JPH0523861U

JPH0523861U - ユニツト水槽

Info

Publication number: JPH0523861U
Application number: JP8073391U
Authority: JP
Inventors: 幸彦國松; 安坦廣田
Original assignee: 朝日マリンフアミリー株式会社
Priority date: 1991-09-10
Filing date: 1991-09-10
Publication date: 1993-03-30

Abstract

(57)【要約】【目的】大型成形した場合にも運搬、移動に余儀なくさ
れることがなく、オフィスやショールーム等の陳列スペ
ースやイベントに応じて様々なデイスプレイ形態にレイ
アウトできる水槽を提供せしめる。【構成】互いに独立した複数の水槽単位体１Ａ，１Ａ…
で全体をして統一した単一容器の水槽１を構成する。具
体的には、平面所望形状の水槽１を直交配置で４分割に
分離すべく区画成形された４つの水槽単位体１Ａ，１Ａ
…を分離、移動できるように組み付け、好ましくはそれ
ぞれの水槽単位体１Ａ，１Ａ…の下に、独自で熱帯魚等
の生物が飼育観賞できるようにポンプ、濾過槽若しくは
水温調節器等の生命維持装置を格納せしめた基台単位体
２Ａ，２Ａ…を連設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は観賞魚用等の水槽の改良に関し、更に詳しくはオフィスやショールーム等の陳列スペースに応じて様々なデイスプレイ形態にレイアウトできるユニット水槽に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、観賞魚用等の水槽は、透明なガラス又は合成樹脂から上方開口の立方形状に成形されているもので、浄化装置等を装備させた種々な水槽が既に案出されている。

【０００３】従来、斯かる観賞魚用等の水槽としては、例えば、図５に示すように、透明なガラス又は合成樹脂等からなる水槽１の中に、該水槽１より小型の透明ガラス又は合成樹脂からなる内槽７を設け、水槽１と小型の内槽７の間の上部に浄化装置８付の蓋９を取付てなる二重式観賞魚用水槽があった（実開昭６１−６９９６２号公報参照）。

【０００４】その他、図６に示す如く直角三角形を底面とする檮状体の上側を開口した水槽（水密容器）１であって、同水槽１内に、水を盛った状態で水没する程度の高さの水孔石を粗に収納した密閉容器１０を収めると共に、その容器１０の底部に設けた孔から水又は空気を密閉容器内に送給する一方、その上部付近の壁面に排水・排気孔を穿設し、前記水槽１（水密容器）の少なくとも、直角な隅角部に対向する面を透明材料よりなる薄板より構成してなるコーナー用水槽があった（実開平１−８２７６０号公報参照）。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の水槽のうち、上掲した実開昭６１−６９９６２号公報に開示されている二重式観賞魚用水槽にあっては、常に定形的な形状を呈していることから飽き易く、また、陳列スペースに応じて、例えば広いオフィスのロビーなどに設置できるように、大型化した場合には、運搬、移動に余儀なくされるといった問題があった。

【０００６】また、上掲した特開昭６１−２９６３８１号公報に開示されているコーナー用水槽にあっては、室内隅部の有効利用を図るべくコンパクトに設置できるものであるが、オフィスやショールーム等のスペースに応じた様々なレイアウトに対応させることができず、まして他の調度品と組み合わせて自由自在に水槽の形状、大きさを変化せしめることはできなかった。

【０００７】一方、イベントや使用目的に応じて様々な形態にレイアウトされる昨今のショールームや展示会場にあっては、清涼感に溢れたマリン感覚が取入れられ、また、簡単にして室内のレイアウトに対応できるインテリアが持て囃されていることも相俟って、ある時には集合させて大きな一個の水槽をなし、ある時には個々に分散させて他の調度品と組み合わせるなど、自由にレイアウトできるインテリア感覚の水槽が要望されていた。

【０００８】本考案は斯かる問題点及び要望に鑑みてなされたもので、大型成形した場合にも運搬、移動に余儀なくされることがなく、オフィスやショールーム等の陳列スペースやイベントに応じて様々なデイスプレイ形態にレイアウトできるユニット水槽を提供することを目的とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、全体をして統一した単一容器の水槽が互いに独立した複数の水槽単位体から構成された（好ましくは全体をして統一した単一容器の水槽が互いに独立した複数の水槽単位体に分離、移動できるように組み付けられた）ユニット水槽に存し、延いては望形状の水槽と、該水槽の下に配置された基台とからなり、前記水槽は少なくとも２以上に分離すべく区画成形された複数の水槽単位体から構成され、かつ、それぞれの水槽単位体に同水槽単位体の数に応じて分離された基台単位体を連設せしめたユニット水槽に存する。

【００１０】また、上掲のユニット水槽を、直交配置で４分割に分離すべく区画成形された４つの水槽単位体からなる断面円形状の水槽と該水槽の下に配置された同形状の基台とで構成し、かつ、それぞれの水槽単位体には、独自で熱帯魚等の生物が飼育観賞できるようにポンプ、濾過槽若しくは水温調節器等の生命維持装置を、各水槽単位体と一体的に分離される基台単位体を介して格納せしめるのが好ましい。

