JPH05237095A - X線ct等の偽像を低減する画像処理方法と装置 - Google Patents

X線ct等の偽像を低減する画像処理方法と装置

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JPH05237095A
JPH05237095A JP4041114A JP4111492A JPH05237095A JP H05237095 A JPH05237095 A JP H05237095A JP 4041114 A JP4041114 A JP 4041114A JP 4111492 A JP4111492 A JP 4111492A JP H05237095 A JPH05237095 A JP H05237095A
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JP4041114A
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Hideo Nagai
秀夫 長井
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Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間的に広がりを持つ偽像を効果的に低減さ
せるPVE偽像等の低減方法と装置を実現することであ
る。 【構成】 原イメージを見ながら偽像低減領域を特定
し、その領域を抽出し、孤立点や小領域を除去した閉領
域を求めて、レベルシフトし、そのイメージデータに対
して縮小処理を行う。このイメージデータから射影デー
タを生成し、偽像の識別を行った後偽像成分を抽出し、
偽像データを画像再構成して偽像イメージを得、イメー
ジ領域を拡大して元のサイズに復元し、原イメージから
減算して偽像成分の低減された画像データを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線CTに見られるパー
シャル・ボリューム効果(Partial Volume Effect)等に
基づく偽像を低減する画像処理方法と装置に関し、特に
空間的に広がりを持つ偽像を低減するX線CT等の偽像
を低減する画像処理方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT(X線断層撮影装置)は各方向
でX線源から被検体を曝射して透過したX線を検出器で
検出し、そのデータに画像再構成処理を行って画像表示
し、診断の用に供する装置である。
【0003】このX線CTにおいて、パーシャル・ボリ
ューム効果,X線線質硬化,被検体の動き、測定系のサ
ンプル・レートの低さ等各種の原因でストリーク状,直
線状の偽像等各種の偽像が発生することはよく知られて
おり、それぞれ対策が講じられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各種
原因により発生する偽像のうちパーシャル・ボリューム
効果を原因として発生する偽像(以下PVE偽像とい
う)等にも、多様な出現形態があり、ストリーク偽像と
は様相を異にする偽像である空間的に広がりをもつ低周
波成分の偽像についての良好且つ効果的な低減法は未だ
提示されておらず、その出現が望まれている。この種の
偽像は、肝臓等のその組織のX線吸収係数値が殆ど等し
く即ち一様であって、その空間的広がりが大きな臓器に
発生し易い。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、空間的に広がりを持つ偽像を効果的に
低減させるPVE偽像等の低減方法とその方法を実施す
る装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明は、空間的に広がりを持つ偽像をイメージから識別
しこれを低減するX線CT等の偽像を低減する画像処理
方法であって、スキャン・データ等から画像再構成され
た原イメージを観察しながら偽像を低減しようとする領
域を特定する段階もしくは原イメージに対し予め設定さ
れた条件によって偽像を低減しようとする領域が設定さ
れた段階と、位置やCT値の範囲等の条件に従って原イ
メージを抽出し、抽出されない部分のデータを零等と
し、抽出されたデータ領域の連続性を求めて閉領域化
し、各閉領域毎に求めたデータの平均値又は閉領域周辺
部のデータの平均値又は予測される定数等だけレベルシ
フトする段階であるイメージ抽出と抽出済みデータの処
理の段階と、偽像低減のために前記のイメージ抽出と抽
出済みデータの処理が施された画像データそのもの又は
それらに平滑処理を施した画像データからの抽出により
縮小処理を行う段階と、必要なすべての方向に対して必
要なすべての射影データの生成を行う段階と、該射影デ
ータを用いて必要とされるすべての方向に関する必要と
されるすべての位置の各射影データと閾値との比較によ
り偽像の識別を行う段階と、該偽像の識別の結果、前記
閾値を超えるものについては、必要とされるすべての方
向の必要とされるすべての位置における射影データに比
例する値とし、前記閾値を超えないものについては零と
して偽像イメージ生成用の射影データを生成する段階
と、該射影データを画像再構成して偽像のみから成るイ
メージを得る段階と、前記画像再構成により得られる縮
小された偽像イメージそのもの又はそれに平滑処理を施
したものに線形補間等により画像サイズの拡大処理を行
う段階と、原イメージから前記偽像イメージを対応する
画素毎に減算して偽像を低減したイメージを得る段階と
