混合物
が好ましい。このとき、用いられる樹脂としては、発泡
剤を含有する合成樹脂と相溶するもの、あるいはこれと
同じものが好ましい。
【0009】着色剤としては、通常用いられる染料、顔
料などのどのようなものでも使用できるが、特にカーボ
ンブラックを用いるときに、本発明の効果が発揮され
る。カーボンブラックは、黒色度が優れ、耐候性も良い
優れた着色剤であるが、分散性が非常に悪く、均一な成
形品を得るのは難しいからである。カーボンブラックと
しては、ファーネスブラック、アセチレンブラック、チ
ャネルブラック、サーマルブラック、あるいはこれらの
カーボンブラック表面にビニル単量体などの不飽和結合
を有する単量体をグラフト重合させたカーボンブラック
グラフトポリマーなど、いずれでもよい。そのほか、黒
色インキなども用いることができる。着色材料における
樹脂と着色剤の割合は、樹脂100重量部に対して、着
色剤が20〜200重量部程度である。
【0010】このような着色材料は、樹脂と着色剤、添
加剤などを熱ロールなどであらかじめ混練りしたものを
用いればよい。このような着色材料の形態としては、着
色材料の長径が発泡剤を含有する合成樹脂粒子の径より
大きいフレークス状のものが好ましい。このようにする
ことにより、合成樹脂との混合時に該合成樹脂と着色材
料が分離することが避けられるのである。
【0011】本発明においては、上記のような発泡剤を
含有する合成樹脂粒子と着色材料を混合し、ベント孔を
有する押出機に供し、発泡させながら混練りし、発泡に
よる気体を押出機系外に出したのち、押し出して着色ペ
レットとする。脱泡は、自然脱泡でも強制脱泡でもよ
い。また、押出機は、脱泡の必要性からベント付きのも
のを用いればよい。なお、押出機中の各ゾーンの温度
は、通常、原料投入口が70〜150℃、溶融ゾーン、
混練りゾーンが100〜250℃、吐出口が150〜2
50℃程度である。各ゾーンの温度は、原料投入口≦溶
融ゾーン≦混練りゾーン≦吐出口となるように、温度設
定することが好ましい。
【0012】前述したように、本発明においては、発泡
剤は、混練り時の剪断力を低下させ、また混合を均一に
行うために添加されるものであり、発泡体を得ることが
目的ではないので、混練り時に発生した気体は、合成樹
脂よりほぼ取り除かれるが、多少、気体が気泡として残
る場合もある。このようにして得られるペレットは、色
むらもなく色相も良好で優れた着色合成樹脂成形材料で
ある。
【0013】
【作用】本発明においては、合成樹脂粒子中に発泡剤を
含んでおり、これにより混練り時の剪断力を低下させる
ことができる。従って、押出機の各ゾーンの温度を低く
設定することができ、着色成分の分解がなく、また着色
剤の分散も良くなり、良好な着色合成樹脂成形材料を得
ることができる。そのうえ、低い剪断力で成形が可能と
なるので、吐出量が多くなり、生産能率も向上する。ま
た、小粒径の合成樹脂粒子とフレーク状の着色材料とを
混合することにより、これらがさらに均一に混じりやす
く、着色材料の分離、飛散がなく、得られる着色合成樹
脂成形材料は均一な色相が得られる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定される
ものではない。 実施例1着色材料の製造 カーボンブラック〔シースト6、東海カーボン(株)
製〕20kgおよびポリスチレン樹脂30kgに、ステ
アリン酸亜鉛〔SZ−2000、堺化学工業(株)製〕
2kgを添加し、三本ロールで150℃で2時間混合し
たのち、冷却してフレーク状の着色材料を得た。
【0015】着色合成樹脂成形材料の製造 この着色材料50kgと粒径0.42〜0.50mmの
発泡性ポリスチレン樹脂(発泡剤としてペンタン5重量
%含有)100kgをリボンブレンダーに投入し、30
分間攪拌し、これらの混合物を得た。着色材料は、発泡
性ポリスチレン樹脂粒子中に均一に分散していた。上記
の混合物をベント付き押出機に供し(各ゾーンの温度
は、原料投入口100℃、溶融ゾーン150℃、混練り
ゾーン180℃、吐出口200℃)、発泡させながら混
練りし、気体を逃したのち、ストランド状に引き取り、
水槽中で冷却したのち、ペレタイザーでストランドを切
断し、長さ10mm、太さ4mmのペレット(黒色成形
材料)を得た。この成形材料は、色むらもなく、色相も
良好であった。
【0016】
【発明の効果】本発明においては、合成樹脂粒子中に発
泡剤を含有させておくことにより、混練り時の剪断力を
低下させることができる。従って、低温で混練り処理で
きるため、着色剤の分解がなく、また着色剤の分散も良
くなり、色むらのない良好な色相の着色合成樹脂成形材
料を得ることができる。そのうえ、低い剪断力で成形が
可能となるので、吐出量が多くなり、製造能率も向上す
る。さらに、成形時に混練り性が良くなるため吐出むら
がなく、均一な粒径の成形材料を得ることができる。ま
た、発泡剤を含有する合成樹脂粒子は小さい粒子でもよ
く、これは、従来、オフグレードであった小さい粒子を
有効に用いることができる。一方、衛生の観点より、押
出機に供する際に、着色材料が飛散することがなく、計
量時にも粉塵が立たず、衛生上からもよい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡剤を含有する合成樹脂粒子と着色材
    料を混合し、ベント孔を有する押出機に供給して発泡さ
    せながら混練りし、発泡剤気体を脱泡したのち、押し出
    し成形することを特徴とする着色合成樹脂成形材料の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 発泡剤を含有する合成樹脂粒子の径が
    0.1〜0.5mmである請求項1記載の着色合成樹脂
    成形材料の製造方法。
