JPH05235437A - 金属蒸気レーザ装置 - Google Patents

金属蒸気レーザ装置

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JPH05235437A
JPH05235437A JP3390592A JP3390592A JPH05235437A JP H05235437 A JPH05235437 A JP H05235437A JP 3390592 A JP3390592 A JP 3390592A JP 3390592 A JP3390592 A JP 3390592A JP H05235437 A JPH05235437 A JP H05235437A
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insulator
discharge tube
heat insulating
metal vapor
flange
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Hiroyuki Masuda
博之 益田
Shigeaki Fujita
茂明 藤田
Tsutomu Inoue
勤 井上
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁体側に取り付けられた端部フランジの支
持部材を省略して装置自体の構造を簡素化すると共に、
端部フランジを本体の軸芯に正確に一致させ且つ絶縁体
での断熱性能を向上させてレーザ出力の信頼性を確保す
ることができる金属蒸気レーザ装置を提供する。 【構成】 金属蒸気レーザ装置の絶縁体8は、電気的絶
縁性を有し且つ真空部の気密を保持する気密部材81
と、気密部材81の内部側に配設され放電管1を断熱す
る断熱部材82と、断熱部材82との間に気密部材81
が介在し且つ気密部材81及び断熱部材82を補強する
補強部材83とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス放電によって金属
を加熱し、加熱によって発生した金属蒸気の原子を励起
させてレーザ出力を得る金属蒸気レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、実開平1
−54350号公報に記載されたものが知られている。
この公報に記載された装置を図3を参照しながら説明す
る。この公報に記載された装置Eは、同図に示すよう
に、不活性ガスの封入された円筒状の放電管1と、この
放電管1の両端にそれぞれ取り付けられた円筒状の一対
の電極2、3と、各電極2、3の外端に接合された外部
電気接続端子4、5を有する一対のフランジ6、7と、
右端が右側のフランジ7の内側に接合され且つ左端が左
側のフランジ6の内側に絶縁体8を介して気密に連結さ
れ、内部に真空層9を形成する外筒10とを備え、上記
両電極2、3間の放電によりこの放電管1内に配置され
た金属(蒸気を生成する銅ペレット等の固形状の金属媒
体)11の蒸気を発生させ、更に上記両電極2、3に印
加されたのパルス電圧により電離した上記不活性ガスの
電子のエネルギーで蒸気の金属原子を励起してレーザ光
を発生させるように構成されている。
【0003】また、上記放電管1の外周面には、この放
電管1から径方向への放熱を抑制する断熱材12、この
断熱材12を囲繞し且つ上記放電管1の気密を保持する
円筒状のシール管13が順次設けられている。更に、上
記シール管13と上記絶縁体8及び外筒10との間には
上記真空層9が形成され、この真空層9に複数の離隔し
た金属層を有する熱遮蔽体14が配設さている。また、
上記各フランジ6、7の外側の面には、上記放電管1内
で発生したレーザ光が通過する窓付の端部フランジ1
5、16がそれぞれ取り付けられている。そして、各端
部フランジ15、16には共振器17、18が対向配置
している。
【0004】更に、右側の上記フランジ7と外筒10
は、接合されて電極2、3間が短絡しているため、上述
のように絶縁体8によりこれら両者2、3間が電気的に
分断されている。そして、この絶縁体8は、例えば、ア
ルミナなどのように高温耐久性及び絶縁性を有する絶縁
物質からなり、その両端部のメタライズ部分に連結され
た金属フレームを介して左側のフランジ6と外筒10間
に取り付けられている。また、上記外筒10の両端には
装置E本体を支持する一対の支持部材19、20がそれ
ぞれ取り付けられ、更に、左側の端部フランジ15には
これを支持する支持部材21が取り付けられ、この支持
部材21によって絶縁体8の部分が端部フランジ15の
自重による曲がりあるいは破損を防止している。
