JPH05237305A - 疎水性膜を備えた抽出/濃縮装置 - Google Patents

疎水性膜を備えた抽出/濃縮装置

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JPH05237305A
JPH05237305A JP4337079A JP33707992A JPH05237305A JP H05237305 A JPH05237305 A JP H05237305A JP 4337079 A JP4337079 A JP 4337079A JP 33707992 A JP33707992 A JP 33707992A JP H05237305 A JPH05237305 A JP H05237305A
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JP
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extraction
solvent
distillation column
concentration
membrane
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JP4337079A
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David T Burkitt
テイラー バーキット デイヴィッド
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Corning Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D11/00Solvent extraction
    • B01D11/04Solvent extraction of solutions which are liquid
    • B01D11/0415Solvent extraction of solutions which are liquid in combination with membranes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S159/00Concentrating evaporators
    • Y10S159/27Micropores

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】試料格納容器と濃縮部との間にに疎水性膜を配
設して頭部圧力のアンバランスによる溶剤および/また
は試料の逆流のない抽出/濃縮装置を提供する。 【構成】試料と溶剤を収納した格納容器本体32の下部
開口端40にはアウトレット継手42が取り付けられて
おり、当該アウトレット継手42には疎水性膜48が装
着されている。容器本体32から流出した溶剤のうち水
分を除いた成分だけが前記疎水性膜48を透過する。疎
水性膜48を透過した溶剤は濃縮器66において加熱お
よび気化され、蒸留塔50および凝縮器60内を上昇す
る過程で冷却および凝縮された状態で流入ポート38か
ら試料格納容器本体32の内部に帰還する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は実験器具の分野一般に関
するものであり、特に溶剤中の物質の濃度を高めるため
溶剤を用いて試料から物質を抽出する実験器具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浸出液、水中の環境汚染物質、有
機分析用土壌、穀物中の油溶性ビタミン、ポリマー中の
可塑剤、血清中の薬品関連物質などの試験用試料から物
質を抽出および濃縮する場合は、抽出器と濃縮器を個別
に用いて行っていた。近年、当該技術分野においては、
処理時間を短縮し、また抽出器から濃縮器へ抽出剤を移
し変える際に大気中に放出される溶剤の蒸気の量を低減
させるため抽出器と濃縮器が一体になった装置を用いる
のが一般的となっている。
【0003】通常の一体型抽出/濃縮器では、試料中に
存在していると考えられる対象物質と溶剤を結合させる
ため、適当な溶剤を繰り返し試験試料中を透過させて試
料の抽出および濃縮を行っている。試料が溶剤中に十分
溶出した後、試料が納められている本体と濃縮器とを連
絡する配管に設けられたバルブを閉鎖し、溶剤を放散さ
せて抽出物の濃縮して溶剤中の物質濃度を高める。この
濃縮物を分析に使用することができる。
【0004】試料よりも密度が低い溶剤を前記試料内に
循環させる場合、溶剤が試料の内部を上昇できるように
試料の下から溶剤を流入させるための流入ポートまたは
その他の手段が試料格納本体内部に設けられている。こ
のような構造の装置の場合、密度の異なる溶剤と試料が
格納できるように設計されてはいるが、頭部圧力の不均
等が原因となって装置に溶剤および/または試料が逆流
してくることがないよう溶剤と試料を適正レベルにする
ために注意が必要であった。
【0005】図1および2には従来の典型的な抽出/濃
縮装置が図示されている。処理すべき試料よりも溶剤の
