JPH05233556A - 複数の処理ユニットを有する情報処理装置 - Google Patents

複数の処理ユニットを有する情報処理装置

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JPH05233556A
JPH05233556A JP4038017A JP3801792A JPH05233556A JP H05233556 A JPH05233556 A JP H05233556A JP 4038017 A JP4038017 A JP 4038017A JP 3801792 A JP3801792 A JP 3801792A JP H05233556 A JPH05233556 A JP H05233556A
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JP
Japan
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unit
processing unit
processing
units
calculation
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JP4038017A
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English (en)
Inventor
Hidehiro Nakamura
英博 中村
Hidetoshi Nonaka
秀俊 野中
Fumio Inoue
文男 井上
Masumi Tanaka
真澄 田中
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高精度かつ高速に演算できて、しかも、安価に
製造できる情報処理装置を提供する。 【構成】複数の処理ユニット100と、複数の共通メモ
リユニット200と、制御部ユニット300とを備え
る。各処理ユニット100は、それぞれ与えられたプロ
グラムに従って演算を実行するものである。各共通メモ
リユニット200は、それぞれ二つの処理ユニット10
0に対して、それぞれアクセス可能に接続されて配置さ
れ、一方の処理ユニット100から他方の処理ユニット
100へのデータ転送に用いることができるものであ
る。制御部ユニット300は、各処理ユニット100と
外部との間でのデータの入出力を制御すると共に、各処
理ユニットが同期して動作するよう制御するものであ
る。 【効果】空間回路網法等の、空間の多数の点について、
互いに隣接する点の前回の計算結果を用いて計算するよ
うな、計算アルゴリズムを効率よく実行することがで
き、例えば、電磁界解析、音場解析、熱流解析、流体の
解析等が効率よく行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の処理ユニットを
有する情報処理装置に係り、特に、各処理ユニットが、
互いに他の演算結果を用いて、演算を順次実行すること
に好適な情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の高集積化および高速
化に伴い、それを実装するパッケージや配線基板につい
て、高配線密度化と、信号伝搬特性の向上が求められて
いる。このため、特性インピーダンス、伝搬遅延、高周
波減衰、クロストークなど高周波電気特性を総合的に評
価しながら、配線板を開発する必要性がでてきている。
【0003】そこで、電子計算機を用いて、配線板の高
周波特性をシミュレーションし、最適設計することが考
えられている。この目的のため、電磁界波動が3次元で
解析でき、その結果を直感的に判りやすい形で、時間応
答も含めて、視覚化できる手法が求められる。この手法
の一つとして、空間回路網法がある。
【0004】この方法は、3次元空間の立方格子網を用
いて、3次元の電磁界等の場を時間軸上で直接解く計算
手法である。すなわち、この方法は、解析対象全体に電
磁界成分を離散化し、さらに、その成分を時間的に関係
付けるなどにより、時間軸上の定式化ができる。このた
め、過渡解析が可能であり、また、多媒質の解析も可能
である。しかも、その結果を、判り易い3次元表示によ
り視覚化できる。
【0005】また、この方法は、電磁界の解析のみなら
ず、室内音場等の音響特性の解析、導波管、光ファイバ
等の電磁界のモード解析、アンテナの放射特性解析、固
体の振動解析などのように、媒質中の波動エネルギの伝
搬の状態を解析する場合等に広く適用することができ
る。
【0006】なお、この空間回路網法については、従
来、吉田、深井、福岡によって、電子情報通信学会論文
誌(B)、J63−B,9,pp.876〜883、
(1980)“電磁界の節点方程式による過渡解析”と
して発表されたものがある。また、この方法を用いた3
次元電磁界解析については、中村、福富によって、日立
化成テクニカルレポートNo.14(1990)“空間
回路網法による配線板の3次元電磁界解析”として発表
されたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この方法で電磁界を解
析する場合、任意の解析対象内に配置した3次元等価回
路網について、次のようにして計算を行なうことが基本
原理となっている。すなわち、任意波形を入力後、格子
を構成する各節点での電圧電流を系全体に渡って計算
し、ついで、後述する空間離散間隔Δdに密接に関係す
る一離散時間後に、同様に各節点での電圧電流を系全体
に渡って計算し、以後、予め定めた計算を打ち切る時刻
に達するまで、この計算を繰り返して、時間軸上で系全
体に渡って計算を行なうものである。そして、各節点で
計算を行なう場合、それぞれ、予め定めた隣接節点での
前回の計算結果を用いて、計算が行なわれる。
【0008】ところで、このような計算を行なうため、
本方法では、その配線基板の空間に、3次元立方格子を
考える。この3次元立方格子は、その格子の各節点間の
距離、すなわち、空間離散間隔Δdが無限小であると
き、実際の自由空間場と等価であることが証明されてい
る。従って、この方法で解析するにあたっては、対象の
空間に対して、空間離散間隔Δdをできるだけ小さく取
ることが、解析精度の上で好ましい。ただし、空間離散
間隔Δdを小さく取ると、それだけ、格子網の節点の数
が多くなり、計算量が多くなることになる。
【0009】ところで、従来は、この空間回路網法のモ
デリングによる解析について、プログラムに基づいて電
子計算機により実行することが一般的であった。この場
合、各節点ごとに、順次計算を行なうため、計算時間が
長くなるという問題がある。これに対して、例えば、ス
ーパーコンピュータ、大型コンピュータ等を用いること
もできるが、これらのコンピュータは、極めて高価であ
り、一般的ではない。このため、従来は、精度を落して
計算するか、時間をかけて計算を行なうかのいずれかの
方法が行なわれていた。
【0010】このため、安価な機材で、精度を落すこと
なく、高速に演算できる装置の開発が望まれていた。
【0011】本発明の目的は、高精度かつ高速に演算で
きて、しかも、安価に製造できる情報処理装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一態様によれば、複数の処理ユニットと、
複数の共通メモリユニットと、制御部ユニットとを備
え、各処理ユニットは、それぞれ与えられたプログラム
に従って演算を実行するものであり、各共通メモリユニ
ットは、それぞれ二つの処理ユニットに対して、それぞ
れアクセス可能に接続されて配置され、一方の処理ユニ
ットから他方の処理ユニットへのデータ転送に用いるこ
とができるものであり、制御部ユニットは、各処理ユニ
ットと外部との間でのデータの入出力を制御すると共
に、各処理ユニットが同期して動作するよう制御するも
のである情報処理装置が提供される。
【0013】各処理ユニットは、それぞれ、中央処理ユ
ニットと、メモリとを有して構成することができる。こ
の場合、メモリは、各中央処理ユニットの動作プログラ
ムと、処理結果とを記憶する領域を有するもので構成す
ることができる。
【0014】また、各処理ユニットは、それぞれ予め定
められた一連の処理が終了したとき、終了信号を上記制
御部ユニットに対して出力する手段を有するものである
ことができる。
【0015】さらに、各処理ユニットは、制御部ユニッ
トからの割込信号を検出すると、それぞれがアクセス可
能な共通メモリユニットを介して、互いに他の処理ユニ
ットとの間で、互いに他の演算結果を取り込む処理を行
なう手段を有することができる。
【0016】制御部ユニットは、全処理ユニットからの
終了信号を受けると、次の演算の開始を指令する割込信
号を、全処理ユニットに対して出力する割込御部を有す
ることができる。
【0017】また、本発明では、処理ユニットが3個設
けられ、共通メモリユニットが2個設けられる態様、処
理ユニットが4個以上設けられ、共通メモリユニットが
処理ユニットと同一の個数設けられる態様等が可能であ
る。好ましい態様の一つとして、処理ユニットが6個設
けられ、共通メモリが6個設けられるものがある。
【0018】処理ユニットおよび共通メモリは、交互に
配置され、全体として環状に隣接する関係を有するもの
とすることができる。
【0019】共通メモリユニットは、二つのメモリユニ
ットを有し、二つのメモリユニットは、二つの処理ユニ
ットからそれぞれ独立にアクセス可能なものである構成
とすることができる。
【0020】また、本発明の他の態様によれば、空間回
路網法のアルゴリズムによって対象の空間についての解
析を行なうための情報処理システムを構成することがで
きる。 この情報処理システムは、6個の処理ユニット
と、6個の共通メモリユニットと、1個の制御部ユニッ
