JPH05243882A - 音場再生装置 - Google Patents

音場再生装置

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Publication number
JPH05243882A
JPH05243882A JP4040894A JP4089492A JPH05243882A JP H05243882 A JPH05243882 A JP H05243882A JP 4040894 A JP4040894 A JP 4040894A JP 4089492 A JP4089492 A JP 4089492A JP H05243882 A JPH05243882 A JP H05243882A
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JP
Japan
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signal
signals
stereo
input
monaural
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Application number
JP4040894A
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English (en)
Inventor
Masaharu Matsumoto
正治 松本
Hiroko Numazu
浩子 沼津
Mitsuhiko Serikawa
光彦 芹川
Akihisa Kawamura
明久 川村
Takeshi Norimatsu
武志 則松
Akira Tagami
亮 田上
Mikio Oda
幹夫 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/012,265 priority patent/US5381482A/en
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力信号がステレオかモノラルかによりステ
レオ感の拡大処理の効果を切り替えることにより、モノ
ラル信号時の不自然感をなくす。 【構成】 入力信号がステレオ信号かモノラル信号かを
判定回路15により判定し、この結果によりのFIRフ
ィルタ7、8、9、10の出力信号と入力信号ML(t),MR
(t) の加算の割合を変化させ入力信号ML(t),MR(t) がス
テレオであればFIRフィルタ7、8、9、10の出力
信号の方を大きく、入力信号ML(t),MR(t) がモノラルの
場合はFIRフィルタ7、8、9、10の出力信号の方
を小さくするよう加算器13、14における加算の割合
を制御することにより、入力信号がモノラルの場合の音
像のボケや音質の劣化を目立たないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AV(オ−ディオ・ビ
ジュアル)機器において、迫力や臨場感のある音響再生
を行う音場再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像・音響分野においてはVTR
の普及により映画を家庭で楽しむために大画面及び迫力
や臨場感のある音響再生が望まれ、これに対応するハ−
ドウエアの開発が望まれている。(図4)は、従来のテ
レビの内蔵スピ−カを使用してステレオ感の拡大を行う
音場再生装置のブロック図である。
【0003】(図4)において、1は放送局等から送ら
れてくる電波を受信、復調して得られた音響信号または
ビデオ・テ−プ・レコ−ダ等のパッケ−ジメディアから
出力される音響信号でステレオ信号の場合はLchの信
号が入力される入力端子、2は同様にRch用の入力端
子である。このとき、入力端子1、2はモノラル信号の
場合は同一の信号を2つに分岐して同じ信号を入力す
る。3はテレビ、4はテレビ3のLch内蔵スピ−カ、
5はテレビ3のRch用内蔵スピ−カ、6はテレビ3の
中央前方に位置する視聴者、7、8は入力端子1に入力
された音響信号が視聴者6の左側方から放射されたよう
に感じるよう処理を行うFIRフィルタ、9、10は同
様に入力端子2に入力された音響信号が視聴者6の右側
方から放射されたように感じるよう処理を行うFIRフ
ィルタ、hL(t)、hR(t)はFIRフィルタのタップ係数
((図6)において説明する)として設定されたインパ
ルス応答、11、12は入力端子1、2に入力された信
号とFIRフィルタ7、8、9、10の出力信号を加算
する加算器である。
【0004】(図4)に示された従来例において、まず
入力端子1に入力された信号はFIRフィルタ7、8に
入力されるが、このFIRフィルタは視聴者6に対し
て、左側方に実際にスピ−カが置かれて音を放射した場
合と同様の頭部伝達関数をテレビ3の内蔵スピ−カ4、
5から音を放射して実現できるような処理を行う。この
処理方法について(図5)を用いて説明を行う。
【0005】(図5)において20は信号S(t) ((t)
はこの信号がアナログの時間信号であることを示す)を
発生させる発振器、h1(t)はスピ−カ4と視聴者6の左
耳の位置(正確にはスピーカ4にインパルスを入力した
時の鼓膜の位置での応答であるが、測定を行う場合は耳
道入口の位置で行う、以下同様)における頭部伝達関数
(以下、時間領域での説明を行うためインパルス応答と
呼ぶ。但し、周波数領域で考えても同様の結果が得られ
る)、h2(t)は、スピ−カ4と視聴者6の右耳の位置に
おけるインパルス応答、h3(t)は、スピ−カ5と視聴者
6の左耳の位置におけるインパルス応答、h4(t)は、ス
ピ−カ5と視聴者6の右耳の位置におけるインパルス応
答、21は視聴者の左側方に配置されたスピ−カ、h
5(t)は、スピ−カ21と視聴者6の左耳の位置における
インパルス応答、h6(t)は、スピ−カ21と視聴者6の
右耳の位置におけるインパルス応答である。但し、(図
4)と同様の機能のものについては同じ番号で示してい
る。
【0006】このような構成において、信号S(t) をス
ピ−カ21から放射した場合、視聴者6の耳に到達する
音は、左耳L(t) では、
【0007】
【数1】
【0008】右耳R(t) では
【0009】
【数2】
【0010】(但し、*は畳込み演算を表している。)
と表される。実際は、スピ−カ自身の伝達関数などが掛
け合わされることとなるが、これは無視することとす
る。またスピ−カ等の伝達関数がh5(t)、h6(t)に含ま
れていると考えても良い。
【0011】また、インパルス応答及び信号S(t) を時
間が離散的なディジタル信号として考え、それぞれ L(t) → L(n) R(t) → R(n) h5(t) → h5(n) h6(t) → h6(n) S(t) → S(n) (nは実際はnTで、Tはサンプリング時間を表すが一
般的にTを省略して表記する。また、nは0以上の整数
である。)と表すと、(数1)、(数2)は次のように
なる。
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】ここでNは、インパルス応答h5(n)、h
6(n)の長さである。
【0015】また、同様に信号S(t) がスピ−カ4、5
から放射されて、視聴者6に到達する音は、左耳L’
(t) では、
【0016】
【数5】
【0017】右耳R’(t) では
【0018】
【数6】
【0019】と表され、同様に
【0020】
【数7】
【0021】
【数8】
【0022】となる。
【0023】頭部伝達関数が等しければ音が同方向から
聞こえるということを前提にする(この前提は一般的に
正しい)と、
【0024】
【数9】
【0025】より
【0026】
【数10】
【0027】
【数11】
【0028】より
【0029】
【数12】
【0030】となるように、hL(n),hR(n)を決定すれ
ば良い。例えば、(数10)、(数12)を周波数領域
の表現で書き直すと、
【0031】
【数13】
【0032】
【数14】
【0033】のように畳込み演算が乗算に代わり、後は
それぞれのインパルス応答をFFTして伝達関数にした
ものになる。FIRフィルタの伝達関数HL(n)、HR(n)
以外は測定により得られることからFIRフィルタの伝
達関数をこの2つの式から次式のようにして求めること
ができる。
【0034】
【数15】
【0035】
【数16】
【0036】更に、求まったHL(n)、HR(n)をIFFT
してhL(n),hR(n)が得られる。また、時間領域の表現
のまま行列式で求める方法もある。
【0037】このようにして決定されたhL(n),hR(n)
を用い、信号S(n) とスピ−カ4から出力される信号に
はhL(n) と、スピ−カ5から出力される信号にはh
R(n)とを畳み込み、放射することにより視聴者6は実際
に左側方のスピ−カ21を鳴らさなくても、左側方から音
が鳴っていると感じさせることが可能となる。
【0038】また、タップ係数hL(t),hR(t)を(図4)
のFIRフィルタのようにFIRフィルタ7、8とは逆
に設定することにより、視聴者の右側方に音像を定位さ
せることが可能である。従って、(図4)では簡易的に
この方法を取った例を示したが、当然きちんと視聴者の
右側方に音像が定位するような特性をFIRフィルタ
9、10に設定して行っても良い。
【0039】また、実際に畳込み演算を行うのはFIR
フィルタ7、8、9、10である。このFIRフィルタ
の基本的な構成を(図6)に示す。(図6)において、
22は信号を入力する入力端子、23は信号をτ時間だ
け遅延させる遅延素子、24はタップ係数と呼ばれるも
のと入力信号の乗算を行う乗算器、25は複数の入力信
号を加算する加算器、26は信号を出力する出力端子、
h(n) (n:0〜N−1)はタップ係数として設定され
たある特性を持つインパルス応答である。
【0040】通常このようなFIRフィルタには乗加算
を高速に行うDSPや専用LSIが用いられる。乗算器
24には図のようにインパルス応答h(n) がタップ係数
として設定され、遅延素子23にはアナログ信号をディ
ジタル信号に変換する際のサンプリング周波数に対応す
る遅延時間が設定され、入力される信号に対してそれぞ
れ乗加算と遅延を繰り返すことにより(数3)、(数
4)で示したような畳込み演算を実行する。従って、こ
のFIRフィルタに信号を入力することにより、インパ
ルス応答h(n)の特性が入力信号に畳み込まれ、出力され
ることなる。以上は、ディジタル信号の場合であるの
で、実際はこのFIRフィルタの前にアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するA/Dコンバ−タ及び後ろにデ
ィジタル信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバ−
タが必要であるが(図4)、(図5)では省略している
(以下の図でも省略している)。
【0041】以上のような処理をFIRフィルタ7、8
で行い、同様に視聴者6の右側方に音像が定位するよう
な処理をFIRフィルタ9、10で行う。
【0042】次に加算器11、12において入力端子
1、2に入力された信号とFIRフィルタ7、8、9、
10により処理された信号が加算されてテレビ3の内蔵
スピ−カ4、5から放射される。
【0043】このとき視聴者6は入力端子1、2に入力
された信号がステレオ信号であった場合、入力端子1に
入力されたLch信号が左側方と内蔵スピ−カ4から、
そして入力端子2に入力されたRch信号が右側方と内
蔵スピ−カから出力されることとなり、仮想的なスピー
カが左右に広がった形で置かれたのと同じ状態になるた
め、視聴者はステレオ感が大幅に拡大したように感じる
こととなる。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、ステレオ感の拡大を意図しているにも
かかわらず入力信号がモノラルの場合でも同様の処理を
してしまい、音像が前方に浮き出るような現象や、視聴
者が正確に中央に位置していないために音像がぼけてし
まうといった現象が起きる。また、特に入力信号がモノ
ラルで音声信号の場合は、音像がぼけてしまい明瞭感が
悪くなったり、音質の劣化がめだつようになる。
【0045】本発明は上記問題点に鑑み、入力信号がス
テレオかモノラル(またはそれに近い信号、以下同様)
かを判定し、ステレオ信号時のみ処理を行うことにより
ステレオ信号時にはステレオ感を拡大し、モノラル信号
時には音像のぼけや音質の劣化を目立たないようにする
ことが可能な音場再生装置を提供するものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の音場再生装置は、入力された音響信号がステ
レオ信号かモノラル信号かを判定する判定手段と、2個
以上のスピ−カと、頭部伝達関数を実現する複数の演算
手段と、演算手段の出力信号と入力された音響信号を該
判定手段の結果によりその割合を変えて加算する2個以
上の加算手段とから構成されている。
【0047】
【作用】この構成により、入力信号がステレオ信号かモ
ノラル信号かを判定手段により判定し、この結果によ
り、入力信号がステレオ信号であれば演算手段の出力信
号の方を大きく、入力信号がモノラル信号の場合は演算
手段の出力信号の方を小さくするよう加算手段における
加算の割合を制御することにより、ステレオ信号時には
ステレオ感を拡大し、モノラル信号時には音像のボケや
音質の劣化を目立たないようにすることが可能である。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0049】(図1)は、本発明の第1の実施例におけ
る音場再生装置のブロック図である。図1において、1
3、14は入力される3つの信号を外部からの制御によ
りその加算の割合を変化させて加算する加算器、15は
入力される2つの信号の和と差を求め、更にこれらの比
をとり、その値に応じ加算器13、14における加算の
割合を制御する判定回路、S1(t),S2(t),S3(t),S4(t) は
FIRフィルタ7、8、9、10の出力信号、SL(t),SR
(t)は加算器13、14の出力信号、その他の(図4)
で示したものと同じ機能のものは同じ番号で示してい
る。
【0050】次に(図1)を用いて本実施例についてそ
の動作を説明する。通常VTRまたはテレビにおいて再
生または復調して得られる2ch信号ML(t)、MR(t)が
入力端子1、2に入力され、それぞれFIRフィルタ
7、8、9、10、加算器13、14、判定回路15に
入力される。
【0051】FIRフィルタ7、8、9、10では従来
例で述べたようにそれぞれ入力された信号が視聴者の左
右側方に仮想的にスピーカが置かれたような形で音像が
定位する処理が行われる。そして、判定回路15では次
式のような演算が行われる。
【0052】
【数17】
【0053】この値によって加算器13、14における
それぞれの信号の加算の割合が制御される。つまり、こ
の式により、モノラル信号の場合またはそれに近い信号
の場合は分子が小さくなり、αも零に近くなる。また、
ステレオ信号(ML(t) とMR(t) 間の相関が低い)の場合
は分子が大きくなり、αも大きくなる。
【0054】そして、加算器13、14において次式の
ような加算が行われる。
【0055】
【数18】
【0056】
【数19】
【0057】但し、αは(数17)の値そのままを使用
したが、実際は0〜1程度に対応する値に変換して使用
する。但し、この値はステレオ感の拡大の効果の大小を
どの程度にするかにより変更しても良い。また、ML(t),
MR(t) に(1- α) を乗じたが、これはαの値によって全
体の音量SL(t),SR(t) が変動しないようにするためで(1
- α) を掛けることは限定しない(つまり、音量が変化
してもよい場合は掛けなくても良い)。
【0058】このαを更新するタイミングによって効果
がふらつく可能性があるため、更新はある時間間隔をも
って行うほうが良い。
【0059】また、加算器での計算方法は次式のように