JP08288092A 1992-03-06 1992-03-06 着色合成樹脂成形材料の製造方法 Expired - Fee Related JP3158625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08288092A JP3158625B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 着色合成樹脂成形材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08288092A JP3158625B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 着色合成樹脂成形材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05245945A true JPH05245945A (ja) 1993-09-24
JP3158625B2 JP3158625B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=13786594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08288092A Expired - Fee Related JP3158625B2 (ja) 1992-03-06 1992-03-06 着色合成樹脂成形材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3158625B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433191B1 (ko) * 2002-01-05 2004-05-27 주식회사 삼우기술에이엔씨 고 탄성 칼라 스티로폴 평판의 제조방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9076353B1 (en) 2013-03-30 2015-07-07 Leslie Milas Delaney, Jr. Flag protection assembly with flag extending device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433191B1 (ko) * 2002-01-05 2004-05-27 주식회사 삼우기술에이엔씨 고 탄성 칼라 스티로폴 평판의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3158625B2 (ja) 2001-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3413249A (en) Coloring of polystyrene
KR101578953B1 (ko) 난연성 팽창성 스티렌 중합체 및 이의 제조 방법
JPS5825097B2 (ja) ネンリンモヨウオ ユウスルハツポウタイセイゾウホウ
CA1302037C (en) Incorporation of chemically reactive agents on resin particles
US20040214927A1 (en) Compatible multi-functional color concentrate compositions
CN113072735A (zh) 母粒材料、发泡母粒制备方法及发泡材料制备方法
IE56570B1 (en) Granular organohalide flame retardant additive and methods of preparing the same
CN101128296A (zh) 可发性聚苯乙烯微球的制备方法
GB1596448A (en) Manufacture of crosslinked foamable mouldings from olefin polymers
US4048272A (en) Method for preparing improved expanded polystyrene sheet
CN113174104A (zh) 母粒材料、发泡母粒制备方法及发泡材料制备方法
US4048208A (en) Method for preparing improved expanded polystyrene sheet
US4302410A (en) Method producing a color coded, cellular thermoplastic resin coated wire and the materials necessary for the coating
CA2006361A1 (en) Method and apparatus for preparing thermoplastic foam
JPH07300537A (ja) ポリプロピレン系樹脂着色発泡粒子、及びポリプロピレン系樹脂着色発泡粒子成型体
US2986547A (en) Method of coloring vinyl aromatic polymers
JP3158625B2 (ja) 着色合成樹脂成形材料の製造方法
JP2866049B2 (ja) 樹脂着色剤の製造方法
JPS58167624A (ja) ポリオレフイン樹脂用粒状マスタ−バツチの製造法
DE10358804A1 (de) Expandierbare Styrolpolymergranulate mit bi- oder multimodaler Molekulargewichtsverteilung
JPH062340B2 (ja) マスタ−バツチ
JPH03149567A (ja) トナーの連続製造方法
US2962456A (en) Process for preparing foamed styrene polymers containing an inorganic pigment
US3354115A (en) Multiple additive dispersion in 1-olefin polymers
US20040034949A1 (en) Method for making masterbatch

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010116

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees