JPH05231824A - 移動中の締結ボルトの緩み検出法 - Google Patents

移動中の締結ボルトの緩み検出法

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JPH05231824A
JPH05231824A JP3804092A JP3804092A JPH05231824A JP H05231824 A JPH05231824 A JP H05231824A JP 3804092 A JP3804092 A JP 3804092A JP 3804092 A JP3804092 A JP 3804092A JP H05231824 A JPH05231824 A JP H05231824A
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JP
Japan
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bolt
nut
fastening bolt
laser light
measurement signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP3804092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimitaka Iwamoto
公孝 岩本
Shingo Yamauchi
進吾 山内
Hisamori Tofuji
久盛 東藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動中でも締結ボルトの緩みの経時変化を容
易に検出することを可能とする。 【構成】 移動する部材相互を連結する締結ボルトナッ
トの緩みを検出する移動中の締結ボルトの緩み検出法に
おいて、エンドレスチェーン1に締結された締結ボルト
2にねじこまれたナット3の移動路を挟んでレーザ投光
器4と受光器5とを設け、レーザ投光器4より締結ボル
ト2の軸方向に沿ったスリット状のレーザ光を投光する
とともに受光器5でそのレーザ光を受光して、ナット3
より突出する締結ボルト2の長さXを計測し、その締結
ボルト2の長さの経時変化、すなわち緩みの経時変化を
検出することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、締結ボルト・ナット・
ねじ・ピンの緩みを検出する緩み検出法、特に移動中の
締結ボルトの緩みを検出する緩み検出法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部の土地価格の高騰や土地不
足のため機械式立体駐車場が建設されるようになり、特
に敷地面積が小さな垂直循環式の機械式立体駐車場(タ
ワーパーキング)の建造が急増している。このタワーパ
ーキングは、特殊なアタッチメントを有する大型のエン
ドレスチェーンに搬器を吊り下げ、その搬器内に自動車
を載せて循環させるものである。
【0003】このタワーパーキングのエンドレスチェー
ンの連結には多数の締結ボルトが用いられており、締結
ボルトが外れると大事故につながる。このため、締結ボ
ルトの緩みの点検は必要不可欠なものであり、締結ボル
トの緩みを定期的に検査する必要がある。
【0004】ところで、この締結ボルトの点検時には、
検査員がタワーパーキング内に潜り込んで行わなければ
ならないので、夏期の高温時や冬場の厳寒時には非常に
困難な作業となる。
【0005】そこで、従来、締結ボルト・ナットの緩み
を自動的に検出する緩み検出法には、締結ボルトに振動
を与えて得られるスペクトル変化を検出する方法(特開
昭52−14475号公報)、ボルトにガラス片を埋め
込み、光を照射して得られる反射光の偏波面の角度を検
出する方法(特開昭60−218046号公報)があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た緩み検出方法は、いずれも締結ボルトが取り付けられ
ている装置が、停止状態の時のわずかな緩みを検出する
方法であり、上述のようにボルトが移動する装置を点検
する時には、エンドレスチェーンを少しずつ回転させ、
連結部の締結ボルトを検査装置の前にその都度停止させ
なければならず非常に面倒である。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、移動中でも締結ボルトの緩みの経時変化を容易に検
出することができる移動中の締結ボルトの緩み検出法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、移動する部材相互を連結する締結ボルト・
ナットの緩みを検出する移動中の締結ボルトの緩み検出
法において、締結ボルトに締結されたナットの移動路を
