JPH05231452A - ディスクブレーキのキャリパ支持機構 - Google Patents

ディスクブレーキのキャリパ支持機構

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JPH05231452A
JPH05231452A JP7718791A JP7718791A JPH05231452A JP H05231452 A JPH05231452 A JP H05231452A JP 7718791 A JP7718791 A JP 7718791A JP 7718791 A JP7718791 A JP 7718791A JP H05231452 A JPH05231452 A JP H05231452A
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caliper
slide pin
aluminum
nickel
collar
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JP7718791A
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Shinji Aoyanagi
伸治 青柳
Yoshiharu Aizawa
義春 相沢
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスクブレーキの軽量化のため、キャリパを
アルミ製化すると共に、従来の耐摩耗性等に優れたニッ
ケルメッキを施したスライドピンを用いても、該キャリ
パに両者のイオン化傾向の電位差による電蝕を発生しな
いようにする。 【構成】アルミ製のキャリパの腕部にニッケルメッキを
施したスライドピンを亜鉛系表面処理を施したカラーを
介して取付け、該腕部と該スライドピンのニッケルメッ
キを施した部分が直接接触しないようにし、両者のイオ
ン化傾向の電位差による電蝕を発生しないようにしたデ
ィスクブレーキのキャリパ支持機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミ材料製キャリ
パのピンタイプディスクブレーキにおけるキャリパ支持
機構に関し、該キャリパとスライドピン(以下、ピンと
もいう)との電蝕防止、スライドピンの耐久性の向上に
有効なものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキのキャリパ1を支持す
る支持部2の摺動穴3内に、該キャリパ1に取付けられ
たスライドピン4が摺動自在に挿通されている。このデ
ィスクブレーキの軽量化のため、キャリパのアルミ製化
が進められているが、このキャリパの腕部5にスライド
ピン4を直に取付ける従来の機構、例えば、図6に示す
ように、該腕部5の取付孔の雌ねじ6に頭部41を有す
るスライドピン4の雄ねじ42を螺合して取付けるキャ
リパ支持機構では、耐食性と耐摩耗性に優れたニッケル
メッキのスライドピンを使用すると、ニッケルとアルミ
ニュウムとのイオン化傾向の電位差が大きいため電蝕に
よりアルミ製のキャリパ1に虫食い状態に電蝕部7が発
生し、これが進行していくと該キャリパが部分的にくず
れ落ち、上記スライドピンと腕部5の螺合部のネジ強度
が不安定となる等の不具合があった。また、このような
不具合を防ぐため電蝕に有利な亜鉛メッキのスライドピ
ンを用いると逆に該ピンの腐食や摩耗が生じやすくなる
不都合が発生した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ディスク
ブレーキの軽量化のため、キャリパをアルミ製化し、こ
れに従来の耐摩耗性等の優れたニッケルメッキのスライ
ドピンを取付けても上記電蝕を防ぐことが出来る簡単な
構成のディスクブレーキのキャリパ支持機構を提供する
ことをその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、ディスクブレーキのキャリパ支持機構として、この
発明は、アルミ製のキャリパの腕部にニッケルメッキを
施したスライドピンを亜鉛系表面処理を施したカラーを
介して取付け、該腕部と該スライドピンのニッケルメッ
キを施した部分が直接接触しないようにしたものであ
る。
【0005】
【作 用】この発明は、上記の構成によりディスクブ
レーキの軽量化のため、キャリパをアルミ製化し、従来
の耐摩耗性等の優れたニッケルメッキを施したスライド
ピンを用いても、該スライドピンを該アルミ製のキャリ
パの腕部に亜鉛系表面処理を施したカラー等を介して取
付けたので、スライドピンのニッケルメッキを施した部
分とアルミ製のキャリパは直接接触せず、イオン化傾向
の電位差の大きい両者間の直接接触による電蝕を防止で
きるようにした。
【0006】
【実 施 例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、この発明の第一実施例のキャリパ支
持機構の要部拡大断面図であって、ディスクブレーキの
キャリパを支持する支持部の摺動穴内に摺動自在に挿通
されるスライドピン4は、S45C、S50C、SWC
H45K、またはSCM435〜440材にニッケルメ
ッキを施した従来と同じ耐腐食と耐摩耗性の優れたピン
であり、該スライドピンは頭部41及びその近傍に雄ね
じ42とを備えている。上記アルミ製のキャリパ1はそ
の腕部5にスライドピン4の取付孔51が設けられ、該
孔51に亜鉛系表面処理(亜鉛ークロウム処理「ダクロ
処理」、錫ー亜鉛合金、又は亜鉛メッキ等)を施したカ