トとを備え、各処理ユニットは、空間回路網の3次元の
基本格子網を構成する6個の節点に対応付けられ、それ
ぞれ対応する節点についての演算を、与えられたプログ
ラムに規定される空間回路網法のアルゴリズム従って実
行するものであり、各共通メモリユニットは、それぞれ
二つの処理ユニットに対して、それぞれアクセス可能に
接続されて配置され、一方の処理ユニットから他方の処
理ユニットへのデータ転送に用いることができるもので
あり、制御部ユニットは、各処理ユニットと外部との間
でのデータの入出力を制御すると共に、各処理ユニット
が同期して動作するよう制御するものである情報処理シ
ステムが提供される。
【0021】このシステムにおいて、各処理ユニット
は、1の節点についての演算が終了するごとに、あらか
じめ定められた順序に従って、解析すべき空間中を基本
格子を移動させて、新たな位置にある節点について、そ
れぞれ演算し、これを繰り返して対象の空間全体におけ
る各節点についての演算を分担して実行する構成とする
ことができる。
【0022】また、各処理ユニットは、対象の空間全体
について、予め設定した回数繰り返して演算するようカ
ウンタ等により設定することができる。
【0023】さらに、このシステムにおいて、各処理ユ
ニットは、それぞれ、中央処理ユニットと、メモリとを
有するもので構成することができる。
【0024】この場合、メモリは、各中央処理ユニット
の動作プログラムと、演算結果とを記憶する領域を有す
る構成とすることができる。
【0025】また、中央処理ユニットは、制御部ユニッ
トからの割込信号を検出すると、互いに隣接する関係に
ある節点に対応付けられる処理ユニットとの間で、メモ
リに格納される前回の演算結果の交換を行ない、自ユニ
ットの前回の演算結果と他の処理ユニットの前回の演算
結果とを用いて、当該対応付けられた節点についての演
算を実行し、その結果をメモリに格納するものとするこ
とができる。
【0026】さらに、本発明の他の態様によれば、演算
専用情報処理装置と、支援用のホストコンピュータとを
有する情報処理システムであって、演算専用情報処理装
置は、複数の処理ユニットと、複数の共通メモリユニッ
トと、制御部ユニットとを備え、各処理ユニットは、そ
れぞれ与えられたプログラムに従って演算を実行するも
のであり、各共通メモリユニットは、それぞれ二つの処
理ユニットに対して、それぞれアクセス可能に接続され
て配置され、一方の処理ユニットから他方の処理ユニッ
トへのデータ転送に用いることができるものであり、制
御部ユニットは、各処理ユニットと外部との間でのデー
タの入出力を制御すると共に、各処理ユニットが同期し
て動作するよう制御するものであり、ホストコンピュー
タは、各処理ユニットごとの動作プログラムの作成およ
び境界条件の設定に用いられると共に、これらの動作プ
ログラムおよび境界条件を、制御部ユニットを介して、
対応する処理ユニットに転送するものである情報処理シ
ステムが提供される。
【0027】
【作用】複数の処理ユニットは、それぞれ与えられたプ
ログラムに従って演算を実行する。プログラムは、制御
部ユニットを介して、外部のホストコンピュータ等から
転送することができる。各処理ユニットは、それぞれ、
それに割り当てられた条件にしたがって、対応するプロ
グラムにより演算を実行することができる。従って、並
列処理が可能となる。もちろん、各処理ユニットは、同
一のプログラムで演算を実行することもできる。
【0028】複数の共通メモリユニットは、それぞれ二
つの処理ユニットに対して、それぞれアクセス可能に接
続されて配置される。そして、一方の処理ユニットから
他方の処理ユニットへのデータ転送に用いることができ
る。データ転送は、双方向に可能である。この場合、各
処理ユニットは、共通メモリに対する書き込みおよび読
み出しの動作で、相互にデータの転送を行なうことがで
きる。すなわち、共通メモリに対し、自ユニットのデー
タを書き込み、他ユニットのデータを読み出すことによ
って、データの転送を行なう。
【0029】制御部ユニットは、各処理ユニットと外部
との間でのデータの入出力を制御することができる。こ
れには、例えば、外部からプログラムの転送を受けた
り、演算結果を外部に出力することが挙げられる。ま
た、制御部ユニットは、各処理ユニットが同期して動作
するよう制御する。この同期制御は、各処理ユニットの
一連の動作終了を示す信号を各処理ユニットから受け取
って、すべての処理ユニットから動作終了を示す信号を
受け取ったとき、全処理ユニットにたいして、一斉に、
次の演算実行の開始を支持する信号を出力する。このた
めの信号として、割込信号が用いられる。
【0030】各処理ユニットは、この割込信号を検出し
て、演算の実行を開始する。以降は、この手順を予め定
めた回数繰り返して、終了する。
【0031】本発明は、解析対象の空間を、格子網でモ
デル化し、その最小単位である基本格子について、演算
を実行し、この基本格子網を空間内を順次移動させて、
全空間の各点の解析を行なうことができる。特に、3次
元の格子網でモデル化した場合、処理ユニットを6個配
置することにより、その6個の処理ユニットを、基本格
子網を構成する各節点に対応させることができる。これ
により、節点の空間的な配置と、節点の演算における他
の節点との相互作用とを、処理ユニットの配置と対応さ
せることが可能となる。従って、空間的な配置に対応さ
せて、プログラムの作成が行なえるので、作成が容易に
なる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0033】図1に、本発明の情報処理装置の第1実施
例の構成の概要を示す。本実施例は、演算を実行する6
個の処理ユニット(A〜F)100と、処理ユニット1
00間の演算結果の受渡しを行なうための共通メモリ2
00と、処理ユニット100の駆動制御および外部との
入出力処理を行なう制御部ユニット300とを備える。
これらの各ユニット100、200および300は、共
通のボード400上に配置される。
【0034】ボード400には、図示していないが、制
御部ユニット300と、他の各ユニットとの間に、外部
に対するデータ等の入出力を行なうためのバスおよび制
御を行なうための信号線が設けられている。各処理ユニ
ット100に対するバスおよび信号線の中で、重要なタ
イミングが要求されるものは、等長となるように配置さ
れている。これにより、データおよび信号のタイミング
のずれを防いでいる。
【0035】処理ユニット100は、同一構成のユニッ
ト6個(A〜F)が配置されている。これらは、環状に
隣接して、互いに他の処理ユニット100との間で、演
算結果の受渡しができるように配置される。すなわち、
処理ユニット100のそれぞれについて、A−B,A−
C,B−D,C−E,D−F,E−Fの各相互間で、情
報のやり取りができるように配置される。
【0036】この情報の受渡しを行なうため、環状に隣
接する各処理ユニット100の間に、共通メモリ200
がそれぞれ配置される。共通メモリ200は、メモリユ
ニットMA〜MLを、2個ずつ対で配置して構成され
る。すなわち、1対をなすメモリユニットMAおよびM
Bが処理ユニットAとCとの間に、1対をなすメモリユ
ニットMCおよびMDがAとBとの間に、1対をなすメ
モリユニットMEおよびMFがBとDとの間に、1対を
なすメモリユニットMGおよびMHがDとFとの間に、
1対をなすメモリユニットMIおよびMJがFとEとの
間に、1対をなすメモリユニットMKおよびMLがEと
Cとの間に、それぞれ配置される。
【0037】また、制御部ユニット300は、その本体
部がボード400の中央部に配置され、コネクタ部がボ
ード400の一端(または中央でもよい)に配置され
る。この制御部ユニット300は、各処理ユニット10
0の演算終了信号を受け付けると共に、各処理ユニット
100を同期して動作させる割込み信号を各処理ユニッ
ト100に出力する。また、例えば、プログラム、初期
データ等のデータを各処理ユニット100に入力させる
ため、また、各処理ユニット100から演算結果を出力
させるため、コネクタ部に接続されるホストコンピュー
タ500を対応する処理ユニット100に接続する。
【0038】処理ユニット100の内部構成は、図2に
示すように、演算、ユニットの動作の制御等を実行する
中央処理装置(CPU)102と、CPU102のプロ
グラムを格納するためのプログラム用メモリ104と、
演算結果等のデータを格納するためのデータメモリ10
6と、外部に対してデータ等の入出力を行なうためのア
ドレスバッファ108およびデータトランシーバ110
と、プログラムメモリ104に対するアクセスアドレス
を保持するためのアドレスバッファ112と、データメ
モリ106に対するアクセスアドレスを保持するための
アドレスバッファ114と、アクセスの態様を解析して
アクセスを制御するアドレスデコーダ116および11
8と、CPU102がプログラムをフェッチするための
プログラム用のデータトランシーバ120と、CPU1
02とデータメモリ106との間でデータを一時保持す
るためのデータトランシーバ122と、制御部ユニット
300から出力される割込み信号を検出して割込み処理
を行なう割込検出部124とを有する。
【0039】また、処理ユニット100内には、各部を
接続するアドレスバス130およびデータバス132が
配置されている。これらのバスは、アドレスおよびデー
タのみならず、各種制御信号の伝送を行なう機能をも有
する。
【0040】CPU102は、割込み制御部124が割
込信号を検出して、その検出信号出力すると、これによ
り演算の処理が起動される。また、CPU102は、後
述するフローチャートに示すように、一連の演算を終了
すると、終了信号を出力する。さらに、CPU102
は、この一連の演算を予め定めた繰返し数分、実行する
と、プログラムの完了を示す最終終了(完了)信号を出