挟んでレーザ投光器と受光器とを設け、レーザ投光器よ
りボルトの軸方向に沿ったスリット状のレーザ光を投光
するとともに受光器でそのレーザ光を受光して、ナット
より突出するボルトの長さを計測し、そのボルトの長さ
の経時変化より緩みを検出するものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、レーザ投光器と受光器とを
用いてナットより突出するボルトの長さを計測すること
で、すなわち締結ボルト・ナットが緩めば突出するボル
トの長さが短くなるのを計測することで締結ボルトの経
時変化より緩みを検出することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0011】図1は本発明の移動中の締結ボルトの緩み
検出法を適用した検出装置の一実施例の説明図である。
【0012】同図において、1は矢印A方向に移動する
部材であるエンドレスチェーン、2はエンドレスチェー
ン1に締結された締結ボルト、3は締結ボルト2にねじ
こんだナット、4はレーザ投光器、5はレーザ投光器4
からのレーザ光を受光する受光器、6は受光器5からの
計測信号から締結ボルトの緩みを計測する計測装置であ
る。
【0013】レーザ投光器4および受光器5は、ナット
3の移動路を挟むとともにエンドレスチェーン1の近傍
に固定されている。レーザ投光器4は締結ボルト2の軸
方向に沿ったスリット状のレーザ光をエンドレスチェー
ン1を横切る方向に投光し、受光器5はレーザ投光器4
から出射したレーザ光を受光して計測信号に変換し、計
測装置6に送出する。
【0014】レーザ投光器4から出射されるスリット状
のレーザ光の幅(締結ボルト2の軸方向の長さ)は、締
結ボルト2の先端からエンドレスチェーン1の上面まで
の長さがあればよいが、少なくとも締結ボルト2の先端
からナット3の上面までの長さがあればよい。
【0015】図2は締結ボルトにナットが締結されてい
る状態を示す図である。
【0016】同図において、エンドレスチェーン1を貫
通した締結ボルト2のネジ部に断面が六角形のナット3
が締結されている。締結直後は、ナット3の上面から突
出する締結ボルト2の高さがXになっている状態である
とする。
【0017】受光器5から計測装置6へ送出される計測
信号は図3に示されている。
【0018】図3は時間と計測信号との関係を表わすグ
ラフであり、横軸が時間t、縦軸が計測信号の強度Sを
表わす。
【0019】同図において、締結ボルト2およびナット
3がレーザ投光器4および受光器5の間を通過する前
は、このレーザ光を遮るものはないので、計測信号の強
度Sは最大値Smaxとなる(区間t1 )。
【0020】エンドレスチェーン1が移動するとこれに
伴い、締結ボルト2およびナット3も移動し、まずナッ
ト3がレーザ光を遮る。ナット3がレーザ光を遮ると、
ナット3の厚さ分だけレーザ光が減少するので計測信号
の強度SがSmaxからSnに減少する(区間t2 )。
【0021】さらにエンドレスチェーン1が移動する
と、締結ボルト2およびナット3がレーザ光を遮るので
計測信号の強度SはSnから最小値Sminに減少する
(区間t3 )。
【0022】締結ボルト2がレーザ光の前を通過した後
は、ナット3のみがレーザ光を遮ることになり、レーザ
光はその分だけ増加するので、計測信号の強度SはSm
inからSnに増加する(区間t4 )。
【0023】ナット3がレーザ光の前を通過した後は、
レーザ光を遮るものはないので、計測信号の強度Sは再
度最大Smaxとなる(区間t5 )。
【0024】このグラフにおいて、区間t2 およびt4
における計測信号の強度Sと、区間t3 における計測信
号の強度Sとの差e(=Sn−Smin)は、締結ボル
ト2の先端からナット3の上面までの長さX(図2)に
対応している。締結ボルト2およびナット3の締結が緩
むと長さXが減少し、これに伴い計測信号の強度差eも
減少する。本発明はこの強度差eを利用して締結ボルト
2の経時変化による緩みを検出するものである。受光器
5から計測装置6へは長さXに対応した信号が送出され
るのである。
【0025】計測装置6は記憶装置と、比較器と、表示
部(いずれも図示せず)とを備えており、あらかじめ締
結直後の受光量よりボルト先端とナット上面との長さX
0 を計測し、このX0 に対応する計測信号の強度差e0
を求め、これを基準値として記憶装置に記憶させてお
き、この基準値e0 と、移動中の締結ボルト2の強度差
eとを比較器で比較し(e0 −e)、その結果を表示部
で表示することにより、締結ボルト2の経時変化による
緩みを定量的に検出することができる。
【0026】また、計測装置6は、信号強度差の差(e
0 −e)が所定の強度値ea に達したときにアラームが
作動するようになっていてもよい。なお、この場合、計
測装置6の強度差ea は、たとえば締結ボルト2とエン
ドレスチェーン1との間に設けられたばね座金(図示せ
ず)が、開ききってボルト・ナットへ押圧力を及ぼさな
くなったとき、すなわちボルト・ナットの緩み止めの効
果がなくなるときのボルトの長さXaに対応する値であ
ってもよい。これは締結ボルト2が、瞬間的にナット3
から外れることはなく少しずつ緩むが、ある程度まで緩
んでもエンドレスチェーン1の連結が外れないためであ
る。
【0027】以上において、レーザ投光器4より締結ボ
ルト2の軸方向に沿ったスリット状のレーザ光を投光す
るとともに受光器5でそのレーザ光を受光して、移動中
のエンドレスチェーン1に締結されたボルト2がナット
3より突出する締結ボルト2の長さXを計測する。
【0028】締結直後のボルト2の長さX0 とすると、
信号強度差eは0であるが、長期間経つと締結ボルト2
が緩み、締結ボルト2の長さがX0 より徐々に短くな
り、受光器5からの計測信号の強度Sが減少するので信
号強度差eが生じる。この信号強度差の変化を検出する
ことで、締結ボルト2の長さの緩みの経時変化を検出す
ることができる。
【0029】このように本実施例によれば、レーザ投光
器4より締結ボルト2の軸方向に沿ったスリット状のレ
ーザ光を投光するとともに、受光器5でそのレーザ光を
受光して、ナット3より突出する締結ボルト2の長さを
計測し、その締結ボルト2の長さの経時変化による緩み
を検出するので、従来のように検査の都度エンドレスチ
ェーン1を停止させることなく、移動中でも締結ボルト
2の緩みの経時変化を容易に検出することができる。
【0030】なお、本実施例においてはエンドレスチェ
ーン1、締結ボルト2およびナット3で説明したが、こ
れに限定されず、締結ボルトおよびナットの代りにねじ
やピンにも適用でき、またベルトコンベア、エスカレー
タ、立体倉庫、移動道路,立体駐車場等の装置に用いら
れるねじ、ピン等の締結部材についても適用でき、さら
に静止している締結部の経時変化の測定についても適用
できる。
【0031】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、締結ボル
トに締結されたナットの移動路を挟んでレーザ投光器と
受光器とを設け、レーザ投光器より締結ボルトの軸方向
に沿ったスリット状のレーザ光を投光するとともに受光
器でそのレーザ光を受光して、ナットより突出する締結
ボルトの長さを計測し、その締結ボルトの長さの経時変
化より緩みを検出するので、移動中でも締結ボルトの緩
みの経時変化を容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動中の締結ボルトの緩み検出法を適
用した検出装置の一実施例の説明図である。
【図2】締結ボルトにナットが締結されている状態を示
す図である。
【図3】時間と計測信号との関係を表わすグラフであ
る。
【符号の説明】
1 エンドレスチェーン 2 締結ボルト 3 ナット 4 レーザ投光器 5 受光器 6 計測装置
フロントページの続き (72)発明者 東藤 久盛 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する部材相互を連結する締結ボルト
    ・ナットの緩みを検出する移動中の締結ボルトの緩み検
    出法において、締結ボルトに締結されたナットの移動路
    を挟んでレーザ投光器と受光器とを設け、該レーザ投光
    器よりボルトの軸方向に沿ったスリット状のレーザ光を
    投光するとともに受光器でそのレーザ光を受光して、ナ
    ットより突出するボルトの長さを計測し、そのボルトの
    長さの経時変化より緩みを検出することを特徴とする移
    動中の締結ボルトの緩み検出法。
JP3804092A 1992-02-25 1992-02-25 移動中の締結ボルトの緩み検出法 Pending JPH05231824A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121022A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Yutaka:Kk ナット検査装置
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CN108106537A (zh) * 2017-11-29 2018-06-01 上海索广电子有限公司 一种光纤式螺丝长短检测装置及检测方法
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CN116907816A (zh) * 2023-07-19 2023-10-20 广东格绿朗节能科技有限公司 一种基于激光反射的非接触螺母松动情况实时监测装置及方法

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