JPH0523932U - ブラシ

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(57)【要約】【目的】植毛部付近が乾燥し易いブラシを提供する。【構成】歯ブラシの柄２０の先端部２１に、毛束１１
の植毛穴２２に連通する植毛穴２２より小径の通気孔２
３を設ける。このようにしておくと、通気孔２３によっ
て毛束１１の植毛部が空気と接触し、毛束１１の植毛部
付近が乾き易い。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はブラシ、特に植毛部が乾燥し易いブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術と考案の課題】

ブラシは、例えば、柄のような本体部に多数の毛を植毛してブラシ部を形成したものが一般的であり、植毛部付近の通気性が悪いものが多い。

【０００３】従って、水と共に使用するブラシでは、植毛部付近が乾燥しにくく、例えば、歯ブラシのように口の中に入れるものは、ブラシ部にかびや細菌等が繁殖し易い状態となって衛生上好ましくなく、また、木製の柄に金属製の毛を植毛した工業用ブラシ等にあっては、その植毛部分が腐り易いといった問題が生じる。

【０００４】そこで、この考案の課題は、植毛部分が乾燥し易いようにブラシを改良することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案のブラシは、本体部に設けられた植毛穴にそれぞれ連通する通気孔を設けたのである。

【０００６】

【作用】

以上のように構成されたブラシは、通気孔によって毛の植毛部分が空気と接触する。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例について図面を参照して説明する。図１（ａ）に示すように、この歯ブラシはブラシ部１０と柄２０とから成り、ブラシ部１０は、毛束１１が縦横に適当な間隔で配置される複数の毛束１１の集合体である。

【０００８】前記柄２０には、図１（ａ）および（ｂ）に示すように、先端部２１に前記毛束１１の植毛穴２２と、その植毛穴２２にそれぞれ連通する植毛穴２２より小径の通気孔２３とが設けられている。

【０００９】従って、毛束１１の植毛時には、植毛穴２２と通気孔２３との段差により、毛束１１の位置決めが容易に行なえ、毛束１１が植毛された状態では、通気孔２３により毛束１１の植毛部分が空気と接触して毛束の植毛部分が乾き易い。

【００１０】なお、この考案は、上述した歯ブラシに限定されるものではなく、例えば工業用ブラシ等種々のブラシに適用できる。

【００１１】

【効果】

以上のように、この考案のブラシは、植毛穴にそれぞれ連通する通気孔を設けたため、その通気孔によって植毛部分が空気に接触するので、従来のブラシに比べて植毛部付近が乾き易くなる。

【００１２】このため、例えば歯ブラシのように口の中に入れるものは、使用後、短時間のうちにブラシ部全体が乾燥してかびや細菌等の繁殖が抑制されるので非常に衛生的であり、木製の柄に金属製の毛を植毛した工業用ブラシにあっては、植毛部分が腐りにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）はこの考案に係る一実施例を示す断面
図、（ｂ）は同上の柄を示す平面図

【符号の説明】１０ブラシ部１１毛束２０柄２１先端部２２植毛穴２３通気孔

【実用新案登録請求の範囲】