力する。これらの信号は、制御部ユニット300に送ら
れる。
【0041】プログラム用メモリ104およびデータ用
メモリ106は、本実施例では、高速化を図るため、ス
タティックRAM(random access memory)を用いてい
る。なお、ダイナミックRAMを用いてもよい。
【0042】また、データトランシーバ110、120
および122は、本実施例では、それぞれ、双方向にデ
ータの入出力ができる3ステートバッファを用いて構成
される。すなわち、データトランシーバ110、120
および122は、それぞれハイインピーダンスとなるこ
とで、それ自身を介してのデータバス132との間のデ
ータの入出力を遮断することができる。これにより、例
えば、ユニット100内部でのデータの転送を行なう場
合と、ユニット100外部との間でデータの転送を行な
う場合とを分離して、データバス132でのデータの衝
突を防止することができる。また、ユニット100内部
でのデータ転送を行なう場合に、データトランシーバ1
20および122のうち、いずれかをハイインピーダン
スとして、選択的にデータ転送を行なわせることができ
る。すなわち、データトランシーバ110をハイインピ
ーダンスとすると、データトランシーバ120または1
22を用いて、CPU102とプログラムメモリ104
またはデータ用メモリ106との間でのデータの転送が
行なえる。一方、データトランシーバ120および12
2をハイインピーダンスとすることにより、データトラ
ンシーバ110を用いて、ユニット外部とプログラムメ
モリ104またはデータ用メモリ106との間でのデー
タの転送が行なえる。
【0043】なお、データトランシーバ120および1
22は、それぞれ対応するアドレスデーコーダ116お
よび118からの、それを選択する信号により、動作可
能状態となり、その他の場合にハイインピーダンスとな
るように制御される。また、データトランシーバ120
および122は、CPU102からの指示により、デー
タの伝送方向が決められる。また、データトランシーバ
110は、制御部ユニット300からのユニット選択信
号が入力されたとき、動作可能状態となり、その他の場
合に、ハイインピーダンスとなるよう制御される。ま
た、データトランシーバ110は、制御部ユニット30
0からの方向指示信号に応じて、データの伝送方向が決
定される。
【0044】アドレスバッファ108、112および1
14は、本実施例では、それぞれ、3ステートバッファ
を用いて構成される。すなわち、アドレスバッファ10
8、112および114は、それぞれハイインピーダン
スとなることで、それ自身を介してのアドレスバス13
0との間のデータの入出力を遮断することができる。ア
ドレスバッファ112および114は、CPU102か
らの指示があると動作可能状態となり、その他の場合、
ハイインピーダンスとなるよう制御される。また、アド
レスバッファ108は、ユニット選択信号が入力される
と、動作可能状態となり、その他の場合、ハイインピー
ダンスとなるよう制御される。
【0045】データバス132とアドレスバス130
は、それぞれ共通メモリ200に接続される。図2で
は、データバス132およびアドレスバス130に対し
て、1の共通メモリ200が接続されているものを示し
ているが、実際には、処理ユニットの両側に共通メモリ
が存在するので、2つの共通メモリ200が接続され
る。
【0046】各共通メモリ200は、それぞれ同一の構
造を有するメモリユニットMA〜MLのうちの異なる2
個をそれぞれ有している。各メモリユニット(ここで
は、MAのみを示す)は、図3に示すように、メモリ2
02と、このメモリ202に対し、隣接する処理ユニッ
ト100(例えばユニットAおよびC)からのアクセス
アドレスをそれぞれ保持するためのアドレスバッファ2
04および206と、メモリ202と隣接する処理ユニ
ット100(例えばユニットAおよびC)との間でデー
タを一時保持するためのデータトランシーバ208およ
び210と、アクセスの態様を解析してアクセスを制御
するアドレスデコーダ212とを有する。
【0047】また、共通メモリ200内には、各部を接
続するアドレスバス230およびデータバス232が配
置されている。これらのバスは、アドレスおよびデータ
のみならず、各種制御信号の伝送を行なう機能をも有す
る。
【0048】アドレスバッファ204およびデータトラ
ンシーバ208は、処理ユニットA内のアドレスバス1
30およびデータバス132(図2参照)に接続され
て、データの授受を行なう。同様に、アドレスバッファ
206およびデータトランシーバ210は、処理ユニッ
トC内のアドレスバス130およびデータバス132
(図2参照)に接続されて、データの授受を行なう。
【0049】メモリ202は、本実施例では、高速化を
図るため、スタティックRAM(random access memor
y)を用いている。なお、ダイナミックRAMを用いて
もよい。
【0050】データトランシーバ208および210
は、本実施例では、それぞれ、双方向にデータの入出力
ができる3ステートバッファを用いて構成される。ま
た、アドレスバッファ204および206も、3ステー
トバッファを用いて構成される。これにより、データト
ランシーバ208および210と、アドレスバッファ2
04および206とは、それぞれ、ハイインピーダンス
となることにより、自身を介してのアドレスまたはデー
タの転送を遮断することができ、アドレスおよびデータ
の衝突を防止することができる。すなわち、隣接する処
理ユニット100(例えばユニットA)との間でデータ
の転送を行なう場合と、隣接する処理ユニット100
(例えばユニットC)との間でデータの転送を行なう場
合とを分離することができる。すなわち、データトラン
シーバ210およびアドレスバッファ206をハイイン
ピーダンスとすると、データトランシーバ208および
アドレスバッファ204を用いて、一方側に隣接する処
理ユニット100(例えばユニットA)との間でデータ
の転送が行なえる。一方、データトランシーバ208お
よびアドレスバッファ204をハイインピーダンスとす
ることにより、データトランシーバ210およびアドレ
スバッファ206を用いて、他方側に隣接する処理ユニ
ット100(例えばユニットC)との間でデータの転送
が行なえる。なお、アドレスは、アドレスデコーダ21
2を介してメモリ202に入力される。
【0051】制御部ユニット300は、ボード400の
外部にあるホストコンピュータ500等との接続を行な
うためのコネクタ302と、コネクタ302と内部回路
とのインタフェースを行なうインタフェース部304
と、6個の処理ユニット100いずれを選択するかを決
定するためのユニットセレクタ部306と、ホストコン
ピュータ500から各処理ユニット100に対して読み
書きを行なうためのユニットR/W制御部308と、各
処理ユニット100の演算終了信号に基づいて割込み信
号を生成する割込制御部310と、各処理ユニット10
0をリセットするリセット回路312と、各処理ユニッ
ト100にクロックを供給するクロック回路314と、
演算終了判定部316と、終了表示等318と、クロッ
クカウンタ320と、表示部322とを有する。
【0052】ユニットセレクタ部306は、ホストコン
ピュータ500からの処理ユニットを指定する信号を受
けて、A〜Fの処理ユニット100のうち、対応する処
理ユニット100を指定するユニット選択信号GAGB
−A〜Fのいずれかを出力する。このユニット選択信号
GAGB−A〜Fのいずれかは、対応する処理ユニット
のアドレスバッファ108とデータトランシーバ110
に送られ、これを動作可能とする。
【0053】ユニットR/W制御部308は、データ等
の書き込みを指示する書き込み信号WEと、データ等の
読み出しを指示する読み出し信号OEと、データトラン
シーバ110のデータの転送方向を指定する信号DIR
と、データ用メモリ106およびプログラム用メモリ1
04のうちいずれを選択するかを示すチップセレクト信
号CSとを、各処理ユニット100にそれぞれ送る。
【0054】リセット回路312は、リセットスイッチ
313を有する。オペレータがこのリセットスイッチ3
13を押すと、このリセット回路312は、リセット信
号を出力して、全処理ユニット100をリセットする。
また、このリセット信号で、クロックカウンタ320を
起動する。なお、このリセット操作は、ホストコンピュ
ータ500から遠隔操作して行なう構成としてもよい。
【0055】演算終了判定部316は、各処理ユニット
100のCPU102からの最終終了(完了)信号をラ
ッチして、全部の処理ユニット100についての最終終
了信号がラッチされると、全処理ユニット100の動作
が完了したことを示す演算終了信号を出力する。この演
算終了信号は、インタフェース部304およびクロック
カウンタ320に送られる。また、終了表示等318
は、例えば、発光ダイオードからなり、演算終了判定部
316に接続され、演算が終了したと判定されると、こ
の演算終了判定部316によって点灯される。
【0056】クロックカウンタ320は、リセット回路
312のリセット信号と、演算終了判定部316の演算
終了信号とを受けて、この間に、クロック回路314か
ら入力されるクロックパルスを計数して、時間を求める
ものである。表示部322は、例えば、液晶、発光ダイ
オード等の数字表示素子を有し、クロックカウンタによ
って求められた時間を表示する。
【0057】次に、本実施例の動作の概要について説明
する。
【0058】まず、本実施例の各処理ユニット100
に、その動作プログラムと、初期入力および境界条件、
例えば、解析対象への入力電圧および電流と、その入力
部分の座標等とを入力する。動作プログラムは、解析す
べき対象の形態および媒質条件と、使用するアルゴリズ