密度が大きい場合は図1の装置を使用する。一方、試料
よりも溶剤の密度が小さい場合は図2の装置を使用す
る。図2の装置の場合、試料格納本体内にインサートが
内設されているため図1の装置と容易に区別することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では溶剤接続管を高い位置に配設しなくてはならな
いという欠点がある。接続管を高い位置に配設する場
合、装置内部の頭部液圧に関して次の等式の両辺を等し
くしなくてはならない。すなわち、試料の高さ x 試
料の密度 = 溶剤の高さ x 溶剤の密度である。こ
の等式の両辺が等しくなるように装置は設計されている
にもかかわらず、装置を運転する技術者は、装置内部に
納められている溶剤と試料のそれぞれの容量が装置の設
計変数値の範囲内となるよう常に注意しておかなくては
ならないといった問題がある。
【0007】また、装置内部での液圧バランスをとるた
め試料液の下方または上方に比較的大容積の溶剤タンク
を設けなくてはならい。このため、溶剤の容量が大きく
なり、また溶剤によっては多量に大気中に放出された場
合に環境を汚染するといった危険性がある。
【0008】さらに、当該技術分野においては、経済的
見地から従来の装置または最近の一体型抽出/濃縮装置
よりも抽出および濃縮時間が短い装置に対する要望があ
る。
【0009】このため溶剤の容量が比較的小さく、動作
効率に優れ、処理時間が短い抽出/濃縮装置が当該技術
分野では常に切望されている。
【0010】本発明は上記従来技術の課題および当該技
術分野における要望に鑑みなされたものであり、その目
的は試料処理溶剤の量が従来装置に比べて少量しか必要
としない抽出/濃縮装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の第二の目的は、従来装置よ
りも試料処理時間が短い抽出/濃縮装置を提供すること
にある。
【0012】本発明の第三の目的は、実験技術者の操作
が容易で洗浄が簡単な抽出/濃縮装置を提供することに
ある。
【0013】本発明の第四の目的は、処理試料に比べて
密度が高い溶剤または低い溶剤での使用に適した抽出/
濃縮装置を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の第五の目的は、球管冷却
器、クダーナ・デンマークフラスコ(Kuderna-Danish fl
asks) 、ジャケット付き濃縮器、スナイダー蒸留塔(Sny
derdistillation columns) および容易に入手可能な管
材料や嵌合部品などの従来の実験用ガラス器具と併用で
きる抽出/濃縮装置およびキットを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一の好適実施態様に係る抽出/濃縮装置
は、 a)容量キャビティーを構成しており、上部には付属部
品が装着可能な形状をした開口端が、当該上部近傍には
蒸気リターンポートが、下部には中空アウトレット継手
が装着可能な形状をした開口端が形成されている試料格
納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
記試料格納本体の前記容量キャビティーと前記流出端と
の間で流体を分離するように疎水性膜が取付固定可能な
形状をした前記アウトレット継手と、 c)一端は前記蒸気リターンポートに接続されており、
またもう一端は付属部品が装着可能な形状をした二つの
端部を備えた蒸留塔とから構成されていることを特徴と
する。
【0016】また、本発明の第二の好適な実施態様に係
る抽出/濃縮装置は、 a)容量キャビティーを構成しており、下部には流入ポ
ートが、上部には中空アウトレット継手が装着可能な形
状をした流出端が形成されている試料格納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
記容量キャビティーと前記中空アウトレット継手の前記
流出端との間で流体を分離するよう疎水性膜が取付固定
可能な形状をした前記アウトレット継手と、 c)付属部品が装着可能な形状をした上部開口端と、蒸
気リターンポートと、前記試料格納容器本体の前記流入
ポートに接続された接続管を備えた溶剤格納塔と、 d)一端は前記溶剤格納塔の前記蒸気リターンポートに
接続され、また少なくとも一端は付属部品が装着可能な
形状をしている、少なくとも二つの端部を備えた蒸留塔
とから構成されていることを特徴とする。
【0017】本発明の第三の好適な実施態様に係る抽出
/濃縮キットは、 a)容量キャビティーを構成しており、上部には付属部
品が装着可能な形状をした開口端が、当該上部近傍には
蒸気リターンポートが、下部には中空アウトレット継手
が装着可能な形状をした開口端が形成されている試料格
納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
記試料格納本体の前記容量キャビティーと前記流出端と
の間で流体を分離するように疎水性膜が取付固定可能な
形状をした前記アウトレット継手と、 c)一端は前記蒸気リターンポートに接続されており、
またもう一端は付属部品が装着可能な形状をした二つの