【0005】次に動作について説明する。まず、電極
2、3間にパルス電圧が印加されると、放電管1内にパ
ルス放電が発生する。次いで、放電により発生した熱は
放電管1に伝導して放電管1を囲繞する断熱材12、真
空層9、及び熱遮蔽体14の作用により断熱されて放電
管1の温度が上昇する。これに伴って放電管1内部に設
置された金属11が溶融し、レーザ発振を起こすに必要
な金属蒸気が得られる。この状態でパルス電圧を電極
2、3間に印加すると、不活性ガスが電離して電子を放
出し、この電子エネルギーで金属蒸気の金属原子が励起
されて反転分布を起こし、光共振器17、18を両端部
フランジ15、16の窓の外側に設置すれば、レーザ光
が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記金属蒸気レーザ装置Eでは、上述のように、絶縁体
8が金属フレームを有してフレキシブルに形成されてい
るため、端部フランジ15を支持する支持部材21に
は、本体の設置時に端部フランジ15を放電管1の軸芯
に一致させるための軸芯調整部材(図示せず)が必要で
あり、また、この端部フランジ15は高電圧部分である
ため、端部フランジ15の支持部材21には高電圧に耐
える絶縁部材22が必要であり、結果的に装置Eの構造
が極めて複雑になるという課題があった。更に、絶縁体
8は、アルミナなどによって形成されているため、この
部分は熱遮蔽体13が介在する他の部分(外筒10)よ
り放熱し易く、この部分での放電管1からの放熱が大き
く、放電管1のこの部分の温度が低下してレーザ出力の
信頼性を損なうという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、絶縁体側に取り付けられた端部フランジの
支持部材を省略して装置自体の構造を簡素化すると共
に、端部フランジを本体の軸芯に正確に一致させ且つ絶
縁体での断熱性能を向上させてレーザ出力の信頼性を確
保することができる金属蒸気レーザ装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の金属蒸気レーザ
装置みら絶縁体は、電気的絶縁性を有し且つ真空部の気
密を保持する気密部材と、この気密部材の内側に配設さ
れ放電管を断熱する断熱部材と、この断熱部材との間に
気密部材が介在し且つ気密部材及び断熱部材を補強する
補強部材とを備えたものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、絶縁体の気密部材によって外
筒の内部に形成された真空部の気密を保持し、またその
断熱部材で放電管の放熱を抑制し、更にその補強部材で
端部フランジの荷重による絶縁体の曲がり破損を防止す
ると共に、この端部フランジを放電管の軸芯に正確に一
致させて放電管からレーザ出力を増すことができる。
【0010】
【実施例】以下、図1及び図2に示す実施例に基づいて
従来と同一部分または相当部分には同一符号を付して本
発明の特徴を中心に説明する。尚、各図中、図1は本発
明の金属蒸気レーザ装置の一実施例の要部を示す断面
図、図2は本発明の金属蒸気レーザ装置の他の実施例の
要部を示す図1相当図である。
【0011】本実施例の金属蒸気レーザ装置Eは、不活
性ガスの封入された円筒状の放電管1と、この放電管1
の両端にそれぞれ位置させて取り付けられた円筒状の一
対の電極2、3と、各電極2、3の外端にそれぞれ接合
された、外部電気接続端子4、5を有する一対のフラン
ジ6、7と、一端が一方のフランジ7の内側に接合され
且つ他端が他方のフランジ6の内側に絶縁体8を介して
連結され、内部に真空層9を形成する外筒10とを備
え、両電極2、3間の放電により発生した金属蒸気の原
子を励起してレーザ光を発生するように構成されてい
る。
【0012】而して、上記絶縁体8は、図1に示すよう
に、電気的絶縁性を有し且つ真空層9の気密を保持する
気密部材81と、気密部材81の内側に配設され放電管
1を断熱する断熱部材82と、断熱部材82との間に気
密部材81が介在し且つ気密部材81及び断熱部材82
を機械的に補強する補強部材83とを備えている。
【0013】また、上記気密部材81は、従来と同様に
アルミナ等の電気的絶縁性を有し且つ両端がメタライズ
された円筒状の絶縁部材81Aと、絶縁部材81Aのメ
タライズ端部に連結された円筒状の金属フレーム81
B、81Bとを備え、各金属フレーム81B、81Bで
フレキシブルに形成された円筒状部材である。そして、
この気密部材81は、各金属フレーム81B、81Bの
各外端部が環状部材84、85を介して上記フランジ6
及び外筒10にそれぞれ連結され、この気密部材81と
外筒10とで内部を封止して真空層9の真空状態を保持