ム、例えば、空間回路網法のアルゴリズムとに基づい
て、ホストコンピュータ500で、マシン語で生成して
おく。
【0059】本実施例の場合、6個の処理ユニット10
0は、それぞれ、立方格子網の6個の節点に対応するよ
うに、動作プログラムで規定される。ここで、立方格子
網の6個の節点は、後述する図6(c)に示す基本格子
を構成する。これは、解析対象における最小の空間の単
位である1ブロックを構成する。解析は、このブロック
を順次移動させることにより、解析対象の全空間につい
て、解析を行なう。
【0060】解析は、解析対象の全空間について予め定
めた回数繰り返される。1回の解析が、解析対象のある
瞬時の状態を表し、解析の繰返し(イタレーション)を
複数回行なうことによって、時間変化が求められる。
【0061】また、空間回路網法では、各イタレーショ
ンに当たり、前回の解析の演算結果を用いる。すなわ
ち、各節点は、その点の前回の演算結果と共に、隣接す
る節点の前回の演算結果を利用して、今回の演算を実行
する。上記1ブロックの6個の各節点は、隣接する節点
として、それぞれ2軸の方向の隣接節点が選ばれ、それ
ぞれの前回の演算結果を利用する。この場合、各軸につ
いて、正負2方向の節点が隣接する。このため、6個の
節点について、それぞれ4個の隣接節点の演算結果が必
要となる。
【0062】プログラムの転送では、まず、ホストコン
ピュータ500は、プログラムを転送すべき処理ユニッ
ト100を指定する情報を送ると共に、プログラムを書
き込むこと、すなわち、プログラム用メモリ104にア
クセスすること、書き込みを行なうこと等を示す制御信
号を、制御部ユニット300にコネクタ302を介して
出力する。
【0063】制御部ユニット300では、ユニットセレ
クタ部306がアクセスする処理ユニット100を指定
するユニット選択信号GBGA−A(ユニットAの場
合)を出力する。この信号は、対象となる処理ユニット
のデータトランシーバ110とアドレスバッファ108
とを外部入力可能とする。
【0064】ユニットR/W制御部308は、データト
ランシーバ110のデータの転送方向を指定する信号D
IRをデータトランシーバ110に送る。ここでは、外
部から処理ユニット100内にデータの転送を行なう方
向を指定する。また、ユニットR/W制御部308は、
プログラム用メモリ104を選択するチップセレクト信
号CSをアドレスデコーダ116に、書き込み信号WE
をプログラム用メモリ104にそれぞれ送る。この後、
ホストコンピュータ500は、書き込みアドレスをアド
レスバッファ108に、プログラムをデータトランシー
バ110にそれぞれ送る。データトランシーバ110に
送られたプログラムは、プログラム用メモリ104の、
アドレスバッファ108で指定されるアドレスに格納さ
れる。同様にして、他の全ての処理ユニット100に、
対応した動作プログラムがそれぞれ転送される。なお、
この時、アドレスバッファ112,114およびデータ
トランシーバ120,122は、いずれもハイインピー
ダンス状態としておく。
【0065】次に、各処理ユニット100において、上
記プログラム用メモリ104に格納された動作プログラ
ムに従って、各種処理が実行される。まず、CPU10
2は、以後に行なう演算のための各種設定を行なう。例
えば、演算点を設定するためのカウンタ、繰返し数を知
るためのカウンタ(イタレーションカウンタ)、媒質条
件等の設定、初期入力および境界条件の設定を行なう。
また、解析対象における計算すべき節点の数、1度に演
算するブロックの大きさ(本実施例では6節点)、演算
の繰り返し数等を設定する。これらは、例えば、プログ
ラム用メモリ104の特定領域に格納しておく。
【0066】次に、各CPU102は、制御部ユニット
300の割込み制御部310からの割込み信号の入力が
あると、それぞれ隣接する共通メモリ200に対して、
隣接点の前回の演算結果の読み込み処理と今回の演算結
果の書き込み処理とを行なう。ただし、1回目は、前回
値がないので、読み込まれる演算結果はすべて0であ
る。すなわち、自ユニットに隣接する他ユニットとの間
で、それぞれの演算結果の交換を行なって、互いに隣接
する節点の演算結果を取り込む。
【0067】この演算結果の書き込みおよび読み出し処
理は、図1に矢印で示すように、1から8までのステー
ジで実行される。例えば、処理ユニットBとAとCとの
間では、ユニットAとCとのあいだでは、1,3,5,
7の奇数ステージで、互いに共通メモリMA,MBに逆
方向から同時にアクセスして、自ユニットの演算結果を
共通メモリMA,MBに書き込むと共に、他ユニットの
演算結果を取り込む。一方、ユニットAとBとの間で
は、2,4,6,8の偶数ステージで、同様に共通メモ
リMC,MDを介して演算結果の交換を実行する。同様
にして、他のユニット間でも、データの交換が行なわれ
る。
【0068】図1に示すように、データの交換は、1の
処理ユニットについて、一方側で隣接する処理ユニット
との間では奇数ステージで、他方側で隣接する処理ユニ
ットとの間では偶数ステージで、それぞれ交互に行なわ
れる。従って、各処理ユニットは、データの衝突が起こ
ることなく、円滑に互いに隣接する他の処理ユニットと
の間で、互いの演算結果の授受を行なうことができる。
しかも、処理ユニット100が6個であるため、奇数ス
テージと偶数ステージとが交互に配列されて一巡するた
め、すべての処理ユニットが同時にデータの交換を実行
でき、待ち状態となる処理ユニットが発生せず、効率的
である。
【0069】なお、各処理ユニット100は、それぞれ
同一の共通メモリ200に対して2回の書き込みおよび
読み出しの処理を行なっている。これは、上述したよう
に、各処理ユニット100が対応する1ブロックの各節
点について、4つの隣接する節点が存在することによ
る。
【0070】各CPU102は、自ユニットが求めるべ
き節点について、当該節点および隣接の節点のそれぞれ
の演算結果を得て、演算を実行する。この演算結果は、
それぞれのデータ用メモリ106中に格納される。デー
タ用メモリ106中に格納された演算結果は、後のステ
ージで、隣接する他の処理ユニットに、共通メモリ20
0を介して送られる。
【0071】この後、各CPU102は、現在の演算す
べき位置を、次の演算すべき位置に変える。そして、上
述の手順と同様に、演算と、演算結果の交換とを行な
う。
【0072】このようにして、解析対象の全空間につい
て、予め設定した回数の繰返し演算回数を実行して、得
られた演算結果を、制御部ユニット300を介してホス
トコンピュータ500に送る。
【0073】次に、本実施例を配線基板の高周波特性解
析に適用した実施例について説明する。
【0074】先ず、空間回路網法の概要について説明す
る。空間回路網法は、図5に示すように、黒丸および白
丸で示される節点を結んで構成される3次元空間の立方
格子網を用いる。図5において、立方格子網の各節点間
を結ぶ線路は、1次元線路として扱われる。各節点は、
電流または磁流連続の関係を満足する回路節点として扱
われる。また、媒質条件(誘電率、導電率、透磁率)を
考慮する場合は、各節点において、後述する集中定数表
示を行い、3次元の電磁界の等価回路が形成される。こ
のとき、立方格子が3次元の電磁界の等価回路となるた
めには、回路変数(Vu,Vu*,Iu,Iu*:u=
x,y,z)と、3次元マクスウェル方程式の電磁界変
数(Eu,Eu*,Hu,Hu*:u=x,y,z)と
の対応、そして、回路定数(C0,C0*,L0,L0*,
ΔC,ΔC*,G,G*)と、媒質定数(ε0,μ0,χ
e,χm,σ,σ*)との対応が必要となる。その対応
は、表1に示すように与えられる。回路変数における*
の記号は、その電圧電流の定義が通常の電気回路論の場
合と双対(形式的に相似)であることを示している。
【0075】
【表1】
【0076】ここで、電界を電圧関数とする節点(図5
中黒丸で示す)は電気的節点、それと双対な磁界を電圧
関数とする節点(同図中白丸で示す)は磁気的節点と、
それぞれ呼ばれる。これら2種類の節点が図5に示され
ている。このとき、xy面上には、電気的節点を多く含
む面と、磁気的節点を多く含む面とがある。前者をKE
面、後者をKM面と呼ぶ。同様に、yz面には、JE面
とJM面とが存在し、xz面には、IE面とIM面とが
存在する。
【0077】また、表1では、図5において空間に離散
化された各点(An,Bn,Cn,Dn,En,Fn)
に、電磁界変数が配置されるときの位置関係も示されて
いる。このときの回路変数と電磁界変数の対応における
符号は、節点間に設定された1次元線路において、それ
ぞれ正の座標方向にポインティングベクトルの方向を持
つTEM波を形成する電磁界に対応する。その結果、電
流あるいは磁流の方向は、ポインティングベクトルの方
向と等しく、すなわち、エネルギーの流れる方向とな
り、通常の伝導電流の特性を持っている。このとき、電
気的節点と磁気的節点での回路変数を対応させるため、
図6の(a),(b)に示すジャイレータが直列に挿入
されている。
【0078】以上に述べた、回路変数と電磁界変数との
対応、ジャイレータおよびポインティングベクトルを、
表1の各節点を1個ずつ含む基本格子網として、図6
(c)に示す。この、基本格子網は、電磁界波動場を等
価表現し得ることが、証明されている。
【0079】次に、本手法の特徴について述べる。本手
法の特徴は、1次元線路の取扱いにBergeron法
を適用していることである。このため、3次元電磁界の
時間対応解析手法が導かれている。
【0080】図7に、1次元線路のモデル図を示す。図
中のz0は線路の特性インピーダンス、Δtは離散時間
であり、それぞれ次式で与えられる。
【0081】
【数1】
【0082】
【数2】
【0083】ここに、L0,C0は、表1に示した3次元
空間回路網における1次元線路の単位長さあたりのイン