端部を備えた蒸留塔とから構成されていることを特徴と
する。
【0018】さらに、本発明の第四の好適な実施態様に
係る抽出/濃縮キットは、 a)容量キャビティーを構成しており、下部には流入ポ
ートが、上部には中空アウトレット継手が装着可能な形
状をした流出端が形成されている試料格納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
記容量キャビティーと前記中空アウトレット継手の前記
流出端との間で流体を分離するよう疎水性膜が取付固定
可能な形状をした前記アウトレット継手と、 c)付属部品が装着可能な形状をした上部開口端と、蒸
気リターンポートと、前記試料格納容器本体の前記流入
ポートに接続された接続管を備えた溶剤格納塔と、 d)一端は前記溶剤格納塔の前記蒸気リターンポートに
接続され、また少なくとも一端は付属部品が装着可能な
形状をしている、少なくとも二つの端部を備えた蒸留塔
とから構成されていることを特徴とする。
【0019】
【作用および効果】本発明の抽出/濃縮装置は上記のよ
うな構成を有しており、前記第一の態様において、試料
格納容器本体内に試料と共に投入されている溶剤は前記
アウトレット継手に装着されている疎水性膜を透過した
後、付属部品および前記蒸留塔を経て濃縮器へと流入す
る。好ましくはポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)等などで構成された疎水性膜では溶剤中の水分は透
過できないが、試料を含んだ溶剤だけは選択的に透過さ
せる。アウトレット継手を透過した溶剤は次に濃縮器で
加熱および気化され、その後前記蒸留塔を内を上昇し、
蒸留塔と前記リターンポートの間に配設可能な凝縮器で
冷却および凝縮され、前記試料格納容器本体の上記リタ
ーンポートを経て再度容器本体へ帰還する。当該第一の
態様において使用する溶剤は試料よりも密度が高いため
試料格納容器中の試料の中を透過し、再度容器下部の開
口端からアウトレットへ流出を繰り返す。
【0020】また、上記第二の態様においては、前記溶
剤格納塔から流出してきた溶剤は前記試料格納容器本体
の下部流入ポートから容器内へ流入する。当該第二態様
で使用する溶剤は試料より密度が低いため試料容器本体
内の試料中を上昇する。上昇し、試料を含んだ溶剤は試
料容器本体上部の開口端に接続された前記中空アウトレ
ット継手を通過し、前記蒸留塔を経て濃縮器へ流入す
る。前記中空アウトレット継手に装着された疎水性膜
は、好ましくはポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)などで構成されており、溶剤中の水分の透過は遮断
し、一方試料を含んだ溶剤だけは選択的に透過させる。
疎水性膜を透過した溶剤は、濃縮器で加熱および気化さ
れた後に前記蒸留塔内を上昇し、蒸留塔と前記溶剤格納
塔の前記上記リターンポートを経て再度溶剤格納塔へと
帰還する。
【0021】上述のように、試料格納容器と濃縮器との
間に疎水性膜を備えた継手を配設しているため気化され
た溶剤が試料格納容器へ逆流することがない。従って、
本発明の装置によれば、溶剤と試料の密度の相違に起因
し、頭部圧力の不均衡により発生していた試料の逆流を
防ぐため従来設けていた溶剤プールは不要となる。この
ため、本発明の装置では従来溶剤プールの維持に必要で
あった量の溶剤を減少させることが可能となり、少量の
溶剤でも試料の抽出/濃縮が可能となる。さらに、本発
明では、疎水性膜で溶剤中の水分を除去するため濃縮時
間の短縮化が実現できる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明に係る濃縮
/抽出装置の好適な実施例を説明する。
【0023】図1には、処理用試料よりも密度が高い溶
剤用の従来の一体型抽出/濃縮装置の典型例が示されて
いる。抽出/濃縮器2では蒸留塔6を備えた試料格納本
体部4が使用されている。蒸留塔6は本体4の上部に取
付られており、また接続管8を介して本体4の下部へも
接続されている。接続管8には溶剤抽出物の流量を制御
するための流量制御バルブ10が設けられている。前記
蒸留塔6にはクダーナ・デンマークフラスコ12が嵌着
されており、当該フラスコ12にはジャケット付き濃縮
器14が装着されている。また、本体4にはオプション
のアダプター18を用いてアリーン(Allihn)凝
縮器16が嵌着されている。
【0024】図1の装置を用い、溶剤と処理試料を試料
格納塔本体4に流入して抽出を行う。一般に、試料は対
象物質を含有すると思われる水溶液である。バルブ10
を開くと蒸留塔6を介してフラスコ12および濃縮器1
4へと溶剤は流れる。濃縮器14を十分加熱して溶剤を
沸騰させる。溶剤を含んだ蒸気は蒸留塔を経て本体4の
上部へと帰還する。蒸気は凝縮器16まで上昇し、凝縮
器で冷却され凝縮して本体4の主要部へと戻る。本体4
の主要部に戻った溶剤は格納サンプル内へと流入し、検
出物(sought after substance)が試料から十分な量抽出
されるまでまたは所定回数上記のサイクルを繰り返し行
う。抽出作業が終わるとバルブ10を閉じて濃縮処理を
実施する。高濃度の検出物を含有する溶剤が濃縮器14