から成ることを特徴とするものである。
【0007】第2の発明は、空間的に広がりを持つ偽像
をイメージから識別しこれを低減するX線CT等の偽像
を低減する画像処理方法であって、スキャン・データ等
から画像再構成された原イメージを観察しながら偽像を
低減しようとする領域を特定する段階もしくは原イメー
ジに対し予め設定された条件によって偽像を低減しよう
とする領域が設定された段階と、位置やCT値の範囲等
の条件に従って原イメージを抽出し、抽出されない部分
のデータを零等とし、抽出されたデータ領域の連続性を
求めて閉領域化し、各閉領域毎に求めたデータの平均値
又は閉領域周辺部のデータの平均値又は予測される定数
等だけレベルシフトする段階であるイメージ抽出と抽出
済みデータの処理の段階と、偽像低減のために前記のイ
メージ抽出と抽出済みデータの処理が施された画像デー
タそのもの又はそれらに平滑処理を施した画像データか
らの抽出により縮小処理を行う段階と、必要なすべての
方向に対して必要なすべての射影データの生成を行う段
階と、該射影データを用いて必要とされるすべての方向
に関する必要とされるすべての位置の各射影データと閾
値との比較により偽像の識別を行う段階と、該偽像の識
別の結果、前記閾値を超えるものについては、必要とさ
れるすべての方向の必要とされるすべての位置における
射影データに比例する値とし、前記閾値を超えないもの
については零として偽像イメージ生成用の射影データを
生成する段階と、偽像識別の結果得られた偽像成分射影
データを線形補間等の処理により増大し、これを測定さ
れた原イメージの各射影データ又は原イメージから計算
された各射影データから減じて偽像削減済射影データを
生成する段階と、該偽像削減済射影データから直接画像
再構成を行って偽像を低減したイメージを得る段階とか
ら成ることを特徴とするものである。
【0008】第3の発明は、スキャン・データ等から画
像再構成された画像データから、特定された偽像低減領
域のイメージデータを抽出し、領域の抽出、閉領域の抽
出及び抽出された閉領域のデータを各閉領域毎にレベル
シフトする画像データ抽出処理装置と、該画像データ抽
出処理装置の出力データの画像サイズの縮小を行う画像
データ縮小処理装置と、該画像データ縮小処理装置の出
力データを必要な各方向θ毎に必要な各距離Xの値に対
応する射影データaを求める射影データ生成装置と、前
記射影データから偽像の存否の識別を行う形状識別装置
と、該形状識別装置で識別された偽像データに対し、偽
像成分の射影データを生成する偽像成分生成装置と、前
記偽像成分の射影データに画像再構成処理を施す画像再
構成装置と、画像再構成された偽像のみから成る縮小さ
れたイメージ又は該イメージから各点の近傍のm×mデ
ータの平均値等の平滑化したデータを使用して線形補間
等による画像サイズの拡大を行う画像データ拡大処理装
置と、偽像成分を含む原イメージデータから前記画像デ
ータ拡大処理装置の出力の偽像イメージを減算し、偽像
の低減されたイメージデータを生成するイメージ減算処
理装置と、前記各装置の出力データを格納するデータ記
憶装置とから成ることを特徴とするものである。
【0009】第4の発明は、スキャン・データ等から画
像再構成された画像データから、特定された偽像低減領
域のイメージデータを抽出し、領域の抽出、閉領域の抽
出及び抽出された閉領域のデータを各閉領域毎にレベル
シフトする画像データ抽出処理装置と、該画像データ抽
出処理装置の出力データの画像サイズの縮小を行う画像
データ縮小処理装置と、該画像データ縮小処理装置の出
力データを必要な各方向θ毎に必要な各距離Xの値に対
応する射影データa(X,θ)を求める射影データ生成
装置と、前記射影データから偽像の存否の識別を行う形
状識別装置と、該形状識別装置で識別された偽像データ
に対し、偽像成分の射影データを生成する偽像成分生成
装置と、該偽像成分生成装置で生成された偽像成分射影
データに線形補間等の処理を施して偽像成分射影データ
を増大し、測定された各射影データ又は原イメージから
求められた各射影データから対応する増大された各偽像
成分射影データを減算して偽像低減を行った射影データ
を生成するデータ増大偽像削減射影データ生成装置と、
前記偽像を低減された射影データを画像データに画像再
構成する画像再構成装置と、前記各装置の出力データを
格納するデータ記憶装置(DS1〜DS4,DS7〜D
S8)とで構成され、前記偽像成分射影データを増大
し、測定された射影データ又は原イメージから求められ
た射影データから増大された前記偽像成分射影データの
減算を行った後画像再構成を行うことを特徴とするもの
である。
【0010】
【作用】画像再構成され、偽像を低減するために抽出さ
れた原イメージデータから、所要部分のデータを抽出処
理し、画像データ縮小処理装置により前記データを縮小
し、縮小した画像データから射影データを生成し、閾値
と比較して偽像の識別を行い、その結果によって偽像成
分を得、画像再構成の後、イメージの拡大処理を行って
元データのサイズに復元し、原イメージのデータから偽
像成分のデータを差引いて偽像を低減した画像を得る。
【0011】又、偽像成分の射影データを線形補間等の
処理を施して偽像射影データを増大し、原イメージの各
射影データから増大された各偽像成分射影データを減算
して偽像成分の除去された射影データを得、これを画像
再構成して偽像を低減した画像を得ることも有効であ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例の方法を実施する