ラー8が圧入され、このカラーの筒状部の雌ねじ81に
上記スライドピン4の雄ねじ42が螺合している。この
ようにニッケルメッキを施したピン4はアルミ製のキャ
リパ1の腕部に直接取付けられず、即ち、両者が直接接
触しないように、亜鉛系表面処理を施したカラーを介し
て取付けられ、イオン化傾向の電位差の大きい両者間に
上記カラー8を介在させ電蝕を防止している。なお、カ
ラー8をキャリパの腕部の取付孔51に圧入すると、デ
ィスクブレーキのパッド交換時カラーを付け忘れること
はない。図2は、この発明の第二実施例のキャリパ支持
機構の要部拡大断面図であって、上記第一実施例と同
様、アルミ製のキャリパの腕部5に亜鉛系表面処理を施
したカラーを介して上記ピンと同材質の耐腐食と耐摩耗
性の優れたピン4が取付けられているが、該カラー8は
キャリパの腕部5の取付孔51にピン4の頭部41と反
対側から圧入又は押入され、即ち、該カラーの鍔部は上
記ピン4の頭部41と反対側に位置し、該ピンの頭部4
1が該腕部5と接触しないように両者間に亜鉛系表面処
理を施したワッシャ9を介在させ、該ピンとアルミ製キ
ャリパの腕部5とが接触しないようにして電蝕を防止し
ている。図3は、この発明の第三実施例のキャリパ支持
機構の要部拡大断面図であって、スライドピン4を頭部
43と軸部44とからなる分割タイプとし、該頭部43
は雄ねじ43aを備えたボルト形状に構成し、かつ、亜
鉛系表面処理(前記カラーと同様の処理)が施されてい
る。また、該軸部44はその端面に上記雄ねじ43aと
螺合する雌ねじ44aを刻設した穴を有し、かつ、上記
第一実施例のスライドピンと同様、ニッケルメッキが施
されている。アルミ製のキャリパの腕部5のスライドピ
ン4を取付ける取付孔51の上記軸部44と対面する側
には亜鉛系表面処理を施したカラー8が圧入されてい
る。このキャリパの腕部5の取付孔51にボルト形状の
頭部43を挿通し、その雄ねじ43aを軸部44の端面
の穴の雌ねじ44aと螺合して分割タイプのスライドピ
ン4を該腕部5に組付ける。このときキャリパの腕部5
にスライドピンの軸部44の端面が接触しないように上
記カラー8を介在させ、該軸部44とアルミ製キャリパ
の腕部5とが接触しないようにして電蝕を防止してい
る。なお、図中符号10はピンブーツである。
【0007】
【効 果】以上説明したように、この発明によればデ
ィスクブレーキ軽量化のため、キャリパをアルミ製化
し、これに従来の耐腐食性と耐摩耗性等の優れたニッケ
ルメッキを施したスライドピンを使用しても、該スライ
ドピンのニッケルメッキを施した部分とアルミ製キャリ
パの腕部とが直接接触しないように亜鉛系表面処理を施
したカラー等を介在させているので、イオン化傾向の電
位差の大きいニッケルとアルミとが直接接触せず、アル
ミ製のキャリパが図6に示すような電蝕を起こすことが
防止できると共に、上述したように従来の耐腐食性と耐
摩耗性の優れたニッケルメッキを施したスライドピンを
使用できるので、耐腐食性、耐摩耗性、耐電蝕性の優れ
たキャリパ支持機構を備えた軽量なデイスクブレーキを
経済的に構成できる。また、カラー8をキャリパの腕部
の取付孔51に圧入等により嵌着するとディスクブレー
キのパッド交換時カラーを付け忘れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例のキャリパ支持機構の要
部拡大断面図である。
【図2】この発明の第二実施例のキャリパ支持機構の要
部拡大断面図である。
【図3】この発明のスライドピンを分割タイプのピンと
した第三実施例のキャリパ支持機構の要部拡大断面図で
ある。
【図4】この発明を施したディスクブレーキの一部切断
平面図である。
【図5】この発明を施したキャリパ支持機構の一部切断
要部拡大図である。
【図6】従来のキャリパ支持機構の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・キャリパ 2・・・支持部 3・・・摺動穴 4・・・スライドピン 41・・・頭部 42・・・雄ねじ 43・・・頭部 43a・・・雄ねじ 44・・・軸部 44a・・・雌ねじ 5・・・腕部 51・・・取付孔 6・・・雌ねじ 7・・・電蝕部 8・・・カラー 81・・・雌ねじ 9・・・ワッシャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミ製のキャリパの腕部にニッケルメッ
    キを施したスライドピンを亜鉛系表面処理を施したカラ
    ーを介して取付け、該腕部と該スライドピンのニッケル
    メッキを施した部分が直接接触しないようにしたディス
    クブレーキのキャリパ支持機構。
  2. 【請求項2】スライドピンを頭部と軸部との分割タイプ
    とし、かつ、該軸部にニッケルメッキを施し、該頭部に
    亜鉛系表面処理を施した請求項(1)記載のディスクブ
    レーキのキャリパ支持機構。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0557460U (ja) * 1991-11-14 1993-07-30 日信工業株式会社 ピンスライド型車両用ディスクブレーキ
EP1469221A1 (en) * 2003-03-28 2004-10-20 Nichias Corporation An anti-squeal shim structure and a disc brake apparatus comprising the same

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