JPH05232015A - 小麦粉灰分の分析方法 - Google Patents

小麦粉灰分の分析方法

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JPH05232015A JP31757591A JP31757591A JPH05232015A JP H05232015 A JPH05232015 A JP H05232015A JP 31757591 A JP31757591 A JP 31757591A JP 31757591 A JP31757591 A JP 31757591A JP H05232015 A JPH05232015 A JP H05232015A
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flour
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 小麦粉に水を加えて試料スラリーを調整す
る。このスラリーに短波長域の可視光線を照射し、その
透過率、反射率又は反射吸光度を測定して、小麦粉中の
灰分量を求める。 【効果】 短かい分析時間で、小麦粉中の灰分量を高い
精度で安定的に分析することができる。分析には、簡単
な汎用装置を使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は小麦粉中の灰分量を簡易
・迅速かつ高精度で分析する方法に関する。
【従来の技術】小麦の製粉は、各種の回転ロールによる
粉砕及び各種の篩による粉砕物からの小麦粉の分別を有
機的に組合わせた複雑な工程によって行なわれる。その
ため、製粉工程の中間において、品質の異なる小麦粉が
分別され、これらは小麦ストリーム粉と呼ばれる。小麦
製粉における工程管理及び品質管理は、通常、灰分量及
び収量を灰分の少ないストリーム粉から順に累積プロッ
トした灰分曲線を指標として行なうが、そのためには各
ストリーム粉の灰分量及び収量を調ベる必要がある。従
来、ストリーム粉の灰分測定は、ストリーム粉を500
〜600℃で燃焼させ灰化する方法(以下、直接灰化法
という。)によって行なわれている。また近年、小麦粉
成分の簡易迅速分析法として、近赤外分光法が提案され
ている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直接灰
化法による小麦ストリーム粉の灰分測定では、1回の測
定に少なくとも数時間を必要とし、また灰化炉の大きさ
により、一度に行なう処理数も制限されるため、数多く
のストリーム粉の灰分を測定し、ひとつの灰分曲線を得
るには長時間を要する。これでは、緻密な工程管理の必
要な混合原料や国産小麦を製粉する場合、あるいは環境
変化の著しい場合の製粉において、有効な管理指標とは
ならない。また、近赤外分光法による小麦ストリーム粉
の灰分分析については、特定の取り口からのストリーム
粉は実用レべルの精度で測定できることが報告されてい
るが、ストリーム粉全搬の灰分分析の精度は実用上不十
分である。しかも、近赤外分光法によるストリーム粉の
灰分分析には、微分スぺクトルあるいは差分スペクトル
を用いる等、高度な分光分析を行なうため、精密な分光
装置が必要であり、また重回帰式による成分分析を行な
うため、コンピューター等も必要である。すなわち、こ
の方法は、分析装置が高価で大がかりになる上、分析精
度に問題が残っているため、現状で実用化するのは難し
い。本発明は、スラリーの調製を含めた分析時間が短時
間で、かつ簡単な汎用装置(分光光度計、色差計等)を
使用して、小麦ストリーム粉の灰分量を高い精度で安定
的に分析する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明によれば、小麦粉
と水とのスラリーに短波長域の可視光線を照射し、前記
スラリーの透過率、反射率又は反射吸光度を測定して、
小麦粉中の灰分量を求めることを特徴とする小麦粉灰分
の分析方法が提供される。本発明においてスラリーの調
製は、主に小麦ストリーム粉中のフラボノイドを十分に
溶出し、また水の分離を生ぜず、均一なスラリー状態を
保てる量の水、好ましくは小麦粉に対し100〜150
%(v/w)の量の水をストリーム粉に添加し、すばや
くかきまぜることによって行なう。スラリーに照射する
可視光線は短波長域のものであり、500nm以下の波
長域の可視光線が好ましく、350nm〜410nmの
波長域のものがさらに好ましい。照射する可視光線は、
前記波長の一部であっても全波長域のものであってもよ
い。スラリーの反射率又は反射吸光度の測定は、例え
ば、調製したスラリーを反射率測定用窓の付いた容器に
充填し、反射率測定装置に装着するか、あるいは反射率
測定装置自体に付属した測定用窓に付着させ、次いで可
視光線を照射して反射率を実測し、これより反射吸光度
−log〔反射率〕を算出する。スラリーの透過率は、
例えば5mm厚以内の測定容器にスラリーを充填し、通
常の透過率測定装置により測定する。小麦粉中の灰分量
は、測定した特定波長における透過率、反射率又は反射
吸光度と、あらかじめ他の小麦粉の灰分量及び当該特定
波長における透過率、反射率又は反射吸光度の分布から
作成した検量線とから求める。
【作用】本発明者らは、まず小麦ストリーム粉中の灰分
量と350〜850nmの範囲における透過率、反射率
又は反射吸光度との相関関係に着目し、検討して、図1
に示すように、小麦粉中の灰分量はそのスラリーの短波
長の可視光線と高い相関関係を有することを発見した。
さらに、小麦ストリーム粉に水を添加してスラリーにす
ると、主にストリーム粉中のフラボノイドが溶出するこ
と、またフラボノイドは可視光の短波長域に強い吸収を
持っていることが判明した。そのため、スラリーに短波
長域の可視光線を照射すると、スラリーの透過率、反射
率又は反射吸光度と灰分量との相関関係が、粉体のそれ
に比して、著しく向上したものと考えられる。その結
果、あらかじめ特定の短波長可視光線におけるスラリー
の透過率、反射率又は反射吸光度とその灰分量とから作
成した検量線を用いて、スラリーの当該波長における透
