JPH05232975A - 電子消音システム - Google Patents

電子消音システム

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Publication number
JPH05232975A
JPH05232975A JP4073383A JP7338392A JPH05232975A JP H05232975 A JPH05232975 A JP H05232975A JP 4073383 A JP4073383 A JP 4073383A JP 7338392 A JP7338392 A JP 7338392A JP H05232975 A JPH05232975 A JP H05232975A
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JP
Japan
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speaker
sound wave
sound
microphone
propagating
Prior art date
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Pending
Application number
JP4073383A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryusuke Gotoda
龍介 後藤田
Minoru Takahashi
稔 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP4073383A priority Critical patent/JPH05232975A/ja
Publication of JPH05232975A publication Critical patent/JPH05232975A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】消音効果を維持しつつスピーカを送風路内の塵
埃等から保護することができ、より信頼性の高い電子消
音システムを提供する。 【構成】送風路10内を伝搬する騒音源からの伝搬音波
をセンサマイク11で検出し、該センサマイク11の下
流側に設置されたエラーマイク12の位置で騒音が最小
になるように、前記センサマイク11とエラーマイク1
2との間に設けられたスピーカ13から前記伝搬音波と
逆位相で且つ同一音圧の付加音を発生させて、音波干渉
の作用を利用して能動的に伝搬音波の消音を行う電子消
音システムにおいて、前記スピーカ13の放射面を多孔
質材21で覆うようにしている。 【効果】上記多孔質材21は電子消音システムの制御周
波数帯を通過させることができ、消音効果を維持しつつ
スピーカを送風路内の塵埃等から保護することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子消音システムに係
り、特に騒音源からの伝搬音波とスピーカからの付加音
との音波干渉によって送風路内(ダクト内)を伝搬する
伝搬音波の消音を能動的に行う電子消音システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】送風路内を伝搬する騒音に対して、逆位
相かつ同振幅の音波を加えて消音するアクティブノイズ
コントロールと称する電子消音システムが用いられてい
る。図2はこの種の電子消音システムの一例を示すハー
ドウエアブロック図である。この電子消音システムは、
送風路10内を矢印の方向から伝搬してくる騒音を検出
するセンサマイク11と、送風路10内の伝搬音波を打
ち消すスピーカ13と、伝搬音波を打ち消した後の誤差
を検知するエラーマイク12と、スピーカ13に与える
付加音信号を作成するコントローラ14で構成されてい
る。
【0003】コントローラ14は、増幅器61、62、
63、加算器64、ディジタルフィルタ31、32、3
3、及び演算回路91から構成されている。センサマイ
ク11によって検出された騒音を示す騒音信号は、増幅
器61を介して加算器64に加えられる。加算器64の
他の入力には、ディジタルフィルタ31からの出力信号
が加えられており、加算器64はこれらの入力信号を加
算し、その加算した信号x(n) をディジタルフィルタ3
2及び33に出力する。尚、ディジタルフィルタ31
は、スピーカ13からの音波が、センサマイク11に与
える音響フィードバックを相殺するためのものである。
【0004】ところで、ディジタルフィルタ33は可変
なタップ重み(フィルタ係数)を有するFIRフィルタ
とそれを制御する適応アルゴリズムから実現することが
でき、適応アルゴリズムは上記入力x(n) と、エラーマ
イク12から増幅器63を介して入力するエラー出力e
(n) の情報からエラー出力e(n) のエネルギが何等かの
評価基準のもとで最小となるように適応型ディジタルフ
ィルタのフィルタ係数を調整する。
【0005】次に、上記ディジタルフィルタ33のフィ
ルタ係数を最適値にする方法について説明する。ディジ
タルフィルタ33の出力y(n) は、入力x(n) とフィル
タ係数wi の畳み込みで与えられるため、次式、 で表すことができ、また、エラー出力e(n) は、次式 で表すことができる。尚、(2) 式でd(n) はエラーマイ
ク12で検出される騒音信号を示し、r(n) はスピーカ
13からエラーマイク12までの伝送特性を示すディジ
タルフィルタ32でフィルタされたリファレンス信号
で、 である。
【0006】簡素化のために次のベクトル表現、 R=[r(n) ,r(n−1),…r(n−I+1)]T W=[wO , w1,… wI-1 T をとると、前記(2) 式は、次式、 e(n) =d(n) +RT ・W …(4) で表すことができる。
【0007】ここで、自乗平均誤差(MSE:mean-squ
are error)E〔e(n)2〕を求めると、(4) 式より、 J=E[e(n)2] =E[d(n)2]+2WT E[RT d(n) ]+WT E[RT R]W …(5) となり、MSEはフィルタ係数の2次関数になる。2次
の微分は1次であり、その微分を0におくと、最小値J
min を持つ解が得られる。
【0008】さて、最急降下法形のアルゴリズムである
Filtered-x LSMアルゴリズムでは、MSE Jの推定量
として瞬時自乗誤差e(n)2そのものを用いて、Jの導関
数(グラディエント∇)の推定量∇n を、次式、 によって求め、上記∇n を用いて、適応型ディジタルフ
ィルタのフィルタ係数を、次式により再帰的に更新して
いく。 Wn+1 =Wn +μ(−∇n )=Wn −2μRn T e(n) …(7) ここで、μは正のスカラで毎回の繰り返しにおける補正
量の大きさを制御するパラメータである。上記(7) 式
は、勾配ベクトル(∇n )と反対向きに(誤差曲面の最
急降下の向きに)フィルタ係数を逐次更新することを意
味し、これを続ければ、遂にはMSEは最小値Jmin
達し、フィルタ係数は最適値をもつことになる。
【0009】図2において、演算回路91はディジタル
フィルタ32から加えられるリファレンス信号r(n)
と、エラーマイク12から増幅器63を介して加えられ
るエラー信号e(n) とから、上記(7) 式に基づいてフィ
ルタ係数W(z) を算出し、このフィルタ係数W(z) でデ
ィジタルフィルタ33のフィルタ係数W(z) を更新す
る。