装置のブロック図である。図には、図形表示装置、マン
マシンインタフェース装置を省略してある。図の各装置
を結ぶ線中、太線はデータの流れを示し、細線は制御の
流れを示している。
【0013】装置の説明に先立って、偽像の識別と補正
のアルゴリズムについて説明しておく。表示されている
原イメージから偽像のイメージの抽出を次のように行
う。
【0014】原イメージから偽像を低減したい領域を
抽出する。 抽出領域から孤立点や小領域を除去した閉領域を求め
る。 各閉領域毎にこの閉領域の周辺部の平均的X線吸収係
数(CT値)をその閉領域の全データから減算して各閉
領域毎にレベルシフトする。
【0015】これらの処理を施したデータから方向θ,
アイソ・センタからの距離Xの射影データa(X,θ)
を計算によって求める。a(X,θ)を求めるのは必要
な全方向θ,必要な全データ範囲のXについて行う。こ
の時に用いる偽像識別アルゴリズムの例は次に示す通り
である。
【0016】(イ)偽像がある時 θ方向の必要とされるすべての射影データに対し、次の
条件を満足する場合。 | a(Xk ,θ)|≧δ …………………(1−1) 但し、kはθ方向で必要とされるすべての射影データの
番号 (ロ)偽像がない時、 θ方向の必要とされるすべての射影データに対し、次の
条件を満足する場合。
【0017】 | a(Xk ,θ)|<δ …………………(1−2) 偽像のみから成るイメージ生成用射影データb(X,
θ)は、 (イ)偽像があるという条件の時、 b(Xm ,θ)= c・ a(Xm ,θ) …………………(2−1) 但し、mは条件式(1−1)を満足するすべての射影デ
ータの番号、cは定数 (ロ)偽像がないという条件の時、 b(Xn ,θ)=0 …………………(2−2) 但し、nは条件式(1−2)を満足するすべての射影デ
ータ番号 以上説明した条件により偽像の低減を行う装置の説明を
する。図1において、DS7はX線CTの実測したスキ
ャン・データから画像再構成された画像データを格納し
てあるデータ記憶装置である。
【0018】PKUPはデータ記憶装置DS7に格納さ
れている画像データから、特定された偽像低減領域のイ
メージデータを抽出し、これに各種処理を施す画像デー
タ抽出処理装置である。処理されたデータはデータ記憶
装置DS1に格納される。処理の内容は次のようなもの
である。
【0019】(i)オペレータが原イメージの表示され
た表示装置を見ながら指定した偽像低減領域に対して、
場所とCTの範囲等に従って元のイメージデータを抽出
する。
【0020】(ii)更に孤立したデータを除き、領域の
連続性を求め、1又は複数の閉領域を抽出する。 (iii)2次元イメージ平面で抽出されない部分の値を零
等とする。
【0021】(iv)各閉領域毎にこの閉領域の周辺部の
データの値の平均値を求めてこの平均値又はオペレータ
指定の値等を各閉領域のすべてのデータの値から減算す
る。即ち、各閉領域毎にレベル・シフトする。
【0022】これらの処理に基づく射影の生成は、高感
度で高能率の偽像識別と補正,リンギング等の副作用の
削除低減等の観点から極めて重要である。RDCTは画
像データ抽出処理装置PKUPにより抽出され、レベル
・シフト等の処理を施された後データ記憶装置DS1に
格納された画像データを読み出し、画像サイズの縮小を
行う画像データ縮小処理装置である。この縮小は、例え
ば512×512マトリクスの画像データを256×2
56マトリクスの画像データにするように行う。この場
合の縮小率は1/2である。縮小したデータをデータ記
憶装置DS2に格納する。抽出されるデータには、縮小
前のその点の近傍n×nデータの平均値等平滑化したデ
ータを使用する。
【0023】PRJはデータ記憶装置DS2に格納され
たデータを入力データとし、これらから各方向θ毎に各
Xの値に対応する射影データa(X,θ)を求める射影
データ生成装置である。射影データa(X,θ)は次式
により求められる。μ(x,y)は再構成領域RAにお
けるX線吸収係数の空間分布である。
【0024】 a(X,θ)=∫x μ(x,y)dY =∫x μ(X・cos θ− Y・sin θ,X・sin θ+ Y・cos θ)dY 出力の射影データはデータ記憶装置DS3に格納され
る。射影データ生成のアルゴリズムには、フーリエ変換
法や直接射影データ計算法等がある。前者の方法は離散
フーリエ変換による超高速演算が可能で、後者にはファ
ンビームも直接計算できる演算の融通性がある。これら
のアルゴリズムと装置については、特願昭63−121
072号,特願昭63−274986号に詳述されてい
るので説明を省略する。
【0025】DETはデータ記憶装置DS3に格納され
ている射影データを入力とし、偽像の存否の識別を(1
−1)式,(1−2)式により行う形状識別装置であ
る。形状識別装置DETで行った識別結果は偽像成分生
成装置APRJに与えられる。
【0026】偽像成分生成装置APRJは、データ記憶
装置DS3に格納されている射影データから形状識別装
置DETで識別された偽像データを抽出し、その偽像成
分(射影データ)を生成する装置である。この偽像のみ
から成るイメージ生成用射影データb(X,θ)は、
(2−1)式,(2−2)式により求められる。得られ
たデータをデータ記憶装置DS4に格納する。
【0027】RECONはデータ記憶装置DS4に格納
されている偽像成分のみの射影データに画像再構成処理
を施す画像再構成装置で、再構成された偽像イメージデ
ータはデータ記憶装置DS5に格納される。画像再構成
のためのアルゴリズムには(i)フーリエ変換法,(i