ダクタンス、容量である。Z0,Δt0は、自由空間にお
ける平面波の特性インピーダンス、伝搬時間である。
【0084】式(2)にしたがえば、2離散時間の計算
が、1実時間の解析に相当するので、解析時に換算が必
要である。Δdは、線路長であり、離散間隔とよぶ。k
を離散点番号とすると、進行波、後進波に対して次式が
与えられる。
【0085】
【数3】 V(k,t)+z0I(k,t) =V(k−1,t−Δt)+z0I(k−1,t−Δt) (3)
【0086】
【数4】 V(k−1,t)−z0I(k−1,t) =V(k,t−Δt)−z0I(k,t−Δt) (4) 図8に、電界Eyを電圧関数とする電気的節点における
等価回路を示す。その節点の空間位置x,y,z各方向
に対して、それぞれl,m,nなる離散点番号を設け、
時刻をtで表す。図5では、簡単のため、1次元線路は
実線で表されているが、図7で、不平衡線路として表示
したため、図8の等価回路においては、線間電圧が電界
Eyに対応している。媒質条件を表す集中定数素子は、
線間に並列接続されている。それらのΔC,Gの値は、
表1に示す媒質定数の分極率、導電率とに対応する。等
価回路では、各線路ごとの値が節点に集中するので、そ
れぞれの値は4倍されている。ここで、Ic,Idは、
変位電流と導電電流である。媒質条件を考慮する場合、
このように集中定数を含む等価回路となる。このとき
も、電磁界波動場を等価表現し得ることが、証明されて
いる。
【0087】このようにして、図8のA点に接続された
各1次元線路に対して、式(3),(4)のBerge
ron表示式を、他端である磁気的節点に直列接続され
たジャイレータを考慮し、A点に向う波動に対して求め
ると、次式が得られる。
【0088】
【数5】 Vy(l,m,n,t)+z0Iz1(l,m,n,t) =Iz2*(l,m,n−1,t−Δt) +z0Vx*(l,m,n−1,t−Δt) (5)
【0089】
【数6】 Vy(l,m,n,t)−z0Iz2(l,m,n,t) =Iz1*(l,m,n+1,t−Δt) −z0Vx*(l,m,n+1,t−Δt) (6)
【0090】
【数7】 Vy(l,m,n,t)+z0Ix1(l,m,n,t) =Ix2*(l−1,m,n,t−Δt) +z0Vz*(l−1,m,n,t−Δt) (7)
【0091】
【数8】 Vy(l,m,n,t)−z0Ix2(l,m,n,t) =Ix1*(l+1,m,n,t−Δt) −z0Vz*(l+1,m,n,t−Δt) (8) 媒質条件を表す集中定数のBergeron表示は、コ
ンダクタンスGについて次式で表される。
【0092】
【数9】 Id(l,m,n,t) =4G(l,m,n,t)Vy(l,m,n,t) (9) また、容量4ΔCについては、次式で与えられる。
【0093】
【数10】 Vy(l,m,n,t)−Rc(l,m,n)Ic(l,m,n,t) =Vy(l,m,n,t−Δt) +Rc(l,m,n)Ic(l,m,n,t−Δt) (10) ただし
【0094】
【数11】 Rc(l,m,n)=Δt/2(4ΔC(l,m,n)) (11) Rcは、容量の時間軸における特性抵抗である。各式で
媒質条件を与える各パラメータが位置の関数として表せ
る。媒質分布に応じて各節点の値が変更可能であること
から、解析対象が不均一または多媒質であっても解析可
能である。
【0095】式(5)〜(8)の各式の右辺は、1離散
時間前に求められた電圧電流で与えられる既知の値であ
り、式(11)についても同様である。それぞれの右辺
を、Ψ1*,Ψ2*,Ψ3*,Ψ4*,Ψcとし、節点
Aでの電流連続の Iz1−Iz2+Ix1−Ix2−Ic−Id=0 を用いて、式(5)から(11)を電圧Vyについて解
くと、時刻tで、
【0096】
【数12】
【0097】なる節点方程式が得られる。このVyを式
(5)から(8)の各式に代入して時刻tでの各電流成
分が求められる。他の電気的節点でも同様な定式化が行
える。
【0098】また、磁気的節点でも、磁流連続の条件下
で、z0*=z0−1とし、ΔC*,G*を表1に示した
磁気分極、磁気コンダクタンスとするとき、同様の節点
方程式
【0099】
【数13】
【0100】が与えられる。ここで、uはx,y,z各
座標方向に対応する。式(12)と(13)の磁気的節
点側の各変数、パラメータには*印を付け区別してあ
る。
【0101】このように、各節点で与えられる節点方程
式は、いずれも1離散時間前の値から現時刻tでの値が
求められ、さらに、今求まった値から、1離散時間後の
値が計算され、逐次的に時間応答が求まっていく。その
ため、変数の記憶領域としては、各節点の電圧電流に対
して、それぞれ1離散時間前と、現時刻の計算値の2個
でよい。また、本手法の特徴は、各時刻では、各節点
は、独立であり、系全体の連立方程式を解く必要がな
く、節点数をNとしたとき、N2なるマトリクス領域は
不必要となる。大規模行列演算の時間も省かれる。
【0102】解析対象を図1の立方格子を用いてモデル
化するときは、離散間隔は、入力波の周波数等を考慮
し、その値は、現象を十分近似できるよう選ぶ必要があ
る。例えば、1波長が10Δd以上で表現されるよう
に、解析対象をモデル化する。これは、差分法における
慣例に従っている。
【0103】次に、本手法によるマイクロストリップラ
インの基本モデルについて説明する。マイクロストリッ
プラインの概観図を図9に示す。
【0104】図9に示すマイクロストリップラインは、
下面側が接地面2となる誘電体基板1と、誘電体基板1
の上面側に長手方向に沿って配置されるストリップ導体
3とを有する。誘電体基板1およびストリップ導体3の
上方は、空気層4となっている。
【0105】このように構成される解析対象全体の寸法
は、x方向に沿って36Δd、y方向に38Δd、そし
てz方向に98Δdをとる。このときの離散間隔(Δ
d)は5μmとしてある。図9のo′は、右手系の直交
座標の原点と一致するように、座標軸を設定してある。
今回は、o′を含むxy面を入力面とし、この面上のグ
ランド間をEy励振して波形を入力する。これにより、
z軸は、波動方向と一致する。
【0106】次に、対象全体を、図5の立方格子網で離
散化するため、節点配置を行う。対象の入出力面上に、
節点A,B,D点(KE面の点)、左右面上に、節点
A,C,E(JE面の点)、上下面上にD,E,F点
(IM面上の点)を配置する。また、配線の上下面はI
M面、左右面はJE面となるよう節点を配置する。
【0107】また、空気層4の厚さ、誘電体基板1の層
の厚さ(h)、配線(ストリップ導体3)の厚さ(t)
および幅(W)は、寸法パラメータとして、Δdの数と
して与える。この条件は、後述する各高周波電気特性の
検討毎に記述する。
【0108】次に、集中定数表現による媒質条件につい
て説明する。
【0109】比誘電率は、電気的節点の集中定数4ΔC
で表せる。ここで、ΔCは、表1より、次式で表され
る。
【0110】
【数14】
【0111】ただし、χeは分極率、εrは比誘電率で
ある。
【0112】プログラム中で、ε0/2とΔdは、それ
ぞれ1に規格化される。よって、
【0113】
【数15】 ΔC=εr−1 (15) となる。(15)式の値は、無次元であり、プログラム
中では、(11)式に代入される。
【0114】同様に、磁性は、磁気的節点の集中定数4
ΔCで表せる。ここで、ΔCは次式で表される。
【0115】
【数16】
【0116】ただし、χmは分極率、μrは比透磁率で
ある。
【0117】プログラム中で、μ0/2とΔdは、それ
ぞれ1に規格化される。よって、
【0118】
【数17】 ΔC=μr−1 (17) となる。(15)式の値は、無次元であり、プログラム
中では、(11)式と双対な特性抵抗に代入される。誘
電正接は、電気的節点の4Gで表せる。ここで、4G
は、表1より、次式で表せる。
【0119】
【数18】 4G=2σ・Δd (18) ここで、σは、導電率であり、樹脂の誘電正接、金属の
比抵抗と密接な関係がある。前者における関係は、次式
で表される。
【0120】
【数19】 σ=ω・εr・tanδ=2π・εr・tanδ/TT (19) ここで、ωは角周波数、TTは周期(Δt)である。ε
rは比誘電率、tanδは誘電正接である。(18),
(19)式から、プログラム中でΔtとΔdを1に規格
化することを考え、
【0121】
【数20】 4G=4π・εr・tanδ/TT (20) が導かれる。この値は、無次元であり、プログラムで
は、(10)式に代入される。これにより、誘電正接を
媒質条件に考慮できる。金属の比抵抗における関係は、
【0122】
【数21】 σ=1/ρ (21) である。ここで、ρは、比抵抗であり、次元は、Ω・c
mである。
【0123】(18),(21)式から、
【0124】
【数22】 4G=2・Δd/ρ (1/Ω・cm) (22) となる。しかし、この値は、無次元でない。このため、
Δdを1に規格化する際、(22)式の右辺に、1Δd
の長さと、自由空間のインピーダンス(377Ω)とを
かけることにより、4Gを無次元化する。このとき、自
由空間の特性インピーダンスをかけた理由は、1次元線
路が、(1)式で示す自由空間の特性インピーダンスZ
0をもち、プログラム中でz0=1に規格化されるためで
ある。
【0125】以上のように、集中定数表示による媒質条
件として、比誘電率、磁性の透磁率、誘電正接および比
抵抗を実現できる。
【0126】次に、解析対象の端面で電磁界の反射が起
きないよう、境条件を設定する。図10に、立体配置さ
れた電気的節点と磁気的節点を示す。1次元線路が、境
界面から突出する場合は、電気的節点においてのみであ
り、自由空間または媒質空間へと接続される。図中の抵
抗記号が有する抵抗値は、この自由空間と媒質空間にお
ける平面波の特性インピーダンスを、それぞれ(1)式