内に少量得られるまで濃縮器14を加熱して溶剤を蒸留
し続ける。バルブ10が閉じている点を除いては上記の
抽出工程と同様、濃縮工程で気化した溶剤は本体4へと
帰還し、溶剤が蒸留塔6の内部を通過することはない。
このような従来の装置では溶剤のレベルを一定にするた
めに設計に注意を要し、また乳濁液が濃縮器へ越えて行
かないよう試料格納本体内に溶剤プールを維持しておく
必要がある。
【0025】図2には、処理試料よりも密度が低い溶剤
用の従来の一体型抽出/濃縮装置の典型例が示されてい
る。抽出/濃縮器20には蒸留塔30を有した試料格納
本体部22が使用されている。蒸留塔30は本体22の
上部に固定されており、また接続管26によって本体2
2の下部へも接続されている。接続管26には溶剤抽出
物の流量を制御するための流量制御バルブ28が配設さ
れている。前記蒸留塔30にはクダーナ・デンマークフ
ラスコ12が嵌着されており、当該フラスコ12にはジ
ャケット付き濃縮器14が装着されている。また、オプ
ションのアダプター18を用いてアリーン(Allih
n)凝縮器16が環状インサート24に装着され、また
このインサートはさらに本体22に装着されている。
【0026】抽出/濃縮器20は、溶剤がインサート2
4を経て本体22に格納されている試料の下から導入さ
れる点を除いてはその動作は図1の抽出/濃縮器2とほ
ぼ同じである。試料よりも密度が低いため溶剤は試料の
内部を上昇する。試料の内部を上昇する際に前記溶剤は
検出物または不純物を内部に補集し、接続管26を通過
して蒸留塔30へ流入する。さらに溶剤はフラスコ12
と濃縮器14へ流出し、前記濃縮器において気化され
る。気化した溶剤は凝縮器16で冷却された後にインサ
ート24を経て本体22へ帰還する。このようなタイプ
の装置の場合、検出物あるいは不純物を含んでいる溶剤
は接続管26を介して蒸留塔30まで試料内を通過さ
せ、また一方試料が蒸留塔30に流出しないよう溶剤と
試料を適正レベルに維持することが特に重要となってく
る。
【0027】図3には本発明の実施例が示されている。
図3に示されている装置は処理試料よりも密度が高い溶
剤での使用に適した装置である。試料格納本体32は試
料液を保持するキャビティー34を構成している。本体
32には、付属部品が装着できる程の大きさおよび形状
を備えた上方開口部36が形成されている。前記上方開
口部36にはまた、本体32の上部開口端の近傍付近に
流入ポート38がさらに形成されている。また、本体3
2には中空アウトレット継手42が装着可能な形の下部
開口端40が形成されている。
【0028】中空アウトレット継手42には、試料格納
本体との係合端44と流出端46が形成されている。ア
ウトレット継手42は、キャビティー34とアウトレッ
ト継手42の流出端46との間で流体を分離するよう疎
水性多孔質膜48が固定可能な構造になっている。溶剤
は多孔質膜48を透過できるが試料液中の多量の水は透
過できない。従って、本発明の装置は、頭部圧力を均衡
させたりあるいは試料格納本体内に乳濁液を保持するた
めの溶剤プールが不要となるため、少量の溶剤でも使用
可能である。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
を含有する材料から成る疎水性膜の場合、比較的多量の
水または水溶液から組成されている試料を格納しながら
も溶剤を効果的に透過させることが確認されている。市
販の膜では、Zefluorの商品名でGelman社
から販売されているものが特に適している。一般にこの
ような膜は、処理する試料によるが、その径は10−5
0mmであり、厚みは0.1−5.0ミクロンであり、
また孔の大きさは0.2−5.0ミクロンである。図3
の本発明の実施例のように水よりも重い溶剤を使用する
装置では、径が25mm、孔径が2ミクロンの疎水性膜
が使用されている。
【0029】図6には、図3および4の実施例に係る装
置の使用に適した円盤状疎水性膜とオプションの膜支持
グリッド49が示されている。膜支持グリッド49は下
流方向に配設可能な大きさであり、比較的多量の水性試
料を支持した場合に膜48が破壊するのを防ぐため膜に
近接して配設されている。膜支持グリッド49は、装置
内部の処理用試料および溶剤に侵食されないステンレス
鋼あるいはその他の材料からできている。支持グリッド
49には複数の透過孔51が適当な間隔および大きさで
形成されているため、膜48を機構的に支持しながらも
液体の透過させる。透過孔51の径の大きさが最低わず
かに0.1mmで、孔と孔の縁部の間隔が最低1.0m
mの場合に動作が優れていることが確認された。
【0030】図3において、アウトレット継手42で
は、試料格納本体係合端44の内部に形成された環状ネ
ジ山利用し、ねじ込み手段またはクランプ手段を用いて
疎水性膜48を試料格納本体32の流出ポート40へ取
付け固定する。流体物を封止すると共に円盤状の部材を
格納容器に固定する方式としては様々な様式があるが本
願発明を実施する上で膜の固定様式は何等重要な意味は
持つものではない。
【0031】アウトレット継手42の形状及び大きさ
は、膜48を透過してしまう溶剤中に混入している水分