i)フィルタ補正逆投影法,(iii)重畳積分法,(iv)
逐次近似法等各種があり、装置構成もそれに伴って多く
の種類がある。
【0028】(i)フーリエ変換法は所謂離散型の高速
フーリエ変換(FFT)を主体とした演算法で、高速な
演算処理が可能な点、フーリエ変換装置という汎用装置
を主体とする構成を採用することができる点等に特長が
ある。更にオフセット計測により解像力を増し、各種偽
像の低減を可能にするアルゴリズムと装置に関するもの
もある。
【0029】(ii)フィルタ補正逆投影法は、周波数空
間でのフィルタ処理(コンボリューション・フィルタリ
ング)の後、実空間で逆投影処理を行うものである。稼
動中のX線CTは殆どこの方式によるものと言われる。
この方式による装置の例としては、特開昭59−194
259号,特開昭62−75875号,特開昭62−2
27324号等多くの例を引用することができる。
【0030】(iii)重畳積分法は、コンボリューション
(重畳)フィルタ演算と逆投影演算をすべて実空間で行
う方式である。処理データ点数が多くなると、コンボリ
ューション・フィルタ演算に長時間を要し、フィルタ補
正逆投影法の処理時間に及ばない。
【0031】上記(ii),(iii)のアルゴリズムについ
ては、例えば「CTスキャナ」(岩井喜典編,コロナ
社)の1・4節の画像再構成の項に述べられているので
ここでは詳細な説明は省略する。
【0032】EXTDは画像再構成装置RECONで画
像再構成されてデータ記憶装置DS5に格納された偽像
のみから成る縮小されたイメージを読み出し、抽出する
各データとして各点の近傍m×mデータの平均値等平滑
化したデータを使用し、これを線形補間等により画像サ
イズの拡大を行う画像データ拡大処理装置である。この
拡大処理は、例えば、256×256マトリクスの画像
データを2倍に拡大して512×512マトリクスの画
像データに拡大するような処理である。この拡大処理さ
れたデータは、記憶装置DS6に格納される。
【0033】SIMAGはデータ記憶装置DS7に格納
されている偽像を含む原イメージデータからデータ記憶
装置DS6に格納されている偽像イメージを減算し、偽
像の低減されたイメージデータを生成する装置である。
生成されたデータはデータ記憶装置DS7の該当部分に
収納される。
【0034】次に上記のように構成された装置の動作を
図2のフローチャートを用いて説明する。この例は、X
線CTでのスキャンや画像再構成は既に終了しており、
オペレータが再構成された原イメージを見ながら偽像低
減領域の特定を会話的に行い、画像処理的に偽像を低減
する場合の例である。このフローチャートは処理の流れ
を原理的に示すもので、装置の並列性や処理の並列性を
正確に示したものではない。
【0035】ステップ1 対象とする原イメージを画像表示装置(図示せず)に表
示する。 ステップ2 オペレータは原イメージを見ながら偽像を低減したい領
域を特定(指定)する。
【0036】ステップ3 画像データ抽出処理装置PKUPは、データ記憶装置D
S7に格納されている原イメージを元データとして、特
定された偽像の低減領域に対して以下に示す処理を行
い、最終結果のデータをデータ記憶装置DS1に格納す
る。
【0037】場所(位置)やCT値の範囲等の条件に
従って原イメージを抽出する。抽出されない部分のデー
タの値を零又は定数又は抽出されない領域が抽出される
領域で囲まれた閉領域である場合には該閉領域周辺の抽
出されるデータの平均値等とする。
【0038】抽出されたデータ領域に対して、データ
領域の連続性を求めて閉領域化する。この操作により孤
立点や小さな領域等を除く。 各閉領域毎にレベル・シフトする。レベル・シフトす
る量は、各閉領域毎に求めたデータの平均値,閉領域周
辺部のデータの平均値,予測される定数等である。
【0039】データ記憶装置DS7に格納されている原
イメージを元データとして、画像データ抽出処理装置P
KUPがこれらの処理を行い、このステップでの最終結
果のデータをデータ記憶装置DS1に格納する。
【0040】ステップ4 画像データ縮小処理装置RDCTは、データ記憶装置D
S1に格納されている画像データ抽出処理装置PKUP
によって抽出され処理されたイメージデータに対して、
イメージの縮小処理を行い、縮小処理したデータをデー
タ記憶装置DS2に格納する。
【0041】ステップ5 データ記憶装置DS2のデータを入力として、射影デー
タ生成装置PRJは、必要なすべての方向に対して必要
なすべての射影データの生成を行い、結果をデータ記憶
装置DS3に格納する。
【0042】ステップ6 データ記憶装置DS3に格納されている必要なすべての
方向の必要なすべてのデータを入力として、形状識別装
置DETは、(1−1)式,(1−2)式により条件判
定を行い、偽像の存否の識別を行う。識別結果を偽像成
分生成装置APRJに与える。
【0043】ステップ7 形状識別装置DETの識別結果に従って偽像が存在する
かどうかを必要なすべての方向の必要なすべてのデータ
に対して調べる。偽像が存在すればステップ8に進む。
偽像が存在しなければステップ9に進む。
【0044】ステップ8 偽像成分生成装置APRJは、データ記憶装置DS3に
格納されているデータを入力として、データ識別装置D
ETの識別情報に従い、(2−1)式の演算を行って偽
像イメージ生成用射影データb(X,θ)を求め、偽像
成分(射影データ)を抽出生成する。これを必要とする
すべての方向の必要なすべてのデータに対して行い、結
果をデータ記憶装置DS4に格納する。終了後ステップ
10に進む。