【0010】ディジタルフィルタ33は入力信号x(n)
と与えられたフィルタ係数W(z) との畳み込み演算を行
ってスピーカ13に付加音信号y(n) を出力し、この付
加音信号y(n) は増幅器62を介してスピーカ13に加
えられる。ここで、電子消音システムの音波干渉による
制御可能な周波数範囲は、送風路口径から決まる平面波
周波数以下しか制御できない。
【0011】そこで、従来より図3に示すように広帯域
での消音量を得るために、平面波周波数以上の騒音対策
用として、送風路内面にグラスウール等の多孔質材21
を内貼りしている。尚、スピーカ13の放射面前面で
は、付加音発生の邪魔にならないように前記多孔質材2
1は切り取られていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにスピーカ13の放射面が送風路内で露出している
と、送風路内の塵埃等が放射面に付着し、消音量の悪
化、スピーカ13の耐久性の低下が考えられ改善しなけ
ればならない。本発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、スピーカを送風路内の塵埃等から保護するこ
とができ、より信頼性の高い電子消音システムを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、送風路内を伝搬する騒音源からの伝搬音波
をセンサマイクで検出し、該センサマイクの下流側に設
置されたエラーマイクの位置で騒音が最小になるよう
に、前記センサマイクとエラーマイクとの間に設けられ
たスピーカから前記伝搬音波と逆位相で且つ同一音圧の
付加音を発生させて、音波干渉の作用を利用して能動的
に伝搬音波の消音を行う電子消音システムにおいて、前
記スピーカの放射面を多孔質材で覆ったことを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】本発明は、電子消音システム用スピーカにおけ
る周波数特性と消音量の関係を実験により確認し、送風
路内の塵埃対策として、スピーカ放射面前面を多孔質材
で覆うようにしたものである。
【0015】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る電子消音
システムの好ましい実施例を詳述する。図1は本発明に
係る電子消音システムの一実施例を示す構成図である。
尚、図2、図3と共通する部分には同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
【0016】図1に示すように、送風路10の内面に
は、消音用内貼り材として多孔質材21が、スピーカ1
3の放射面前面を含む全内面に内貼りされている。尚、
この多孔質材21は、面密度40Kg/m2 、厚さ50mmの
グラスウールであり、電子消音用の内貼り材と同一仕様
のものである。ところで、上記のようにスピーカ13の
放射面前面にも多孔質材21を内貼りした場合には、ス
ピーカ13の周波数特性は700Hz以上で大きく低下す
ることが実験により確認された。しかしながら、700
Hz以上の周波数帯域は電子消音システムの制御周波数範
囲外であることから問題にはならず、消音量を測定した
ところ多孔質材21の有無による消音量には差がなかっ
た。
【0017】このようにスピーカ放射面前面を多孔質材
21で覆うことにより、送風路内の塵埃はスピーカ放射
面に付着することがないため、電子消音システムの信頼
性及び耐久性において改善することができる。尚、コン
トローラ14の構成は本実施例に限らず、種々のものが
考えられ、要はエラーマイク12の位置で騒音が最小に
なるように、付加音信号をスピーカ13に出力し、スピ
ーカから伝搬音波と逆位相で且つ同一音圧の付加音を発
生させるものであればいかなるものでもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電子消
音システムによれば、電子消音システムの制御周波数帯
を通過させることができるグラスウール等の多孔質材で
スピーカ放射面前面を覆うようにしたため、消音効果を
維持することができるとともに、スピーカ放射面に送風
路内の塵埃が付着することがないため常時安定した消音
ができ、またスピーカ放射面に気流も当たらないことか
らスピーカの耐久性も改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る電子消音システムの一実施
例を示す構成図である。
【図2】図2は電子消音システムの一例を示すハードウ
エアブロック図である。
【図3】図3は従来の電子消音システムの一例を示す構
成図である。
【符号の説明】
10…送風路 11…センサマイク 12…エラーマイク 13…スピーカ 14…コントローラ 21…多孔質材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風路内を伝搬する騒音源からの伝搬音
    波をセンサマイクで検出し、該センサマイクの下流側に
    設置されたエラーマイクの位置で騒音が最小になるよう
    に、前記センサマイクとエラーマイクとの間に設けられ
    たスピーカから前記伝搬音波と逆位相で且つ同一音圧の
    付加音を発生させて、音波干渉の作用を利用して能動的
    に伝搬音波の消音を行う電子消音システムにおいて、前
    記スピーカの放射面を多孔質材で覆ったことを特徴とす
    る電子消音システム。
JP4073383A 1992-02-25 1992-02-25 電子消音システム Pending JPH05232975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4073383A JPH05232975A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 電子消音システム

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JP4073383A JPH05232975A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 電子消音システム

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JPH05232975A true JPH05232975A (ja) 1993-09-10

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ID=13516619

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JP4073383A Pending JPH05232975A (ja) 1992-02-25 1992-02-25 電子消音システム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109448690A (zh) * 2018-09-28 2019-03-08 天津职业技术师范大学 一种气流管道内噪声主动控制测试系统及测试方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5714587B2 (ja) * 1976-12-17 1982-03-25

Patent Citations (1)

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