JPH0523907Y2 - - Google Patents

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JPH0523907Y2
JPH0523907Y2 JP1987198765U JP19876587U JPH0523907Y2 JP H0523907 Y2 JPH0523907 Y2 JP H0523907Y2 JP 1987198765 U JP1987198765 U JP 1987198765U JP 19876587 U JP19876587 U JP 19876587U JP H0523907 Y2 JPH0523907 Y2 JP H0523907Y2
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flow
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、ガス、石油燃料による瞬間式給湯機
や、太陽熱温水機器等に活用される流体(主に
水)の流量調節機構に係わるものである。
<従来の技術> 流量調節機構に関しては従来より、多数の考案
が成されているが、合成ゴム等の可撓性材質の流
量調節弁を有する流量調節機構は、固定形状の弁
を設け、水等の流体の流体圧により弁体を変形さ
せて流量調節を行つている。
<考案が解決しようとする問題点> 合成ゴム等の可撓性材質の流量調節弁を有する
流量調節機構に於いて、各部品の加工寸法、及び
加工後の材料硬度等のバラツキによる流量調節の
設定値のバラツキは、かなり大きな値となるが、
従来は、各部品の加工精度の規制、材料の厳選等
で対処するに留まつている。従つて、この形式の
流量調節機構は、性能的に、設定値のある範囲の
バラツキ幅を有する事を容認した上で活用されて
いる。
これに対し、特開昭62−118170号公報において
は、中央に流通口を有する円盤状の可撓性材質の
弁体と、この弁体の1次側に配位された押圧体と
を備えた流量調節機構が開示されている。上記弁
体は、1次側の流体圧力の変化により流通口の開
度が変化して2次側に流出する流量を一定に保つ
流量調整用の弁体であり、上記押圧体が、弁体を
押圧することにより、この円盤状の弁体が円錐台
形状に変形して、弁体の流通口の開度が変化する
ものである。このように、特開昭62−118170号の
流量調節機構は、押圧体による押圧力の調整によ
つて、弁体の開度を予め調節して、上記設定値の
バラツキを補正することができるものである。
本考案は、この種の流量調節機構をさらに改良
するものであり、弁体の開度を予め調節して、上
記設定値のバラツキを補正することができると共
に、押圧体により弁体の流通口を何れの開き寸法
に設定しても当該弁体が流体圧力の変化に鋭敏に
反応して、より確実に流量を一定に保つことので
きる流量調節機構を提供せんとするものである。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、中央に流通口11を有する可撓性材
質の弁体1と、この弁体の1次側に配位された押
圧体2とを備え、この弁体1が、1次側の流体圧
力の変化により流通口11の開度が変化して2次
側に流出する流量を一定に保つ流量調整用の弁体
であり、他方、押圧体2が、弁体1を押圧するこ
とにより、弁体の流通口11の開度を予め調節す
るものである流量調節機構において、次の構成を
有するものを提供することにより上記の課題を解
決する。
本考案においては、上記弁体1が、1次側に突
出する唇状突起部12と、この唇状突起部の中央
に開口した上記流通口11と、この唇状突起部の
外周に上記押圧体と対向する位置に設けられた被
押圧面13とを備える。この唇状突起部12は、
1次側に向かうに従い漸次その外径が減少する略
円錐台形をなす。他方、上記押圧体2が、弁体の
被押圧面13を2次側に向けて押圧するものであ
る。そしてさらに、流体の流れ方向に対して広角
拡散方向に形成された拡散流通路24が、この弁
体の1次側に配位されたものである。ここで、1
次側とは、弁体の流通口11の流入側(第1図で
は、弁体の流通口11より上方側)を意味し、2
次側とは、弁体の流通口11の流出側(第1図で
は、弁体の流通口11より下方側)を意味する。
尚、押圧体2は、ねじ部材となすことができ、
その締め付けトルクにより弁体を押圧するものと
して実施し得る。
又、拡散流通路24を、押圧体2に形成するよ
うにして実施することもできる。
<作用> 一般に、この種の流量調節機構は、1次側の流
体が、その弁体の流通口の開度を小さくする方向
に作用し、この流体の力と弁体の弾性力との釣り
合いにより流通口の開度が調整される。即ち、1
次側の流体圧力が大きい場合には流通口の開度が
小さくなり、1次側の流体圧力が小さい場合には
流通口の開度が大きくなるようにして、2次側へ
の流出流量を一定に保つようにしたものである。
従つて、流出流量をより確実に一定に保つために
は、1次側の流体圧力が、より確実に弁体に作用
して、小さな圧力変化に対しても、鋭敏に弁体の
流通口の開度が変化するようにすることが望まし
い。
本考案の流量調節機構においては、第1に、次
の作用を発揮する。即ち、流体の流れは、拡散流
通路24によつて、弁体の前方で広げられる。こ
の広がつた流れは、略円錐台形をなす弁体の唇状
突起部12に沿うように、その外周から中央に向
けて流れて、流通口11へと向かい2次側へ流出
する。従つて、広がつた流体の流れは、唇状突起
部12の略円錐台形の斜面を押圧し、その流通口
11を閉じる方向に作用する。このように、本考
案においては、拡散流通路24によつて、弁体の
前方で流体の流れが広がり、その流体圧力が弁体
の唇状突起部12に確実に作用するようにしてい
るため、小さな圧力変化でも、その変化が確実に
弁体の流通口11の開度の変化として現れ、流出
流量をより確実に一定に保つことができる。
また、第2に、本考案の流量調節機構において
は、押圧体2を、唇状突起部12の外周の被押圧
面13に対して押圧させると、唇状突起部12が
外方向に変形して、流通口11の開きが大きくな