している。
【0014】また、上記断熱部材82は、上記気密部材
81の内側に配設された円筒状部材で、輻射熱に対して
断熱性が高く且つ高温に耐え得るアルミナ系の多孔質の
断熱物質から形成されている。そして、この断熱部材8
2は、その両端部が上記環状部材84、85の内周面に
連結され、上記気密部材81への放熱を抑制している。
【0015】また、上記補強部材83は、上記気密部材
81の外側に配設された円柱状部材または円筒状部材
で、電気的絶縁性を有し且つ機械的強度に優れたエポキ
シ樹脂等の物質から形成されている。そして、この補強
部材83は、その両端部が上記各環状部材84、85が
対向する面に連結され、この補強部材83によって上記
端部フランジ15の自重による曲げモーメントを受けて
本絶縁体8の変形を防止すると共に、軸芯を放電管1の
軸芯に一致させた状態で端部フランジ15をフランジ6
に固定している。尚、この補強部材83として円柱状部
材を用いる場合には、上記各環状部材84、85の周方
向に等間隔を空けて複数設ければよく、また、円筒状部
材を用いる場合には一個を設ければよい。
【0016】以上説明したように本実施例によれば、絶
縁体8を気密部材81、断熱部材82及び補強部材83
によって構成したことから、補強部材83によって端部
フランジ15の自重による絶縁体8の曲げ破損を防止す
ると共に、軸芯を放電管の軸芯に一致させた状態で端部
フランジ15をフランジ6に固定することができるた
め、従来のように端部フランジ15の支持部材21、端
部フランジ15の軸芯調整部材、及びこの部分の絶縁部
材を省略して装置Eの構造を簡素化することができる。
また、断熱材82によって絶縁体8からの放熱を抑制
し、もって放電管1の温度低下を抑制してレーザ出力の
信頼性を確保することができる。
【0017】また、図2は本発明の他の実施例を示す図
で、本実施例の金属蒸気レーザ装置Eは、絶縁体8の気
密部材81としてアルミナまたは石英を円筒状に形成し
た円筒状部材を用い、この両端をOリング86、87に
よってシールした以外は全て上記実施例と同様に構成さ
れている。従って、本実施例によれば、上記実施例と同
様の作用効果を期することができる他、金属フレーム8
1B、81Bが不要なため、上記実施例のものに比べて
廉価に気密部材81を作製することができ、しかも気密
部材81が破損した場合に金属フランジ81B、81B
までも交換するという無駄をなくすことができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絶
縁体側に取り付けられた端部フランジの支持部材を省略
して装置自体の構造を簡素化すると共に、端部フランジ
を本体の軸芯に正確に一致させ且つ絶縁体での断熱性能
を向上させてレーザ出力の信頼性を確保することができ
る金属蒸気レーザ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属蒸気レーザ装置の一実施例の要部
を示す断面図である。
【図2】本発明の金属蒸気レーザ装置の他の実施例の要
部を示す図1相当図である。
【図3】従来の金属蒸気レーザ装置の全体を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 放電管 2、3 電極 4、5 外部電気接続端子 6、7 フランジ 8 絶縁体 9 真空層(真空部) 10 外筒 81 気密部材 82 断熱部材 83 補強部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスの封入された円筒状の放電管
    と、この放電管の両端に取り付けられた円筒状の一対の
    電極と、各電極の外端にそれぞれ接合された、外部電気
    接続端子を有する一対のフランジと、一端が一方のフラ
    ンジの内側に接合され且つ他端が他方のフランジの内側
    に絶縁体を介して連結され、内部に真空部を形成する外
    筒とを備え、上記両電極間の放電により金属の蒸気を発
    生させ、上記両電極に印加されたパルス電圧により電離
    した上記不活性ガスの電子エネルギーで上記蒸気の金属
    原子を励起してレーザ光を発生させる金属蒸気レーザ装
    置において、上記絶縁体は、電気的絶縁性を有し且つ上
    記真空部の気密を保持する気密部材と、この気密部材の
    内側に配設され上記放電管を断熱する断熱部材と、この
    断熱部材との間に上記気密部材が介在し且つ上記気密部
    材及び断熱部材を補強する補強部材とを備えたことを特
    徴とする金属蒸気レーザ装置。
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