JPH05237339A - ダイオキシン類の吸着除去方法 - Google Patents
ダイオキシン類の吸着除去方法Info
- Publication number
- JPH05237339A JPH05237339A JP4075805A JP7580592A JPH05237339A JP H05237339 A JPH05237339 A JP H05237339A JP 4075805 A JP4075805 A JP 4075805A JP 7580592 A JP7580592 A JP 7580592A JP H05237339 A JPH05237339 A JP H05237339A
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- JP
- Japan
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- exhaust gas
- dioxins
- adsorbing
- gas
- dioxin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイオキシン単味の処理という考えを打破
し、他の成分即ちSO2 ガスが存在する状態でダイオキ
シンをより高い除去効率で吸着除去する方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 排ガス中のダイオキシン類を吸着除去するた
めの粒状活性炭移動層によるダイオキシン類吸着除去方
法において、排ガス中にSO2 が存在する場合はそのS
O2を利用し、排ガス中にSO2が存在しない場合は、別
にSO2 を注入し、又排ガス中に少量のSO2しか存在
しない場合はさらにSO2を注入して規定のSO2濃度
(50〜100ppm)に制御してダイオキシンとSO2ガ
スを同時に処理するようにした。
し、他の成分即ちSO2 ガスが存在する状態でダイオキ
シンをより高い除去効率で吸着除去する方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 排ガス中のダイオキシン類を吸着除去するた
めの粒状活性炭移動層によるダイオキシン類吸着除去方
法において、排ガス中にSO2 が存在する場合はそのS
O2を利用し、排ガス中にSO2が存在しない場合は、別
にSO2 を注入し、又排ガス中に少量のSO2しか存在
しない場合はさらにSO2を注入して規定のSO2濃度
(50〜100ppm)に制御してダイオキシンとSO2ガ
スを同時に処理するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイオキシン類(有機塩
素化合物でポリ塩化ジベンゾダイオキシンの略)の吸着
除去方法に関するものである。
素化合物でポリ塩化ジベンゾダイオキシンの略)の吸着
除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ダイオキシン類の吸着除去は、ダイ
オキシン類単味を活性炭や活性コ−クスで吸着して、排
ガスからダイオキシン類を除去し、その後吸着した活性
炭や活性コ−クスを燃焼して熱分解する方法である。即
ち、ダイオキシン類単味の取扱いであった。換言すれば
ダイオキシン類は他の成分と同時に処理しない方が除去
効率が高いものと考えられていた。従ってダイオキシン
類単味の処理方法のみが公知である。
オキシン類単味を活性炭や活性コ−クスで吸着して、排
ガスからダイオキシン類を除去し、その後吸着した活性
炭や活性コ−クスを燃焼して熱分解する方法である。即
ち、ダイオキシン類単味の取扱いであった。換言すれば
ダイオキシン類は他の成分と同時に処理しない方が除去
効率が高いものと考えられていた。従ってダイオキシン
類単味の処理方法のみが公知である。
【0003】そして排ガス中のダイオキシン類吸着・除
去の為の活性炭又は活性コ−クス法による装置に於い
て、ダイオキシン類の吸着・除去効率を高めるには装置
の容量を大きくしなければならず、これでは不経済であ
る。
去の為の活性炭又は活性コ−クス法による装置に於い
て、ダイオキシン類の吸着・除去効率を高めるには装置
の容量を大きくしなければならず、これでは不経済であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はダイオキシン
単味の処理という考えを打破し、他の成分即ちSO2 ガ
スが存在する状態でダイオキシンをより高い除去効率で
吸着除去する方法を提供することを目的とする。
単味の処理という考えを打破し、他の成分即ちSO2 ガ
スが存在する状態でダイオキシンをより高い除去効率で
吸着除去する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】排ガス中のダイオキシン
類を吸着除去するための粒状活性炭移動層によるダイオ