る。このように、押圧体2の押圧力を調節するこ
とによつて、流通口11の開度を予め調整してお
くことができ、流量調節機能の性能のバラツキを
補正することができる。尚、このような補正によ
つて、唇状突起部12の形状は第3図aからbに
示すように若干変化するが、略円錐台形の形状は
維持されるため、上記第1の作用は、有効に発揮
される。従つて、本考案においては、何れの開度
に補正しても、確実な流量調節機能が発揮される
ものである。
<実施例> 以下、本考案に係る流量調節機構の実施例を図
面に基づき説明する。
第1図は、本考案にもとずく流量調節機構の断
面図、第2図は本考案の流量調節弁及びガイド通
路部品の外観斜視図であり、流体(例えば水)は
図の上側から入り下側から出る。
この機構は、内部に流路を有する本体3と、本
体3内に取着される弁体1とこの弁体1の流入口
側に配される押圧体2とから構成されている。
弁体1は、合成ゴム等の可撓性材質で、中央に
流通口11を有し、流通口11の流入側周囲に唇
状の突起部12を有する。ここで、唇状とは、流
通口11の周囲に形成され、径外方向からの流れ
により流通口11内を通過する流量を制限し得る
形状をいう。従つて、唇状突起部12は、流通口
11の全周にわたつて形成することが望ましい
が、一部が切欠しているのであつてもよい。唇状
突起部12の外周には、押圧体2の押圧を受ける
被押圧面13を有する。
この弁体1は、本体3に形成された段部31に
その底面(流出口側端面)が受容された状態で本
体3内に配されている。
押圧体2は、外周におねじが形成された中空筒
状のねじ部材であり、本体3に形成されためねじ
に螺合される。このねじによる締め付けにより、
弁体1は、本体3内に固定される。この締め付け
のために、押圧体の上面(流入口側端面)には締
め付け用の工具穴21が形成され、底面(流出口
側端面)には弁体1の被押圧面13を押圧する押
圧周条22が形成されている。
押圧体2の中空部には、その内部中央に遮蔽板
部23が形成されている。この遮蔽体部23に
は、流体の流れ方向に対して広角拡散方向に、拡
散流通路24が複数個形成されている。この拡散
流通路24は、流体の流れを広げることを目的と
するものであり、この目的を果たすものであれ
ば、その形状や個数の変更は自由であり、又、押
圧体2とは別体の部材により形成してもよい。
以上のように、弁体1は、押圧体2で固定され
ており、流体は、押圧体2に穿孔された拡散流通
路24を通つて流出する。この時、流体流れは一
度流量調節機構の外心部方向に広げられ、その
後、弁体の唇状突起部12を中心方向に押すよう
な流れ模様を呈しながら流線を形成するため、前
述の作用の第1において説明した要領で、流量調
節弁の作用を有効に発揮する。
しかして、弁体1等の加工寸法のバラツキや、
材料の組成或いは成形加工等による硬度びその剛
性或いは可撓性等のバラツキに起因する流量調節
機構としての流量制御特性のバラツキは、第3図
に示す如く、押圧体2による弁体1の固定締結ト
ルクの調整によつて、弁体1に設けられた唇状突
起部12の形状を変位させることで補正が可能と
なる。
第3図でaは押圧体2の締め付けトルクが最小
の時を示している。又、bは、押圧体2の締め付
けトルクが最大の時を示している。このように、
押圧体2の押圧力を大にするに伴い、唇状突起部
12の開度が大となる。
<考案の効果> 本考案は、弁体の開度を予め調節して、上記設
定値のバラツキを補正することができると共に、
押圧体により弁体の流通口を何れの開き寸法に設
定しても当該弁体が流体圧力の変化に鋭敏に反応
して、より確実に流量を一定に保つことのできる
流量調節機構を提供することができたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に基づく流量調節機構の断面
図、第2図は本考案の流量調節用の弁体及び押圧
体の外観斜視図、第3図a及びbが夫々本考案の
流量調節用の弁体の唇状突起部の変位の状態図で
ある。 1……弁体、2……押圧体、3……本体、11
……流通口、12……唇状突起部、24……拡散
流通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 中央に流通口11を有する可撓性材質の弁体
    1と、この弁体の1次側に配位された押圧体2
    とを備え、 上記弁体1が、1次側の流体圧力の変化によ
    り流通口11の開度が変化して2次側に流出す
    る流量を一定に保つ流量調整用の弁体であり、 上記押圧体2が、弁体1を押圧することによ
    り、弁体の流通口11の開度を予め調節するも
    のである流量調節機構において、 上記弁体1が、1次側に突出する唇状突起部
    12と、この唇状突起部の中央に開口した上記
    流通口11と、この唇状突起部の外周に上記押
    圧体と対向する位置に設けられた被押圧面13
    とを備え、 この唇状突起部12が、1次側に向かうに従
    い漸次その外径が減少する略円錐台形をなし、 上記押圧体2が、弁体の被押圧面13を2次
    側に向けて押圧するものであり、 さらに、流体の流れ方向に対して広角拡散方
    向に形成された拡散流通路24が、この弁体の
    1次側に配位されたことを特徴とする流量調節
    機構。 2 押圧体2がねじ部材であり、その締め付けト
    ルクにより弁体を押圧するものであることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    流量調節機構。 3 拡散流通路24が押圧体2に形成されてなる
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項又は第2項記載の流量調節機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62118170A (ja) * 1985-10-25 1987-05-29 ヴア−ネイ・ラボラトリ−ズ・インコ−ポレ−テツド 可変流量制御弁

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