JPH05237089A - 骨と軟部組織との混在する射影データのビームハードニング補正方法 - Google Patents

骨と軟部組織との混在する射影データのビームハードニング補正方法

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JPH05237089A
JPH05237089A JP3068430A JP6843091A JPH05237089A JP H05237089 A JPH05237089 A JP H05237089A JP 3068430 A JP3068430 A JP 3068430A JP 6843091 A JP6843091 A JP 6843091A JP H05237089 A JPH05237089 A JP H05237089A
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JP
Japan
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bone
projection data
data
tissue
correction
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JP3068430A
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English (en)
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Makoto Gono
誠 郷野
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GE Healthcare Japan Corp
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Yokogawa Medical Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の実験によりテーブルを作る従来の方法
の煩雑な手順を必要としないで、且つ、骨と軟部組織と
の相互作用も考慮した骨と軟部組織の混在する射影デー
タのビームハードニング補正方法を提供することを目的
とする。 【構成】 射影データにBH補正を施す段階と、画像再
構成したイメージデータから骨のイメージデータを抽出
する段階と、定数を乗じて水と骨との非線形性の差分の
射影データを求める段階と、差分データに元の射影デー
タを加算する段階と、該段階で得た射影データにBH補
正を行う段階とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線CTによって作られ
る断層像のBH(ビームハードニング)補正を骨と軟部
組織との混在する射影データに対して行うBH補正方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CTはX線管から放射され被検体を
透過したX線を検出器で検出して断層像を得る装置であ
る。このCTに用いられるX線は通常多色X線であるた
め、X線が被検査対象を透過して減弱するにつれ、その
X線スペクトルは高いエネルギーの部分が相対的に大き
くなり硬化していくことは周知である。この現象はBH
効果として知られている。このBH効果によって射影デ
ータは非線形になるが、頭部等のように骨と軟部組織と
が混在する場合に、両者のBH効果による非線形の度合
は図3に示すように異なっている。図3は横軸に−μL
(μは減弱係数、Lはパス長)、縦軸に射影データを取
った時の曲線を表す図で、1はBH効果のない理想曲
線、2は軟部組織を透過した場合の曲線、3は骨を透過
した場合の曲線である。このように軟部組織と骨との非
線形の度合が異なっているので、一緒に補正することは
できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、軟部組織に
ついては射影データの3次式による補正でこの非線形の
補正が可能であるが、骨については特殊な処理が必要と
なる。
【0004】その方法の一つにジョセフ法と呼ばれる方
法がある。以下にジョセフ法について説明する。骨のB
H効果は水とは懸け離れているため、先ず水と等価にな
るように補正して水のBH補正を行う。この場合水と軟
部組織とはCTナンバが極めて近いので水のBH補正に
よって軟部組織のBH補正に代えている。この方法を図
4のフローチャートを用いて説明する。
【0005】ステップ1 X線を照射して得たデータにより射影データを作成す
る。
【0006】ステップ2 水のBH補正をする。
【0007】ステップ3 画像再構成してイメージデータを作る。
【0008】ステップ4 ステップ3で得たイメージデータからCTナンバにより
識別して骨のイメージデータを抽出する。