【0045】ステップ9 偽像がないので、偽像成分を零とし、(2−2)式に従
って射影データb(X,θ)を求める。これを必要とす
るすべての方向の必要なすべてのデータに対して行い、
結果をデータ記憶装置DS4に格納する。
【0046】ステップ10 画像再構成装置RECONはデータ記憶装置DS4に格
納されているデータを読み出し、偽像イメージの画像再
構成を行い、結果のデータをデータ記憶装置DS5に格
納する。
【0047】ステップ11 画像データ拡大処理装置EXTDは、データ記憶装置D
S5に格納されている画像再構成された偽像イメージに
対して、イメージの拡大処理を行い、縮小処理前の元デ
ータのサイズに復元し、結果のデータをデータ記憶装置
DS6に格納する。
【0048】ステップ12 イメージ減算処理装置SIMAGは、データ記憶装置D
S7を原イメージの記憶装置とし、データ記憶装置DS
6を偽像イメージの記憶装置として、それぞれのデータ
を読み出し、原イメージから偽像イメージを減算して偽
像の低減されたイメージを得る。結果のイメージデータ
はデータ記憶装置DS7に格納される。
【0049】以上説明したように本実施例の方法及び装
置によれば、空間的に大きな広がりを持つ肝臓等の臓器
に発生した偽像も、縮小処理した上で射影データを生成
し、形状識別を行って偽像成分を抽出し、画像再構成後
拡大して復元することにより、低減することが可能にな
った。
【0050】又、本実施例の低減法は適切なアルゴリズ
ムで行っているので副作用が極めて少ない。更に、イメ
ージのデータ・サイズを縮小できるので、高速処理が可
能である。
【0051】尚、本発明は上記実施例の方法に限定され
るものではない。図3は他の実施例の動作のフローチャ
ートである。実施する装置は図1の装置と同じである。
この例は各射影に対応する射影の長さを計算により求
め、これを偽像の識別に使用するものである。この場合
に用いる偽像識別のアルゴリズムを次に示す。
【0052】(イ)偽像がある時、θ方向の必要とされ
るすべての射影データに対し、次の条件を満足する場
合。 | p(Xk ,θ)|≧δ1 …………………(1−1−1) (ロ)偽像がない時、θ方向の必要とされるすべての射
影データに対し、次の条件を満足する場合、 | p(Xk ,θ)|<δ1 …………………(1−2−1) ここで、 p(Xk ,θ)= a(Xk ,θ)/L (Xk ,θ)…………………(3) L(Xk ,θ)は射影データa(Xk ,θ)の長さであ
る。kは(1−1)式と同じである。偽像イメージ生成
用射影データb(X,θ)は、 (イ)偽像がある時、(2−1)式又は次式でもよい。
【0053】 b(Xm ,θ)= c′・L (Xm ,θ)・ p(Xm ,θ)……(2−1−1) (ロ)偽像がない時(2−2)式による。
【0054】このフローチャートは図2のフローチャー
トにおけるステップ5の射影データの生成とステップ6
の偽像の識別との間に射影長の計算のステップが挿入さ
れるだけなので説明を省略する。
【0055】射影長の計算は、データ記憶装置DS2の
データを入力として行い、計算結果のデータをデータ記
憶装置DS3に格納する。図4は更に他の実施例の装置
のブロック図、図5はその動作のフローチャートであ
る。この実施例は、原イメージを縮小したイメージから
射影データを求め、偽像の識別を行って偽像成分(射影
データ)を求め、この偽像成分を線形補間等により偽像
成分射影データを増大し、測定された原イメージの各射
影データ(又は原イメージから計算された各射影デー
タ)から増大された各偽像成分射影データを減算して、
偽像を削除した射影データを求め、これから直接偽像低
減イメージの画像再構成を行うものである。
【0056】この場合の偽像の識別と補正のアルゴリズ
ムの例は、次の通りである。 偽像識別のアルゴリズム (イ)偽像がある時、(1−1)式又は(1−1−1)
式による。
【0057】(ロ)偽像がない時、(1−2)式又は
(1−2−1)式による。偽像低減済射影データb
(Xm ,θ)′の生成アルゴリズム (イ)偽像がある時、 b(Xm ,θ) ′= r(Xm ,θ) −c・ a(Xm ,θ) (2−1−2) または b(Xm ,θ) ′= r(Xm ,θ) −c′・ L(Xm ,θ) ・ p(Xm ,θ) (2−1−3) (ロ)偽像がない時、 b(Xn ,θ) ′= r(Xn ,θ) (2−2−2) ここで r(Xm ,θ) , r(Xn ,θ) は測定した射影デー
タまたは原イメージをすべて抽出したイメージから生成
した射影データである。
【0058】図4の装置の説明において、図1の装置と
異なる部分のみについて説明する。図において、CEX
Pは偽像成分生成装置APRJで生成され、データ記憶
装置DS8に格納された偽像射影成分データに線形補間
等の処理を施して偽像射影データを増大し、更にデータ
記憶装置DS8に格納されてある測定された原イメージ
の各射影データ又は原イメージから計算された各射影デ
ータから、対応する増大された各偽像成分射影データを
減算して偽像低減を行った射影データを生成するデータ
増大偽像削減射影データ生成装置である。ここで生成し
た射影データをデータ記憶装置DS4に格納する。
【0059】画像再構成装置RECONはデータ増大偽
像削減射影データ生成装置CEXPで得られた射影デー
タを直接画像再構成し、偽像低減済イメージをデータ記
憶装置DS7に格納する。
【0060】この実施例の装置の動作を図5のフローチ
ャートに示す。このフローチャートはステップ10にお
いて偽像射影データを線形補間等の処理により増大し、