キシン類吸着除去方法において、排ガス中にSO2 が存
在する場合はダイオキシンと排ガス中のSO2ガスを同
時に吸着処理するようにした。特に排ガス中にSO2が
存在しない場合は、別にSO2を注入してダイオキシン
とSO2ガスを同時処理するようにした。又排ガス中に
少量のSO2しか存在しない場合はさらにSO2を注入し
て規定のSO2濃度に制御してダイオキシンとSO2ガス
を同時に処理するようにした。さらに、排ガス中にSO
2 ガスを濃度50〜100ppm 以上添加するようにし
た。
類を吸着除去するための粒状活性炭移動層によるダイオ
キシン類吸着除去方法において、排ガス中にSO2 が存
在する場合はダイオキシンと排ガス中のSO2ガスを同
時に吸着処理するようにした。特に排ガス中にSO2が
存在しない場合は、別にSO2を注入してダイオキシン
とSO2ガスを同時処理するようにした。又排ガス中に
少量のSO2しか存在しない場合はさらにSO2を注入し
て規定のSO2濃度に制御してダイオキシンとSO2ガス
を同時に処理するようにした。さらに、排ガス中にSO
2 ガスを濃度50〜100ppm 以上添加するようにし
た。
【0006】
【実施例】本発明者は図1の如く活性炭法によるダイオ
キシン吸着・除去装置の入口に濃度50〜100ppmの
SO2ガスを注入することによりダイオキシンの吸着・
除去効率が向上することを発見した。通常これら微量成
分は多成分であればあるほど除去効率が低下するとされ
ている。しかしながら上述の如く本発明者はダイオキシ
ン類にSO2 をある濃度添加したところ、除去効率が一
段と向上した。SO2 がある濃度以下では除去効率に変
化は認められず効果がなかった。
キシン吸着・除去装置の入口に濃度50〜100ppmの
SO2ガスを注入することによりダイオキシンの吸着・
除去効率が向上することを発見した。通常これら微量成
分は多成分であればあるほど除去効率が低下するとされ
ている。しかしながら上述の如く本発明者はダイオキシ
ン類にSO2 をある濃度添加したところ、除去効率が一
段と向上した。SO2 がある濃度以下では除去効率に変
化は認められず効果がなかった。
【0007】そこで排ガス中のダイオキシン類を吸着除
去する際、排ガス中にSO2 が存在する場合は図2のよ
うに脱離分解塔Bで分解されたSO2 をダイオキシン吸
着除去装置Aに戻し、このSO2 とダイオキシンを同時
処理することにより除去効率を高めることができる。
去する際、排ガス中にSO2 が存在する場合は図2のよ
うに脱離分解塔Bで分解されたSO2 をダイオキシン吸
着除去装置Aに戻し、このSO2 とダイオキシンを同時
処理することにより除去効率を高めることができる。
【0008】或いは排ガス中に少量しかSO2が存在し
ない場合は規定の濃度になる迄SO2をさらに注入する
装置を備える必要がある。又排ガス中にSO2が存在し
ない場合は、図3の如く別に設けたSO2貯溜タンクC
からSO2を注入すればダイオキシンの除去効率を高め
ることができる。
ない場合は規定の濃度になる迄SO2をさらに注入する
装置を備える必要がある。又排ガス中にSO2が存在し
ない場合は、図3の如く別に設けたSO2貯溜タンクC
からSO2を注入すればダイオキシンの除去効率を高め
ることができる。
【0009】以上説明したように排ガス中のダイオキシ
ン類の除去効率を高めるため、排ガス中にSO2ガスを
混ぜ、SO2ガスと同時処理するようにしてダイオキシ
ンの吸着除去効率を向上させることが可能となったが、
これはSO2 とダイオキシン類を吸着した活性炭を熱脱
離・分解する際、活性炭の細孔容積が増加し、SO2 吸
着分以上に活性炭の活性点が増加し、その結果ダイオキ
シンの除去効率が向上すると考えられる。
ン類の除去効率を高めるため、排ガス中にSO2ガスを
混ぜ、SO2ガスと同時処理するようにしてダイオキシ
ンの吸着除去効率を向上させることが可能となったが、
これはSO2 とダイオキシン類を吸着した活性炭を熱脱
離・分解する際、活性炭の細孔容積が増加し、SO2 吸
着分以上に活性炭の活性点が増加し、その結果ダイオキ
シンの除去効率が向上すると考えられる。
【0010】
【効果】排ガス中のダイオキシン類を吸着・除去する粒
状活性炭移動層によるダイオキシン類吸着・除去方法に
於いて、排ガス中にSO2 が存在する場合は、ダイオキ
シンと排ガス中のSO2 ガスを同時に吸着処理すること
により有害なダイオキシン類を効率的に吸着・除去でき
るようになった。
状活性炭移動層によるダイオキシン類吸着・除去方法に
於いて、排ガス中にSO2 が存在する場合は、ダイオキ
シンと排ガス中のSO2 ガスを同時に吸着処理すること
により有害なダイオキシン類を効率的に吸着・除去でき
るようになった。
【0011】このように従来の吸着の通念を打破し、排
ガス中に50〜100ppmのSO2を混ぜ合せて共に効率
的に吸着除去することができ、適度にSO2 が含まれて
いれば、SO2 の分離工程を省くことができ、工程的に