のZ0で規格化した値を用い終端整合するものである。
この基本モデルにおいては、比誘電率のみを媒質条件と
しているため、導体配線は、完全導体として取扱う必要
がある。完全導体の表面上では、表面に対し、法線方向
の磁場と接線方向の電場が存在しない。この条件のもと
に、完全導体の境界条件は、図11に示す通りになる。
【0127】次に、入力条件について説明する。
【0128】KE=1の面は、入力面として取扱う。実
装基板における波形入力は、配線グランド間の電場が励
振されると考えられるので、配線下に存在する電気的節
点を励振する必要がある。例えば、A節点を、同相で、
Ey=1の条件で、励振すると、立ち上がりが0秒のス
テップ関数を入力したことになる。このとき、伝搬する
波形は、直流を模擬することになる。入力波形は、励振
のさせ方で任意となるが、周波数を考慮し、離散間隔
は、十分考慮する必要がある。
【0129】上述した空間回路網法のアルゴリズムに従
って対象を解析するプログラムは、ホストコンピュータ
500において作成することができる。このプログラム
は、図1に示す情報処理装置の各処理ユニット100
に、上述したようにして、転送される。なお、本実施例
では、図1に示す情報処理ユニット100のA〜Fの記
号は、図5および図6(c)に示す基本格子の節点A〜
Fに、それぞれ対応させてある。従って、A〜Fの情報
処理ユニット100は、それぞれ対応する節点A〜Fに
ついての演算手順を示すプログラムの転送を受け、それ
に従って、演算を実行する。
【0130】各処理ユニットA〜Fの演算手順は、基本
的には同一である。ただし、それぞれ対応する節点の空
間的位置関係に対応して、境界条件が異なる。図12か
ら図15に、本実施例の情報処理装置により空間回路網
法の解析を実行する際の、各処理ユニットの演算手順を
表すフローチャートを示す。図12は節点A、図13は
節点D、図14は節点E、図15は節点B,C,Fにつ
いての演算手順それぞれ示す。
【0131】本実施例が実行する空間回路網法では、図
10および11に示すように、節点A,D,Eは、解析
対象の境界面において、それぞれの隣接点の一方が境界
外に存在することになるため、境界条件を与える必要が
ある。一方、節点B,C,Fは、解析対象の境界面にあ
っても、その隣接点は、すべて解析対象内にあることに
なるため、境界条件を必要としない。従って、節点B,
C,Fについては、図15に示す処理手順で演算が実行
される。一方、節点A,D,Eについての処理は、それ
ぞれ境界面において、固有の境界条件についての演算が
必要となる。このため、境界条件の処理が異なる、図1
2、図13及ぶ図14に示す処理手順で演算が実行され
る。
【0132】次に、演算の手順について説明する。な
お、上述したように、演算の処理手順は、全ての節点に
ついて、基本的には同じであるので、ここでは、図12
に示す節点Aについて説明する。
【0133】まず、処理ユニットAのCPU102は、
プログラム用メモリ104に格納されるプログラムを順
次フェッチして、初期設定を行なう。初期設定として
は、各種のプログラムカウンタの設定等がある。
【0134】第1に、イタレーションの回数をセットす
るためイタレーションカウンタITを、IT=1にセッ
トする(ステップ1001)。これは、解析対象の空間
について、解析演算を何回繰り返して実行するかを設定
するものである。1回のイタレーションで、空間全体に
ついて1回の演算が行なわれる。
【0135】第2に、ブロックカウンタにブロックナン
バのセットを行なう(ステップ1002)。ブロックナ
ンバは、解析対象の全空間について、基本格子であるブ
ロックを順次移動させて、スキャンしたときの各ブロッ
クの位置を示すものである。ブロックは、解析対象の空
間を、X,Y,Zの各方向に、1次元線路が連続紙、か
つ、各節点の重複が生じないように設定される。初期位
置は、XC=YC=ZC=1である。この状態で、ま
ず、X−Y平面をX方向に順次ブロックを移動させる
と、XCは、XC=1から、XC=2、XC=3、XC
=4、…のように変化する。また、Y方向に移動する
と、YC=2、YC=3、…のように変化する。同様
に、Z方向に移動すると、ZC=2、ZC=3、…のよ
うに変化する。
【0136】第3に、カウンタに対応する各種定数の設
定を行なう(ステップ1003)。すなわち、イタレー
ションカウンタITの最大値ITMAXの設定、解析対
象空間における境界位置のブロックナンバの設定、トー
タルカウンタTCの最大値のセット等を行なう。トータ
ルカウンタTCは、現在の解析対象となっているブロッ
クがブロック数で何番目に当たるかを示す。トータルカ
ウンタTCの最大値は、1イタレーションのブロック
数、すなわち、解析対象空間に含まれるブロック数を示
す。
【0137】第4に、共通メモリユニット200の内容
をリセットする(ステップ1004)。
【0138】第5に、トータルカウンタTCを、TC=
1にセットする(ステップ1005)。
【0139】このように各種設定を行なった後、ブロッ
クカウンタからデータ格納用のオフセットアドレスの計
算を行なう(ステップ1006)。ここでは、今回の計
算結果を格納するデータ用メモリ106の格納先アドレ
スと、隣接する処理ユニットBおよびCに送る前回のイ
タレーションにおける計算結果のデータの格納アドレス
とを設定するためのオフセットアドレスが求められる。
なお、第1回のイタレーションでは、前回の演算結果が
存在しないので、前回値を求める処理を省略して、いず
れのブロックについても、0を前回値として与えるよう
にしてもよい。
【0140】この状態で、処理ユニット100(A)
は、処理終了を示す終了信号を出力する(ステップ10
07)。そして、制御部ユニット300からの割込信号
の入力待ちとなる(ステップ1008)。制御部ユニッ
ト300は、割込制御部310で、各処理ユニット10
0からの終了信号が入力を待つ。割込制御部310は、
全ての処理ユニット100から割込信号が入力すると、
割込信号を各処理ユニット100に対して出力する。
【0141】割込検出部124で割込信号を検出する
と、これを受けて、CPU102は、前回の演算結果の
うち、隣接する処理ユニットB,Cが必要とするデータ
を共通メモリ200に送る。一方、隣接する処理ユニッ
トB,Cの前回の演算結果を、共通メモリ200から読
み込む(ステップ1009,1010)。
【0142】ここで、隣接処理ユニットとの演算結果の
やり取りについて、図16を参照して説明する。なお、
図16では、座標Ziの位置にある節点Aと、この節点
Aに対して、Zi−Δdの位置にある節点C(−)、お
よび、Zi+Δdの位置にある節点C(+)との間での
データのやり取りを示す。上述したように、節点Aにつ
いては、処理ユニットAが対応し、節点C(−)および
節点C(+)には、処理ユニットCが対応する。
【0143】今、時刻tにおける節点Aについて、演算
を行なうものとする。この場合、前回値として、時刻t
−Δtにおける、節点A、節点C(−)および節点C
(+)のデータが用いられる。すなわち、処理ユニット
Cからは、ステージ1,3で節点C(−)のデータが、
また、ステージ5,7で節点C(+)のデータが、それ
ぞれ共通メモリ200を介して処理ユニットAに送られ
る。次に、時刻t+Δtにおいて、節点Aについての演
算を行なう場合、同様にして、処理ユニットCからは、
ステージ1,3で節点C(−)のデータが、また、ステ
ージ5,7で節点C(+)のデータが、それぞれ共通メ
モリ200を介して処理ユニットAに送られる。
【0144】一方、処理ユニットAは、節点C(−)に
ついて時刻tにおける演算を行なう場合に、時刻t−Δ
tにおけるデータを、共通メモリ200を介してステー
ジステージ5,7で送っている。また、処理ユニットA
は、節点C(+)について時刻tにおける演算を行なう
場合に、時刻t−Δtにおけるデータを、共通メモリ2
00を介してステージステージ1,3で送っている。
【0145】このようにして、隣接する処理ユニットA
とCとは、交互に隣接する関係にある節点の前回の演算
結果を交換して、演算を実行している。従って、処理ユ
ニットAとCとは、それぞれ、自ユニットの演算結果を
現在と過去について記憶するのみで足りる。
【0146】以上では、処理ユニットAとCとについて
説明したが、これは、他の処理ユニット間でも同様であ
る。
【0147】次に、今回演算するブロックが、解析対象
の空間の境界に位置しているか否かを判別する(ステッ
プ1011)。これは、当該ブロックのブロックカウン
タの値と、上記ステップ1003で設定された、解析対
象空間における境界位置のブロックナンバとを比較する
ことにより判別することができる。
【0148】ここで、当該ブロックが、境界位置に存在
するブロックである場合には、その位置に応じて、予め
与えられた境界条件にしたがって、上記した演算を実行
する(ステップ1012,1013)。
【0149】また、当該ブロックが、境界位置に存在し
ないブロックである場合には、通常の条件で、上記した
演算を実行する(ステップ1014)。
【0150】これらの演算結果は、予め求めてあるオフ
セットアドレスに従って、データ格納用メモリ106に
格納される(ステップ1015)。
【0151】この後、CPU102は、トータルカウン
タTCのカウント値が、予め設定してある最大値となっ
ているか否か判定する(ステップ1016)。ここで、
カウント値が最大値となっていなければ、トータルカウ
ンタのカウント値を+1して、TC=TC+1とする
(ステップ1017)。そして、このトータルカウンタ
の値に基づいて、ブロックカウンタの計算を行なう(ス
テップ1018)。
【0152】これで、1ブロックについての演算処理が
終わり、この後、上述したように、ステップ1006か
ら1008の処理が行なわれて、次の演算の開始を待
つ。
【0153】このようにして、順次ブロックを移動して
演算を行なって、今回の演算ブロックがトータルカウン
タの最大値となると、ステップ1016では、1回のイ
タレーションが終了したと判断される。この場合、イタ
レーションカウンタが+1され、IT=IT+1となる
(ステップ1019)。
【0154】そして、イタレーションの回数が最大値に
達したか否か判定する(ステップ1020)。最大値に
達していなければ、トータルカウンタTCをTC=1と
して、初期設定する(ステップ1021)。この後、ス
テップ1018に進み、上記した処理を繰り返す。
【0155】このようして、予め設定されたイタレーシ
ョン回数の演算が行なわれると、ステップ1020で、
解析が終了したと判定して、最終終了信号をセットする
(ステップ1022)。
【0156】この最終終了信号は、図4に示す制御部ユ
ニット300の演算終了判定部316に送る。演算終了
判定部316は、全部の処理ユニット100からの最終
終了信号をラッチすると、演算が終了したと判定して、
演算終了信号を出力する。この演算終了信号は、クロッ
クカウンタ320に送られると共に、インタフェース部
304およびコネクタ302を介して、外部、例えば、
ホストコンピュータ500にも出力される。また、演算
終了判定部316は、演算の終了を知らせるため、終了
表示灯318を点灯する。
【0157】クロックカウンタ320は、リセット回路
312から出力されるリセット信号で起動され、上記演
算終了信号で動作を停止する。そして、その間、クロッ
ク回路314から出力されるクロックパルスを計数し
て、演算時間を求める。計数結果は、表示部322で数
値により表示される。
【0158】ホストコンピュータ500は、演算終了信
号を受けて、円順の終了を知ることができ、これに応じ
て、各処理ユニット100のデータ用メモリ106から
データの取り出しを行なう。
【0159】以上のようにして、節点Aについての演算
が行なわれる。他の節点C〜Fについても、境界条件の
部分を除き、同様に処理される。
【0160】上述したように、本実施例の情報処理装置
によれば、解析対象の空間の各点についての等価電圧お
よび等価電流が計算できる。そして、3次元空間におけ
るすべての電界成分および磁界成分の変化をシミュレー
ションすることができる。なお、上記実施例において用
いたモデルの諸元の一例を表2に示す。
【0161】
【表2】
【0162】次に、上記演算結果の表示について説明す
る。
【0163】本実施例で得られた結果を用いて、実際の
測定値に対応する電圧波形を求めることができる。この
ためには、各時刻における電界を積分する必要がある。
図17および18に、このような諸元のモデルについ
て、ステップ関数を入力して、上記演算を行なったとき
の、伝搬するEy積分波形を示す。この積分演算は、ホ
ストコンピュータ500で実行することができる。この
ため、ホストコンピュータ500は、各処理ユニット1
00のデータ用メモリ106に格納される演算結果を、
制御部ユニット300を介して取り込んでおく。また、
演算結果の表示は、ホストコンピュータのグラフィック
処理機能を用いて、グラフ化することができ、そのグラ
フを、表示装置の画面に表示することができる。なお、
本実施例の情報処理装置において、積分演算を実行する
ようにしてもよい。
【0164】図17および18は、配線(ストリップ導
体3)−グランド層2との間に存在するEy成分を積分
して表示したものである。これらの図では、配線に沿っ
て伝搬する電圧波を模擬している。図17は、ストリッ
プ導体の導体幅Wが20μmの場合であり、図18は、
ストリップ導体の導体幅Wが40μmの場合である。こ
れらの図において、入力面近くでは、定常状態に落ち着
く様子が見られる。また、誘電体層の厚さhを大きくす
ると、それに伴って、電界の拡がりが大きくなり、伝搬
も速くなっていることが見られる。
【0165】以上の実施例では、処理ユニットを環状に
配置している。このため、隣接処理ユニット間で、デー
タのやり取りが必要な場合、互いに隣接する処理ユニッ
ト間でのデータの交換で対処でき、データの転送処理が
簡単となる。しかも、双方向に隣接する処理ユニット間
で、奇数ステージと偶数ステージとで交互に転送処理す
ることにより、データの衝突を避けて、しかも、待ち時
間を少なくして、転送によって演算の遅れが生じること
を極力防いでいる。さらに、このようにデータの交換を
可能とすることにより、各処理ユニットは、必要なデー
タを隣接処理ユニットから転送してもらえば足りる。こ
のため、各処理ユニットは、自ユニットでの演算結果を
現在と過去について記憶するのみでよい。従って、メモ
リの記憶容量を小さくすることができる。
【0166】また、各処理ユニットの間に、共通メモリ
ユニットを配置し、環状的に隣接する処理ユニットから
互いに独立にアクセスできるようにしてある。このた
め、隣接処理ユニット間でデータの交換を行なう場合
に、それぞれ同時に、共通メモリに対して、データの送
りを行なえ、かつ、共通メモリからデータを読み出すこ
とができ、データの交換に際して、待ち時間の発生を抑
えることができる。
【0167】また、上記した実施例では、全部の処理ユ
ニットの演算を、それぞれの1ブロック文の演算終了信
号がそろうことで割込信号を発生させて、次のブロック
の演算の実行開始の同期をとっている。これにより、複
数個の処理ユニットの並列演算を同期させて行なわせ、
データの交換を円滑にできるようにしている。
【0168】さらに、以上の実施例では、処理ユニット
を6個用いた例について説明した。しかし、本発明で
は、処理ユニットの数は、これに限定されるものではな
い。例えば、3個、4個、8個、12個等の処理ユニッ
トを用いることができる。
【0169】なお、本実施例のように、処理ユニットを
6個用いると、空間回路網法等の3次元空間の解析を行
なう場合に、空間の構成と、処理ユニットの構成とを対
応づけることができるため、演算プログラムの作成が容
易となる。また、空間の1ブロックについて、同時に演
算を実行できるので、並列処理が行なえて、迅速な演算
が可能となる。さらに、隣接処理ユニット間で、データ
のやり取りが必要な場合、空間的配置と処理ユニットの
配置の対応関係から、互いに隣接する処理ユニット間で
のデータの交換で対処でき、データの転送処理が簡単と
なる。
【0170】図19に、処理ユニットを3個用いて構成
される本発明の情報処理装置の他の例を示す。本例で
は、上記実施例と同様の処理ユニットA,B,Cを有
し、処理ユニットBとAとの間に、および、AとCとの
間に、それぞれ共通メモリユニット200が配置され
る。本例は、その運用に際して、処理ユニットA,B,
Cが、処理ユニットD,E,Fの動作も兼ねるようにし
て用いれば、6個用いたと同様に動作させることができ
る。すなわち、時点は、処理ユニットA,B,Cとして
動作し、次の時点では、処理ユニットD,E,Fとして
動作する。これを交互に繰り返す。これによって、6個
分の処理を行なうことができる。
【0171】図20に、処理ユニットを3個用いて構成
される本発明の情報処理装置のさらに他の例を示す。本
例では、上記実施例と同様の処理ユニットA,B,C,
Dを有し、処理ユニットBとAとの間に、および、Aと
Cとの間に、BとDとの間、DとCとの間に、それぞれ
共通メモリユニット200が配置される。
【0172】このように、本発明では、互いに隣接点の
データを利用して多数の点における演算を行なうような
場合に、小さく、かつ、少ないハードウエア量で構成で
き、しかも、プログラムを容易に作成でき、少ないメモ
リ容量で多くのデータを扱えるという利点がある。この
ため、従来、スーパーコンピュータ等の大型の高速コン
ピュータで行なわれていた、複雑な演算を、安価なシス
テムで実現することができる。
【0173】
【発明の効果】本発明によれば、高精度かつ高速に演算
できて、しかも、安価にシステムを構築できる情報処理
装置が実現できる。
【0174】従って、本発明の情報処理装置を用いるこ
とにより、空間回路網法、有限差分領域法、緩和法等
の、空間の多数の点について、互いに隣接する点の前回
の計算結果を用いて計算するような、計算アルゴリズム
を効率よく実行することができ、例えば、配線基板、半
導体集積回路、マイクロ波回路、アンテナ等における電
磁界解析、音場解析、熱流解析、流体の解析等が効率よ
く行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理装置の第1実施例の構成の概
要を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例の構成に用いられる処理ユニッ
トの構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施例の構成に用いられる共通メモリ
を構成するメモリユニットの構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施例の構成に用いられる制御部の構
成を示すブロック図。
【図5】本発明が適用される空間回路網法における3次
元立方格子網の一例を示す説明説明図。
【図6】上記立方格子網における電気的接点と磁気的接
点での回路変数の対応関係を示す説明図であって、
(a)および(b)はジャイレータの挿入状態を示す説
明図、(c)は演算を行なう各節点を含む基本格子の等
価回路図。
【図7】上記立方格子網を構成する1次元線路のモデル
図を示す説明図であって、(a)は、1次元線路の等価
回路図、(b)はそのベルジェロン表示。
【図8】A点での媒質条件を含む等価回路図。
【図9】本実施例を適用できるマイクロストリップライ
ンの概要を示す説明図。
【図10】本実施例が適用される立方格子網の主な境界
条件を示す説明図。