行っても良い。
【0060】
【数20】
【0061】
【数21】
【0062】但し、αの添え字Nは計算された時間経過
を示す。
【0063】この式の意味は、現時点で計算されたαN
の値が一つ前に計算されたαN-1より大きい場合はAの
値を一定量ΔA増加させて(数20)、(数21)を計
算し、逆の場合はAを一定量ΔA減衰させて(数2
0)、(数21)を計算するということである。ここで
は一定量ΔAだけ増減を行ったものを示したが非線形な
増減を行っても良い。また、現時点のαと一つ前のαの
大きさを比較する場合はある幅を持たせて計算しても良
い。以上の計算はαを更新するタイミングによって効果
がふらつく現象を避けるためである。
【0064】以上のような処理を行った後スピ−カ4、
5よりSL(t),SR(t) を放射することにより、入力信号が
ステレオ信号かモノラル信号かにより視聴者の左右側方
に定位する信号の音量を制御することができ、ステレオ
信号時は仮想的に作られたスピーカからの音が大きくな
り、ステレオ感が増大し、逆にモノラル信号時は仮想的
なスピーカの音量が小さくなるため通常再生と同じよう
になり、音像のボケや音質の劣化を防ぐことが可能であ
る。
【0065】(図2)は本発明の第2の実施例を示すブ
ロック図である。(図2)において、16はテレビ放送
電波を受信するアンテナ、17は音声受信回路、Pは送
られてきた音声信号がステレオか2音声放送(2ヵ国放
送等)かを判定する制御信号、その他の(図1)、(図
4)に示したものと同じ機能のものは同じ番号で示して
いる。
【0066】次に(図2)を用いて本実施例についてそ
の動作を説明する。まず送られてきたテレビ放送電波を
アンテナ16により受信し、音声受信回路17により音
声信号を復調する。同時に音声受信回路17では、受信
信号中から送られてきた音声信号がステレオか2音声か
を制御する制御信号Pを抽出する。ここで抽出された制
御信号Pは加算回路13、14に入力される。
【0067】FIRフィルタ7、8、9、10では従来
例で述べたように、それぞれ入力された信号が視聴者の
左右側方に定位するような処理が行われる。
【0068】加算器13、14においては、FIRフィ
ルタ7、8、9、10の出力信号及び入力信号ML(t),MR
(t) を次式のようにして加算を行なう。
【0069】
【数22】
【0070】
【数23】
【0071】この式の意味は制御信号Pがステレオを示
していた場合はBを0.5とし、制御信号Pがステレオ
でない場合はBを零として計算するということである。
制御信号Pがステレオを示していた場合にBを0.5に
するとしたが、これはステレオ感の拡大の効果の大小を
どの程度にするかにより変更しても良い。例えば、全体
の音量が変化しても良ければ(1- B) をML(t) 、MR(t)
に乗じなくても良いし、Bを0と0.5としているが0
と2としても良い。
【0072】以上のような処理を行った後、スピ−カ
4、5よりSL(t),SR(t) を放射することにより、入力信
号がステレオ信号かモノラル信号かにより視聴者の左右
側方に定位する信号の音量を0か1(又は有限の値)か
に切り替えることが可能となり、ステレオ信号の場合は
よりステレオ感を増大することができ、モノラル信号時
は逆に仮想的なスピーカから音を放射しないようにで
き、モノラル信号時の音像のボケや音質の劣化を防ぐこ
とが可能となる。
【0073】以上の実施例では前方に配置するスピーカ
を2個としたが、2個以上のスピーカを使用して側方か
ら音が来るように構成しても良い。
【0074】(図3)は、3個のスピーカを用い、左側
方から音が来るようにする方法を説明する図である。
(図3)において18はFIRフィルタ、hC(t)はFI
Rフィルタ18に設定されているタップ係数(時間関数
のインパルス応答)、19は視聴者に対して中央に配置
したスピーカ、hCL(t) 、hCR(t) は中央に配置された
スピーカと視聴者の左右の耳の間のインパルス応答で、
その他、(図1)等と同じ機能を有するものには同じ番
号で示している。但し、hL(n)、hR(n)は先に示した従
来例、実施例とは異なる特性であるとする。
【0075】(図3)の構成は、2個のスピーカで実施
する場合を説明した(図5)の構成のものに、FIRフ
ィルタ18と試聴者の中央に配置したスピーカ19を加
えた形となっている。この構成で、視聴者の前方に配置
された3個のスピーカを鳴らした場合、2個の場合と同
様に、左耳では(ディジタル形式で表すと)、
【0076】
【数24】
【0077】右耳では、
【0078】
【数25】
【0079】と表され、 L(n) =L’(n) R(n) =R’(n) となるようにそれぞれのFIRフィルタ7、18、8の
タップ係数hL(n)、hC(n)、hR(n)を決定すれば良い。
これの決定は、例えばマルチチャンネル適応制御アルゴ
リズム(参考文献:S.J.Elliott et al,"Multiple-Poin
t Equalization in a Room Using Adaptive Digital Fi
lters",J.Audio Eng.Soc.,vol.37,No.11,1989.)を使用
して行う。このように3個のスピーカを使用した場合、
2個のスピーカの場合と比較してサービスエリアの広い
制御が可能となる。
【0080】このような原理を用い、第1、第2の実施