これを測定された原イメージの各射影データ又は原イメ
ージから計算された各射影データから減じて偽像を低減
した射影データを生成し、ステップ11で画像再構成装
置RECONが偽像低減イメージを画像再構成する点で
異っているのみなので、説明を省略する。
【0061】図6は更に他の実施例のフローチャートで
ある。実施する装置は図4の装置と同じである。この実
施例は偽像の識別,低減に射影の長さを使用する場合
で、偽像を低減した射影データを求め、その射影データ
から直接画像再構成を行って偽像を低減するものであ
る。
【0062】図6のフローチャートと図5のフローチャ
ートとは、ステップ5の射影データの生成とステップ6
の偽像の識別との間に射影長の計算のステップが挿入さ
れるだけなので、説明を省略する。
【0063】他の適応例として、X線CT等に本実施例
の方法と装置を適用し、データ収集をオンラインで行
い、オンラインで直接に偽像を低減するX線CT等の装
置を構成できることはいうまでもない。その場合、原イ
メージを再構成して表示装置に表示することなく、即ち
会話的方法によらず、直接偽像の低減を行うこともでき
る。
【0064】アルゴリズムの変形例 例えば金属等から発生する強い偽像を低減する場合は、
次のようにすることもできる。即ち偽像識別のアルゴリ
ズムとして、偽像があるかないかの識別をθ方向の必要
なすべての射影データ(の番号)に代って、θ方向での
必要なすべての偽像発生源と交わる必要なすべての射影
データ(の番号)のみに限定して行い、それ以外の射影
データ(の番号)は偽像の有無の判定を行わない(この
場合偽像は常に無いとみなす)ようにする。この場合の
偽像識別の式は、(1−1)式,(1−2)式,(1−
1−1)式,(1−2−1)式等であり(但しkは上記
の条件による)、偽像低減の射影データ生成の式は(2
−1)式,(2−2)式,(2−1−1)式,(2−1
−2)式,(2−1−3)式,(2−2−2)式等であ
る(但しm,nは上記の条件による)。参考までに、偽
像発生源と交わる射影データについて説明する。
【0065】図7は再構成領域と偽像発生源との関係を
示す図である。図において、RAは再構成領域を示し、
MAは再構成領域RA内にある偽像発生源、SはX線源
である。偽像発生源MAが円である場合、この円の中心
Cの座標をCx ,Cy とし、直交座標xyをθ′回転し
た直交座標XYのY軸に平行な方向θ(θ=θ′+π/
2)に対して、偽像発生源MAと交わる射影データの番
号を次のように求めることができる。(図7(及び図7
に関連する説明の部分)での方向θの定義は、他の部分
での方向θの定義と異なる。即ち、他の部分では方向θ
は図7のθ´に対応する。) N1 = NC +(Cx ・sin θ− Cy ・cos θ−R)/d ………(3−1) N2 = NC +(Cx ・sin θ+ Cy ・cos θ+R)/d ………(3−2) ここで、dは等間隔平行ビームのサンプル間隔,RはM
Aの半径である。NCはMAの中心Cを通るθ方向の射
影データの番号である。データ番号がXの増加方向に増
加するものとすると(この時d>0と考える)、N1
2 は各々MAと交わるデータの開始データ番号,終了
データ番号である(Xの増加方向にデータ番号が減少す
る場合にはd<0と考える。この時、N1 ,N2 は各々
偽像発生源MAと交わるデータの終了データ番号,開始
データ番号である。)。尚、点A 1 ,Ac ,A2 は、領
域MAに交わる方向θの平行ビーム群の先頭ビーム,中
央ビーム,最終ビームがX軸と交わる点である。
【0066】動作、処理の変形例 イメージ領域縮小とその処理は、イメージの抽出(領
域の抽出,閉領域の抽出,レベル・シフト)の後に行う
必要はなく、その前の段階で原イメージ抽出後に行って
もよく、又、領域の抽出の後であってもよい。
【0067】偽像低減領域の特定を、原イメージを表
示装置に表示させながら、オペレータとの会話的な方法
で行うことは必ずしも必要ではない。例えば、原イメー
ジの偽像を低減しようとする領域の抽出を、予め設定さ
れた抽出条件によって抽出することもできる。(予め設
定された条件によって偽像を低減する領域が特定されて
いる場合である。例えば全イメージ領域を対象とし、デ
ータの値がある下限値と上限値の間にあるあるものを抽
出する場合等である。)この場合には、偽像の低減まで
の処理を完全自動処理として行うことができる。
【0068】画像データの縮小又は拡大処理に際し
て、処理前のイメージの各点に対しその近傍データによ
る平滑処理を行うが、この処理として平均値計算処理に
限定されない。その他、例えば、近傍データの重み付き
加算による平滑処理でもよい。更にこの処理又は処理の
一部を除去することもできる。
【0069】画像データの抽出処理には抽出するため
の基準となる閾値を可変閾値とする抽出法等各種の方法
もある。画像データの抽出処理には、更に多くの方法が
ある。取り出した閉領域や開領域(のデータ)に対し
て、その領域の大きさを求め、その領域の大きさの値を
用いて画像データの抽出又は除去を行う方法や、その領
域の中心又は重心の座標の値を用いて画像データの抽出
又は除去を行う方法等がある。
【0070】これらの詳細は、特願平3−132769
(画像データを部分抽出する方法と画像データの部分抽
出する画像データ処理装置)に詳述されているので説明
を省略する。
【0071】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、従来、不可能であったパーシャル・ボリューム効果
等の原因で発生する空間的に大きな広がりをもつ低周波
