JPH0523246Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、農地、ゴルフ場、庭園などにおい
て、自由に持ち運び移動させて所望の場所に設置
して使用できる移動式散水機に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来の移動式散水機は、その用途上導水ホース
が長尺であるので、この長尺の導水ホースをホー
ス巻取機に巻収していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の移動式散水機ではホース巻取機が散水機
と別体であるので、移動時には散水機の他にホー
ス巻取機も別々に提げなければならず移動しにく
いと共に保管時には場所をとるという問題点があ
つた。

この考案はかかる問題点を解決するためになさ
れたもので、ホース巻取ドラムを備えた散水機と
することにより、移動し易く保管に場所をとら
ず、取り扱いの容易な移動式散水機を得ることを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る移動式散水機は、地中に打ち込
んで立設しうる杭と、この杭を縦軸として横回転
するように前記杭に下面盤が回転可能に支持され
るホース巻取ドラムと、このホース巻取ドラムの
前記下面盤外周縁に設けられて地面を摺接するド
ラム摺接部、前記ホース巻取ドラムの上面盤中心
に貫挿される散水管、この散水管の上端に装備さ
れる散水部と、前記散水管の下端に接続されかつ
前記ホース巻取ドラム内から外部に巻収可能に導
出される導水ホースとを備えたものである。

〔作用〕

この考案においては、杭により地中に立設すれ
ば、散水部で散水が行なえると共にホース巻取ド
ラムに導水ホースを巻収できる。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を第１図乃至第３図
について説明する。第１図は使用状態を示す斜視
図、第２図は一部を縦断した側面図、第３図は散
水管部分の分解図である。図において、１は地中
に打ち込んで立設しうる杭、２は杭１の上端に回
転可能に支持されるホース巻取ドラムで、杭１に
回転可能に挿入される下ボス部２ａを有する下面
盤２Ａと同じく上ボス部２ｂを有する上面盤２Ｂ
と上下面盤２Ａ，２Ｂを結合してホース巻収部２
ｃを形成する複数本（図面では４本）の巻収部材
２Ｃとで構成されている。３は下ボス部２ａを杭
１に回転可能に係止する止めボルトで、先端が杭
１の外周溝１ａに摺動可能に係合している。４は
各巻収部材２Ｃの下端を垂下させて形成したドラ
ム摺接部で、地面をはうリングにより構成されて
いる。５は上ボス部２ｂに貫挿した散水管、６は
散水管５を上ボス部２ｂに固定するための固定ボ
ルト、７は散水管５の上端にニツプル８により取
り付けたスプリンクラー、９は散水管５の下端に
取り付けた口金で、出入口９ａ，９ｂを有してい
る。１０は口金９の入口９ａに接続した導水ホー
スで、ホース巻取ドラム２の外部に導出される。
１１は口金９の出口９ｂに装着した密閉蓋であ
る。

第１図に示す使用状態では、杭１により地中に
立設されると共にドラム摺接部４が接地するの
で、確かな設置状態が保持される。しかして、導
水ホース１０に給水すると、口金９および散水管
５を通つてスプリンクラー７により旋回散布され
る。

散水が終ると、ホース巻取ドラム２を杭１を軸
として回転させながら、このホース巻取ドラム２
のホース巻収部２ｃに導水ホース１０を巻収す
る。この時、杭１以外はホース巻取ドラム２と共
に全体的に回転し、またホース巻取ドラム２はド
ラム摺接部４が地面をはつて安定回転するので容
易にホース巻取りが行なえる。なお、導水ホース
１０の引き出し時には、導水ホース１０を引き出
せばホース巻取ドラム２が回転するのでホース引
き出しが容易に行なえる。

そして、移動、格納時には、止めボルト３を緩
めて杭１を外しておけば、本機をドラム摺接部４
によつて安定載置できる。

第４図、第５図はこの考案の他の実施例を示す
もので、本機を２台連立させて使用する場合であ
る。この場合、密閉蓋１１を外して導水ホース１
０Ａをカプラ１０ａにより口金９の出口９ｂに接
続すればよい。このようにしてゆけば３台でも４
台でも可能な限り連立使用が可能である。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によればホース巻取ド
ラムを備えているので、本機を提げるだけで容易
に移動ができ、保管にも場所をとらず取り扱い易
いという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す使用状態の
斜視図、第２図は一部を縦断した側面図、第３図
は散水管部分の分解図、第４図はこの考案の他の
実施例を示す使用状態の斜視図、第５図は部分側
面図である。 図において、１は杭、２はホース巻取ドラム、
２Ａは下面盤、２ｂは上面盤、４はドラム摺接
部、５は散水管、７は散水部、９は口金、９ａは
入口、９ｂは出口、１０，１０Ａは導水ホース、
１１は密閉蓋である。なお、各図中同一符号は同
一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 地中に打ち込んで立設しうる杭、この杭を縦
   軸として横回転するように前記杭に下面盤が回
   転可能に支持されるホース巻取ドラム、このホ
   ース巻取ドラムの前記下面盤外周縁に設けられ
   て地面を摺接するドラム摺接部、前記ホース巻
   取ドラムの上面盤中心に貫挿される散水管、こ
   の散水管の上端に装備される散水部、および前
   記散水管の下端に接続されかつ前記ホース巻取
   ドラム内から外部に巻取可能に導出される導水
   ホースを備えたことを特徴とする移動式散水
   機。 (2) 散水管の下端に出入口を有する口金を取り付
   け、この口金の入口に導水ホースを接続し、出
   口に密閉蓋を装着したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の移動式散水機。 (3) 口金出口に密閉蓋を外して導水ホースを接続
   し、この導水ホースにより２台目の散水機を接
   続するようにしたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第２項記載の移動式散水機。