を除去するため継手内部に乾燥剤を任意に収納できるよ
うになっている。一般に、溶剤に混入した水分を溶剤が
装置内を流動する際に除去する場合には一定量選択した
無水硫酸ナトリウムとガラスウールが結合したプラグを
用いる。
【0032】蒸留塔50には少なくとも二つの端部52
および54が形成されている。端部52はリターンポー
ト38に係合されており、当該ポートに取り外し自在に
または恒久的に固定することが可能である。蒸留塔50
には、フレキシブル接続ホース58のような接続手段を
接続するため接続ポート56が形成されている。流出ポ
ート46には取り外し自在にガラス管が接続されてお
り、前記フレキシブル管を接続ポート56で代用するこ
とも可能である。さらに、流出端46と蒸留塔50とを
接続し、流路を設けるため蒸留塔50の接続ポート56
の代わりに接続用ポートが形成された不図示のチューブ
アダプターを蒸留塔端部54へ嵌着することも可能であ
る。図3には膜48の下流方向のアウトレット継手42
に内蔵されたバルブすなわち流量制御バルブ62が図示
されている。バルブ62はキャビティー34から、蒸留
塔50を含む装置の蒸留器部分への流体の流量を制御す
ることを目的としたものであり、従って、キャビティー
34と蒸留塔50の間であればどこに配設しても所望の
結果を得ることが可能である。バルブの代わりに不図示
のチューブクランプを用いて接続管58を変形させ、試
料格納本体34から蒸留塔50への流体の流量を制御す
ることも可能である。
【0033】装置、すなわちキットを完全なものとする
ため、従来のクダーナ・デンマークフラスコ64を蒸留
塔端部54へ、従来のジャケット付き濃縮器66をフラ
スコ64へ、従来のアリーン凝縮器68を格納容器本体
32の開口部36へ、さらに蒸留塔50をスナイダーバ
ルブ60へ嵌着する。蒸留塔50の代わりに通常のチュ
ーブ蒸留塔またはその他のタイプの蒸留塔を使用するこ
とも可能である。さらに、上述の従来の実験器具の代わ
りにその他の周知な実験器具を用いることが可能であ
り、また本発明の範囲内で従来の装置を使用することが
できる。
【0034】処理用試料よりも密度が高い溶剤用である
本発明に係る装置のその他の態様が図4に示されてお
り、この装置においては、従来の付属実験器具がさらに
多数使用されている。この実施例の場合、流量制御バル
ブ62が中間蒸留管70に取り付けられており、この中
間蒸留管が標準スナイダー管70に接続されている点が
図3の実施例と異なる。スナイダー管72は管74に接
続されており、当該管は、リターンポート38に接続さ
れている継手76へと接続されている。
【0035】処理用試料よりも密度が高い溶剤に使用さ
れる上記本発明の装置では、従来の装置と同じ方法で試
料の処理を行う。すなわち、流量制御バルブを開いて試
料格納本体内の試料中に溶剤を循環させ、疎水性膜を透
過した溶剤を装置の濃縮器へと流出させる。濃縮器で加
熱および気化された溶剤は凝縮器で冷却および凝縮され
た後試料格納本体へと帰還する。試料が溶剤に十分暴露
されるまで所定時間試料中へ溶剤を循環させる。次ぎに
流量制御バルブを閉じ、所望量の濃縮物が濃縮器内にで
きるまで物質を含有した溶剤を加熱および蒸留し、その
後濃縮物を分析のために取り出す。
【0036】図5には、処理試料よりも密度が低い溶剤
を使用するための本発明に係る実施例が示されている。
試料格納本体80は処理用試料を保持する容量キャビテ
ィー82を構成している。本体80の下部にはアウトレ
ット継手88を接続するための流出ポート86が形成さ
れている。アウトレット継手88には本体継合端90と
流出端92が形成されている。アウトレット継手は、容
量キャビティー82と流出端92との間で流体を分離す
るよう疎水性膜94が取付固定可能な構造になってい
る。アウトレット継手88は、試料格納本体継合端90
の内部に形成された環状ネジ山を利用し、ねじ込みまた
はクランプ手段を用いて試料格納本体80の流出ポート
86に疎水性膜94を固定する。
【0037】溶剤は疎水性膜94を透過できるが試料液
に含まれる多量の水は透過することはできない。従っ
て、図5に示した実施例に係る装置でも図3および4の
実施例と同様の効果が得られる。すなわち、本発明の装
置では、頭部圧力を均衡させたりあるいは試料格納本体
内に乳濁液を保持するための溶剤プールが不要となるた
め、従来の一体型装置に比べて少量の溶剤を使用するこ
とが可能である。ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)を含有する材料から成る疎水性膜の場合、比較的多
量の水または水溶液から組成されている試料を格納しな
がらも溶剤を効果的に透過させることが確認されてい
る。市販の膜では、Zefluorの商品名でGelm
an社から販売されているものが特に適している。一般
にこのような膜の場合、処理する試料にもよるが、その
径は10ー50mmであり、厚みは0.1−5.0ミク
ロンであり、また孔の大きさは0.2−5.0ミクロン
である。図3の本発明の実施例のように水よりも重い溶
剤を使用する装置では、径が25mm、孔径が2ミクロ
ンの疎水性膜が使用されている。
【0038】図6には、図5の実施例に係る装置の使用