成分の偽像の低減に非常に有効である。従って、肝臓等
の臓器で発生する空間的に大きな広がりをもつ偽像の低
減が可能で、肝臓,腎臓における癌等の病変の診断に有
用である。
【0072】又、本発明の方法は適切なアルゴリズムを
用いているため副作用が極めて少ない。更に、イメージ
のデータ・サイズを縮小したことにより、非常に高速な
処理が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の装置のブロック図である。
【図2】図1の装置の動作のフローチャートである。
【図3】図1の装置の他の動作のフローチャートであ
る。
【図4】本発明の他の実施例の装置のブロック図であ
る。
【図5】図4の装置の動作のフローチャートである。
【図6】図4の装置の他の動作のフローチャートであ
る。
【図7】再構成領域と偽像発生源との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
APRJ 偽像成分生成装置 CEXP データ増大偽像削減射影データ生成装置 DET 形状識別装置 EXTD 画像データ拡大処理装置 RDCT 画像データ縮小処理装置 PKUP 画像データ抽出処理装置 PRJ 射影データ生成装置 RECON 画像再構成装置 SIMAG イメージ減算処理装置 DS1,DS2,DS3,DS4,DS5,DS6,D
S7,DS8 データ記憶装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間的に広がりを持つ偽像をイメージか
    ら識別しこれを低減するX線CT等の偽像を低減する画
    像処理方法であって、 スキャン・データ等から画像再構成された原イメージを
    観察しながら偽像を低減しようとする領域を特定する段
    階もしくは原イメージに対し予め設定された条件によっ
    て偽像を低減しようとする領域を設定する段階と、 位置やCT値の範囲等の条件に従って原イメージを抽出
    し、抽出されない部分のデータを零等とし、抽出された
    データ領域の連続性を求めて閉領域化し、各閉領域毎に
    求めたデータの平均値又は閉領域周辺部のデータの平均
    値又は予測される定数等だけレベルシフトする段階であ
    るイメージ抽出と抽出済みデータの処理の段階と、 偽像低減のために前記のイメージ抽出と抽出済みデータ
    の処理が施された画像データそのもの又はそれらに平滑
    処理を施した画像データからの抽出により縮小処理を行
    う段階と、 必要なすべての方向に対して必要なすべての射影データ
    の生成を行う段階と、 該射影データを用いて必要とされるすべての方向に関す
    る必要とされるすべての位置の各射影データと閾値との
    比較により偽像の識別を行う段階と、 該偽像の識別の結果、前記閾値を超えるものについて
    は、必要とされるすべての方向の必要とされるすべての
    位置における射影データに比例する値とし、前記閾値を
    超えないものについては零として偽像イメージ生成用の
    射影データを生成する段階と、 該射影データを画像再構成して偽像のみから成るイメー
    ジを得る段階と、 前記画像再構成により得られる縮小された偽像イメージ
    そのもの又はそれに平滑処理を施したものに線形補間等
    により画像サイズの拡大処理を行う段階と、 原イメージから前記偽像イメージを対応する画素毎に減
    算して偽像を低減したイメージを得る段階とから成るこ
    とを特徴とするX線CT等の偽像を低減する画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 空間的に広がりを持つ偽像をイメージか
    ら識別しこれを低減するX線CT等の偽像を低減する画
    像処理方法であって、 スキャン・データ等から画像再構成された原イメージを
    観察しながら偽像を低減しようとする領域を特定する段
    階もしくは原イメージに対し予め設定された条件によっ
    て偽像を低減しようとする領域を設定する段階と、 位置やCT値の範囲等の条件に従って原イメージを抽出
    し、抽出されない部分のデータを零等とし、抽出された
    データ領域の連続性を求めて閉領域化し、各閉領域毎に
    求めたデータの平均値又は閉領域周辺部のデータの平均
    値又は予測される定数等だけレベルシフトする段階であ
    るイメージ抽出と抽出済みデータの処理の段階と、 偽像低減のために前記のイメージ抽出と抽出済みデータ
    の処理が施された画像データそのもの又はそれらに平滑
    処理を施した画像データからの抽出により縮小処理を行
    う段階と、 必要なすべての方向に対して必要なすべての射影データ
    の生成を行う段階と、 該射影データを用いて必要とされるすべての方向に関す
    る必要とされるすべての位置の各射影データと閾値との
    比較により偽像の識別を行う段階と、 該偽像の識別の結果、前記閾値を超えるものについて
    は、必要とされるすべての方向の必要とされるすべての
    位置における射影データに比例する値とし、前記閾値を
    超えないものについては零として偽像イメージ生成用の
    射影データを生成する段階と、 偽像識別の結果得られた偽像成分射影データを線形補間
    等の処理により増大し、これを測定された原イメージの
    各射影データ又は原イメージから計算された各射影デー
    タから減じて偽像削減済射影データを生成する段階と、 該偽像削減済射影データから直接画像再構成を行って偽
