JPH05237709A - Ｔａチップ固定用ネジ - Google Patents
Ｔａチップ固定用ネジInfo
- Publication number
- JPH05237709A JPH05237709A JP7529692A JP7529692A JPH05237709A JP H05237709 A JPH05237709 A JP H05237709A JP 7529692 A JP7529692 A JP 7529692A JP 7529692 A JP7529692 A JP 7529692A JP H05237709 A JPH05237709 A JP H05237709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- throw
- tip
- diamond
- cutting
- Prior art date
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- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スローアウェイ式切削工具のチップを固定す
るネジに関し、焼き付けを防止し、操作性を高めること
を目的とする。 【構成】 ネジの少なくとも接触部分にダイヤモンドを
接着し、切削応力に対し緩みにくく、更に焼き付け、噛
み込み等を防止する構成とした。
るネジに関し、焼き付けを防止し、操作性を高めること
を目的とする。 【構成】 ネジの少なくとも接触部分にダイヤモンドを
接着し、切削応力に対し緩みにくく、更に焼き付け、噛
み込み等を防止する構成とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスローアウェイ式カッタ
ーにおいて、チップ固定方法に使用されるクランプネジ
に関する。
ーにおいて、チップ固定方法に使用されるクランプネジ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】スローアウェイチップのクランプ機構の
中には、ピン穴有品を頭部テーパ付ネジで、ピン穴無品
をクランプ駒やクサビでネジ止めする方法がある。いず
れにしても、ネジにて簡易に脱着し刃先、チップ交換を
行っている。
中には、ピン穴有品を頭部テーパ付ネジで、ピン穴無品
をクランプ駒やクサビでネジ止めする方法がある。いず
れにしても、ネジにて簡易に脱着し刃先、チップ交換を
行っている。
【０００３】そのため、ネジには様々な工夫が行われて
おり、特に頻繁に脱着するためネジの焼き付け防止には
従来から潤滑剤を塗布して滑りを良くする方法が一般的
に実施されている。例えば、モリコート（潤滑剤の製品
名称−ダウコーニング社製）の様なものをネジ部分に塗
布し、数回繰り返し使用し、さらに潤滑性が落ちるため
再度塗布して使用している。潤滑性が落ちてくると、噛
み込み、焼き付けを生じ易くなり、スローアウェイチッ
プを固定するための小径のネジであるため、緩めること
が困難となる等、操作性が悪くなっていた。
おり、特に頻繁に脱着するためネジの焼き付け防止には
従来から潤滑剤を塗布して滑りを良くする方法が一般的
に実施されている。例えば、モリコート（潤滑剤の製品
名称−ダウコーニング社製）の様なものをネジ部分に塗
布し、数回繰り返し使用し、さらに潤滑性が落ちるため
再度塗布して使用している。潤滑性が落ちてくると、噛
み込み、焼き付けを生じ易くなり、スローアウェイチッ
プを固定するための小径のネジであるため、緩めること
が困難となる等、操作性が悪くなっていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本願発明はネジの焼き
付け防止のため、金属粉末を使用することにより潤滑性
を長期に維持し、締め付け、脱着を容易にし、さらにス
プレー塗布等により行っていた回数を減少させ、汚れる
等の要因をなくすことを目的とする。
付け防止のため、金属粉末を使用することにより潤滑性
を長期に維持し、締め付け、脱着を容易にし、さらにス
プレー塗布等により行っていた回数を減少させ、汚れる
等の要因をなくすことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明者らは
は、金属物質の種類と鍍金、被覆、接着等様々な方法を
検討した結果、ダイヤモンド粉末の潤滑性が優れている
こと、接着によりダイヤ粒子により接触部分に傷等の問
題もすくなく、極めて操作性が良くなることがわかっ
た。
は、金属物質の種類と鍍金、被覆、接着等様々な方法を
検討した結果、ダイヤモンド粉末の潤滑性が優れている
こと、接着によりダイヤ粒子により接触部分に傷等の問
題もすくなく、極めて操作性が良くなることがわかっ
た。
【０００６】
【作用】ダイヤモンド粉末の潤滑性は、金属材料第１３