に適した円盤状疎水性膜とオプションの膜支持グリッド
49が示されている。膜支持グリッド49は、下流方向
に配設可能な大きさであり、比較的多量の水性試料を支
持した場合でも膜48が破壊しないよう膜に近接して配
設されている。膜支持グリッド49は、装置内部の処理
用試料および溶剤に侵食されないステンレス鋼あるいは
その他の材料からできている。支持グリッド49には複
数の透過孔51が適当な間隔および大きさで形成されて
いるため、膜48を機構的に支持しながらも液体の透過
を行わせることができる。透過孔51の径の大きさが最
低わずかに0.1mmで、孔と孔の縁部の間隔が最低
1.0mmの場合に動作が優れていることが確認され
た。
【0039】蒸留塔96には端部98と100が形成さ
れており、中間蒸留塔102に接続されている。中間蒸
留塔にはさらにアウトレット継手88の流出端92が接
続されている。蒸留管102の大きさ及び形状は、膜9
4を透過する溶剤中に混入されている水分除去するため
内部に乾燥剤を配設できるようになっている。一般に、
溶剤に混入した水分を溶剤が装置内を流動する際に除去
する場合には、一定量選択した無水硫酸ナトリウムとガ
ラスウールを結合させたプラグを用いる。
【0040】この実施例の蒸留塔96にはスナイダー型
蒸留塔を使用しているが、通常の蒸留塔またはその他の
蒸留塔を代わりに用いてもよい。流出端92を直接蒸留
塔96に接続することもできるため蒸留管102は任意
である。フラスコとジャケット付き濃縮器66が蒸留管
102に接続されている。溶剤格納容器104には蒸気
リターンポート106が形成されており、当該ポートは
蒸留塔端部100に嵌着されている。また、溶剤格納容
器104には凝縮器68などの付属部品を取り付けるた
めの上部開口部が形成されている。接続管110は溶剤
格納容器104と試料格納本体80の流入ポート84を
接続して流路を形成している。溶剤注入ノズル112は
流入ポート84から試料格納本体80の下部の内部にま
で伸長しており、容量キャビティー82内での溶剤の分
散を向上させている。接続管110にはバルブ、すなわ
ち流量制御バルブ114が配設されている。この制御バ
ルブ114は、格納容器本体80への溶剤の流入および
流出を制御するための従来からの手段であるため配設位
置は重要ではない。例えば、制御バルブ114は流出端
92に配設することも可能である。
【0041】処理用試料よりも密度が低い溶剤用である
上記本発明の装置では、図2の環状インサートを備えた
従来の装置と略同様に試料の処理を行う。ただし、流量
制御バルブ114を開いて格納容器本体80中の試料へ
と溶剤を流入させ、溶剤格納容器104から試料格納容
器本体80へと溶剤を流す点が従来装置とは異なる。試
料格納容器本体80内の試料中を上昇した溶剤は疎水性
膜を透過し、蒸留塔96、管102、濃縮器66から成
る濃縮部へ流入する。当該濃縮部で加熱および気化され
た溶剤は凝縮器68で冷却および凝縮された後に溶剤格
納容器に帰還する。溶剤は、試料が溶剤に十分暴露され
るかあるいは所定時間経過するまで試料中を循環する。
次ぎに、流量制御バルブ114を閉じ、濃縮器66の内
部に所望量の濃縮物が残留するまで検出対象物を含有す
る溶剤を濃縮部において加熱および蒸留する。最後に、
分析のため濃縮物を取り出す。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理用試料よりも密度が高い溶剤用である従来
の一体型抽出/濃縮装置の分解正面図
【図2】処理用試料よりも密度が低い溶剤用である従来
の一体型抽出/濃縮装置の分解正面図
【図3】スナイダー蒸留塔を備えており、処理用試料よ
りも密度が高い溶剤の使用に適した本発明の実施例に係
る抽出/濃縮装置の正面図
【図4】スナイダー蒸留塔を備えており、処理用試料よ
りも密度が高い溶剤の使用に適した本発明の実施例に係
る抽出/濃縮装置の正面図
【図5】スナイダー蒸留塔を備えており、処理用試料よ
りも密度が低い溶剤の使用に適した本発明の実施例に係
る抽出/濃縮装置の正面図
【図6】円形をしており、適合性膜支持グリッドを有し
た典型的な疎水性膜の斜視図
【符号の説明】
32、80 格納容器本体 34、82 容量キャビティー 36 上部開口部 38、84 流入ポート 40 下部開口部 42、88 中空アウトレット継手 44、90 係合端 46、86 流出ポート 48、94 疎水性膜 50、96 蒸留塔 52、54、98、100 端部 56 接続ポート 58 接続ホース 60 スナイダー型バルブ 62、114 流量制御バルブ 64 クダーナ・デンマークフラスコ 66 濃縮器 68 凝縮器 70 中間蒸留管 72 スナイダー蒸留塔 74 管 76 継手 92 流出端 102 蒸留管 104 溶剤格納容器 106 蒸気リターンポート 110 接続管 112 溶剤注入ノズル

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)容量キャビティーを構成しており、
    上部には付属部品が装着可能な形状をした開口端が、当
    該上部近傍には蒸気リターンポートが、下部には中空ア