過率、反射率又は反射吸光度を測定すれば、ストリーム
粉の灰分量を求めることができることになる。
【発明の効果】本発明の方法により、小麦ストリーム粉
の灰分量を短時間に高い精度で安定的に分析することが
はじめて可能となった。しかも、本発明方法は、既存の
簡単な汎用装置(分光光度計、色差計等)を使用して行
なうことができ、又より簡単な分析装置の開発の可能性
も高いので、経済的である。そのため、国産小麦、輸入
小麦あるいは混合原料等の各種の小麦の製粉において、
迅速かつ正確に灰分曲線を作成することができるので、
より緻密な工程管理及び品質管理を行なうことが可能と
なった。すなわち小麦の種類を問わずあるいはそれに応
じて、所望の品質の小麦粉を効率よく生産することが可
能となった。
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明をさ
らに詳細に説明する。実施例1 (検量線の作成) 国産小麦から得たストリーム粉97点、輸入小麦から得
たストリーム粉163点について、反射吸光度及び灰分
量を測定して検量線を作成した。まず、ストリーム粉6
gに対し8mlの水を加え、すばやくかきまぜてスラリ
ーとした。このスラリーを石英ガラス製窓を有する反射
光測定用セルに流し込み、積分球付き分光光度計によ
り、400nmの波長におけるスラリーの反射率を測定
して反射吸光度を算出した。一方、同じストリーム粉に
ついて、直接灰化法により灰分量(残査の重量%)を測
定した。このようにして得られた反射吸光度及び灰分量
の測定値をプロットして、図2及び図3に示す検量線を
作成した。図2は国産小麦を原料とする小麦ストリーム
粉の400nmにおける検量線である。図3は輸入小麦
を原料とする小麦ストリーム粉の400nmにおける検
量線である。実施例2 国産小麦から得たストリーム粉112点、輸入小麦から
得たストリーム粉218点について、ストリーム粉6g
に対し8mlの水を加え、すばやくかきまぜてスラリー
とした。このスラリーの400nmにおける反射率を測
定して反射吸光度を算出した。得られた反射吸光度の測
定値と図2又は図3の検量線とから、ストリーム粉の灰
分量を求めた。反射率の測定時間は、スラリーの調製時
間を含めて、1〜2分/ストリーム粉であった。一方、
同じストリーム粉について、直接灰化法により灰分量を
測定した。測定には約7時間を要した。これらの結果
を、標準誤差で表わし、表1に示す。標準誤差とは、直
接灰化法による灰分量と本発明方法により求めた灰分量
との差の標準偏差である。
【表1】 表1より、国産小麦から得たストリーム粉及び輸入小麦
から得たストリーム粉の標準誤差の値が共に著しく低
く、直接灰化法による灰分量と本発明方法により求めた
灰分量とが良く一致している。実施例3 国産小麦から得たストリーム粉5点(試科番号1〜5)
及び輸入小麦から得たストリーム粉5点(試科番号6〜
10)のそれぞれについて、ストリーム粉6gに対し8
mlの水を加え、すばやくかきまぜてスラリーとした。
このスラリーの370nm、380nm、390nm、
400nm、及び410nmにおける反射率を測定して
反射吸光度を算出した。得られた反射吸光度の測定値と
予め求めておいた前記波長における検量線とからストリ
ーム粉10点の灰分量を求めた。この結果を表2にまと
めて示す。なお、反射率の測定時間は、スラリーの調製
時間を含めて、1〜2分/ストリーム粉であった。比較例1 実施例3において灰分量の測定に使用した国産小麦から
得たストリーム粉5点(試科番号1〜5)および輸入小
麦から得たストリーム粉5点(試科番号6〜10)につ
いて、直接灰化法及び近赤外分析法により灰分量を測定
した。直接灰化法による測定には約7時間を要した。結
果を表2にまとめて示す。
【表2】 表2より、本発明方法により測定した灰分量は、近赤外
分析法による測定値より直接灰化法による測定値とよく
一致し、これらの方法に較べ迅速かつ簡易に測定するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】小麦粉の灰分量と波長との相関関係を示す図で
ある。
【図2】国産小麦を原料とするストリーム粉の400n
mにおける検量線の図である。
【図3】輸入小麦を原料とするストリーム粉の400n
mにおける検量線の図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉と水とのスラリーに短波長域の可
    視光線を照射し、前記スラリーの透過率、反射率又は反
    射吸光度を測定して、小麦粉中の灰分量を求めることを
    特徴とする小麦粉灰分の分祈方法。
  2. 【請求項2】 前記短波長域の可視光線が350nm〜
    410nmの波長域の光線である、請求項1に記載の小
    麦粉灰分の分析方法。
JP31757591A 1991-09-26 1991-09-26 小麦粉灰分の分析方法 Expired - Lifetime JPH07117487B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5952234A (en) * 1996-10-02 1999-09-14 Satake Corporation Apparatus for measuring ash content of food stuff by ultraviolet radiation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5952234A (en) * 1996-10-02 1999-09-14 Satake Corporation Apparatus for measuring ash content of food stuff by ultraviolet radiation
US5976882A (en) * 1996-10-02 1999-11-02 Satake Corporation Method for measuring ash content of food stuff

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