巻第２号 新しい機械的用途−金属薄膜による潤滑−に
よれば、固体潤滑剤として、ある程度温度上昇のところ
に使用するには、ＭｏＳ2 、金、銀等をイオンプレート
した薄膜として使用することが記載されている。さらに
イオンプレーティングで被覆するには、膜の強さは実用
上十分な強さをもち、かつ加えてまわりこみ効果をもつ
ところに大きなメリットがあることも記載されている。
特にネジのような凹凸のある形状に被覆するにはまわり
こみ効果は重要である。
巻第２号 新しい機械的用途−金属薄膜による潤滑−に
よれば、固体潤滑剤として、ある程度温度上昇のところ
に使用するには、ＭｏＳ2 、金、銀等をイオンプレート
した薄膜として使用することが記載されている。さらに
イオンプレーティングで被覆するには、膜の強さは実用
上十分な強さをもち、かつ加えてまわりこみ効果をもつ
ところに大きなメリットがあることも記載されている。
特にネジのような凹凸のある形状に被覆するにはまわり
こみ効果は重要である。
【０００７】そのため、切削工具の切れ刃近傍で使用す
るネジは、温度上昇、切削力による複雑な応力が関係し
てくるため解析することは難しいが、ダイヤモンド粒子
の表面が滑らかでありネジとチップの接触を妨げ、焼き
付けを防ぐ、また薄膜の場合には一部にダイヤモンドラ
イクカーボンが残存しているかも可能性もあり潤滑性を
高めているものと考えられるが、詳細は不明である。以
下、実施例をもとに詳細に説明する。
るネジは、温度上昇、切削力による複雑な応力が関係し
てくるため解析することは難しいが、ダイヤモンド粒子
の表面が滑らかでありネジとチップの接触を妨げ、焼き
付けを防ぐ、また薄膜の場合には一部にダイヤモンドラ
イクカーボンが残存しているかも可能性もあり潤滑性を
高めているものと考えられるが、詳細は不明である。以
下、実施例をもとに詳細に説明する。
【０００８】
【実施例】図１チップ固定に使用するネジの断面図であ
り、ネジ頭部テーパ角が９０度のものを示している。こ
のネジに、（標準）−何もしない、（従来例）モリ
コートをスプレー塗布、（比較例）Ｎｉ鍍金、（比
較例）Ｎｉ鍍金＋モリコートをスプレー塗布、（本発
明例）ダイヤ粉末（電着）（本発明例）ダイヤ薄膜
（イオンプレーティング）の各処理をしたのち、４０ｋ
ｇ・ｃｍで締め付けた後、ネジを緩めるときのトルクを
測定した。緩めるのに必要なトルクは３４ｋｇｃｍ、
３３ｋｇｃｍ、３４ｋｇｃｍ、３３ｋｇｃｍ、
３４ｋｇｃｍ、３４ｋｇｃｍであった。
り、ネジ頭部テーパ角が９０度のものを示している。こ
のネジに、（標準）−何もしない、（従来例）モリ
コートをスプレー塗布、（比較例）Ｎｉ鍍金、（比
較例）Ｎｉ鍍金＋モリコートをスプレー塗布、（本発
明例）ダイヤ粉末（電着）（本発明例）ダイヤ薄膜
（イオンプレーティング）の各処理をしたのち、４０ｋ
ｇ・ｃｍで締め付けた後、ネジを緩めるときのトルクを
測定した。緩めるのに必要なトルクは３４ｋｇｃｍ、
３３ｋｇｃｍ、３４ｋｇｃｍ、３３ｋｇｃｍ、
３４ｋｇｃｍ、３４ｋｇｃｍであった。
【０００９】次いで、より温度、切削力の影響をはっき
りさせるため、小さなスローアウェイチップを使用する
小径スローアウェイエンドミルにて高速切削、チップの
脱着を繰り返して行い、焼き付けの生ずる状況を調査し
た。のネジでは、３回目の切削より徐々にトルクが大
きくなり（５０ｋｇｃｍ）焼き付けを起こしていること
がわかった。のネジでは、モリコートを毎回塗布す
る場合には大きくトルクが変動することはなかった。し
かし、塗布する回数を減少するとトルクが徐々に大きく
なり、切削熱により油分が乾燥し、モリコートがチップ
の脱着のさいにはがれていることによりるものと考えら
れる。
りさせるため、小さなスローアウェイチップを使用する
小径スローアウェイエンドミルにて高速切削、チップの
脱着を繰り返して行い、焼き付けの生ずる状況を調査し
た。のネジでは、３回目の切削より徐々にトルクが大
きくなり（５０ｋｇｃｍ）焼き付けを起こしていること
がわかった。のネジでは、モリコートを毎回塗布す
る場合には大きくトルクが変動することはなかった。し
かし、塗布する回数を減少するとトルクが徐々に大きく
なり、切削熱により油分が乾燥し、モリコートがチップ
の脱着のさいにはがれていることによりるものと考えら
れる。
【００１０】、のネジでは、大きくトルクが変動す
ることはなく、焼き付けは生じなかった。また、切削中
に緩むこともなく安定した切削が出来た。さらに、実施
例では電着のダイヤ粒子にはサブミクロンオーダーの粉
末を用いたが、ダイヤ粒度が大きければネジを傷つける
ため、細かな粉末が好ましい。
ることはなく、焼き付けは生じなかった。また、切削中
に緩むこともなく安定した切削が出来た。さらに、実施
例では電着のダイヤ粒子にはサブミクロンオーダーの粉
末を用いたが、ダイヤ粒度が大きければネジを傷つける