【図11】本実施例が適用される立方格子網における配
線導体の境界条件を示す説明図。
【図12】本実施例の情報処理装置により空間回路網法
の解析を実行する際の、節点Aについての演算手順を示
すフローチャート。
【図13】本実施例の情報処理装置により空間回路網法
の解析を実行する際の、節点Dについての演算手順を示
すフローチャート。
【図14】本実施例の情報処理装置により空間回路網法
の解析を実行する際の、節点Eについての演算手順を示
すフローチャート。
【図15】本実施例の情報処理装置により空間回路網法
の解析を実行する際の、節点B,C,Fについての演算
手順を示すフローチャート。
【図16】本実施例の処理ユニットのデータ交換の一態
様を示す説明図。
【図17】上記実施例により解析されたマイクロストリ
ップ線路における電圧波形の一例を示す波形図。
【図18】上記図17とはパラメータを異ならせた場合
の電圧波形の一例を示す波形図。
【図19】本発明の他の実施例であって、処理ユニット
を3個用いて構成される情報処理装置の構成を示すブロ
ック図。
【図20】本発明のさらに他の実施例であって、処理ユ
ニットを4個用いて構成される情報処理装置の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
100…処理ユニット(A,B,C,D,E,F)、1
02…CPU、104…プログラム用メモリ、106…
データ用メモリ、108,112,114…アドレスバ
ッファ、110,120,122…データトランシー
バ、116,118…アドレスデコーダ、124…割込
検出部、130…アドレスバス、132…データバス、
200…共通メモリユニット、MA〜ML…メモリユニ
ット、202…メモリ、204,206…アドレスバッ
ファ、208,210…データトランシーバ、212…
アドレスデコーダ、230…アドレスバス、232…デ
ータバス、300…制御部ユニット、302…コネク
タ、304…インタフェース部、306…ユニットセレ
クタ部、308…ユニットR/W制御部、310…割込
制御部、312…リセット回路、314…クロック回
路、400…ボード、500…ホストコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 真澄 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の処理ユニットと、複数の共通メモリ
    ユニットと、制御部ユニットとを備え、 各処理ユニットは、それぞれ与えられたプログラムに従
    って演算を実行するものであり、 各共通メモリユニットは、それぞれ二つの処理ユニット
    に対して、それぞれアクセス可能に接続されて配置さ
    れ、一方の処理ユニットから他方の処理ユニットへのデ
    ータ転送に用いることができるものであり、 制御部ユニットは、各処理ユニットと外部との間でのデ
    ータの入出力を制御すると共に、各処理ユニットが同期
    して動作するよう制御するものである情報処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、各処理ユニットは、そ
    れぞれ、中央処理ユニットと、メモリとを有するもので
    あり、 メモリは、各中央処理ユニットの動作プログラムと、処
    理結果とを記憶する領域を有するものである情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2において、各処理ユニットは、そ
    れぞれ予め定められた一連の処理が終了したとき、終了
    信号を上記制御部ユニットに対して出力する手段を有す
    るものである情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、制御部ユニットは、全
    処理ユニットからの終了信号を受けると、次の演算の開
    始を指令する割込信号を、全処理ユニットに対して出力
    する割込御部を有する情報処理装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、各処理ユニットは、制
    御部ユニットからの割込信号を検出すると、それぞれが
    アクセス可能な共通メモリユニットを介して、互いに他
    の処理ユニットとの間で、互いに他の演算結果を取り込
    む処理を行なう手段を有するものである情報処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、処理ユニットは、3個
    設けられ、共通メモリユニットは、2個設けられる情報
    処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、処理ユニットは4個以
    上設けられ、共通メモリユニットは、処理ユニットと同
    一の個数設けられる情報処理装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、処理ユニットは6個設
    けられ、共通メモリは6個設けられる情報処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、処理ユニットおよび共
    通メモリは、交互に配置され、全体として環状に隣接す
    る関係を有するものである情報処理装置。
  10. 【請求項10】請求項1において、共通メモリユニット
    は、二つのメモリユニットを有し、 二つのメモリユニットは、二つの処理ユニットからそれ
    ぞれ独立にアクセス可能なものである情報処理装置。
  11. 【請求項11】空間回路網法のアルゴリズムによって対
    象の空間についての解析を行なうための情報処理システ
    ムであって、 6個の処理ユニットと、6個の共通メモリユニットと、
    1個の制御部ユニットとを備え、 各処理ユニットは、空間回路網の3次元の基本格子網を
    構成する6個の節点に対応付けられ、それぞれ対応する
    節点についての演算を、与えられたプログラムに規定さ
    れる空間回路網法のアルゴリズム従って実行するもので
    あり、 各共通メモリユニットは、それぞれ二つの処理ユニット
    に対して、それぞれアクセス可能に接続されて配置さ
    れ、一方の処理ユニットから他方の処理ユニットへのデ
    ータ転送に用いることができるものであり、 制御部ユニットは、各処理ユニットと外部との間でのデ
    ータの入出力を制御すると共に、各処理ユニットが同期
    して動作するよう制御するものである情報処理システ
    ム。
  12. 【請求項12】請求項11において、各処理ユニット
    は、1の節点についての演算が終了するごとに、あらか
    じめ定められた順序に従って、解析すべき空間中を基本
    格子を移動させて、新たな位置にある節点について、そ
    れぞれ演算し、これを繰り返して対象の空間全体におけ
    る各節点についての演算を分担して実行するものである
    情報処理システム。
  13. 【請求項13】請求項12において、各処理ユニット
    は、対象の空間全体について、予め設定した回数繰り返
    して演算するものである情報処理システム。
  14. 【請求項14】請求項11において、各処理ユニット
    は、それぞれ、中央処理ユニットと、メモリとを有する
    ものであり、 メモリは、各中央処理ユニットの動作プログラムと、演
    算結果とを記憶する領域を有し、 中央処理ユニットは、制御部ユニットからの割込信号を
    検出すると、互いに隣接する関係にある節点に対応付け
    られる処理ユニットとの間で、メモリに格納される前回
    の演算結果の交換を行ない、自ユニットの前回の演算結
    果と他の処理ユニットの前回の演算結果とを用いて、当
    該対応付けられた節点についての演算を実行し、その結
    果をメモリに格納するものである情報処理システム。
  15. 【請求項15】演算専用情報処理装置と、支援用のホス
    トコンピュータとを有する情報処理システムであって、 演算専用情報処理装置は、複数の処理ユニットと、複数
    の共通メモリユニットと、制御部ユニットとを備え、 各処理ユニットは、それぞれ与えられたプログラムに従
    って演算を実行するものであり、 各共通メモリユニットは、それぞれ二つの処理ユニット
    に対して、それぞれアクセス可能に接続されて配置さ
    れ、一方の処理ユニットから他方の処理ユニットへのデ
    ータ転送に用いることができるものであり、 制御部ユニットは、各処理ユニットと外部との間でのデ
    ータの入出力を制御すると共に、各処理ユニットが同期
    して動作するよう制御するものであり、 ホストコンピュータは、各処理ユニットごとの動作プロ
    グラムの作成および境界条件の設定に用いられると共
    に、これらの動作プログラムおよび境界条件を、制御部
    ユニットを介して、対応する処理ユニットに転送するも
    のである情報処理システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018036863A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 音振動シミュレーションプログラム

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JP2018036863A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 音振動シミュレーションプログラム

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