【0009】ステップ5 骨のイメージデータを再投影して骨の射影データを求め
る。
【0010】ステップ6 代表的な骨と軟部組織との密度の比λ0 を予め求めてお
いて初期値として入力する。
【0011】ステップ7 骨の射影データをλ0 で除して骨のパスに沿った密度と
パスの累積和TB を求める。
【0012】TB =∫ρe (x,y)dS/λ0 ここで、S:パス長 ρe :骨と軟部組織を含む実効密度 ステップ8 予め測定して作成しておいたλテーブルから骨の射影デ
ータTB と測定された射影データTe に対する密度比λ
L を求める。λL は図5の曲線をテーブルにしたもので
ある。図において、TS1,TS2,TS3は軟部組織の射影
データTS をパラメータとしたTB に対するλL の曲線
である。
【0013】ステップ9 T0 =Te +(λ0 −λL )・TB 上記の計算を行って骨のBH補正された射影データと水
の射影データの合成射影データT0 を求める。ここで、
e はステップ1で得た全体の射影データで、次式で表
される。
【0014】Te =TS +λL B ステップ10 ステップ9で得た射影データT0 に水のBH補正を行
う。
【0015】ステップ11 ステップ10で求めた射影データを画像再構成して軟部
組織と骨のBH補正されたイメージデータを得る。
【0016】ジョセフ法は以上の手順で行うものである
が、この方法はイメージデータから骨と軟部組織とを分
離し、両者の密度比から骨を軟部組織と等価にして補正
する方法であるが、両者の密度比のテーブルを予め作成
して持っていなければならず煩雑な手順が必要である。
又、骨の射影データのみを2次式で補正する方法もある
が、これは骨のみの補正となり、骨と軟部組織間の相互
作用は補正されない。
【0017】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、多数の実験によりテーブルを作る等の
煩雑な手順を必要としないで、且つ、骨と軟部組織との
相互作用も考慮した骨と軟部組織との混在する射影デー
タのビームハードニング補正方法を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明は、骨と軟部組織の混在する射影データに軟部組織
用ビームハードニング補正を施す段階と、前記の軟部組
織用ビームハードニング補正された射影データを画像再
構成したイメージデータから骨のイメージを抽出する段
階と、骨のイメージデータの非線形性を軟部組織の非線
形性に等しくするために骨のイメージデータに予め決め
た非線形性補正用の定数を乗じて軟部組織と骨との射影
データの差分の射影データを求める段階と、元の射影デ
ータに前記段階で得た射影データを加算する段階と、該
段階で得た骨の非線形性補正をされた射影データに軟部
組織用ビームハードニング補正を行う段階とを具備する
ことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】射影データに軟部組織用BH補正を施し、画像
再構成して骨のイメージを抽出し、骨のイメージデータ
に予め決めた骨の非線形性を水の非線形性に合わせるた
めの非線形性補正用の定数を乗じて、上記両者の差分の
射影データを求め、元の射影データに上記両者の差分の
データを加算する。加算結果の射影データにビームハー
ドニング補正を行って、骨と軟部組織とを含む組織のビ
ームハードニング補正された射影データを得る。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例の方法のフローチ
ャートである。この方法を実施する装置は通常のX線C
Tなので、特に図示はしない。
【0022】ステップ1 X線を照射して得たデータにより射影データを作成す
る。
【0023】ステップ2 射影データに軟部組織用のBH補正を行う。
【0024】ステップ3 画像再構成を行い、512×512画素のイメージデー
タを得る。
【0025】ステップ4 ステップ3で得た512×512画素のイメージデータ
を計算量を減らすために256×256画素のイメージ
データに縮小する。
【0026】ステップ5 256×256画素のイメージデータから骨のイメージ
データをCTナンバにより識別して抽出する。
【0027】ステップ6 骨のイメージデータを再投影して骨の射影データを得
る。
【0028】ステップ7 骨の射影データに定数を乗じて軟部組織の射影データと
同様な曲線のデータを得る。この状態を図2に示す。図
において、図3と同様な部分には同一の符号を付してあ
る。(イ)図は射影データのBH効果を示す図3と同じ
曲線である。(ロ)図において、4は骨の射影データ3
に定数を乗じて軟部組織の曲線2との差を求め、骨の射
影データ3に加えた非線形性補正された曲線である。こ
こで、定数は代表的な被検体の例について繰り返し補正
し最適値を決めて求めた数である。ここでいう非線形性
補正とは、骨の非線形性を軟部組織の非線形性に合わせ
るように行う補正のことである。
【0029】ステップ8 ステップ1で求めた補正されていない射影データに非線
形性補正された骨の射影データの差分を加算する。得ら
れた射影データは次の通りである。
【0030】 BH補正されない軟部組織の射影データ+BH補正されない非線形性補正さ れた骨の射影データ …(1) ステップ9 (1)の射影データに軟部組織用BH補正を行う。得ら
れるデータは非線形性補正された骨の射影データと軟部
組織の射影データとがBH補正されたデータである。但
し骨の射影データは256×256画素分のデータであ
る。
【0031】ステップ10 ステップ9で得たデータからステップ2で得たデータを
減ずる。得られるデータは非線形性補正されたBH補正
された骨の256×256画素の骨の射影データと非線
形性補正されない骨の射影データとの差分である。
【0032】ステップ11 ステップ10で得た射影データを画像再構成して256
×256画素のイメージデータを得る。
【0033】ステップ12 前記のイメージデータを拡大して512×512画素の
イメージデータを作る。これは非線形補正されBH補正
された骨のイメージの差分のデータである。
【0034】ステップ13 ステップ3で得たイメージデータにステップ12で得た
イメージデータを加算する。
【0035】ステップ14 骨と軟部組織とが完全にBH補正されたイメージデータ
を出力する。
【0036】以上説明したように本実施例によれば、骨
の非線形性の補正を可能な限り忠実に行うため、骨の内
側のCT値の持ち上がりが自然に近い形で補正される。
従来の方法では多くの計算時間と、補正のための骨と軟
部組織の減弱係数のパスの長さをパラメーターにした比
をテーブルとして予め測定により用意する必要があっ
た。本実施例の方法では骨の射影データを定数倍して元
の射影データに加算することにより、非線形性を水のそ
れと同程度にするため、定数の選定には時間が掛かる
が、一度決めれば射影データを得る度にテーブルを用い
て補正するような煩雑な手続きは不要になる。又、補正
イメージとして縮小した256×256画素のイメージ
を用いているため、逆投影法をうまく利用すれば高速な
処理が期待できる。
【0037】尚、本発明の方法は本実施例に限定される
ものではない。例えば、イメージを256×256画素
に縮小したが縮小率はこれに限ることはなく任意であ
る。又、縮小しなくても差支えない。
【0038】
【発明の効果】多数の実験によりテーブルを作る等の煩
雑な手順を必要としないで、骨と軟部組織との相互作用
も考慮した骨のBH補正方法を実現することができ、実
用上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施例のフローチャートであ
る。
【図2】骨と軟部組織の非線形性の違いを補正する方法
の説明図である。
【図3】骨と軟部組織とのBH効果による非線形性を示
す曲線図である。
【図4】従来のジョセフ法による骨のBH補正の方法の
フローチャートである。
【図5】骨の射影データTBに対する密度比λLの曲線図
である。
【符号の説明】
1 理想曲線 2 軟部組織の射影データの曲線 3 骨の射影データの曲線 4 非線形性補正された骨の射影データの曲線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨と軟部組織の混在する射影データに軟
    部組織用ビームハードニング補正を施す段階と、 前記の軟部組織用ビームハードニング補正された射影デ
    ータを画像再構成したイメージデータから骨のイメージ
    を抽出する段階と、 骨のイメージデータの非線形性を軟部組織の非線形性に
    等しくするために骨のイメージデータに予め決めた非線
    形性補正用の定数を乗じて軟部組織と骨との射影データ
    の差分の射影データを求める段階と、 元の射影データに前記段階で得た射影データを加算する
    段階と、 該段階で得た骨の非線形性補正をされた射影データに軟
    部組織用ビームハードニング補正を行う段階とを具備す
    ることを特徴とする骨と軟部組織との混在する射影デー
    タのビームハードニング補正方法。
JP3068430A 1991-04-01 1991-04-01 骨と軟部組織との混在する射影データのビームハードニング補正方法 Pending JPH05237089A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010016425A1 (ja) * 2008-08-07 2010-02-11 株式会社 日立メディコ X線ct画像形成方法及びそれを用いたx線ct装置
JP2013236962A (ja) * 2007-08-15 2013-11-28 Fujifilm Corp 画像成分分離装置、方法、およびプログラム

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