    像を低減したイメージを得る段階とから成ることを特徴
    とするX線CT等の偽像を低減する画像処理方法。
  3. 【請求項3】 スキャン・データ等から画像再構成され
    た画像データから、特定された偽像低減領域のイメージ
    データを抽出し、領域の抽出、閉領域の抽出及び抽出さ
    れた閉領域のデータを各閉領域毎にレベルシフトする画
    像データ抽出処理装置(PKUP)と、 該画像データ抽出処理装置(PKUP)の出力データの
    画像サイズの縮小を行う画像データ縮小処理装置(RD
    CT)と、 該画像データ縮小処理装置(RDCT)の出力データを
    必要な各方向θ毎に必要な各距離Xの値に対応する射影
    データa(X,θ)を求める射影データ生成装置(PR
    J)と、 前記射影データから偽像の存否の識別を行う形状識別装
    置(DET)と、 該形状識別装置(DET)で識別された偽像データに対
    し、偽像成分の射影データを生成する偽像成分生成装置
    (APRJ)と、 前記偽像成分の射影データに画像再構成処理を施す画像
    再構成装置(RECON)と、 画像再構成された偽像のみから成る縮小されたイメージ
    又は該イメージから各点の近傍のm×mデータの平均値
    等の平滑化したデータを使用して線形補間等による画像
    サイズの拡大を行う画像データ拡大処理装置(EXT
    D)と、 偽像成分を含む原イメージデータから前記画像データ拡
    大処理装置(EXTD)の出力の偽像イメージを減算
    し、偽像の低減されたイメージデータを生成するイメー
    ジ減算処理装置(SIMAG)と、 前記各装置の出力データを格納するデータ記憶装置(D
    S1〜DS7)とから成ることを特徴とするX線CT等
    の偽像を低減する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 スキャン・データ等から画像再構成され
    た画像データから、特定された偽像低減領域のイメージ
    データを抽出し、領域の抽出、閉領域の抽出及び抽出さ
    れた閉領域のデータを各閉領域毎にレベルシフトする画
    像データ抽出処理装置(PKUP)と、 該画像データ抽出処理装置(PKUP)の出力データの
    画像サイズの縮小を行う画像データ縮小処理装置(RD
    CT)と、 該画像データ縮小処理装置(RDCT)の出力データを
    必要な各方向θ毎に必要な各距離Xの値に対応する射影
    データa(X,θ)を求める射影データ生成装置(PR
    J)と、 前記射影データから偽像の存否の識別を行う形状識別装
    置(DET)と、 該形状識別装置(DET)で識別された偽像データに対
    し、偽像成分の射影データを生成する偽像成分生成装置
    (APRJ)と、 該偽像成分生成装置(APRJ)で生成された偽像成分
    射影データに線形補間等の処理を施して偽像成分射影デ
    ータを増大し、測定された各射影データ又は原イメージ
    から求められた各射影データから対応する増大された各
    偽像成分射影データを減算して偽像低減を行った射影デ
    ータを生成するデータ増大偽像削減射影データ生成装置
    (CEXP)と、 前記偽像を低減された射影データを画像データに画像再
    構成する画像再構成装置(RECON)と、 前記各装置の出力データを格納するデータ記憶装置(D
    S1〜DS4,DS7〜DS8)とで構成され、 前記偽像成分射影データを増大し、測定された射影デー
    タ又は原イメージから求められた射影データから前記増
    大された偽像成分射影データの減算を行った後画像再構
    成を行うことを特徴とするX線CT等の偽像を低減する
    画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4917264A (en) * 1988-12-27 1990-04-17 Fawn Engineering Corp. Double-depth modified serpentine can vender
WO2011005257A1 (en) * 2009-07-09 2011-01-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Counterfeit detection system
CN103070696A (zh) * 2011-09-05 2013-05-01 株式会社东芝 放射线检测数据处理装置以及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011005257A1 (en) * 2009-07-09 2011-01-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Counterfeit detection system
US8798313B2 (en) 2009-07-09 2014-08-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Counterfeit detection system
CN103070696A (zh) * 2011-09-05 2013-05-01 株式会社东芝 放射线检测数据处理装置以及方法

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