【００１１】

【作用】

このように構成される本考案のユニット水槽は、全体をして統一した単一容器の水槽が互いに独立した複数の水槽単位体から構成された（好ましくは分離、移動できるように組み付けられた）ことによって、ある時には大きな一個（単一容器）の水槽をなし、ある時には個々の水槽単位体に分散させて他の調度品と組み合わせられるなど、自由に水槽の形態が変化されることとなり、かつ、斯かる水槽形態の変化により見る人の感興をそそり、延いては水槽としての趣向性並びに商品価値を高めることとなる。また、仮令、全体をして大型の水槽を形成したとしても、水槽単位体毎に個別に運搬、移動がなされることとなる。

【００１２】また、それぞれの水槽単位体に同水槽単位体の数に応じて分離される基台単位体を連設し、かつ、各水槽単位体に、独自で熱帯魚等の生物が飼育観賞できるようにポンプ、濾過槽若しくは水温調節器等の生命維持装置を前記基台単位体を介して格納せしめれば、水槽単位体の分離、移動範囲が制限されることなく、自由に水槽単位体を分散せしめられることとなる。

【００１３】

【実施例】

次に本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。図中Ａは、本考案に係るユニット水槽であり、このユニット水槽Ａは、図１に示すように、全体をして統一のある平面円形状の水槽１と、該水槽１の下方に配設された同形状の基台２とを備えている。

【００１４】前記水槽１は、直交配置で４分割に分離すべく区画成形された４つの水槽単位体１Ａ，１Ａ…から離合自在に構成されている。すなわち、ガラス又は合成樹脂等の透明板から一体成形された各水槽単位体１Ａは、図４に示すように、交角が９０度の略扇状を呈した底面板１ａ上の外周円弧に沿って立設された曲面状の正面板１ｂと、該正面板１ｂの両端に互いが直交配置になるように連設された一対の側面板１ｃ，１ｃと、該側面板１ｃ，１ｃの開放端に架設された背面板１ｄとで平面略１／４円形状の立方体に構成されており、４つの水槽単位体１Ａ，１Ａ …を着脱自在に組み合わせることにより全体をして統一のある大型の円形水槽をなすものである（図１参照）。

【００１５】また、上掲した水槽単位体１Ａ，１Ａ…の背面板１ｄは、各水槽単位体１Ａ，１Ａ…を組み合わせた時に全体をして円形状のくり抜き空間Ｓを形成すべくそれぞれが弧状を呈しているもので、円柱等の建造物や室内観賞用の植木などを中心に介在させて組み付け出来るように工夫されている。

【００１６】一方、それぞれの水槽単位体１Ａ，１Ａ…の下には、独自で熱帯魚等の生物が飼育観賞できるように後述するポンプ４、濾過槽５若しくは水温調節器（図示せず）等の生命維持装置を格納せしめた基台単位体２Ａ，２Ａ…が連設されている。

【００１７】この基台単位体２Ａ，２Ａ…は、前記水槽単位体１Ａ，１Ａ…が組み合わされた時に全体をして１個の円形基台２を構成するように平面１／４円形状の中空立方体に形成されており、該基台単位体２Ａと前記水槽単位体１Ａとは、外部から見えないように背面化粧板で被装された接続パイプ３を介して連通されている。換言すれば、前記水槽単位体１Ａの底面等の所望位置に形成された排水口（図示せず）と前記基台単位体２Ａ内に格納せしめたポンプ４とを前記接続パイプ３で連結しており、また、前記汲上ポンプ４の出口は濾過槽５と連通すべく排出パイプ（図示せず）を介して前記水槽単位体１Ａの給水口（図示せず）と接続されており、同経路を循環させることにより水の濾過作用をなすものである。尚、図中６は、各基台単位体２Ａ，２Ａ…の底面に取り付けられたキャスターである。

【００１８】このように構成される本考案のユニット水槽Ａは、例えば、陳列スペースの広いところでは、図１に示すように、各水槽単位体１Ａ，１Ａ…を組み合わせて全体をして大きな一個の円形水槽を提供できると共に、オフィス内のレイアウトに応じて、例えば、図５に示すように、各水槽単位体１Ａ，１Ａ…を個々に分散させて他のテーブルＴと組み合わせるなど、自由に水槽１の形態を変化できることとなる。また、それぞれの水槽単位体１Ａ，１Ａ…に連設された基台単位体２Ａ，２Ａ…内にポンプ４、濾過槽５若しくは水温調節器等の生命維持装置を格納せしめたことによって、各水槽単位体１Ａ，１Ａ…毎に熱帯魚等の生物が飼育観賞できるようになる他、水槽単位体１Ａ，１Ａ…の分離、移動範囲が制限されることなく、自由に水槽単位体１Ａ，１Ａ…を分散せしめられることになり、あらゆるレイアウトに対応できるものである。また、各水槽単位体１Ａ，１Ａ…の頂面に透明若しくは半透明等の板材を被冠せしめることによりテーブルとしても兼用できることは云うまでもない。

【００１９】尚、本考案はこれら実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本実施例では、水槽単位体１Ａ，１Ａ…で組み合わされた水槽１の全体形状が平面円形状になるように構成してあるが、これに限定されることなく、同平面形状が、楕円形、三角形、正方形或はその他の適宜形状を醸し出すように各水槽単位体１Ａ，１Ａ…を形成しても良いものである。また、各水槽単位体１Ａ，１Ａ…を組み合わせた時に各水槽単位体同士がずれないように互いを着脱自在に連結固定させる適宜接続手段を用い得ることは云うまでもない。更に、本実施例では水槽単位体１Ａに応じて基台２も分離、移動できるように基台単位体２Ａ，２Ａ…で基台２を形成しているが、これに限定されることなく、基台２を一体物ですなわち定形基台に構成しても良い。換言すれば、コスト等との関係で各基台単位体２Ａ，２Ａ…内にそれぞれポンプ、濾過槽、水温調節器等の生命維持装置を兼備させることが難しい場合は、基台２を定形させてその中に大型の生命維持装置を格納しておき、それぞれに分離、移動せしめた各配置の水槽単位体１Ａ，１Ａ…と斯かる定形基台２内に設けた生命維持装置とを配管すべく構成しても良いものである。尚、その際は、斯かる配管が床面上に現出しないようにカーペット等で被覆されることは云うまでもない。また、本明細書で言及されているユニット水槽とは、本実施例の如き観賞魚用の水槽に限られることなく、ショーケースや食品陳列ケース等の如き外側から中を透視できるように少なくとも壁面に透明板を用いてなる全てのケーシングに応用できるものであり、本考案はそれら全てを包摂するものである。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、全体をして統一した単一容器の水槽が互いに独立した複数の水槽単位体から構成された（好ましくは分離、移動できるように組み付けられた）ことによって、ある時には大きな一個（単一容器）の水槽をなし、ある時には個々の水槽単位体に分散させて他の調度品と組み合わせられるなど、自由に水槽の形態を変化できるため、斯かる水槽形態の変化により見る人の感興をそそり、水槽としての趣向性並びに商品価値に優れた斬新なるユニット水槽を提供できることとなった。

【００２１】また、それぞれの水槽単位体に同水槽単位体の数に応じて分離される基台単位体を連設し、かつ、各水槽単位体に、独自で熱帯魚等の生物が飼育観賞できるようにポンプ、濾過槽若しくは水温調節器等の生命維持装置を前記基台単位体を介して格納せしめれば、水槽単位体の分離、移動範囲が制限されることなく、自由に水槽単位体を分散せしめられるため、オフィスやショールーム等の陳列スペースや使用目的に応じた様々な形態のレイアウトに対応できることとなった。

【００２２】このように本考案のユニット水槽は、水槽単位体毎に分離できるため、大型成形した場合にも運搬、移動に余儀なくされることがなく、オフィスやショールーム等の陳列スペースやイベント目的に応じてバラエティに富んだ陳列形態にレイアウトできるユニット水槽を提供できるものである。また、本考案は構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、

【図１】本考案に係るユニット水槽の斜視図である。

【図２】同平面図である。

【図３】同正面図である。

【図４】水槽を構成する水槽単位体の一部切欠斜視図で
ある。

【図５】水槽単位体とテーブルとを組み合わせたレイア
ウトを示す説明図である。

【図６】従来の水槽を示す斜視図である。

【図７】他の従来例を示す水槽の平面図である。

【符号の説明】

Ａユニット水槽１水槽１Ａ水槽単位体１ａ底面板１ｂ正面板１ｃ側面板１ｄ背面板２基台２Ａ基台単位体３接続パイプ４ポンプ５濾過槽６キャスターＴテーブル

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】全体をして統一した単一容器の水槽が互い
に独立した複数の水槽単位体から構成されてなることを
特徴とするユニット水槽。
【請求項２】全体をして統一した単一容器の水槽が互い
に独立した複数の水槽単位体に分離、移動できるように
組み付けられたことを特徴とするユニット水槽。
【請求項３】所望形状の水槽と、該水槽の下に配置され
た基台とからなり、前記水槽は少なくとも２以上に分離
すべく区画成形された複数の水槽単位体から構成され、
かつ、それぞれの水槽単位体には、同水槽単位体の数に
応じて分離された基台単位体を連設せしめたことを特徴
とする請求項１に記載のユニット水槽。
【請求項４】平面円形状の水槽と、該水槽の下に配置さ
れた同形状の基台とからなり、前記水槽は直交配置で４
分割に分離すべく区画成形された４つの水槽単位体から
構成され、かつ、それぞれの水槽単位体には、独自で熱
帯魚等の生物が飼育観賞できるようにポンプ、濾過槽若
しくは水温調節器等の生命維持装置を、各水槽単位体と
一体的に分離される基台単位体を介して格納せしめたこ
とを特徴とする請求項１に記載のユニット水槽。