ため、細かな粉末が好ましい。
【００１１】
【発明の効果】スローアウェイ式切削工具に使用するネ
ジに付いて、チップとネジの接触部分にダイヤモンド
の粒子または薄膜を付与することにより、潤滑性を高め
焼き付けを防ぎ、操作性を改善することが出来る。
ジに付いて、チップとネジの接触部分にダイヤモンド
の粒子または薄膜を付与することにより、潤滑性を高め
焼き付けを防ぎ、操作性を改善することが出来る。
フロントページの続き (72)発明者 豊田 進 千葉県成田市新泉13番地の２ 日立ツール 株式会社成田工場内
Claims (3)
- 【請求項１】 スローアウェイ式工具のピン穴付きスロ
ーアウェイチップ固定に使用されるネジにおいて、少な
くとも相互に接触する部分にダイヤモンドを潤滑材とし
て使用することを特徴とするＴＡチップ固定用ネジ。 - 【請求項２】 請求項１記載のネジにダイヤモンドとし
て電着にて接着することを特徴とするＴＡチップ固定用
ネジ。 - 【請求項３】 請求項１記載のネジにダイヤモンドとし
て薄膜を使用することを特徴とするＴＡチップ固定用ネ
ジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7529692A JPH05237709A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | Ｔａチップ固定用ネジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7529692A JPH05237709A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | Ｔａチップ固定用ネジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05237709A true JPH05237709A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13572144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7529692A Pending JPH05237709A (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | Ｔａチップ固定用ネジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05237709A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6136386A (en) * | 1996-06-27 | 2000-10-24 | Nissin Electric Co., Ltd. | Method of coating polymer or glass objects with carbon films |
| US6465057B1 (en) | 1995-09-13 | 2002-10-15 | Nissin Electric Co., Ltd. | Plasma CVD method and apparatus |
| US6893720B1 (en) | 1997-06-27 | 2005-05-17 | Nissin Electric Co., Ltd. | Object coated with carbon film and method of manufacturing the same |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP7529692A patent/JPH05237709A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6465057B1 (en) | 1995-09-13 | 2002-10-15 | Nissin Electric Co., Ltd. | Plasma CVD method and apparatus |
| US6136386A (en) * | 1996-06-27 | 2000-10-24 | Nissin Electric Co., Ltd. | Method of coating polymer or glass objects with carbon films |
| US6893720B1 (en) | 1997-06-27 | 2005-05-17 | Nissin Electric Co., Ltd. | Object coated with carbon film and method of manufacturing the same |
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