    ウトレット継手が装着可能な形状をした開口端が形成さ
    れている試料格納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
    記試料格納本体の前記容量キャビティーと前記流出端と
    の間で流体を分離するように疎水性膜が取付固定可能な
    形状をした前記アウトレット継手と、 c)一端は前記蒸気リターンポートに接続されており、
    またもう一端は付属部品が装着可能な形状をした二つの
    端部を備えた蒸留塔とから構成されていることを特徴と
    する抽出/濃縮装置。
  2. 【請求項2】 前記試料格納本体の前記容量キャビティ
    ーと前記蒸留塔との間には、流体が移動可能な流量制御
    バルブが直列に配設されていることを特徴とする請求項
    1記載の抽出/濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記疎水性膜と前記蒸留塔との間には、
    流体が移動可能な溶剤脱水手段が直列に配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の抽出/濃縮装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸留塔はスナイダー蒸留塔で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の抽出/濃縮装
    置。
  5. 【請求項5】 a)前記アウトレット継手の前記流出端
    と前記蒸留塔との間を流体が移動可能に接続する接続手
    段と、 b)前記蒸留塔の前記端部のうちいずれか一つの端部に
    接続されている濃縮手段と、 c)前記試料格納本体の前記上部開口端部に接続された
    凝縮手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項
    1記載の抽出/濃縮装置。
  6. 【請求項6】 前記疎水性膜はポリテトラフルオロエチ
    レンで組成されていることを特徴とする請求項1記載の
    抽出/濃縮装置。
  7. 【請求項7】 前記疎水性膜に近接して膜支持グリッド
    が取付可能であることを特徴とする請求項1記載の抽出
    /濃縮装置。
  8. 【請求項8】 前記疎水性膜の厚みは、0.2−5.0
    mm、外径は10−50mmであり、前記膜には径が
    0.2−5.0ミクロンの範囲の孔が複数形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の抽出/濃縮装置。
  9. 【請求項9】 前記アウトレット継手は、適当な乾燥剤
    を内部に収納できる大きさ及び形状であることを特徴と
    する請求項1記載の抽出/濃縮装置。
  10. 【請求項10】 a)容量キャビティーを構成してお
    り、下部には流入ポートが、上部には中空アウトレット
    継手が装着可能な形状をした流出端が形成されている試
    料格納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
    記容量キャビティーと前記中空アウトレット継手の前記
    流出端との間で流体を分離するよう疎水性膜が取付固定
    可能な形状をした前記アウトレット継手と、 c)付属部品が装着可能な形状をした上部開口端と、蒸
    気リターンポートと、前記試料格納容器本体の前記流入
    ポートに接続された接続管を備えた溶剤格納塔と、 d)一端は前記溶剤格納塔の前記蒸気リターンポートに
    接続され、また少なくとも一端は付属部品が装着可能な
    形状をしている、少なくとも二つの端部を備えた蒸留塔
    とから構成されていることを特徴とする抽出/濃縮装
    置。
  11. 【請求項11】 前記溶剤格納塔と前記試料格納本体の
    前記容量キャビティーとの間には、流体が移動可能な流
    量制御バルブが直列に配設されていることを特徴とする
    請求項10記載の抽出/濃縮装置。
  12. 【請求項12】 前記疎水性膜と前記蒸留塔との間に
    は、流体が移動可能な溶剤脱水手段が直列に配設されて
    いることを特徴とする請求項10記載の抽出/濃縮装
    置。
  13. 【請求項13】 前記蒸留塔はスナイダー蒸留塔で構成
    されていることを特徴とする請求項10記載の抽出/濃
    縮装置。
  14. 【請求項14】 a)前記蒸留塔の前記端部にいずれか
    一端に接続されている濃縮手段と、 b)前記溶剤格納塔の前記上部開口端部に接続されてい
    る凝縮手段とをさらに備えていることを特徴とする請求
    項10記載の抽出/濃縮装置。
  15. 【請求項15】 前記疎水性膜はポリテトラフルオロエ
    チレンで組成されていることを特徴とする請求項10記
    載の抽出/濃縮装置。
  16. 【請求項16】 前記疎水性膜に近接して膜支持グリッ
    ドが取付可能であることを特徴とする請求項10記載の
    抽出/濃縮装置。
  17. 【請求項17】 前記疎水性膜の厚みは、0.2−5.