も、又経済的にも極めて有利となった。
ガス中に50〜100ppmのSO2を混ぜ合せて共に効率
的に吸着除去することができ、適度にSO2 が含まれて
いれば、SO2 の分離工程を省くことができ、工程的に
も、又経済的にも極めて有利となった。
【図1】本発明方法の原理図。
【図2】排ガス中のSO2 の少い場合のダイオキシン吸
着除去方法を実施する方法の概略図。
着除去方法を実施する方法の概略図。
【図3】さらに、SO2 の少い場合のダイオキシン吸着
除去方法を実施する方法の概略図。
除去方法を実施する方法の概略図。
A ダイオキシン吸着除去装置 B 脱離分解塔 C SO2貯溜タンク
Claims (4)
- 【請求項1】 排ガス中のダイオキシン類を吸着除去す
るための粒状活性炭移動層によるダイオキシン類吸着除
去方法において、排ガス中にSO2 が存在する場合はダ
イオキシン類と排ガス中のSO2 ガスを同時に吸着処理
することを特徴とするダイオキシン類の吸着除去方法。 - 【請求項2】 排ガス中にSO2が存在しない場合は別
にSO2を排ガス中に注入してダイオキシンとSO2 ガ
スを同時処理する請求項1のダイオキシン類の吸着除去
方法。 - 【請求項3】 排ガス中に少量のSO2しか存在しない
場合はさらにSO2を注入して規定のSO2濃度に制御し
てダイオキシンとSO2ガスを同時に処理することを特
徴とする請求項1のダイオキシン類の吸着除去方法。 - 【請求項4】 排ガス中にSO2 ガスを濃度50〜10
0ppm 以上添加することを特徴とする請求項1,請求項
2,請求項3のダイオキシン類の吸着除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075805A JPH0696092B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | ダイオキシン類の吸着除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4075805A JPH0696092B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | ダイオキシン類の吸着除去方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00716298A Division JP3232336B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | ダイオキシン類の吸着除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05237339A true JPH05237339A (ja) | 1993-09-17 |
JPH0696092B2 JPH0696092B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=13586783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4075805A Expired - Fee Related JPH0696092B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | ダイオキシン類の吸着除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0696092B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000291931A (ja) * | 1999-04-05 | 2000-10-20 | Nkk Corp | 廃棄物の処理方法及びその装置 |
JP2000291922A (ja) * | 1999-04-05 | 2000-10-20 | Nkk Corp | 廃棄物の処理方法及びその装置 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4075805A patent/JPH0696092B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000291931A (ja) * | 1999-04-05 | 2000-10-20 | Nkk Corp | 廃棄物の処理方法及びその装置 |
JP2000291922A (ja) * | 1999-04-05 | 2000-10-20 | Nkk Corp | 廃棄物の処理方法及びその装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0696092B2 (ja) | 1994-11-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |