JPH0523556U - 光インターコネクシヨン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】基板間の多チャンネル信号の送受信を光信号で
実現するための光配線を確保する光インタコネクション
の送受信の安定化を図る。 【効果】基板１上には複数の発光素子３を配設し、基板
１と対向配置する基板２には発光素子３と対向するよう
に受光素子４を配設する。電気信号を光信号に変換する
発光素子３から放射される光は、集光用レンズ５によっ
てほぼ平行光束としての集束光６として受光素子４に提
供され、受光素子４の位置変化に対しても安定した光信
号の送受光が確保でき、これは基板１，２を曲面として
も同様に実施可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は光インターコネクションに関し、特に基板間の多チャンネル信号の送 受を光信号で実現する光配線としての光インターコネクションに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、基板間の多チャンネル信号の送受を光配線で実現する提案は種種行なわ れている。

【０００３】 その中で、簡便な方法としては、２枚の基板間の一方の基板に発光素子を、他 方の基板には受光素子をそれぞれ対向するように配置させ、光を空間伝搬させる ことにより信号の授受を行なうものがある。

【０００４】 このように発光素子と受光素子とを対向させ、空間的に光伝搬させる方法では 、発光素子にレンズを併設し、点光源さら放射させる光をほぼ平行光に変換する とともに、この平行光を受光素子に併設したレンズにより集光させ、受光素子へ 効率よく入射させる方法がとられる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この従来の、発光素子と受光素子のそれぞれにレンズを設ける方法では、それ ぞれのレンズの中心を結ぶ軸上に発光素子と受光素子が存在するようにしないと 、発光素子から放射された光は受光素子上には集光されず極めて大きな伝搬損失 が発生することになる。

【０００６】 各素子が基板上に数個しかない場合は、各素子と各レンズの光軸が一致するよ うに調整することは可能であるが、発光／受光の各素子の数が数１００以上の場 合や、基板が平板ではなく凸状あるいは凹状に曲っている曲面基板の場合には、 各素子とレンズの光軸を調整することは極めて難しいという問題点があった。

【０００７】 本考案は上述した問題点を解決し、素子数が数１００以上となったり、曲面基 板を用いた場合にも、殆んど光軸の調整を要しない光インターコネクションを提 供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の光インターコネクションは、対向配置した２枚の基板の一方の基板上 に複数の発光素子を配列し、他方の基板上には複数の受光素子を配列し、前記発 光素子と前記受光素子とを対向するように配置し、かつ前記発光素子に集光用の レンズを配設した構成を有する。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案について図面を参照して説明する。

【００１０】 図１は、本考案の一実施例の光インターコネクションの斜視図である。

【００１１】 対向配置する２つの基板のうち一方の基板１上に複数の発光素子３を設け、さ らに基板２上に受光素子４を設け、これらの発光素子３と受光素子４とを対向さ せる。電気信号を光に変換する発光素子３から放射された光が、受光素子４で受 光され電気信号に変換される構成である。

【００１２】 発光素子３から放射される光は、集光用レンズ５によりほぼ平行に近い集束光 ６となる。

【００１３】 このような発光／受光素子の組合せが、図１の場では６組であるが、実際には 数１０組から数１００組、あるいはそれ以上となり、さらに、基板１及び２が曲 面の場合も対象としている。

【００１４】 図２は、図１の発光素子３及び受光素子４を拡大して示す断面図である。

【００１５】 図２（Ａ）は、発光素子３を示し、基板１の上に、発光チップ１１が、ガラス 板１３で封止されたケース１２の中に収納されているガラス板１３の上には集光 用レンズ５が搭載・配備されており、発光チップ１１から放射された光は、集光 用レンズ５によりほぼ平行光に変換される。

【００１６】 図２（Ｂ）は受光素子４を示し、基板２の上に、受光チップ２１が、ガラス板 ２３で封止されたケース２２の中に収納されている。

【００１７】 このように、発光素子３のみに集光用レンズ５を併記し、発光素子３から放射 される光をほぼ平行光とすることにより、受光素子４の位置変化に対しても受光 機能を十分確保し、極めて安定した多素子間の光結合が可能となる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、対向配置した２枚の基板上に設けた複数の発光 素子と受光素子とを対向配置して光の空間的な授受を行なう光インターコネクシ ョンにおいて発光素子のみに集光用のレンズを設けることにより、発光素子と受 光素子の数が増加したり、基板が曲面になっても、発光素子から放射される光が ほぼ平行であるため、受光素子の位置が変動しても傾むいても十分受光可能とな り、極めて安定な多素子間の光インターコネクションが実現できる効果を有する 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の光インターコネクションの
斜視図である。

【図２】図１の発光素子３と受光素子４を拡大して示す
断面図である。

【符号の説明】 １，２ 基板 ３ 発光素子 ４ 受光素子 ５ 集光用レンズ ６ 集束光 １１ 発光チップ １２ ケース １３ ガラス板 ２１ 受光チップ ２２ ケース ２３ ガラス板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対向配置した２枚の基板の一方の基板上
   に複数の発光素子を配列し、他方の基板上には複数の受
   光素子を配列し、前記発光素子と前記受光素子とを対向
   するように配置し、かつ前記発光素子に集光用のレンズ
   を配設したことを特徴とする光インターコネクション。