例と同様にして、前方に配置されたスピーカ4、19、
5を使用し、左右の側方から音が来るようにすることが
でき、実施例1、実施例2と同様の効果を得ると同時に
サービスエリアの点を向上させることが可能である。
【0081】なお、使用するスピーカ及びFIRフィル
タの個数を増加させることにより、サービスエリアの拡
大を更に図ることが可能となるが、構成規模が大きくな
るという欠点が生じる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明は、入力信号がステ
レオ信号かモノラル信号かを判定手段により判定しこの
結果により演算手段の出力信号と入力信号の加算の割合
を変化させ、入力信号がステレオであれば演算手段の出
力信号の方を大きく、入力信号がモノラルの場合は演算
手段の出力信号の方を小さくするよう加算手段における
加算の割合を制御することにより、ステレオ信号時には
ステレオ感の増大を図り、モノラル信号時は通常再生に
近い形にでき、音像のボケや音質の劣化を目立たないよ
うにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例におけるブロック図であ
る。
【図3】前方に配置された3個のスピーカにより側方ま
たは後方に音を定位させる方法を説明した図である。
【図4】従来の音場再生装置のブロック図である。
【図5】前方に配置された2個のスピーカにより側方ま
たは後方に音を定位させる方法を説明した図である。
【図6】FIRフィルタの構成を説明したブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、2 入力端子 3 テレビ 4 Lchスピーカ 5 Rchスピーカ 6 視聴者 7、8、9、10 FIRフィルタ 13、14 加算器 15 判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 明久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 則松 武志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田上 亮 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小田 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの入力された音響信号がステレオ信
    号かモノラル信号かを判定する判定手段と、視聴者の前
    方に配置された少なくとも2個のスピ−カと、これらの
    スピ−カから放射される音が視聴者の側方または後方に
    定位するよう視聴者の頭部伝達関数を実現する少なくと
    も2個の演算手段と、前記演算手段の出力信号と前記入
    力された音響信号を前記判定手段の結果によりその割合
    を変えて加算する少なくとも2個の加算手段を具備する
    音場再生装置。
  2. 【請求項2】 判定手段は、入力された信号がステレオ
    信号かモノラル信号かをこれら2つの信号の和と差の割
    合をある時間間隔で見て、その値の大小により判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の音場再生装置。
  3. 【請求項3】 判定手段は、テレビの地上及び衛星放送
    おいてステレオか2音声放送かの判定に使用されている
    制御信号を利用して判定することを特徴とする請求項1
    記載の音場再生装置。
  4. 【請求項4】 加算手段は判定手段から結果が出る度に
    加算する割合を現在の値から徐々に増加または減少させ
    ることを特徴とする請求項1記載の音場再生装置。
JP4040894A 1992-01-30 1992-02-27 音場再生装置 Pending JPH05243882A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4040894A JPH05243882A (ja) 1992-02-27 1992-02-27 音場再生装置
EP93101343A EP0553832B1 (en) 1992-01-30 1993-01-29 Sound field controller
DE69319456T DE69319456T2 (de) 1992-01-30 1993-01-29 Schallfeldsteuerungssystem
US08/012,265 US5381482A (en) 1992-01-30 1993-02-01 Sound field controller

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5644277A (en) * 1979-09-20 1981-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Sound multiplex receiving device
JPH04125000A (ja) * 1990-09-17 1992-04-24 Sony Corp 音場拡大装置

Patent Citations (2)

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