    0mm、外径は10−50mmであり、前記膜には径が
    0.2−5.0ミクロンの範囲の孔が複数形成されてい
    ることを特徴とする請求項10記載の抽出/濃縮装置。
  18. 【請求項18】 前記試料格納容器本体の前記流入ポー
    トは、前記容量キャビティー内部に伸長した溶剤注入ノ
    ズルで構成されていることを特徴とする請求項10記載
    の抽出/濃縮装置。
  19. 【請求項19】 前記アウトレット継手は、適当な乾燥
    剤を内部に収納できる大きさ及び形状であることを特徴
    とする請求項10記載の抽出/濃縮装置。
  20. 【請求項20】 a)容量キャビティーを構成してお
    り、上部には付属部品が装着可能な形状をした開口端
    が、当該上部近傍には蒸気リターンポートが、下部には
    中空アウトレット継手が装着可能な形状をした開口端が
    形成されている試料格納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
    記試料格納本体の前記容量キャビティーと前記流出端と
    の間で流体を分離するように疎水性膜が取付固定可能な
    形状をした前記アウトレット継手と、 c)一端は前記蒸気リターンポートに接続されており、
    またもう一端は付属部品が装着可能な形状をした二つの
    端部を備えた蒸留塔とから構成されていることを特徴と
    する抽出/濃縮装置。
  21. 【請求項21】 前記試料格納本体の前記容量キャビテ
    ィーと前記蒸留塔との間には、流体が移動可能な流量制
    御バルブを直列に配設可能であることを特徴とする請求
    項20記載の抽出/濃縮装置。
  22. 【請求項22】 前記疎水性膜と前記蒸留塔との間に
    は、流体が移動可能な溶剤脱水手段が直列に配設可能で
    あることを特徴とする請求項20記載の抽出/濃縮装
    置。
  23. 【請求項23】 前記蒸留塔はスナイダー蒸留塔で構成
    されていることを特徴とする請求項20記載の抽出/濃
    縮装置。
  24. 【請求項24】 a)前記アウトレット継手の前記流出
    端と前記蒸留塔との間を接続する接続手段と、 b)前記蒸留塔の前記端部のうちいずれか一つの端部に
    接続されている濃縮手段と、 c)前記試料格納本体の前記上部開口端部に接続可能な
    凝縮手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項
    20記載の抽出/濃縮装置。
  25. 【請求項25】 前記疎水性膜はポリテトラフルオロエ
    チレンで組成されていることを特徴とする請求項20記
    載の抽出/濃縮装置。
  26. 【請求項26】 前記疎水性膜に近接して膜支持グリッ
    ドが取付可能であることを特徴とする請求項20記載の
    抽出/濃縮装置。
  27. 【請求項27】 前記疎水性膜の厚みは、0.2−5.
    0mm、外径は10−50mmであり、前記膜には径が
    0.2−5.0ミクロンの範囲の孔が複数形成されてい
    ることを特徴とする請求項20記載の抽出/濃縮装置。
  28. 【請求項28】 前記アウトレット継手は、適当な乾燥
    剤を内部に収納できる大きさ及び形状であることを特徴
    とする請求項20記載の抽出/濃縮装置。
  29. 【請求項29】 a)容量キャビティーを構成してお
    り、下部には流入ポートが、上部には中空アウトレット
    継手が装着可能な形状をした流出端が形成されている試
    料格納本体と、 b)試料格納本体係合端と流出端が形成されており、前
    記容量キャビティーと前記中空アウトレット継手の前記
    流出端との間で流体を分離するよう疎水性膜が取付固定
    可能な形状をした前記アウトレット継手と、 c)付属部品が装着可能な形状をした上部開口端と、蒸
    気リターンポートと、前記試料格納容器本体の前記流入
    ポートに接続された接続管を備えた溶剤格納塔と、 d)一端は前記溶剤格納塔の前記蒸気リターンポートに
    接続され、また少なくとも一端は付属部品が装着可能な
    形状をしている、少なくとも二つの端部を備えた蒸留塔
    とから構成されていることを特徴とする抽出/濃縮キッ
    ト。
  30. 【請求項30】 前記溶剤格納塔と前記試料格納本体の
    前記容量キャビティーとの間には、流体が移動可能な流
    量制御バルブが直列に配設可能であることを特徴とする
    請求項29記載の抽出/濃縮キット。
  31. 【請求項31】 前記疎水性膜と前記蒸留塔との間に
    は、流体が移動可能な溶剤脱水手段が直列に配設されて
    いることを特徴とする請求項29記載の抽出/濃縮キッ
    ト。
  32. 【請求項32】 前記蒸留塔はスナイダー蒸留塔で構成
    されていることを特徴とする請求項29記載の抽出/濃
    縮キット。
  33. 【請求項33】 a)前記蒸留塔の前記端部にいずれか
    一端に、流体が移動可能に接続されている濃縮手段と、 b)前記溶剤格納塔の前記上部開口端部に、流体が移動
    可能に接続されている凝縮手段とをさらに備えているこ
    とを特徴とする請求項29記載の抽出/濃縮キット。
  34. 【請求項34】 前記疎水性膜はポリテトラフルオロエ
    チレンで組成されていることを特徴とする請求項29記
    載の抽出/濃縮キット。
  35. 【請求項35】 前記疎水性膜に近接して膜支持グリッ
    ドが取付可能であることを特徴とする請求項29記載の
    抽出/濃縮キット。
  36. 【請求項36】 前記疎水性膜の厚みは、0.2−5.
    0mm、外径は10−50mmであり、前記膜には径が
    0.2−5.0ミクロンの範囲の孔が複数形成されてい
    ることを特徴とする請求項29記載の抽出/濃縮キッ
    ト。
  37. 【請求項37】 前記試料格納容器本体の前記流入ポー
    トには、流体が移動可能な溶剤注入ノズルが接続可能で
    あることを特徴とする請求項29記載の抽出/濃縮装
    置。
JP4337079A 1991-12-18 1992-12-17 疎水性膜を備えた抽出/濃縮装置 Withdrawn JPH05237305A (ja)

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